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<シンポジウム3>神経難病の克服―単一遺伝子病からのアプローチ―ねらい

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Academic year: 2021

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<シンポジウム 3>神経難病の克服―単一遺伝子病からのアプローチ―

ねらい

座長

東京医科歯科大学大学院脳神経病態学分野 東京大学医学部附属病院神経内科

水澤 英洋

省次

(臨床神経 2010;50:848) 近年の神経・筋疾患の病態解明においては,単一遺伝子疾 患の病因遺伝子の同定と発症機序の研究が牽引的役割を果た してきた.そこでは臨床家として神経内科医の役割がきわめ て大きく,多くの臨床家そして患者とその家族の協力が在っ てはじめて可能となる研究である.すなわち臨床的診断基準 を確定し,家系を集積して漸く連鎖解析に進むことができる. Duchenne 型筋ジストロフィーにおける dystrophin や Hunt-ington 病における huntingtin の発見から,神経難病の代表で ある筋萎縮性側索硬化症(ALS)における SOD1 が同定され, 脊髄小脳変性症では Machado-Joseph 病(SCA3),歯状核赤 核・淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA),SCA6 などで CAG リ ピートの異常伸長によるポリグルタミン病としての研究が進 み,Alzheimer 病や Parkinson 病などでも続々と病因遺伝子 が同定され,それらの発症機序の研究が大きく発展している. これらのいわゆる神経変性疾患以外でも,最近は CARASIL, 家族性 Wernicke 脳症などにおいて大きな成果があがってい る.本シンポジウムでは,これらの多数の単一遺伝子病の中か ら,とくに本邦の研究者が中心となって臨床診断と家系集積 から,原因同定や病態解明をおこなって成果をあげてきた疾 患を取り上げた.なお,他のシンポジウムなどで取り上げられ る疾患もあるが,それでも取り上げきれなかったものも多い ことをご了承いただきたい.講演ではそれぞれの疾患の原因 同定にいたる過程,その病態解明が現在までどのように進歩 し,今後どのように治療法や予防法の開発に繋がってゆくか ということについてお話いただいた.幸い多数の皆さんに参 加していただき,単に研究成果の紹介ではなく,実際の臨床に 役立ち,研究を目指す若手神経内科医にとって参考になるよ うなシンポジウムができたことを感謝したい. (受付日:2010 年 5 月 21 日)

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