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1 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医研修プログラム ( 後期研修 5 年間のうち当院皮膚科 1~2 年研修 ) 概要 : 皮膚科専門医研修プログラムは 社会から信頼される皮膚科領域専門医を育成するための制度である 東京大学医学部皮膚科あるいは帝京大学医学部皮膚科を研修基幹施設とした皮膚科専門医研修プロ

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Academic year: 2021

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日本皮膚科学会認定皮膚科専門医研修プログラム(後期研修5年間のうち当院 皮膚科1~2年研修) 【概要】:皮膚科専門医研修プログラムは、社会から信頼される皮膚科領域専門医 を育成するための制度である。東京大学医学部皮膚科あるいは帝京大学医学部皮 膚科を研修基幹施設とした皮膚科専門医研修プログラムの一環として、JCHO東 京新宿メディカルセンター皮膚科では、研修連携施設としての研修を行う。専 攻医は指導医(主任部長)の指導の下に研修する。 【目的】:本プログラムは、国民に信頼され、安全で標準的な医療を提供でき る、充分な知識と技術をもった皮膚科専門医を育成することを目的とする。 【ローテーション】:5年間の研修プログラムのうち、当院皮膚科では1~2年 の研修を行い、残りの3~4年間は、他の研修連携施設、基幹研修施設、ある いは大学院での研修を行う。 【研修内容】:当院皮膚科では指導医の下,地域医療の中核病院の勤務医として, 第一線の救急医療,処置,手術法を習得する。東京大学医学部皮膚科あるいは 帝京大学医学皮膚科のカンファレンス,抄読会に週1回参加し学習する。隔週 で行われる当院医局のカンファレンス(臨床写真供覧、病理組織供覧、学会予 行)に参加し学習する。皮膚科学会主催の必須の講習会を受講し,筆頭演者·著 者として年に 2 回以上学会発表、年 1 回以上論文発表を行う。皮膚科関連の学 会,学術講演会,セミナーに積極的に参加する。病院が実施する医療安全講習 会、感染防止対策講習会に定期的に参加する。 研修の週間予定表 月 火 水 木 金 土 日 午前 外来 外来 外来 外来 外来 午後 病棟 病棟 病棟 病棟 病棟 手術 褥 瘡 回 診 光 線 外 来 カンファレンス 手術 カンファレンス ICU 当 直※ ※ICU 当直は1回/月を予定 【研修の評価】

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1. 専攻医は「研修の記録」の形成的評価票に1.専門知識2.診断技能3.治 療技能4.医療人として必要な倫理性、社会性等の事項5.学問的姿勢につい ての自己評価を記入し,毎年3月末までに指導医の評価を受ける。また, 経験記録は適時,指導医の確認を受け確認印をもらう。 2. 専攻医は年次総合評価票に自己の研修に対する評価,指導医に対する評 価,研修施設に対する評価,研修プログラムに対する評価を記載し,指 導医に提出する。指導医に提出しづらい内容を含む場合、研修プログラ ム責任者(東京大学あるいは帝京大学皮膚科診療科長)に直接口頭、あ るいは文書で伝えることとする。 3. 指導医は専攻医の評価・フィードバックを行い年次総合評価票に記載す る。また,看護師などに他職種評価を依頼する。以上を研修プログラム 責任者に毎年提出する。 【研修項目】 I. 専門知識 1. 皮膚科学総論 皮膚疾患の診断上必要な一般的知識、すなわち皮膚の正常構造、機能および病 態生理の知識を修得する。 2.皮膚科学各論 外来・病棟診療現場で指導医のもと、下記の35の皮膚疾患全般について診断、 検査、治療を実施し、必要な知識・技能・態度を修得する。 (1) 湿疹・皮膚炎 (2) 紅皮症 (3) 蕁麻疹 (4) 痒疹 (5) 瘙痒症 (6) 薬疹 (7) 血管・リンパ管の疾患(8) 紅斑症 (9) 角化症 (10) 炎症性角化症と膿疱 症 (11) 水疱症 (12) 膠原病および類症 (13) 代謝異常症 (14) 軟部組織(皮 下脂肪組織・筋肉)疾患 (15) 肉芽腫症 (16) 太陽光線による皮膚障害 (17) 物理・化学的皮膚障害 (18) 皮膚潰瘍 (19) 褥瘡 (20) 色素異常症 (21) 母斑 と母斑症 (22) その他の遺伝性皮膚疾患 (23) 上皮性腫瘍・神経系腫瘍 (24) 間葉系腫瘍 (25) リンパ腫と類症 (26) メラノサイト系腫瘍 (27) ウイルス 感染症 (28) 細菌感染症 (29) 真菌感染症 (30) 抗酸菌感染症 (31) 性感染 症(STI) (32) 動物性皮膚症・寄生虫症 (33) 付属器疾患(汗器官・脂腺・ 毛髪・爪) (34) 粘膜疾患 (35) 全身疾患に伴う皮膚症状 II. 診断技能 皮膚疾患の診断を正確に行うために必要な医療面接技能、症候学、発疹学、皮 膚病理組織学を修得し、さらに一般的および皮膚科的検査法に熟知する。 下記の皮膚科的検査法を指導医とともに実施し、指導を受け、カンファレンス にて症例を呈示、各検査結果を説明し、討論する。各項目に関する皮膚科学の

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教本、皮膚科専門医テキストを熟読し、講義を受ける 1) 一般的な血液像、血液生化学、血清検査 2) ダーモスコピー 3) 単純X線法、 超音波断層法、CT検査法、MRI検査法、PET検査法などの画像診断法 4) 理学的 検査法:皮膚描記法(Darier徴候を含む)、硝子圧法、知覚検査法。 5) 生理 機能検査法:足関節上腕血圧比(ABI)、皮膚還流圧(SPP)、超音波ドプラー 法、皮膚温の測定、肢端脈波、皮膚血流量測定、サーモグラフィー、発汗テス ト、角質水分量測定、経皮水分蒸散量6) アレルギー検査法:皮内テスト、プリ ックテスト、スクラッチテスト、貼布試験、内服チャレンジテストなどのin vivo テスト、RAST法、DLSTなどのin vitroテスト7) 免疫検査法:リンパ球サブセッ ト同定、HLAタイピング、リンパ球刺激試験、サイトカインやケモカイン測定な ど 8) 自己抗体検査法:蛍光抗体間接法、1M食塩水剥離皮膚を用いた蛍光抗体 間接法、免疫ブロット法、ELISA法 9) 光線検査:Wood灯検査、MED、MPD、作用 波長の測定、光貼布試験、光内服試験など10) 皮膚生検11) 一般細菌・抗酸菌 の培養、同定法12) 真菌の直接鏡検法13) 真菌培養・同定法14) 診断的皮内テ スト15) ウイルス検査法: Tzanckテスト、血清診断法、ウイルスの分離同定法 16) 梅毒検査法 17) 分子生物・遺伝子学的検査法:免疫ブロット法、PCR法、 サザンブロット法 18) 臨床写真。 III. 治療技能 皮膚疾患に対する適切な治療法の基本的事項を習得し、主要な治療法を実施で きるようにする。各治療法を指導医とともに実施し、指導を受け、カンファレ ンスにて症例を呈示、治療方針を説明し、討論し、各治療法について皮膚科学 の教本、皮膚科専門医テキスト、薬剤添付文書を熟読する。 1. 全身療法 :抗菌剤・副腎皮質ステロイド剤・抗ウイルス剤・抗真菌剤・抗 腫瘍剤・免疫抑制剤・抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤・消炎鎮痛剤・TNF-α 阻害薬、IL12/23阻害薬等の生物学的製剤などの薬物療法 その他の全身療法:血漿交換法、プラズマフェレーシス、顆粒球除去療法、大 量免疫グロブリン静注療法 2.局所療法:副腎皮質ステロイド外用薬、抗菌外用薬などの薬物療法 その他の局所療法:包帯法、創傷被覆材、局所注射法、軟膏療法、軟属腫摘除、 電気凝固、イオントフォレーシスなど 3.スキンケア 4.理学療法 :光線療法、各種レーザー治療、温熱療法、凍結療法 5.皮膚科手術療法 ①. 皮膚外科的切除法、真皮縫合・表皮縫合法 ②. Z形成術、各種皮弁法 ③. 極簿分層植皮(Thiersch法)・分層植皮法・全層植皮法・メッシュ植皮法

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④. 術後管理 良性腫瘍切除、単純縫縮にあたっては独立して施行し、必要に応じて指導医の 指導を仰ぐ。再建の必要な良性腫瘍、悪性腫瘍については、指導医、他院から の招聘医師のもとで助手あるいは術者として実施し、技能を習得する。 外来・ 病棟診療現場で術前、術後の管理と手術に関する説明を指導医とともに実施す る。また手術記録を作成する。上記各項目に関する講義を受ける。 IV. 医療人として必要な倫理性、社会性等の事項 1. 医の倫理 2. 医療安全と法令遵守 3. 医療経済 4. 患者・医師関係とインフォームドコンセント 5. チーム医療 上記項目について病院や医師会、学会等で開催される医療安全講習会・感染対 策講習会・倫理講習会などの講習会を受講する。 担当患者の状況を指導医に提 示、説明し、討論し、カルテ記載、診断書作成、他科診療依頼、他院診療依頼の 依頼文の作成などについて指導医に校閲を受ける。インシデント、アクシデン ト報告を積極的に行う。日本皮膚科学会関連規則を熟読する。 V. 学問的姿勢 患者の問題を把握し、問題対応型の思考をし、生涯にわたる自己学習の習慣を 身につける。方略として、担当患者をカンファレンスで提示、討論し、指導医 のもと学会および論文発表を行う。学会、研究会、講演会に参加、またはeラー ニングを受講する。 PubMedなどのインターネット検索に熟練し、 EBM、診療ガ イドラインの意義に関する講習を受ける。 各疾患の診療ガイドラインを熟読す る。 【到達目標】当院皮膚科の研修では、急性期疾患,頻繁に関わる疾病に適切に 対応できる総合的な診療能力を培い,地域医療の実践、病診連携を習得するこ とを目標とする。 当院皮膚科の研修を含めた皮膚科専門研修プログラムを修了し、所定の試験に合格し、 皮膚科専門医の認定を受けた専攻医は、最終的には以下を満たすことを目標とする。 1)皮膚疾患の診断上必要な皮膚の構造、機能および病態生理の知識を持っている。 2)各種皮膚疾患全般を正確に診断するために必要な各論的知識を持ち、医療面接技能、 症候学、発疹学、皮膚病理組織学、皮膚科検査法を熟知している。 3)各種皮膚疾患についての診療ガイドラインあるいは標準的治療法を理解し、薬物療 法、処置、手術の技能を駆使して適切に治療できる。

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4)医療人として必要な高い社会的倫理観をもっている。 5)患者を含めたチーム医療実践能力を持っている。

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