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1 税関の役割と組織 税関の 3 つの大きな役割 税関を取り巻く環境は近年大きく変化してい る 訪日外国人旅行者や輸入申告件数の急増 ( と もに直近 10 年で約 6 割増 ) に示されるように海 外との人や物の交流がますます増大している こ のような状況の中 税関は 3 つの大きな役割を担 って

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安全・安心な社会を守る

税関の取組み

税関には、安全・安心な社会の確保、関税等の適正・公平な課税、貿易の円滑化という 三つの使命がある。近年、日本の国際化が進む中で、人や物の交流は著しく増大しており、 貿易の第一線にある税関の役割はますます重要になっている。とくに観光立国の実現に 向けた政府の取組みによって、訪日外国人が急増している。このような環境の中で税関 はどのような取組みを行っているのか、その役割と最新の動向をレポートする。 取材・文 向山勇(株式会社ウイット)

~税関の役割と最新の動向~

税関イメージキャラクター カスタム君

税関の歴史

鎖国政策を続けた江戸時代には、長崎の出 島が日本と外国を結ぶ唯一の港だった。その 後、幕末の安政元年(1854年)に結ばれた日 米和親条約を皮切りに、わが国は諸外国に対 し、次々に港を開いていった。 それと同時に税関の前身である「運上所」が 設置されることとなった。安政6年(1859年) には、長崎、神奈川及び箱館(函館)の港に 設置され、今日の税関業務と同様の輸出入貨 物の監督や税金の徴収といった運上業務や、外 交事務を取り扱うこととなった。 明治5年(1872年)11月28日、運上所は「税 関」と改められ、ここに税関が正式に発足した。 その後、税関は貿易の伸長とともに歩みつづ けている。

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特集 安全・安心な社会を守る税関の取組み ~税関の役割と最新の動向~

税関の3つの大きな役割

税関を取り巻く環境は近年大きく変化してい る。訪日外国人旅行者や輸入申告件数の急増(と もに直近10年で約6割増)に示されるように海 外との人や物の交流がますます増大している。こ のような状況の中、税関は3つの大きな役割を担 っている。 1つ目は、安全・安心な社会の実現。大麻、覚 醒剤等の不正薬物、銃砲等の密輸入は、国民の健 康や国民生活の安全に重大な影響を及ぼす。また、 不正な手段による貿易は、正当な経済活動を阻害 するだけでなく、日本の国際的信用にも関わる。 そこで税関では、不正薬物や銃砲等をはじめ、 テロ関連物資、知的財産侵害物品等、社会 の安全・安心を脅かす物品等の密輸出入に ついて、港や空港等の水際で、24時間取締 りを行っている。また、その際には、外見 的な検査だけでなく、最新の検査機器も有 効に活用している。近年は密輸事犯が悪質 かつ巧妙となっており、効果的な取締りを 行うために内外関係機関との連携や情報交 換を積極的に行っている。 2つ目は適正かつ公平な関税等の賦課徴 収。貨物を輸出または輸入しようとすると きには、税関に申告して許可を受ける必要 がある。この一連の手続きを通関という。 税関では、輸出入の申告が正しく行われ ているかどうかを審査し、必要に応じて貨 物の検査を行う。輸入貨物においては、定 められた関税、消費税等が納められている かどうかを確認した後、その許可を行う。 また、申告が正しい品目・税率に基づくも のかを確認するため、貨物の科学的分析検 査も行っている。 税関は、関税・消費税等あわせて約8.9兆円を 徴収しており、これは日本の国税収入の約15.4 %を占めている(平成26年度)。このように、税 関は徴税機関としても重要な役割を担っている。 3つ目は貿易円滑化の推進。貿易は、日本の産 業を発展させ、国民の生活を豊かにするための原 動力である。その貿易の秩序を維持し、健全な発

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税関の役割と組織

函館税関 東京税関 横浜税関 名古屋税関 神戸税関 大阪税関 門司税関 長崎税関 長崎税関 函館税関 沖縄地区税関 各税関の管轄地域 税関の3つの使命 ・安全・安心な社会の実現 ・適正かつ公平な関税等の賦課徴収 ・貿易円滑化の推進

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展を目指すためには、適正な通関を確保しつつ、 通関手続きの迅速化などによる円滑な処理を実現 する必要がある。税関では、手続きやシステム運 用等の改善を行い、利用者の利便向上を図ってい る。 税関では民間企業とのパートナーシップの構築 により、国際貿易のセキュリティ確保と円滑化を め ざ し、 国 際 標 準 に 則 っ たAEO(Authorized Economic Operator:認定事業者)制度の実施 に取り組んでいる。

全国9つの管轄区域で税関行政を実施

以上のような役割を果たすため、財務省の地方 支分部局として、全国に8税関及び1地区税関が 置かれ(図参照)、全国を9つの地域に分けて管 轄している。また、各税関には税関支署69カ所、 出張所111カ所、税関監視署及び税関支署監視署 10カ所が設置されている。また、税関の定員は、 8,922人となっている(以上、平成27年度)。

税関ホームページ

http://www.customs.go.jp/  税関に関わるトピックスの ほか、海外旅行の手続き、輸 出入の手続きなども詳しく解 説している。全国の税関のホ ームページへのリンクもある。

YouTube

https://www.youtube.com/user/mof  税関の仕事の紹介、税関 教室の実施動画、税関で取 りまとめている貿易統計の 速報などの番組を視聴する ことができる。  税関では、税関の役割について認知度を深めると同時に、最近の取締り状況の公表、薬物等の密 輸出入を未然に防止するため、ホームページのほか、Facebook、YouTube等を通じて広報活動 を行っている。

Facebook

https://www.facebook.com/Japan.Customs  各税関が摘発した、密輸出 入事件を写真付きで紹介した り、税関が実施したイベント の内容を紹介するなど、最新 の情報を掲載している。

Twitter

@Custom_kun  麻薬探知犬をモデルとした税 関のイメージキャラクター「カ スタム君」が最新の摘発情報な どをつぶやいている。海外旅行 の手続き情報もある。

FacebookやYouTubeでも情報を発信中

税関の官署は、貨物の輸出入通関や船舶・航空 機の取締りの拠点として外国との貿易を行うため の港(開港)や空港(税関空港)、さらには、内 陸部の流通拠点等に設置されており、各地の行政 需要に対応している。 また、財務省に関税局が設置されており、関税 行政の企画・立案、税関行政の監督、貿易交渉等 の業務を行っている。

税関における広報・広聴活動

税関では、広報・広聴活動にも積極的に取り組 んでいる。例えば、要望があれば、税関職員が小・ 中学校、高等学校を訪問し、薬物乱用防止教室を 開催しており、税関の役割等を子供たちに紹介す るとともに、危険ドラッグを含め違法薬物の恐ろ しさを伝えている。また、地域のイベント等に参 加し、麻薬探知犬のデモンストレーションを行う など、税関の仕事への理解・協力を求める活動な ども行っている。

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特集 安全・安心な社会を守る税関の取組み ~税関の役割と最新の動向~

覚醒剤の密輸は航空旅客に

よるものが約7割を占める

税関では「不正薬物・銃砲等の社会悪物品の持 ち込みを許さない」という信念の下、積極的な取 締りを実施し、着実な摘発実績を挙げている。 取締りの状況については、財務省が年に1回、 全国の税関の実績を取りまとめ公表している。平 成26年の実績によると、不正薬物の摘発件数は 390件(前年比2%増)、押収量は約630Kg(前 年比37%減)となった。押収量では減少したも のの、押収した不正薬物は、薬物乱用者の通常使 用量で約1,885万回分に達するほどで、依然とし て深刻な状況が続いていることには変わりない。 不正薬物の押収の中で最も大きな比率を占める のは覚醒剤事犯で、摘発件数は174件(同13%増) と過去2番目。押収量は約549㎏(同36%減)と 過去5番目を記録している。摘発件数のうち、航 空機旅客による密輸入が約7割を占めている。そ の特徴を密輸入者の国籍等で見ると、タイ人が最 も多く30人が摘発された。前年比15倍という著 しい増加となった。30人のうち25人が20~30代 の女性であった。隠匿の手口では、スーツケース 等を二重工作したものが48%で最も多く、次い で土産品等に細工したものが続き、2つの手口で 全体の75%を占めた。また、体内隠匿が20件と 前年から一転して増加し、うち12件がタイ人女 性によるものだった。 一方、密輸仕出地の特徴を見ると、平成26年 は中国が79件と前年の38件から倍増した。特に、 香港が42件(前年比4倍)と、大幅に増加した。 また、前年に19件の摘発があったインドが途絶 えたが、タイが26件(前年比13倍)と大幅に増 加した。 大麻事犯は減少傾向にあったが、平成26年は 摘発件数が99件(同50%増)、押収量は約74㎏(同 約6倍)と件数・押収量ともに前年から一転して 不正薬物の摘発件数と押収量の推移

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押収量は3年連続で600kg超え

不正薬物の密輸入取締状況

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 合計 679 378 816 498 403 364 509 626 1,007 630 その他 2 41 39 3 18 15 50 11 135 6 大麻 588 196 491 87 52 27 57 132 13 74 覚醒剤 88 140 287 408 333 322 402 482 859 549 件数 343 391 395 313 402 296 326 308 382 390 0 300 600 900 1,200 0 100 200 300 400 500(摘発件数:件) (押収量:kg) 覚醒剤 大麻 その他 件数 ※その他とは、麻薬(ヘロイン、コカイン等)、向精神薬及びあへんをいう。

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増加した。

平成27年の関税法改正で

指定薬物が摘発対象に

また、平成27年4月には関税法が改正され、危 険ドラッグの水際対策として、指定薬物が関税法 上の「輸入してはならない貨物」に追加された。 それを受けて財務省では、改正後の4月及び5月 の全国の税関による摘発状況をまとめた。 それによると、指定薬物の摘発件数は479件に 達し、わずか2カ月間で前年1年間に摘発した覚 醒剤や麻薬等の不正薬物の全体件数である390件 を大きく上回った。 摘発された事犯を密輸形態別にみると、航空貨 物の1件を除き、すべてが国際郵便であった。ま た、仕出国別にみると、中国が429件で全体の約 9割を占めた。

金地金の密輸入が処分件数、

脱税額ともに過去最高

税関では、関税等の脱税に関わる調査も行って いる。平成26事務年度(平成26年7月から平成 27年6月まで)に調査に着手した件数は353件(前 年度比2.7倍)、処分した件数は333件(同2.5倍)と いずれも過去最高を記録した。また、金地金の密 輸事件が多発し、その処分件数は177件(同22倍)、 脱税額が2億4,000万円(同8倍)といずれも過 去最高を記録した。 指定薬物の密輸形態別・仕出国別摘発状況(平成27年4月-5月) 仕出国 密輸形態 中国 イギリス チェコ 米国 その他 合計 国際郵便物 摘発件数(件) 429 16 16 4 13 478 押収量(g) 6,806 539 511 119 266 8,241 航空貨物 摘発件数(件) 0 0 0 1 0 1 押収量(g) 0 0 0 14 0 14 合計 摘発件数(件) 429 16 16 5 13 479 押収量(g) 6,806 539 511 133 266 8,255 (注1)数値は速報値 (注2)押収量は、重量未確定のものを含む推計値(液体は概算重量に換算して計上) (注3)中国には香港を含む 摘発された指定薬物 密輸された金地金

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特集 安全・安心な社会を守る税関の取組み ~税関の役割と最新の動向~

平成27年上半期の輸入差止は

過去最多を更新

税関では、特許権や商標権などの知的財産を侵 害する物品についても、輸出入してはならない貨 物として、水際取締りを行っている。直近の平成 27年の上半期(1月~6月)に、全国の税関で 差止めた知的財産侵害物品の差止状況をみると、 輸入差止件数は1万6,367件と、過去最多をわず かに更新し、依然として高水準が続いている。 仕出国(地域)別の差止件数をみると、中国を 仕出しとするものが、全体の約9割を占め、依然 として大きな割合を占めている。 一方、品目別の差止件数では、財布やハンドバ ッグなどのバッグ類が5,755件(構成比31.7 %) と 最 も 多 く、 次 い で 衣 類 が3,049件、 靴 類 が 2,647件と続いている。 また、知的財産侵害物品には、健康被害が及ぶ 可能性のある医薬品、発火の恐れのあるデジタル カメラのバッテリーや、子どもが落下する恐れの ある子守帯(抱っこひも)など、使用することに より健康や安全を脅かす危険性のある物品もある ことから、税関では、これらについても重点的な 水際取締りを行っている。 知的財産侵害物品の水際取締りには、知的財産 の権利者からの差止申立てによる侵害物品につい ての情報提供が有効であることから、税関では、 差止申立制度の利用促進にも取り組んでおり、知 的財産の権利者等を対象に、知的財産セミナーを 開催し、差止申立ての手続きに関する基礎知識、 税関と権利者との協力の重要性などについて説明 し、差止申立制度等に対する権利者の理解促進等 に努めている。 また、知的財産侵害物品についての啓発ポスタ ーを掲示したり、権利者団体と共同で啓発キャン ペーンを実施するなど、国民に対する啓発活動も 行っている。 税関では、これらの取組みを通じて、今後とも、 知的財産侵害物品の水際取締りに万全の対応を行 っていきたいとしている。

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輸出入差止申立ての利用促進にも取り組む

知的財産侵害物品の差止状況

税関で差止めた知的財産侵害物品の例 仕出国(地域)別(中国・香港・韓国・その他) 輸入差止件数構成比の推移 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成27年 1月-6月 平成26年 平成22年 平成17年 91.2 92.2 90.4 46.6 4.7 4.3 2.4 2.7 1.5 1.3 2.5 44.9 2.6 2.2 4.8 5.8 中国 香港 韓国 その他 (注)四捨五入しているため、構成比の合計が100%にならない場合があります。 枠内の数字は構成比(%) <輸入差止が多い物品> <健康や安全を脅かす危険性のある物品> ■スマートフォンケース(著作権) ■輪ゴム(意匠権) ■医薬品(商標権) ■子守帯(商標権)

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出入国手続の迅速化・円滑化

訪日外国人が急増している。平成27年の訪日 外客数は、1,973万7,000人(前年比47.1%増) と な り、 過 去 最 高 で あ っ た2014年 の1,341万 3,000人を600万人余り上回り、1970年以来45年 ぶりに訪日外客数が出国日本人数を上回る状況と なった。 訪日外国人全体に占める割合は必ずしも大きく はないが、とくに足元での伸びが著しいのはクル ーズ船で入国する旅行者だ。政府が進める観光立 国実現に向けた「アクション・プログラム2015」 では、クルーズ船による外国人入国者を平成32 年時点で100万人を目標としていたが、すでに平 成27年に5年前倒しで達成している。 これまでクルーズ船は長期間の船旅を楽しむ富 裕層が主流だった。しかし、乗客定員が4,000人 を超えるような大型船が投入されるようになった ことで1人当たりのコストが下がり、さらに旅行 日程を短くすることで、最近では一般の人にも手 が届く価格帯のクルーズが増加している。 これにより、九州、沖縄の港に寄港するクルー ズ船が急増している。多くは日本での買い物を目 当てにした中国人旅行客だ。欧米人も増加してい る。加えて、日本を起点にして国内の港を回りな がら、ロシアなど海外の港に一度だけ寄港するワ ンタッチクルーズも人気だ。 政府は、さらに訪日外国人を増やすため、「攻め」 の受入環境整備に取り組んでいる。その中で、 CIQ(税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、 検疫(Quarantine))の1つとして税関が関わる 取組みが出入国手続の迅速化・円滑化だ。 政府の方針では、訪日外国人旅行者の増加に対 応し、外国人旅行者が日本への出入国を円滑かつ 快適に行えるよう、地方空港・港湾における出入

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平成27年 過去最高の1,973万7千人

観光立国実現に向けた取組みを

背景とした訪日外国人急増への対応

外国人旅行者の推移 521 614 673 733 835 835 679 861 622 836 1036 1341 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 1900 2000 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 注)2014年以前の値は確定値、2015年1月∼10月の値は暫定値、 2015年11月∼12月の値は推計値、%は対前年(2014年)比 ビジット・ ジャパン開始 万人 出典:日本政府観光局(JNTO) 出典:日本政府観光局(JNTO) 1973.7万人 (47.1%増) リーマンショック 東日本大震災 1000万人達成 中国 25% 韓国 20% 台湾 19% 香港 8% その他 4% 米国 5% 欧州 5% タイ 4% 豪州 2% カナダ 1% その他東南 アジア・印 7% 訪日外客数の国別内訳 (訪日外客数2015年 推計値) 521 614 673 733 835 835 679 861 622 836 1036 1341 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 1900 2000 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 注)2014年以前の値は確定値、2015年1月∼10月の値は暫定値、 2015年11月∼12月の値は推計値、%は対前年(2014年)比 ビジット・ ジャパン開始 万人 出典:日本政府観光局(JNTO) 出典:日本政府観光局(JNTO) 1973.7万人 (47.1%増) リーマンショック 東日本大震災 1000万人達成 中国 25% 韓国 20% 台湾 19% 香港 8% その他 4% 米国 5% 欧州 5% タイ 4% 豪州 2% カナダ 1% その他東南 アジア・印 7%

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特集 安全・安心な社会を守る税関の取組み ~税関の役割と最新の動向~ 国審査の状況も考慮して、外国人ブースの増設や CIQに係る予算・定員の充実を図り、必要な物的・ 人的体制の整備を進めることとされている。 税関では、国際クルーズ船の寄港増加している 港や訪日外国人旅行者が急増している空港におい て、税関の厳格な水際取締りと迅速な通関を確保 するために必要な体制整備を行っている。また、 地方空港への国際チャーター便の就航や国際クル ーズ船の寄港などの一時的に発生する季節的需要 等に対応するため、近隣官署から職員を派遣し対 応するなど、「機動的体制」を構築している。 その他、「アクション・プログラム2015」では、 市中の保税売店で販売した商品の引渡しに必要な 空港内の引渡カウンターについて、複数の市中の 保税売店が共同で利用できる引渡カウンターの設 置を促進することが盛り込まれている。保税売店 とは国際空港の出国エリアにあり、関税や消費税 等が課せられない商品を日本からの出国者に対し て販売するものである。この保税売店を市中に設 置した場合には、販売された商品が国内に流入し ないよう、空港の出国エリアで引き渡す必要があ ることから、このような取組みを促進しており、 この取組みは、関税法に規定されている保税制度 を活用することにより実現可能となっている。東 京都内でこの制度を活用した保税売店の新設の動 きが見られるところであり、今後、訪日外国人の 需要を取り込み、経済の活性化につながることが 期待される。

PNRの活用を促進

税関における厳格な水際取締りと迅速・円滑な 入国を両立させる観点から、PNR(Passenger Name Record:乗客予約記録)を活用し、効果的・ 効率的な対応を行っている。 具体的には、できるだけ多くの入国者の情報を 事前に取得し、検査対象者の絞り込みを行い、的 確なリスク対応を行っている。 従来は氏名、国籍、旅券番号などパスポートの 情 報 が 記 録 さ れ たAPI(Advance Passenger Information:事前旅客情報)を取得して利用し ていた。平成23年にPNR報告制度が導入され、 APIに記録された情報に加え、航空券の予約年月 日、運賃支払方法、旅行日程、同行者、連絡先等 が航空会社から紙ベースで取得できるようになっ た。また、平成27年4月に関係政令を改正し、 税関のシステムを通じて電子データで入手できる ようになった。これにより、検査対象者の絞り込 みが効率的になっている。 外国船社運行のクルーズ船の入港隻数 (平成26年上位10港) 99 70 69 68 48 32 31 29 27 21 0 50 100 博多 石垣 横浜 小樽 函館 長崎 那覇 神戸 鹿児島 釧路 外国船社運行のクルーズ船の寄港回数及び船型 10 7 36 27 154 6 3 52 103 213 322 167 388 243 286 0 100 200 300 400 500 600 700 H22 H23 H24 H25 H26 7万トン未満 7∼10万トン 10万トン以上 653 373 476 177 338 (注)国土交通省資料に基づき作成 (注)国土交通省資料に基づき作成

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