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アメリカのパブリック大学における コストシェアリング

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Academic year: 2021

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(1)

2008年9月1日 柳浦 猛

Research Director

(2)

 アメリカ高等教育財政の現状の報告

 アメリカ州政府におけるコストシェア政策に関する

報告

(3)

State Appropriations = 運営交付金 Tuition Revenues = 学費収入 Capital Appropriations = 設備投資のための政府支出(例:建造物 新築・改築など)  Student Fees: 学費以外に、学生が支払う料金。目的別に課される場 合が多い(例:スポーツジム、テクノロジー使用料、図書館利用 等)  Scholarship, Grant = 給与奨学金(ローンは含まれない)  Need-based: 家庭の収入に応じて決まる  Merit-based:学生の学業成績に応じて決まる  Funding Formula: 予算案作成の際に使われる数式 Access (アクセス)の拡大: 大学進学者の増加 Student Preparation: 大学入学者の学力のレベル。多くの学生が大 学の授業についていく学力がないのにも関わらず、大学に入学して しまっていることが言葉の背景にある。

(4)

SHEEO Agency: State Higher Education Executive Office Agency の略 (日本で言う文部科学省の役 割を果たす機関)  Governing Board Coordinating Board  1ドル=105円で計算

(5)

 収入 (Revenue)  全収入 (NCES)

Revenue for General Operating Expenditure (SHEF,ほ

Grapevine, ほとんどのSHEEO Agency)

 支出 (Expenditure)

 全支出

(6)

全収入(Total Revenue) 定義:すべての収入を含む 長所:  大学財政の現状を示す  大学を対象とした分析に向いている 短所:  年度ごとの起伏が大きい(寄付金、Capital Appropriations 等)為、時系列分析に向いていない  大学の特色によって収入の規模・収入源が大きく異なる(医 学部、大学院、病院、フットボール等)為、大学間もしくは 州間での比較が難しい  教育とは直接関係のない費用も含まれる  分析結果が州レベルにおける政策論議に与える影響は低い

(7)

Revenues for General Operating Expenditures 定義:  学費収入、運営交付金のみ。寄付金、資産運用による収入、Capital Appropriations、連邦政府からの研究グラントは除かれる。(ほとん どの州がこの定義を用いて政府支出を決めている) 長所:  年度ごとの起伏が小さい為、時系列分析に向いている  収入の定義が統一されているため、州間での比較に向いている  政府レベルでの分析に向いている  分析結果が州レベルの政策論議に与える影響が高い 短所:  大学の財政規模の現状をあらわしていない

(8)

SHEEOによって毎年発表される高等教育財政の年次

報告書

 分析対象:州政府

 主なデータ:政府支出、学費収入、学生数(FTE)

 データの定義

Revenue for General Operating Purposes Only

 研究グラント、Capital Appropriations、医学部、大学

病院への政府支出は除く

 医学部の学費収入、医学部の学生数は除く

(9)

経済 収入 学生 大学 寄付者、財団、企 業 州・市政府 税収 奨学金 運営交付金・グラント 学費 奨学金 奨学金(用 途限定) 寄付金 研究、その 他グラント 連邦政府

(10)

2007年 学費:40.3万円 政府:71.1万円 合計:111.4万円 1980年 学費:18.7万円 政府:70.8万円 合計:89.4万円 州・市政府支出 学費収入 FTE 注:数値はインフレーション調整済み

(11)
(12)
(13)
(14)

-9.50% 21.90% 138.00% -20% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 120% 140% 160% W yo m in g N e w H am p sh ir e N e va d a P e n n sy lv an ia Te xa s N o rt h C ar o lin a Te n n e ss e e N e b ra sk a O re go n V e rm o n t N e w Y o rk M is sis sip p i So u th Da ko ta G e o rg ia N e w J e rs e y Id ah o De la w ar e C o lo ra d o Flo rid a M ar yla n d US C o n n e ct ic u t O h io A rk an sa s W e st V ir gi n ia H aw aii W as h in gt o n M ain e A riz o n a M ic h ig an Io w a K an sa s Illin o is N e w M e xic o M is so u ri M as sa ch u se tt s A la sk a R h o d e Is la n d W is co n sin Lo u is ia n a M o n ta n a In d ia n a So u th C ar o lin a U ta h V ir gin ia M in n e so ta N o rt h Da ko ta K e n tu ck y A la b am a C alif o rn ia O kla h o m a

(15)
(16)

SHEEO Agency 州知事 議会 予算案決定 予算案発表 予算案提出 予算案最終決定 システム・ 大学 予算配分 コストシェア政 策 •どのように予算要求額を決定しているの か? •学費と政府の分担はどのように決めてい るのか? 学生 学費決定

(17)

数式を使う 数式を使わない 学費額が最初から決 まっている 学費額が決まっていな い 必要総額を算出 政府支出 =必要総額 *X 政府支出=総額ー学費 収入 予算案提出 州政府A コストシェア政策 コストシェア政策は学 費決定のプロセスに大 きく影響される

(18)

引用:

Survey of State Tuition, Fees, and Financial Assistance Policies for Public Colleges and Universities

(SHEEO, 2006)

http://www.sheeo.org/finance/tuitionfee06.pdf

(19)

できるだけ低く

(20)

 学費は、アクセスを確保するために、あまり高くないレ ベルで設定されるべきである  学費は家計の支払能力限度内で設定されるべきである  学費は、政府と家計の教育費負担の分担という観点から 設定されるべきである  学費は、アクセスを確保するとともに、教育の質を保つ ということを前提に設定されるべきである  学費は、他の州の同じタイプの大学の学費を参考に決め るべきである  学費政策は、理にかない、かつ将来の予測が立てやすい ものであるべきである  学費は、市場状況にしたがって決められるべきである

(21)

学費を設定する際に影響を与え た要因 (0=まったく影響なし、1= 最小限の影響、2=適度に影響、 3=大いに影響、4=最大に影 響) 運営交付金 前年度学費 大学のミッション 同種の大学の学費レベル メディア 教育コスト 州の奨学金 他の州の学費政策 家計と政府の負担分配 大学の社会的利益と個人的利益に関する分析 消費者物価指数 高等教育物価指数 平均個人所得 州の労働市場の需要 学費上昇の上限率 高等教育費修正指数 その他の物価指数 4: 0州 3: 3州(CO, NY, NC) 2: 15州 1: 25州 0: 9州

(22)
(23)

参考資料: “The Funding Formula as a Higher

Education Policy Tool in Tennessee” (Deaton, 2004)

http://www.state.tn.us/thec/2004web/division_pages/ ppr_pages/Research/Papers/2004.Formula%20Paper.p df

(24)

私立大学 • 非営利 • 営利 専門学校 議会 知事 学生数合計: 292,239 パブリック 225,445 私立 66,794 システム SHEEO システム 大学 大学

テネシー州の

高等教育システム

(25)

政府支出 学費収入 政府支出+学費収入 *数値は学生FTE一人当たり; インフレーション調整済み (120.8万円) (103.1万円) (66.0万円) (60.1万円) (37.0万円) (60.7万円) 合計収入の平均増 加率 =1.6%

(26)

 経済発展  大卒者の労働力を増やす 平均個人所得 25- 6 4歳人 口にお ける大 学卒 業者の 割 合

テネシー州の課題

(27)

 経済発展  大卒者の労働力を増やす  教育システムの是正  高校卒業率の増加  大学卒業率の増加 中学3年生100人のうち、 高校卒業 大学入学 大学2年 大学卒業 (コミュニ ティカレッ ジは3年以 内、大学は 6年以内) 25-4 4歳人口 に占める 大学卒業 者の割合

テネシー州の課題

(28)

 経済発展  大卒者の労働力を増やす  教育システムの是正  高校卒業率の増加  大学卒業率の増加  成人学生数の増加 25-49歳人口の高卒者(大卒者以上は除く)で現 在大学に通っている人口の割合、2005年 合計 コミュニティ カレッジ パブリック大学 非営利 私立 私立 営利

テネシー州の課題

(29)

 5年に一度見直す  4つのカテゴリーに分類  アクセス  Student Preparation  学費  教育の質

(30)

 テネシー州マスタープラン2000-05

 2002年夏に委員会を創設

 マスタープランと財政政策の不一致を是正することを

(31)

 総額を算出  政府負担と学生負担の割合  7:3 コミュニティカレッジ  6:4 4年生大学  知事に予算案を提出  議会の承認→予算確定

(32)

 予算が議会で承認された後、実際の政府支出を元に

算出される

http://www.state.tn.us/thec/2004web/division_pages/

(33)

 政府と家計の教育コスト負担分配状況は州によって大き く異なり、州の歴史、高等教育を取り囲む文化などに大 きく左右される  政府支出は、ほとんどの州で前年度の学費や運営交付金 などによって大きく左右されるため、政府と家計のコス ト負担分配に関するルールが、仮に存在したとしても、 それが予算策定に与える影響は大きいとはいえない。  多くの州では、政府と家計のコスト負担の割合は、数学 的にではなく政治的・社会的な理由で決まっている

(34)

 なぜ納税者が高等教育に投資しなければいけないのかと いう理由を明確にする  高等教育が社会に必要だという理由を明確にした上で、 (財政以外で)現在何が課題なのかを明確にする  技術的な方法論の強化よりも、コンセンサスの構築手段 の強化に重きを置く(政治力の強化)  日本と似た状況にある国・地域・州を定め、比較分析の 対象として用いる

参照

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