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本邦癌死亡率の疫学的研究(第1報)

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33

〔学

会〕

日 堀 場 所 演 題

東京女子医科大学々二二62回例会

昭和28年6月26日(傘)

東京女子医大臨床講堂

午後6回

忌1.本邦癌死亡率の疫学的研究(第1報)「

(衛生)二丁彌 生

緒論近年抗生物質等の発見により予防治療の容易な コ リ 疾患による死亡数が急減しつつある事臥周知の通りであ るが,之に反し癌及び悪性腫瘍による死亡数は益々増加 の傾向にある◎我々はとれが究朗の一助たらんと,本邦 癌死亡率の時代的推移の観察を行った。 調査方法 静態統計の行われた明治32年から昭和に至・ の ゐ死因統計,動態統計,及び静態統計によって調査し た。今回は第1報として明治36年の成績を発表する。 調査成績 年令別の粗死亡率をみると,0∼20才迄は ロ 死亡率に0又は極めて低率であるが以後年令の進むに従 って漸次上昇し,60,70才代に点て最高となり,以後再 び減少ずる。 性馳こみると若年者の死亡率は女に高く,50,60才半 と年令の進むに従って男の方が高くなって居り,此等成 績は全国酪々共通である。 次に各府県溺にみると,奈良県の入ロ10万に対し186・2 を最高とし,青森の入口10万に対し31.1を最低とし,大 体に於て近畿,北九州,関東に高く.北海道,奥羽北 部,四国,九州南部等に低率である。「爾,訂正死亡率を 出してみると大部分の県に:於て訂正の方が低くなってお り,東京,大阪,北海道,長崎,栃木.青森,福岡,神 奈川,群雲の9府県のみ訂正の方が高くなっている。後 者は年令構成上高年者が少い為であろう。 結語 年令S;J観察でIX60代以後最高で,これは癌が老 コ 人病である事を示し,男女劉では申二丁は女に高く以後 男の方が高いことは,中年の女が生殖器癌就中子宮癌に よって如何に多く倒れるかを示している。叉府県溺観察 では,近畿,北九州,関東に高く,一般に未開地に低 く,文化の進んだ地方に高い事を物語っている。その理 由としては一般に臨駄的診断の進歩せる為と考えられる が,筒その他の点に関しても目下検討中であみ。 2.骨折に対するキュンチャー罠骨髄内固定法の治験例

(整形外科)森多鶴子

キ出ンチヤρ氏骨髄釘の紹介及び私達の教室に於ける 治験例を併せて報告し,その利点,欠点について批判を 加えた。 症例 1.52才女 定型的転位を起せる大腿骨体部の新鮮骨折に対し,本 法を施行した例。 症例2.22才:女 脳性小児麻痺を有し下腿脛骨の治癒困難な仮関筋に対 し,本法を行い,成功した例。 利点; 1)骨髄釘自体の機械的強度による固定の早期起立歩行 を許しうることであり。 2)よって,骨折端聞の圧迫加重のために仮骨形成を豊 富迅速にすることである。 3)之が為筋力の恢復も早く,隣接関節の拘縮も防ぐ 「と」とカミ出来る。 終り匿キュンチャP釘の実物を供覧し紹介した。 5.脳膜転移を俘える胃癌の一例 一 (病理)今 井 三 璽

(内科)青木仲』子

患者は53才の主婦である。項部強直,嘔吐,頭痛を主 訴として入院。入院時すでに胃部に腫瘍を触れレ線駈見 その他により胃癌と診断し,更に腹水より癌細胞を多数 みとめ腹膜癌腫症の存在をみとめ,脳脊髄液所見により 脳膜転移も伴えるものと診断した。即ち臨床的に腺膜炎 症状を呈し,右下肢には病的反射あり,脳脊髄液ば液圧 最高600mmH20,細胞増多症,グロブリン反応陽性で その沈渣には癌細胞及び印環細胞を証明した。剖検によ り胃に原発せる硬性癌なることをたしかめ,叉後腹膜溝 巳腺及び脳底脳膜に粟粒大の癌性腫瘍の転移を多数にみ とめた。 4.人回虫の最近の進歩 (寄生虫)長 蜀 寛 治 熱海沖の初島で回虫の撲滅作用を始めたのは一昨年の 八月であみ。当時回虫保有者隊全島民268名14Pt名であ った。 最初の内は在来の駆虫法に従った為駆虫の効果は思わ しくなく,数回の反覆駆虫を余儀なくされるものが少く なかったので駆虫方法の研究を始めた。同年の年末にな 一 119 一

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