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JESD204B
物理層の検証
Application Note - July 2014
Preliminary
JESD204B
とは?
JEDEC JESD204B
は、高速なサンプリング・レートのADC/
DAC
のデジタル入出力に適用できる新しいインタフェースです。 従来のLVDS
を使用する方法では、高速化に限界があり、配線 本数を増やす際の物理的な制約やスキュー調整等のタイミン グ・マージンの減少により、機能拡張の限界がきています。これ らの問題を解決し、次世代のデザインに対応できる新しいイン タフェースとして、JESD204B
が注目されています。JESD204B
の構造
JESD204B
の構造を図1
に示します。1
リンクに複数レーンの 接続が可能で、かつ、スピードのグレードとして3.125Gbps
、6.375Gbps
、12.5Gbps
の選択が可能です。要求される伝送 帯域に合わせてビットレートは可変です。AC/DC
結合の両方に 対応し、AC
結合時のH
レベル/L
レベル電圧のバランスを取る ために8B10B
のエンコードとデータのスクランブルを行いま す。6.375Gbps
よりも高速に動作させる場合は、各デバイスご とにクロックを供給します。Pre-Emphasis
やEqualizer
は仕様 が未定義のオプションのため、ユーザーがデザインごとに最適 なパラメータを設計して使用します。JEDEC JESD204B
CML | Differential 100
ΩAC/DC Coupling
Upto 12.5Gbps
8B10B Coding + Scramble
Pre-Emphasis/Equalizer
Download JESD204B.01
(Jan 2012)
http://www.jedec.org/standards-documents/results/jesd204b
図1テストパターン
FibreChannel MJSQ/MSQS
規格を参照した各種テストパ ターンの規定があります(図5
)。正しい検証のためには、IC
単 体の特性評価はもとより、組み込みシステムの動作検証におい ても、テストパターンが出力できることが重要です。評価項目
JESD204B
では、波形品質に関する仕様が定められています。規格の主な部分は、OIF
のCEI2.0
規格を参照しており、その中でも バックプレーンバス等の短距離伝送を定めたSR
(Short-Reach
)仕様を基に作成されています。仕様の中でも、特に、アイパターン やジッタは重要で、対応するスピードのグレードごとに、送信端/受信端のマスクテンプレートが示され(図2
、3
)、ジッタに関しては、BER10
−12∼10
−15の信頼性を基準にしたTotal Jitter
(TJp-p
)が規定されています(図4
)。また、送信IC
と受信IC
の電源環境の相違による相互接続性を考慮し、
AC/DC
統合時の動作条件と、それぞれの場合のコモンモード電圧仕様が示されています。例えば、無線 通信基地局のように送受信がFMC
コネクタを介して、別々にモジュール化されているデザイン等を考慮しています。 XT1 XT2 YT1 YT2 LV-OIF-SxI5 0.175 0.45 0.5 0.25 LV-OIF-6G-SR 0.15 0.4 0.375 0.2 LV-OIF-11G-SR 0.15 0.4 0.385 0.18 XR1 1-XR1 XR2 YR1 YR2 LV-OIF-SxI5 0.28 − 0.39 0.5 0.0875 LV-OIF-6G-SR 0.3 0.7 − 0.0625 0.375 LV-OIF-11G-SR 0.35 0.65 − 0.055 0.525 BER Q(BER) DJp-p [UI] T_UBHPJ p-p [UI] T_DCD R-SJ-hf p-p [UI] R-SJ-max p-p [UI] R-BHPJ p-p [UI] TJp-p [UI] LV-OIF-SxI5(Tx) 1e-12 7.04 0.17 0.35 LV-OIF-SxI5(Rx) 1e-12 7.04 0.32 0.56 LV-OIF-6G-SR(Tx) 1e-15 7.94 0.15 0.05 0.3 LV-OIF-6G-SR(Rx) 1e-15 7.94 0.05 5 0.45 0.6 LV-OIF-11G-SR(Tx) 1e-15 7.94 0.15 0.05 0.3 LV-OIF-11G-SR(Rx) 1e-15 7.94 0.05 5 0.45 0.7 パターン名 内容Modified RPAT Modified Random Pattern Bit length: 120 bits JSPAT Scrambled Jitter Pattern Bit length: 500 bits
JTSPAT Jitter tolerance scrambled pattern Bit length: 1180 bits
伝送路(
Inter-Connect
)
基板とコネクタによる分布定数回路の実装を考慮していま す。3.125Gbps
以下でコネクタ2
個の中継が可能、それ以上 は、コネクタ1
個が可能。6.375Gbps
以下で、一般的なFR4
で20cm
程度、それより高速動作させる場合、高周波対応の 基板材料による実装が必要となります。伝送レートに合わせ て、測定範囲とマスクテンプレートが変わり、最大12.5GHz
ま でのS21
測定に対応するネットワーク・アナライザが必要です (図6
)。Tx
端マスクRx
端マスク 図3 図2 図4 図5 図6物理層設計
JESD204B
では最大12.5Gbps
の信号を伝送する事になり、伝送路の精密な設計が要求されます。設計には回路シミュレータを用 い、TDR
やアイパターンの解析を実施しますが、高精度な解析を実施するためには、精度のよい伝送路モデルや、IBIS-AMI
モデルの 利用だけでなく、実基板の配線パターンを回路設計に反映するための電磁界解析の利用も検討に入れる必要があります。高精度な伝送路モデル
実績のあるADS
のMomentum
シミュレーションにより、測定と の相関の高い多層基板の電磁界解析が可能です。ADS
マルチレイヤ・ライブラリ
マルチレイヤ・ライブラリとは、回路シミュレーションで利用で きる多層基板に対応した伝送路モデルです。
モデルには様々な形状ものが用意され、それらすべては電 磁界解析
Momentum
の技術をベースにしており、電磁界シ ミュレーションの精度と、回路シミュレーションでの扱いやす さと速度を両立させたものです。各素材の物理的形状はもちろん、表皮効果や配線間の結合、 さらには層にまたがった結合も考慮されます。
インピーダンスや線路の損失等しか得られない、断面形状 を基にした伝送路設計ツールに比べ、各種コンポーネント を使用して
PCB
の実レイアウトを想定したモデルが構築で きます。最大
40
層までのサブストレート定義に対応しており、一般的 なPCB
からLSI
テスタのロードボードの設計まで幅広く適用 できます。 クロスオーバ モデル テーパ モデル ライン モデル コーナ モデル サブストレート 定義ADS
のチャンネル・シミュレーションでアイパターンを観測ADS
の電磁界解析で基板の配線パターンの特性を把握 基板パターンの電磁界解析による、電流密度分布表示 AD9680 Board Tx: AD9680-IBISAMI (ad9680bcpz.ibs) FPGA Board Rx: FPGA IBIS-AMIFMC connector
端Rx
端 基板パターンの電磁解析結果を 加味したアイパターン解析例基板パターンの電磁界解析
伝送チャネルの全体解析
シミュレーション結果の
Infiniium Offline
での解析
基板パターンはADS
上で描画することも できますが、図研CR-5000
、CR-8000
な どの基板CAD
からデータをADS
に読み 込みADS
上での解析に利用することがで きます。 基 板 の 配 線 パターンの 解 析にはA D S
Momentum
が利用できます。 パッケージやコネクタなどの3
次元形状の 部品も解析に加味する場合、EMPro 3
次 元電磁界解析環境を用います。 送信IC
から受信IC
までの伝送チャネル を、前述の伝送路モデルや、電磁界解析 の結果を利用して組み立てます。IC
のモデルには、IBIS
がよく用いられま すが、IBIS-AMI
や、バッファ部分までのSPICE
ネットリストなどを用いることもで きます。ADS
では、アイパターンだけでなく、バス タブカーブや、伝送チャネルの周波数特 性なども簡単に観察できます。ADS
での解析結果の解析には、Infiniium
Offline
を用いることも可能です。 オシロスコープで波形を解析するのと同 じ手順で波形の解析が出来ます。 さらに、Infiniium Offline
に搭載された各 種試験用のプログラムも利用することが でき、JESD204B
の波形テストを試作前 にシミュレーションの段階で、簡単に実施 することができます。 PCBレイアウト 設計CADデータKeysight ADS Momentum
3Dプレナー電磁界シミュレータ 3DKeysight EMPro電磁界シミュレータ 3Dビューワ Import ?? IC Package解析 コネクタ電磁界解析 伝送路電磁界解析 図研 CR-5000, CR-8000 Cadence Allegro® Mentor Expedition® Garber、DXF、 ODB++等の 標準フォーマット
ADS Channel Simulator Infiniium Offline N8900A
実機と同じ ソフトウェア シミュレーション結果を Infiniium Offlineにリンク ネットリスト、ビヘイビア・モデル Verilog-A/D/AMS、 HDL、IBIS System-C、C++、Matlab M-ファイル Keysight ADS Signal Integrityシミュレータ 受信IC 送信IC ボードトレース 2” (51mm) – 10” (254mm) 高速コネクタ 物理 チ ャ ン ネ ル Die Package Card ドライバ レシーバ 送受信システム全体検証 SERDES/イコライザ Die Package Card Card 各種解析機能 電磁界解析による 物理モデル 測定ベース・モデル 10 Gb/s 1 Gb/s 2.5 Gb/s 5 Gb/s
測定セットアップ
評価ボードを例にした一般的な測定セットアップを図7
に示します。アイパターンのマスクテスト
マスクテンプレートは、時間軸のスケールが1UI
で正規化され、電圧は固定の値です。抽出した再生クロックを基準にして、アイパター ンを描画します(図8
)。再生クロックは、オシロスコープのソフトウェアCDR
使用して、FibreChannel MJSQ
の例に倣い、1/1667
の クロック分周に設定します。OJTF 2
ndOrder PLL
のピーキング無し(ダンピングファクター0.707
)は、一般的によく使用されるパラ メータです。システムや対向デバイスのCDR
特性を模擬したい場合、CDR
設定を変更することで対応可能です(図9
)。ジッタ測定
オシロスコープのジッタ解析機能を使用して、BER10
−12∼10
−15のときのジッタ評価を行います。このレベルのジッタを 実測で求めるには、12.5Gbps
の信号に対して、最小で22
時 間以上の観測時間が必要です。10
−15/12.5Gbps
=22.2hour
ビットエラーの発生がランダムな現象であることやオシロス コープのデッド・タイムを考慮した場合、より長時間の観測時間 が必要です。 このような長時間の観測が必要なジッタ測定を現実的な時 間内で検証するには、オシロスコープの高度なジッタ解析機能 E3646A DC Power SupplyN5173B EXG Signal Generator (~20GHz) Device Clock 12V DC Reference Clock Analog IN Digital OUT DSAX92504A Oscilloscope (~32GHz)
M8190A Arbitrary Waveform Generator(12GSa/s 5GHz)
Evaluation Board
図7
図8 図9
イコライザ・エミュレーション
オシロスコープにオプションの演算機能を追加することでイコ ライザのエミュレーションが可能です。CTLE/FFE/DFE
を使う方法N5461B
イコライゼーション・ソフトウェアは、CTLE/FFE/DFE
等のイコライザを使用して、伝送路のロスに起因するISI
ジッタ をキャンセルした結果を観測することが可能です。S-Parameter
/伝達関数N5465B InfiniiSim
により、イコライザの周波数特性をS-parameter
か伝達関数として読み込み、観測波形にそれら の特性を演算した結果を観測することが可能です。IBIS-AMI
受信器のモデルがIBIS-AMI
で提供されている場合、IBIS
モデ ルを読み込み、観測波形にその特性を演算した結果を観測す ることが可能です。IBIS-AMI
は、記述の自由度が高いため、各 デバイスごとに、カスタマイズしたソフトウェアの提案を行って います。8B10B
デコード
&
トリガ・サーチ
アイパターンの開口が十分であることを確認後、同時に波形か ら8B10B
のK
コード(制御コード)/D
コードを検証します。トリ ガ・サーチ機能を使用することで、プロトコルやチェックサムの エラーでトリガをかけて、波形品質とエラーの相関関係を確認 することが可能です。複数チャンネルにまたがる複数レーンを 同時にデコードすることが可能です。SPI
デコード
&
トリガ・サーチ
ADC
のデバイスコンフィグレーションは、FPGA
等レシーバ側IC
からSPI
バスを介して行われることがあります。システム立ち 上げの初期は、レジスタの静的な確認だけではなく、オシロス コープでSPI
波形を観測し、トレースのデコードを検証するとよ り確実な動作が期待できます。 DSOX2000 シリーズ等 図11 図12 図13広帯域オシロスコープ
対応規格 データ・レート 立ち上がり時間(最少) 必要測定帯域※ お奨めのオシロスコープ お勧めのプローブ LV-OIF-SxI5 (OIF SxI-5) 312.5Mbps ∼3.125Gbps 50ps 11.2GHz DSA91204A 12GHz DSAX91204A 12GHz 1169A差動プローブ 13GHz N2800A 差動プローブ 16GHz LV-OIF-6G-SR (OIF CEI-6G-SR) 312.5Mbps ∼6.375Gbps 30ps 18.7GHz DSAX92004A 20GHz N2801A 差動プローブ 20GHz LV-OIF-11G-SR(OIF CEI-11G-SR) 6.375Gbps∼12.5Gbps 24ps 23.4GHz 25GHz DSAX92504A N2802A
差動プローブ
25GHz ※Minimum bandwidth (3% error) =1.4 * 0.4 / Tr(20-80%)
広帯域差動プローブ
1169A InfiniiMax II 13GHz
N2800A InfiniiMax III 16GHz
N2801A InfiniiMax III 20GHz
N2802A InfiniiMax III 25GHz
N5439A
はんだ付けZIF
プローブヘッドN2838A 25GHz ZIF Tip
N5444A 2.92 mm
差動プローブ・ヘッドN5445A
ブラウザ型プローブヘッド安定化電源
E3600
シリーズDC
電源1
出力/3
出力/GPIB
付N6705B DC
電源アナライザ 多出力・モジュール型ネットワーク・アナライザ
E5071C ENA
シリーズ・ネットワーク・アナライザ8.5/14/20GHz
ポータブルオシロ
DSOX2000
DSOX3000
DSOX4000
DSOX6000
クロック信号源
SG/FG/PPG
N5173B EXG
シリーズSignal Generator
13/20/31/40 GHz
M8190A 12GSa/s
任意波形発生器N2800A
N5445A
受付時間 9:00-18:00 (土・日・祭日を除く) contact_japan
@
keysight.com Email TEL FAXキーサイト・テクノロジー合同会社
0120-421-345 (042-656-7832) 0120-421-678 (042-656-7840) 本社〒192-8550 東京都八王子市高倉町9-1 www.keysight.co.jpお問い合せ先
© Keysight Technologies, 2014 Published in Japan, November 06, 2014 5992-0155JAJP業界に先駆けて、オシロスコープ用の
JESD204B
波形品質自動測定ソフトウェアを提供
構成例
オシロスコープ
型式 製品 単価[万円] 数量
DSAX92504A Infiniium オシロスコープ 25GHz (SDA/EZJIT Plus/50Mpts) 2700 1 DSOX90000-40 N5467B User Defined Application (JESD204B自動測定) 42 1 DSOX90000-12 N5461B Equalization Software(Optional) 65 1 DSOX90000-14 N5465B InfiniiSim Advance (Optional) 103 1
要見積もり IBIS-AMI解析ソフトウェア(Optional) 1
N2802A InfiniiMax III プローブ 25GHz 273 1
N5439A はんだ付けZIFプローブヘッド 38 1
N2838A ZIF Tip 25GHz 5 1
N5444A 2.92 mm 差動プローブ・ヘッド 45 1 N5445A ブラウザ型プローブヘッド 41 1