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単胎児家庭の比較からみた双子家庭における育児問題の分析

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平成14年3月15日 第49巻 日本公衛誌 第3号 229

単胎児家庭の比較からみた双子家庭における育児問題の分析

ヨコヤマ ヨシエ 横山 美江 目的 双子家庭における育児問題を,単胎児家庭との比較から分析し,双子家庭への効果的な支 援のあり方を検討した。 方法 調査対象は,1994年以降に双子を出産した母親234人,および1994年以降に単胎児を出産 し,かつ双子の母親と年齢をマッチさせた単胎児の母親200人である。調査内容は,母親の 妊娠中の不安,育児協力者の状況,子供の世話をする時間的ゆとり,疲労状態,睡眠状態等 である。 結果 1. 妊娠中不安を感じたと答えた者は,単胎児の母親に比べ双子の母親の方が有意(P< 0.001)に多く,不安に感じる内容についても双子の母親と単胎児の母親で差異が認められ, 双子の母親は双子が生まれることに伴って生じるさまざまな要因に対して不安を抱いていた。  2. 子どもを世話する時間的ゆとりがあまりないあるいはまったくないと回答した母親 は,単胎児家庭で13.6%であるのに対し,双子家庭では68.9%と,双子家庭の方が子どもを みる時間的ゆとりがないと感じる母親が有意(P<0.001)に多かった。  3. 双子家庭の母親は,単胎児家庭の母親に比べ有意に重度の疲労感を訴えていた。ま た,単胎児家庭における母親の睡眠時間は平均7時間19分であるのに対し,双子家庭の母親 の睡眠時間は平均6時間32分と,双子家庭の母親の方が有意(P<0.001)に短かく,夜間2 回以上起きる者も有意(P<0.05)に多かった。  4. 夫の育児協力状況別に母親の疲労状態を分析すると,夫の協力のある双子の母親は, 夫の協力のない双子の母親よりも心身両面で疲労感が有意に軽減していた。 結論 双子家庭の母親は,単胎児家庭の母親に比べ,疲労感が強く,睡眠状態も悪化し,かつ時 間的に余裕のない中で育児に追われていることが明らかとなった。また,妊娠中の不安につ いても,双胎妊娠した妊婦は,双子が生まれることに伴って生じるさまざまな要因について 不安を抱いており,妊娠中からの適切な情報提供を含むサポートの必要性が示唆された。 Key words : 双子,単胎児,母親,育児,疲労感,睡眠状態

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