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目次 Ⅰ 問題の関心と所在 3 Ⅱ 行政委員会の実態と問題状況 5 1 人事委員会 2 教育委員会 3 労働委員会 4 選挙管理委員会 収用委員会 5 監査委員 Ⅲ 行政委員会制度の改革の方向 14 1 行政委員会の存立 必要性について 2 委員選任 任命について 3 委員

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自治体における

行政委員会制度のあり方

分権型政策制度研究センター

自治体における行政委員会制度のあり方に関する研究会

2010年8月

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目次

Ⅰ 問題の関心と所在

Ⅱ 行政委員会の実態と問題状況

1 人事委員会

2 教育委員会

3 労働委員会

4 選挙管理委員会・収用委員会

5 監査委員

Ⅲ 行政委員会制度の改革の方向

1 行政委員会の存立・必要性について

2 委員選任・任命について

3 委員の業務量と報酬

4 事務局人事

表1 人事委員会・委員の構成(2000~2009 年度) 表2 人事委員会・委員の報酬(2009 年度) 表3 教育委員会・教育長と委員の報酬(2009 年度) 表4 労働委員会・委員の報酬(2009 年度) 表5 監査委員・委員の構成(2000~2009 年度) 表6 監査委員・委員の報酬(2009 年度)

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Ⅰ 問題の関心と所在

国・自治体ともに第 2 次大戦後の行政組織にみられる大きな特徴のひとつは、政党政治 からの独立(政治的中立性)や公共性判断が重視されるべき分野に、内閣や首長から相対 的に独立した合議制の行政組織である行政委員会制度が導入されたことにある。 現在、都道府県には、教育委員会、選挙管理委員会、人事委員会、公安委員会、労働委 員会、収用委員会、海区漁業調整委員会、内水面漁場管理委員会が、地方自治法ならびに 個別法によって設置されている。また、市区町村には、教育委員会、選挙管理委員会、人 事委員会ないし公平委員会、農業委員会、固定資産評価委員会が設置されている。また、 行政委員会ではないが、複数の独任制の委員から構成される監査委員が都道府県、市区町 村ともに設置されている。 これらは、裁決・審決という準司法機能、規則の制定にみる準立法機能、教育、人事、 警察、選挙管理などのような政治的中立性をもとめられる行政分野における事務・事業の 執行・監督を担うとされている。地方分権改革の目指すところは、首長と議会の二元代表 制を政治制度の根幹におきつつ、地域の総合的政府へと自治体を発展させることにある。 首長は自治体を代表し、行政各部を総合調整し統轄することを役割とする。また議会は、 もうひとつの代表機関として、行政の統制や自治立法機能を果たすことを期待されている。 とはいえ、直接公選制によって選出され自治体を代表し統轄するとされる首長ではあるが、 彼のもとにすべての行政権限を集中させることは、必ずしも適切でない分野が存在する。 その意味で、行政委員会制度の存在意義は否定されるべきではないであろう。 しかし、これらの行政委員会には、首長部局に比べて活動の実態が十分に広報されてい ないといった意見をはじめとして、委員選任の基準が明確ではない、活動実態に見合った 報酬であるのか、行政委員会の事務局人事が独立していない、といった疑問が寄せられて いる。また、一部の行政委員会については、そもそも法的に必置とする必要性があるのか、 といった意見も生まれている。 大阪高等裁判所は、2010 年 4 月 27 日、滋賀県が労働、収用、選挙管理の 3 委員会の委 員(非常勤)に対し、勤務日数にかかわらず毎月20 万円前後の報酬を支給しているのは地 方自治法などに違反するとして、各委員への支出差し止めを命じた大津地裁判決を支持し、 滋賀県の控訴を棄却した(ただし、選管委員長については「それなりの負担がある」とし て支出差し止めを取り消した)。これらの判決は、直接的には勤務実態と報酬額の妥当性を 争うものだが、上に述べたような行政委員会制度への疑問を背景としているといってよい であろう。 本研究会は、府県の行政委員会のうち人事委員会、教育委員会、労働委員会、選挙管理 委員会、収用委員会、行政委員会ではないが監査委員を直接の検討対象とする。府県の公

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安委員会を除外したのは、それが中央・地方を通じた警察行政制度のあり方と密接に関係 しており、他の行政委員会と並列に論じることは適切でないとの判断による。また、海区 漁業調整委員会、内水面漁場管理委員会は、その役割がきわめて限定されていることから 除外した。 検討の対象とした行政委員会のあり方に共通する論点は、①行政委員会存立の正当性・ 必要性をどのように考えるか、②委員選任・任命の方法をどのように考えるか、③委員の 責任・業務量と報酬の関係をどのように考え、報酬をいかに定めるべきか、④事務局体制 をどのように考えるかである。 本研究会は、このような観点から、時代状況に適合した行政委員会・監査委員のあり方 を提示することにする。尚、以下の行政委員会・監査委員に関する改革の方向性は、分権 型政策制度研究センターに加わる知事の意見ではない。研究会に参加した府県職員、研究 者、ジャーナリストが交わした議論を最大公約数的にとりまとめたものである。

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Ⅱ 行政委員会の実態と問題状況

1 人事委員会 (1) 中央政府に国家公務員法にもとづき人事院が設けられ、また都道府県(政令指定都市を 含む)に地方公務員法による人事委員会が設置されているのは、職業公務員人事における 政党政治の介入を排除し、資格任用制にもとづく科学的人事行政を保証するためである。 この意味で、首長から相対的に独立した行政委員会として人事行政機関を設置する意義は 大きいといえる。 府県の人事委員会は、3 人の非常勤委員から構成され(1 名が委員長)、知事部局の一般 職公務員と警察官の職員採用試験の実施(実施計画、選考、合格者の決定)、職員給与等に 関する調査と勧告、公平審査、人事委員会規則の制定・改廃などを主たる業務としている。 このほかに府県にもよるが、市町村から公平審査などの業務を受託している委員会もある。 大半の一般職公務員と警察官は、人事委員会による「入口」での採用試験に合格した者 であるが、最終的な合格者決定に至る選考過程は、そのすべてが人事委員会によって担わ れている訳ではない。府県間に若干の違いがみられるが、人事委員会の人事委員ないし事 務局職員に加えて知事部局の人事担当職員が選考に係わっている。これは科学的人事行政 を維持しつつも、知事部局の「求める人材」へ配慮したものといってよい。 さらに、一般社会人の採用に当たっては、人事委員会名で公募しつつも、知事部局が人 事委員会から実質的に独立して選考しているケースもある。また、近年各地で増加してい る任期付き職員や専門的知識や技能をもつ非常勤職員の採用は、知事部局によって行われ ているのが一般的である。 中央政府レベルでは、2001 年 12 月の公務員制度改革大綱の閣議決定以降、政治(内閣) 主導体制の確立を掲げて人事院による職員採用試験のあり方に多くの議論が展開されてい る。今のところ、知事主導体制の確立に向けて人事委員会による職員採用制度を見直す動 きは、府県内部から主張されている訳ではない。しかし、UJIターン、任期付き職員の 採用、その他専門職職員の採用の動向は、人事行政における首長主導体制への変化の兆し とみることもできよう。中央政府レベルでの公務員制度改革の行方と相まって、人事委員 会による職員選考にも変化が現れるともいえるし、府県もまた人事行政制度の改革にどの ような対応を採るのかを真剣に考えるべき時代に差し掛かっていよう。 (2) 人事委員会の職員採用試験の実施とならぶ重要な業務とされてきたのは、職員給与等に 関する調査と勧告である。府県人事委員会は人事院による給与実態調査にあわせて府県内

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の企業の給与実態調査を行っている。しかし、人事院のサンプル(従業員50 人以上の事業 所から抽出)に上乗せした調査は行われていない。当然、より小規模な事業所についての 独自の給与実態調査は実施されていない。 労働基本権の制約に対する代替措置としての人事委員会による調査と勧告ではあるが、 ここには幾つかの問題が含まれていよう。従業員50 人以上の事業所は、府県にもよるが「大 規模」事業所である。はたして、府県内の給与実態を適切に反映しているのかとする疑問 が住民から提示される所以である。逆に、基本的に国準拠の給与等の勧告は、広域的地方 政府である府県に働く職員のかかえる業務量と責任に対応しているのかといった疑問も提 示される。 しかし、こうした給与実態調査と勧告に加えて、近年の地方財政の状況を反映した勧告 の取り扱いは、人事委員会制度の根幹を揺るがしているともいえよう。すなわち、首長は 人事委員会勧告を受け入れた給与等の「改善」を図ったうえで、組合との交渉を踏まえた 特例条例を制定し、引き下げを図ることが一般的にみられる。職員組合との「合意」があ るとはいえ、勧告の「無視」に他ならない。人事委員会側はその都度「遺憾」の意思を表 明しているが、こうした状況が続くならば、人事委員会制度は存立の正当性を疑われよう。 人事委員会は給与等の勧告に地域の実情や財政状況を踏まえた精度の向上を図るか、ある いは国政上もアジェンダとされている労働基本権の保障のもとで新たな役割を探るかを、 考えねばならないのではないか。 (3) 各府県の人事委員候補の選定について人事委員会ならびに事務局は、まったく関与して いない。専ら知事部局の人事関係部局によって行われ、知事の承認・決裁を得ているのが 実態であるといってよい。委員の出身母体ないしキャリアは、かなりパターン化している。 すなわち、「弁護士・会社経営者・職員OB」、「弁護士、大学教授・職員OB」「弁護士、 医師、職員OB」の組み合わせがみられ、それが慣行として長年続いている(表1)。もち ろん、職員OBが委員となっていない自治体もあるが、多くの府県において人事委員に職 員OB(部長級幹部)が加わっているのが平均的なところである。職員OBを人事委員と していることには、彼が実務上府県人事に詳しいからという理由があげられている。 しかし、こうしたパターン化した人事委員の構成は、はたして妥当なのであろうか。ま た、そもそも、なぜ彼であるのかの説明が十分とはいえないのも否めないであろう。 (4) 委員の報酬は、研究会参加府県のいずれにおいても月額制を採用している(表2)。地方 自治法第203 条の 2 第 2 項は、議員を除く非常勤職員に対する報酬は、「その勤務日数に応 じてこれを支給する。ただし、条例で特別の定めをした場合は、この限りでない」として いる。この規定をどのように解釈し委員の報酬を定めるかは、人事委員に限られたことで はなく、他の行政委員会委員にもおよぶ問題である。ただし、研究会参加府県の人事委員

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会の開催回数は、臨時会を含めて概ね年間27 ないし 28 回程度である。これに加えて職員 選考試験への出席業務等があるとされる。 さきに述べた大阪高裁の訴訟では人事委員は対象とされていない。ただし、判決は報酬 の月額制が認められる基準として、①勤務量が常勤の職員並み、②役所外での仕事や待機 時間などの拘束時間がある、③勤務量の認識が困難などを示した。月額制を採用している のは、人事委員会が人事行政の「重責」を担う執行機関であって、審議会等の諮問機関で はないとの理由による。ただし、いずれの府県においても、人事委員の報酬実態はもとよ り委員の活動内容や勤務量が住民にひろく広報されているとはいえない。 (5) 事務局職員人事は、人事委員会が法的に独立した機関であるから、知事部局との「人事 交流」と公的に説明されている。だが実態は、人事委員会(委員長)が実質的人事権を行 使しているのではなく、知事部局からの出向人事となっている。こうした人事がはたして 妥当であるのか。知事部局採用職員に加えて、任期付きかどうかはともかくとして、人事 委員会独自の職員採用があってもよいのではないか、との意見もある。人事委員会の権能 との関係において考えられるべき課題であるといってよい。 2 教育委員会 (1) 戦後教育改革の一環として教育における政治的中立性の確保と教育のレイマン・コント ロール(素人統制)を基調として、直接公選による教育委員からなる教育委員会が設置さ れた。だが、1951 年に教育委員会法は廃止され、地方教育行政の組織及び運営に関する法 律(以下、地方教育行政法)が制定された。これにもとづき教育委員の直接公選制は廃止 され、教育委員は首長が議会の同意を得て任命するシステムへと変わった。また、教育委 員会事務局の長である教育長については、都道府県の場合、文部大臣の承認を得て知事が 任命し、市町村の場合は、都道府県教育委員会の承認のもとに教育委員から選任するとさ れた。さらに、2000 年 4 月の第 1 次地方分権改革によって、都道府県教育長も教育委員か ら選任されることになった。 一般的に、地方教育行政法の制定は教育における中央集権化および首長の教育行政権限 の強化と評価されている。もともと、文部省(現・文部科学省)は、教育行政における自 らの役割は指導・助言・援助にあるとしてきた。2000 年の地方分権改革で廃止された機関 委任事務の件数に着目する限りにおいて、法的統制権限が限定されていたのも事実である。 だが、地方教育行政法のもとで一段と濃厚となったのは、指導・助言・援助の名のもとで 文部官僚の教育委員会への実質的統制が強化され、画一的な教育が進行したことである。 そして、文部省初等中等教育局―都道府県教育長―市町村教育長―学校現場の「タテの行 政系列」が強固に作られたことである。首長の教育行政への権限強化にしても、なるほど

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教育委員会法のもとで教育委員会に認められていた条例案や予算の提出権が否定され、首 長の権限とされたことは事実である。だが、首長には教育行政の事務執行権限は存在しな い。それゆえ、なおさら「タテの行政系列」が強化されてきたといってよい。 教育委員会制度によって教育における政治的中立性を確保するというが、この「タテ系 列」の「頂点」に位置する文部科学省は内閣統轄下の行政機関である。レイマン・コント ロールの重要性がいわれるが、教育委員はまさにレイマンであって、文部科学官僚の教育 行政統制への対抗力とはなっていないとの指摘もある。 地方分権改革が政治的なアジェンダとされた1990 年代以降、地域における教育力の向上 をもとめて教育委員会制度に対する疑問が展開されている。現行の自治体政治制度におい て圧倒的な政治的代表性と正統性を有する首長が教育行政を統括すべきとの意見もある。 事実、『日経グローカル』(No.123、2009 年 5 月 4 日号)による全国の知事アンケートでは、 「教育委員会を廃止すべき」14 人、「選択制」10 人、「現行制度維持」15 人、残りは権限 の一部移管となっている。また、第28 次地方制度調査会答申および地方分権改革推進委員 会第 1 次勧告でも、教育委員会の選択制への改革が示されている。さらに、政権党となっ た民主党の『政策インデックス 2009』においては、教育委員会制度の廃止が明確に打ち 出されている。 教育における政治的中立性の確保とレイマン・コントロールの意義は、高く評価されね ばなるまい。しかし、それは現行の地方教育行政法にもとづく教育委員会制度でなければ 確保されないものなのか。教育委員会制度は存立の正当性を問われているといってよい。 (2) 府県の教育委員会の教育委員数は、教育長を含めて6 名である。教育長を除く 5 名の教 育委員のキャリアは府県ごとに異なるが、平均的には弁護士、医師、会社役員、元学校長 ないし地元大学教授といったところである。近年の傾向として目立つのは、女性教育委員 が複数加わっていることである。また、教育再生会議の意見をうけた地方教育行政法の改 正によって、保護者代表としての委員が加わっていることである。これら教育委員の候補 の選考は知事による。教育委員候補としての適格性は、当然、知事から議会に説明される。 とはいえ、なぜ、彼ないし彼女であるのかが、ひろく府県民に説明されているとはいえな いであろう。 教育委員である教育長は、レイマンというよりはむしろ府県行政ないし府県教育行政の 幹部が任用されている。なかには文部科学省の課長級職員が任用されている県もある。教 育長任命の権限は教育委員会にあるが、実態は教育委員選任の承認議案が議会に提出され る際に、「教育長含み」が示唆されており、教育委員の合議による選任は形式にすぎないと いえよう。 府県庁の幹部級職員OBが教育長に選任されている理由には、単に行政実務に精通して いるという以外の要素が存在しよう。地方自治法の改正によって出納長職が必置されなく なったことにより都道府県は出納長職を廃止した。この結果、教育委員として議会の承認

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を得ている教育長は、都道府県庁における実質ナンバー3としての色彩を濃くしている。 それだけに、後に述べるように、レイマンである教育委員と委員会事務局(教育庁)の長 である教育長との間に、委員会審議のあり方をめぐる議論が展開されることになる。 (3) 各府県ともに委員会の開催回数は、定例会が月1 回であり、これに加えて臨時会があり、 年間で17、8 回程度である。これ以外に議会への出席、委員協議会、視察などが、教育委 員の仕事となっている。委員会の議案は件数としては必ずしも尐なくない。教育委員会規 則・訓令の改廃、予算、条例の改正、学校長等の人事、教職員の分限・懲戒、付属の審議 会委員の選任などが主たる議題となっている。 ただし、教育委員会が実質的な審議を行っているかどうかには、疑問がもたれているよ うである。研究会参加府県からも、教育委員の側から議案についての実質的審議をもとめ る意見が出され、その後、事務局からの議案の提出に先立って事前の研究会が行われるよ うになったと報告されている。しかし、教育委員会の審議が教育長(事務局)主導である ことは否めないであろう。 教育委員の報酬は、研究会参加府県のいずれも月額制を採用している。月額報酬は表3 の通りである。教育長について文部科学省は、1951 年に教育委員としては特別職だが、教 育長としては一般職なる事務次官通知を出し、別途法律にもとづき条例で定めることにな っている。もともとこれは、市町村教育長についてのものだが、都道府県教育長が教育委 員から選任されることになった2000 年 4 月以降、都道府県教育長にも適用されている。教 育長の報酬は月額で70 万円代の半ば程度である。 こうした教育委員(教育長を含む)の活動状況と報酬との関係は、ひとつに教育委員会 制度のあり方に係わっていよう。仮に、教育委員会の廃止ないし選択制による自治体の自 治行政組織権限の強化がなされ、多数のレイマンが参加するならば、月額制には大きな疑 問が提示されよう。同時に教育長なるポストもその存在の正当性が問われることにもなる。 (4) 教育庁の組織は、教育行政の対象が広範であるだけに、他の行政委員会事務局と比較す れば当然大規模である。しかも、本庁に加えて名称は多様だが出先機関を持っている。教 育庁の人事上の特徴は、一般行政職と教員職が「混在」していることにある。一般行政職 については、知事部局との「人事交流」とされるが、人事の実質は知事部局の人事管理に 依存している。教員職出身の教育庁職員は、教育長に次ぐ幹部ポストや学校指導等の教育 指導面に起用される傾向にあるが、これら教員職出身職員は、教員のなかでもエリートで ある傾向がみられる。教育庁と学校幹部との経歴を繰り返しているのも特徴であろう。し かし、一般職職員も同様だが、教員職出身職員の人事に教育委員会は関わりを持っていな いに近い。とりわけ、教員の人事権は法的に教育委員会にあるが、教員職出身者の任用に ついては専ら教育委員会事務局の人事権のもとにある。それだけに、教員なる専門職内に

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序列がつくられ、一歩間違うと大分県教育委員会のような不祥事が生み出されることにも なる。教育行政に従事する職員をどのように構成するかも、教育委員会制度のあり方にか かる問題である。現行の教育委員会制度のもとでは、レイマン・コントロールとはいうが、 それは教育庁職員には及んでいない。 3 労働委員会 (1) 不当労働行為事件、労働争議調整事件、個別労働関係の紛争等について審判、調停、斡 旋などを行うことを業務としている労働委員会の存在意義を否定することはできない。労 働委員会は公益委員5 名、労働者委員 5 名、使用者委員 5 名の 15 名から構成されており、 公益委員のうちから会長ならびに会長代理が選出されている。 労働委員会は戦後民主化の一環として労働側、使用者側、第三者である公益委員の三者 構成によって、労働者の権利の保障や労働関係の民主化を図るために設けられた行政委員 会である。しかし、戦後60 年余を経過した今日、労働関係をめぐる環境は大きく変化して きた。労働組合による正規労働者の組織率は、著しく低下している。加えて、労働現場で は、組合に組織されていない非正規労働者が急増している。そして、労働争議件数も事実 として減尐の傾向にある。この背景要因はけっして一様ではない。企業別労働組合のもと での労使関係の変化、労働者派遣法に象徴される雇用形態の変化、労働組合リーダーの力 不足など、多くの要因を指摘できよう。 こうしたなかで、労働委員会をめぐる問題のひとつは、委員の選任が時代状況を反映し ているのかにあるといってよい。労働委員会委員の任命は知事の権限であるが、実際には 知事部局の商工労働部において行われている。いずれの府県においても、公益委員は、弁 護士、大学教授、社会保険労務士、公認会計士などの専門職から選任されている。使用者 委員は、経営者団体の専務理事のほか経営者団体の要職にある会社社長・会長などである。 労働者委員は、労働組合のナショナルセンターの下部(地方)組織代表である。これは労 働組合法施行令第21 条第 1 項が都道府県知事は「使用者委員又は労働者委員を任命しよう とするときは、当該都道府県の区域内のみに組織を有する使用者団体又は労働組合に対し て候補者の推薦を求め、その推薦のあった者の内から任命するものとする」としているた めである。だが、この結果、使用者委員、労働者委員の出身母体には、「指定席」的傾向が みられるのも事実である。とりわけ、労働者委員については、地方連合傘下の労働組合幹 部が就任する傾向が濃厚である。はたして、このパターン化された労働者・使用者委員で は、今日の労働問題への十分な対応がなされるのか、といった疑問が生じる所以である。 (2) 労働委員会の開催回数は、総会が月に 1 回から 2 回であり、これとは別に公益委員会議 が行われている。労働委員の報酬は月額制であり、研究会参加府県の報酬額は表4の通り

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である。公益委員と使用者・労働者委員の間には差がもうけられているが、大差ではない。 不当労働行為、労働争議調整事件、個別労働関係の事案件数は、府県間によって差がある。 事件の処理に主として係わるのは、公益委員であり、参加府県の労働委員会事務局の説明 によれば、事前の資料等の考察にかなりの時間をとられているという。公益委員と労働者 委員・使用者委員間に業務量において差があるのも事実であろう。こうした状況を踏まえ た報酬の決定がなされる必要があるのではないか。 (3) 各府県の委員会事務局の規模は、富山県が5名であるが他の府県は10 名前後である。い ずれも知事部局との「交流人事」によっており、任期付きであれ委員会が独自に採用した 職員はいない。事務局体制に「改善」の必要性はないのか。 4 選挙管理委員会・収用委員会 これらの行政委員会は、選挙管理の政治的中立性の確保や適正な執行、土地収用なる強 権発動に対する公益性判断を目的として設置されており、行政委員会としての存在を否定 することはできない。問題となるのは、委員会の業務が報酬の月額制を採用するのに相応 しいかどうかにある。すでに富山県は収用委員会委員については日額制を採用している。 だが、他の府県は月額制である。佐賀県の場合、選挙管理委員会の開催日数は年 8 日、収 用委員会は年 5 日(いずれも 2008 年度)である。他の府県の中には、いずれの委員会も 10~20 回程度開催されているが、はたしてそれに見合う業務量があるのかどうか、疑問視 されよう。 5 監査委員 (1) 府県の監査委員は、代表監査委員を条例で常勤職とし、他の 3 名の非常勤委員から構成 されているのが一般的である。非常勤監査委員のうち議員から選任される委員は 2 名以内 とされている。他は代表監査委員も含めて識見を有するものとされる。監査委員は知事が 議会の同意を得て選任する。 地方分権改革による機関委任事務制度の廃止、今次の民主党政権のもとでの法令による 「義務付け・枠づけ」の廃止・緩和によって、自治体の政策・事業執行のあり方が厳しく 問われる時代である。また、地方分権改革のアジェンダ化によって公金の使途に対する住 民の目も、かつてなく厳しくなっている。 こうして、財務監査であれ行政監査であれ、自治体の監査機能の強化が問われる時代を 迎えているのだが、現行の監査委員は、はたしてこうした状況に応えているのか。第29 次 地方制度調査会において、監査委員のあり方をめぐる活発な議論の展開された所以である。

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現行監査委員制度に求められるのは、監査対象からの独自性を確保したうえで、専門的 見地を縦横に発揮した監査を行うとともに、監査結果をひろく住民に広報し、住民の自治 への視点を涵養することであろう。 研究会参加府県の監査委員の構成は、表5の通りである。ほとんどの府県で議会選出監 査委員が 2 名を占めている。代表監査委員が行政OBである時、緊張感ある監査が可能な のか。また議会選出監査委員は、議会が監査委員の監査対象であるばかりか、議会の本来 の役割に照らして必要であるのか。こうした意見は、第29 次地方制度調査会でも論じられ、 監査委員の議会での選出、公選制、議員選出監査委員の廃止が議論されているが、同調査 会答申は、明確な制度改革の方向を打ち出さなかった。 本研究会に出席した監査委員事務局職員は、行政OBが監査委員であっても監査自体に 支障はないという。しかし、このような議論は、必ずしも行政外部を納得させるものでは ないのではないか。たとえば、住民訴訟の前段とされる住民監査請求において、「違法・不 当な支出ではない」とされた事例はきわめて多い。個々の理由を精査してみる必要がある が、外部からみれば監査委員の「独立性」に疑いの眼差しが注がれよう。 議会選出監査委員については、「議員が加わることで監査機関の権威が高まる」との意見 もあるが、監査委員の「権威」は、高度の独立性と専門性によって高まるのであって、議 員・議会の「権威」に依存するのは間違っているのではないか。そもそも、二元的代表制 のもとにおいて議会の役割は、行政・財政の全般にわたって議会権限を縦横に駆使し、首 長部局を統制することにあるだろう。議会選出監査委員のあり方には、根本的な再考がも とめられるのではないか。 (2) 監査委員の報酬は、表6の通りである。府県間にかなりの差がある。代表監査委員は条 例で常勤職とされ、行政幹部級の報酬となっている。これに対して非常勤の識見委員の報 酬は代表監査委員の2 分の 1 程度である。また議会選出監査委員には 10 万円程度の報酬が 支払われている。 これに対して、活動状態をたとえば京都府監査委員についてみると、定期監査(措置) 報告、財政援助団体等監査(措置)報告、決算審査意見、決算財政健全化比率意見、決算 資金不足率意見、住民監査報告を対象とした報告書の公表回数が年17 回、定例委員会、臨 時委員会、決算審査、実地監査などが月16.1 回(2009 年度)となっている。監査委員は独 任制の機関であり、代表監査委員が卓越した権限と責任を有している訳ではない。監査委 員の活動実績と報酬のあり方にもまた再考の余地があるのではないか。 (3) 監査委員による監査活動を下調べなどによって支えているのは、事務局職員である。代 表監査委員には法的に職員人事権があるが、実質的に行使されていない。職員は知事部局 との交流人事(出向人事)となっている。監査委員に行政OBが就任することが監査委員

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の独立性にとって問題視されるが、同様のことは監査委員事務局人事にもいえよう。第29 次地方制度調査会も実際の監査活動を支える事務局人事のあり方に問題提起している。行 政部局や議会からの独立性を高めるために、代表監査委員による職員人事権の実質的な行 使、事務局職員の一部事務組合ないし広域連合化による任用、事務局の共同設置などの改 革が問われていよう。

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Ⅲ 行政委員会制度の改革の方向

1 行政委員会の存立・必要性について これまでみてきたように、行政委員会の存立にそれなりの正当性が認識されつつも、そのあり方 に疑問が提起されていることも否めない。検討の対象とした人事委員会、教育委員会、労働委員 会、選挙管理委員会、収用委員会、行政委員会ではないが監査委員について、まず、存立の是 非を示しておきたい。 (1) 人事委員会 公務員への労働基本権が完全保障されていない状況に加えて、職業公務員人事について科学 的人事行政が不可欠であることを考えるならば、人事委員会は、後述のように、その機能や委員の 人事、事務局体制に改革の手を加えつつ、存続されるべきである。ただし、各府県は公務員への 労働基本権の完全保障を視野に入れた人事行政機関のあり方について、研究を重ねておくべき であろう。 (2) 教育委員会 教育委員会の必要性については、先にみたように知事の中にも「廃止」論が存在する。教育行 政の縦割りと文部科学省の統制を弱め、圧倒的政治的代表性と正統性をもつ知事のもとに教育行 政を置くことには、合理性があるといってよい。しかし、全国一律の教育委員会廃止を実施すること には、躊躇する動きもある。そこで、地方教育行政法の改正をもとめ、教育委員会設置の「選択制」 を実現することを当面の目標とするべきであろう。教育委員会を設置するか否かにかかわらず、こ の新しいシステムのもとで、地域の実情に即した市民と専門家の協働体制を模索すべきである。 (3) 労働委員会 労働者の権利を守り適正な労使関係を保つためには、行政委員会としての労働委員会の存立 は否定されるべきではない。問題は委員会運営の改善にあるといってよい。 (4) 選挙管理委員会・収用委員会 これらの委員会も行政委員会設置の理念を体現するものであり、将来ともに設置されるべき委員 会である。ただし、運営に改善の余地がある。 (5)監査委員 首長・議会から相対的に独立した監査機関を設けることは、近年、ますます重要性を増している。 監査委員の存立は、否定されるべきではない。ただし、委員の構成や選任、事務局体制について は、再考の余地がある。

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2 委員選任・任命について いずれの委員会においても、Ⅱでみたように、委員の構成がパターン化しており、長期にわたっ て就任している委員も少なくない。委員候補選任の決定権は知事部局にあるが、委員選任の基準 を詳しく公開するとともに、この基準に照らした委員の適格性について、広く府県民に説明すること が求められよう。また、同一委員会の委員の就任期限の上限をさだめることも必要である。 監査委員については、第29次地方制度調査会においても多様な意見がみられたが、監査委員 の独立性と専門性の向上を第一義的選任基準とすべきである。この観点からいえば、識見を持つ 委員としての当該自治体行政職員 OB の起用は、極力抑制されるべきである。 議会はその本分のひとつは予決算・行政の統制にあるのであって、議会選出の監査委員は不 必要であろう。この意味での法律改正を求めるとともに、現行制度のもとにおいては、1人にとどめ るべきである。将来的には監査委員の公選制が追求されるべきであろう。 3 委員の業務量と報酬 地方自治法第 203 条の2は、第1項において普通地方公共団体の委員会の委員、監査委 員などの非常勤職員に対し、報酬を支給せねばならないとしたうえで、第2項において「前 項の職員に対する報酬は、その勤務日数に応じてこれを支給する。ただし、条例で特別の 定めをした場合は、この限りでない」としている。 行政委員会の委員は、審議会委員や専門委員のような職と違って、執行機関の構成員で ある。そこに条例でもって勤務日数にかかわりなく月額の報酬を定めている理由があると 思える。ただし、委員会にもよるが業務量に比すならば、月額の報酬は公金支出の適切さ を欠くとの批判が住民から出ることも、直視すべきことである。 大阪高裁の判決を受けた最高裁がどのようにこの問題を判断するか、大いに注目される が、執行機関の委員の報酬を月額制とするか、勤務日数に応じて支払うかは、基本的に自 治権にゆだねられるべきあろう。しかし、どちらを選択するにせよ、業務量、職責の重さ などについて住民に納得される説明をなさねばならない。また、委員の就任が長期間とな らないこと、行政委員会の独立性を高めるために当該自治体の職員OBをできるだけ除外 することも、あわせて考慮される必要があろう。 4 事務局人事 教育委員会については、選択制のもとで委員会が廃止され首長部局に統合されることも ありうる。しかし、現行制度のもとで事務局体制の改革を見ておくことにする。 教育委員会事務局(教育庁)の一般職職員、その他の行政委員会事務局ならびに監査委 員事務局職員は、大半の府県において知事部局からの「出向」である。制度的には「人事 交流」といえるが、人事のイニシアティブが知事部局の人事当局にあるのは否めない。 各行政委員会(事務局ではない)は、知事部局の人事異動リストについて、各分野の執 行機関としての立場にのっとり、委員会の仕事の特性から必要とされる人材について協議

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し、委員会事務局人事に積極的に関与すべきである。 教育委員会、人事委員会、労働委員会、監査委員事務局職員には、それぞれの分野にお ける任期付き専門職職員を導入し、事務局の活性化をはかるべきである。また、事務局長 についても、行政外部の民間人からの登用の道も拓くべきであろう。 事務局人事の独自性を高めるために、監査委員事務局ならびに議会事務局職員を対象と して、府県と市町村による事務組合ないし広域連合を、個々の府県ごとに、ないし複数の 府県でもって組織し職員を独自採用し、府県・市町村間を異動させる仕組みが構想されて もよい。

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表1 人事委員会・委員の構成(2000~2009年度) 人数 経歴 人数 経歴 人数 経歴 人数 経歴 人数 経歴 人数 経歴 2009 3人 ○弁護士 ・民間企業出身 ・県職員OB 3人 ○弁護士 ・職員OB ・会社経営者 3人 ○会社経営者 ・弁護士 ・大学教授 3人 ○元教育長 ・弁護士 ・医師 3人 ○県職員OB ・大学教授 ・弁護士 3人 ・弁護士 ・会社役員 ○団体役員(県OB) 2008 3人 ○弁護士 ・民間企業出身 ・県職員OB 3人 ○弁護士 ・職員OB ・会社経営者 3人 ○会社経営者 ・弁護士 ・大学教授 3人 ○元教育長 ・弁護士 ・医師 3人 ○県職員OB ・大学教授 ・弁護士 3人 ・弁護士 ・会社役員 ○団体役員(県OB) 2007 3人 ○弁護士 ・民間企業出身 ・県職員OB 3人 ○弁護士 ・職員OB ・会社経営者 3人 ・会社経営者 ○弁護士 ・大学教授 3人 ○元教育長 ・弁護士 ・医師 3人 ○県職員OB ・大学教授 ・弁護士 3人 ○弁護士 ・会社役員 ・団体役員(県OB) 2006 3人 ○弁護士 ・民間企業出身 ・県職員OB 3人 ○弁護士 ・職員OB ・会社経営者 3人 ・会社経営者 ○弁護士 ・大学教授 3人 ○元教育長 ・弁護士 ・医師 3人 ○県職員OB(8/10 ~) ○大学教授(~7/15) ・弁護士 3人 ○弁護士 ・会社役員 ・団体役員(県OB) 2005 3人 ○弁護士 ・民間企業出身 ・県職員OB 3人 ○弁護士 ・職員OB ・会社経営者 3人 ○会社経営者 ・弁護士 ・大学教授 3人 ○元教育長 ・弁護士 ・医師 3人 ○大学教授 ・弁護士 ・県職員OB 3人 ○弁護士 ・会社役員 ・団体役員(県OB) 2004 3人 ・弁護士 ・民間企業出身 ○県職員OB 3人 ○弁護士 ・職員OB ・会社経営者 3人 ○会社経営者 ・弁護士 ・大学教授 3人 ○元教育長 ・弁護士 ・医師 3人 ○弁護士(~11/16) ○大学教授(11/17~) ・県職員OB 3人 ○弁護士 ・会社役員 ・団体役員(県OB) 2003 3人 ・弁護士 ・民間企業出身 ○県職員OB 3人 ○弁護士 ・職員OB ・会社経営者 3人 ・会社経営者 ○弁護士 ・大学教授 3人 ・元教育長 ○弁護士 ・医師 3人 ○弁護士(10/15~) ・大学教授 ○県職員OB(~ 10/5) 3人 ・弁護士 ・会社役員 ○団体役員(県OB) 2002 3人 ・弁護士 ・民間企業出身 ○県職員OB 3人 ○弁護士 ・職員OB ・会社経営者 3人 ・会社経営者 ○弁護士 ・職員OB 3人 ・元教育長 ○弁護士 ・医師 3人 ○県職員OB ・弁護士 ・大学教授 3人 ・弁護士 ・会社役員 ○団体役員(県OB) 2001 3人 ・弁護士 ・民間企業出身 ○県職員OB 3人 ○元県商工会連合会会長 ・弁護士 ・会社経営者 3人 ○会社経営者 ・弁護士 ・職員OB 3人 ・元教育長 ○弁護士 ・医師 3人 ○県職員OB ・弁護士 ・大学教授 3人 ・弁護士 ・会社役員 ○団体役員(県OB) 2000 3人 ・弁護士 ・民間企業出身 ○県職員OB 3人 ○元県商工会連合会会長 ・弁護士 ・会社経営者 3人 ○会社経営者 ・弁護士 ・職員OB 3人 ・元教育長 ○弁護士 ・医師 3人 ○県職員OB ・弁護士 ・大学教授 3人 ・弁護士 ・会社役員 ○団体役員(県OB)  注) ○は委員長を示す 岡山県 佐賀県 千葉県 富山県 岩手県 京都府

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月額 委員長:189,000円 委員 :171,000円 ※ H20.4~H23.3までの間、特例減額 による月額報酬5%カット 月額 委員長:263,000円 委員 :240,000円 月額 委員長:220,000円 委員 :200,000円 月額 委員長:279,000円 委員 :269,700円 月額 委員長:227,000円 委員 :184,000円 ※ H21.4.1~H25.3.31までの間、 特例条例による月額報酬10%カット 月額 委員長:200,000円 委員 :172,000円 富山県 岡山県 表2 人事委員会・委員の報酬(2009年度) 岩手県 千葉県 京都府 佐賀県 月額 教育長:県職員 委員長:189,000円 委員(職務代理者)     :182,000円 委 員:171,000円 ※ H20.4~H23.3までの間、特例減額 による月額報酬5%カット 月額 教育長:774,000円 委員長:263,000円 委 員:240,000円 月額 教育長:729,000円 委員長:220,000円 委 員:200,000円 月額 教育長:809,100円 委員長:306,900円 委 員:279,000円 月額 教育長:890,000円※a 委員長:227,000円※b 委 員:184,000円※b ※a H21.4.1~H25.3.31までの間、 特例条例による月額報酬18%カット ※b H21.4.1~H25.3.31までの間、 特例条例による月額報酬10%カット 月額 教育長:760,000円 委員長:200,000円 委 員:172,000円 ※H20.1.1~特例条例により、教育長 は9%カット 千葉県 京都府 表3 教育委員会・教育長と委員の報酬(2009年度) 岩手県 富山県 岡山県 佐賀県 月額 会  長:189,000円 会長代理:182,000円 公益委員:166,000円 委  員:151,000円 ※ H20.4~H23.3までの間、特例減額 による月額報酬5%カット 月額 会  長:263,000円 公益委員:226,000円 委  員:205,000円 月額 会  長:220,000円 会長代理:200,000円 公益委員:180,000円 委  員:160,000円 月額 会  長:279,000円 公益委員:269,700円 委  員:251,100円 月額 会  長:227,000円 公益委員:184,000円 委  員:168,000円 ※ H21.4.1~H25.3.31までの間、 特例条例による月額報酬10%カット 月額 会  長:195,000円 公益委員:173,700円 委  員:152,000円 岩手県 千葉県 富山県 京都府 岡山県 佐賀県 表4 労働委員会・委員の報酬(2009年度)

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人数 経歴 人数 経歴 人数 経歴 人数 経歴 人数 経歴 人数 経歴 2009 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:県職員OB  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見: 町村会常務理事 監査委員  非常勤・識見:元大山町長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見: 元地方銀行役員 監査委員  非常勤・識見:弁護士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会計検査院職 員OB  非常勤・識見:会社員  非常勤・議選1名 2008 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:県職員OB  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見: 町村会常務理事 監査委員  非常勤・識見:元大山町長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見: 元地方銀行役員 監査委員  非常勤・識見: 元地方裁判所民事調停委員 ~H20.9.30  非常勤・識見:弁護士 H20.10.1~  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・識見:会計検査院 職員OB  非常勤・議選1名 2007 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:県職員OB  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見: 県スポーツ振興財団 専務理事 監査委員  非常勤・識見:元大山町長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:      元地方銀行役員 監査委員  非常勤・識見:  元地方裁判所民事調停委員  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・議選2名 2006 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:県職員OB  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員 常勤・識見: 県スポーツ振興財団 専務理事 監査委員  非常勤・識見:元大山町長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:      元地方銀行役員 監査委員  非常勤・識見:  元地方裁判所民事調停委員  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・議選2名 2005 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:県職員OB  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見: 県スポーツ振興財団 専務理事 監査委員  非常勤・識見:元大山町長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:      元地方銀行役員 監査委員  非常勤・識見: 元地方裁判所民事調停委員  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・議選2名 富山県 京都府 表5 監査委員・委員の構成(2000~2009年度) 岩手県 千葉県 岡山県 佐賀県

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2004 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:県職員OB  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員 OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見: 県スポーツ振興財団 専務理事 監査委員  非常勤・識見:元大山町長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:      元地方銀行役員 監査委員  非常勤・識見:    弁護士 ~H16.9.30  非常勤・識見:  元地方裁判所民事調停委員       H16.10.1~  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・議選2名 2003 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:県職員OB  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員 OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見: 県水産公社副理事長 監査委員  非常勤・識見:元大山町長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB       ~H15.7.9  常勤・識見:      元地方銀行役員       H15.7.10~ 監査委員  非常勤・識見:弁護士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・議選2名 2002 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:県職員OB  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:元井波町長 監査委員  非常勤・識見: 県水産公社副理事長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見:弁護士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・議選2名 2001 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:元大学教授  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:元井波町長 監査委員  非常勤・識見: 県水産公社副理事長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見:弁護士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・議選2名 2000 4人 代表監査委員  常勤・識見:元会社役員 監査委員  非常勤・識見:元大学教授  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見: 会計検査院職員OB  非常勤・議選 2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:元井波町長 監査委員  非常勤・識見: 県水産公社副理事長  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:府職員OB 監査委員  非常勤・識見:税理士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  非常勤・識見:弁護士  非常勤・議選2名 4人 代表監査委員  常勤・識見:県職員OB 監査委員  常勤・識見:会社員  非常勤・議選2名

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月額 代表監査委員  常勤・識見:604,000円 監査委員  非常勤・識見:227,000円  非常勤・議選:96,000円 ※H20.4~H23.3までの間、特例減額に よる月額報酬5%カット 月額 代表監査委員  常勤・識見:640,000円 監査委員  非常勤・識見:282,000円  非常勤・議選:140,000円 ※代表監査委員は、H16.4.1~ 22.3.31までの間、特例減額によ る 月額 代表監査委員  常勤・識見:540,000円 監査委員  非常勤・識見:220,000円  非常勤・議選:120,000円 月額 代表監査委員  常勤・識見:688,200円 監査委員  非常勤・識見:269,700円  非常勤・議選:102,300円 月額 代表監査委員  常勤・識見:730,000円※a 監査委員  非常勤・識見:259,000円※b  非常勤・議選:108,000円※b ※a H21.4.1~H25.3.31までの間、特 例条例による月額報酬18%カット ※b H21.4.1~H25.3.31までの間、特 例条例による月額報酬10%カット 月額 代表監査委員  常勤・識見:600,000円 監査委員  常勤・識見:600,000円  非常勤・識見:228,000円  非常勤・議選:131,000円 ※H20.1.1~常勤監査委員は特例条例に より9%カット 表6 監査委員・委員の報酬(2009年度) 佐賀県 千葉県 富山県 岩手県 京都府 岡山県

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分権型政策制度研究センターとは・・・ 2005 年 7 月発足。第 2 次分権改革に向けて志を同じくする首長、研究者、ジャーナリストによって設立され、 政策・制度設計の研究とそれにもとづく提言活動等を通じて、分権型社会の構築に資することを目的としている。 提言、声明の発表の他、センター参加府県の職員・研究者・ジャーナリストによる2 つの研究会をそれぞれ毎 月1 回開催。2009 年 9 月からは「自治体における行政委員会制度のあり方に関する研究会」、「地方分権型社会 における公共事業のあり方に関する研究会」を行い、分権型社会にふさわしい姿を追求してきた。 ◆分権型政策制度研究センター構成員 達増 拓也 (岩手県知事) 新藤 宗幸 (センター長:千葉大学教授) 森田 健作 (千葉県知事) 浅野 史郎 (慶應義塾大学教授) 石井 隆一 (富山県知事) 池上 岳彦 (立教大学教授) 山田 啓二 (京都府知事) 尾形 宣夫 (ジャーナリスト) 石井 正弘 (岡山県知事) 佐藤 滋 (早稲田大学教授) 古川 康 (佐賀県知事) 神野 直彦 (地方財政審議会会長) 高橋 滋 (一橋大学教授) 西尾 勝 ((財)東京市政調査会理事長) 松本 克夫 (ジャーナリスト) 山口 二郎 (北海道大学教授) (2010.8.31 現在) ◆これまでの主な活動 声明・提言 『三位一体改革』に関する緊急提言(2005/10/20)、『三位一体改革』に関する政府・与党合意に対する緊 急声明(2005/12/1)、『骨太の方針・2006』に関する声明(2006/6/1)、地方分権改革推進委員会と安倍政 権への緊急提言・『地方分権改革の着実な進展を求める』(2007/4/27)、地方分権改革推進委員会「第 1 次 勧告」を受けた声明・『地方分権改革の確実な一歩を』(2008/6/6)、地方分権改革推進委員会「第 2 次勧 告」に関する声明(2008/12/11) シンポジウム 『新政権に注文する!第2次地方分権改革』(2006/11/11) 『新政権のもとで分権改革をいかに進めるか』(2007/11/16) 研究会報告書 「地方分権型の教育行政制度に向けて」、「分権型の生活保護行政に向けて~選別型サービスからユニバー サルサービスへ」(2006.8)、「分権型社会へ向けた国・地方権限配分構想」、「地方分権と施設整備基準の あり方」(2007.8)「分権型社会へ向けた財政調整システムの改革」、「分権型社会へ向けた府県と市町村間 の権限配分のあり方」(2008.8)、「分権型社会の自治体公務員制度」、「分権型社会の土地利用政策」 (2009.8)、「自治体における行政委員会制度のあり方」「地方分権型社会における公共事業のあり方」 (2010.8)

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RCD Report 9 自治体における行政委員会制度のあり方 2010 年 8 月 31 日発行 分権型政策制度研究センター 自治体における行政委員会制度のあり方に関する研究会 〒100-0012 東京都千代田区日比谷公園 1-3 市政会館 TEL 03-3591-0566 FAX 03-3591-0567

参照

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はじめに

【こだわり】 ある わからない ない 留意点 道順にこだわる.

拡大防止 第二基準適合までの対策 飲用井戸有 (法)要措置(条)要対策 目標濃度適合までの対策 上記以外の.

論点 概要 見直しの方向性(案) ご意見等.

【外部有識者】 宇田 左近 調達委員会委員長 仲田 裕一 調達委員会委員 後藤 治 調達委員会委員.

[r]

2013年3月29日 第3回原子力改革監視委員会 参考資料 1.

2011 年に EC(欧州委員会)科学委員会の職業曝露限度に関する科学専門委員会(SCOEL) は、インハラブル粒子:0.2 mg/m 3 、レスピラブル粒子:0.05