平成 28 年 11 月
姫路天然ガス発電株式会社
平素より皆様には、当社の事業活動につきまして、格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼を 申し上げます。 大阪ガス株式会社(以下、「大阪ガス」という。)は、明治 30 年に設立され、主な事業とし て近畿 2 府 4 県に都市ガスを供給する他、熱供給事業等の関連事業を通じて地域社会の発展に貢 献してきました。また、平成 20 年には、泉北天然ガス発電株式会社を設立し、泉北天然ガス発 電所の所有・運用を通じ、環境にやさしい天然ガスを燃料とした電力の供給を開始しました。加 えて、平成 28 年度より本格的に電力小売りについても開始しました。 出光興産株式会社(以下、「出光興産」という。)の前身である出光商会は、明治 44 年に設 立され、現在の出光興産は昭和 15 年に設立されました。主な事業として国内での石油精製並び に製品を全国販売する他、石油・石炭等鉱物資源の調査、開発並びに採取を通じて社会の発展に 貢献してきました。加えて、地熱発電、風力発電、木質バイオマス発電、メガソーラー発電等、 再生可能エネルギーにも取り組んでいます。 姫路天然ガス発電株式会社は、大阪ガス姫路製造所に近接する出光興産所有の敷地にて、天然 ガス発電事業を行うことを目的として、大阪ガス、並びに出光興産、両社の共同出資により、平 成 28 年 4 月 1 日に設立されました。 平成 25 年 11 月の電気事業法改正を受け、平成 28 年 4 月には、電力小売が全面自由化され ました。改正の基礎となった「電力システムに関する改革方針」(平成 25 年 4 月閣議決定)に よると、「安定供給の確保」、「電気料金の最大限の抑制」、「需要家の選択肢や事業者の事業 機会の拡大」が目的とされています。 また、国の「エネルギー基本計画」(平成 26 年 4 月閣議決定)において、エネルギー政策の 基本的視点は「安全性」、「安定供給」、「経済効率性の向上」、「環境への適合」とされてい ます。 このような背景のもと、当社は、「東京電力の火力電源入札に関する関係局長級会議取りまと め」(平成 25 年経済産業省・環境省)の BAT の参考表【平成 26 年 4 月時点】の利用可能な 最良の発電技術である 1,500℃級以上のガスタービン・コンバインドサイクル方式を採用する計 画としました。他の化石燃料に比べて環境にやさしい天然ガスを燃料とすることに加え、発電効 率の高いシステムを採用することにより省エネルギーが可能となり、環境負荷が小さい発電事業 を実現します。また、大阪ガスと出光興産が保有する知見を活かし、適切な設備の運用、維持・ 管理等を実施することで、安定的な電力供給を実現し、社会の発展に貢献します。 なお、事業の規模は、建設予定地に高効率な発電設備を設置することを想定し、約 180 万 kW としています。また、運転開始時期は、平成 34 年度頃を予定しています。
はじめに
本頁に掲載した地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の 20 万分 1 地勢図及び電子地形図 25000 を複製したものである。(承認番号 平 28 情複、第 650 号) また、この地図を第三者がさらに複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければならない。 名 称 (仮称)姫路天然ガス発電所新設計画 対象事業実施区域 兵庫県姫路市飾磨区妻鹿日田町 1-1 (出光興産所有地) 他 原動力の種類 ガスタービン及び汽力(コンバインドサイクル発電方式) 出 力 約180万kW(一期工事:100万kW程度) 燃料の種類 天然ガス(LNG) 運転開始時期 一期工事運開:平成34年度(予定) 二期工事運開:平成38年度(予定)
対象事業実施区域の位置
発電所配置計画の概要
対象事業の内容
発電設備概念図
<補足:冷却塔について> ・蒸気タービンの排気蒸気を冷却する復水器にて、冷却用に工業用水を使用します。(循環水と呼びます) ・循環水は冷却塔にて空気と熱交換し、一部蒸発することで冷却されます。(熱は大気に放熱されます) ・冷却塔では、循環水が一部蒸発し濃縮することから、一定量をブロー水として排水します。 ・循環水の減少分を補給することで、循環水の水質と水量を一定範囲に維持します。 <補足:空冷式熱交換器について> ・渇水時等、冷却塔への補給水が不足した場合、循環水の冷却方式として、上記冷却塔の他に、空冷式熱交換器を併用することを検討しています。月 数 0 6 12 18 24 30 36 42 48 54 60 66 72 78 84 年 数 1 2 3 4 5 6 7 全体工程 一 期 基礎・建物工事 機器据付工事 試運転 二 期 基礎・建物工事 機器据付工事 試運転 大気環境、水環境、土壌及び地盤、地形及び地質、動植物・植生・生態系、景観、人と自然との 触れ合いの活動の場並びに一般環境中の放射性物質の状況について、既存の文献等を参考に概況を 把握しました。 人口及び産業、土地利用、海域等の利用、交通、学校・病院・住宅等の配置、下水道の整備並び に廃棄物の状況について、既存の文献等を参考に概況を把握しました。 また、環境保全を目的とした法令等による指定地域、規制基準等についても把握しました。 環境影響評価の項目として選定する項目は、「発電所の設置又は変更の工事の事業に係る計画段 階配慮事項の選定並びに当該計画段階配慮事項に係る調査、予測及び評価の手法に関する指針、環 境影響評価の項目並びに当該項目に係る調査、予測及び評価を合理的に行うための手法を選定する ための指針並びに環境の保全のための措置に関する指針等を定める省令」(平成 10 年通商産業省 令第 54 号)(以下、「発電所アセス省令」という。)に基づき、本事業の事業特性と対象事業実 施区域及びその周囲の地域特性に関する情報を踏まえ、右表のとおりとしました。 発電所の建設等の工事や運転に伴い、環境影響の調査、予測及び評価が必要と考えられる大気質、 騒音、水質等について、文献調査及び現地調査により現況を把握します。 そして、現況調査結果及び事業計画を踏まえ、数値計算等により影響を予測します。 調査及び予測の結果を踏まえ、環境影響が実行可能な範囲内で回避又は低減されているか、環境 保全についての配慮が適正になされているかを検討し、評価します。 また、国や地方自治体によって環境保全上の基準や目標が示されている場合には、それらとの整 合が図られているかを検討し、評価します。 運転開始▼ ▼着工 12 ヶ月 運転開始▼ 18 ヶ月 6 ヶ月 12 ヶ月 18 ヶ月 6 ヶ月
主要工事工程(予定)
環境影響評価について
環境影響評価の項目
対象事業実施区域及びその周囲の概況
自然的状況
調査・予測の手法
社会的状況
評価の手法
影 響 要 因 の 区 分 環 境 要 素 の 区 分 工事の実施 土地又は工作物の存在及び供用 工事 用資 材等 の 搬 出入 建設 機械の 稼 働 造成 等 の 施 工 に よ る 一 時的 な影 響 地形改変及び施設の存在 施設の稼働 資材 等の搬 出 入 廃棄物の発生 排ガ ス 排水 温排水 機械等の 稼働 環境の自然的構成 要素の良好な状態 の保持を旨として 調査、予測及び評価 されるべき環境要 素 大気環境 大気質 硫黄酸化物 窒素酸化物 ○ ○ ○ ○ 浮遊粒子状物質 石炭粉じん 粉じん等 ○ ○ ○ 騒 音 騒 音 ○ ○ ○ ○ 振 動 振 動 ○ ○ ○ ○ その他 低周波音 ○ 冷却塔白煙 ○ 水環境 水 質 水の汚れ ○ 富栄養化 ○ 水の濁り ○ 水 温 底 質 有害物質 その他 流向及び流速 その他 の環境 地形及 び地質 重要な地形及び地質 生物の多様性の確 保及び自然環境の 体系的保全を旨と して調査、予測及び 評価されるべき環 境要素 動 物 重要な種及び注目すべき生 息地(海域に生息するもの を除く。) ○ ○ 海域に生息する動物 植 物 重要な種及び重要な群落 (海域に生育するものを除 く。) ○ ○ 海域に生育する植物 生態系 地域を特徴づける生態系 人と自然との豊か な触れ合いの確保 を旨として調査、予 測及び評価される べき環境要素 景 観 主要な眺望点及び景観資源並びに主要な眺望景観 ○ 人と自然との触れ 合いの活動の場 主要な人と自然との触れ合 いの活動の場 ○ ○ 環境への負荷の量 の程度により予測 及び評価されるべ き環境要素 廃棄物等 産業廃棄物 ○ ○ 残 土 ○ 温室効果ガス等 二酸化炭素 ○ 注:1. は、「発電所アセス省令」第 21 条第 1 項第 2 号に定める「火力発電所(地熱を利用するものを除く。)別表第2」に示す参考項目です。 2.「○」は、環境影響評価の項目として選定する項目であることを示します。
環境影響評価項目の選定の表
平成 28 年 4 月:計画段階環境配慮書送付 平成 28 年 11 月:環境影響評価方法書届出 環境影響評価法(平成 9 年法律第 81 号)に基づく環境影響評価の手続きは次のとおりであり、今回の「環 境影響評価方法書」は赤枠部分です。 今後、皆様のご意見を伺い、「環境影響評価方法書」の内容を踏まえた上で、現況調査・予測及び評価し た結果に基づき「環境影響評価準備書」を作成し、さらに「環境影響評価書」をとりまとめます。 環境の保全の見地からのご意見をお持ちの方は、平成 28 年 12 月 21 日(水)【当日消印有効】までに 書面にて意見書を姫路天然ガス発電株式会社へご郵送ください。