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平成15年9月3日発行

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平成 15 年 11 月 7 日発行

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<目次> 1:始めに ... 3 2:環境構築... 3 2−1:JDK(Java Development Kit)... 3 2−1−1:JDKの概要 ... 3 2−1−2:JDKのインストール... 3 2−1−3:JDKの環境設定... 7 2−1−4:JDKの動作テスト...13 2−2:TOMCAT(JSP/サーブレットコンテナ) ...15 2−2−1:TOMCATの概要 ...15 2−2−2:TOMCATのインストール...15 2−2−3:TOMCATの環境設定 ...18 2−2−4:TOMCAT動作テスト ...18 2−2−5:web.xmlの編集...20 2−2−6:ディレクトリの整備 ...21 2−3:MySQL(データベース) ...22 2−3−1:MySQLの概要 ...22 2−3−2:MySQLの特性 ...22 2−3−3:MySQLのインストール...23 2−3−4:MySQLの環境設定 ...26 2−3−5:MySQL起動テスト ...27 2−3−6:JDBCドライバのインストール...28 2−3−7:JDBCの概要...29 2−3−8:MySQLの各種設定 ...30 2−3−9:データベース接続テスト...34 3:終わりに ...36 3−1:参考サイト...36 3−2:環境構築時のトラブルシューティング...37 改訂履歴 平成 15 年 9 月 29 日 初版 平成 15 年 11 月 7 日 改訂

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1:始めに

JSP・サーブレットで開発を行うために必要となるソフトウエアをインストールし各種設定を行い ます。今回は以下のソフトウエアをインストールします。(OSは windows を使用しています。) JDK(Java Development Kit) JAVAプログラムを実行するJAVA仮想マシン(javaVM)やコンパイラなど、JAVAプログラ ミングに最低限必要なツールをそろえたJAVA開発環境です。 JSP/サーブレットコンテナ・Tomcat JSP/サーブレットを動かす為の実行エンジン(アプリケーションサーバ)です。 データベース・MySQL 大量のデータをテーブルという方法で管理するソフトウエアです。

2:環境構築

2−1:JDK(Java Development Kit) 2−1−1:JDKの概要 JDKはSunMycrosystemsが提供するJAVA開発ソフトウエアの事です。 正確には「Java2 Platform Standard Edition(J2SE)」と呼ばれています。 2−1−2:JDKのインストール 以下のサイトより windows インストーラをダウンロードします。ここでは最新のバージョンを 入手できます。 http://java.sun.com/j2se/1.4/ja/index.html 今回はバージョン 1.4.0_03 を例にインストール手順を見ていきましょう。 ダウンロードしたファイルは「j2sdk-1.4.0_03-windows-i586.exe」です。

(4)

①ダウンロードした j2sdk-1.4.0_03-windows-i586.exe をダブルクリックすると、インストーラ が起動します。次のメッセージが表示されるので、「次へ」ボタンをクリックします。

②「使用許諾契約」の内容を確認後、「はい」をクリックして次画面へ

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③「インストール先の選択」ではインストールする場所を指定します。この例はデフォルトの状 態です。C ドライブに j2sdk1.4.0_03 というディレクトリが作成され、そこにインストールしていま す。他の場所にインストールしたい場合は「参照」ボタンで場所を指定します。 ④「コンポーネントの選択」では、インストールするコンポーネントを指定しますが、 ここではデフォルトのまま全部入れます。

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⑤ 「 ブ ラ ウ ザ の 選 択 」 で は 使 用 す る ブ ラ ウ ザ を 指 定 し ま す 。 こ こ で は デ フ ォ ル ト の 「MicrosoftInternet Explorer」とします。 ⑥インストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。「完了」ボタンにて インストールは終了します。

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2−1−3:JDKの環境設定 インストール終了後は、環境変数を設定します。環境変数とは、プログラムが実行時に参 照するパスやオプション値など、環境依存の設定値です。 JDKでは以下の2つを環境変数に追加します。 環境変数名 設定値 JAVA_HOME C:\j2sdk1.4.0_03 PATH C:\j2sdk1.4.0_03\bin 「JAVA_HOME」とはJDKのインストールディレクトリです。 「PATH」はプログラム実行時にOSがデフォルトで参照するディレクトリを示します。この PATH の設定をしておくことで C:\j2sdk1.4.0_03\bin に格納されている javac などの実行ファイル をデフォルトで参照できるようになります。 コマンドプロンプトからコンパイルする際に、実行ファイルのある C:\j2sdk1.4.0_03\bin にわざ わざ移動しなくても、どこからでもコンパイルできるようになる訳です。 「インストール先の選択」でデフォルト以外の場所にインストールした場合は、ご自分の環境 に合わせた環境変数の設定を行って下さい。 ※環境変数の設定はOSによって手順が異なります。 詳しい設定方法は次ページ以降で解説しています。

(8)

Windows2000/XPの環境設定 ①Windows2000では「コントロールパネル」から「システム」→「詳細設定」タブを開いて、「環 境変数」ボタンをクリックします。 WindowsXPでは「コントロールパネル」→「パフォーマンスとメンテナンス」から「システム」→「詳 細設定」タブを開いて「環境変数」ボタンをクリックするか、「マイコンピュータ」を右クリックして「プ ロパティ」→「詳細設定」タブを開いて「環境変数」ボタンをクリックします。 ②該当するシステム環境変数があればその行をクリックで選択して、編集ボタンを押して環 境変数を追加します。既存の設定が無い場合は新規ボタンを押して設定します。 ・JAVA_HOMEの設定です。 初めてJDKをインストールされる方は「新規」ボタンより設定して下さい

(9)

・PATHの設定です。既存のPATHが存在すると思いますので「編集」ボタンより追加して 下さい。複数PATHを設定する場合は;(セミコロン)で区切ります。 注)既存のPATHは他のソフトウエアなどの動作に必要なものなので、消してしまわないように 気をつけて下さい。 ※なお、環境変数を有効にするため、Windowsを再起動する必要があります。

(10)

WindowsMeの場合 ①WindowsMeでは「スタートメニュー」→「プログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→ 「システム情報」を選択して起動します。 ②「ツール」→「システム設定ユーティリティ」を選択します。環境タブをクリックすると環境変数 が表示されます。該当する環境変数があればその行をクリックで選択して、編集ボタンを押して 環境変数を追加します。既存の設定が無い場合は新規ボタンを押して設定します。

(11)

・JAVA_HOMEの設定を行います。 初めてJDKをインストールされる方は「新規」ボタンより設定して下さい 変数名 JAVA_HOME 変数の値 C:\j2sdk1.4.0_03 ・PATHの設定を行います。既存のPATHが存在すると思いますので 「編集」ボタンより以下を変数の値に追加して下さい。 C:\j2sdk1.4.0_03\bin 複数PATHを設定する場合は;(セミコロン)で区切ります。 注)既存のPATHは他のソフトウエアなどの動作に必要なものなので、消してしまわないように 気をつけて下さい。 ③再起動するかどうかを聞いてきますので、「はい」を選択して Windows を再起動して下さい。

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Windows98の場合 ①Windows98では、Cドライブの下にあるAUTOEXEC.BATというファイル内で環境変数を 設定します。メモ帳などのテキストエディタでAUTOEXE.BATを開いて下さい。 (下の画面は winXP で AUTOEXEC.BAT を開いたものです) ②PATH、JAVA_HOMEで始まる行が無い場合は新規の行に、既存の環境変数が存在する 場合には;(セミコロン)で区切り以下を追加して下さい。 JAVA_HOME C:\j2sdk1.4.0_03 PATH C:\j2sdk1.4.0_03\bin 注)AUTOEXEC.BATに記載されている内容は windows や他のソフトウエアの動作に必要な ものですので、消さないように気をつけて下さい。編集を行う前にバックアップを取る事をおす すめします。 ③編集が終わったら、ファイルを上書き保存します。 windowsを再起動すれば新しい環境変数が適用されます。

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2−1−4:JDKの動作テスト ・ バージョン番号確認 コマンドプロンプトを立ち上げ、「java ‒version」と入力し、以下のようにバージョン番号が 確認できれば、JDKのインストールと環境変数の設定は完了です。 C:\>java −version java version "1.4.0_03"

Java(TM)2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.4.0_03-b04) Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.4.0_03-b04, mixed mode)

・ サンプルプログラムのコンパイル&実行 簡単なプログラムをコンパイル・実行してみましょう。ここではコマンドラインに日付を表示 するプログラムをサンプルとして使用します。 ソースコードを作成したら、任意の場所に保存し、コマンドプロンプトを起動します。 cd コマンドでソースコードを保存した場所に移動したら、javac コマンドでコンパイルし、 java コマンドで実行してみましょう。 [PrintTheDate.java のコンパイル] >javac PrintTheDate.java [PrintTheDate.java の実行] >java PrintTheDate [PrintTheDate.java のソースコード] import java.util.Date; import java.text.DateFormat; class PrintTheDate {

public static void main(String arg[]){ Date today = new Date();

System.out.println("今日の日付です。");

String myString = DateFormat.getDateInstance().format(today); System.out.println(myString);

} }

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また、よく使用するコンパイルのコマンド「javac」にはさまざまなオプションがありますので紹 介しておきます。(コマンドプロンプトより「javac ‒help」と入力すれば一覧を表示できます。)

C:\>javac -help

使い方: javac <options> <source files>

使用可能なオプションには次のものがあります。 -g すべてのデバッグ情報を生成する -g:none デバッグ情報を生成しない -g:{lines,vars,source} いくつかのデバッグ情報だけを生成する -nowarn 警告を発生させない -verbose コンパイラの動作についてメッセージを出力する -deprecation 推奨されない API が使用されているソースの位置を出力する -classpath <path> ユーザクラスファイルを検索する位置を指定する -sourcepath <path> 入力ソースファイルを検索する位置を指定する -bootclasspath <path> ブートストラップクラスファイルの位置を置き換える -extdirs <dirs> インストール済み拡張機能の位置を置き換える -d <directory> 生成されたクラスファイルを格納する位置を指定する -encoding <encoding> ソースファイルが使用する文字エンコーディングを指定する -source <release> 指定されたリリースとソースの互換性を保つ -target <release> 特定の VM バージョン用のクラスファイルを生成する -help 標準オプションの概要を出力する

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2−2:TOMCAT(JSP/サーブレットコンテナ) 2−2−1:TOMCATの概要 TOMCATは「サーブレットコンテナ」と呼ばれ、サーブレットやJSPを実行するサーバサイド のソフトウエアです。Webサーバの機能も持っているので単体でサービスすることもできます が、一般的には Web サーバと組み合わせて使用し、TOMCATはサーブレット・JSPを専門 に処理するようにします。 今回は学習用という事で、他に Web サーバは使わず、TOMCATのみをインストールしていき ましょう。 2−2−2:TOMCATのインストール 以下のサイトより windows インストーラをダウンロードします。ここでは最新のバージョンを 入手できます。(現段階ではバージョン 4.xをインストールして下さい。) http://jakarta.apache.org/site/binindex.cgi

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今回はバージョン 4.1.24 を例にインストール手順を見ていきましょう。 ダウンロードしたファイルは「jakarta-tomcat-4.1.24.exe」です。 ①ダウンロードした jakarta-tomcat-4.1.24.exe をダブルクリックするとインストールが始まり ます。Java のバージョンを確認する画面が出てきますのでOKを押します。 ②契約同意書が出てきますので「I Agree」をクリックします。 ③インストールするコンポーネントを選択します。ここはデフォルトのまま「Next」をクリックし て下さい。

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④インストール先を聞いてきますので、「C:\Tomcat4.1.24」に変更して「install」をクリックして 下さい。(インストール先を他の場所にする場合はディレクトリ名にスペースが入らないように して下さい。) ⑤ユーザとパスワードを設定します。 ⑥必要なファイルがコピーされ、インストールが完了します。 ※tomcat4.1.27 をインストールされる方へ 2003 年 8 月始めに正式公開された Tomcat 4.1.27 Stable リリース ですが、そのリリース 直後に不具合が見つかりましたので、修正プログラム(パッチ)を入手する必要があります。 詳細は以下のサイトをご覧になって下さい。 http://www.jajakarta.org/tomcat/

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2−2−3:TOMCATの環境設定 JDKの環境設定を参考に以下の環境変数を追加して下さい。 環境変数名 設定値 CATALINA_HOME C:\Tomcat4.1.24 PATH C:\Tomcat4.1.24\bin CLASSPATH .;C:\Tomcat4.1.24\common\lib\servlet.jar 「CATALINA_HOME」とはTOMCATのインストールディレクトリです。 「PATH」は TOMCAT の起動、停止をコマンドプロンプト上で行うときなどに、OSがデフォル トで参照するディレクトリを示します。 「CLASSPATH」は JAVA プログラムのコンパイル・実行時に参照するクラスのパスです。 先頭に記載してある.(ピリオド)はカレントディレクトリ(コマンドを実行した時にいるディレクト リ)を現します。 2−2−4:TOMCAT動作テスト ・TOMCATの起動 TOMCATの起動を行うには以下の2種類の方法があります。

「スタート」→「プログラム」→「Apache Tomcat」から「Start Tomcat」をクリック コマンドプロンプトを立ち上げて「startup」と入力し、エンターキーを押す

(19)

・TOMCAT起動の確認 TOMCATが本当に動いているかはブラウザで確認できます。 ブラウザを起動して「http://localhost:8080/」にアクセスして下さい。 以下のページが表示されれば成功です。 ・TOMCATの停止 TOMCATを停止するには以下の2つの方法があります。

「スタート」→「プログラム」→「Apache Tomcat」から「Stop Tomcat」をクリック コマンドプロンプトより「shutdown」と入力してエンターキーを押す

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2−2−5:web.xmlの編集 サーブレットはブラウザのアドレスバーからファイル名を指定してJAVAプログラムを実行す るため、「どのようなアドレスでサーブレットを呼び出すか?」というルールを TOMCAT に設定 する必要があります。 ここではブラウザからサーブレットにアクセスするための設定を行います。 ①%CATALINA_HOME%(TOMCATのインストールディレクトリ)\conf にある「web.xml」を メモ帳などのテキストエディタで開きます。 ②以下の記述を探してコメントを外します。(tomcat4.1.12 以前のバージョンをお使いの方は 必要ありません。) コメントを外すことにより、デフォルトのサーブレットマッピングを有効にします。 <!-- (←このコメントを外す) <servlet-mapping> <servlet-name>invoker</servlet-name> <url-pattern>/servlet/*</url-pattern> </servlet-mapping> --> (←このコメントを外す) 上記はアドレスバーより http://localhost:8080/アプリケーションルート名/servlet/ファイル名(拡張子は不要) でサーブレットを呼び出す設定を行っています。 ※サーブレットマッピングはデフォルトの設定を使用すると、メンテナンス性などに問題があ るため推奨されていません。各アプリケーション毎にweb.xmlを作成する事が望ましいで すが 現段階ではデフォルトの設定を使用して下さい。

(21)

2−2−6:ディレクトリの整備 TOMCAT 内にアプリケーションのソースファイルを置くディレクトリを作成します。TOMCAT のインストールディレクトリの直下に webapps というデフォルトのアプリケーション配置用ディ レクトリがあります。この配下に配備されたアプリケーションディレクトリは、自動で TOMCAT に認識させる事ができます。 今回はこの webapps の下にディレクトリを整備していきます。 ①webapps の直下に「trust」というフォルダを作成します。この名前は任意なので自由に決め て良いのですが、セミナー用に「trust」という名前で作成して下さい。これか当セミナー用のア プリケーションディレクトリとなります。 また trust フォルダの直下に「jsp」「html」というフォルダを作成し、ここにjsp・htmlファイル を配置していきます。なお trust フォルダの直下に直接jsp・htmlファイルを置く事も可能です が、分かりやすいようにフォルダを分けることにします。 ②trust フォルダの直下に「WEB-INF」という名前でフォルダを作成します。この名前は決まり なので任意に決めることはできません。 ③WEB-INF フォルダの直下に「classes」という名前でフォルダを作成します。この名前は決 まりなので任意に決めることはできません。ここにサーブレットや JavaBeans などの class ファ イルを配置します。 ④各フォルダ作成後、階層が正しいかどうかを必ず確認して下さい。フォルダ階層は以下の ようになります。 webapps trust html(html ファイル置き場) jsp(jsp ファイル置き場) WEB-INF classes(クラスファイル置き場) ※classes にはサーブレット・JavaBeans をコンパイルした時に生成されるクラスファ イル(拡張子 .class)を置く必要があります。

(22)

2−3:MySQL(データベース) 2−3−1:MySQLの概要

MySQL は UNIX 系 OS や Windows、MacOS などに対応したフリーのデータベースサーバで す。フリーとはいえ、大量のデータ処理にも十分な処理速度が保証されており、広範な用途 への適用が可能です。 日本国内では、ソフトエージェンシー(http://www.softagency.co.jp/index.html)がサポート を積極的に行っており、ここで資料やプログラムなどの各種資源を入手できます。ユーザ団 体のサイト(http://www.mysql.gr.jp/)にも様々な情報が提供されています。 ※MySQL は商用利用する場合には別途ライセンスが必要になります。ライセンス料金が発生するのは、 MySQL を利用したサービス(インストールや技術サポート)や製品を第三者に販売する場合です。 2−3−2:MySQLの特性 各種プログラミングインターフェースが豊富 Java をはじめ、PHP や C、C++など主要なプログラミング言語から MySQL にアクセスする インターフェースが多数用意されています。 これによって容易に、アプリケーションと連動したデータベースシステムを構築することが可 能です。 日本語に対応

UNIX 系の OS で使用される EUC、Windows 系の OS で使用される Shift_JIS コードを共に サポートしており、日本語も問題なく使用することができます。

処理スピードが速い

とにかく MySQL といえば、処理スピードの速さに主眼が置かれています。

大量データの管理などで高いパフォーマンスが求められる場合には MySQL を採用すべきで す。

(23)

2−3−3:MySQLのインストール 以下のサイトより windows 用のzipファイルをダウンロードします。ここでは最新のバージ ョンを入手できます。 http://www.mysql.com/downloads/mysql-3.23.html 今回はバージョン 3.23.53 を例にインストール手順を見ていきましょう。 ダウンロードしたファイルは「mysql-3.23.53-win.zip」です。 ① 解凍ソフトを使用して、ダウンロードしたファイルを適当なフォルダに解凍します。

(24)

② 展開されたフォルダ直下に格納されている「setup.exe」をダブルクリックして インストールを開始します。

(25)

④ インストール先を指定します。ここはデフォルトでOKですが、別の場所にインストールした い場合は「Browse・・」で選択します。

⑤ インストールするコンポーネントを指定します。ここでは「Typical」を選択して「Next」をクリ ックするとインストールが開始されます。

(26)

⑥ インストールが終了すると「Setup Complete」ウインドウが表示されますので「Finish」 をクリックするとインストールが終了します。 2−3−4:MySQLの環境設定 JDKの環境設定を参考に以下の環境変数を追加して下さい。 環境変数名 設定値 PATH C:\mysql\bin 「PATH」はMySQLの起動、停止をコマンドプロンプト上で行うときなどに、OSがデフォルト で参照するディレクトリを示します。

(27)

2−3−5:MySQL起動テスト ・MySQLを起動する MySQLの起動にはいくつか方法がありますが、今回は 「インストールディレクトリ\mysql\bin」に格納されている「WinMysqlAdmin」をダブルク リックして起動します。 WinMysqlAdminは初回起動時に基本設定ファイル「my.ini」を生成すると同時に、M ySQLサーバを自動起動します。 起動後、青信号が表示されていれば正常起動出来たことになります。 注)この画面は一瞬で消えて右下のタスクバーに隠れてしまいますが、異常ではありま せん。 ・MySQLの動作テスト コマンドプロンプトを起動して、「mysqladmin ping」と入力してエンターキーを押し 「mysqld is alive」の表示が出れば、インストール・環境変数の設定は完了です。

(28)

2−3−6:JDBCドライバのインストール JAVAプログラムからMySQLにアクセスするためには、別途MySQL用のJDBCドライバをイ ンストールする必要があります。 MySQL用のJDBCドライバは以下のURLから入手します。 http://www.mysql.com/downloads/api-jdbc.html 今回はバージョン 2.0.14 を例にインストール手順を見て行きましょう。 ダウンロードしたファイルは「mysql-connector-java-2.0.14.zip」です。 ① ダウンロードした「mysql-connector-java-2.0.14.zip」を任意のフォルダで解凍します。 ②展開されたフォルダの中に存在する「mysql-connector-java-2.0.14-bin.jar」ファイルを 「%JAVA_HOME%(JAVA のインストールディレクトリ)\jre\lib\ext」にコピーすれば終了です。 ※2003 年 9 月 25 日現在、バージョン 3.0.8-stable でSELECT文以外が実行できないという不 具合が報告されました。状況が改善されるまでは最新バージョンは使用せず、上記と同じ旧

(29)

2−3−7:JDBCの概要 JDBCとは JAVA アプリケーションからデータベースを操作するAPIのことです。 JDKのコアAPIとしてjava.sqlパッケージに実装されています。 JAVA アプリケーション ・・・・JDBC API 右が JDBC の基本構成図です。 JDBC ドライバマネージャ ・・・・JDBC ドライバ API JDBC を構成する基本的な要素につい JDBC ドライバ て説明していきます。

※DBMS(DataBase Management System)の略 DBMS ●JDBC API JDBC API はアプリケーションと JDBC ドライバマネージャとの接続インターフェイスです。 ・JAVA プログラムからデータベースサーバへ接続する ・SQL 文を組み立て、データベースサーバで実行させる ・データベースサーバが処理した検索結果を取り出す ・データベースの情報、処理結果に関する情報などを取り出す などの機能を実行するためのインターフェイスが提供されています。 ●JDBC ドライバマネージャ JDBC ドライバマネージャは JDBC アーキテクチャの中核をなすモジュールで、 JAVA アプリケーションと JDBC ドライバとの接続を供給します。 ●JDBC ドライバ API JDBC ドライバ API は JDBC ドライバマネージャと、各データベースベンダーから 提供される JDBC ドライバとの接続インターフェイスです。 ●JDBC ドライバ JDBC ドライバは DBMS との接続を提供するモジュールです。通常 JDBC ドライバ は各 DBMS ベンダーから提供されます。

(30)

2−3−8:MySQLの各種設定 インストール直後の初期設定ではMySQLを使用できるユーザとして「rootユーザ」と 「anonymous(匿名)ユーザ」が登録されています。このまま使うこともできますが、これらのユ ーザにはパスワードが設定されていませんのでセキュリティ面を考慮して次の作業を行いま す。 ・rootユーザにパスワードを設定し、anonymous(匿名)ユーザを削除する コマンドプロンプトより次のように入力して下さい。 >mysql ‒u root mysql

mysql>SET password FOR root@localhost=PASSWORD( root ); mysql>DELETE FROM mysql.user WHERE user= ;

mysql>FLUSH PRIVILEGES; mysql>exit; <解説> 1 行目はコマンドプロンプトより root ユーザで mysql を起動する処理です。 2 行目で root ユーザのパスワードを root に設定しています。 3 行目は anonymous(匿名)ユーザを削除している部分です。ユーザ情報が格納されて いる mysql データベースのuserテーブルからuserフィールドが空白のユーザを削除する という処理になります。 4 行目のコマンドは変更を反映するコマンドです。 5 行目は mysql を停止するコマンドです。 ・データベース・テーブルの作成 実際にデータを格納するテーブルを作成してみましょう。パスワード設定後は 「mysql ‒u ユーザ名 ‒p」でMySQLを起動し、パスワードを入力します。 データベースを作った後にテーブルを作成してみましょう。 データベース名:trust テーブル名:favorite フィールド名 データ型(サイズ) 空の値(null) 注記事項 意味 id int(11) 許可しない 主キー(値の自動セット) 番号 name varchar(50) 許可する 店の名前 comment varchar(100) 許可する コメント tel varchar(20) 許可する 電話番号

(31)

まず、データベース「trust」を作成してテーブル「favorite」の定義を行いましょう。

>mysql ‒u root ‒p Enter password: ****

Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 2 to server version: 3.23.54-nt Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer. mysql>CREATE DATABASE trust;

mysql>USE trust;

mysql>CREATE TABLE favorite(

->id int not null primary key auto_increment, ->name varchar(50), ->comment varchar(100), ->tel varchar(20) ->); <解説> 3∼5行目はMySQLを起動した時に表示されるメッセージです。7 行目でデータベース: trust を作成し、8 行目はデータベース:trust を使用する宣言を行っています。 9行目以降はテーブル:favorite の定義を記述しています。 なお;(セミコロン)入力前に改行を行うと->が表示されます。セミコロンまでの入力は1つの コマンドとして扱われますので、今回のような長いコマンドを入力する場合は見やすいように 上手く改行を入れるとよいでしょう。 ここでテーブルの定義がきちんと出来ているか、確認してみます。

テーブルのフィールドを確認するには「SHOW FILEDS FROM テーブル名;」を使用します。 「SHOW FIELDS FROM favorite;」と入力してみて下さい。

(32)

次はテーブルの各フィールドにデータを挿入していきましょう。

mysql>INSERT INTO favorite(name,comment,tel) VALUES( ->'西京飯店',

->'スープがお代わり自由。550 円の炒飯', ->'03-3970-7651'

->);

mysql>INSERT INTO favorite(name,comment,tel) VALUES( ->'讃岐屋', ->'腰の強い狸うどん', ->'03-4443-6112' ->); <解説> データを挿入するには「INSERT INTO テーブル名 VALUES(値);」を使用します。コマ ンドプロンプトで日本語を入力する場合は「Alt」+「半角/全角」キーを押して日本語入力モー ドに切り替えます。 id は値の自動セットの設定(auto_increment)を行っているのでデータを挿入する必要はあり ません。 また文字列を挿入する場合は値を で囲む必要があります。 ここでデータがきちんと挿入されているか確認してみます。 テーブルにどんなデータが入っているかを確認するには 「SELECT フィールド名 FROM テーブル名;」を使用します。 「SELECT * FROM favorite;」と入力してみて下さい。 (今回は全てのフィールドを取り出しますので*を使用します。)

(33)

・データベースアクセス用の新規ユーザを設定

セキュリティを考慮すると基本的に root ユーザを使用すべきではありません。 今回は先ほど作成したデータベース trust アクセス用の

「aqua ユーザ(パスワード:blue)」を新規に作成することにします。 新規ユーザの追加には、grant 命令を使用して行います

mysql>GRANT all privileges ON trust.* TO aqua@localhost IDENTIFIED BY blue ;

<解説>

データベース trust 配下のすべてのテーブル(trust.*)にフルアクセス権(all privileges) を持つ aqua ユーザを、ホスト localhost 上に生成しています。

(34)

2−3−9:データベース接続テスト データベースに対するあらゆるアクションに先立って、まずはデータベースサーバへの接 続を確立する必要があります。 ここでは、MySQL サーバへの接続を確立し、切断を行うプログラムのサンプルを紹介しま す。 [connectTest.jsp] <%@ page contentType="text/html;charset=Shift_JIS" %> <%@ page import="java.sql.*" %> <html> <head> <title>DB接続テスト</title> </head> <body> <% //JDBC ドライバを呼び出します Class.forName("org.gjt.mm.mysql.Driver"); //指定された URL(データベース)への接続を行います //Connection から Shift_JIS );までは改行しない事!

Connection con = DriverManager.getConnection("jdbc:mysql://localhost/ trust?user=aqua&password=blue&useUnicode=true&characterEncoding=Shift_JIS"); //接続をクローズしてリソースを開放します con.close(); %> <h2>おめでとうございます!データベース接続完了です!(^0^)/</h2> </body> </html>

このソースファイルを TOMCAT の webapps 下の trust¥jspに保存して TOMCAT を起動し、 ブラウザより

http://localhost:8080/trust/jsp/connectTest.jsp

(35)

<ソースコードの解説>

Class.forName("org.gjt.mm.mysql.Driver");

データベースに接続する際は、まず Mysql 用の JDBC ドライバを呼び出します。

Connection con = DriverManager.getConnection("jdbc:mysql://localhost/

trust?user=aqua&password=blue&useUnicode=true&characterEncoding=Shift_JIS"); ※この行は改行せずに入力して下さい!!

DriverMamager クラスの getConeection()メソッドは指定された URL への接続を行います。 URL には以下の構文があります。 jdbc:ドライバ名//ホスト名/データベース名?属性情報 ドライバ名はドライバの種類によって固有につけられたものです。Mysql 用のドライバであれ ば「mysql」になります。 属性情報は「属性名=属性値」を記述し、複数ある場合は&で連結します。上記の例では ユーザ名:aqua、パスワード:blue でデータベース:trust にアクセスしています。 また Mysql に接続を行ってデータを抽出する際に、環境によっては文字化けを起こす場合 があるので属性情報にエンコーディングを指定する必要があります。windows 環境では 「Shift_JIS」、Unix 環境では「EUC_JP」を指定します。

(36)

3:終わりに

環境構築はいかがだったでしょうか?初めて行う方にとっては慣れない作業だったり、聞きな れない言葉が出てきたりして大変だったと思いますが、分からない事が出てきたらネットや書籍 で調べてみて下さい。 これから皆さんが目指すプログラマやシステムエンジニアという職業は、言語の知識の外に 調査能力も要求されてきます。今のうちからネットや書籍の情報を多いに活用するワザを身に つけ、就業時に行かせるようにしておきましょう。 3−1:参考サイト 学習や調査で役立つサイトをご紹介します。 ・ Java 2 SDK API リファレンス http://java.sun.com/j2se/1.4/ja/docs/ja/api/index.html ・ Java で Hello World

http://www.hellohiro.com/

・ Servlet および JSP API ドキュメント

http://www.ingrid.org/jajakarta/servletapi/servletapi-4.0/docs-ja/ ・ The Ja-Jakarta Site(Jakarta Site の日本語版)

http://www.jajakarta.org/index.html ・ The Jakarta Site(英語サイト)

http://jakarta.apache.org/ ・ 浅煎り珈琲−Java アプリケーション入門 http://msugai.fc2web.com/java/ ・ とほほのWWW入門(HTML関連) http://tohoho.wakusei.ne.jp/ ・ UML技術者認定制度 http://www.ogis-uml-university.com/ ・ @IT−アットマーク・アイティ http://www.atmarkit.co.jp/ ・ Soft Agency(Mysql) http://www.softagency.co.jp/index.html ・ Vecter http://www.vector.co.jp/

(37)

3−2:環境構築時のトラブルシューティング 環境構築時でのよくあるトラブルと解決方法をまとめてみました。 ●コマンドプロンプトから javac、mysql などのコマンドが実行出来ない →環境変数 PATH が正しく設定されているか確認して下さい。 →環境変数 PATH で設定してあるディレクトリに、コマンドの実行ファイルがあるかを確認し て下さい。 ●コマンドプロンプトに表示されるエラーメッセージなどが長すぎて、上の方が途切れてしまう →コマンドプロンプトの「プロパティ」→「オプション」でバッファサイズを最大にしてください。

●TOMCAT を「スタート」→「プログラム」→「Apache Tomcat」→「Start Tomcat」から 起動すると、TOMCAT の画面が消えてしまい、うまく起動できない。 →コマンドプロンプトから「startup」で起動する方法を使用してください。 ●データベース接続サンプルプログラムが実行出来ない →TOMCAT が起動しているか確認して下さい。 →jspファイルが正しい場所に配置されているか確認して下さい。 →ディレクトリの整備時に作成したフォルダの名前が正しいかを確認して下さい。

参照

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最初の 2/2.5G ネットワークサービス停止は 2010 年 3 月で、次は 2012 年 3 月であり、3 番 目は 2012 年 7 月です。. 3G ネットワークは 2001 年と

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2013(平成 25)年度から全局で測定開始したが、2017(平成 29)年度の全局の月平均濃度 は 10.9~16.2μg/m 3 であり、一般局と同様に 2013(平成