目が覚めたらSS501
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あ
ら
すじ
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ミ リ ヲ タ な 高 校 生 が 目 が 覚 め る と 海 上 自 衛 隊 第 1 潜 水 隊 群 第 5 潜 水 隊 所属の SS501 ﹁ そう りゅ う ﹂ として 艦隊 こ れ くし ょん の 世 界 にいた 、 という よ うな 話 です 。 注意: この作 品 には 稚拙 な 文章 オリジナル艦 本 を少 し 読ん だ 程度 の潜水 艦知識 などといった 成分 が含ま れ ています 。目
次
│ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ プロローグ 1 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 目 が 覚め た ら深度80 3 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 初陣 7 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ コンタクト 11 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ いざ横 須賀 へ 15 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 横 須賀鎮守府 19 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 着 任 す るも. . . 24 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 性 能試験 28 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 魚雷 の 威力 32 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 最 強 、 さ れ ど も. . . 36 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 着 任︵ 正 式︶ 41 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 歓 迎会 46 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 鎮守府 の中 51 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ ﹃Know your Boat﹄ 55 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 襲撃訓練 59 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ その 頃 の 鎮守府 63 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 追跡 70 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 帰港 75 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 始動 80 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 出 番 84 │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ │ 出撃 91
プロローグ
だいたい組 み立 てが終 わ った プラモデル に サーフェイサー ︵下 地塗 料︶を ス プ レ ー 缶 で 吹 き 付 け て い く 。プ ラ ス チ ッ ク の 色 が 灰 色 に 染 まっていく 、 ここで手 を 止 める と プラスチック表面 の模 様 が 完 全に 埋 まって 面倒 くさい 事 にな る、 だか ら油断 はしない 。綺麗 に 染 まったと こ ろ で作業の手 を 止 める。 俺 の 名 前は 西澤醇一 ︵ にしざ わ じ ゅん いち ︶ 、 工 業 高 校 生 の 自称ミリ ヲタ だ 。小 さい 頃 か ら 兵器等に 興 味 を 示し 、 自衛隊 の 駐 屯地祭などに 連 れ て 行 っ て も ら っ て 今 の 状 況. . .話 が 通 じ る 人 が あ ま り い な い 状 況 に 至 る。 だ か ら 休 日 だ と い う の に 自 室 に て プ ラ モ を 制 作 し て い る のであ る。現 在作ってい るプラモ は ﹃ そう りゅ う 型 潜水 艦﹄ 親 に 頼 ん で 呉 に 連 れ て 行 っ て も ら っ た 時 に 初 め て 現 物 を 見 て 興 味 を持 ち 、 そこでたくさ ん の 写真を撮 った 。 現 在 作 っ て い る そ う り ゅ う 型 は 呉 で 撮 っ た 写 真 を 見 な が ら 航 行 時 には 外 さ れ て 、 キット では 省 略さ れ てい る転落防 止 柵 ︵ 手摺 ︶ を自 作 して 、 停 泊 時の 状 態にしてあ る。 こういう 自 作はなかなか楽しい 。 そ ん な わ け で 組 み 立 て が 終 了 し た 潜 水 艦 に 塗 料 の 食 い つ き を よ く す る た め の 下 地塗 料 ︵以下サフ︶ を 塗った わ けであ る が 、 この サフ、 完 全 に 定 着 す る ま で 2 4 時 間 ほ ど か か る。 潜 水 艦 な の で 他 に 組 み 立 て る部品も なく 、 次の作業に 移る事も出 来ない 、 ただ 待 つしかないので あ る。 ここで 友達 の 少 ない インドア 派の 俺 に強敵が 現れる。 ﹁暇 だ . . . 。 ﹂ そう 、 何 も す る事 がない 。工 業 高 校なので 宿題も少 ない 、 本当に 暇 なのであ る。 しかし 、 インドア 派の 俺 には 切り 札があ る。自分 の机の 上 には パソコン があ り、 俺 はそ れ の 電源を 入 れ、 とあ るゲームを開 く 。 ﹃艦隊 こ れ くし ょん﹄ 友達 か ら 紹 介 さ れ、 最初 の 頃 は ﹁ けしか らん﹂ 云々 と 言 っていたが 、 実際 に や って み たとこ ろ、 案 外面 白く 、 今 まで 覚 え 辛 かった 駆逐艦 の名 前 な ど も す ん な り と 頭 に 入 り、 楽 し く な っ て ど ん ど ん の め り 込 ん だ 。現 在の 階級 は 少将 だ 。 ﹁ お 、遠征 帰ってきて る。 ﹂ 結 果 は [ 大 成功] . . . まあ キラ付 けした ら そうな るわ な 。 資 材 を受 け 取 って 補 給してまた 艦隊を遠征 に 回 し 、 デイリー任務を こなして 資 材 を受 け 取り、 オリョクル回 して 資 材 を蓄 え る。 な ん で 資 材 を溜め まく る か ?決まって る。 イベント で 資 材が 底を 尽きかけて る。 特 に 油、や ば い 事 に な っ て る。 海 域 攻 略 と 掘 り で 調 子 に 乗 り 過 ぎ た 。 て な わ け で レ ア 艦 ド ロ ッ プ は 諦 め て 資 材 を 回 復 さ せ て る わ け だ 。 イベント の結 果 ?、 防 空 駆逐艦 が 出 て 後 は レア駆逐 が 少 しだけだった よ、丙 だか ら し ょ うがないかな . . . 。 その 後一通り いつ も の 行動 ︵レベリング、 キラ付 け 、 別 ゲー︶ を 終 え る といい時 間 になってたので 飯を食 って 風 呂に入 り、 布団 に入って 俺 はいつ も の 1日を 終えた 。
目
が
覚め
た
ら深度80
目 が 覚 め る と 俺 は 真 っ 暗 な 空 間 に 漂 っ て い た 。 ま だ 時 間 が 早 い . . . にしては ﹁漂 う ﹂ という 事 が 説明出 来ない 。 う ん、 こ れ は夢だな 。 夢 と 知覚 でき る こと 自 体が 初め てだけど 。 まあいい 、 夢かどうか判 断 で き る いい 方法 があ る。 頬 を つ ね る。 何 で 頬 な ん だ ろ う な ?ど う で も い い け ど 。 つ ね る た め に 左 手 を 挙 げ る と 妙 な 感 覚 が あ っ た 、リ ア ル な 夢 だ な 。実 際 に つ ねって みる、 割と本 気 で 。 超痛 い 。 . . . は ? ﹁ い や い や 痛 い っ て な ん だ よ こ れ は 夢 じ ゃ な い っ て こ と だ よ な ? じ ゃ あ こ の 状 況 は 何 だ よ 俺 は 自 分 の 部 屋 で 寝 て た は ず だ ぞ ?何 か あったとした ら 普 通音 とかで 気付 くだ ろ !!ここどこだ よ ﹂ などと 言 ってい る と 突 然 頭 の中に 言葉 が浮か ん だ 。 [深度80] . . .o k、少 し 落 ち 着 こ う 。 こ の 時 点 で 突 っ 込 み た い 所 が あ る が 、 まずは 情 報 を 整 理 し よ う 。 まず何かが 起 きた 。 こ れ は 分 か り きってい る。 次に 頭 に浮か ん だ 言葉、深度80。 . . . う ん、 何だ ろ うな ? ﹁深度80﹂ という 事 は 深 さ 80m という 事 だ よ な ?、 知覚 でき る のが おかしいが . . . 。今 は 良 いか 、 とす る と地 面 か 液 体の中かな ?、 まあ 、 腕 が 挙 が る と い う 事 は 地 中 説 は 却 下 だ な 、 と す る と 液 体 の 中 か な ?.. . この 深 さな ら 湖か海だ よ な . . . 。 ふう . . . 。 何で呼吸が 出 来 るん だ 、 さっき 声も出 たぞ ?くそぅ 、 ますます よ く わ か らん な 。 まずはこの 液 体 ︵ おそ ら く水 ︶ の中で呼吸が 出 来 る というおかしな 状況 になって る うちにここか ら上 に 出る方法を考 え よ う 。 がしかし 、 ここで や ばい 事 に 気付 く泳 ぎが ヘタ インドア だったか ら運動苦 手だし 、 80mも泳 ぐのはだ る い 。 呼吸 が 出 来 る状況も いつまで 続 くか 分 か ら ないし . . . 。 どうし よ うかと 悩ん でい る とまた 頭 に 言葉 が浮かぶ 。 [メインタンク ブロー] はあ何だ よ こ れ 混 乱 し て い る と 背 中 の 方 か ら 空 気 の 泡 が 弾 け る よ う な 音 が し て 自 分 の 身 体がだ ん だ ん と浮 上 してい る のが ﹁知覚﹂ できた 。 ﹁ 浮いてきて る. . . 。 ﹂ よ っ し ゃ、 こ れ で 楽 に 浮 き あ が れ る ぞ ー。 っ て そ ん な 訳 あ る か い !!、 い や、 俺 は何 者 だ よ 、 こ れ じ ゃ あま る で ﹁ 潜水 艦﹂ み てぇじ ゃ ねえか !!!! 動揺 して る と 頭 に 言葉 が ﹁響 いた ﹂ ﹃貴方 は SS501﹁ そう りゅ う ﹂ です 。 ﹄ . . .what ? 落 ち着け 俺、クール にな るん だ 。 って 落 ち着け る かい !!!! ﹃落 ち着いて 下 さい 、 ですか ら貴方 は潜水 艦 です ﹄ な る ほ ど ∼ そ う か ぁ ∼ だ か ら 深 度 も 知 覚 出 来 る し メ イ ン タ ン ク ブ ロー で浮きあが れる のか ∼ っとその前に 聞 きたい 事 が 1 つあ る。 ﹁ あ ん た 誰 だ よ ﹂ いきな り﹃ お前は潜水 艦﹄ な ん て 言われ て も理解 できねぇ よ ﹃私 は 貴方 の 艤装 の 妖精 です 、貴方 は SS501 です 。 ﹄ 突 っ 込み たいが 我 慢す る。 ﹁ で 、 俺 は潜水 艦 になってて 、 あ ん たは 俺 に 憑 いて る妖精 って 認識 で 良 いのか ?﹂ ﹃ そ の 認 識 で 構 い ま せ ん、我 々 は 総 員 で 6 5 名 ほ ど い ま す 。 あ と 声 に 出 さなくて も構 いませ ん、思考を読み取り ますので 。 ﹄ も う 諦める。 まあ 声 に 出 さなくて も いいっていうのはあ り がたいな 、 他 の 人 ︵ い れ ばの 話 だが ︶ か ら見れ ば 変 な 独り言を 呟く ヤバ い奴にな る か ら な 。
俺 は潜水 艦、 そ れも 海 自 の ﹁ そう りゅ う ﹂ になった ら しい も うこ れ は 事実 として 受 け入 れる事 にす る。納得 いかないが . . . 。 と 、 ここで 気 がつくと 既 に 深度50程 になっていた ら しい 。 ゆ っく り 浮 上 してた ん だな 。 あ れ ?そ う 言 え ば 俺 は 潜 水 艦 な ん だ よ な ?そ ん な に 安 易 に 浮 上 し て 良 い ん だ ろ うか ?浮 上直後 に 船 に 衝突 とか 笑 えない 。 潜水 艦 になって る な ら あ れ出 来 るよ な ? ︵懸吊︶ そう 念 じ る と 現 在の 深度 で浮 上 が止まった 。 よ し 、 いけた 。もろ 潜水 艦 じ ゃん. . . 。 ま 、 し ょ うがない 妖精 さ ん妖精 さ ん、応 答せ よ。 ﹃ 何でし ょ う ?﹄ 周 囲 の 状況 が 分 か らん と 困るん だけどさ 、﹁パッシブソナー﹂ み たい なのってあ る ? ﹃有り ます よ、 入 れ ますか ?﹄ い や、ソナー って常時 使 用しとく もん じ ゃ ないのか ? ﹃ あの時入 れ てた らも っと 混 乱してたと 思 います 。 ﹄ ま 、 そ れも そうか 、 じ ゃ あ入 れ てく れ。 頼ん だ 直後 に 耳 か ら音 が 聞 こえ 出 し 、 周 囲 の 状況 が手に 取るよ うに 分 かってきた 。 1 番 近 い 反応 は 左舷︵ ひだ り げ ん︶45度、距離約5000。 海流の 音 に 混 じって 聞 こえ る8 つの キャビテーション ノイズ ︵ス クリュー音︶ くぐ も って 聞 こえ る爆 発 音 と 思われる 何か そして何かがひし ゃ げ る音 がして 、スクリュー音 が 7 つにな る。 こ れ が スクリュー音 か 、初め て 聞 いたな . . . って 海戦の 真 っ 最 中じ ゃ ねえか !!!! あぶねぇ 、ソナー 入 れ て 良 かった . . . 死ぬとこだった 。 詳 し く 聞 い て み る と 反 応 は 3 隻 の グ ル ー プ と 4 隻 の グ ル ー プ に 分 か れ てお り4隻 の 方 は 1隻やられ た も のの 速力変わら ず 、 3隻 の 方 が 押 さ れ て る感 じだった 。
う ーん、 敵味 方 の区別がつか ん. . .妖精 さ ん な ん か 分 か る か ? ﹃ まだ 音紋記録 してないので何と も. . . ﹄ まあ 仕方 ないか 、 スクリュー音 で敵味 方 の区別 付 け られれ ば 良 かっ た ん だけどなぁ . . . よ し 、 潜 望鏡深度 ︵ だいたい 10m く ら い ︶ に浮 上 し よ う 。 水 上艦 艇 が潜 望鏡を 発 見出 来 る のは 2km ぐ ら いか ら だって 言 うし 、 見 つか り はしないだ ろ う 。メインタンク ブロー。 懸吊状 態か ら深 さ 40m、 35、 30. . . と 徐々 に浮き 上 がって ゆ く 。 そして潜 望鏡深度 にな り、 海 上 の 様 子 を見 て みる と 、 そこには大破 し 、 今 に も深 海 棲艦 に止 めを 刺さ れ そうになってい る嫁. . .も とい 艦 娘 の 長門 がいた 。
初陣
戦 艦﹁長門﹂ 艦 こ れ の 提 督だった時に手に入 れ た 瞬間、 ﹁ こいつは カッコカリ﹂ と 即 座 に 決 め て 練 度 を 上 げ る べ く 特 別 な 任 務 以 外 は ず っ と 第 1 艦 隊 に 入 れ て い た 艦 娘 だ 。カ ッ コ カ リ 出 来 な い ま ま 自 分 は 潜 水 艦 に な っ た が . . . 。 そ ん な 長門 が 今自分 の 目 の前 . . .5000m 先にいて 、 沈められ そ うになってい る。 こ れ は 助 けない 訳 には 行 かないな ! な が も ん を 攻 撃 す る 奴 は 許 さ ん !、 と い う 訳 で 深 海 棲 艦 を 敵 と 認 定。 敵が 分 かったはいいが . . . で も どうす りゃ いい ん だ ? 考 えなが ら辺りを見る と 、右腕 に何かがあ る事 に 気 が 付 いた 。 ﹁ こ れ は . . . ﹂ そ れ は潜水 艦 ︵多分 そう りゅ う 型 だ ろ う ︶ の 艦首 だった 。右腕 の 違 和感 はそ れ だったのか . . .厨2 ? まあ 、 戦え る事 が判 明 したか ら そ れ で 良 い や。 改 め て そ う り ゅ う の 非 貫 通 型 潜 望 鏡 を 覗 い て 深 海 棲 艦 の 状 況 を 確 認 して みる 敵は 3隻、艦 こ れや ってたか ら艦 種はすぐに判別できた 。 戦 艦 タ級 黄色 の オーラ だか ら多分フラグシップ だ ろ う 戦 艦 ル級. . .赤色 だか らエリート だな 軽巡 ヘ級エリート あとの 3隻 は 艦娘 が 撃沈 したのか ?.. . 敵は単横 陣、 勝 ち 誇 った 顔 ︵ だと 思 う ︶ で 艦娘 の 方を見 て る。 味 方. . .艦娘 側 も3隻 長門 大破 吹 雪 恐 ら く 小 破 睦 月 中破 酷 いな 、 てか何でこ ん な 編成 でこ ん な 艦隊 と戦って るん だ よ !無 茶過 ぎだ ろ. . . 。 仕方 ない 、 敵が 油断 して る内 に 行動 に 移ろ う 。妖精 さ ん、 戦 闘準備 は ? ﹃ いつで も行 けます ﹄ よ し 、 取り 敢えず敵 艦を左端 か ら指標 ﹁イ﹂ ﹁ロ﹂ ﹁ハ﹂ と呼 称 す る。 ﹃イロハ順 って . . . だいぶ 古 い よ うな . . . ﹄ う る さい 、二 次大戦の潜水 艦以外 はそ ん なに 詳 しくない ん だ よ ! とにかく発 射管1∼6 番に 89式魚雷装 填 、 1、 2 番は 指標 ﹁イ﹂ 、 3、4 番は ﹁ロ﹂ 、5、6 番は ﹁ハ﹂ に 設定 ﹃装 填 完了、調定も出 来ました 。 ﹄ い く ら ア ク テ ィ ブ ホ ー ミ ン グ 魚 雷 と は い え し っ か り と 狙 っ た 目 標 に 行 く 様 に 設定 しないと 1隻 の敵に全弾 向 かう 、 な ん ての も あ る か も し れ ないか ら な 。 発 射管1∼6 番 注 水 、外 扉 開 け . . . でいい ん だ よ な ? ﹃注 水 完了、外 扉 開 きます 。 ﹄ そうす る と 僅 かに 、 本当に 僅 かに 音 がして 右腕 に 付 いて る艦首 の 魚 雷 発 射管 の扉が 開 いた 。 準備 は全て整った 。 こ れ が 俺 の 人生初 の 魚雷 発 射 だ ! ﹁1 番か ら6 番 、 てぇ !!﹂ 艦 首 魚 雷 発 射 管 か ら 発 射 さ れ た 8 9 式 魚 雷 は 探 信 音 を 放 ち な が ら 迷 い な く 5 5 ノ ッ ト. . . 時 速 に し て 約 1 0 2 k m 程 の ス ピ ー ド で 深 海 棲艦隊 へ 向 けて 突 入していった 。 頼む ぞ . . . 。 ﹃順調 に 向 かっています ﹄ よ し 、 まだ着弾してないが 続 いて 再装 填 、 1 か ら3 番は 指標 ﹁イ﹂ 、 4 か ら6 番は ﹁ロ﹂を目標 に 設定。 ﹃装 填 完了﹄ 89式 の 威力 は 高 い . . .ら しい 、 詳 細は 分 か らん が 。 似た 様 な物に Mk48 という 魚雷 が 有る が 、 1 発で フリゲート艦を文 字 通り ﹁叩 き 割 る﹂ 程 に 威力 が 高 い 。 しかし 、 被 弾しない前 提 で 造られる ﹁フリゲー ト﹂ と 、 被 弾に 備 えて 分厚 い 装 甲 を貼る ﹁ 戦 艦﹂ では 防御力 が桁 違 い
だ 。軽巡 ぐ ら いな ら いいが 、 戦 艦 が 魚雷2 発で 沈められる とは 思わ な い 。 だか ら念 のた め に 再装 填しておく 。 おっと 、 そ ろ そ ろ魚雷 が敵 艦 に命中す る様 だ 。 ﹃3、2、 弾着 . . .今﹄ ﹁ ﹂ 直後 に 深 海 棲艦 が 濁 った水 柱 に 包 ま れ て 見 えなくなった 。 ﹁ おお . . . ﹂ どう やら 全弾が 各目標 に命中してく れ た ら しい 。 水 柱 すげぇな . . . 暫 くす る と水 柱 が 消 えて敵 艦 の 様 子が 明ら かになった 。 指標 ﹁イ﹂ . . .タ級 と 指標 ﹁ロ﹂ . . .ル級 は 傾斜 して るも のの戦 闘可 能ら しい 。動揺 して る のか 辺りを必 死に 見回 していた 。 大破かな ? 指標﹁ハ﹂ の ヘ級 は . . . どこだ ?、 えっと . . . あ 、 あ れ か ? ヘ 級 の い た 場 所 の 周 囲 に は 艤 装 だ っ た 物 の 欠 片 が 散 ら ば っ て い た 。 撃沈。 . . . な ん だ こ の 威 力 、ヘ 級 な ん て 一 撃 で 吹 き 飛 ん で る じ ゃ ね ぇ か !、 戦 艦 も 中 破 さ せ ら れ れ ば い い ぐ ら い に 思 っ て た よ、8 9 式 舐 め て た な . . .艦 こ れ の 補 正か ?、 ヘ級 には 1 本で 良 かったのかな ?.. .1 発 無 駄 にしたな . . . 。 まあ 今 はいい 、気を取り直 して戦 艦 に止 めを 刺すぞ ! ﹁1、4 番 、 てぇ !﹂ 3 本 ず つ 発 射 し よ う と 思 っ た が ヘ 級 の 状 況 を 見 て 1 本 ず つ に し た 。 オーバーキル は も うしたくない . . . 。 暫 くす る とまた水 柱 が 上 が り、 タ級 と ル級 は 傾斜 しなが ら徐々 に海 面 に 没 していった 。 ﹁よ っし ゃ あ !﹂ 大 成 功 と は 言 え な い が 何 と か や っ た ぞ !、 こ れ で 大 丈 夫 だ よ な ?、 そういえば 艦娘達 はどうなったかな ? そう 思 い 艦娘 の 艦隊 に潜 望鏡を向 けて みる と 。 艦娘達 は呆然とした 顔 で敵 艦 がいた場所 を見 ていた 。 . . . まあ敵 艦 がいきな り轟沈 した ら そうな るわ な 。
こ れ か ら どうすっかな ?、コンタクト取 って みる かな ? 妖精 さ ん どうす る ? ﹃ 単 艦 ではこ れ か ら どうし よ う も あ り ませ ん、接触を 具申します 。 ﹄ よ し 、 分 かった 。深度30 まで潜 行、 機 関 全 速、 艦娘艦隊 に 距離2 000 まで 近 づいてく れ。 2000m ぐ ら いな ら相 手がこち ら の潜 望鏡を見 つけ られる しな 。 ﹃了解。ベント開 け 、 機 関 全 速﹄ 復 唱 が 聞 こ え る と 背 中 の 後 ろ の 方 で ス ク リ ュ ー が 回 転 す る 音 が し 、 自分 の 身 体が前に 進み出 した 。 暫 くして 艦隊 か ら2000m まで 近 づいた 俺 は 、 妖精 さ ん に 耳 で 聞 こえ る 周 波 数の 探信音を3 つほど発してく れ と 頼ん だ 。 ﹃ 何でです ?﹄ 敵と 誤認 さ れ たくないか ら だ 、 いきな り 攻 撃 さ れ た らや ばいし 。 ﹃ そ れも そうですね ﹄ 念 には 念を 入 れ だ 。 こうして 俺 は 探信音 ︵よ く映画で 駆逐艦 が 鳴ら して る音︶ を3 つ打 つと 、 10m まで浮 上 して潜 望鏡 で 艦娘 の 様 子 を確認 してか ら 慎 重 に 水 面 に 出 た 。
コンタクト
ー長門サイドー 私を旗艦 とし 、 日向、 加賀、 鳥 海 、 吹 雪、 睦 月 で 編成 さ れ た 我 が 艦 隊 は数 日 前 より ﹁沖ノ島﹂ を 攻略すべく 進撃 していたが 、 進軍ルート を外れ てしまい 、 空 母ヲ級を 主とした敵 艦隊 に 遭遇、 開 幕 航 空攻 撃 で 艦載 機が大 量 に 襲撃 してきた 。 加賀 の 航 空 隊 が奮戦す るも のの 、 数に 勝る深 海 棲艦 機に 押 さ れ、 制 空 権 が 取 れ な か っ た 。更 に 対 空 兵 装 が 少 な い 睦 月 が 急 降 下 爆 撃 に よ り 中破してしまった 。 睦 月 が中破したことに より、 進軍 はそこで中止 。 吹 雪を随 伴させて 睦 月を撤退 させ 、 残り の 艦隊 で 夜 戦に 持 ち 込み、 少 しで もヲ級 共 を沈 めよ うか 、 と 思 ったが . . . ここは 激 戦地で 知られる沖ノ島 海 域 だ 、 睦 月 の 護衛 が吹 雪 の み では 心許 ない 。 そこで 旗艦 た る私 が ﹁艦隊を2 つに 分 けて 、 私、 吹 雪、 睦 月 の 3 隻 で 先 に 撤 退、残 り の 3 隻 は 夜 戦 で 敵 艦 隊 を 攻 撃 し た 後 撤 退﹂ という 方法を提 案したとこ ろ、 仲間達も賛成 してく れ たた め、 私 こと 長 門 と 吹 雪 が 睦 月 を 護 衛 し つ つ 撤 退 し て い た の だ が . . . 問 題 は こ こ で 起 きてしまった 。 何と 羅針盤 の 調 子が 狂 って 撤退進路 がず れ、 敵の中核 艦隊 の 哨戒圏 に入ってしまったのであ る。 以 前 か ら 羅 針 盤 が 突 然 調 子 が 悪 く な っ て 艦 隊 の 進 路 が 予 期 せ ぬ 方 向 に 変 わ っ て し ま う 事 は 度 々 あ っ た が . . . い く ら 何 で も こ れ は 理 不 尽すぎ る だ ろ う . . . そしてその 事 に 気付 いた 頃 には 、 敵の索敵機に発 見 さ れ てしまった 後 だった 。完 全に 油断 していたな . . . 発 見 さ れ てしまったのな ら仕方 がない 、 何とか 逃 げ よ うと 思 ったが 被 弾した睦 月 の 速力 は 全 速 で も20ノット︵37km/h︶ が 限 界だった 。 も う 逃 げ ら れ な い と 思 っ た 私 は 観 測 機 を 発 艦 さ せ 吹 雪 と 睦 月 に 砲 雷撃 戦用 意を指 示 、 打って 出る事 にした 。暫 く す る と 観 測 機 か ら 送 ら れ て き た 電 文 に よ り 敵 艦 隊 の 編 成 が 判 明 した 。 敵 艦隊 は戦 艦タ級フラグシップ1隻、 戦 艦ル級2隻、 軽巡ヘ級1隻、 駆逐ニ級2隻 とのことだった 。 対 す る こち ら は戦 艦1隻、駆逐艦2隻. . .内1隻 は手 負 い 。 絶 望 的 な 戦 力 差 だ な . . . こ れ が 私 の 最 期 の 戦 闘 に な る か も し れ ん な . . .船 だ っ た 頃 の 私 は ろ く に 戦 え も せ ず に 沈 ん で し ま っ た か ら 悲 観 はしていないが 、 よ し 、 死ぬ前に 一花咲 かせて やろ う !血路を開 い て 駆逐艦達 だけで も撤退 させて やら ねばな 。 戦 闘 が 始 ま り、 私 は吹 雪 と協 力 して 駆逐ニ級2隻を沈め た 、 が 、 戦 艦 共は 装 甲が硬くなかなか 沈 まない 、 辛 うじて戦 艦ル級を1隻沈め た も のの 、 睦 月 が 被 弾しない 様 に攻 撃を受 け止 め ていたせいか 私 は中破 してしまい 、 更 に 厄介 だと 思 ったのか敵はこち ら に攻 撃を集 中させて きてとうとう大破してしまった 。 ﹁長門 さ ん ﹂ 吹 雪 が支 援 す る為 に 近 づこうとしたが 、 軽巡ヘ級 に 阻 ま れ て 近寄れ ず 、更 に砲 撃を受 けて 小 破していた 。 戦 艦 タ 級 と ル 級 が 勝 利 を 確 信 し た か の よ う な 笑 み を 浮 か べ て こ ち らを見 てく る。も は や こ れ までか . . . と 思 った次の 瞬間、 タ級 と ル級 が水 柱 に 包 ま れ て 見 えなくな り、 ヘ 級 にいたっては吹き 飛 ばさ れ て 粉々 にな り、 艤装 の 小 さな破片が 私 に 当たって 跳 ね 返り、 水 面 に 落 ちた 。 . . . な 、 何が 起 きた ? 味 方 の 増 援 か ?と 思 い 辺 り を 見 渡 す が 私 達 以 外 の 艦 は 見 当 た ら な かった 。 水 柱 が晴 れる と敵 艦隊 の 様 子が 明ら かになった 。 ヘ級 は 轟沈、 とこ ろ どこ ろ艤装 の破片が浮いてい る そばで吹 雪 が呆 然としていた 。 戦 艦タ級 と ル級 は 損傷 したのであ ろ う 、傾斜 してい る。 そ し て 私 達 よ り 脅 威 だ と 思 っ た の か こ ち ら の 方 は 気 に せ ず に 必 死 に 辺りを見回 し 姿 の 見 えない ﹁ 敵 艦﹂ を探 していた 。 が 、 その 後 すぐ
に 同様 の水 柱 が 立 ち 、2隻 は海中に 没 した 。 何という 威力 だ . . . . そ れ にして も﹁見 えない ﹂艦. . . 潜水 艦 か ? そう当た りを つけた 私 は吹 雪 に 指 示 を出 した 。 ﹁ 吹 雪、付近 に潜水 艦 が居 る はずだ 、調 べてく れ ないか ?﹂ ﹁. . . へ ?あ 、 はい !!!!今 すぐ 調 べます !﹂ どう も まだ呆然としていた よ うだ 、 吹 雪 は慌てて水中 聴音 機で海中 の 様 子 を 確 認 す る よ う 自 身 の 妖 精 に 指 示 を 出 し て い た 。気 持 ち は 分 か る がここは戦場だ 、も う 少 し 警戒心を持 って欲しい も のだな . . . 暫 くして吹 雪 か らも た ら さ れ た報告は 信 じがたい も のだった 。 ﹁ 何の 反応も あ り ませ ん. . . ﹂ 何だと . . . ﹁ そ ん なはずはないだ ろ う 、 潜水 艦 とはいえ 船 であ る以上、 何かし ら の 音 は 出る はずだぞ ?﹂ ﹁ そ う は 言 っ て も. . . 探 信 音 が 聞 こ え ま し た !数 は 3、 本 艦 の 右 後 方、距離 は 1900 ないし 2000 !﹂ そこまで 近 づいて も反応 がなかっただと 指 示 さ れ た 方 向 を 見 る と 、 こ ち ら を 注 視 し て い る 潜 望 鏡 を 発 見 し た 。探 信 音 を 3 回 も 放 つ と い う こ と は 自 分 の 位 置 を わ ざ と 教 え て い るよ うだな . . . 敵では無いであ ろ うが . . . ﹁一応 砲 口を向 けておけ ﹂ 念 の 為 吹 雪 に戦 闘準備を させておく 。 す る と ま る で こ ち ら を 刺 激 さ せ な い か の よ う な ゆ っ く り と し た 動 きで ﹁真 っ 黒 な ﹂船 体が浮 上 してきた 。 . . .黒 ?深 海 棲 艦 か . . . い や 待 て 、 そ う 判 断 す る の は 時 期 尚 早 だ 、 第 一私達を沈める な ら とっくに 沈め てい る では無いか 。 そ れ にし て も見 たことの無い 艦 だな . . .魚雷 の 威力 といい 、 普 通 では無いこと は 確 かだな 。 特 務艦 か ? ﹁長門 さ ん、 どうしますか ?﹂ ﹁私 に 任 せ ろ、 照 準 は 一応 あいつに 合わ せておけ ﹂ 敵か味 方 かはっき り しないうちは 油断 はしない 方 がいいな 。
潜水 艦 であ ろ う 艦 は浮 上 した 後 こち らを注視 していた 。 ふ む、 まずはこうだな 。 私 は潜水 艦 に発光 信号を送 った 。 ﹃貴艦名ト 所属 鎮守府ヲ 教 エラレタシ﹄ ま ず は こ れ で 反 応 を 見 よ う 。 す る と 潜 水 艦 の 艤 装 か ら 発 光 信 号 が 送られ て来た 。 ﹃我 ハ 日 本 国 海 上 自 衛 隊 第 1 潜 水 隊 群 第 5 潜 水 隊 所 属 ノ 潜 水 艦 S S 5 01﹁ソウリュウ﹂ 、 所属 鎮守府ハ﹁ 無 シ﹂ ﹄ . . .ソ ウ リ ュ ウ ?ジ エ イ タ イ と は 既 に 解 体 さ れ た 組 織 で は 無 い か ?そ し て 所 属 無 し . . . と い う こ と は ド ロ ッ プ 艦 か ?罠. . . に し て は 出 来すぎてい る な 。 も う 一度送 って 様 子 を見よ う ﹃ソレハ真カ ?﹄ す る と 返 答が 返 って来た ﹃我ハ深 海側 ヲ 攻 撃シタ、 単 艦デハ補 給 モ困難、 此 方ニ虚 偽 ヲ 申 ス 利 点 ガ 存在 セズ﹄ む、 そ れも そうか 。よ し !方針 は決まった 。 ﹃ソノ 場 ニテ待 機 セヨ﹄ ﹃了解﹄ ﹁ 吹 雪、 あの 艦 と 詳 しく 話 がしたい 、連れ て来てく れ﹂ ﹁ は 、 はい !﹂ 潜 水 艦 の 様 子 を 改 め て 見 る と 、艤 装 か ら 妖 精 が 数 人 出 て 来 て 艦 橋 . . . と 思われる 場所に 日 本海 軍 の ﹁軍艦旗﹂ を掲 げていた 。完 全に 交 戦の 意思 無し 、 だな 。
いざ横
須賀
へ
艦隊 か ら の 信号 に答え 、 敵 対 の 意思 が無いこと を 示すた め、 数 人 の 妖精 さ ん に セイル に 上 がって もら い 、﹁自衛艦旗﹂ を掲 げて もら った 、 妖精 さ ん が セイル に 上 がってい る以上、 すぐに潜 行 す る のは 不可能 だ か ら だ 。 す る と 長門 か ら 発光 信号 が 送られ て来た 。 ﹃ソノ 場 ニテ待 機 セヨ﹄ 何とかなったか . . . 長門 に ﹃了解﹄ と 返信 す る と 暫 くして吹 雪 がこち ら に 近 づいて来た 、 こち ら に砲 門を向 けたまま . . . まだ 警戒 はさ れ てい るよ うだが 、 し ょ うがないかな ? ﹁長 門 さ ん が あ な た に 聞 き た い こ と が あ る そ う で す 。 つ い て 来 て く だ さい 。 ﹂ お 互 いに 会話 が 出 来 る距離 まで 近 づいてきた吹 雪 が 言 った 。 異 論 は全く無いが . . .表情 がかたいな 、 こっちは潜 行 できねぇって の 。 そ ん なに 警戒 しなくて も. . . ﹁了解﹂ 機 関を始動 して ゆ っく り と 長門 の 方 へ 進む、 おぉ . . .長門 が 目 の前 に . . . 飛 び 上 が っ て 喜 び た い 感 情 は 俺 に 照 準 が 合 わ せ ら れ て い る 1 2. 7cm連装 砲に よ って 掻 き 消 さ れ た 。 浮 上 して る と 心 細いな . . . 背後 か ら 砲 を突 き 付 け られ、 冷や 汗 を かきなが ら近 づいて 行 き 、 と うとう 長門 の 目 の前 . . .話 の 出 来 る距離 に来た 。 長門 はあちこち怪 我を していた 。 大破す る とこうな る のか . . . で もや っぱ り美人 だな . . . 見惚れ てい る と 話 しかけ られ た 。 ﹁聞 きたい 事 があ る﹂ ﹁. . . 何だ ?﹂ ﹁ 先 程 の攻 撃 はお前が や った も のか ?﹂ あ れ ?攻 撃 しち ゃ駄目 だったか ? ﹁ そうだ ﹂﹁ 単 艦 でか ?﹂ ﹁. . . ああ 、俺 が や った 。 まずかったか ?﹂ ﹁ い や、 単 艦 に し て は 攻 撃 力 が 異 常 だ っ た か ら な 。 改 め て 聞 く が 名 前 と所属は ?﹂ . . . そういうことか 、緊 張して 損 した 。 ﹁俺 の 名 前は SS501﹃ そう りゅ う ﹄ 、 所属は . . . 無い ﹂ ﹁ ふ む. . . とす る と ドロップ艦、 という 認識 でいいか ?﹂ ﹁多分 そうだ ﹂ 目 が 覚め た ら 海の中だぞ ?まさに ﹁ドロップ﹂ だ わ ﹁ そ の 軍 艦 旗 を 見 る 限 り 敵 対 の 意 思 は 無 い と 思 う が 、 こ れ か ら ど う す る のだ ?﹂ あの 、﹁軍艦旗﹂ じ ゃ なくて ﹁自衛艦旗﹂ な ん ですけど . . .デザイン 同 じだか ら仕方 ないか ? ﹁分 か ら ない 。行 くあて も 無いし . . . ﹂ ﹁ う ぅ む. . . そ れ な ら ば 私 達 の 鎮 守 府 ま で 来 て も ら う 、 と い う の は ど うだ ろ うか ?﹂ マジ で ? ﹁. . .良 いのか ?﹂ ﹁ ああ 、ドロップ艦 な ら誘導 しなけ れ ばな 、 吹 雪、 砲 を下 せ 。 ﹂ ﹁ あ 、 はい !﹂ . . .よ っし ゃ あ !!!!敵 対 さ れ ずに 済ん だぞ !!!! ﹁ お前の 速力 はど れ く ら いだ ?﹂ ﹁ 水 上 だと全 速 で 13ノット ︵約24km/h︶ が 限 界だ 、 遅 くてすま ない . . . ﹂ ﹁ い や、構わん。私も 大破で 16ノット が 限 界だ 。 ﹂ な ら いいのか ? ﹁ 大 丈 夫か ?﹂ ﹁ 何 、心配 には 及 ば ん。出 発す る ぞ ﹂ ﹁ ああ ﹂ こ う し て 俺 が 加 わ っ た 艦 隊 は 横 須 賀 へ 帰 還 の 途 に つ い た 。艦 隊 の 速力 は 13ノット、1 番低 速 であ る俺 に 合わ せてく れ た ら しい 。
. . . そ う い や 俺 が 今 い る 所 は ど こ だ ?G P S で 分 か ら な い か な ? 妖精 さ ん、現 在位 置 は ? ﹃現 在位 置 は 沖ノ島沖合43km 地 点 です 。 ﹄ . . .激 戦地でした 。 だか ら深 海 棲艦 があ ん な 編成 だったのか ? しかしな ん だな 、 さっきまでは普 通 に流してたけど . . . ﹁艦 こ れ﹂ の 世 界じ ゃ ねぇか 、 ここ 。 う ん、 寝 て 起 きた ら艦 こ れ の 世 界に居ました 。 な ん だこ れ意 味 分 か らんわ。 なが もんも 居 る し . . . しか も さ 、﹁ そう りゅ う ﹂ って 事 はあ れ だ ろ、 世 界で 1 番 静粛 性が 高 い 通 常 動力型 潜水 艦 で ﹁最 強 ﹂ な ん て 言われ て るや つだ ろ ?.. .チー ト じ ゃ ねぇか !雷装 と 回避 ど ん だけだ よ ? も うな ん なのかね ?﹁艦﹂ としてこ れ か ら生 きてくのか . . . 覚悟を 決 める しか無いかな ? よ し 、 し ょ うがない 。 こ れ か ら俺 は ﹁西澤醇一﹂ ではなく 、﹁SS5 01 そう りゅ う ﹂ として 生 きていこう 。 う ん、 考 え 方も艦 こ れ基準 でいい や。 そうい や自分 の体あちこち無 意識 に 使 ってたけど 、 ど ん な 感 じな ん だ ? 改 め て 自分 の体 を見 て みる。 左 手は フリー、 右 手には 艦首、 背 中には 酸 素 ボンベ の よ うに 付 いて い るデフォルメ さ れ た 船 体 、 その 上 には ﹁フィレット﹂ が 付 いたそう り ゅ う 独 特 の 形 を し た セ イ ル が あ り、腰 の 辺 り に は X の 形 を し た 舵 と 、 回転 す るハイスキュードペラ ︵スクリュー︶ 。自分 が着てい る のは 潜 水 艦 の 無 反 響 タ イ ル の 様 な 模 様 が つ い た ダ イ ビ ン グ ス ー ツ の 様 な も の 。顔 には何 も 無し 。 性別は . . . どっちな ん だ ろ ?艦 ﹁娘﹂ だか ら なぁ . . . 男であって欲 しいが 、今 は 確認出 来ない 。 どう やら 潜 望鏡 の 視 界は 自分 の 視 界と 同調出 来 るら しい 、 あと 、 セ ン サ ー や ソ ナ ー の 類 も 自 力 で 使 用 で き る ら し い 。 さ っ き は 無 意 識 に 使 っていたが . . . も うただの ﹁人間﹂ では無いのか . . .
色 々 と 考 え て る と 警 戒 の た め に セ イ ル か ら 伸 ば し て い た 潜 望 鏡 に 装備 さ れ てい るNZLRー1C. . .電波探知装置 に 反応 があった 。 パッシブソナー で 確認 して みる と 、聞 こえた 。 スクリュー音。距離 は 50km、 数は 6 つ 、 速度変化 は無し 、 気 づ いてないのかな ?報告しとこう 。 ﹁少 しいいか ?﹂ ﹁む、 何だ ?﹂ 長門 が 聞 いてく る ﹁50km 先に 艦隊 がい る、 味 方 か ?﹂ ﹁ ご 、五万 で 艦隊を見 つけたのですか ?﹂ ﹁ あ 、 あ り えないです !﹂ ﹁ い 、 い や、 作戦 行動 中の味 方 は 我々 だけだか ら 敵だ ろ うが . . . そ れ は 本当か ?嘘 では無いのか ?﹂ 吹 雪 がこの 距離 で 艦隊を 発 見 した 事 に 驚愕 し 、 睦 月 は ﹁ あ り えない ﹂ と否 定、 更 に 長門 が本当か 嘘 か 確認 してきた 。嘘 つく メリット 無いっ て . . . ﹁ 本当だ 。 数は 6隻、進路変更 した 方 がいいのでは ?﹂ ﹁ そ ん なに 遠 くか ら. . .よ し 分 かった 、迂回 し よ う ﹂ 進路変更、 流 石 にこの 編成 で 6隻 はきつい 。 その 後も俺 の レーダー、 ソナー、 その 他 機器 を駆使 して敵の索敵機 、 艦隊 等の 哨戒網を確実 にくぐ り抜 けていった 。撤退 中な ん だ 、 戦って られる か !全 力 で 回避 して やる ! 艦 娘 達 は 俺 の 索 敵 能 力 に 驚 い て い た 。 そ し て 一 度 も 会 敵 し な い の で 少 しずつ 俺を信頼 していった 。 まあ 、 まだ着 任 す る とは決まってな いので 最 低 限 の 話 しかしていないが 、 特に睦 月 とはひと 言も会話を し ていない 。 まあ 、鎮守府 に 行 けば 話 ぐ ら いは 出 来 る だ ろ う 。 し か し 1 3 ノ ッ ト と い う 低 速 だ か ら こ の ま ま 順 調 に 行 っ て も 横 須 賀 に着くのは数 日後 だ ろ うな 、長 い 道 の り だなぁ . . .
横
須賀鎮守府
俺 の索敵 能力 が よ かったせいか 、 艦隊 は敵に 見 つか ら ずに横 須賀 ま で 後 数時 間、 という 距離 まで 近 づいていた 。 ここまで 長 かったなぁ . . . 。 等と 感 慨に浸ってい る と 、1 つの 疑 問が浮 上 してきた 。 何故たった 3隻 の戦 力 で 沖ノ島 海 域 に居た ん だ ? レ ベ リ ン グ. . . に し て は 異 常 だ し な . . .長 門 に 至 っ て は 大 破 し て 止 めを 刺さ れ かけてたし 。 ﹁ 大破 進撃﹂ ﹁ 捨て 艦﹂ といった よ うな 言葉 が 頭をよ ぎ り、 どうし よ う も なく 不安 にな る。 も しかしてこ れ か ら行 くとこ ろ は ブラック鎮守府 ? . . . ははは !まさかな 、 いく らブラック鎮守府 とはいえ戦 艦を 捨て る の は お か し い だ ろ、長 門 達 の 様 子 も 変 わ っ て は 居 な い し 。考 え 過 ぎ . . . だ よ な ? ﹁む、も うすぐ港が 見 えてく る頃 だな ﹂ グダグダ と 思考 して る と 長門 の 声 が 聞 こえた 。 も うそこまで来たか . . . まあいい 、 細かいことは 後 だ 、 まずは 目 先 の 事を考 え よ う ! ﹁ 入港して大 丈 夫なのか ?﹂ まずは 聞 いて みる。 ﹁ う む、一応一 報入 れ ておいたか ら 大 丈 夫だと 思 うぞ ?﹂ そ 、 そうか ?な ら いいか . . . そうこうしてい る うちに横 須賀 港が 見 えてきた 。 が 軍艦 が 一隻も見 当た ら ない 横 須 賀 っ て 確 か 米 軍 と 海 上 自 衛 隊 の 基 地 だ よ な ?何 で 艦 艇 が 居 な いのかな ?まあいいか ? 自分達 が 上陸 す る予定 の場所には数 人 の 人 がいて 、 手 を 振 り なが ら しき り に ﹃ お ー い ﹄ 等と 叫ん でい る。 . . .ブラック ではないのかな ?少 し 安心。入港してしば ら く 進み、 海と 陸 の 境 界にあ るスロープ. . .艦娘 が 出 撃 した り 帰 還 す る であ ろ う場所か ら陸 に 上 が る と 、 1人 の男性 ︵ たぶ ん提 督 ︶ が 青 い 顔 してこち ら に 走 って来た 。 ﹁ お 、 おい 長門 大 丈 夫か ﹂ ﹁ あ 、 ああ 。 そ ん なに 心配 しなくて も. . .通信 は入 れ ただ ろ う ?﹂ ﹁長門 さ ん、 大 丈 夫ですか ﹂ ついでに 1人 の 艦娘. . .加賀 が 長門 に 駆 け 寄る。 ﹁ おお 、加賀 か 、心配要らん ぞ ?﹂ ﹁ ふう 、よ かった . . . おい !今 すぐ入渠の手 配を !!!!﹂ 提 督が 後ろ にい る艦娘 に 指 示 を出 す . . .ホワイト鎮守府確定。 あっという 間 に 長門 がどこかへ 連れ て 行 か れる。 ﹁ はぁ . . . 大 事 に 至ら なくて 良 かった . . . ﹂ 安心 したのか 提 督が 溜 息 を吐 いてい る。 おい 、俺 の 事 放 置 か よ。 ﹁ あの !司令官 さ ん !こち ら が 例 の . . . ﹂ 見 かねた吹 雪 が 俺を提 督に紹 介 す る、 かたじけない . . . ﹁ う ん ?あ 、 あ あ !連 絡 が 来 て い た か ら 事 情 は 知 っ て る ぞ ?う ん. . . ふ む、 君 が 例 の 新型艦 かね ?いきな り で申し 訳 ないが 君 には幾つか 質 問したい 事 があ る のだ 。 ついてきて 貰 えないかな ?﹂ 吹 雪 に 指 摘 さ れ、今 ま で 忘 れ て い た か の よ う に オ ロ オ ロ し た 後、 こっちに キリッ とした無 表情 で 有 無 を言わ さずに ﹁ ついてこい ﹂ と 言 う 。 しま ら ねぇなこの 提 督 . . . 。 ﹁ 異 論 は無いです ﹂ 自分も真 剣な 顔 で答え 、自分 は 提 督の 後 について 行 く 事 にした 。 上陸 した場所か ら暫 く 進ん だとこにあ る赤 煉 瓦 の 建 物に入 り、 無 言 で 提 督の 後 について 行 く 。 俺 と 提 督 の 2 人 だ け で 建 物 の 廊 下 を 歩 い て 行 く 。 な ん で 護 衛 が 居 ない ん だ ろ うな ?﹁ 正体が よ く 分 か ら ない ﹂ 艦 が来た らも っと 警戒 し ていいはずなのに . . . 暫 く 廊下を進ん だ 2人 は ﹁提 督 執務室﹂ と 書 か れ た 部 屋に入 る と 、 提 督はその 部 屋の 窓際 に 置 か れ た 椅 子に 座 った 。 ﹁君も そこに 座り たまえ ﹂
と 、 別に 置 か れ た 椅 子 を 紹 介 さ れる が . . . ﹁ いえ 、 そのままで ﹂ 艤装 つけたままだし 、 座 って 自分 の 腰 の位 置 にあ るスクリュー に 傷 がついた ら 大 変 な 事 にな る し 、 普 通 の スクリュー な ら交換 す れ ばいい 話 だが . . .俺 の ﹁ハイスキュードペラ﹂ はい わ ば 一点 物だ 。近代 潜水 艦 の 静 粛 性 は こ の ス ク リ ュ ー に よ っ て 成 り 立 っ て い る と 言 っ て い い か ら な 。 直立不動 の体 勢を と る。 ﹁ そうか . . . ﹂ ﹁ あの 、少 し よろ しいでし ょ うか ?﹂ 先 程感 じた 疑 問 を聞 いて みる。 ﹁ 何だ ?﹂ ﹁ どうして 護衛を つけないので ?私を警戒 していないのですか ?﹂ ﹁確 か に 警 戒 は し て い る が 、君 は 長 門 達 を 助 け て く れ た だ ろ う ?敵 意 は無いと 思 う 。違 うか ?﹂ な る ほどね . . . ﹁ いえ 、違 いませ ん﹂ ﹁ な ら いい 、早速 本 題 に入 ろ う 、君 の 名 前は ?﹂ またか よ. . . こ れ で 名 前 聞 か れる のは何 回目 だ ? ﹁日 本 国 海 上 自 衛 隊 第 1 潜 水 隊 群 第 5 潜 水 隊 所 属 の そ う り ゅ う 型 潜 水 艦1 番 艦、SS501﹃ そう りゅ う ﹄ です ﹂ 艦 の所属な ん て 記憶 してないはずだが 、 す ら す ら と 口 か ら言葉 が 出 てきた 。 どうしてだ ろ うな ? ﹁. . . まず結 論 か ら言わ せて 貰 おう 、 この 国 には も う ﹃ 海 上自衛隊﹄ と いう組織は存在しない ﹂ . . . へ ? ﹁ そ れ は . . . どういうことですか ?﹂ 妖精 さ ん、 な ん か 分 か る か ? ﹃ さあ ?﹄ 妖精 さ ん でさえ 分 か ら ないのか . . . ﹁ ふ む. . . まず 君 は 現 在 起 きてい る状況を どこまで 把握 してい る ?﹂
と 言われ て も. . . ﹁ いえ 、 何 1 つ ﹂ と答え る しかない ん だ よ な . . . ﹁君 の 言 ってい る事 が正しいな ら ば . . . ﹁ そう りゅ う ﹂ は 最初 の 方 に 喪 失した 艦 だか ら 何 も知ら ないのは 理解 は 出 来 る が . . .よ し 、 説明 し よ う ・・・﹂ 提 督か ら﹁ この 世 界 ﹂ について 説明を受 けた 。 整 理 す る と 2 0 1 2 年 ま で の 歴 史 は 同 じ だ っ た 。 し か し 違 う の は 次 の 年 か ら で . . . 2013 年 4月 沖ノ島沖 で海 上自衛隊 の潜水 艦 ﹁ そう りゅ う ﹂ が 消 息 を 絶つ 。 防衛省 は 事 故と判 断 し 、 潜水 艦 救 難艦 ﹁ ちは や﹂ を同 海 域 に派 遣 す る が 、 ﹁ ちは や﹂も連 絡が 途 絶え る。 この時 点 で何かが 起 きた 事 が判 明、 衛星 で 確認 す るも 海 上 に何の 反 応も 無い 事 か ら2隻 が 消 息 を 絶った 原因 は ﹁ どこかの潜水 艦 の攻 撃 に よるも の ﹂ と判 断 し 、 ヘリコプター護衛艦 ﹁ ひ ゅ うが ﹂ に 護衛艦 ﹁ こ ん ごう ﹂ を随 伴させ 、 同 海 域 に派 遣。 しかし 、 2隻 は 1枚 の画 像を残 して救 難信号を 発しなが ら 海中に 没 した 。 そ こ に 写 っ て い た の は ﹁ 攻 撃 を し て く る 謎 の 黒 い 人 型 の 生 物 ﹂ で あった 。 政 府 は 何 も 居 な い 海 域 か ら 突 如 出 現 す る 原 因 を 深 海 か ら 出 て く る のでは ?と 仮定、 同 時にま る で 軍艦 の 様 な攻 撃を 放つ 事 か ら この 生 物 を ﹁深 海 棲艦﹂ と呼 称、 こ れを脅威 と判 断 し 、 直 ちに 防衛出動 命 令を 発 令、 大 量 の海 上自衛隊艦艇を 派 遣 す るも、 ヒト とほぼ 同 じというこ ち ら の攻 撃 が当た り辛 い サイズ の体か ら 放た れる ﹁ 戦 艦﹂ レベル の攻 撃 に歯が 立 たず 返り討 ちにさ れ、 更 にこの ﹁深 海 棲艦﹂ は 世 界中で存 在が 確認 さ れる と 同 時に 世 界の シーレーンを完 全に破 壊、 日 本の港に も現れ、 在 日 米 軍艦艇や残 存 自衛艦艇、 民間 の タンカー 等 を悉 く 沈め た 。 も う 駄目 だと 人々 が 諦め かけた時に 、 突 然 ﹁妖精﹂ という存在が 現
れ、 放 置 さ れ ていた 艦艇修理 用の 鋼 材等 を使 い 1人 の ﹁少 女 ﹂ を 作 り 出 すとその 少 女は港の 近 海の 深 海 棲艦を撃 破 、 一連 の 行動 が終 わる と 少 女 と 妖 精 は そ の 様 子 を 呆 然 と 見 て い た 海 自 の 関 係 者 に こ の 様 な 要 求 を した 。 ﹁ ﹃艦娘﹄ を建造、 運 用 出 来 る鋼 材 、 ボーキサイト、 弾 薬、 燃料、 そし て 私達を指揮出 来 る人間 が欲しい ﹂
着
任
す
るも.
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﹁. . .指 揮 出 来 る よ う な 人 間 は 前 回 の 海 戦 で ほ と ん ど 死 ん で し ま っ た 。 な の で 仕 方 な く 海 戦 に は 出 撃 し な か っ た 自 衛 艦 の 艦 長 達 を﹃提 督 ﹄ としてその 少 女 . . .艦娘 の 指揮を させ る事 にした ん だ 。 当時は 艦 娘 の存在が 確認 さ れ たのは 日 本だけでな 、 以 前の 自衛隊 のままでは 世 界中の海で 暴れ回る深 海 棲艦 には 対応 が 困難 だ 、 と 国 が判 断 し . . .憲 法を 改正した ん だ よ。 ﹂ ﹁ 改正 . . . ですか ?﹂ まじか よ 揉め なかったのかな ? ﹁ な ん せ 世 界 の . . .人 類 の 危 機 だ っ た か ら な 、国 民 の ほ と ん ど が 賛 成 した よ。国連も賛成 してたな . . .憲法を 改正した結 果、 陸 海空 自衛隊 はそ れ ぞ れ陸、 海 、 空 軍 に 名 前 を変更 して 、 他国 の海に も比較的 簡単 に 行 け るよ うになった ん だ よ。 だか らも う ﹃自衛隊﹄ は存在しない 。 ﹂ な る ほ ど ね ぇ . . . ﹁ そ う り ゅ う ﹂ は 真 っ 先 に 沈 ん だ か ら 妖 精 さ ん が 知ら ないのは当た り 前か . . . てか 2013 年って 艦 こ れ の サービス開始 の年じ ゃん。 本当に ﹁艦 こ れ の 世 界 ﹂ に来ちまった ん だなぁ . . . ﹁ な る ほど 、 そうだったのですか . . . ﹂ ﹁ さて 、 ここまで 話 したとこ ろ で 聞 きたいことがあ る。 ﹂ ﹁ 何でし ょ うか ?﹂ ﹁君 はこ れ か ら どうす るん だい ?﹂ そう 言われ て も. . . ﹁. . .分 か り ませ ん、 どうした ら良 いですかね ?﹂ ﹁ そ う だ な . . .も う 一 度 国 民 の . . .人 類 の た め に 戦 っ て み る 気 は な い かね ?﹂ ﹁ 戦う . . . ですか ﹂ ﹁君 は ﹃ドロップ艦﹄ という扱いだか ら、 も し協 力 してく れる な ら この 横 須賀鎮守府 の所属にな る。 元 自衛艦 だか ら ﹃ 戦 争﹄ に 抵抗 があ る の は 分 か る が . . .今 の 状 況 こ そ 自 衛 隊 の 出 動 す べ き 事 態 じ ゃ な い の か い ?﹂. . . まあ 、 そ れ以外 に 道 ないしな . . . ﹁. . .分 か り ました 。私 で よろ しけ れ ば協 力 しまし ょ う ﹂ ﹁ 協 力 し て く れ る か 感 謝 す る. . . あ あ 、 そ う 言 え ば 私 の 名 前 を 言 っ ていなかったな 、 私 はこの 鎮守府 で 提 督 をや ってい る 太田 広義 ︵ おお たひ ろよ し ︶ だ 、よろ しく ﹂ ﹁ こ れ か らよろ しくお 願 いします 。提 督 ﹂ ﹁ う ん、よ うこそ 我 が 鎮守府 へ 、 と 言 いたいとこ ろ だが . . . ﹂ ﹁ どうした ん ですか ?﹂ な ん か 嫌 な 予感 がす る な . . . ﹁君 は 初め て ドロップ した 新型艦、 しか も ﹃自衛艦﹄ だか ら なぁ . . .人 型 に な る と 軍 艦 だ っ た 時 の 性 能 と は 違 う 時 が あ る ん だ 、現 在 の 姿 に な っ て か ら の 性 能 を 調 べ た り 本 営 に 報 告 す る 必 要 が あ る ん だ よ. . . 適 材 適 所 が 分 か ら な い の で は 艦 隊 に 入 れ る こ と も で き な い し な ぁ . . . 性 能 が 判 明 す る ま で は 余 計 な 混 乱 を 避 け る た め に 君 の 存 在 は 公 表 出 来ないという 事 にな る。 ﹂ ﹁ ということは . . . ﹂ ﹁ ああ 、 まだ所属は 出 来ない ﹂ まじか よ. . . ﹁ と い う 訳 で 明 日 か ら は 君 の 性 能 試 験 を 始 め よ う と 思 う 。寝 泊 ま り す る 場 所 に つ い て は 他 の 艦 娘 達 と は 別 . . . そ う だ な ぁ . . .憲 兵 宿 舎 の 空き 部 屋に 泊 まって 貰 おうか 、 別に 変 な 事 はさ れ ないだ ろ うか ら安心 し て も い い だ ろ う が . . .人 目 に 触 れ る の を 避 け る た め 外 出 等 も 制 限 という 事 になってしまうがそ れ でいいか ?﹂ まあ 確 かにこ ん な 艦 来た ら対応 に 困る だ ろ うなぁ . . . ﹁. . .分 か り ました ﹂ ﹁ そうか 、 すまないな . . . じ ゃ あついてきて 貰 おうか ﹂ そう 言 って席 を立 った 提 督の 後 について 行 く 非 公 表 か よ. . で も し ょ うがないのかぁ . . . 執 務 室 の 入 っ て い る 建 物 か ら 出 て 暫 く 歩 い て 行 く と 、鉄 筋 コ ン ク リート の アパート の よ うな 建造 物が 見 えてきた 。 こ れ が 憲 兵の 宿舎 かな ?
入 り口 の前に 門 があ り、 そこに 陸自. . .陸軍 の 軍服を 着た 人 が 2名 いた 。 恐 ら く 門 番だ ろ うな . . . 提 督が 事情を説明 す る とす ん な り と中に 通 さ れ た 。 その 建造 物に入 り、 中 を暫 く 進み、 とあ る部 屋の前に止ま る と 、 提 督が 部 屋の扉 を開 く 。 ﹁ この 部 屋だ 、 1人部 屋だか らトイレ、 風 呂 も付 いて る。不自 由はない だ ろ うが 、 何かあった ら言 ってく れ。 ﹂ 中に入 る、意外 に 広 いな . . .も っと 狭 いかと 思 ってた 。 ﹁分 か り ました 、 では ﹂ ﹁ そ れ じ ゃ﹂ ドア が 閉 ま る。 ﹁ はあ . . . どうすっかな ?﹂ て か 服 装 何 と か な ら な い か な ?艤 装 つ け た ま ま で は 座 る こ と も で き ん。悩ん で る と 妖精 さ ん の 声 が 聞 こえた 。 ﹃艦長 の 服 な ら有り ます よ ?﹄ . . .艦長 ?何で 俺 が 艦長 な ん だ ? ﹃私 は 副 長 に あ た る 妖 精 な の で す が 、今 の 状 況 に な っ て か ら 私 達 妖 精 の中に 艦長 にあた る 存在がいなくなってい る事 に 気付 いたので 、 あな たが 艦長 だと判 断 しました 。 ﹂ まじか よ. . . いつの 間 にか 艦長 になってた よ俺。 てかさ 、妖精 さ んサイズ の 服 な ん か着 れるわ けないだ ろ。 ﹃ 大 丈 夫です ﹄ 何 が 大 丈 夫 な ん だ よ. . . と 思 っ て い る と 妖 精 さ ん が 1 人 ハ ッ チ か ら出 てきた 。妖精 さ んサイズ の制 服を持 って 。 う ん、予想通り過 ぎて 泣 けてく る。 しかし 、 妖精 さ ん がその 小 さな制 服を床 に放 り投 げた 瞬間、 制 服 が 一瞬 だけ光 り輝 くと 妖精サイズ の制 服 が ﹁人間サイズ﹂ に 変化 した 。 な ん だ よ その 謎テクノロジー. . . 考 えて も仕方 がないと 思 い 、 今装 着してい る艤装 等 を 何とか 外 して 早速 制 服を 着て みる。ピッタリ だった 。 着 替 え る途 中で判 明 した 事 があ る。
﹁ 男 ﹂ だった 。 . . .よ か っ た ぁ あ あ あ あ !!!!性 転 換 と か マ ジ 勘 弁 だ っ た か ら な . . . 安心。 こ れ で 長門 と も. . .ゲフンゲフン。 . . . とす る と 俺 は ﹁艦 息 ﹂ にな る のかな ?後 で 提 督に 言 っておくか 、 艦﹁娘﹂ と 勘違 いさ れる と や ばいしな . . . 床 に 落 ち て い た ﹁ そ う り ゅ う ﹂ 乗 組 員 用 の 帽 子 を 拾 い 上 げ て 頭 に 被 ったあと 、洗面台 の所に 行 き 鏡 で 自分 の 顔を確認 して みる。 鏡 には 見 慣 れ た 黒縁 眼 鏡 の ヲタク. . . ではなく 、﹁ そう りゅ う ﹂ 艦長 の格好 を した 鋭 い 表情を した イケメン が映っていた 。 . . . い や お前 誰 だ よ ?俺 ?ははは 、 そ ん な 訳. . .マジ で ? どう やら顔 まで 変わ った ら しい 。 . . . い や 以 前 の 顔 面 ク オ リ テ ィ と 比 べ た ら メ リ ッ ト し か な い ん だ けどさ 、 こ れ俺 ?違和感 しかねえ . . .艦 こ れ補 正か よ. . . ふと 鏡 に 視線を 戻すと 、 呆然とした 顔 になってたので似 合わ ないと 思 い 表情を引 き 締める。 そ ん なこ ん なで 他 に も色々 と 現状を把握 して 、 夜 になったので渡さ れ た 飯を食 べて 、 この 世 界に来て 初め ての 風 呂に入 り、 ベッド に横に な っ た 瞬 間、 戦 闘 そ の 他 諸 々 の 疲 れ が 一 気 に 出 て き て 急 に 眠 く な っ た 。 そうい や ここ数 日一 睡 も してない わ俺、よ く 耐 え られ たな . . . そ れ以降 は 思考も ままな ら ずに眠 り に 落 ちた . . . 。
性
能試験
昨 日 ま で の 数 日 間 ま と も に 寝 て い な か っ た の に 、今 朝 は 0 6 0 0 ︵マ ル ロ ク マ ル マ ル︶ . . . 午 前 6 時 に 目 が 覚 め た 。 ど ん な 体 に な っ た ん だ よ. . . し か し ラ ッ パ の 音 が し な い な . . .気 の せ い か な ?な ぜ か 聞 こえないと ムズムズ す る。 ベット か ら出 て 5分程 で パパ っと着 替 え 、 毛布類 の片 付 けその 他を 済 ませ る。 な ん か 身 体が 勝 手に 動 く 。 な ん で ? 謎 の 焦 り を 感 じ な が ら 身 仕 度 を 済 ま せ て し ま う と 、や る 事 が 消 え る。 なぜか ダッシュ で 外 に 行 って体 操を したい 気分 にな る が 、 外 に 出 る事 は 禁 じ られ てい る。 俺 さ っ き か ら 謎 の 脅 迫 感 に 駆 ら れ て ん だ け ど 何 か あ っ た か 妖 精 さ ん ? す る と 背 中に 装 着した 艤装 か ら妖精 さ ん が 出 てきた 。 ﹃. . .0 6 0 0 は 総 員 起 こ し で す ね 、隊 で は 総 員 起 こ し か ら 5 分 未 満 に全て を 終 わら せて 外 に 集合 して 点 呼 、 体 操を しなけ れ ばな り ませ ん か ら﹄ . . . い つ の 間 に 中 身 が 自 衛 隊 員 に な っ て た の か よ. . . だ か ら あ ん なに焦ってたのか ?まあいいか . . . し ょ うがないので ベッド に 座 って 迎 え を待 つことにす る。 す る と 約1 時 間後 の 0700 に ドア が ノック さ れ た 。 ﹁起 きて る か ∼ ?﹂ 提 督が 俺 が 起 きて る かどうか をドア越 しに 確認 してく る。 遅 ぇ よ、1 時 間 の 間超暇 だった よ。 ﹁0600 には 起床 してました 、 どうぞお入 り下 さい ﹂ ﹁ そ 、 そうか . . . ﹂ ドア が 開 く ﹁ い や ぁ 、 疲れ てい る だ ろ うと 思 って 遅め に来たが 起 きてたとはな . . . こち ら の 準備 は 出 来て る、 ついてきて もら っていいか ?﹂ ﹁ はい 、 大 丈 夫です ﹂ ﹁よ し 、行 こうか ﹂部 屋 を出 て 提 督について 行 く . . . 憲 兵 宿舎を出る と 、 数 人 の 艦娘 が 俺 たち 2人を待 っていた 。 長門、 吹 雪、 睦 月、 そ れ と . . .響 ? 後 の 3人 はな ん となく 分 か る けどな ん で 響 ? ﹁ ああ 、 この 4人 は 君 の性 能試験 の 随 伴 艦 だ 、 あま り情 報が 漏れる とま ずいか ら な 、 君 と 接触 した 事 のあ る艦 だけで 編成 した 。私 は水の 上を 走れ ないか ら な 、 速力 の測 定 等 を私 の 代わり に や って もら う役割 も あ る﹂ ﹁長門 だ 、よろ しく ﹂ ﹁ 吹 雪 です !よろ しくお 願 いします !﹂ ﹁ 睦 月 です !﹂ ﹁響 だ よ﹂ ﹁ ああ 、 よろ しく . . . とこ ろ で 提 督 、 こち ら の ﹃響﹄ さ ん は 初対面 です が ?﹂ ﹁響 は 私 の 秘 書 艦 だ 、 こ ち ら に 君 の こ と で 通 信 が 入 っ た 時 に も 彼 女 は 執務室 にいたか ら な ﹂ ﹁ ああ 、 な る ほど ﹂ 秘書艦 だったか ら事情 は 知 って る のか 、疑 問が晴 れ た よ。 港に着いた 後、 簡単な 説明を聞 いた 俺 は海 上 に 降り立 った 。隣 には 4人 の 艦娘、提 督は地 上 で 指 示 を出 す よ うだ 。 試験内容 は簡単だ 。 鎮守府 正 面 海 域 で 基 本性 能. . .速力 等の 確認を した 後、 実際 に 外洋 に 出 て戦 闘能力 の 確認 という流 れ であ る。 横 須賀 港 を出 て 暫 くした 頃、随 伴 艦 の 長門 が 話 しかけた 。 ﹁ 先 程電信 が入った 。 ﹃ 性 能試験ヲ開始セヨ、 艦隊ハ新型艦ヨリ距離ヲ トレ﹄ との 事 だ 。 健 闘を 祈 る﹂ ﹁了解﹂ う ∼ん、長門 が 事務口調 だ . . . まあいい や、始める か 。 長 門 た ち が 距 離 を と っ た 事 を 確 認 し た 俺 は 妖 精 さ ん に 指 示 を 出 し て機 関を 全 速 にした 。
ー長門サイドー うぅ む、 いく ら 性 能試験 とはいえ 相 手は命の恩 人 だ 。 態 度を固 くし すぎたか ?.. . まあ 過 ぎた 事 は 仕方 がない 、集 中す る か 。 私 は ﹁ 彼女 ﹂︵妙 に男 ら しいが 今 まで 出 てきた 艦 は女だけなので ﹁ 女 ﹂ だ ろ う ︶ か ら 十 分 に 距離を とった 事を確認 して 、 吹 雪 たち 駆逐艦 に 速 力 測 定 の 指 示 を 出 し た 。 潜 水 艦 に つ い て は 駆 逐 艦 に 任 せ る し か な い か ら な . . .暫 く 見 て る と ﹁ 彼女 ﹂ の 速力 が 明ら かに 速 くなったの を感 じた 。 ﹁ 吹 雪、 測 定開始 だ ﹂ ﹁ は 、 はい !.. .11. . .12. . .速力 は 約13ノット です ﹂ ふ む、 水 上速力 については 事 前に渡さ れ た 資料 と 同 じか 。 次は水中 速力 か . . . す る と全 速 で 航行 していた 艦 影が水中に 消 えた 。 ここまでは 良 かった 、 しかし問 題 が発 生 した 。 ﹁ あの 、長門 さ ん. . . ち ょ っといいですか ?﹂ ﹁ 何だ ?﹂ ﹁音 が 聞 こえなくて 速力 が 分 か り ませ ん. . . ﹂ 何またか 確 か 沖ノ島沖 で も だぞ ? ﹁ あ り え ん な 、 しっか り確認 し ろ﹂ ﹁ 何 度も確認 しましたが スクリュー音 す ら聞 こえませ ん !﹂ ﹁私も 何 1 つ 聞 こえなかったです !﹂ 吹 雪 が 信 じ ら れ な い と 言 っ た 顔 で 叫 び 、 睦 月 ま で も が 聞 こ え な い 、 と 言 う 。 ﹁ そ ん なはずはないだ ろ う 、聞 き 逃 したのではないか ?﹂ ﹁ い や、 吹 雪 さ ん の 言 う 通 り だ 、ス ク リ ュ ー 音 な ん て 聞 こ え な か っ た よ﹂ 我 が 鎮 守 府 最 高 練 度 の 駆 逐 艦 で あ る 響 で す ら 聞 こ え な か っ た の か ? . . . ど う い う こ と だ ?機 関 停 止 し て 水 中 に で も 留 ま っ て い る の か ? 戸 惑 ってい る と 遠 くの 方 に何かが浮 上 してく る のが 見 えた 。
﹁ 彼女 ﹂ だ . . . 。 あ ん な に 距 離 が 離 れ て い る と い う 事 は 全 速 を 出 し た の だ ろ う 。駆 逐艦 たちの 言葉 が本当だとす れ ば何という 静粛 性だ . . 。 全 速航行を 終えたであ ろ う ﹁ 彼女 ﹂ がこち ら に 近 づき 、 話 しかけて きた 。 ﹁速力 どのく ら いだった ?﹂ ﹁む、 そ の . . . だ な . . . 水 上 速 力 は 約 1 3 ノ ッ ト だ っ た 。 水 中 は . . . 分 か らん. . . ﹂ ﹁ ああ ∼、 し ょ うがないかなぁ . . . ﹂ ﹁ ﹃ し ょ うがない ﹄ とはどういうことだい ?﹂ 響 が ﹁ 彼女 ﹂ に 質 問す る。 ﹁ あ あ 、 あ の な 、俺 の ス ク リ ュ ー は 特 別 製 で 雑 音 が ほ と ん ど し な い ん だ 。 しか も船 体 も雑音を出 さない形になっていて 、 凹凸 が極 力 ない よ う に し て い る。 だ か ら 駆 逐 艦 の 聴 音 機 で 聞 き 取 れ な い の は 当 た り 前 か も し れ ないな . . . だいたい全 速 で 20ノット ︵37km/h︶ ぐ ら いは 出 してたと 思 うぞ ?﹂ 2 0 ノ ッ ト も 出 し て た の か . . .少 し は 雑 音 が 出 る の で は な い の か ? ﹁ そ ん なに 出 してたのかい ?な ん だか 自信 がなくな る ね . . . ﹂ 響 が 落 ち 込ん でい るよ うだな . . .む、 吹 雪 と睦 月 に 至 っては 固 まっ てい る。仕方 がないな . . . 。 ﹁よ し 、気を と り なおして 行 こう 、 い よ い よ 戦 闘能力 の 確認 だ ﹂ い ま い ち 納 得 し な い 、 と 言 っ た 表 情 の 駆 逐 艦 た ち と 新 型 艦 を 連 れ て 、 私達 は 鎮守府 正 面 海 域 の 深 海 棲艦. . .駆逐イ級 の よ く 出現 す る 場 所に 向 かった 。
魚雷
の
威力
ー そう りゅ う サイドー 長門、 吹 雪、 響、 睦 月 の 4隻 が 俺 の 相 手とな る駆逐イ級を一生懸 命 探 し て く れ て い る。 ま あ 普 通 な ら 水 上 艦 艇 の 方 が 敵 艦 探 し や す い か ら な . . . で 、必 死に 探 して もら ってい る とこ ろ すまないが . . . 既 に敵と 思われるスクリュー音 は 探知 して る。 俺 は パ ッ シ ブ ソ ナ ー と な っ て い る 自 分 の 耳 で こ の 海 域 に て 5 つ の ス ク リ ュ ー 音 を 捉 え た 。4 つ の ス ク リ ュ ー 音 は 自 分 の 周 辺。残 り 1 つの 音 は 距離36000m の位 置。 事 前 の 説 明 で 機 密 保 持 の た め 周 辺 に は 自 分 た ち し か 艦 が い な い 事 は 確認 してい る。一目瞭 然だ 。 その 旨を響 に 伝 え る と何か を諦め た よ うな 顔を した 後 に ﹃目視 でないと戦 果 が 確認 できないので 近 づくまで 交 戦は 控 え ろ﹄ と 、 まあこ ん な 感 じの 返事を頂 いた 。 まあ 迷 い 込ん だ 民間船 とかだった ら 大 変 な 事 にな る しな . . . 音紋も 登 録 して る のは 今一緒 に 航行 して る4人分 だけだし 。 船 の 種 類 に よ っ て ス ク リ ュ ー プ ロ ペ ラ の 形 、プ ロ ペ ラ の 回 転 周 期、 機 関 の発す る音 は 変わるも のであ る。 た と え 全 く 同 じ 形 の 船 だ っ た と し て も ス ク リ ュ ー プ ロ ペ ラ の 表 面 に 付 いた細かい 傷 等で 船 の 出 す ﹁音﹂ という物は 必 ず 違 ってく る。 そ の 音 の パターン が ﹁音紋﹂ で 、 潜水 艦 等はこ れを記録 す る事 で 、 潜 航 中 で あ っ た と し て も 相 手 の 艦 の 種 類 等 を 特 定 で き る も の だ が . . .生 憎俺 にその データ はない 。 だか ら目視 で 確認 す る しかないのであ る。 さて 、今 のうちに潜 航 す る か . . . 敵 艦 が 見 えてか ら では 遅 い 。 ︵ベント開 け ︶ そ う 念 じ る と と み る み る う ち に 自 分 の 身 体 が 水 面 下 に 沈 ん で ゆ く . . . ここか ら は 自分 の ﹁耳﹂ が 頼り だ 。 潜 水 艦 に な っ た せ い か 浮 上 し て 航 行 す る よ り 水 の 中 に 潜 っ て い た方 が 安 心 で き る。 浮 上 し て い る 潜 水 艦 ほ ど 弱 い 物 は 他 に い な い だ ろ う 。 潜水 艦 が ﹁最 強 ﹂を誇れる のは水中だけだ 。 深度30m まで潜って機 関を最 大 出力 にしてしば ら く 進む。 ﹁ 敵 艦﹂ と 仮定 した スクリュー音 の 音源 まで 20km、 本 日 は晴天 、 大 型 艦 か ら 小 型 艦 を 見 つ け る こ と が で き る と 言 わ れ て い る 距 離 は 約 2 8km。既 に 長門 か ら は敵 艦 が 見 えてい る頃 であ ろ う 。 浮 上 して 長門 に 音源 の正体 を確 か め て も いいが 、 浮 上 中に敵 襲を受 け る と ま ず い 。 な の で 我 慢 し て こ ち ら か ら 相 手 が 見 え る ま で 潜 り 続 け る事 にす る。 またしば ら く 進む。 距離10000、 潜 望鏡 か ら駆逐艦 が 見 え る とさ れる距離 か ら更 に 4km近 づいた 。も うくっき り見 え る. . .よ な ? 水 面近 くに浮 上 して潜 望鏡を使 い 相 手 を確認。 . . . はい 、 イ級 でした 。鎮守府 正 面 海 域 で キラ付 けの 為 にさ ん ざ ん 沈め た イ級 でした 。 ちな み にこち ら の 世 界で も、 何 度沈め て も また 同 じ よ うな場所に 現 れる ので 、 新人 の 艦娘 の 練度向上 といった用 途 に 使われるら しい 。今 回 は兵器の性 能試験 に 使 用さ れる。 な ん か扱いがか わ いそうだな 、 イ 級。 . . . だか ら といって やめ はしないが 。 妖精 さ ん、深度30 に潜 航、合 戦 準備 だ 。 ﹃合 戦 準備 って . . . い や いいです ﹄ . . . こ の 戦 闘 終 わ っ た ら も う 少 し 潜 水 艦 の 勉 強 す る ん だ . . . 何 の フラグ だこ れ ? まあいい 、魚雷 発 射管1 番 注 水 。 ﹃注 水 完了﹄ 外 扉 開 け 。 ﹃. . .開 きました 。 ﹄ 魚雷、1 番 、 てぇっ ! 腕 に 装 着さ れ た 艦首 の発 射管 か ら89式魚雷 が 1 本発 射 さ れ て 、 迷 いなく イ級 のい る方向 に 向 かっていった 。