平成26年4月1日発行(毎月1日発行)第742号
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2014.4
通常議員総会開催
平成26年度 事業計画・予算決まる
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【基本方針】 昨年の我が国経済は、新たな成長への転換、そして、再生に 向けて大きく動き出した年でありました。 円高是正等による 景気の改善、東京オリンピック開催決定、リニア中央新幹線等 の明るい話題がある一方で、消費税引き上げ、TPP交渉進展 等の厳しい側面もありました。 今年は、消費税引き上げ影響を最小限にする為の経済対策、 スピード感のある再興戦略推進に関し、行政が強いリーダーシ ップを発揮して頂く事を、強く期待すると共に、刈谷商工会議 所としても、日本商工会議所等を通じ、適宜、要望・提言等を 行って参ります。 又、我々民間事業所自身も、世界経済の枠組みが大きく変わ ろうとしているこの時機、将来の変化を見通し、既存事業の変革、 新たな産業の育成を図っていくことが重要と受け止めておりま す。 刈谷商工会議所は昨年10月、任期満了に伴う議員・役員の 改選が行われ、太田会頭二期目の事業・活動がスタートしました。 その新体制の下、次年度に向けて、刈谷商工会議所が掲げた 活動理念(スローガン)は、『更なる連携と絶えざる進(深)化で、 新たな成長の礎を築く!』であります。これは、直面する重点 課題としての活力あふれる地域社会創造の為に、刈谷商工会議 所に期待されている役割を鑑みると、広域連携によるビジネス 支援や、地域を構成する多様な主体(行政・市民・団体等)と の連携強化が不可欠であり、加えて、商工会議所自らが率先し てイノベーション的な取り組みを図り、時代の流れや変化に機 敏に対応した事業・活動の展開が必要という認識に基くもので あります。 今年も、会員に喜ばれる事業(交流会・販路拡大・健康診断等)、 住民に喜ばれる事業(イベント・買い物支援・講演会等)の中に、 心を動かす要素の(CD:カスタマデイライト)の織り込みや、 社会貢献活動(東北支援・刈谷式CSR/CSV)等、活動の 充実を図り、地域活性化の中核拠点として、常に前進、駆け続け、 駆け抜ける一年にしていく決意であります。 本年も会員の皆様をはじめ、行政当局や関係機関、市民各位 のご理解とご支援を頂きながら諸事業を推進して参りますが、 旧年にも増して役職員一同、篤い想いで臨む一年にしたいと考 えておりますので皆様方の一層のご協力をお願い申し上げます。 【主要事業】 1.中小企業の成長への挑戦を全力で後押し <今年度の視点> ※ 消費税引き上げに伴う対応措置の織り込み(平成25年 度より継続)
平成26年度
刈谷商工会議所事業計画
※他団体等の支援策を活用した効果的な起業・創業施策の展開 ※中小企業・小規模事業者向けの海外支援サポート推進 ⑴国内モノづくり力の更なる向上 ①消費税価格転嫁に資する経営支援 ・ 巡回指導や窓口相談を通じて事業者ニーズに応じた経 営指導 ・ 中小・小規模事業者に対し、転嫁対策の積極的な広報 活動 ②『刈谷モノづくり大学』(本格展開2年目)での支援充実 ・ 安全管理、人事・労務管理、販路拡大、生産管理、及び、 危機管理(BCP策定支援)を重点実施継続 ・ 「創業支援」のより実践的な個別サポート体制を織り込 み(補助金メニュー拡大と研究展開、セミナー・講演会、 等) ③ 『技能五輪全国大会』『刈谷少年少女発明クラブ』協賛 事業 ・産学官連携講演会、大会出場選手激励、等 ④愛知県産業技術研究所等との協業による新技術指導 (講演会・講習会・個別相談) ⑵海外ビジネス展開サポートの充実 ①JICA/ODAによる中小企業の海外展開のあり方検討 (セミナー・講演会・個別相談・現地視察、等) ②国際見本市・展示会・商談会等への積極的参加 (広州交易会・義烏の現地視察、等) ③関係支援機関の斡旋による海外進出セミナー・個別相談 (中国常州地区<東海日中貿易センター>、等) ④海外買付けビジネスのきっかけづくり (海外購入品の商業まつりでの景品活用、等) ⑤中小企業と外国人留学生・学校を結ぶ人材マッチング ⑶経営の安定・改善・革新に向けた支援 ① 行政・関係機関との連携による貸付資金制度等の資金繰 り支援 ②優秀な人材確保の為の合同企業説明会の開催 (行政、西三河商工会議所連合、近隣商工会) ③ 生きたBCPづくりの為の被災地企業の実体験セミナー 開催 ④知財関係団体と連携した知的財産に関する普及・啓発 2.活力あふれる地域社会創造への取り組み <今年度の視点> ※名古屋の求心力向上に対抗した刈谷の個店の強化と街づくり ※少子・高齢化社会に向けての地域社会活性化施策の織り込み ⑴個店を強くし集客力アップに繋がる振興策推進 ①『かりや商人(あきんど)大学』制度の拡充 ・ 飲食・物販に加え、教養・文化等を高める講座を更に 拡大・織り込み、テーマに応じ時機を得たタイミング で実施 ②『刈谷一店逸品運動』の更なるレベルアップ ・研修内容は原点回帰に基く活動を展開予定 ・逸品読本の入手し易い環境整備 (タクシー・公共バスでの常備、等) ⑵関係団体との協業による明るいまちづくりと賑わいづくり ① 『農商工連携事業〜坊ちゃんかぼちゃ〜』全国発信活動 の継続 ・ 企業手土産品・贈答品としての開発〜積極的な売込み 活動 ② 『ご当地グルメ』『産業観光』等の話題提供による交流 拡大通常議員総会を開催
平成26年度事業計画並びに収支予算を承認
去る3月26日㈬ 午後4時00分から、刈谷商工会議所大 ホールにて通常議員総会が開催された。総会では、平成 26年度 刈谷商工会議所事業計画・収支予算をはじめ、 上程されたすべての議案が原案通り可決承認された。・「刈谷めし」(案)による刈谷食文化のきっかけづくり ・全国産業観光フォーラム等での研修に基くモデルづくり ③「刈谷産業まつり」「かりや商業まつり」の実効ある推進 ⑶ 地域の有効需要低減・社会問題に繋がる少子・高齢化への 対応 ①晩婚化・未婚化抑制に向けた婚活支援への取り組み (出会いの場提供事業、独身者交流会、等) ②子育て環境整備の為のワークライフ・バランスの提唱 ③ 行政×地区×商店街との連携による都市計画づくりへの 参画(中心市街地活性化委員会、等) 3.行政機関等への一歩先んじた提言・要望 <今年度の視点> ※『碧海経済サミット』の実効ある展開(今年度、刈谷が主催) ※ 『刈谷駅』構内での市内特産品・施設等の試験販売・PR 協力要請(今年度『技能五輪全国大会』等で来訪者増大 が予想) ⑴ 国(政府)に対する税制改正・中小企業/景気対策等の提言・ 要望 ① 日本商工会議所にて意見集約〜日商会頭より政府へ申し 入れ ②地元出身議員の支援に基く関連情報の先取り・活用 (セミナー開催)、等 ⑵国・県に対するインフラ整備(道路中心)の提言・要望 ①西三河商工会議所連合組織とトヨタ自動車協同で申し入れ ⑶県に対するインフラ整備・中小企業対策等の提言・要望 ①愛知県内商工会議所連合組織による知事への申し入れ ② 碧海5市商工会議所・商工会連合組織による知事への申 し入れ ⑷ 市に対する中小企業対策・商工業振興・まちづくり等の提言・ 要望 ①定例・随時の意見交換会を通じ市長・市当局への申し入れ ②商店街連盟等の関係団体との協業による要望活動 ⑸関係団体・機関に対する提言・要望 ①名古屋鉄道へ三河線利便性向上に向けての要望 ②JR(刈谷駅)へ市内特産品実験販売の協力要請 4.CSRと地域に根付く企業ブランド両立 <今年度の視点> ※ 日本商工会議所の要請に基く、東日本大震災復旧・ 復興支援継続 ※ 刈谷市の環境与件に基く『安心・安全ネットワーク事業』 の拡充 ※ 『刈谷式CSR/CSV』活動の拡大・定着化 ⑴東日本大震災被災地の復旧・復興支援 ① 事業再開に向けての『遊休機械無償マッチング支援活動』 の継続 ② 被災地商工会議所への『コムス寄贈(メイドイン刈谷を 東北へ!)』募金活動 ③ 被災地との双方向対話に基く物販・ビジネス商談等の相 互交流 ⑵『安心・安全ネットワーク事業』の積極的な拡大 ①高齢者の交通事故抑止に役立つ事業展開 ② 我が家・わが町を見守る防犯カメラ設置・ネットワーク 化促進 ③甚大な自然災害への対策に関する啓蒙活動 (わんさか祭り等) ④健康リスクの早期発見・排除による健康寿命の延伸活動 現在、刈谷中小企業相談所に課せられた緊急の課題は、厳 しい経営環境に直面し、雇用を支え地域経済の活力の源であ る中小・小規模企業を支援することにあります。 そのためには、経営環境が激変する現在、創造性と機動性 を発揮し、「新しいビジネスの創造」に日々挑戦する企業に 対し実効ある施策の推進が何より不可欠であります。 具体的には、新たな視点で大きな成果をあげた「刈谷モノ
平成26年度
刈谷中小企業相談所事業計画
・ 健康診断の多彩で割安感のあるメニュー提供と利便性 向上(ガンの早期発見を主眼とした健診メニューの充 実)(市内北部・南部への出張健診の試み、等) ・ 健康測定機器の常設(会議所内)で、日々の気軽な健 康チエック ⑤ 会員ネットワーク活用による時宜を得た幅広い分野での 活動の展開 ⑶『刈谷式CSR/CSV』実践による社会貢献と企業価値向上 の両立 ① 「刈谷市社会福祉協議会」との連携強化による計画的な 奉仕活動 ② 社会的課題を解決する製品・サービス提供事業の紹介・ 促進 ③ 高齢者市場に焦点を当てた活動展開 (趣味・習い事〜物販・飲食) 5.より大きな連携の輪で支える事業と活動 <今年度の視点> ※景気回復を背景とした会議所の組織・財政基盤の確保 ※地域を構成する関係団体との協業範囲・活動の拡大 ※南海トラフに備えた会議所施設への防災体制の織り込み ⑴組織基盤の強化の為の会員増強の維持拡大 ① 新規会員加入促進活動の展開による勧誘強化(市内再開 発地域・事業所登録状況等の情報収集に基く勧誘強化、等) ②既存会員退会慰留の為の会員メリットPR活動推進 ⑵財政基盤の強化と会員サービス充実との両立 ①アクサ生命との一層の連携強化による共済加入促進 ・ アクサ個人保険キャンペーン(5〜6月)への協力(販 促グッズ新設、高度先進医療セミナー開催、等) ・共済キャンペーン(7月〜8月)での集中加入促進 ②健診受診者・検定試験受験者増大の為の施策の実施 ③会館利用者増大の為の勧誘・PR活動の強化 ⑶運営基盤の強化の為の内外組織との連携・協業促進 ① 技能五輪大会・発明クラブ改組を契機とした協賛事業の 展開 ②衣浦定住自立圏構想における産業振興面での取り組み支援 ・域内の特産品フェア等への協賛、東浦町との交流促進 ③労働基準協会等との協業による研修の場づくり ④各部会・青年部・女性会との一体感のある施策の推進 (刈谷商工会議所青年部:創立20周年) ⑷防災体制(被災難民受入)の会議所施設への織り込み ①雨漏れ対策補強・太陽光発電設置 (平成25年度前出し実施) ②防災資機材置場設置、災害ベンダー導入、等づくり大学」や「かりや商人(あきんど)大学」の更なる充 実を図ることは基より、今年度より新たにスタートする「刈 谷式CSV活動」や「刈谷式CSR活動」など、従来の枠に とらわれない視点と発想を以って、社会的な課題の解決と企 業の競争力向上を同時に実現する取組に対する積極的な支援 が急務であります。 そのためにも、中小企業相談所では「巡回指導、窓口相談」 を活動の柱に据え、現場からの声を踏まえ、「商工業の調和」 ある発展に寄与する事業を積極的に実行するとともに、商工 会議所が毎月発行する「会報の活用」によるスピード感を持 った指導の推進を図るために「会員事業所の拡大」について も積極的に取り組み、小規模事業者が抱える経営課題に対し ては、より総合的な視点からの解決策を提案し、今まで以上 に、企業と相談所とが有機的に結びつき、「期待と信頼」に 加えた「連携」を軸に、課題解決の"仕組み作り"を積極的 に展開し、「頼りになる中小企業相談所」として、効果的な 運営を図って参ります。 1.地域中小企業活性化支援事業 経済環境が大きく変化し、中小・小規模企業を取り巻く経 営環境が極めて厳しい状況を打開するために様々な施策を講 ずると共に、選択と集中とのベストミックスを図ることによ り、「刈谷モノづくり大学」では、中小企業を支えている「人」 を育てると共に、「モノをつくる力」、「新たな付加価値を生 み出す産業」に対して経験豊かな専門家を直接派遣するなど、 「モノづくりの現場」を元気にする取組や創業支援など幅広 く実施いたします。 一方「かりや商人大学」は、「地域住民の需要」に応じた 事業内容を実施することにより、少子化・高齢化社会等の社 会課題に対応した「地域経済活性化」と「賑わい創出」を兼 ね備えた取組となり、消費の拡大や生活文化向上に大きく貢 献する取組として実施いたします。 2.小売商業の活性化 消費社会が成熟化した現在では、顧客の価値観やライフス タイルが多様化し、「物の豊かさ」から「心の豊かさ」へと ニーズが変化するなど、「売り手主導」から「買い手主導」 へと消費が変化している中にあって、様々な取り組みを通し て自助努力している個店を支援する「一店逸品運動」や「か りや商業まつり」、そして「農商工連携事業」や「ご当地グ ルメ事業」等の展開を通じて、「お客様に価値を提供」でき る環境づくりを積極的に支援して参ります。 3.国際ビジネスの支援 経済活動のグローバル化に伴い、海外市場への進出や販路 拡大に取り組む中小企業に対し、様々な講習会を開催すると 共に、現地の情報・人材・資金調達・税務面等の支援、進出 後の円滑なビジネス遂行の為の事業環境整備に向け、日本商 工会議所、日本貿易振興機構(ジェトロ)、中小企業基盤整 備機構など関係支援機関との連携により支援していきます。 4.巡回・窓口相談など相談指導の拡充と経営指導員の 資質向上 小規模事業者の経営基盤強化を図る為、巡回指導や窓口相 談等を機能的に運営するために、巡回指導計画の立案に際し ては、刈谷地域の実情を鑑み「本来行うべき巡回指導」と「中 小企業相談所の事業計画(例えば、一店逸品運動や農商工連 携事業、刈谷産業まつりやかりや商業まつり等)や重点指導 項目(会報等を活用した効果的な指導や労働安全衛生法遵守 の為、健康診断の普及等)に基いた巡回指導」とのマッチン グを行うなど、効率的・効果的な巡回指導を行って参ります。 また、小規模事業者等の抱える経営課題が、年々「高度化・ 専門化」しており、経営課題に対応するために、各種研修会 等に積極的に参加して参ります。 5.BCP(事業継続計画)作成支援・刈谷式CSR、 刈谷式CSV活動 甚大な自然災害など不測の事態にあっても取引先の求めに 応え続けられることが、企業の規模に関わらず重要な課題と なっていることからBCP(事業継続計画)作成支援を行う と共に、消費者が安心できる企業を選択するモノサシのひと つに、CSR(企業の社会的責任)とCSV(戦略的CSR) が注目されていることから、刈谷式では、「企業自身の価値 を高め売上を伸ばす」取組と「企業が追及する経済的価値(利 益)と社会的価値を同時に実現」する取組について積極的に 支援して参ります。 6.中小企業者に対する金融制度のあっ旋 厳しい経営環境の中で、中小・小規模事業者の資金繰り等 が極めて厳しい状況にあり、経営の安定に資するよう、(株) 日本政策金融公庫と協力して、マル経資金等の円滑な利用を 図ると共に、市と協力した商工業振興資金、県と協力した設 備資金貸付制度融資等の円滑な利用、更には、愛知県信用保 証協会との連携による資金繰り支援に万全を期して参ります。 7.税務・記帳指導、専門指導の充実と各種講習会の 開催・情報の提供 東海税理士会刈谷支部所属税理士の協力を得て、e-ta xを利用した個別指導会や「記帳から決算」までの一貫した 記帳継続(機械化)指導を実施致します。また、税務関係団 体と協力して消費税対策等、税務知識の向上・税務行政の円 滑化に資する講習会、指導会等を積極的に開催致します。 また、雇用情勢が厳しさを増す中、豊富な知識や経験を持 った専門家(税理士・社会保険労務士等)が相談に応じ、相 談者の課題を解決する為の個別指導を実施して参ります。 さらに、企業経営者はもとより従業員の資質向上の為、専 門家を招いて講習会等を開催すると共に、諸施策の周知と速 やかな有効利用促進を図るよう、各種の情報を提供していき ます。 8.行政・関係団体等との協力体制との強化と広域連携 事業の推進 愛知県を始め刈谷市や各種官公署、関係団体等とスクラム を組み、小規模事業者の発展に資する各種の事業展開を図る と共に、従来の行政枠を超えた広域的な視点での近隣の商工 会議所、商工会との連携を更に推進して参ります。 9.企業動向調査研究事業 経営指導に資する調査・研究を実施し、今後の小規模事業 者に対する施策立案に供します。 10.中小企業活性化委員会・その他経営改善普及事業 に伴う必要な支援事業 中小企業活性化委員会では、相談所業務全般に渡る意見を 戴き、その他、小規模事業経営支援事業費補助金交付要綱に 添い地域のニーズに応じた事業の展開を図ります。