1 課題
高等学校における教員と学生の住所録を管理する「住所録管理システム」を、後述する 仕様に基づいて作成しなさい。
課題は以下の1から10とし、DFD図(Data Flow Diagram)に従って処理ができること とする。 課題1. システムで必要とされるテーブルを作成し、適切なリレーションシップを作成 すること。 課題2. ACCESS の操作により郵便番号 CSV ファイルをインポートすること。 課題3. ACCESS の操作により学生住所 CSV ファイルをインポートすること。 課題4. 住所録管理システムのメニューを作成すること。 課題5. 教員住所 CSV ファイルを住所録管理システムのメニューからインポートできる こと。 課題6. 学生の住所録データを更新する画面を作成すること。 課題7. 住所の入力において郵便番号の一部分からのあいまい検索機能があること。 課題8. 学生の住所録を、印刷条件を指定して作成できること。 課題9. 学生と教員とをまとめた住所録を、印刷条件を指定して作成できること。 課題 10. 登録している教員データを削除することができること。 ※1 ファイル名はすべて英小文字(64 文字以内)とする。 ※2 テーブル、クエリー、フォーム、マクロ、レポート、VBA の名称はすべて自由とするが 英小文字であること。 ※3 ACCESS のすべての機能を使うことができることとする。 ※4 審判は登録されたデータの有無、使われている ACCESS の機能、可視性(画面の見やす さ)、操作性(操作のしやすさ)、機能性(処理の正確さ)を採点する。 2 競技時間 3時間
3 課題提出方法 競技者は、完成した作品(未完成作品も含む)を大会主催側の用意する外付けのUSBメモ リに保存し提出する。なお、作品を保存したUSBメモリは、競技時間終了と同時に大会関係 者が回収する。 4 注意事項 (1) 郵便番号 CSV データ、学生住所 CSV データ、教員住所 CSV データは事前に配布される ファイルを使用すること。 (2) 競技中に万一機器が故障した場合は、審査員の指示に従うこと。 (3) 競技が終了したら審査員に申し出る。 (4) 競技場での座席位置は、予め審査員が決定しておく。 (注) パソコンに導入が必要な支援技術(ハード及びソフト)を必要とする場合は、事前に事務 局に申し出ること。それらは原則、競技者自身が支援技術を持参し、前日に競技委員立ち会 いのもと導入する。ただし、導入に関して不具合があっても特別な配慮はしない。 5 競技会場に準備してあるもの
(1) OS :Microsoft Windows 7 Pro
(2) データベース :Microsoft Access2007(Microsoft Office 2007) (3) PC :DOS/V 互換機 (4) USBメモリ :32MB 以上 6 仕様条件 (1) テーブルの作成において用意してあるデータを参考にしてデータの内容に関する適正な 型とプロパティを決めることとする。 (2) 処理中における条件分岐は VBA によっておこなっても良いこととする。 (3) 住所データには、全角半角を含め以下の記号文字も含まれるものとする。
, . / ( ) ‘ “ ! $ # % & = ^ ~ | _ ? > < ]
[ { }
(4) 課題仕様を以下に示す。 課題1.システムで必要とされるデータに関して、それぞれのテーブルを作成し適切な リレーションシップを作成すること。 ① 郵便番号データ(日本郵便からダウンロードしたファイル[東京]) データ名 データ内容 文字数 空文字許可 全国地方公共団体コード 半角数字 5 無し 旧郵便番号 半角数字と空白 5 無し 郵便番号 半角数字と空白 7 無し 都道府県名 半角カタカナ 40 以内 市区町村名 半角カタカナ 40 以内 町域名 半角カタカナ 40 以内 都道府県名 漢字 20 以内 市区町村名 漢字 20 以内 町域名 漢字 20 以内 一町域が二以上の郵便番号で表す 0. 該当せず 1. 該当 1 無し 小字毎に番地が起番される町域表示 0. 該当せず 1. 該当 1 無し 丁目を有する町域の場合の表示 0. 該当せず 1. 該当 1 無し 一つの郵便番号で二以上の町域表す 0. 該当せず 1. 該当 1 無し 更新の表示 0. 変更無し 1. 変更有り 2. 廃止 1 無し 変更理由 0. 変更無し 1. 政令 2. 住居表示 3. 区画整理 4. 郵便区整理 5. 訂正 6. 廃止 1 無し 課題では事前に配布されたデータを使用すること。
② 学生データ データ名 データ内容 文字数 空文字許可 学生番号 半角数字 5 無し 氏名 漢字 20 以内 生年月日 ( 書式 = yyyy/mm/dd ) 半角英数字 10 学年 半角数字 1 無し 学科 半角数字 1 無し 保護者氏名 漢字 20 以内 郵便番号 半角数字 7 都道府県名 漢字 20 以内 市町村名 漢字 20 以内 住所(都道府県名・市町村名を除く) 漢字 80 以内 課題では事前に配布されたデータを使用すること。 ③ 教員データ データ名 データ内容 文字数 空文字許可 教員番号 半角数字 8 無し 氏名 漢字 20 以内 生年月日 ( 書式 = yyyy/mm/dd ) 半角英数字 10 教科 半角数字 2 無し 郵便番号 半角数字 7 都道府県名 漢字 20 以内 市町村名 漢字 20 以内 住所(都道府県名・市町村名を除く) 漢字 80 以内 課題では事前に配布されたデータを使用する。 ④ 学科データ データ名 データ内容 文字数 空文字許可 学科コード 半角数字 1 無し 学科名 漢字 10 以内 ⑤ 教科データ データ名 データ内容 文字数 空文字許可 教科コード 半角数字 2 無し 教科名 漢字 20 以内
⑥ 使用するデータ 課題では以下のデータを使用する。 学科コード 学科名 1 普通科 2 商業科 3 ビジネス科 4 農業科 課題では以下のデータを使用する。 教科コード 教科名 01 国語 02 英語 03 数学 04 物理 05 化学 06 世界史 07 日本史 08 保健体育 09 古文 10 漢文 課題2.ACCESS の操作により郵便番号 CSV ファイルをインポートすること。 ① ACCESS の基本機能により CSV ファイルをインポートしてテーブルの中に全ての データを登録する。 課題3.ACCESS の操作により学生住所 CSV ファイルをインポートすること。 ① ACCESS の基本機能により CSV ファイルをインポートしてテーブルの中に全ての データを登録する。 課題4.住所録管理システムのメニューを作成すること。 ① 以下の機能がボタン形式により呼び出せるメニューを作成すること。 1. 教員データのインポート 2. 学生データの更新 3. 学生住所録の印刷 4. 学生・教員住所録の印刷 5. 教員データの消去 6. 終了 課題5.教員住所 CSV ファイルを住所録管理システムのメニューからインポートできる こと。 ① 課題4.のメニューから「教員データのインポート」機能を呼び出し、教員住所 CSV ファイルを使用して、該当するテーブルの全レコードを置き換える機能を作成する。
課題6.学生の住所録データを更新する画面を作成すること。 ① 課題4.のメニューから「学生データの更新」機能を呼び出し、学生データを更新 する機能を以下のように作成する。 1. 学科はコンボボックスにより選択すること 2. 住所は、都道府県名、市町村名、都道府県名・市町村名を除く住所を別のテキ ストボックスに入力すること 課題7.住所の入力において郵便番号の一部分からのあいまい検索機能があること。 ① 「課題6.」において、郵便番号から住所を検索出来るフォームを呼び出せること。 1. 郵便番号から住所を検索する機能があること 2. 郵便番号は全部または一部から検索が可能であること 3. 検索結果により選択した住所は、呼び出した側のフォームの中の住所欄に郵便 番号も含めて反映すること 課題8.学生の住所録を、印刷条件を指定して作成できること。 ① 課題4.のメニューから「学生住所録の印刷」機能を呼び出し以下の印刷条件を 指定して帳票を印刷できること。 1. 画面から学科を指定できること 2. 画面から学年を指定できること ② 書式は以下のとおり。 1. A4 横様式 2. 1 ページ 20 名まで 3. 郵便番号は(000-0000)の書式で印刷すること 4. 印刷項目は次のとおり ・ 全国地方公共団体コード ・ 氏名 ・ 学年 ・ 学科名 ・ 保護者氏名 ・ 郵便番号 ・ 住所(都道府県名からすべて印字) 5. 印刷順は以下のとおり ・ 全国地方公共団体コード(降順) ・ 学科コード(昇順) ・ 学生番号(昇順) 課題9.学生と教員とをまとめた住所録を、印刷条件を指定して作成できること。 ① 課題4.のメニューから「学生・教員住所録の印刷」機能を呼び出し以下の印刷 条件を指定して帳票を印刷できること。 1. 画面から学科を指定できること 2. 画面から学年を指定できること 3. 画面から教科を指定できること ② 書式は以下のとおり。 1. A4 横様式 2. 1 ページ 25 名まで 3. 郵便番号は(000-0000)の書式で印刷すること 4. 印刷項目は次のとおり ・ 学生・教員の別 ・ 全国地方公共団体コード
・ 氏名 ・ 学年(教員の場合は空欄) ・ 学科名(教員の場合は空欄) ・ 教科名(学生の場合は空欄) ・ 郵便番号 ・ 住所(都道府県名からすべて印字) 5. 印刷順は以下のとおり ・ 学生を先に印刷し、続けて教員を印刷する ・ 全国地方公共団体コード(降順) ・ 学科コードまたは教科コード(昇順) ・ 学生番号または教員番号(昇順) 課題 10.登録している教員データを削除することができること。 ① 課題4.のメニューから「教員データの消去」機能を呼び出し以下の機能を作成 すること。 1. 消去する教員番号の開始と終了を指定して、データを削除することができる こと。 2. 消去する教員番号の開始と終了を指定しない場合は、教員データ全てを削除 できること。 7 設計指標
設計課程を DFD(Data Flow Diagram)で示すためにダイアグラムの定義を以下に示す。
処理(プロセス)とは入力されたデータを加工する働きを示す 発生(ソース)とはデータの発生する元を表す 終着(シンク)とはデータが送られる先を表す 保存(ストア)とはデータが一時的あるいは永久的に保存される部分を表す 流れ(フロー)とはデータの流れを表す 処理(プロセス) 保存(ストア) Data Process Data Store 発生(ソース) 流れ(フロー) 終着(シンク) Data Flow Data Source or Sink
8 DFDチャート インポ ート 処理 操作者 学生住所T 住所録 教員住所T 郵便番号T 削除 学科T 教科T 印刷 更新