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H28継続課題(H29評価対象)付属図表 主なデータ

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(1)

平成 29年9月

京都府農林水産技術センター

平 成 2 8 年 度

普及に移す試験研究成果

(2)

目 次

【普及に移す研究成果】

生産現場への技術移転(普及)が可能な研究成果です。

作 物

1.高機能バイオ肥料を水稲苗箱に施用すると、根の活力が向上し、30%減肥しても標準 施肥並の収量確保が可能 <農林センタ-作物部> 2.こだわり農法に対応した紫ずきん(京 夏ずきん含む)の体系的除草技術の確立 <農林センタ-作物部> 3.簡易施設を利用した『京 夏ずきん(夏どり丹波黒2号)』の収穫期前進技術の確立 <農林センタ-作物部> 4.露地栽培における『京 夏ずきん(夏どり丹波黒2号)』の収穫適期診断技術の開発 <農林センタ-作物部>

茶 業

5.極早生品種「鳳春」で霜害後の新芽生育を速やかに回復するせん枝技術の確立 <農林センタ-茶業研究所> 6.「展茗(てんみょう)」の黒みを抑える被覆方法の確立 <農林センタ-茶業研究所> 7.EU 輸出向けてん茶(一番茶)の防除体系を確立 <農林センタ-茶業研究所>

畜 産

8.乳牛敷料に鶏ふん焼却灰と消石灰の混合物を添加することによる消毒・低コスト化 技術を開発 <畜産センタ-研究・支援部> 9.肉用鶏への籾米給与による鶏肉の食中毒細菌汚染リスク低減技術を開発 <畜産センタ-研究・支援部> 10.低コストで実用的な入口設置型の自動式車両消毒装置を開発 <畜産センタ-研究・支援部>

水 産

11.底曳網漁船の燃料消費実態を分析し、省エネ航行や船型改造等の経費削減策を提示 <海洋センタ-研究部> 12.ヤナギムシガレイの資源量および漁獲量を予測し、目合拡大による持続的な資源利用 手法を確立 <海洋センタ-研究部>

(3)

【研究情報】

生産現場への今後の普及を目指す研究事例の紹介です。

作 物

13.紫ずきんの鮮度保持には、いち早い10℃での保冷が最も効果的 <農林センタ-環境部> 14.ウイルス病に強く大粒の俵型大納言小豆系統を育成 <生物資源研究センター>

園 芸

15.黒大豆エダマメの加工利用に向けて、むき豆生産にかかるコスト試算とむき豆の品質を 調査 <農林センタ-園芸部> 16.ブドウ「シャインマスカット」の果実品質を改善し皮ごと食べやすくする栽培技術を開発 <農林センタ-丹後農業研究所> 17.開発農地で「紫ずきん」・「京 夏ずきん」をマルチ+基肥のみで栽培 <農林センタ-丹後農業研究所>

茶 業

18.乾燥条件の改良により新品種「展茗」の色沢(色合い)を改善 <農林センター茶業研究所> 19.宇治てん茶(抹茶の原料)の特徴を活かした飲料製造方法を確立 <農林センター茶業研究所>

ご 利 用 に あ たっ て

この資料は、農林水産技術センターの試験研究成果について、行政、普及、試験

研究機関等による技術指導のみならず、農林漁業者や資材・種苗等の生産業者、流

通業者等にも利活用していただき、広く農林水産業の振興に役立つことを目的とし

て作成したものです。

なお、技術の詳細については、当技術センターの各部門(農林・生物資源研究・

畜産・海洋)センターの担当(記載の問い合わせ先)にお尋ねください。

(4)

高機能バイオ肥料を水稲苗箱に施用すると、根の活力が

向上し、30%減肥しても標準施肥並の収量確保が可能

問い合わせ先:農林センター作物部 0771-22-5010

課題名 高機能バイオ肥料を利用した水稲の増収減肥栽培技術の実用化

【普 及】

■開発のねらい

府内の一等米比率を85%以上確保し、食味 向上による特A産地の拡大を図るため、根圏を拡 大し高温耐性を強化する有用微生物資材「高機 能バイオ肥料」の効果的な施用方法の確立を目 指しました。

■普及のポイント

・商品名「キクイチ」として平成30年度から一般 販売の予定です。 ・高機能バイオ肥料は、水稲苗箱床土の5%相 当量を床土上に層状に施用します。 ・「コシヒカリ」ではリニアもしくはシグモイド型緩 効性肥料を用い、20~30%減肥します。 ・根を広げて養分吸収を増やし収量を確保し ますので、もともと地力の低い水田では十分 な効果を発揮できません。

■経営への効果

・肥料代を10a当たり約1,600円削減すること が可能 (表1)

■技術の効果

・高機能バイオ肥料を施用すると苗箱での根 量が増大 (図1) ・登熟期間中の根の活力が向上 (図2) ・玄米食味スコアが上昇(図3) ・基肥として施用した緩効性肥料を30%減肥し ても減収なし (図4)

図4 対照区 バイオ区 苗での根量が増大 苗箱に 施用 東京農工大が発見した Bacillus pumilus を粒状肥料に製品化 図1 図2 図1,2ともエラーバーは標準誤差 *は5%で有意差あり 項    目 本田肥料代 (化成一発) 円/10a 育苗肥料代 (高機能バイオ肥料) 円/10a(想定価格) 合    計 慣行育苗 8,100 - 8,100 高機能バイオ肥料 施用育苗 5,670 (30%減肥) 768 6,438 コスト削減額 1,662 表1 バイオ肥料施用による肥料コスト削減の試算

(5)

こだわり農法に対応した紫ずきん(京 夏ずきん含む)の

体系的除草技術の確立

【普 及】

課題名 特産黒大豆エダマメの大規模経営体等の育成につながる技術の確立及び新需要の創出 (1)特産黒大豆エダマメの大規模生産に対応する省力安定栽培技術の確立

問い合わせ先:農林センター作物部 0772-22-5010

■開発のねらい

京都府特産の黒大豆系エダマメの強い増産 要望に応えるため、大規模経営体の育成が課 題となっています。 そこで、こだわり農法に対応した大規模経営 に適用できる中間管理技術として、「除草カル チ」及び「ミッドマウント管理作業車」を用いた機 械除草技術について検討しました。

■普及のポイント

• 除草カルチは雑草発生初期に対して効果 が高いため、作業適期を逸すると効果が 劣ります。 • 効果の高い初期除草剤(リニュロン・ペンディメタリ ン・ベンチオカーブ乳剤等)を使用します。 • アップカットロータリを用いた畝立て作業に より、初期除草剤および機械除草の効果が 安定すると考えられます。

■技術の効果

• 除草カルチ(図1)による機械除草作業では、 作業時期が早いほど除草効果が高く、2回 の作業実施により、除草効果と収量の向上 が見られました(表1)。 • M社製ミッドマウント管理作業車MD20 (図2) の導入により、4輪トラクタで牽引した場合より も作業性が向上しました(表2)。

■経営への効果

• ミッドマウント管理作業車の作業負担面積 は4.2ha/日であり、30haを超える大規模栽 培にも適用可能(表3) 6/27 (定植 17日後) 7/4 (開花期 前日) 7/11 (開花期 6日後) 本数 本/㎡ 生重量 g/㎡ 機械除草なし - - - 386.7 796.7 397 生育期除草 ○ - - 151.7 67.4 547 開花期除草 - ○ - 125.0 236.6 540 着莢期除草 - - 133.3 631.0 552 2回除草 ○ - ○ 100.0 18.7 648 3回除草 ○ ○ ○ 90.0 5.9 418 表1 除草カルチによる機械除草作業が「夏どり丹波黒1号」の収量 および雑草の発生に与える影響(2016) 試験区 中耕作業日 雑草発生量(8/8) 規格厚莢 収量 kg/10a 図2 M社製・ミッドマウント管理作業車MD20 m/S m ㎡/S S ha/h MD20+除草カルチ 1.05 1.6 1.68 14.98 0.51 トラクタ+除草カルチ 0.91 1.6 1.46 27.43 0.38 歩行型耕うん機 0.21 0.8 0.17 17.61 0.06 ・圃場作業量:20m×50mの圃場における作業を想定し試算。 表2 各試験区の旋回時所要時間と走行速度および圃場作業量の 試験区 走行 速度 作業幅 理論 作業量 旋回時 所要時間 圃場 作業量 図1 除草カルチ 京 夏ずきん 紫ずきん 合 計 ha/日 ha ha ha 千円 千円/ha MD20 +カルチ 4.2 15.9 17.2 33.1 3,370 14.5 歩行型 耕耘機 0.5 4.2 2.1 4.1 421 14.7 ※作業負担面積上限まで作付けした場合 試験区 1日の作業 負担面積 作業負担面積 導入 価格 面積あたりの 減価償却費※ 表3 圃場作業量及び減価償却費の試算 表2 各試験区の旋回時所要時間と走行速度および圃場作業量の試算 表1 除草カルチによる機械除草作業が「京 夏ずきん」の収量 および雑草の発生に与える影響(2016)

(6)

簡易施設を利用した『京 夏ずきん(夏どり丹波黒2号)』

の収穫期前進技術の確立

【普 及】

課題名 特産黒大豆エダマメの大規模経営体等の育成につながる技術の確立及び新需要の創出 (3)『京 夏ずきん』の品種特性を活かした生産と美味しさを支える鮮度保持技術の確立

問い合わせ先:農林センター作物部 0772-22-5010

■開発のねらい

夏季のエダマメは産地間競争が激化しており、 市場サイドからは府内産黒大豆エダマメの7月 上旬からの出荷要望があります。 そこで、簡易施設(無加温ビニルハウス)を用 いた半促成栽培により、7月上旬収穫かつ目標 収量(400kg/10a)が可能となる栽培体系を確 立しました。

■普及のポイント

• 低温時に育苗するため、育苗床には電熱温 床を設置します。 • 本ぽにおいてはハウスの開閉および灌水 管理を行います。 • 露地栽培と比べハダニの発生が増加する ため、生育期にはダニ剤の散布を要します。

■技術の効果

• 3月25日頃に播種(4月5日頃定植)することで、 収穫は6月20日頃まで前進可能(図1) • 3月25日播種では400kg/10a(目標)を上回る 収量(図1) • 条間を縮めて(畝幅90cm1条植→畝幅120cm 2条植)密植することにより収量が向上(表1) • 早期収穫栽培では加熱時のマルトース 含有量が増加(図2)

■経営への効果

• 既存の機械設備を活用した場合、ハウス を新設しても1棟(6×40m)あたり34,439円 の部門所得(表2) 547 723 460 459 0 200 400 600 800 3カ年平均 2014 2015 2016 図1 3月下旬に播種し簡易施設で栽培した 「夏どり 丹波黒2号」の収穫期と規格厚莢収量(kg/10a) *目標反収(400kg/10a)と5%水準で有意差あり(片側t検定) (kg/10a) * 6/24 収穫 6/18収穫 6/17収穫 莢数 莢重 莢数 莢重 莢/㎡ kg/10a 莢/㎡ kg/10a 標植 134 459 324 790 密植 164

518

338 849 標植 151 561 280 815 密植 187

678

345 981 3月25日 4月15日 ・標植は畝幅90cm×1条植え、密植は畝幅120cm・2条植え 播種期 栽植様式 表1 播種期・栽植様式の違いが「夏どり丹波黒2号」の収量に与える影響(2016) 試験区 莢厚10mm以上莢 合計 0 2 4 6 8 10 12 14 3/25播種 4/15播種 4/15播種 5/6播種 5/26播種 6/9播種 ハウス栽培 露地栽培(マルチ敷設) 紫3号 糖含有量( g /1 0 0 g F W ) 図2 播種期および簡易施設での栽培が「夏どり丹波黒2号」 乾燥粉末の糖含有量に与える影響(2016) フルクトース グルコース スクロース マルトース ※紫3号は「紫ずきん3号」露地・無マルチ栽培 項目 金額 販売収入 ¥118,152 合計 ¥118,152 種苗費 ¥10,061 肥料費 ¥1,811 農薬費 ¥877 諸材料費 ¥7,427 販売手数料 ¥28,002 合計 ¥48,178 簡易ハウス ¥35,536 合計 ¥35,536 部門所得 ¥34,439 表2 ハウス1棟(6×40m)あたりの経営試算 粗収入 経営費 減価償却費 ・反収547kg/10a、単価1,000円/kg ・ハウスの建設費は1,990,000円、自己負担率50%とする。 ・機械設備は既存のものを使用

(7)

露地栽培における『京 夏ずきん(夏どり丹波黒2号)』

の収穫適期判断技術の開発

【普 及】

課題名 特産黒大豆エダマメの大規模経営体等の育成につながる技術の確立及び新需要の創出 (3)『京 夏ずきん』の品種特性を活かした生産と美味しさを支える鮮度保持技術の確立

問い合わせ先:農林センター作物部 0772-22-5010

5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 11.0 12.0 13.0 25 35 45 55 莢厚( mm 開花後日数 図2 開花期後日数と一次花房および二次花房の莢厚変化 一次花房莢厚(平均) 主茎下位節二次花 房莢厚(平均) 5/6播種 7/25 規格厚莢を確認 8/5 黄変莢が発生 ※二次花房が10mmに達する までの肥大速度は0.3mm/日

■開発のねらい

『京 夏ずきん』の収穫適期については、簡易 な判断指標がありません。 そこで、収量および食味から見た収穫適期に ついて、莢の肥大および食味評価により検討し、 簡易な判断指標を提示します。

■研究の成果

• 目標収量(400kg/10a)を超える時期は、分 枝の発生がある主茎下位節に10mm以上の 規格厚莢が確認できる時期に相当し、これ を収穫開始の指標として利用可能(表1) • 莢に黄変がなければ種皮色が着色しても 嗜好性に差が無いことから、黄変莢発生が 収穫終了として適当(図1、表2) • 上記の指標を活用した場合、7日~10日の 収穫期間を確保でき、莢の肥大速度から 収穫開始時期の予測も可能(図2) 図3 主茎上位節の一次花房の莢(左)と 主茎下位節の二次花房の莢(右・下部)

stage1 stage2 stage3 stage4 stage5

図1 「夏どり丹波黒2号」加熱後の子実色の変化 stage

4

+0.1

-0.9 *

+0.0

5

+0.1

-1.1

+0.1

表2 食味官能試験によるstage4および stage5の食味評価(stage3と比較) 甘味 外観 嗜好 ・評価は-3~3の7段階で評価 ・*は5%水準で有意差あり、その他の項目は5%水準の有 意差なし(t検定)。 収穫 期間 脱莢機 能率* 栽植 密度 1作型あたりの 作付け可能面積 日 株/日 株/㎡ ha 慣行 5日程度 1.6 指標導入 7~10日 2.3~3.3 *作業時間を8hとして算出 表3 当該指標の活用による作型あたりの作付け可能面積への影響 14,400 4.4

■普及のポイント

• 収穫時の収量は、着莢や生育の良否に 左右されます。 • 黄変莢の発生は、土壌の乾燥等により助長 されます。 • 主茎下位節には、二次花房以降の莢もある ため、指標とする莢の選定には注意が必要 です。

■経営への効果

• 収穫期間が拡大するため、1作型あたりの 作付け可能面積が増加します(表3)。

(8)

極早生品種「鳳春」で霜害後の新芽生育を

速やかに回復するせん枝技術の確立

問い合わせ先:農林センター茶業研究所(宇治茶部) 0774-22-5577

【普 及】

課題名 茶新品種における霜害対策と色沢向上技術の確立

0

200

400

600

800

1000

1200

強霜害 (1葉期) 中被害 (萌芽期) 弱被害 (萌芽期) 1 ㎡あた り 収量(g) 図2 霜害後のせん枝処理による収量への影響 無処理 浅せん枝 深せん枝

0%

20%

40%

60%

80%

100%

無処理

浅せん枝

深せん枝

図1 全芽重に対する新芽区分の割合(2015年) 霜害:中被害(萌芽期) 枯死芽の下から発生した芽 せん枝面の下位節から発生した側芽 せん枝面の下から伸長した頂芽

■開発のねらい

「鳳春」は、京都府育成の極早生品種で、早 期に摘採ができる反面、霜害のリスクが高く、 霜害後の適切な対応が求められます。 そこで、霜害後のせん枝が、新芽の生育に与 える影響を検討し、霜害後の新芽生育を速や かに回復するせん枝技術を確立しました。

■技術の効果

・萌芽期~1葉期に中~強被害を受けた場合は、 秋整枝面から1.5~2.0cm下で浅せん枝により 側芽の割合が増加(図1) ※浅せん枝は、秋整枝面より上に伸長し枯死した芽が除 去され、秋整枝面直下の側芽が残る高さを目安にする。 ・萌芽期~1葉期に中~強被害を受けた場合は、 浅せん枝により収量が増加(表1、図2) ・弱被害を受けた場合は、せん枝すると収量が 減少(図2)

■経営への効果

・萌芽期に霜害が中被害の場合、無処理に比べ 10a当たり約18万円所得が向上 ※算出基礎 浅せん枝処理による収量増加 199kg/10a (無処理459kg、浅せん枝658kg/10a、玉露平均単価5,246円 (H23-27全農京都市場平均)、歩留り0.18) 17% 43% -8%

■普及のポイント

・本技術は、せん枝後、回復の期間が比較的 長い極早生品種で利用します。 ・せん枝は、1葉期までに中~強被害を受けた 場合に可能な限り速やかに行います。 1葉期までの霜害 浅せん枝 速やかな生育回復 表1 処理条件 霜害時 生育 生育 浅 深 日数3) 2014 1葉期 強 -2.0 -4.0 34 2015 萌芽期 中 -1.5 -3.0 36 2016 萌芽期 弱 -1.5 -3.0 31 1) 頂芽と側芽が赤褐変した枝条または頂芽が褐変した枝条が    全枝条に占める割合で区分した(強:90%、中:70%、弱:30%)。 3) 処理日から摘採日までの日数 2) 秋整枝面からの深さ(cm) 試験年 霜害 程度1) せん枝位置2)

(9)

「展茗(てんみょう)」の黒みを抑える被覆方法の確立

■開発のねらい

「展茗」は京都府が育成したてん茶用品種 で、「やぶきた」より香味がすぐれており、高 品質てん茶生産が期待されています。 しかし、荒茶の色沢(色合い)がやや黒くな る傾向がみられ、その対策が求められてい ます。 そこで、「展茗」に適した被覆方法を検討し、 黒みを抑える技術を確立しました。

■技術の効果

・一段目の被覆開始を1.0葉期から0.5葉期 に早め、二段被覆を従来の約20日より長 期間確保すると、黒みが改善(表1、図1) ・クロロフィル含量が減少したため、黒みが 抑えられたと考えられました(データ省略)。

【普 及】

被覆条件の改良により色沢が鮮やかになった 図1 二段被覆条件の違いによる色沢の違い (左:1.0葉期被覆開始、右:0.5葉期被覆開始) 収量 一段 二段 合計 合計 外観 色沢摘要 (g/㎡) 1.0葉期 6 17 23 5/15 45 9 やや冴えあり やや黒み 760 0.5葉期 6 24 30 5/15 49 10 冴えあり 860 製茶品質 被覆開始 被覆日数 摘採日 表1 二段被覆条件の違いが製茶品質及び収量に及ぼす影響 従来方法 新被覆方法 一段被覆開始 一段被覆開始 0.5葉期 1.0葉期

10

日間

6

日間 二段被覆開始 二段被覆開始 摘採 摘採

24

日間

20

日間 図2 新被覆方法と従来方法の違い 新被覆方法:従来方法にくらべて、被覆開始を早め 二段被覆期間を長めに設定

■経営への効果

・従来方法に比べ10a当たり約5万円所得が向上

※算出基礎 生葉収量 650kg/10a 平均単価向上150% 初茶てん茶平均単価 4000円 (H25-28全農京都茶市場平均) 歩留り0.16 早期被覆による減収 約20~30% 課題名 茶新品種における霜害対策と色沢向上技術の確立

問い合わせ先:農林センター茶業研究所(宇治茶部) 0774-22-5577

■普及のポイント

・新芽の硬化程度は、黒みと関係が深いこ とがわかっています。 ・「展茗」は、「やぶきた」「さみどり」に比べ、 新芽の硬化が早く進む傾向があるので摘 採遅れにならないように注意してください。 ・新被覆方法は、従来方法と同じ被覆期間 で比較すると、20~30%減収する可能性が あります。

(10)

EU輸出向けてん茶(一番茶)の防除体系を作成

■開発のねらい

近年の世界的な緑茶ブームにより、宇治茶 の輸出拡大に向けた取り組みが行われていま す。しかし、海外の農薬残留基準値は日本と 異なり、輸出の障害になっています。そこで、E Uで日本と同等の基準値がある農薬や、農薬 以外の防除技術を組み合わせ、EU向け茶生 産指針と防除体系案を作成しました。

■ 普及のポイント

農薬の残留は、薬剤の種類、栽培条件などによって変化します。また、EUの残留基準値は事前連絡な く変更されることがあるため、注意してください。詳しくは農林水産省のマニュアル等を参照してください。 http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/export_manual.html http://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/zannou_kisei.html

■技術の効果

・ 表1の農薬により、一番茶期の主要病害虫は 概ね防除可能 ・ ハマキコンN®(フェロモン剤)のロープ型製剤 は、6月に覆い棚に結束設置する簡単な方法 でチャノコカクモンハマキに対する防除効果 を発揮(図1) ・ 表1の農薬と、散布後に減衰が早い農薬を組 み合わせた防除体系例を作成(表2)

■経営の評価

防除体系例による防除でも、製茶品質を慣 行防除と同等に保つことができます。

【普 及】

図1 トートルリア剤(商品名 ハマキコンN®)の設置方法と チャノコカクモンハマキ密度 0 10 20 30 越冬世代 (設置前) 3/11調査 第1世代 7/21調査 第2世代 8/30調査 寄生 幼虫 ・ 蛹数 ( 頭 /㎡ ) 無処理 松葉型製剤 枝つり下げ設置 ロープ型製剤 地上1.8m設置 ロープ型製剤 地上0.6m設置 表1 EU輸出向け防除体系で一番茶期の防除に 使用できる農薬 対象病害虫 使用可能農薬(商品名) 赤焼病 ムッシュボルドー コサイド 3000 カンザワハダニ バロックフロアブル チャノキイロ アザミウマ カスケード乳剤 コテツフロアブル チャノホソガ カスケード乳剤 チャトゲコナジラミ コテツフロアブル ダニゲッターフロアブル 農薬が分解しにくい遮光条件下(遮光率98%)で散布し、 EUの分析機関で残留分析を行った。 課題名 宇治茶の国内外の需要拡大に向けた新商品開発と生産技術の確立 (2)EUの農薬残留基準値をクリアする茶病害虫防除技術の確立

問い合わせ先:農林センター茶業研究所(宇治茶部) 0774-22-5577

表2 EU輸出向けてん茶(一番茶)栽培における防除体系例 吸汁性害虫 ダニ類 病害 代替農薬例 1月 プルートMC(15) マシン油(除外) 2月 銅水和剤(40) 3月 ダニゲッター(50) 4月 コテツ(50)、カスケード(15) バロック(15) 5月 6月 アファーム(0.02)、ディアナSC(0.1) 7月 ウララDF(0.05) マイトコーネ(0.05) ダコニール1000(0.05) アクテリック(0.05) 8月 コルト(-) アプロードエース(0.05, 0.1) インダー(0.05) スプラサイド(0.1)、キラップ(-) 9月 ダントツ(0.7) ピラニカEW(0.1) スコア(0.05) ミルベノック(0.1)、スピノエース(0.05) 10月 テルスター(5) サンマイト(0.05) アミスター(0.05) ロディー(2)、バリアード(10) 11月 フロンサイドSC(0.05) 銅水和剤(40) 12月 カッコ内の数字はEUの残留基準値(ppm) (2016年7月15日現在)。 農薬登録確認日:2016年7月15日 下線:基準値はEU<日本だが、減衰特性から基準値超過リスク低い 斜体:基準値はEUで未設定だが(一律基準0.01ppmが適用される)、減衰性が高いことから基準値超過リスク低い ハマキコンN(除外)

(11)

乳牛敷料に鶏ふん焼却灰と消石灰の混合物を

添加することによる消毒・低コスト化技術を開発

■開発のねらい

鶏ふん焼却灰を乳牛敷料の消毒材として利 用することで、乳牛の乳房炎罹患率や敷料費 の低減化を目指しました。

■経営への効果

・オガクズに20%添加すると敷料10 kgあたり7 円のコスト低下が可能となり(表1)、年間敷料 費が24000円/頭の50頭規模フリーバーン農家 では年間24万円の経費削減

■技術の効果

・焼却灰溶液は、大腸菌等の病原性細菌に対 し殺菌効果(写真1) ・焼却灰と消石灰を混合してオガクズに添加す ると、オガクズのみ敷料利用するより1オー ダー(1/10に)大腸菌数が低下 (図1) ・オガクズ・乳牛ふんと混合して1m3堆積し、1週 間ごとに切り返しを行って堆肥温度を50℃程度 に維持すると35日程度で堆肥化可能(図2) 課題名 鶏ふん焼却灰を活用した消毒法の開発

【普 及】

図1 フリーバーン牛舎で1日飼養後の大腸菌数(H27) 表1 オガクズに焼却灰を20%混合した場合のコスト 低減効果(H28) 図2 焼却灰混合敷料を用いた堆肥化の温度変化(H28)

■普及のポイント

・オガクズに添加する場合、オガクズと焼却灰、 消石灰を重量比80:20:3の割合で混合すると 効果的に消毒できます。 ・本成果をもとにして普及の際の留意点につい て取りまとめた指導者向けマニュアルを作成 しました。 ・鶏ふん焼却灰の入手方法など詳細情報につ いては、畜産センターまで問合せてください。 写真1 焼却灰溶液の大腸菌への殺菌効果(H26) 焼却灰とオガクズの混合 焼却灰0.5%溶液に1分間接触すると4.0×104 個/mLの大腸菌が検出限界以下

問い合わせ先:畜産センター研究・支援部 0773-47-0301

(12)

肉用鶏への籾米給与による鶏肉の

食中毒細菌汚染リスク低減技術を開発

■開発のねらい

籾米60%配合した飼料の給与でブロイラー へのカンピロバクター感染抑制効果(先行研 究)の実用化に向けて、メカニズムの解明、生 産性確保及び感染抑制の実証に取り組みまし た。 課題名 肉用鶏への籾米給与による鶏肉の食中毒細菌汚染リスク低減技術の開発 カンピロバクター陽性農場での実証

【普 及】

■技術の効果

・一般的な衛生対策を実施しているカンピロバ クター陽性農場において、籾米60%飼料給 与により、出荷までカンピロバクター感染を 阻止(表1) ・籾米の給与により筋胃活動が活発になり筋 胃が発達(写真1) ・感染抑制メカニズムは、筋胃の活発な活動に よる筋胃内部のpHが低く均一化。また、嗉囊 での飼料の滞留時間が長いことが関与(図1)

嗉囊

筋胃

籾米区は嗉囊で飼料の 滞留時間が長い 区 平均滞留時間 籾米区  115分 対照区 41分 図1 籾米給与による嗉囊の 滞留時間の延長

表2 ブロイラー1羽生産当たりの飼料費

金額

備考

籾米区

325円

籾米30円/kg

慣行区

390円

トウモロコシ48円/kg

■普及のポイント

・籾米の配合割合は60%とし、給与は、14日齢 から、出荷まで継続します。 ・ 籾米以外の飼料をペレット加工して籾米と粒 度を揃えることで、飼料の選び食いが回避で きます。 ・大機規模農場では籾米の確保、保管、飼料 メーカーとの調製が必要です。 写真1 籾米給与により筋胃活動が活発になり筋胃が発達

■経営への効果

・カンピロバクター感染リスク低減による 有利販売 ・1羽当たり65円のコストダウン(表2)

問い合わせ先:畜産センター研究・支援部 0773-47-0301

表1 試験鶏及び対照鶏のカンピロバクター保菌の有無 試験開始後の 経過週 2週目 4週目 6週目 8週目 試験鶏  0/3* 0/10 0/11 0/12 対照鶏   *カンピロバクター保菌羽数/検査羽数 3/3 4/4

(13)

■開発のねらい

消毒ゲートを備えた自動式車輌消毒装置は農場 の防疫措置に有用な一方、最低でも数百万円以 上と高額な導入費用が課題となっていることから、 低コストで容易に設置可能な自動式車輌消毒装置 の開発を目指しました。

■普及のポイント

・大型貨物車1台あたりの消毒液噴射量は約50リッ トル、消毒薬コストは約45円(1000倍希釈で使用 した場合)です。 ・畜産センターでは当装置の展示・普及活動を行う とともに導入農家での自力施工・業者発注できる ように製作手法のマニュアル化を進めています。

■技術の効果

・光電センサで車輌を検知し、タンクの消毒液を消 毒ゲートから自動で噴射(図1) ・ゲートは計20カ所以上の噴射孔を備え、車体側 面及び底面全体に消毒液を散布(図2、図4) ・入り組んだ車体底面の構造物にも万遍なく消毒 液を散布できることを検証で確認(図3) ・大型貨物車輌の通行にも対応 ・部材や電子部品等にすべて市販品を使用し、製 作コストを圧縮 ・家庭用の100Vコンセントから給電可能

課題名 畜産農場における家畜伝染病感染防止機能を向上させる安価な消毒法の開発

■経営への効果

1基あたり20~30万円程度で設置可能(表1)

【普 及】

図4 消毒液散布の様子 表1 導入コストおよび主要仕様の比較

低コストで実用的な入口設置型の

自動式車両消毒装置を開発

図1 装置各部全景 光電センサ 薬液タンク 消毒ゲート 装置タイプ 導入費用 電源 車輌底面消毒 当センター開発装置 20~30万円 単相100V 対応 市販品(固定設置型) 200万円~ 三相200V 対応 市販品(簡易型) 100万円~ 三相200V 非対応の場合有り 図2 車体底面への噴射の様子

①車体底面に構造物を 模した立方体を設置 図3 車体底部構造物への散布効果検証 ②染色液を噴射させ、 消毒液の散布状況を検証 車体底面

問い合わせ先:畜産センター研究・支援部 0773-47-0301

10

(14)

底曳網漁船の燃料消費実態を分析し、

省エネ航行や船型改造等の経費削減策を提示

■開発のねらい

底曳網漁業経営の負担となっている燃料費を 削減するため、主機,補機及び船型の燃料消費 量削減効果を検証しました。

■普及のポイント

・ 帰港時のみ主機回転数を抑制する等、様々な パターンで燃料と航海時間の変化を予測でき ます。現在、多くの漁船で省エネ航行を実施中 です。 ・ 船体改造費用はスケグ等や舵形状変更で、10 万円以下、その他は約30万円程度です。現在、 送受波カバーを改造した漁船もあります。

■技術の効果

・ 推進用の主機の回転数の増加に伴い、船速は 頭打ちとなり、燃料消費量は急増(図1)。 ・ 回転数と航海時間及び燃料消費量との関係か ら、出帰港及び漁場間移動時の回転数を、現 状の1750回転から200回転抑制した場合、1航 海あたりの燃料消費量は70~220㍑削減でき、 航海時間は25~45分の増加に留まる(図2)。 ・ 船首、舵、スケグ等及び送受波カバーの形状 改良により、約10%の燃料削減が可能(図3)。

課題名 底曳網漁業の経営改善に関する研究

■経営への効果

主機回転数抑制と船体改造による年間燃料削減 量は約12,000~15,000㍑、同削減費用は約80~ 150万円(表1) 。

【普 及】

0 5 10 15 0 50 100 500 1000 1500 2000 船 速 ( ノ ッ ト ) 燃 料 消 費 量 ( / h主機回転数(rpm) 船速 燃料消費量 図1 主機回転数と燃料消費量及び船速との関係 舞鶴船 間人船 平均年間主機燃料消費量(千ℓ) 49 52 省エネ航行時燃料削減量(千ℓ) 9.9 6.4 省エネ航行時燃料削減率(%) 20 12 船体改造後燃料削減量(千ℓ) 4.9 5.2 総燃料削減量(千ℓ) 14.8 11.6 表1 燃料削減量の推定(1隻あたり) 図3 省エネを目的とした船体形状の改良箇所案 船首形状の改良 3~5% スケグ等形状の 改良 1% 送受波カバー形状の改良 3~5% 舵 形 状 の 改 良 1 % 図2 シミュレーション結果例(間人船のかに漁) 現 状 の 回 転 数 現 状 の 回 転 数 変更後の回転数 変更後の回転数 航海時間の変化 燃料消費量の変化

問い合わせ先:海洋センター研究部 0772-25-3077

11

(15)

ヤナギムシガレイの資源量および漁獲量を予測し、

目合拡大による持続的な資源利用手法を確立

0

50

100

150

2003 2006 2009 2012 2015 資 源 量 (ト ン 減少!! 図1 資源量の推定結果

-5

0

5

10

15

20

25

現在 2年後 4年後 6年後 8年後 10年後 積 算 漁 獲金額(百万 円) 7節:80万円 6節:2,220万円 7節では8年後、 6節では3年後に 増額となる 図4 積算漁獲金額の予測(9節との差額)

0.5

1

1.5

2

2.5

現在 2年後 4年後 6年後 8年後 10年後 資 源 量 (相対値) 9節:0.5倍 7節:0.9倍 6節:2.2倍 図3 資源量の予測(相対値) 課題名 底曳網漁業の経営改善に関する研究

【普 及】

0%

5%

10%

11 13 15 17 19 21 23 25 体長(cm)

0%

5%

10%

15%

11 13 15 17 19 21 23 25 出現割合 約40% 約5% 図2 市場での体長別漁獲割合および漁獲金額割合 漁獲量 6.6トン 漁獲金額 約400万円

■開発のねらい

本府底曳網漁業の重要魚種であるヤナギムシ ガレイの収益を増やし、かつ持続的に利用してい くために、資源量や漁獲状況を調べ、漁況予測技 術を開発し、最適な漁獲方法を提示しました。

■技術の効果

• 2003年以降、獲りすぎにより資源量は減少傾向 にあり、保護対策が必要と判明(図1)。 • 卵を産んでいない未成熟な小型魚の出荷量が 多いが、金額は少なく、小型魚保護が効果的と 推察(図2)。 • 漁況予測の結果から、資源量は現在の目合(網 目の大きさ) 9節を使い続けると減少するが、目 合拡大した6節(小型魚をほぼ全数保護)では10 年後に現在の2.2倍に増加と推定(図3) 。

■経営への効果

目合を6節に拡大した場合、現在の9節に比べ、10 年間の積算で、2,220万円の増加(図4)。

■普及のポイント

・ 目合拡大が必要なのは、本種を狙う9-10月の 夜間の操業についてのみです。 ・ 6節に目合拡大すると資源量が回復する上、漁 獲金額はほとんど減少せず、将来的には増加し ます。 ・ 本府海域で操業する福井県の漁船と共同管理 する必要があります。

問い合わせ先:海洋センター研究部 0772-25-3077

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(16)

■開発のねらい

比較的高温時に出荷される『京 夏ずきん』や『紫ずきん』で、収穫後、出荷・流通段階で生じやすい莢表面 の褐変・腐敗を防止するため、莢の洗浄方法や保存温度の面から効果的な鮮度保持技術を解明します。

【研究情報】

■活用の分野

・試験データは、鮮度保持技術の基礎データとして、産地に還元します。 課題名 特産黒大豆エダマメの大規模経営体等の育成につながる技術の確立及び新需要の創出 (3)『京 夏ずきん』の品種特性を活かした生産と美味しさを支える鮮度保持技術の確立

紫ずきんの鮮度保持には、

いち早い10℃での保冷が最も効果的

問い合わせ先:農林センター環境部 0772-22-6494

13

■研究の成果

・マイクロバブル水の莢洗浄で、莢表面の細菌数 が減少(表1、図1)。 ・袋詰め後10℃で保冷した後、出荷・流通段階での高温(25℃、30℃)遭遇を再現した結果、莢褐 変や腐敗には影響はなく、10℃での保冷が莢褐変や腐敗防止に最も効果的。(表2) 表1 紫ずきんの莢洗浄後の莢表面の細菌数 洗  浄  時  間 1分 3分 5分 10分 マイクロバブル水 7.37×104 ± 3,538 1.42×105 ± 7,076 1.13×105 ± 3,559 3.53×104 ± 981 水道水 1.80×105 ± 1,186 1.94×105 ± 16,230 1.23×105 ± 5,193 5.67×104 ± 10,856 洗 浄 水 ・脱莢後選別した莢1kgをネット袋に入れ、かけ流し状態の水槽内で各洗浄処理(1分ごとにネット袋を約15秒震とう)を袋後、 みかけ上、健全な2粒莢、2莢(約15g)を滅菌水85ml中で30分間振とうし、Nutrient Agar培地で希釈平板法(9cmシャーレ、 3枚)で計測した(数値:平均値±標準誤差)。 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 1分 3分 5分 10分 マイクロバブル水 水道水 図1 紫ずきんの莢洗浄後の莢表面の細菌数 表2 莢保存中の温度変化による外観品質の変化 調査 莢数 健全莢 褐変莢 かび 発生莢 軟化・ 腐敗莢 (細菌) 計 健全莢 褐変莢 かび 発生莢 軟化・ 腐敗莢 (細菌) 計 (%) (%) 10℃ 89 100.0 0.0 0.0 0.0 100.0 97.8 2.2 0.0 0.0 100.0 10℃-25℃・8時間-10℃ 90 98.9 1.1 0.0 0.0 100.0 96.7 2.2 1.1 0.0 100.0 10℃-30℃・1時間-10℃ 92 98.9 1.1 0.0 0.0 100.0 96.7 2.2 1.1 0.0 100.0 10℃-30℃・3時間-10℃ 92 98.9 1.1 0.0 0.0 100.0 97.8 2.2 0.0 0.0 100.0 10℃-30℃・5時間-10℃ 91 97.8 2.2 0.0 0.0 100.0 96.7 2.2 1.1 0.0 100.0 10℃-30℃・8時間-10℃ 92 97.8 2.2 0.0 0.0 100.0 96.7 2.2 1.1 0.0 100.0 25℃(室温) 69 87.9 1.5 4.5 6.1 100.0 68.2 15.2 10.6 6.1 100.0 * 2:洗浄後の莢をエダマメ小売用鮮度保持フィルム(ジッパー付き)袋(P- プラス)に入れ、密封後、10℃恒温器入れ、24時間以内に各設定温度の恒温器で 所定時間保存後、再度、10℃の恒温器で保存した。 * 3:25℃(室温)は平成27年の試験結果。マイクロバブル水で1分間洗浄後、家庭用洗濯機で約2分間脱水。 保存温度・保存時間 3日後の割合 7日後の割合 * 1:莢の洗浄は、約1k gの莢をネット袋(3袋)に入れ、マイクロバブル水で1分間洗浄後、家庭用洗濯機で約2分間脱水した。(マイクロバブル水は、N社 製マイクロバブル洗浄装置で作成し、洗浄用の水槽内から掛け流しとした。)

(17)

ウイルス病に強く大粒の俵型大納言小豆系統を選抜

■開発のねらい

京都府産小豆の生産は減少傾向で、需要量 を満たしていません。生産者からは機械収穫 適性とウイルス病抵抗性が、実需者からは高 級小豆とされる俵型の品種が求められていま す。 そこでウイルス病抵抗性の品種と俵型の保 存系統を交配し、ウイルス病に強く大粒俵型の 有望系統を選抜しました。

■研究の成果

・ウイルス病抵抗性品種と俵型系統の交配後代か ら、「京都大納言」に比べてウイルス病に強く大 粒の俵型系統3系統を選抜(図1,表1) ・子実形状の俵型程度を示す「俵型度」について、 画像解析を利用した評価手法を確立(図2) 課題名 生産性や品質を向上させた京都オリジナル大納言小豆の育成

■活用の分野

・育成したウイルス病抵抗性俵型系統から、機 械収穫適性および加工適性の高い系統を選 抜し、新品種候補系統3系統を育成 ・今後、機械収穫適性や加工適性を評価した 結果をもとに、品種候補系統を1品種に絞り 込み(平成33年度)

【研究情報】

図2 選抜系統および比較品種の子実形状 数値が大きいほど俵型に近いことを示す. 汎用コンバインによる小豆の収穫 図1 俵型選抜系統の健全葉(左)と 「京都大納言」のウイルス感染葉(右) 俵型選抜系統 京都大納言 俵型の選抜系統 京都大納言 新京都大納言 馬路大納言 俵型度:0.838 0.846 0.865 0.838 0.836 0.851

問い合わせ先:生物資源研究センター応用研究部 0774-93-3527

14

表1 育成系統および比較品種の特性 ウイルス 精子実重 百粒重 2L率 感染率(%) (g/m2) (g) (%) 502-9 (F10) 8.6 157.6 22.8 39.0 502-13 (F11) 0.0 151.3 21.7 33.8 507 (F9) 3.2 160.9 24.0 48.6 京都大納言 91.3 107.4 20.6 12.5 新京都大納言 0.0 177.9 23.7 39.0 馬路大納言 100.0 171.7 23.1 44.5 系統・品種 表1 選抜系統および比較品種の特性

(18)

黒大豆エダマメの加工利用に向けて、むき豆生産

にかかるコスト試算とむき豆の品質を調査

■開発のねらい

大規模機械化生産の推進に伴い増加が予想 される規格外品の有効利用を図るため、加工 利用を想定したむき豆生産の条件検索とコスト 試算、及び収穫時期や加熱処理がむき豆の成 分に及ぼす影響を調査しました。

■研究の成果

・収穫時期が遅いと、破断荷重が増加して食感 が低下し、色調が黒色に変化(図1) ・収穫時期が遅いと、アミノ酸の減少により旨 味が減少し、抗酸化性は上昇(図2、4) ・効率的な莢むき機の使用条件は、1分間の 加熱(前処理)と最大ローラー回転速度(500 回転/分)の組合せで、むき豆1kgあたりの莢 むきコストは、約372~約471円 ・糖類(麦芽糖)の増加と、抗酸化性低下のバ ランス、莢むき効率から、加熱時間は1分間 が適当(図3、4) 課題名 特産黒大豆エダマメの大規模経営体等の育成につながる技術の確立及び新需要の創出 (2)加工・業務需要等に対応した商品開発の検討

■活用の分野

・大規模生産者や集出荷場などにおける、むき 豆生産の取り組みの支援に活用 ・農産物加工所や食品加工業者における、む き豆を利用した加工品開発の取り組みの支 援に活用 ・食味重視の場合は収穫時期が早いもの、抗 酸化性重視の場合は収穫時期が遅いものと 使い分けが可能

【研究情報】

むき豆の様子 図3 糖類含有量の変化 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 0 分 1 分 5 分 8 分 0 分 1 分 5 分 8 分 0 分 1 分 5 分 8 分 糖含有量 (g /100 g-FW ) 麦芽糖 ショ糖 ブドウ糖 果糖 9月下旬 10月中旬 10月下旬 (加熱時間と収穫時期) 図4 抗酸化性とポリフェノール含有量の変化 0 20 40 60 80 100 120 140 160 0 20 40 60 80 100 0分 1分 5分 8分 0分 1分 5分 8分 0分 1分 5分 8分 ポ リ フ ェノール (没食子酸 μg /100 m g ー FW ) O R A C 値 (μ m o le o f TE /g -F W ) ORAC値 ポリフェノール含有量 9月下旬 10月中旬 10月下旬 (加熱時間と収穫時期) 0 50 100 150 200 250 0 分 1 分 5 分 8 分 0 分 1 分 5 分 8 分 0 分 1 分 5 分 8 分 アミノ 酸含有量 (m g/10 0g -F W ) アラニン グルタミン酸 アスパラギン酸 9月下旬 10月中旬 10月下旬 図2 アミノ酸含有量の変化 (加熱時間と収穫時期) そのまま料理やお菓子の素 材に。ペースト化してスープ や餡・クリームに。 図1 むき豆の破断荷重と色調(明るさ)の変化

問い合わせ先:農林センター園芸部 0772-22-6492

15

0 20 40 60 80 100 0 2 4 6 8 10 9月下旬 10月中旬 10月下旬 黒色 ← 明るさ (L 値 ) → 白色 破断強度 (N ) 収穫時期 破断荷重(N) 明るさ(L値)

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ブドウ「シャインマスカット」の果実品質を改善し

皮ごと食べやすくする栽培技術を開発

■開発のねらい

「シャインマスカット」は、優れた特性を多く持 つ品種ですが、その中でも最大の長所が「皮 ごと食べられる」ことです(図1) 。しかし、食べ やすさは栽培管理等の条件で大きく変動しま す。そこで、 各種栽培条件下で生産された本 品種の品質を比較し、大粒で、皮ごと食べや すい果実を生産するための最適な栽培条件 を特定しました。

問い合わせ先:農林センター丹後農業研究所(丹後特産部) 0772-65-2401

課題名 シャインマスカットの食感品質改善技術の確立

【研究情報】

■研究の成果

・新梢本数は主枝3mあたり35本程度、着房数 は新梢 5本につき3房程度が最適(1房40粒、 600g前後を目標とする) ・ジベレリン処理時に加えるフルメットの濃度 は、ジベレリン2回処理による種なし栽培の 場合「1回目のみ、濃度2ppm」最適(図2) ・房先6葉、副梢1~2葉で摘心する新管理法 (図3)により、皮ごとでの食感を保持しつつ大 粒化が可能(図4)。新梢管理は収穫前に3回 (5月下旬、6月中旬、7月上旬)行い、収穫後 (9月末)に遅伸び枝を摘心するのが最適

■活用の分野

・本品種のさらなる普及促進 ・全国的な生産量の増加(図5)に対応し、品質 向上による産地の競争力維持 図2 フルメット処理濃度別の果粒形状の比較 処理濃度が高いほど果粒横方向の肥大が促進 されるが、食感(-2 ~ +2で評価)と糖度は低くなる 図1 シャインマスカットの特徴

・高糖度

(18~20Brix%以上)

・裂果しにくい

・脱粒しにくい

・晩腐病に強い

・よく日持ちする

・皮ごと食べられる

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無処理(花振るいしやすい) 食感 +0.22 糖度 19.7 Brix% 2ppm (最適と判断) 食感 0.00 糖度 19.1 Brix% 5ppm (食感・糖度低い) 食感 -0.41 糖度 18.1 Brix% 10ppm (適用外・参考) 食感 -1.15 糖度 17.0 Brix% 図2 フルメット処理濃度別の果粒形状・果実品質の比較 濃度を下げると果粒横径がやや小さくなるが、食感(-2~+2 で評価)と糖度が良くなる。ただし、無処理では花振るい (着果不良)が起こりやすいので、2ppmが最適と判断した。 図5 シャインマスカットの国内栽培面積推移(ha) (農林水産省特産果樹生産動態等調査) 図3 新梢の新管理方法 果房から数えて6枚目以降を摘心し、副梢は房基部2 枚、他1枚を残して摘心する 枝葉の生長を抑えることで、果実への養分配分を増やし 果粒肥大を促進させる 図4 新梢管理方法による1粒重の比較 (ほ場5か所の平均値) 0 350 700 1 2 3 4 5 6 7 8 今は「シャインマスカット」 の名前だけで売れるが… ▼ 栽培面積が急増しており 価格下落が予想される ▼ 今のうちに

品質向上

を! 栽培面積 (ha ) 0 5 10 15 20 新管理方法 慣行 H19 H26

7年で

2ha ⇒ 683ha!

1粒重(g)

+15%!

(20)

開発農地で「紫ずきん」・「京 夏ずきん」を

マルチ+基肥のみで栽培

■開発のねらい

肥沃度が低い開発農地の土壌に適用できる 黒大豆エダマメの栽培法を検討しました。

【研究情報】

図1 マルチ、緩効性肥料、かん水の有無が ‘紫ずきん3号’の収穫重量に与える影響 図2 肥料の種類および窒素量が‘夏どり丹波黒2号’ の規格品重量に与える影響 同項目の試験区間で異なる英小文字に有意差あり(Tukey test 5%) 棒の上の英小文字は規格品総重量 同項目の試験区間で有意差なし(Tukey test 5%) 0 100 200 300 400 500 3 6 3 6 3 6 豆蔵 莢華 LPS80+尿素 規格品 重量( kg /10a ) 1粒莢 2粒莢 3粒莢 b ab a a a a a a a b ab ab ab ab a a a a a a a ab ab ab 窒素量(kg/10a) 肥料 0 500 1000 1500 有 無 有 無 有 無 有 無 有 無 有 無 有 無 収穫重量( kg /10a ) 規格外 1粒莢 2粒莢 3粒莢 マルチ 開花後かん水y 局所肥料z Z:無は基肥に「豆蔵」窒素3kg/10a 有は基肥に「豆蔵」窒素3kg/10aに加え定植時に穴肥として LPコートS80を窒素6kg/10a施用 y:有は開花後降水量3.2mm相当量をドリップかん水で4回かん水 図3 ‘夏どり丹波黒2号’の生産土壌が 食味に与える影響 バーは標準誤差 *は母平均検定で有意差有(5% n=13) エダマメ400gを食塩80g/2Lの沸騰した食塩水に入れ、 再沸騰後9分間ゆでた 味総合 風味 甘さ かたさ 見た目総合 色 形 水田産が良い * 開発農地産が良い 同じ 課題名 特産黒大豆エダマメの大規模経営体等の育成につながる技術の確立及び新需要の創出 (1)特産黒大豆エダマメの大規模生産に対応する省力安定栽培技術の確立

問い合わせ先:農林センター丹後農業研究所(丹後特産部) 0772-65-2401

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■研究の成果

・マルチ栽培と肥効調節型肥料「豆蔵」 20kg/10a(窒素 3kg/10a)基肥のみの施用で 「紫ずきん」は1,000kg/10a、「京 夏ずきん」は 500kg/10a以上の収量(図1、2)。 丹後地域での出荷実績(平成26、27年平均 「紫ずきん」364kg/10a、「京 夏ずきん」304kg/10a 丹後地域特産協議会調 ・「紫ずきん」は、6月中旬定植で、10月下旬に 収穫可能。マルチ栽培により収量が増加 (図1)。 ・「京夏ずきん」は、6月上旬定植で、8月下旬に 収穫可能。味は水田産より甘さが優り、他は 同等 (図3)。

■活用の分野

・開発農地における栽培技術として、産地に還 元します。 ※ 試験に用いた‘紫ずきん3号’及び‘夏どり丹波黒2号’は、 それぞれ黒大豆エダマメのブランド「紫ずきん」、「京 夏ずきん」 の主力品種です。 出荷規格:莢厚11mm以上 出荷規格:莢厚10mm以上

(21)

図1 覆い下茶における生葉含水率の品種間比較 ※1 乾物重あたりの水分量の割合を示す単位 ※2 覆い下茶の生葉含水率について、他品種では一般的に 450%(d.b.)程度 ※3 2014、2015年度測定結果の平均値を表記

乾燥条件の改良により

新品種「展茗」の色沢(色合い)を改善

■開発のねらい

「展茗」は京都府が育成したてん茶用品種 で、「やぶきた」より香味がすぐれています。一 方、荒茶の色沢(色合い)がやや黒みを帯びや すく、対策が求められています。 そこで、「展茗」の黒みを改善する製造方法に ついて検討しました。

■研究の成果

・「展茗」は他品種に比べ、生葉含水率、てん 茶機内工程中含水率が大幅に高いことを確 認(図1、表1) ・黒みの要因である乾燥不足が発生しやすい 「展茗」の製茶では、慣行条件から投入量を 約5%減らし、てん茶機下段、上段コンベア 乾燥温度を5℃下げることで、急激な乾燥を 避けつつ、下段コンベア出口含水率も適正と なり、黒みが改善(表2)

■活用の分野

・今回得られたデータは二段被覆における「展 茗」の高品質てん茶生産技術として活用し、 品種導入を支援します。

【研究情報】

表1 てん茶機内工程中含水率の品種間比較 ※4 全品種二段被覆、機械摘み条件 ※5 2014年度の測定結果を表記 ※2 ※3

展茗

521

さみどり

485

やぶきた

427

下段コンベア

入口含水率

※4

%(d.b.)

品種

※3 表2 試験設定、含水率および外観評点の比較 ※6 下段コンベア出口含水率は200%(d.b.)付近が適正値 ※7 官能検査により、最良のものを20点満点とする相対評価を行った。 ※8 くもりは黒みに関わる欠点で、くもりを伴うてん茶は黒みを帯びやすい。 慣行区 35.0 195 100 255 18 ややくもり※7、やや赤み 試験区 33.1 190 95 214 20 やや展開良し、やや赤み 外観摘要 下段コンベア 出口含水率※5 %(d.b.) 上段コンベア 乾燥温度 (℃) 処理区 生葉 投入量 (kg/h) 下段コンベア 乾燥温度 (℃) 外観  評点※6 課題名 茶新品種における霜害対策と色沢向上技術の確立

問い合わせ先:農林センター茶業研究所(宇治茶部) 0774-22-5577

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(22)

宇治てん茶(抹茶の原料)の特徴を活かした

飲料製造方法を確立

■開発のねらい

宇治茶の優れた品質(味・香り・機能性)を生か した新商品開発を進め、消費拡大をはかるため、 これまでにないうま味が強く、苦み・渋味の少ない てん茶風味の飲料を開発しました。

■研究の成果

・うま味が強く、テアニンのリラックス効果、集 中力向上が期待できるよう、テアニン濃度を 高め、カフェイン濃度を抑制した実用的なて ん茶抽出技術を見出した(図1) ・ 飲料製品として求められる殺菌(除菌)処理 は、フィルター(0.2μm)による非加熱ろ過除 菌処理が、てん茶の風味を良好に保てる最 適な方法であることを確認(図省略) ・てん茶抽出液は市販ペットボトル飲料と比較 してうま味が強く、苦味・渋味が弱い(図2) ・てん茶抽出液のテアニン/カフェイン濃度比 は1.27と市販ペットボトル飲料(0.23)よ り高く、テアニンの機能性が期待できる (図3) 課題名 宇治茶の国内外の需要拡大に向けた新商品開発と生産技術の確立 (1)「てん茶の風味・機能性」を活かした新商品開発

■活用の分野

・商品化については京都府茶協同組合が検 討中。発売時には、茶業研究所として再度 助言等を含め、商品化に向けて協力します。 <参考情報> (テアニンとカフェインの機能性発現効果) テアニン200mg、カフェイン160mgを同時摂取 することで、集中力が10%向上。 (てん茶抽出液300mL相当)

[Acute effects of theanine, caffeine and theanine caffeine combination on attention.]

Nutr Neurosci. 2016 Feb 11 図3 てん茶抽出液と代表的な市販ペットボトル飲料の 成分含有量比較 ※テアニン/カフェイン比 てん茶飲料 1.27 市販ペットボトル 0.23 0 100 200 300 400 500 600 700 テアニン カフェイン カテキン類 (mg/L) てん茶抽出液 市販ペットボトル飲料

【研究情報】

図2 開発したてん茶抽出液と代表的な市販ペットボトル飲 料の味認識装置による比較 ※開発したてん茶飲料は、市販のペットボトル飲料と比べて、 うま味が強く、苦味・渋味が弱いことがわかる。 -4 -2 0 2 4 苦味 渋味 うま味 てん茶抽出液 市販ペットボトル茶 図1 原料茶の栽培条件、抽出条件がテアニン濃度とカフェ イン濃度の比に及ぼす影響 ※ 抽出液のテアニン含有量。栽培条件によるテアニン含有 量は、本ず被覆(緑)≧二重被覆(淡緑)>直がけ被覆 (黄)>一重被覆(青) 抽出条件の詳細についてはお問合せください。 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1.6 1.8 テ ア ニ ン / カ フ ェイ ン 比 このラインを超える抽出条件 がテアニン>カフェインとなる テアニン* 1069mg/L 825 1232 262

問い合わせ先:農林センター茶業研究所(宇治茶部) 0774-22-5577

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図 1   「夏どり丹波黒2号」加熱後の子実色の変化 stage 4 +0.1 -0.9 * +0.0 5 +0.1 -1.1 +0.1表2 食味官能試験によるstage4およびstage5の食味評価(stage3と比較)甘味外観嗜好 ・評価は-3~3の7段階で評価 ・*は5%水準で有意差あり、その他の項目は5%水準の有 意差なし(t検定)。 収穫 期間 脱莢機能率* 栽植密度 1作型あたりの 作付け可能面積 日 株/日 株/㎡ ha 慣行 5日程度 1.6 指標導入 7~10日 2.3~3.3 *作業時間

参照

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