提案実践分科会第一回活動報告
今野製作所殿
業務プロセス標準化提案
2007年4月28日
SCMとIT経営・実践研究会 提案実践分科会
社長のお悩みクイック相談サービス
目次
1. 提案実践分科会の活動趣旨
2. 今野製作所殿 提案実践内容
3. 活動の成果と課題
提案実践分科会の活動趣旨
分科会 設立の目的 分科会 設立の目的 更新要件である実務ポイントを合法的かつ有意義な 方法で獲得する手法を確立し、実施する 更新要件である実務ポイントを合法的かつ有意義な 方法で獲得する手法を確立し、実施する 分科会 の活動内容 分科会 の活動内容中小企業に対して価値を認めてもらえる
貢献を行う
中小企業に対して価値を認めてもらえる
貢献を行う
企業内診断士にも負担の少ない形で、実
務ポイント獲得の場を提供する
企業内診断士にも負担の少ない形で、実
務ポイント獲得の場を提供する
目次
1. 提案実践分科会の活動趣旨
2. 今野製作所殿 提案実践内容
活動目的と体制
今野製作所事業の概況と課題整理
提案スコープ(コンサル提案)
業務調査・課題整理
改善提案
3. 活動の成果と課題
活動目的と体制
目的:経営課題を改善する具体的な施策
の提言
期間:
2006年10月~2007年3月
体制
今野製作所:
3人
社長、経理担当、生産管理システム担当
診断メンバ:
7人
太田氏、小山氏、種本氏、中嶋氏、福本氏、
若槻氏、高田
提案活動の作業手順
経営課題 の把握 提案スコープ の提案 業務調査及び 課題の整理 施策の提案 ・検証 実行施策の 選定 •経営方針ご説明 •提案の要望 (テーマ、理由等) 診断先企業 へ の 依頼事項 •施策優先度付け •実行スケジュール、 責任者の選定 •施策案の具体化 •業務ヒアリング •業務利用帳票 •業務利用IT機能 調査 •課題ヒアリング •提案スコープ (PJ目標、範囲等) の決定 •提案実践活動の 概要(作業手順等) •ヒアリングシート 診断士の 作成資料 •施策案の評価シート •施策案 (業務プロセス別) •業務機能調査票 (業務機能別の 調査項目) •提案スコープ ドラフト提案実践のスケジュール
日程 作業項目 出席者 第1回 2006年 10月21日 14:00-17:30 経営方針ヒアリング、問題点の確認とテーマ 選定、作業手順とスケジュール、最終成果物 の合意 診断のご提案、 担当者へのヒアリング調査(業務プロセス、情 報システム) 第3回 2007年 1月13日 10:00-17:00 工場長、副工場長へのヒアリング調査 (業務プロセス) 社長、業務担当者 工場長、副工場長 調査結果に基づく課題分析、改善策有効性の 検証調査 改善施策の提案、優先度付け、実行スケジュー ル・体制の検討 社長、業務担当者 (情報システム担 当含む) 第2回 2006年 12月2日 10:00-17:00 社長、業務担当者 第4回 2007年 2月10日 13:00-17:00 社長、業務担当者 工場長 第5回 2007年 3月17日 14:00-17:00 社長、業務担当者 工場長今野製作所概要
年商:
6億
社長;今野浩好氏
創業:
1962年
従業員:
29名
事業所:本社・東京工場、福島工場、大阪営業所
事業と主要製品:
油圧機器事業:売上
8割
• 爪付きジャッキ板金加工事業:売上
2割
• ステンレス板金加工受託開発事業
板金事業の経営方針と課題
事業目標 2010年売上:2005年比137.5%増 新たな顧客野開拓「欲しいを形に」 1人当たり付加価値を高めたい 単品製作、試作等オーダメイドサービスを進めたい。 強み 多品種、小ロット、短納期、型無しで製作、治具にノウハウあり。顧客の 要求を図面に落とすノウハウ強い。 問題点 売上は20年横這い。そのうち6割強がK社売上。新たな顧客開拓が必 要。 見積もり業務は工場長、副工場長が行っており、見積もりが多いと見積 りに負荷が取られ生産が落ちる。 見積もりを行うための材料展開、工程予測を工場長が経験知で行って おり、他の従業員はそれに従っている。 約70%が準リピート品なので、図面,仕様、作り方のコツ、見積もりなど の過去の資産の再利用を進めたい。第1回
社長の提案実践に対する要望
板金事業の事業強化
ものづくりの原点である板金部門を今の人数で、開発機能を強化 したい。解決したい課題
1.見積り業務の迅速化 2 .一品生産における履歴管理 3 .お客様にタイムリーな対応ができる仕組みづくり(業務プロセス の見える化) 4 .要素技術の底上げによる技能の底上げ(標準化) 5 .生産管理システムの活用評価第1回
3,4を中心に業務プロセスの棚卸し、課題整理、改善提案提案のスコープ
今回の診断では、業務機能の棚卸を通じて、業務の分類と階層化を行 い、役割担当の紐付けを行う。 目的 : 業務の見える化、標準化を進めて、作業の効率化を図る 目標 : 現在、工場長が行うすべての業務を、2010年までに副工場長 及び社員が同等以上の品質・コストでできるようにする。 但し、ものづくりに関する業務は対象外=事務処理の業務を対象とする 制約 : 投資は予定しない。現存のIT資産を活用する範囲で検討する 生産システムなどの既存システム、EXCELやACCESSを利用する範囲 数百万円代の投資は費用対効果の点で優れているなら検討する 対象事業 : 板金事業 対象製品 : 準リピート品、単品 対象機能 : 引合い~調達・購買~生産計画~生産実績~出荷~請求 (調査票に記載した業務機能)第2回
検討アプローチとアウトプットイメージ
検討ステップ 1 2 ・・・・・ 見積 受注 ・・・・・ 目的 担当者 トリガー 概要 入力情報 出力情報 考慮点 必要スキル・ ノウハウ ①現状把握 •業務機能棚卸 •IT機能棚卸 •組織機能棚卸 ②課題分析 •課題確認 •改善条件整理 •改善アイデア ③対応策 •改善案 •新業務分担案 •システム案 アウトプットイメージ 効率化とは・・・ 属人的業務を変える には・・・ 見える化を行うに は・・・ 情報をもっと活用す るには・・・ 1 2 ・・・・・ 見積 受注 ・・・・・ 目的 担当者 トリガー 概要 入力情報 出力情報 考慮点 必要スキル・ ノウハウ こうすれば他の人でも出 来る様になります。 業務はこう変えられます。 今後の必要スキル、脳 波はこうなります。 改善の基本的考え方作成 現在 依頼中第2回
診断成果物
業務プロセスと
ITの現状と課題
業務機能の分類と可視化
課題
改善提案書
工場長の業務機能継承のための施策
IT(生産管理システム)の有効活用
第2回
業務機能調査
第3回
業務ID 1 2 3 業務名 引き合い受付 仕様・受注条件確認 見積もり 目的 ●新規顧客の獲得、●仕事の獲得、 ●社内展開準備 ●引き合いに対して、受注の方向で見 積もり回答するかどうかの判断をす る。 ●適正売価の決定(利益の確保)、● 受注の確保 担当者(組織、 氏名) 大岩(既存顧客で興和・杉山以外)、 菅原(興和・杉山)、 稲葉(新規顧客) 稲葉、(菅原、大岩) 大岩、(菅原) 大部分を大岩工場長が実施 トリガー(業務 を開始する きっかけ) ●メール、●電話、●FAX 引き合い 見積もり依頼連絡(稲葉→大岩) 概要 ●引き合いを受け付け、メール等で 「受け付けました」と返信する。●引き 合い内容を工場長、副工場長に報告 する準備をする。 ●引き合い時の内容で見積もり要件 を満たしているかどうか確認、●当社 の製作範囲かどうかの判断、●外注 で対応可能範囲内かどうかの判断。 製造範囲外の場合はこの段階でお断 りする。 仕様に基づいて材料の選定・必要数 の計算、加工工数の判断、外注先へ の見積もりを行い、積算したコストと利 益判断を行い、売価見積もりを行う。 -新規顧客 => 必ず見積を出す -既存顧客の新規引合い => 必ず 見積を出すとは限らない (値段が後 で決まる場合がある=>このパターン は減っている(減らしている)) 入力情報 (帳票・デー タ) ●メール、電話、FAXによる引き合い 内容、●相手先会社情報 先方の依頼内容(図面・ポンチ絵・仕 様・数量・納期・希望金額) 仕様:材料、仕上寸法の確認 図面・ポンチ絵(メモ付き)・仕様・数 量・納期・希望金額 工数単価(6250円/時)、材料価格、材 【調査項目】 ・業務目的 ・担当者 ・トリガー ・業務概要 ・入力情報 ・出力情報 ・利用ツール ・考慮点 ・必要スキル ・平均処理時間 ・課題第2回
人により出来る/出来ないのある作業領域
ワークフロー調査と改善提案
引合~見積の流れ(2)
Point 工程&工数見積 工程&工数見積 Point リピート以外 -カットサイズ -穴の個数・精度 -工程の洗出 -工程毎の処理時間の 検討 2 1 どの工程のどのマシンを使うか? 人によって出来る/出来ないあり 菅原工場長、大岩副工場長: スピニング以外全て作業可能 その他の4名:出来ないものあり アクション(ファンクション)数 + 工程 で整理可能か検討要 リピート -過去の見積を参照流用 工場長・副工場長見積方式の違い 工場長 副工場長 過去の記憶 アクション、ファンクション、工 程などでキッチリと見積 加工工程順序・ 加工条件・加工工数 記録する工数は多大? 加工工程順を記録 (見積もり時、実績) 工程毎の加工ポイント (条件、考慮点)を明確 にする。 作業種類、加工工数の見 積条件の明確化 X,XXX千円 見積 15 合計 : : : : : : : : : : : : : : : 内 3 3 TIG 内 スポット 精度高い 考慮点 内 4 2 ベンダー [社外秘] 1234567 見積番頭 大岩 作成 者 ZZ製品 Yy社向 2007/02/10 内 6 2 時間 外 4 電解研磨 1 シャーリング 内外 順序 工程 Image 加工ファンクションポイント の明確化第4回
成果物:目的別の主要施策
見積業務の標準化、効率化 外注納期遵守率向上、 技能レベルの向上 パートナ関係強化 材料見積もりのコストテーブル (重量計算による価格算出法) 見積書の標準フォーマット (見積履歴の管理) 工数見積りの簡易法の開発 売価の設定基準作成 外注価格の目安表の作成 外注見積りの履歴管理 パンチングチューブの コストテーブル化 製造実績の管理 技能教育計画の作成・実施 -社員技能評価・目標設定 基礎テキストの作成 -材料取り、部品図展開等 K社→今野のパンチングチューブ 製造指示書フォーマット作成 外注の納期管理の徹底と 「見える化」 K社への支給品依頼、受入 検収の徹底、納期フォローの仕組 パートナとの情報共有基盤 の整備 ユーザ会の開催 パートナ先のスキルレベル 向上支援 その他 生産進捗の見える化 端材置き場の見える化 お断りした引合いの 履歴管理目次
1. 提案実践分科会の活動趣旨
2. 今野製作所殿 提案実践内容
3. 活動の成果と課題
活動の成果と課題(1)
提案先に提供できた成果
提案した施策が
ITに限定せず、経営や現場の
状況にあったものだった。
• 企業の実情に応じた、あまり無理のない提案がで
きた
ヒアリングや課題の協同検討が業務改善活動
のきっかけとなった。
• 無意識で実施している業務を人に説明することで
可視化
• 自分達で改善項目に気づき、改善実施
活動の成果と課題(2)
提案メンバーにとっての成果
現場と目線を揃えた診断士的なコンサルスタイルをア
ピールできた。
中小企業に対するコンサル経験が積めた。
• 普段考える事がない(検討時間がない)課題について、一緒 に検討・整理する事により、自ら気づいていただく事も価値が あることだとわかった。 • 中小企業では、人による所が大きくあまり管理、標準化を強 めると手数のみかかりかえって非効率になてしまう事がある。 どこまで行うべきかのさじ加減が重要だとわかった。 • 業務の全体が把握でき、企業活動を全体から見る視点が得 られた。無料で更新ポイントを獲得するモデルが構築できた。
• 業務標準化の提案実践作業手順やツールが作成できた活動の成果と課題(3)
課題
会合の頻度と時間
• もう少し短期間で効率良く提案まで行う必要がある。 • 今回のテーマは月1回の会合頻度で良かったが、テーマによっ てはスピード不足になる可能性がある。 • 経営者と幹部社員を半日~1日拘束する会合時間だと、対応 できる企業は余裕のある企業に限定される。参加人数
• テーマにもよるが、メンバーは3-4名程度が適切。今回の 人数だと、ある程度の会議スペースを持つ企業に限定される また、多人数だと質疑等が脱線する可能性が高くなり、会合 時間が長くなる恐れがある。コンサルテーマの設定作業
• 顧客の期待とこちらの思いのすり合わせ(内部意思統一も含 め)に時間を要した。最後に・・・提案実践の教訓と感想
考えを整理し選択肢を提示するのが診断士、決
めるのは社長
• スコープの決定は、社長にPJオーナーだという認識をもって もらう大事なシーン • 診断士は自分が楽に成果をあげられうテーマを選定して提 示するべからず社長や社員に見えてないことを気づいてもらうの
が「調査」→気づきを改善策を考えるステージへ
複数メンバで提案実践するメリットは大きい
知識の交換、議論とロジック固め
中小企業への提案実践は楽しい!
成果を感じられる醍醐味、エピソードに触れる感動
SCMとIT経営実践研究会
診断を受けて
2007年4月28日