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資料5 スーパンピュータ「京」の戦略プログラム利用枠で実施される平成25年度重点課題・一般課題の選定について(平成25年3月29日高度情報科学技術研究機構プレス発表資料)

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全文

(1)

登録施設利用促進機関

一般財団法人高度情報科学技術研究機構

スーパーコンピュータ「京」

*1

の戦略プログラム利用枠で

実施される平成25年度重点課題・一般課題の選定について

このたび、登録施設利用促進機関(登録機関)である一般財団法人高度情報科学技術研究

機構は、文部科学省の推進している戦略プログラムについて、平成25年4月から平成26

年3月までのスーパーコンピュータ「京」の戦略プログラム利用枠(「京」の利用可能資源

の約50%に相当)を配分する重点課題11件と一般課題18件を選定いたしました。平成

24年9月末に共用が開始された「京」において、科学的・社会的に画期的な研究成果が創

出されることが期待されます。

1.「京」計算資源配分の基本方針

文部科学省では、社会的・学術的に重要で「京」の活用により大きなブレークスル

ーが期待できる5つの研究領域を戦略分野と定め、各分野の戦略機関を中核に関連研

究機関が連携して進める研究開発を、戦略プログラムとして実施しています(戦略プ

ログラムの詳細については、参考資料1をご参照ください)。戦略プログラムでは、

これらの戦略分野に「京」の

利用可能資源

の50%を優先的に割り当てることで、画

期的な成果の早期の創出を目指しています。

戦略プログラムに割り当てられた計算資源の内、上期では40%を「分野配分枠」

として、各戦略分野に均等に配分いたします。分野に割り当てられた計算資源は、分

野毎に採択された重点課題と一般課題に自主的に配分されます。更に、提案された重

点課題の中から、科学的意義や社会的重要性を踏まえ、卓越した成果の着実な創出が

想定される課題を複数選定して、残り10%を重点課題追加配分枠として配分いたし

ます。下期では「分野配分枠」を35%として、残り5%を重点課題及び一般課題の

進捗状況をみて追加的に配分する加速枠としております。この選択と集中により、研

究課題の必要に応じた柔軟な計算資源の配分が可能となり、各研究課題での「京」の

有効活用が図られると期待しております。この配分スキームは、図1に示してありま

す。

資料5

(2)

図1 「京」の計算資源配分について

成果創出・加速枠(5%程度)

一般利用枠

(30%程度)

京調整高度化枠

(15%程度)

「京

」の

分野配分枠

(一般課題+重点課題)

(40%)

重点課題追加配分枠(10%)

分野配分枠

(一般課題+重点課題)

(35%)

重点課題追加配分枠(10%)

加速枠(5%)

平成

25年度上期

平成

25年度下期

成果創出・加速枠(5%程度)

一般利用枠

(30%程度)

京調整高度化枠

(15%程度)

(3)

2.選定された重点課題及び一般課題

3月6日のHPCI

(*2)

戦略プログラム推進委員会(委員については、参考資料2を

ご参照下さい)において、上記分野配分枠で実施される重点課題11件及び一般課題

18件、計29件が了承されました。課題名については、表1をご参照下さい。

表1 戦略プログラム利用枠における平成25年度選定課題一覧

所属 氏名 分野1 研究開発課題(1) 細胞内分子ダイナミクスのシミュレーション 理化学研究所 杉田有治 研究開発課題(2) 創薬応用シミュレーション 東京大学 藤谷秀章 重点課題 研究開発課題(3) 予測医療に向けた階層統合シミュレーション 東京大学 高木周 重点課題 研究開発課題(4) 大規模生命データ解析 東京大学 宮野悟 計算科学推進体制構築 理化学研究所 藤原康広 分野2 重点課題 研究開発課題(1) 相関の強い量子系の新量子相探求とダイナミックスの解明 東京大学 今田正俊 研究開発課題(2) 電子状態・動力学・熱揺らぎの融和と分子理論の新展開 神戸大学 天能精一郎 研究開発課題(3) 密度汎関数理論によるナノ構造の電子機能予測に関する研究 東京大学 押山淳 重点課題 研究開発課題(4) 全原子シミュレーションによるウィルスの分子科学の展開 名古屋大学 岡崎進 重点課題 研究開発課題(5) エネルギー変換の界面科学 東京大学 杉野修 研究開発課題(6) 水素・メタンハイドレートの生成、融解機構と熱力学的安定性 岡山大学 田中秀樹 研究開発課題(7) 金属系構造材料の高性能化のためのマルチスケール組織設計・評価手法の開発 産業技術 総合研究所 香山正憲 計算科学推進体制構築 東京大学 藤堂眞治 分野3 重点課題 研究開発課題(1) 地球規模の気候・環境変動予測に関する研究 東京大学 木本昌秀 研究開発課題(2) 超高精度メソスケール気象予測の実証 気象研究所 斉藤和雄 研究開発課題(3) 地震の予測精度の高度化に関する研究 東京大学 古村孝志 研究開発課題(4) 津波の予測精度の高度化に関する研究 東北大学 今村文彦 重点課題 研究開発課題(5) 都市全域の地震等自然災害シミュレーションに関する研究 東京大学 堀宗朗 分野4 重点課題 研究開発課題(1) 輸送機器・流体機器の流体制御による革新的高効率・低騒音化に関する研究開発 宇宙航空研究 開発機構 藤井孝蔵 研究開発課題(2) 次世代半導体集積素子におけるカーボン系ナノ構造プロセスシミュレーションに関する研究開発 物質・材料研究機構 大野隆央 重点課題 研究開発課題(3) 乱流の直接計算に基づく次世代流体設計システムの研究開発 東京大学 加藤千幸 研究開発課題(4) 多目的設計探査による設計手法の革新に関する研究開発 宇宙航空研究 開発機構 大山聖 研究開発課題(5) 原子力施設等の大型プラントの次世代耐震シミュレーションに関する研究開発 日本原子力 研究開発機構 中島憲宏 計算科学推進体制構築 東京大学 畑田敏夫 分野5 重点課題 研究開発課題(1) 格子QCDによる物理点でのバリオン間相互作用の決定 筑波大学 藏増嘉伸 研究開発課題(2) 大規模量子多体計算による核物性解明とその応用 東京大学 大塚孝治 研究開発課題(3) 超新星爆発およびブラックホール誕生過程の解明 京都大学 柴田大 重点課題 研究開発課題(4) ダークマター密度ゆらぎから生まれる第1世代天体形成 東京工業大学 牧野淳一郎 計算科学推進体制構築 高エネルギー 加速器研究機構 橋本省二 課題名 研究代表者

(4)

表2の課題は、同日のHPCI戦略プログラム推進委員に11名の外部有識者を加えた

重点課題追加配分枠課題選定委員会での審議を経て、重点課題追加配分枠課題として

選定された7件です。

表2 重点課題追加配分枠課題一覧

これらの重点課題と一般課題は、登録機関の定めた手続きを経て、登録機関の下に

設置された選定委員会の最終的な承認を既に得ており、4月から「京」での計算実行

が予定されています。

3.期待される成果

これらの研究課題の成果の具体例として、4事例を参考資料3に示しております。

尚、選定された課題の詳細情報は、HPCIポータル(

https://www.hpci-office.jp/

)に掲載し

ています。

以 上

(*1)スーパーコンピュータ「京(けい)」

HPCI の中核システムとして、理研と富士通が共同で開発を行い、平成 24 年 9 月に共用を開始

した計算速度 10 ペタフロップス級のスーパーコンピュータ。「京(けい)」は理研の登録商標で

す。

(*2)HPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)

文部科学省が構築を進めている、「京」と全国の大学や研究機関などに設置されたスパコンを

高速ネットワークで結び、多様なユーザニーズに応える革新的な共用計算環境を実現する基

盤。平成 24 年 9 月末より利用が開始されている。

(参考)一般財団法人高度情報科学技術研究機構について

情報科学技術に係る研究・技術開発及び科学技術分野の情報の調査収集等を総合的に推

進することにより、学術及び科学技術の発展に寄与することを目的として、昭和 56 年に

設立された。原子力、地球環境における情報科学技術の高度化、大規模計算機の利用技術

の開発に豊富な実績を有する。平成 24 年 4 月に一般財団法人となる。神戸センターでは、

所属 氏名 分野1 重点課題 研究開発課題(3) 予測医療に向けた階層統合シミュレーション 東京大学 高木周 分野2 重点課題 研究開発課題(4) 全原子シミュレーションによるウィルスの分子科学の展開 名古屋大学 岡崎進 重点課題 研究開発課題(5) エネルギー変換の界面科学 東京大学 杉野修 分野3 重点課題 研究開発課題(1) 地球規模の気候・環境変動予測に関する研究 東京大学 木本昌秀 分野4 重点課題 研究開発課題(1) 輸送機器・流体機器の流体制御による革新的高効率・低騒音化に関する研究開発 宇宙航空研究 開発機構 藤井孝蔵 重点課題 研究開発課題(3) 乱流の直接計算に基づく次世代流体設計システムの研究開発 東京大学 加藤千幸 分野5 重点課題 研究開発課題(4) ダークマター密度ゆらぎから生まれる第1世代天体形成 東京工業大学 牧野淳一郎 課題名 研究代表者

(5)

登録施設利用促進機関(登録機関)として中立公正な立場から「京」を利用できる利用者

の選定と利用者支援を行う業務、および HPCI 運用事務局として HPCI 利用者の選定と利用

者支援を行う業務を担う。

問い合わせ先

一般財団法人高度情報科学技術研究機構 神戸センター 共用促進部 小野、塩原

〒650-0047 神戸市中央区港島南町 1-5-2

TEL:078-599-9515 FAX:078-940-5751

E-mail: [email protected]

ヘルプデスク:

(6)

HPCI戦略プログラム戦略分野

「京」を中核とするHPCIを最大限活用し、①画期的な成果創出、②高度な計算科学技術環境を使いこなせる人

材の創出、③最先端コンピューティング研究教育拠点の形成を目指し、戦略機関を中心に戦略分野の「研究開

発」及び「計算科学技術推進体制の構築」を推進する。

分野1

分野2

分野3

分野4

分野5

予測する生命科学・医療および創薬基盤

ゲノム・タンパク質から細胞・臓器・全身にわたる生命現象を統合的に理解することにより、疾

病メカニズムの解明と予測をおこなう。医療や創薬プロセスの高度化への寄与も期待される。

新物質・エネルギー創成

物質を原子・電子レベルから総合的に理解することにより、新機能性分子や電子

デバイス、更には各種電池やバイオマスなどの新規エネルギーの開発を目指す。

防災・減災に資する地球変動予測

高精度の気候変動シミュレーションにより地球温暖化に伴う影響予測や集中豪雨の予測

を行う。また、地震・津波について、これらが建造物に与える被害をも考慮した予測を行う。

次世代ものづくり

先端的要素技術の創成~組み合わせ最適化~丸ごとあるがまま性能評価・寿命予測というプロ

セス全体を、シミュレーション主導でシームレスに行う、新しいものづくりプロセスの開発を行う。

物質と宇宙の起源と構造

物質の究極的微細構造から星・銀河の誕生と進化の全プロセスの解明まで、極微の素粒

子から宇宙全体に至る基礎科学を融合し、物質と宇宙の起源と構造を統合的に理解する。

・理化学研究所

・東大物性研(代表)

・分子研

・東北大金材研

・海洋研究開発機構

・東大生産研(代表)

・宇宙航空研究開発機構

・日本原子力研究開発機構

・筑波大(代表)

・高エネ研

・国立天文台

<戦略分野>

<戦略機関>

※ スーパーコンピュータ「京」で、社会的・学術的に大きなブレークスルーが期待できる分野を「戦略分野」(5分野)とする。

※ 各戦略分野の研究開発、分野振興等を牽引する機関を「戦略機関」とする。

参考資料1

(7)

重点課題追加配分枠の課題選定委員

●HPCI戦略プログラム推進委員会 委員

●有識者

氏名

所属

プログラムマネージャ

土居 範久

慶應義塾大学 名誉教授

分野マネージャ(分野1)

中村 春木

大阪大学 蛋白質研究所 筆頭副所長

分野マネージャ(分野2)

寺倉 清之

北陸先端科学技術大学院大学 シニアプロフェッサー

分野マネージャ(分野3)

矢川 元基

東洋大学 計算力学研究センター センター長

分野マネージャ(分野4)

小林 敏雄

財団法人日本自動車研究所 所長

分野マネージャ(分野5)

小柳 義夫

神戸大学 大学院システム情報学研究科 特命教授

理研AICS

平尾 公彦

理化学研究所 計算科学研究機構 機構長

氏名

所属

ライフ関係

四方 哲也

大阪大学 大学院情報科学研究科 バイオ情報工学専攻 教授

中村 振一郎

理化学研究所 社会知創成事業イノベーション推進センター 特別研究員

魚崎 浩平

物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス拠点 主任研究者

気象・気候関係

岩崎 俊樹

東北大学 大学院理学研究科 流体地球物理学講座 教授

地震・防災関係

林 春男

京都大学 防災研究所巨大災害研究センター 教授

天野 吉和

富士通株式会社 常勤監査役

笠 俊司

株式会社IHI 技術開発本部生産技術センター 副所長

基礎物理関係

武田 廣

神戸大学 理事・副学長

青柳 睦

九州大学 情報基盤開発研究センター センター長、教授

小林 広明

東北大学 サイバーサイエンスセンター センター長、教授

その他

瀧澤 美奈子

科学サイエンスジャーナリスト

産業関係

基盤センター関係

物質・材料関係

参考資料2

(8)

HPCI戦略プログラムによって期待される成果の例

心疾患のマルチスケール・マルチフィジックス

シミュレーション

(研究代表者:東京大学・久田俊明)

創薬応用シミュレーション

(研究代表者:東京大学・藤谷秀章)

乱流の直接計算に基づく次世代流体設計システム

の研究開発

(研究代表者:東京大学・加藤千幸)

細胞・組織・臓器を部分では

なく、

心臓全体をありのまま

に再現

し、心臓病の治療法

の検討や薬の効果の評価に

貢献

新薬の候補物質を絞り込む

期 間 を 半 減 ( 約 2 年 か ら

約1年)

して画期的な新薬

の開発に貢献

車両挙動を解明する全乱流渦

のシミュレーション

乱流の直接計算を工業製品

の熱流体設計に適用するこ

とにより、従来行われていた

風洞実験などを完全にシミュ

レーションで代替

し、設計の

効率化に貢献

薬候補のタンパク質への

高精度結合シミュレーション

心臓シミュレーション

地震・津波の予測精度の高度化に関する研究

(研究代表者:東京大学・古村孝志、東北大学・今村文彦)

50m単位(ブロック単位)で

の予測から地盤沈下や液状

化現象等の影響も加味した

10m単位(家単位)の詳細

な予測

を可能とし、都市整

備計画への活用による

災害

に強い街作りやきめ細かな

避難計画の策定

等に貢献

シミュレーションによる

地震・津波の被害予測

参考資料3

参照

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(1)  研究課題に関して、 資料を収集し、 実験、 測定、 調査、 実践を行い、 分析する能力を身につけて いる.

− ※   平成 23 年3月 14 日  福島第一3号機  2−1〜6  平成 23 年3月 14 日  福島第一3号機  3−1〜19  平成 23 年3月 14 日  福島第一3号機  4−1〜2  平成

「参考資料」欄中の「要」及び「否」については、参考資料の返却の要否