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〔学
会〕
東京女子医科大学学会第85回例会
日時 昭和32年6月28日(金)午後2時30分
場所東京女子医科大学臨床講堂
1.乳幼児頭毛の毛小調紋理について
(法医)鈴木きみ子
毛髪の非望皮の純理は,法医学的に個入識別の一論
点として古くから利用せられているが,成人毛につい
ての報告のみが多い。私は乳幼児筆写について腰輿皮
紋理が如何なる状態を呈しているかを知る目的で,江
上氏乾板法によって乳幼児頭毛の毛小皮紋理を検査し
た。
検査法
(i)頭毛を石鹸で洗った後さらにアルコール及びエ
ーテルで洗って後乾燥しておく。
(ii)次に写真乾板を定着液に直接浸し,感光剤を除
去した後,式のごとく水洗乾燥して適当な大さに切っ
ておく。
(iii)使用前乾板をまつアルコールに浸けておき,こ
れを平らな跳上に取出し乾燥してある毛髪をその上に
載せ,さらに厚い硝子板でこれをおさえて,その上に
4∼6kg程度の荷重をかけ,乾板が自然乾燥するまで
放置する。
(iv)型のごとく顕微鏡で検すろ。
検査成績概要:
以上のごとき検査方法であるので,一回で紋理が確
認できなかった場合でも,紋理がないと断定しえない
ことは勿論であり,かかる例では再三検査しつつその
状態をみているが,今回は生後2日目以後8年に至る
各例につき,就中特に乳幼児期のものにつき,出生月
別にその確認せられた状態を報告する。
生後一週閲以内の例においても明らかに絞理を確認
しえた。
以後各週,各月のものにみとめられたが,1週間以
内のものはやや紋理が粗であったが,1年以上のもの
では殆んど成人に比して著明な変化を示していない。
しかし本紋理は個人識別に利用する程個人差が強いの
で目下同・一人の逐月的検査を進めつつある。
2.死因別乳児死亡率の都鄙別観察(第1報)職前
(衛生)申島幹回
明治32年より昭和18年までの全国における三大死因
別乳児死亡率,明治39年より昭和13年までの都鄙別三
大死三三乳児死亡率及上記各乳児死亡率性比について
観察した。
1)全乳児死亡率は全国では大正7年が最高でその
後漸次減少している。都榔死亡率曲線の交叉は昭和3
年におこなわれる。
2)先天性疾患は全国では大正7年,大正12年に高
率をしめすが近年になるにつれて減少する。都邸死亡
率曲線の交叉は大正元年である。
3)呼吸器疾患は全国では明治42年:及大正7年に高
率をしめし大正8年以後は減少してゆく。都謝死亡率
曲線の交叉は昭禾ff 5年である。
・4)下痢及腸炎は全国では大正12年が最高で,大正
12年までの約20年間は徐々に増加し大正13年以後の約
20年聞は徐々に減少している。都邸死亡率曲線の交叉
は昭和3年である。
5)全乳児死亡率性比は丙午の影響による明治39年
の低出生性比をのぞくと109∼115の間にあり,近年に
なるにつれて高性比となってゆく。都市は農村より高
性比の年が多く昭和にいたってはつねに都市が高性比
である。
3。 心筋線維の膜抵抗と興奮性の変化について
(生理)田 中 一 郎
山 中 妙 子
1.自発性収縮がないガマ心房の条片標本をRinger
氏里中におき,これに95% OL}+5%CO2ガスを供給
しつつ細胞内電極(3M. KCIを満した超微小電極)を
筋線維に挿入して外液に対する電位を誘導した。この
電位は細胞内電極用前置増巾器及び直流増土器を経て
ブラウン管オッシmグラフで観察詫録した。
2.細胞内に電極が入ると60∼90mVの陰性電位飛
躍(静止電位)がみられる。また,刺激を与えると一
定の潜時後に80∼120mVの陽性の電位変動(脱分極)
が発生する。これが活動電位でその経過は急速な脱分
極に続く所謂plateauとその後やや急な復分極期があ
り,持続時間は400∼600msec(13・)18。C)である。
またOvershootは20∼30mV位である。一般に低温
ではスパイクは小さくなり(又は消失),復分極が緩徐
になって持続時聞は延長する。
3・活動電位発生時に細胞内矩形波通電を行うと矩
形波の大きさに変化がみられる。これは膜抵抗の変化
を示すものでこれより静止時の単位面積当りの膜抵抗
を100としこれに対する活動時膜抵抗の変化を算出す
一嘱6一