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四国経済産業局平成 31 年 4 月 25 日 四国地域経済の動向 ( 平成 31 年 1-3 月期 ) ~ 平成 31 年 1-3 月期地域経済産業調査結果 ~ 四国地域の経済は 持ち直しの動きに足踏み感がみられる 1. 生産 ~ 弱含みで推移 ~ 金属製品 プラスチック製品 鉄鋼 はん用 生産用

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(1)

四国地域経済の動向(平成31年1-3月期)

~平成31年1-3月期地域経済産業調査結果~

1.生 産

~ 弱含みで推移 ~

金属製品、プラスチック製品、鉄鋼、はん用・生産用機械は、需要好調などにより、おおむ ね高水準の生産となっている。繊維は持ち直しの動きがみられる。窯業・土石、パルプ・紙・ 紙加工品、非鉄金属は、おおむね横ばいで推移している。輸送機械(造船)、化学・石油石炭製 品、食料品、電気機械は、一部に弱い動きがみられる。 【金属製品】アルミ形材は、堅調に推移。 【プラスチック製品】汎用フィルム製品は包装用途などの需要が好調によりおおむね高水準 で推移。アクリル板はやや弱い動き。 【鉄鋼】合金鉄は、原料価格の低下等により高水準で推移。溶融めっき鋼板は、引き続き国 内鋼材需要が堅調によりおおむね横ばいで推移。 【はん用・生産用機械】食品包装機械及び建設機械は、需要が堅調によりおおむね高水準で 推移。農業用機械は、海外受注増によりおおむね堅調に推移。自動車部品などは、海外需 要の低下により、一部にやや弱い動き。 【繊維】化学繊維は、衣料用途の先行きが不透明であるものの、産業用途は堅調であるなど、 持ち直しの動きが見られる。 【窯業・土石】セメントは、オリンピック需要などが堅調であり、おおむね横ばいで推移。 【パルプ・紙・紙加工品】機能紙(水処理膜用)や衛生用紙は海外需要が堅調に推移。印刷 用紙・家庭用紙は引き続きおおむね横ばいで推移。 【非鉄金属】電気銅及び電気ニッケルは、引き続きおおむね横ばいで推移。 【輸送機械】造船は、各社操業度や受注状況にばらつきがあるなど、やや弱い動き。 【化学・石油石炭製品】合成・樹脂原料は、おおむね堅調に推移しているが、海外需要に一 部弱い動き。樹脂製品は国内需要が堅調に推移し、おおむね横ばいで推移。 【食料品】調味料及び加工食品は、業務用が需要好調により堅調に推移。冷凍食品はやや減 少。 【電気機械】半導体集積回路や半導体ウェハーは、主に海外需要が減少し、弱い動き。光電

四国地域の経済は、持ち直しの動きに足踏み感がみられる

四国経済産業局 平成31年4月25日

(2)

2.設備投資

~ 持ち直しの動き ~

平成30年度の設備投資は、設備の維持・更新を目的とする計画が全体の約9割と最も多いな か、国内外での堅調な受注を背景に、化学・石油石炭製品、パルプ・紙・紙加工品、はん用・ 生産用機械等では、増産・新規工場建設など前向きな投資計画がみられる。小売では店舗の新 設や改装計画のほか、業務の合理化・省力化など人手不足の対策やネット販売強化等の動きも みられる。また、平成31年度の設備投資額は、平成30年度と比べやや弱含んでいる。 【製造業】多くの事業者で、老朽化設備の更新や既存設備の修繕工事が実施されているほか、 品質向上、CO2排出抑制等の環境に配慮した設備導入の動きがみられる。また、化学・石油 石炭製品、パルプ・紙・紙加工品、はん用・生産用機械などでは、国内外での堅調な受注を 背景とした生産設備増強、国内外での工場新増設など積極的な計画がみられる。 このほか、物流センターの新設などの効率化投資のほか、人手不足を背景とした自動化、 省力化投資、社員寮の建設等の環境整備投資などの動きがみられる。 【非製造業】多くの事業者で、店舗や事務所の新設・改修の動きがみられるほか、設備更新や 老朽化対策など、維持・更新投資を実施している。また、コンビニエンスストア、スーパー 等の小売では、引き続き店舗の新設、土地の取得などの動きがみられる。 また、人手不足に対応するためのセルフレジ、自動釣銭機の導入のほか、消費者の多様な ニーズに対応するため、ネット販売事業の強化など情報化投資の動きがみられる。

3.雇用情勢

~ 改善している ~

製造業の一部で受注減に伴い、派遣社員の補充を行わないなどの動きがみられるものの、 依然として多くの事業所で必要な人材が確保出来ず、人手不足の状態が続いている。 【製造業】電気機械工業の一部で、スマートフォン普及の一巡、海外における自動車や工作機 械などの需要減少による受注減に伴い、シフトの組み替えや派遣社員の削減が行われるな ど、やや過剰感が窺える動きはあるものの、依然として必要な生産要員や設備エンジニアな どを確保できていない事業所は少なくない。また、増産や受注増に対応するための生産現場 に必要な新たな人材のほか、製造設備の整備計画、設計、施工管理、検査、維持管理を総合 的にマネージメントできる人材(後継者)を求める事業所もみられる。 これら事業所では、引き続き、定年退職者の再雇用、新卒者確保、中途採用活動、派遣社 員等の受け入れなどを継続的に行うとともに、省力化のための設備投資を行っており、中に は、外国人の受入れを再開あるいは拡大する動きもみられた。また、必要人材の定着を図る ため、賃金面の改善、福利厚生面の充実にも取り組んでいる。 【非製造業】小売業や個人向けサービス業では、接客やサービスの提供業務などを行う人材が 不足している。募集しても、土日祝日勤務を要求されることなどが原因で応募が少なく、採 用となったとしても、賃金面を含めた処遇への不満から定着しにくい状況。中には薬剤師な どの有資格者を求める事業所もある。 また、建設業等では現場管理者(一級建築士などの資格を有する技術職)、企業向けサービ ス業ではデジタルメディアに精通した人材など、必要な資格やスキルを有する人材が不足し ている。 これら事業所では、新卒者確保、中途採用活動、派遣社員や外国人等の受け入れなどを継 続しつつ、シニアや女性の活用、省力化投資(セミセルフレジ、釣り銭機の導入など)、福 利厚生面の充実(選択制確定給付年金制度の導入など)といった取り組みを行っているが人 手不足の状態は続いており、製造業と比べて状況は厳しい。

(3)

4.個人消費

~ 持ち直しの動き ~

百貨店販売は、やや弱い動きが続いており、スーパー販売、コンビニエンスストア販売は、 おおむね堅調に推移している。乗用車販売は、持ち直しの動きがみられ、家電販売は持ち直し の動きに一服感がみられる。観光は、緩やかな持ち直しの動きとなっている。 小売業では、同業他社、他業種との競合などから引き続き客数減少の傾向がみられ、一方で 買い上げ点数の増加などから客単価が上昇もみられる。また、消費者の購買意欲については、 大きな変化はなく、商品に価値を見いだせば高額でも購入するものの、その一方で節約の動き になっているとみている。今後は、改元やGW10連休などに向けて消費者心理が明るくなること を期待しており、消費税増税前には駆け込み需要を見込む一方で、増税後の反動減を懸念して いる。 【百貨店販売】化粧品などが引き続き堅調に推移し、時計、宝飾品などの高額品にも動きが みられたものの、食料品は物産催事が伸び悩みもみられ、気温が高めに推移したことなど から、主力の衣料品で冬物衣料のクリアランスセールの動きが鈍く、全体としてはやや弱 い動きとなっている。インバウンド需要は、ウェイトは小さいながらも着実に増加してい る。 【スーパー販売】気温が高めに推移したことから、冬物衣料や鍋物商材など季節商品の動き が鈍かった。また、食料品では生鮮野菜が相場安となり伸び悩んだものの、果物、総菜な どが堅調に推移したことなどから、全体としてはおおむね堅調に推移している。 【コンビニエンスストア販売】気温が高めに推移したことから、中華まんなどの動きが鈍か ったものの、値上げ後の落ち込みから回復したタバコのほか、弁当、おにぎり、冷凍食品 などが好調に推移し、全体としてはおおむね堅調に推移している。 【家電販売】大容量の冷蔵庫や4K、8Kなど高単価のテレビなどは堅調に推移しているもの の、デジタルカメラなどは弱い動きが続いており、エアコン、石油ファンヒーターなどの 暖房器具は暖冬の影響から動きが鈍かった。全体としては、持ち直しの動きに一服感がみ られる。 【乗用車販売】軽乗用車、普通乗用車を中心に、安全機能の充実等により新型車が好調に推 移したことから、全体としては持ち直しの動きがみられる。 【観光】国内旅行は季節的要因によりやや落ち着いた動きとなっているものの、海外旅行も 含め、GW10連休期間中の需要は大きく、アジア、ハワイ、欧州、北海道、沖縄などの需要 が伸びている。インバウンドは直行便の効果などで増加傾向にあり、全体としては緩やか な持ち直しの動きがみられる。 (参考)最近の全体判断の推移 平成30年 1- 3月期 緩やかに持ち直している 平成30年 4- 6月期 緩やかに持ち直している 平成30年 7- 9月期 緩やかに持ち直している 平成30年10-12月期 緩やかに持ち直している

(4)

平成31年1-3月期地域経済産業調査

資料1

<全国> 一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している(

1

※前期から景況判断に変更があったものは、括弧書きで前期の景況判断を記載。 (備考) 前回の調査時期と比較して景況判断に ・上方に変更の場合は ↗、■ ・判断に変更が無ければ →、■ ・下方に変更の場合は ↘、■ 調査期間:平成31年2月27日~3月29日 調査対象企業数:776社(全10地域合計)

<北海道地域>

緩やかに持ち直してい

る(

(前期:一部に弱い動きがみら れるものの、緩やかに持ち直 している)

<関東地域>

緩やかに改善している(

(前期:改善している)

<北陸地域>

一部に弱い動きがみられるものの、

改善している(

(前期:改善している)

<近畿地域>

一部に弱い動きがみられるものの、

緩やかに改善している(

(前期:緩やかに改善している)

<中国地域>

持ち直しの動きに足踏み

感がみられる(

(前期:持ち直している)

<四国地域>

持ち直しの動きに足踏み感が

みられる(

(前期:緩やかに持ち直している)

<沖縄地域>

改善が続いている(→)

<東北地域>

一部に持ち直しの動きがみられるも

のの、足踏み状態となっている(

(前期:一部に弱い動きがみられるものの、緩や かに持ち直している)

<東海地域>

改善している(→)

<九州地域>

横ばいとなっている(

(前期:緩やかに改善している)

(5)
(6)
(7)

○ IIP(生産)の動向

※資料 経済産業省「鉱工業指数」により作成。 ※平成27年=100、四国、沖縄は平成22年=100 平成30年3月 平成30年4月 平成30年5月 平成30年6月 平成30年7月 平成30年8月 平成30年9月 平成30年10月 平成30年11月 平成30年12月 平成31年1月 平成31年2月

全国

105.1

104.5

104.8

103.7

103.8

103.6

103.5

105.6

104.6

104.7

102.1

102.8

北海道

99.4

99.6

101.3

99.6

99.4

97.4

90.4

98.2

99.0

98.6

96.6

96.8

東北

103.0

102.2

106.5

101.9

103.3

102.8

100.8

104.1

101.4

103.8

99.2

102.3

関東

104.0

103.7

102.4

100.4

101.6

104.0

102.7

104.3

104.3

104.0

97.9

100.0

東海

108.7

110.2

110.1

107.5

107.4

108.5

104.8

108.0

106.5

108.2

103.6

107.4

北陸

105.9

106.8

106.7

104.8

104.2

102.9

106.0

107.5

108.8

107.3

104.3

100.0

近畿

106.6

105.0

105.4

102.1

101.9

103.8

102.5

106.5

104.4

102.8

100.6

102.3

中国

104.4

103.5

102.2

106.0

90.5

97.7

97.6

104.3

107.1

104.4

102.0

102.0

四国

96.5

101.8

95.5

96.7

93.8

95.2

98.5

101.8

100.7

96.9

92.2

92.6

九州

109.4

111.4

106.6

106.9

109.8

108.7

106.3

109.2

105.7

105.6

104.5

107.1

沖縄

99.1

95.9

104.4

103.5

90.7

101.3

97.2

90.1

96.8

92.2

95.4

(8)

○ 有効求人倍率の推移

※資料 厚生労働省「職業安定業務統計」により作成。

5

平成30年3月 平成30年4月 平成30年5月 平成30年6月 平成30年7月 平成30年8月 平成30年9月 平成30年10月 平成30年11月 平成30年12月 平成31年1月 平成31年2月

全国

1.59

1.60

1.61

1.61

1.62

1.63

1.63

1.62

1.63

1.63

1.63

1.63

北海道

1.17

1.17

1.16

1.17

1.17

1.19

1.19

1.20

1.21

1.22

1.23

1.22

東北

1.53

1.53

1.53

1.52

1.53

1.53

1.53

1.53

1.54

1.54

1.53

1.53

関東

1.62

1.62

1.63

1.64

1.65

1.65

1.64

1.63

1.63

1.64

1.62

1.62

東海

1.90

1.91

1.92

1.94

1.93

1.94

1.94

1.93

1.93

1.93

1.94

1.96

北陸

1.97

1.98

1.97

1.99

2.01

2.02

2.02

2.02

2.02

2.04

2.02

2.03

近畿

1.58

1.58

1.59

1.60

1.62

1.63

1.64

1.64

1.63

1.63

1.62

1.64

中国

1.82

1.83

1.85

1.88

1.90

1.90

1.91

1.90

1.92

1.92

1.91

1.93

四国

1.54

1.53

1.55

1.56

1.57

1.56

1.57

1.57

1.56

1.55

1.57

1.59

九州

1.47

1.49

1.49

1.52

1.52

1.51

1.50

1.48

1.48

1.48

1.48

1.49

沖縄

1.14

1.17

1.14

1.16

1.16

1.20

1.21

1.17

1.18

1.20

1.23

1.21

(9)

○ 小売業6業態販売額前年同月比(全店ベース)の推移

※資料 経済産業省「商業動態統計調査」により作成。※小売業6業態とは、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、 家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンターをいう 。 平成30年3月 平成30年4月 平成30年5月 平成30年6月 平成30年7月 平成30年8月 平成30年9月 平成30年10月 平成30年11月 平成30年12月 平成31年1月 平成31年2月

全国

2.0

1.6

▲ 0.5

3.0

0.5

1.2

3.1

1.1

▲ 0.1

1.4

▲ 0.2

0.9

北海道

2.1

2.0

0.4

2.8

▲ 1.1

1.9

4.3

▲ 0.4

1.5

1.5

1.2

2.0

東北

1.1

0.1

▲ 1.7

1.9

0.4

0.9

3.7

▲ 0.9

▲ 0.0

1.5

0.0

1.3

関東

1.9

1.6

▲ 0.2

3.2

0.8

1.6

3.4

1.3

▲ 0.1

1.4

0.0

0.3

東海

2.3

2.1

0.1

4.0

2.1

1.4

4.0

1.8

▲ 0.2

3.5

▲ 2.0

0.3

北陸

2.9

2.6

0.2

3.7

1.2

1.2

4.9

1.7

1.9

4.3

1.8

3.3

近畿

2.3

1.9

▲ 0.8

3.0

▲ 0.3

0.7

2.2

2.0

▲ 0.8

1.1

▲ 0.9

1.1

中国

1.4

0.9

▲ 2.0

2.2

1.2

1.2

3.4

1.6

0.9

1.1

0.4

1.1

四国

2.3

1.9

▲ 1.0

3.0

1.9

1.2

3.4

1.7

0.7

1.0

0.0

1.3

九州・沖縄

2.7

2.1

▲ 0.3

3.0

▲ 0.4

1.0

2.5

1.4

0.2

0.4

0.7

2.4

(10)

○ 百貨店・スーパー販売額前年同月比(全店ベース)の推移

※資料 経済産業省「商業動態統計調査」により作成。

7

※九州には沖縄を含む 平成30年3月 平成30年4月 平成30年5月 平成30年6月 平成30年7月 平成30年8月 平成30年9月 平成30年10月 平成30年11月 平成30年12月 平成31年1月 平成31年2月

全国

0.4

▲ 0.1

▲ 1.4

2.1

▲ 1.0

0.6

1.1

▲ 0.2

▲ 1.7

▲ 0.5

▲ 3.0

▲ 1.5

北海道

1.2

0.8

▲ 0.3

1.8

▲ 0.4

1.4

1.6

▲ 1.2

0.6

0.3

▲ 0.5

0.6

東北

▲ 0.4

▲ 1.7

▲ 2.2

1.1

▲ 0.2

▲ 0.4

3.3

▲ 2.1

▲ 1.0

0.2

▲ 1.1

▲ 0.3

関東

0.0

▲ 0.4

▲ 1.1

2.9

▲ 0.9

1.0

2.2

▲ 0.5

▲ 1.9

▲ 1.0

▲ 3.0

▲ 2.1

東海

0.3

1.4

0.5

3.6

1.4

1.4

1.8

0.9

▲ 2.0

3.7

▲ 6.5

▲ 3.2

北陸

0.6

0.1

▲ 1.4

1.3

0.5

▲ 0.5

2.6

0.4

▲ 0.6

2.3

▲ 1.2

0.6

近畿

1.1

0.2

▲ 2.0

0.5

▲ 2.4

▲ 0.2

▲ 2.0

0.1

▲ 2.4

▲ 0.8

▲ 3.4

▲ 1.3

中国

1.3

▲ 1.2

▲ 3.0

1.0

▲ 2.2

▲ 0.1

0.9

▲ 0.0

▲ 0.6

▲ 1.1

▲ 2.1

▲ 0.7

四国

0.8

0.5

▲ 1.5

2.1

1.1

1.1

2.0

0.7

▲ 0.2

▲ 0.6

▲ 1.7

▲ 0.4

九州

0.9

0.2

▲ 2.1

1.8

▲ 2.1

0.6

▲ 0.4

1.1

▲ 1.3

▲ 2.5

▲ 1.6

▲ 0.0

沖縄

4.3

2.1

1.2

3.9

▲ 0.1

6.9

▲ 2.3

6.3

2.1

1.4

1.1

2.2

(11)

○ コンビニエンスストア販売額前年同月比(全店ベース)の推移

※資料 経済産業省「商業動態統計調査」により作成。 平成30年3月 平成30年4月 平成30年5月 平成30年6月 平成30年7月 平成30年8月 平成30年9月 平成30年10月 平成30年11月 平成30年12月 平成31年1月 平成31年2月

全国

2.8

2.2

0.1

2.5

1.3

2.2

4.5

0.0

2.0

2.8

2.6

3.8

北海道

2.5

2.5

0.2

3.1

▲ 0.3

1.9

3.1

▲ 2.3

1.8

1.4

2.1

2.6

東北

0.5

0.2

▲ 1.7

0.9

0.3

2.0

3.1

▲ 2.2

0.8

1.7

1.4

2.2

関東

3.2

2.3

0.8

2.2

1.6

2.8

4.2

0.7

2.2

2.8

2.4

3.2

東海

1.7

1.5

▲ 1.0

2.2

0.7

1.4

4.6

▲ 0.8

1.2

2.2

2.4

4.2

北陸

2.0

1.7

▲ 0.6

2.4

2.2

1.8

4.4

▲ 1.0

2.0

3.1

1.8

3.0

近畿

3.1

2.9

0.1

3.7

1.3

1.5

5.7

0.5

2.5

3.6

3.5

5.7

中国

2.0

1.8

▲ 0.9

2.3

1.3

2.8

5.5

1.3

2.4

3.4

3.0

4.6

四国

1.5

1.4

▲ 1.4

1.0

0.7

0.6

4.0

▲ 1.6

0.9

2.1

2.3

2.8

九州・沖縄

4.0

3.0

0.7

4.2

1.8

2.1

5.1

0.0

2.2

3.2

3.1

4.7

(12)

平成31年1-3月期地域経済産業調査~全体総括(1/2)~

○全体景況 (一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している)

・生産は、輸送機械が高水準で推移しているものの、中国など海外経済減速の影響等によ

り、生産用機械が半導体関連、電子部品・デバイスがスマートフォン関連などで弱い動き。

設備投資は、受注増加に向けた生産能力増強や人材不足解消のための省人化投資等で

増加傾向が継続。雇用は、有効求人倍率が高水準で推移。個人消費は、暖冬の影響で一

部に弱い動きがみられるものの、高額品は引き続き好調。

○生産

生産用機械:半導体関連や工作機械を中心に東北、関東、東海、九州で弱含み。

・電子部品・デバイス:自動車関連は底堅く推移する一方で、スマートフォン関連を中心に、

東北、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州で弱い動き。

・輸送機械:乗用車を中心に東海、近畿、九州で堅調に推移。

○設備投資

製 造 業 :生産能力増強や設備の更新投資に加え、人手不足を補うための省人化投資

などで増加傾向が継続。一部で計画の先送りや見直しをする動き。

・非製造業:小売業の新規出店や既存店舗改装に加え、人手不足へ対応するための省人化

投資への動き。

資料2

1

(13)

平成31年1-3月期地域経済産業調査~全体総括(2/2)~

○雇用情勢

・製 造 業 :資格や技術を有する人材の不足が顕著で、人材の確保が困難。労働条件の改

善、多様な人材の活用の他、業務の効率化や処遇改善の動き。

・非製造業:小売業、サービス業を中心に様々な業種で人員が不足。採用手法の多様化や、

女性・シニア・外国人等の多様な人材の活用がみられるほか、人材確保のため

の処遇改善の動き。

○個人消費

・百貨店・スーパー:暖冬の影響による冬物衣料の落ち込みや野菜の相場安を背景に低調。

化粧品や高額品はインバウンド需要もあり引き続き好調。

・コンビニエンスストア:カウンター商材が引き続き好調。

・ドラッグストア:新店効果に加え、買い上げ点数の増加等により引き続き堅調。

・家電大型専門店:テレビが買替需要で好調。

・新車販売:新型車効果により普通車、軽自動車に動き。

・観光:天候不順や震災の影響から持ち直し、堅調に推移。外国人旅行者も増加している。

(14)

企業の主な声

生産

・半導体製造装置の受注が減少。中国からの納入延期やキャンセルが発生。

(生産用機械/関東)

・中国経済の減速等により、年明けから減速感がみられる。

(業務用機械/近畿)

・車載向けは堅調に推移しているものの、スマートフォン向けは減少。

(電子部品・デバイス/北陸)

・乗用車が海外向け新型車を中心に緩やかに増加しており、高水準で推移。

(輸送機械/東海)

設備

投資

・生産ラインの増設と営業所の改修を実施。

(食料品/北海道)

・景気減速が予想されることから、設備投資計画を後ろ倒し。

(金属製品/関東)

・インバウンド対応のための設備を整備。

(百貨店/中国)

・人手不足への対応として機械化による合理化を推進。

(宿泊/東北)

雇用

・研究開発のできるIT系人材が不足している。

(電気機械/近畿)

・定期昇給の実施や男性の育児休業制度を導入。

(鉄鋼/四国)

・勤務時間など希望に応じたシフトを導入するなど定着率向上に向けた取組みを実施。

(スーパー/九州)

・定年の延長、エリア社員から正社員への登用を実施。

(小売/東北)

消費

・冬物衣料が不調なものの、高額品やインバウンド消費は好調。

(百貨店/東海)

・野菜の相場安や暖冬による鍋物需要の減少などが、食料品の前年比を押し下げた。

(スーパー/中国)

・価格の高い弁当がよく売れるようになってきている。

(コンビニ/沖縄)

・春節等のイベント需要や「ふっこう割」の効果により、観光客は増加している。

(旅行/北海道) 最近の トピックス

・消費増税前の駆け込みでの設備投資も一部でみられるものの、受注への影響は微増となる見込み。

(建設/東北)

・キャッシュレスによるポイント効果もあり現金決済ではない部分の伸長を見込む。

(コンビニ/関東)

1-3月期企業の声

3

(15)

全体景況

<緩やかに持ち直している>

生産は、地震等の影響による減産分の挽回生産の落ち着きなどから、弱含み。個人消費

は、季節商品などの動きにより、持ち直し。観光は、地震により一時落ち込んでいたが、春

節や雪まつりなどのイベントや、「北海道ふっこう割」の効果から好調。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は弱含みとなっている

 地震や停電の影響による減産分の挽回生産が落ち着いたことや、生産体制の見直しによる製品移管のため情報機 器の生産が減少したことなどから、弱含みとなっている。

○設備投資は増加している

 30年度は、工場の新設、生産能力増強投資や人手不足対策のための省人化投資などから、製造業・非製造業とも に前年度比で増加。  製造業は、食料品を中心に、生産用機械などで生産能力増強や老朽化した設備の更新等。  非製造業は、小売で新規出店や店舗改築、宿泊でホテルの新設等。

○雇用情勢は改善している

 有効求人倍率は、長期にわたり改善。  一方、職種による雇用のミスマッチにより、建設、観光、製造、小売で現場の従業員が不足。  このため、新規採用や中途採用に加え、派遣社員などの活用を実施。 また、残業時間の削減、有給休暇取得促進の ほか、賃上げや正社員への登用等の待遇改善を行い、人材の確保・定着を図る。

○個人消費は持ち直している

 百貨店は、雪解けの早まりから春物衣料が好調なものの、一部店舗の閉店の影響が出ている。スーパーは、 飲食料品が堅調。  コンビニエンスストアは新店効果が続いており、ドラッグストアは、新店効果に加え、マスクやスキンケア 商品などの売上が伸びた。  ホームセンターは、昨年9月に続き、2月にも大きな地震が発生したため、防災関連用品に動きがあった。  新車販売は、一部の車種で一服感がみられたものの、新型車効果により好調。  観光は、春節や雪まつりなどのイベント需要と「北海道ふっこう割」の効果により増加。

関連指標

鉱工業生産指数 (H27=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

96.8

(99.0)

1.22

(1.21)

0.6%

(0.6%)

2.6%

(1.8%)

北海道

(16)

東北

全体景況

<一部に持ち直しの動きがみられるものの、足踏み状態となっている>

生産は、輸送機械が持ち直しているものの、電子部品・デバイスがスマートフォン関連、生

産用機械が半導体関連を中心に弱含んでいる。個人消費は、高額品や春物衣料などに

動きがみられたが、全体としては足踏み状態となっている。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は足踏みをしている

 電子部品・デバイスは、スマートフォン関連を中心に弱含んでいる。  生産用機械は、半導体関連を中心に弱含んでいる。輸送機械は、持ち直している。  なお、一部で米中貿易摩擦による悪影響や懸念の声が出ている。

○設備投資は持ち直している

 平成30年度の設備投資計画については、9割の企業が前期時点と比べ「変更なし」としているなか、「減額し た」とする企業がわずかに減った。

○雇用情勢は改善している

 雇用情勢は、平成31年2月の有効求人倍率は1.53倍、新規求人倍率は2.10倍とそれぞれ高水準の動きが続いて いる。  雇用者の過不足判断では、「不足」とする企業が前期とほぼ同様に約6割となり人手不足感が顕著。給与・賞与等の 処遇改善を実施、予定及び検討の事業者が約8割となっている。  人手不足に関する主な声としては、定年退職等による人員減少、応募者の減少、若年層や資格者の人員不足、定着 率低下など。

○個人消費は足踏み状態となっている

 百貨店は、催事などが好調で高額品に動きが見られた。スーパーは、野菜の相場安などにより客単価が下が り伸び悩んでいる。  コンビニエンスストアは、新店効果があるものの、客数減などにより伸び悩んでいる。  ドラッグストアは、新店効果などにより堅調。  新車販売は購買意欲に大きな変化がみられず横ばい。  当期は高額品や春物衣料などに動きが見られたが、全体としては、ほぼ横ばいで足踏み状態となっている。

関連指標

鉱工業生産指数 (H27=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

102.3

(101.4)

1.53

(1.54)

▲0.3%

(▲1.0%)

2.2%

(0.8%) ※指標はすべて2月の数値、括弧内は11月の数値。指標が改善している場合は赤色、悪化している場合は青色、変化なしの場合は白色。

5

(17)

関東

全体景況

〈緩やかに改善している〉

生産は、国際情勢の影響もあり一進一退で推移。個人消費は、暖冬の影響や節約志

向の高まりから、持ち直しの動きが緩やかになっている。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は一進一退で推移している

 輸送機械は、一部自動車メーカーによる生産停止の影響は戻りつつある。米国の関税政策により資材調達価格が上 昇。また、輸出への影響懸念も。  生産用機械は、工作機械が、中国国内の投資減速から受注が減少。半導体製造装置は、スマートフォン向けの受注 が減少。一方、国内外で堅調を維持している建設機械には、今後の中国のインフラ投資強化に期待する声も。  電子部品・デバイスは、中国向け受注の減少による影響があるものの、引き続き自動車向けが底堅く推移。

○設備投資は前年度を上回る見込み

 製造業では、当初計画どおりに設備投資を進めるとの声が多数。一方、継続する資材不足に加え、景気の不透明感 から計画を後ろ倒しにする企業も。  非製造業も当初計画どおりとの声が多数。小売業では、消費増税やキャッシュレスに向けたシステム改修も。

○雇用情勢は着実に改善している

 製造業、非製造業ともに引き続き人手不足。製造業における一部緩和の声も、生産調整によるもの。  働き方改革を意識した多様な勤務体系等の人事制度の見直しの動き。一方、残業規制や有給休暇の取得義務化へ の対応を懸念する声も。

○個人消費は緩やかに持ち直している

 百貨店は、暖冬の影響を受けた冬物衣料がセールを含め不調。インバウンドは中国の景気減速や規制強化の影響 から伸びが鈍化。  スーパーでは、値上げ報道により節約志向が高まるなど、消費に弱さがみられる。10連休は動きが読めないが、軽減 税率導入による中食需要増加への期待の声も聞かれる。  コンビニエンスストアは、値上がり後のたばこやチケットなどの高単価商品が伸長。  家電販売は、テレビが買替需要で好調。消費者を取り込むため、ポイント還元やキャッシュレスへの対応が進む。

関連指標

鉱工業生産指数 (H27=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

100.0

(104.3)

1.62

(1.63)

▲2.1%

(▲1.9%)

3.2%

(2.2%)

(18)

全体景況

〈改善している〉

生産は、電子部品・デバイスが弱い動きであるものの、主力の輸送機械は高水準で

推移。個人消費は、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどが堅調であること

から、緩やかに持ち直し。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は高水準で推移している

 主力の輸送機械は、乗用車が海外向けを中心に緩やかに増加しており、全体では高水準で推移。  電子部品・デバイスは、スマートフォン向け等を中心に弱い動き。  金属工作機械は、国内向けが横ばいとなっているものの、海外向けが弱含みとなっていることから、全体でも弱含み。

○設備投資は増加している

 製造業は、合理化・効率化投資や維持・更新に加え、自動車部品やファインセラミックスでは新製品対応や生産能力 増強の動き。大企業・中小企業ともに、投資意欲が高い。  非製造業では、ドラッグストア、スーパー、コンビニエンスストアで新規出店や改装の動き。  製造業、非製造業ともに、人手不足を背景とした省人化投資への動き。

○雇用情勢は着実に改善しており、労働需給の引き締まりがみられる

 製造業では、大企業は不足感が緩和しているものの、中小企業では不足感が継続。非製造業では、百貨店、スー パー、コンビニエンスストアなどの小売業で非正規社員などの不足感が継続しており、募集をしても人が集まりにくい 状況。

○個人消費は緩やかに持ち直している

 百貨店は、冬物衣料が不調なものの、高額品やインバウンド消費は、引き続き好調に推移。スーパーでは、野菜が相 場安。  コンビニエンスストアでは、カウンター商材が好調。ドラッグストアでは、化粧品が好調。ホームセンターでは、冬物商 材が不振。家電販売店では、エアコンなど、生活家電が堅調。  小売業の各業態間における競争が激化。

関連指標

鉱工業生産指数 (H27=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

107.4

(106.5)

1.96

(1.93)

▲3.2%

(▲2.0%)

4.2%

(1.2%) ※指標は2月の数値、括弧内は11月の数値。指標が改善している場合は赤色、悪化している場合は青色、変化なしの場合は白色。

中部(東海)

7

(19)

中部(北陸)

全体景況

〈一部に弱い動きがみられるものの、改善している〉

生産は、電子部品・デバイスの一部に弱い動きがみられるものの、化学を中心に高水準

で推移している。設備投資は、製造業で大型投資の一巡もあって減少の動きもみられる。

個人消費は、前年の大雪影響の反動から客数の増加もあって、持ち直しの動き。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は一部に弱い動きがみられるものの、高水準で推移している

 化学は、ジェネリック医薬品中心に高水準で推移しており、受託製造も引き続き好調。  生産用機械は、半導体製造装置などに弱い動きがみられるものの、工作機械や繊維機械などには引き続き好 調な動きがみられ、建設機械も高水準で推移するなど、全体では堅調。  電子部品・デバイスは、スマートフォン向けなどに弱い動きがみられ、弱含み。

○設備投資は高水準で横ばいとなっている

 製造業は、生産能力増強に加え、生産性向上投資が積極的に行われているものの、大型投資の一巡もあって 投資額を減少する動きがみられる。  非製造業は、新規出店や店舗改装に加え、人手不足に対応した省人化投資が行われている。

○雇用情勢は着実に改善しており、労働需給の引き締まりがみられる

 製造業では、派遣社員の確保が困難なことから正社員に切り替えて募集する企業がみられるなど、引き続き 人手不足が続いている。  非製造業は、慢性的な人手不足が続いている。高齢者の採用等による対応や、福利厚生の充実等により従業 員の満足度向上に取り組む企業がある。

○個人消費は持ち直している

 百貨店は、前年の大雪影響の反動もあって客数が前年を上回り、暖冬影響で春物に好調な動きがみられる。 また化粧品なども好調に推移している。  スーパーは、気温影響などから冬物衣料や、食料品では鍋物商材が振るわず、野菜の相場安もあって、やや 弱い動きがみられる。  ドラッグストアは、食料品の品ぞろえ強化などにより集客力が高まり、ついで買いが増えるなど、好調な動 きが続いている。  先行きは、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動に対する懸念を持っている企業が多い。

関連指標

鉱工業生産指数 (H27=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

100.0

(108.8)

2.03

(2.02)

0.6%

(▲0.6%)

3.0%

(2.0%)

(20)

近畿

全体景況

〈一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している〉

生産は、各種工作機械等で足踏みがみられる。個人消費は、暖冬の影響から弱い動

きがみられるものの、インバウンドの回復もあり緩やかに改善している。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は足踏みをしている

 生産用機械は、各種工作機械の受注が足踏み。汎用・業務用機械は、コンベヤ等が堅調。  電子部品・デバイスは、自動車向けコンデンサは引き続き好調であるがスマートフォン向け需要が減少。  輸送機械は、高水準で推移している。  総じて生産は、フル稼働状態の企業がまだまだ多いものの、中国経済の減速などの影響を受け受注が伸び悩んでい るという声も聞かれるなど足踏みをしている。

○設備投資は増加している

 製造業では、設備の維持・更新や生産能力の増強を中心に多くの企業で当初計画どおりの設備投資が行われてい るものの、一部で次年度に繰り越されているものもみられる。  非製造業では、倉庫を始めとする物流施設への投資や、需要拡大のための新規出店や店舗改装がみられる。また 製造業・非製造業とも人手不足を補うための投資がみられる。

○雇用情勢は改善しており、労働需給の引き締まりがみられる

 小売業やサービス業では、パート・アルバイトの確保が困難であり、また製造業では、技術者が集まりにくいなど、人 手不足が続いている。採用は新規・中途ともに競争が激化している。  多くの企業で人手不足は経営上の課題となっており、対策として、省人化の推進、パートの短時間勤務の導入、外国 人・高齢者など多様な人材の活用などがみられる。人材確保のための賃金改善の実施もみられる。

○個人消費は一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに改善している

 百貨店は、冬物衣料が苦戦したものの、国内外ともに堅調な化粧品、高額品等が牽引。  スーパーは、野菜の相場安に加え、暖冬により季節商品が不振。  家電販売は、白物家電やエアコン、パソコンが好調であるものの、暖房機器、ゲームが不調。  新車販売は、普通車、軽乗用車が引き続き好調。  インバウンド消費は1月に落ち込んだものの、春節商戦を中心に活況を取り戻し、売上げが回復。

関連指標

鉱工業生産指数 (H27=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

102.3

(104.4)

1.64

(1.63)

▲1.3%

(▲2.4%)

5.7%

(2.5%) ※指標はすべて2月の数値、括弧内は11月の数値。指標が改善している場合は赤色、悪化している場合は青色、変化なしの場合は白色。

9

(21)

中国

全体景況

〈持ち直しの動きに足踏み感がみられる〉

生産は鉄鋼の設備トラブルや自動車の輸出減などがあったが横ばい。個人消費は暖

冬の影響により季節商品が低調で持ち直しの動きに足踏み感がみられる。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は横ばい

 鉄鋼は、需要は堅調だが、設備トラブルの影響により生産減。  化学は、高稼働が継続し、概ね横ばい。  自動車は、輸出の減少や新型車への生産切替の影響等で、生産減。  汎用・生産用・業務用機械は、受注状況に一服感がみられ、横ばい。  電子部品・デバイスは、海外市場の影響を受けて一部に需要の落ち込みがみられ、生産減。

○設備投資は持ち直している

 製造業では、受注増加や省力化に対応するため、工場新増設、設備導入等が進められた。  非製造業では、新規出店や店舗改装、インバウンド対応のための投資(外国人客案内所開設、免税カウンターの移 設)が実施された。

○雇用情勢は着実に改善しており、労働需給の引き締まりがみられる

 正社員・パートを問わず、製造業では現業職や技術職、非製造業ではトラックドライバーや調理師、販売員など様々 な職種で人員が不足している。  今後の雇用については、売り手市場で新規採用が困難なため中途採用を継続して実施していく、外国人や障害者の 積極的な活用を進めていきたい、という声が聞かれた。

○個人消費は持ち直しの動きに足踏み感がみられる

 百貨店では、化粧品や高額品は堅調に推移しているものの、暖冬により冬物衣料が低調だった。  スーパーでは、相場安により野菜が、暖冬により冬物衣料や季節商品が低調だった。  ホームセンターでは、客数の減少と暖冬により季節商品の売れ行きが低調だった。  家電販売では、引き続き高付加価値商品が好調に推移しているものの、暖冬により暖房家電が低調だった。  ドラッグストアでは、新店効果により売上げは増加しているが、今後は他社や他業態との競合が激しくなるとの声が聞 かれた。  新車販売は、1月は好調だったが、2月は前年を下回った。

関連指標

鉱工業生産指数 (H27=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

102.0

(107.1)

1.93

(1.92)

▲0.7%

(▲0.6%)

4.6%

(2.4%)

(22)

四国

全体景況

〈持ち直しの動きに足踏み感がみられる〉

生産は、電気機械等で一部に弱い動きがみられるなど弱含みで推移。個人消費は、暖冬

により季節商品に影響がみられたものの持ち直しの動き。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は弱含みで推移

 プラスチック製品は、汎用フィルム製品がおおむね高水準で推移しているが、アクリル板はやや弱い動き。  化学繊維は、衣料用途の先行きが不透明であるものの、産業用途は堅調であるなど、持ち直しの動きがみられる。  電気機械は、半導体集積回路や半導体ウェハーが、主に海外需要の減少により弱い動き。  化学・石油石炭製品は、合成・樹脂原料がおおむね堅調に推移しているが、海外需要の一部に弱い動き。

○設備投資は持ち直しの動き

 製造業では、化学・石油石炭製品、パルプ・紙・紙加工品、はん用・生産用機械などを中心に増産・新規受注対応と いった積極的な投資計画がみられる。また、非製造業においても、小売業で店舗の新設や改装、情報システムの更 新などの前向きな計画のほか、人手不足に対応した合理化・省人化計画などもみられる。

○雇用情勢は改善している

 製造業では、電気機械工業の一部で需要減少による受注減に伴い、やや過剰感が窺える動きはあるものの、 依然として必要な生産要員や設備エンジニアなどを確保できていない状況。非製造業では、土日祝日勤務や 賃金面などの処遇への不満から人員の確保ができない上に、定着しにくい状況であり、製造業に比べて不足 感が強い。業種を問わず、資格や経験を有する管理者(含む後継者)が不足している。  多くの事業所で将来を見据えた人材の確保及び定着のための取り組みが行われているほか、必要人員削減のため の設備投資に取り組む事業所もみられた。

○個人消費は持ち直しの動き

 百貨店は、化粧品や高額品に動きがみられたものの、気温が高めに推移したため冬物衣料が不調。スーパーでは、 相場安が続き生鮮野菜が伸び悩んだものの、果物、総菜、冷凍食品などが堅調に推移。コンビニエンスストアは、弁 当・おにぎり、冷凍食品、タバコなどが好調。  家電販売は、暖冬により暖房家電が低調だった。新車販売は、乗用車では新型車効果などから、軽乗用車、普通車 を中心に持ち直しの動き。  インバウンドは、国際線拡充によりアジア圏中心に今後も増える予想。

関連指標

鉱工業生産指数 (H22=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

92.6

(100.7)

1.59

(1.56)

▲0.4%

(▲0.2%)

2.8%

(0.9%) ※指標はすべて2月の数値、括弧内は11月の数値。指標が改善している場合は赤色、悪化している場合は青色、変化なしの場合は白色。

11

(23)

九州

全体景況

〈横ばいとなっている〉

生産は、横ばい傾向であるが、電子部品・デバイス等の一部で弱い動き。個人消費

は、暖冬の影響で冬物衣料等の動きは鈍かったものの、時計、宝飾・貴金属等の高

額品及び化粧品は引き続き好調。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は横ばい傾向であるが、一部で弱い動き

 輸送機械は、船舶関連が厳しい状況にあるものの、自動車生産は堅調に推移。  電子部品・デバイスは、一部で弱い動きがみられる。  汎用・生産用・業務用機械は、半導体関連で弱い動きがみられるものの、高い水準を維持している。  素材関連は、化学及び鉄鋼は一部で弱い動きがみられるものの、建築・土木向け等が堅調である。

○設備投資は増加している

 製造業では、生産能力増強や生産効率向上のため、設備導入や更新の投資などがみられたほか、省人化のため機 械化投資を検討する動きもみられた。一方、機械の納入の遅れや一部投資を先送りする動きもみられた。  非製造業では、店舗改装に加え、キャッシュレス決済、セルフレジ導入の動きのほか、従業員教育や、休憩所やトイレ 改装、社員寮など従業員向けの投資もみられた。

○雇用情勢は改善している

 非正規社員の定着率向上のため、正社員化や希望に沿った勤務体制導入等、処遇改善の動きがみられた一方で、 製造業の一部では景気の影響により、過剰となる恐れが生じてきている。

○個人消費は横ばいとなっている

 百貨店・スーパーは、暖冬の影響で冬物衣料等の動きは鈍かったものの、時計、宝飾・貴金属等の 高額品及び化粧 品は引き続き好調。家電販売は、白物家電やテレビ等は好調だったが、暖冬の影響で、暖房家電が低調だった。  新車販売は、2、3月は需要期のため、販売数が堅調に推移。

関連指標

鉱工業生産指数 (H27=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

107.1

(105.7)

1.49

(1.48)

▲0.0%

(▲1.3%)

4.7%

(2.2%) ※指標はすべて2月の数値、括弧内は11月の数値。指標が改善している場合は赤色、悪化している場合は青色、変化なしの場合は白色。

(24)

沖縄

全体景況

〈改善が続いている〉

管内の入域観光客数の増加、個人消費の堅調さを背景に改善が続いている。また、

設備投資は持ち直している。

個別の動向

(企業の声及び統 計指標から作成)

○生産は横ばいとなっている

 鉱工業生産指数の主要な業種である食料品工業にあまり変動はなく、全体として横ばい傾向が見られた。  4月以降の需要増加等を期待し、短期・長期の見通しは、増加が見込まれるとの声が多い。

○設備投資は持ち直している

 前期に比べ製造業は下方修正されたが、非製造業が改善されており、全産業の平成30年度の設備投資額は増加。  設備や施設の改修・増設等が見込まれる。

○雇用情勢は改善が続いている

 有効求人倍率は、全国に比べて差があるが、29ヶ月連続で1倍台を維持しており堅調に推移。  ヒアリングにおいても、多くの事業者(7割超)が人手不足を認識。  事業への影響を懸念する一方で、福利厚生の充実や残業を削減するため雇用を増やす等、従業員の処遇改善を 図る事業者も存在。  2月の完全失業率(季節調整値)が全国平均を下回る2.0%を記録。

○個人消費は改善が続いている

 百貨店・スーパー、ドラッグストアを中心に堅調に推移している。  消費者心理の変化や商品品質の向上により、客数は減っているが購入単価が増加しているとの声が一部の小売 業であった。  短期・長期の見通しについては、客単価の上昇による売上増加の傾向があった。

関連指標

鉱工業生産指数 (H22=100) ※季節調整値 有効求人倍率 ※季節調整値 百貨店・スーパー 販売額(前年同月比) コンビニエンスストア 販売額(前年同月比)

95.4

(90.1)

1.21

(1.18)

2.2%

(2.1%)

4.7%

(2.2%) ※指標はすべて2月の数値、括弧内は11月の数値(鉱工業生産指数は1月、括弧内は10月)。指標が改善している場合は赤色、悪化している場合は 青色、変化なしの場合は白色。 ※コンビニエンスストア販売額(前年同月比)は、九州・沖縄の数値。

13

参照

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