G Y O S E I N O M A D O
水産庁施策情報誌
漁 政 の 窓
〒100-8907 東京都千代田区霞が関1-2-1合同庁舎1号館 代表 03-3502-8111(内線6505)URL http://www.jfa.maff.go.jp/ 1 水 産 庁 施 策 情 報 誌 漁 政 の 窓2013.5
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通巻512号 「津波・高潮対策における水門・陸閘等管理システムガイドライン」の改訂について... 2 漁港漁場整備部 防災漁村課 第 17 回インド洋まぐろ類委員会(IOTC)年次会合の結果について ... 4 資源管理部 国際課 コラム 千鳥ヶ淵にサカナ咲く!~ニッポン全国おさかなポスター展~ ... 6 漁政部 企画課 回遊魚 ... 7 北海道漁業調整事務所長 伊集院兼丸 平成 25 年 4 月分のプレスリリース ... 8C O N T E N T S
消費者の部屋 特別展示(食べるクジラをもっと身近に、簡単に!) 平成 25 年 5 月 13 ~ 17 日2 水 産 庁 施 策 情 報 誌 漁 政 の 窓 1.ガイドライン改定の背景 津波・高潮等の災害から地域を守るため、災害発生時において、堤防等の開口部である水門・陸閘等を 安全かつ迅速・確実に閉鎖することは極めて重要なことです。 平成 18 年3月、施設を整備する海岸事業を所管する海岸関係省庁(農林水産省及び国土交通省)は、 平成 16 年 12 月に発生したインド洋大津波等を受けて、水門・陸閘等の管理に関する基本的な考え方を 示し、海岸管理者による適切な管理システムの構築を支援することを目的とした「津波・高潮対策におけ る水門・陸閘等管理システムガイドライン」を策定しました。 しかしながら、平成 23 年3月に発生した東日本大震災において、水門・陸閘等の現場操作員が多数犠 牲となりました。海岸関係省庁は、この教訓を踏まえ、現場操作員の安全の確保を最優先とし、水門・陸 閘等の操作を確実に実施できる管理体制の構築に資するため、本年1月より「水門・陸閘等の効果的な管 理運用検討委員会」を設置し、検討を行ってまいりました。 2.検討委員会の提言 検討委員会において、操作従事者の安全確保を最優先とする効果的な管理運用に向けた水門・陸閘等の 整備・管理のあり方に関する提言がとりまとめられました。 提言においては、現場操作員の危険時における安全最優先の退避ルールの明確化、水門・陸閘等の自動 化・遠隔操作化の促進、管理委託のあり方等の7項目について、現状・課題と今後の取組の方向性が示さ れました。
「津波・高潮対策における水門・陸閘等管理システム
ガイドライン」の改訂について
漁港漁場整備部 防災漁村課 【水門】河川等の河口部に設けられた、海から河川への海水の流入等を阻止するための門。 【陸閘】人・車両等の通行のために堤防等を切って設けられた海岸への出入り口を閉鎖する門。3 水 産 庁 施 策 情 報 誌 漁 政 の 窓 3.ガイドライン改定の概要 今回の検討委員会の中で一定の結論が得られた内容を反映させるため、ガイドラインを改訂しました。 改訂内容としては、現場操作員の安全確保が最優先であることを明確にするなど東日本大震災を踏まえ た事項を追記し、自動化・遠隔操作化等の参考事例を充実しました。 今後、海岸関係省庁は、提言の内容について可能なものから速やかに取り組むとともに、海岸管理者を はじめ市町村、現場操作員等に幅広くガイドラインを周知するなどして、水門・陸閘等の効果的な管理運 用の普及に取り組んでまいります。
4 水 産 庁 施 策 情 報 誌 漁 政 の 窓 1.IOTC について
インド様まぐろ類委員会(IOTC)は、1993 年 11 月、FAO 理事会において、FAO の下部機関とし てその設立が採択され、1996 年に発効した地域漁業管理機関です。現在の加盟国等の数は、日本、 EU、韓国、中国、豪州、インド、セイシェル、インドネシア等の 30 か国 +EU です。 2.IOTC の特徴 IOTC の特徴としては、その管轄水域のカツオ ・ マグロ資源は比較的に総じて高位安定していることが 挙げられています。このため、5 つのマグロ関係 RFMO(地域漁業管理機関)の中で最も保存管理措置 の導入が遅れている機関であり , 主要対象魚種であるメバチ・キハダ等の TAC(総漁獲可能量)の設定 さえも未だに実現できない状況にあります。 一方で、IOTC はこれまで、マグロ漁業で混獲されるサメ、海鳥、海亀の保存管理措置を多数導入して いる状況にあり、主要対象魚種に関する保存管理措置がほとんど導入されていない状況で、混獲種の保存 管理措置のみを先行して導入しているアンバランスな状況も有しています。 また、IOTC 海域は、台湾漁船がインド洋における最大勢力の一つですが、インド洋で規制を受けない 台湾の漁獲操業を IOTC の保存管理の枠組みに組み込む必要性が唱えられる一方、IOTC は国連機関であ る FAO の下に設置された機関であることから , 中国はいかなる形であれ台湾を IOTC に組み込むことに 反対しており、この台湾の参加問題が IOTC における大きな課題となっています。 IOTC管轄水域図
第 17 回インド洋まぐろ類委員会 (IOTC) 年次会合の結果に
ついて
資源管理部 国際課5 水 産 庁 施 策 情 報 誌 漁 政 の 窓 3.第 17 回年次会合の結果概要 本年 5 月 6 日~ 10 日にモーリシャスにおいて、第 17 回年次会合が開催されました。 今回の年次会合において取り上げられた主要な議題としては、総じて資源状態がよいインド洋のまぐろ 類の中でも、近年、漁獲量が増加し、その資源状況の悪化が懸念されているビンナガの保存管理措置の導 入についての議論でした。インド洋における漁獲量は、近年 4 万トン前後ですが、このうちインドネシア、 台湾及び日本の順に漁獲量が多く、この 3 つの漁獲勢力だけでインド洋全体の約 8 割程度を漁獲してい ます。 昨年 12 月に開催された科学委員会は、産卵親魚バイオマスを MSY レベルに維持するために、少なく とも漁獲死亡率を 20% 減少させることを助言しました。 この科学的助言を受けて、南緯 30 度以南の延縄漁業による漁獲を 25% 削減するための管理措置を実 施するように努め、2014 年 1 月 1 日までに事務局に対してそのような管理措置を通報すること等を内 容とする EU の決議提案が議論されました。 本決議提案に対して、特にインドネシアは、IOTC のビンナガの資源評価に用いられたインドネシアの ビンナガの漁獲データが約 17,000 トン程度とされているが、実際は 9,000 トン程度である点を指摘し、 適正な資源評価の実施を求めたことから、本提案は、2014 年に開催される温帯マグロ作業部会及び科 学委員会において再度資源評価を行い、本委員会に対して助言を行う内容に修正されて採択されました。 2014 年に開催される温帯マグロ作業部会は日本で開催されることから、日本としてもビンナガの資源 評価プロセスを最大限支援する考えです。 ●IOTCにおける主要魚種の資源状態の概要 魚種 (万トン)MSY 最近5年間平均漁獲量 (万トン) 漁獲圧 レベル (F2011/ Fmsy) 資源量 レベル (SB2011/ SBmsy) 資源状況 神⼾マトリックス * 科学委員会 による資源 管理勧告 ビンナガ 3.3 4.2 1.33* 1.05* F を MSY レベル以下にするため 20% 以上削減。 メバチ 10.3-11.4 10.2 0.67*-0.79* 1.00*-1.20* 漁獲圧が減少しているので特にないが、 モニターが必要。 カツオ 47.8 43.6 0.80 1.20 漁獲圧が減少し、資 源は健全なレベルな ので、緊急的な措置 は必要なし。 キハダ 34.4*32.0- 30.2 0.69*0.61- 1.24*-1.35 漁獲圧が減少しているので特になし。 メカジキ 2.99-3.42 2.2 0.63**0.50- 1.59** 1.07-はえなわ船の減少に より漁獲圧が減少し て い る の で 特 に な し。 *2010 年時点 **2009 年時点
6 水 産 庁 施 策 情 報 誌 漁 政 の 窓 4 月 22 日(月)~ 28 日(日)、一般社団法人 日本さかな検定協会主催の「ニッポン全国おさか なポスター展」が東京都千代田区三番町の協同宣伝ロビー内において開催されました。 私たちが住む日本では、古来より全国津々浦々、四季折々に多種多様な魚、貝類、海藻に恵まれ、 親しんで来たことを思い起こし、皆様に新たな発見をしていただこうという趣旨で、日本さかな検定 協会が各地の地方自治体や漁協、水産会社に呼びかけて、海面県のほとんどと、琵琶湖を有する滋賀 県から 200 枚を超える産地の魚のポスターを集結して、初めて一堂に展示した催しです。 水産庁漁政部企画課担当者も、魚の美味しそうなビジュアルを想像しつつ、暖かい春の日差しに誘 われて、早速、会場に足を運んで参りました。 会場には、赤物(のどぐろ、かさご等)、以西物(たちうお、ふぐ等)、養殖物(はまち、ぶり等)、 かつお・まぐろ、鮭・いくら、エビ、イカ、貝、昆布、淡水魚(鮎、鰻、イトウ等)・・・と、様々 なコーナーに特色ある魚達のポスターが、とれとれピチピチの今にも跳ね上がりそうな活きの良さで 所狭しと展示されておりました。その迫力に、思わずおなかがグーゥっと鳴ったような・・・笑。 同じ魚でも産地によって個性があり、鯛コーナーでは、尾びれの形の違いで養殖物と天然物に判別 できる等、まるで図鑑を見ているような楽しい、美味しい展示会でした。このような形で魚食を広め るという方法もあるのだと、まさに目からウロコが落ちました。 また、来場者の方から、「ポスター展の帰りにスーパーに立ち寄ったら、魚がいつもと違って見え ました!」という反響もあったそうで、消費者の目の滋養と食欲に訴えることができた展示会だった ようです。 ニッポン全国おさかなポスター展 会場
千鳥ヶ淵にサカナ咲く!~ニッポン全国おさかなポスター展~
7 水 産 庁 施 策 情 報 誌 漁 政 の 窓 蕎麦には魔物が棲みついている。 蕎麦とは25年余の付き合いになるが、一向に飽きない。遠出する際は二 湯二蕎麦と決めている。温泉に入らない場合は三蕎麦になるが、腹具合を考 えると何とか1時間以内に回りたい。また、蕎麦屋さんはうどん、丼物を出 さない店と決めさせていただいている。 客も退けたある日の昼下がり、その店の主と話す機会を得た。手馴れたも ので蕎麦講義が始まり、蕎麦の実の産地特性、保管の仕方、打ち方など実に 興味深く聞かせていただいた。ただ、30分も経ってくるといささか…。そ こは良くしたもので、女将さんが「あんた、いい加減にしなさいよ。お客さん、 ごめんなさいね。」と助け舟を出してくれるのである。この30分の見返りは、 次回から、もり2枚の注文に「残ったから」とせいろ半分ぐらい出してくれるのである。感謝感謝で ある。 ただ、脱サラの蕎麦屋さんには気をつけたい。何故、私が仕事を辞めてでも蕎麦屋を開かかなけれ ばならなかったのか、延々と聞かされるのである。この御仁も蕎麦好きが高じ蕎麦打ちにのめり込み、 出汁を追求し、ついにはお店を出すに到ったのである。 当たり前ではあるが、蕎麦とつゆの味は店の数だけある。この蕎麦をあの店のつゆに潜らせてみた いと思うのは失礼の極みであるが、これも蕎麦好きには楽しみ方の一つである。蕎麦湯とつゆの相性 だって十店十味できりがない。盛り方一つにしても、上から順々に手繰るように盛ってくれる蕎麦屋 さんは秀逸だ。さように実に面白い食べ物である。 江⼾鎌倉河岸を舞台にした小説に金座裏の宗五郎親分が蕎麦屋の二階でざる蕎麦を手繰る描写があ る。どんな蕎麦なのか、盛りはどのくらいだったのだろうか、気になって仕方がない。鬼平犯科帳を 再放送しているが担ぎ屋台には二八の文字が。こちらも食べてみたい。 結局、脱サラの蕎麦屋さんよろしく蕎麦講釈を垂れている。やっぱり蕎麦には魔物が棲みついてい るようだ。 回 遊 魚
蕎麦考
北海道漁業 調整事務所長伊
いじゅういん集院 兼
かねまる丸
出展作品の一部8 水 産 庁 施 策 情 報 誌 漁 政 の 窓 発表年月日 発表事項名 担当課 H25.4.1 東日本大震災について~農林水産関連施設の復旧・復興のための技術者派遣について~ 整備課 H25.4.5 平成 24 年度南極海鯨類捕獲調査の調査航海の終了について 国際課 H25.4.5 林農林水産大臣の「平成 24 年度南極海鯨類捕獲調査船団入港式」への出席について 国際課 H25.4.5 漁業経営セーフティーネット構築事業の 24 年度第 4 四半期(25 年 1 ~ 3 月期)の補てん金の支払いについて 企画課 H25.4.5 「日ロさけ・ます漁業交渉」(ロシア 200 海里水域分)の開催について 国際課 H25.4.5 「 水門・陸閘等の整備・管理のあり方に関する提言」のとりまとめと「水門・陸閘等管理システムガイドライン」の改訂について 防災漁村課 H25.4.8 水産政策審議会委員の公募について 漁政課 H25.4.11 「 25 年漁期 漁獲可能量(TAC)設定に関する意見交換会(サンマ、マサバ及びゴマサバ並びにズワイガニ)」の開催について 管理課 H25.4.17 中国底びき網漁船の拿捕について 管理課 H25.4.18 「2013 年度第二期北西太平洋鯨類捕獲調査(春季沿岸域調査)」の実施について 国際課 H25.4.19 「第 3 回 養殖業のあり方検討会」の開催及び一般傍聴について 国際課 H25.4.19 資源管理・漁業経営安定対策の実施状況(平成 25 年 3 月末現在)について 企画課、栽培養殖課漁業保険管理官、 H25.4.19 韓国はえ縄漁船の拿捕について 管理課 H25.4.22 「第 15 回 日韓漁業共同委員会 第 1 回 小委員会」の開催について 国際課 H25.4.25 「第 15 回 日韓漁業共同委員会 第 1 回 小委員会」の結果について 国際課 H25.4.26 「水産政策審議会 第 45 回 企画部会」の開催及び一般傍聴について 企画課 H25.4.26 「インド洋まぐろ類委員会(IOTC)第 17 回 年次会合」の開催について 国際課 H25.4.30 平成 25 年度 第 1 回 日本海スルメイカ長期漁況予報 漁場資源課 H25.4.30 平成 25 年度 第 1 回 瀬⼾内海東部カタクチイワシ漁況予報 漁場資源課 プ レ ス リ リ ー ス 4月分 編 集 後 記 “窓辺のカーテン” ご意見 ご質問はこちらへ URL http://www.maff.go.jp/j/apply/recp/index.html