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シャンピニオンエキスの消臭効果と生体内インドール,トリプタミン生成抑制効果

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Academic year: 2021

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平成9年1月15日 第44巻 日本公衛誌 第1号 5

シャンピニオンエキスの消臭効果と生体内

インドール,トリプタミン生成抑制効果

古泉

鈴木

嘉彦

志村

純子

 食肉,魚介類が腐敗すると悪臭を発生し,また,これらの食品は腸内で発酵分解して悪臭源となる物質イ ンドール,スカトールを生成する。これらの悪臭に対して種々の消臭剤が用いられてきたが,著者らはマッ シュルームから抽出したシャンピニオンエキスの消臭効果およびインドール,トリプタミン生成抑制効果に ついてin vitroおよびin vivoの実験を行った。本実験では,食肉などの腐敗によって生じるアンモニア性 窒素の濃度,および腸管から吸収されたトリプトファンの代謝産物であるインドール酢酸とトリプタミンの 血中濃度を測定し,これらを消臭効果の評価基準とした。  アンモニアはネスラー法により,トリプトファン,トリプタミンおよびインドール酢酸は高速液体クロマ トグラフィー(HPLC)にて分析した。鶏肝ホモジネートを用いた腐敗実験では,シャンピニオンエキスが アンモニア性窒素の発生を抑制することが分かった。家兎にトリプトファンを経口投与すると血中にインド ール酢酸,トリプタミンが検出されるが,シャンピニオンエキスを同時投与した家兎ではトリプタミンはま ったく検出されなくなり,インドール酢酸も投与12時間目には検出されなくなった。このようにシャンピニ オンエキスは,食肉の腐敗によるアンモニア生成を抑制し,家兎血中トリプタミン,インドール酢酸の代謝 を早めることが分かった。今後,これを実際に応用するにはさらに研究が必要だが,シャンピニオンエキス は動物性食品などの腐敗による悪臭発生の防止に役立つものと考えられる。 Key words : シャンピニオンエキス,インドール,アンモニア,解毒,トリプタミン,消臭

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