資源・エネルギー・環境事業領域説明会
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2019年5月17日
常務執行役員 資源・エネルギー・環境事業領域長
井手 博
1. 資源・エネルギー・環境事業領域の概要
・・・・・03
2. 「グループ経営方針2019」に基づく,
資源・エネルギー・環境事業領域の経営方針
・・・・・05
3. 個別事業戦略
・・・・・12
主力事業
・・・・・13
新規事業:循環型社会におけるCO
2
削減に向けて
・・・・・17
目 次
1. 資源・エネルギー・環境事業領域の概要
資源・エネルギー・環境事業領域
内部統制評価グループ
安全衛生グループ
企画管理部
事業推進部
事業開発部
営業推進部
ボイラSBU
原動機SBU
原子力SBU
プラントSBU
(㈱IHIプラント)
アジア拠点EPC SBU
(Jurong Engineering Limited)
相生工場
横浜工場
品質保証部
調達センター
新潟原動機㈱
㈱ディーゼルユナイテッド
井手 博
常務執行役員・事業領域長
小宮 義則
執行役員・副事業領域長
武田 孝治
執行役員・副事業領域長
㈱IHIプラント代表取締役社長
資源・エネルギー・環境事業領域の概要
4
ボイラ
33%
プラント
20%
原動機
25%
原子力
9%
アジア拠
点EPC
13%
売上高構成比
(2018年度 領域計 3,770億円)
※2019年7月1日(株)IHI原動機(仮称)に統合予定
※
※
※
2. 「グループ経営方針2019」に基づく,
資源・エネルギー・環境事業領域の経営方針
(1)
目指す方向性
国内外のお客さまの現行CO
2
排出量の50%削減
(2035年)を目指す
“環境”
ライフサイクル・循環型社会の枠組みでCO₂排出量を評価・削減する
“枯渇性資源利用”
ライフサイクルで
低CO₂化を実現する
“再生可能資源”
脱CO₂・循環型社会における
新たな資源を創成する
“再エネ利用”
地域・産業の分散型・再エネ循環型
社会を目指す
資源
すてる
つかう
もどす
つくる
ためる
排出されているCO
2
循環型
社会
① 排出原単位を下げる
高性能化・高効率化,燃料転換・再生可能資源利用,等② 使用エネルギー物量を削減する
省エネ,エネルギーマネジメント,等③ 吸収・利活用分を増やす
資源化・化学変換,化学吸収・貯蔵,等CO
2
排出量を削減する為には
地域・お客さま毎に最適な総合ソリューションを提供することにより
“脱CO
2
・循環型社会”に貢献する
気候変動対策としてエネルギーメガトレンド(*4D+E)の動きが加速するなか,環境負荷低減・CO
2
排出量削減に対応
社会課題への対応
*Decarbonization(脱炭素), Decentralization(脱集中化・分散化),Digitalization(デジタルコネクション),
Deregulation(自由化), Electrification(電化・電動化)
ソリューション提案
既存技術
活用
新規
技術開発
他社
連携
資源・エネルギー・環境事業領域の事業戦略
エネルギーを
事業基盤の強化
7
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中核技術を強化し,ライフサイクルでお客さまの価値を向上
超々臨界圧技術,バイオマス燃焼,燃料ハンドリング技術といった強みを最大限に活用する。
ライフサイクル・バリューチェーン・グローバルの視点で,高効率化・分散化・燃料多様化・再エネ
安定化等の多様化する社会のニーズに応えるプラントシステムやサービスの提供などを,新たな
エネルギービジネスとして創成する。
創成したエネルギービジネスを組み込んだ工業団地開発や分散型エネルギー供給事業などのイ
ンフラ開発を,パートナーと共に構想し,実現する。
堅固な事業運営体制の構築
事業構造改革を通じた,リーン&フレキシブルな体制の構築
デジタル化による共通業務プロセスプラットフォームの確立 および グループ横断でのリソース最適
配置の推進による事業構造改革を通じて,リーン&フレキシブルで効率良くビジネスを遂行する堅固
な事業運営体制を構築する。
将来に向けての準備を加速
脱CO
2
・循環型社会に向けた新たな価値を創成
CO
2
排出量の削減に資する多様な技術開発を進めると同時に,有効なビジネスモデルを検討し,次
世代の中核事業に繋がる技術ポートフォリオを策定する。
資源・エネルギー・環境事業領域の事業戦略
(2)
3か年の力点
資源・エネルギー・環境事業領域の事業戦略
(3)
脱CO
(4)
事業戦略における中長期ロードマップ
短期(~2021)
中期(~2023)
長期(2024~)
2035年
CO
2
▲50%目標
CO
2
削減率
ライフサイクルビジネスの拡大
高性能・高効率化 ◆燃料転換・バイオマス利用 ◆設備リニューアル/改造・
改良
◆稼働率向上・運用高度化
◆グローバル展開 ◆遠隔監視・異常検知
エネマネ事業展開
再エネ普及安定化ニーズ
◆ユーティリティ最適化
オフグリッド地域でのインフラ開発
脱CO
2
新事業
CCUS
水素・アンモニア製造利用
CO
2
有価転化
枯渇性資源利用
再エネ利用
再生
可能資源
短期的にはライフサイクルビジネスの拡大を通じ
CO2
を削減。再エネ事業,脱CO
2
・新事業へ
展開を図り,CO
2
の削減に貢献
資源・エネルギー・環境事業領域の事業戦略
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9
ライフサイクルビジネス強化による低CO
2
化とお客さま価値の向上
枯渇性資源利用
再生可能資源
再エネ利用
再エネ利用・エネルギーマネージメントを通じCO
2
を削減
脱CO
2
・循環型社会に向けた技術開発と新事業の創成
資源・エネルギー・環境事業領域の事業戦略
(5)
目指す方向性 3分野の詳細
•
お客さまに入り込んだニーズの把握
とソリューションの提供
•
高性能・高効率化
を通じたライフサイクルビジネスの展開
•
デジタル化(モニタリング・デジタルツイン)
によるO&Mの高度化
•
事業用から産業用まで所掌の拡大と幅広いニーズへの対応
•
海外拠点との連携を強化した
グローバル化の拡大
• 再エネ安定化,サプライからデマンドまでの包括提案
• オフグリッド地域における
エネルギー最適運用マネジメント
の展開
• 水素製造・アンモニア・メタネーション
利用に向けた技術開発の促進
• バイオマス活用,燃料多様化に向けた事業の展開
市場の特性
把握とパート
ナー構築
パート
ナーとシス
テム構想
創出
所掌機器
の拡大
地域
拡大
総合ライフサイクル
サービスの提供
2019
2020
2021
ボイラ
• 海外サービス事業増強
原動機
• 舶用エンジンサービス事業海外展開
• 小型分散電源事業とサービス事業の展開
プラント
• 国内サービス事業の強化
原子力
• 原子力政策に基づいた事業を遂行
アジア
拠点EPC
• Oil & Gas/発電プラント現有事業拡大
• 新興市場への参入
ライフサイクルビジネスを拡大し,お客さまの価値を向上
資源・エネルギー・環境事業領域の事業戦略
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11
0
500
1000
1500
2000
2500
3000
3500
4000
2018年度
(実績)
2019年度
(見通し)
2021年度
(見通し)
(億円)
売上高
0.0
2.0
4.0
6.0
8.0
10.0
12.0
0
50
100
150
200
250
300
2018年度
(実績)
2019年度
(見通し)
2021年度
(見通し)
(%)
(億円)
営業利益(率)
営業利益
営業利益率
(6)
3か年ロードマップ
主力事業
国内市場:お客さま価値向上への取り組み
ボイラ事業
• 工程短縮/稼働率向上への取り組み
• 運転→メンテ・改造→設計→お客さまへの提案へのビジネス転換(海外も同様)
海外市場:価値向上への取り組みと事業拡大
• 東南アジア,北アフリカ,中東地域を中心に,既存火力発電所の高度化,高効率化を展開
• IHIグループのグローバルネットワーク拠点であるJEL(建設),SE(エンジニアリング),
PTCF(製造),IPSM(メンテナンス)
※
との戦略的連携の強化により,サプライチェーン全体で
の価値創造
• 電力会社他と連携してオペレーションに入り込み,稼働率向上などプラント全般の最適化を
実現
お客さまのオペレーションに入り込み,稼働率・運転コスト・初期投資の観点から
総合的な提案型事業モデルへ「変える」
CO
2
削減の為の確実な保守点検・高効率化を推進
ライフサイクルビジネスへの転換:
※ JEL:Jurong Engineering Limited (シンガポール)
SE:Steinmüller Engineering GmbH (ドイツ)
PTCF:PT Cilegon Fabricators (インドネシア)
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ボイラ事業
マレーシアにおける遠隔モニタリング事業
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Internet
DCS
PI interface
Firewall
PI Server
(PI
d
ata
v
ia
VPN
)
Monitoring PC
@Client Head Office
Monitoring PC
@IPSM in KL
Firewall
Monitoring PC
@Site
IPSM
遠隔モニタリング技術
原動機事業
舶用事業:中核事業としてタグボートを中心にシェア拡大,技術力強化
• マーケティング活動強化,海外拠点活用により海外シェアを拡大
• 将来的な無人化,電動化への対応技術開発
陸用事業:今後拡大させる重点投資事業。市場を特定,技術で差別化
• お客さまとの協調によるオフグリッド地域におけるエネルギーインフラ最適化の提供
• 高効率エンジンの開発
• 製品ラインナップ強化による多様化ニーズへの対応
中核事業を強化し,ライフサイクルでお客さまの価値を向上
ライフサイクルサービス:案件組成からアフターまで一貫対応体制を確立
• お客さまオペレーションに入り込み,遠隔監視技術の適用や,運転最適化に向けた部品供
給を通じて,新興国でのO&M事業を拡大
• 長期保守契約を通じた安定運転によるお客さまの価値向上への貢献
新規事業:循環型社会におけるCO
2
削減に向けて
循環型社会におけるCO2削減に向けて
(1) メタネーション
(2) コンパクトリアクター
(3) グローバルアンモニアネットワーク
(4) パーム事業
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(1)メタネーション
2011年より,シンガポール科学技術庁傘下の
化学工学研究所(ICES)と,発電所や工場等か
ら排出されるCO
2
を水素と反応させて有用なメ
タンを生成する,メタネーション技術の共同研究
を進めてきた。
高い反応効率と耐久性を兼ね備えた独自の触
媒を開発。この触媒を用いたメタネーションデモ
装置を完成させICES内に設置した。
メタネーションによって生成したメタンは,既存
のパイプラインに供給することで発電用燃料や
都市ガスとして利用可能。CO
2
有価転化の有望
技術として,循環型社会の実現に貢献する。
2019年5月13日プレスリリースより
循環型社会における 新たなCO
2
リサイクル技術としてCO
2
からメタンを製造する
メタネーション技術のデモ装置を開発
デモ装置完成セレモニー
ICES内に設置したメタネーション技術のデモ装置
(2)コンパクトリアクター
CO
2
排出量削減
・高い燃料効率の実現により,
CO
2
の排出量を従来比で
約10%削減
・国内外のベンチーク値を
クリア
ダウンサイジング
・従来比1/10程度の小型化
・現地工事リスクの低減
モジュール建設工法
メンテナンス性
・先進的な構造の触媒を開発し,
触媒の交換時間を大幅に削減
(1~3週間程度)
・メンテナンスによる停止期間
を短縮し,運転稼働率を向上
・将来的に幅広い化学プロセス
への適用を実現
・海洋資源やシェールオイル&
シェールガスの地産地消化
•
先進的なマイクロ反応工学を応用した
高効率な反応器を開発
•
伝熱性能・反応性能を約10倍向上
コンパクトリアクター
フレキシビリティー
従来比1/10サイズの小型リアクターを開発。高い燃料効率によるCO
2
削減効果をはじめとし
て,環境性能の高いビジネスソリューションを実現する。
21
(3)グローバルアンモニアネットワーク
多くの利点を持つアンモニアを活用し,カーボンフリーエネルギーサプライチェーンを構築
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