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Studies on the Syntheses and Applications of Chalcogenoiminium Salts

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Academic year: 2021

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Title

Studies on the Syntheses and Applications of Chalcogenoiminium

Salts( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

武藤, 雄一郎

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第255号

Issue Date

2005-03-25

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/1976

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏 名(本籍) 学 位 の 種 類 学位授与番号 学位授与日付 専 攻

学位論文題目

武 藤 雄一郎(岐阜県) 博 士(工学) 甲第 255 号 平成17 年 3 月 25 日 物質工学専攻 StudiesontheSynthesesandApplicationsofChalcogenoimi (カルコゲノイミニウム塩の合成と応用に関する研究) 学位論文審査委員 (主査)教 授・村 井 利 昭 (副査)教 授 石 原 秀 晴 教 授 稲 垣 都

論文内容の要旨

前例のない分子の創製、合成法の開発、機能性の発現、さらにはそれを用いた高選択的 有機合成化学における重要な課題の-・つである。本研究では、最も反応性の乏しいカル であるアミドのイオウ、セレン、テルル同族体から導かれる括牲化学種、すなわちカル ウム塩に着目した。オキソおよぴチオイミニウム塩は広く研究されている。一方セレン あるのみであり、テルル誘導体では全く前例はなかった。そこで中指者は一連のカルコ ム塩の合成、構造やそれらを用いた新規合成反応の開・発を検討した。 まず様々なセレノアミドに対して1当巌のMeOTrを30秒反応させることにより対応 ミニウム塩を高収率かつ坐気中、室温で安定な化合物として単離した。セレノイミニウ 造はX線構造解析により初めて明らかにすることができた。芳香族誘導体のベンゼン環月 光役していないことやC-Se結合は通常のC-Se単結合距離より短く、セレノアミドのC に近い値を示していた。各種NMRスペクトルデータは溶液中でもセレン上の電子は非局 ことを示していた。さらに、類似の爪先役系を有する化合物における炭素-セレン結合間 比較したところ、C-S¢二重結合性の順を類推することができたQ 次にテルロイミニウム塩の合成を目指し、化合物の安定件の低さと適切な合成経路が ロアミドの一般的合成法を開発した。すなわち、LiAIH。と聴から調製したテルル化反応

ミニウム塩を反応させることでテルロアミドを導いた。この方法を用いることで初めて

び二級テルロアミドを単離することに成功した。次に、先と同様にしてテルロイミニウ 単離した。X線構造解析によりセレノイミニウム塩と類似の構造であることを初めて明 すなわち、ベンゼン環はイミニウム基と共役していないことやテルル原子上の電子はC=】 一亡ノⅠ′1 1rlヽ 乙 ヽ■ _ 主Llナ rp.、2-Tゝ一「…、3爪イ払I中上十l耳lギ0∩麻上丁わノ「て一l一\・ト

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反応ではイオウ、セレンで同様の傾向を示した。すなわち、チオおよびセレノイミニウ ムアセチリドとの反応の後シリカゲルカラムで精製を行うと、β位にMeE基を有するα,β ンを中程度から高収率で与えた。一方、テルル誘導体の反応は対応するα,β一不飽和ケトンを ケトンとテルリドを与えた。このテルリドはリチウムアセチリドがテルル原子上へ攻撃 している。この点に関して、分子軌道計算(B3LYP/LANL2DZ)によりモデル化合物の最適 その結果、テルルの場合、几★。;N軌道とロ★。_≠軌道のエネルギー差がイオウ、セレンの場合 小さくなっていた。この結果と軌道位相環境を考えるとリチウムアセチリドのロ軌道は、 有利に相互作用したと思われる。また、これは実験結果を支持している∴d牒一不飽和ケ 応は出発化合物のMeS基やMcSe基が分子内転位を経由して生成しているというこれま 反応である。この反応でチオイミニウム塩(E=S)を用いたときは古体のケトンを、セレ 塩(E=Se)を用いたときはZ休のケトンを選択的に導くことができた。なお、Z休のケト とセレン原子の間には1,5一非結合相互作用が存在することをX線構造解析により明らかに 最後にここまでで明らかにした一連のイミニウム塩の有機金属反応剤に対する反応性 利用することで、チオイミニウム塩に対して有機リチウム反応剤、マグネシウム反応剤 る連続炭素一炭素結合形成反応で三級アミンを高収率かつ高純度で導く方法を開発した オホルムアミドに対してMeOTfを室温で30秒、次にリチウムアヤチリドを室温で30分、さi 反応剤を35。Cで6時間反応させるとプロパルギルアミンを高収率で与えた。この方法を で、窒素原子が結合した炭素上が三置換のアミンも容易に合成することができた。

論文審査結果の要旨

有機合成化学における重要な課題の-・つは、新しい分子の創製、合成法の

性の発現、さらにはそれを用いた高選択的反応の開発にある。武藤君は、最

乏しいカルポン酸誘導体であるアミドのイオウ、セレン、テルル同族体から

性化学種、すなわちカルコゲノイミニウム塩に着目し、合成、構造やそれら

規合成反応の開発を検討ししている。その結果セレノおよびテルロイミニウ

速効率的合成法を確立し、その分子構造や共鳴構造に関する知見を初めて明

チオおよびセレノイミニウム塩を経由する新規で特異な炭素一炭素結合形成

できたことを述べている。

まず、様々なセレノアミドとl当量のMeOTfとの30秒間の反応で対応サ

ミニウム塩を高収率で空気中、室温で安定な化合物として単離できたこと、

造をX線構造解析により初めて明らかにしたことを述べている。X線構造解析や

スペクトルデータより、セレノイミニウム塩の炭素-セレン結合の二重結合性

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ゥム塩を合成・単離し、X線構造解析により構造も明らかにすると同時に、1

体との類似点や相違点を考察している。

っいで一連のカルコゲノイミニウム塩の炭素求核体への反応性を解明して1

プチルリチウムに対する反応では、チオイミニウム塩はイミニウム炭素上で一

する一方、セレン、テルル誘導体はそれぞれのカルコゲン原子上で反応する

ている。さらにリチウムアセチリドとの反応ではイオウ、セレンで同様の傾

これらの塩とリチウムアセチリドでは、β位にMeE基を有するα舟不飽和ケト

から高収率で得ている・。対照的にテルル誘導体の反応ではケトンとテルリド

る。これらは、初めの段階でのリチウムアセチリドの反応点の違いに起因す

ることや、その違いを分子軌道計算(B3LyP/LANL2DZ)によっても考察している⊂

反応性を検討した中で、qβ一不飽和ケトンを得る反応は出発化合物のMeS

基が分子内転位を経由して生成している前例のない反応であることから様々

を用いた反応として展開している。特にチオイミニウム塩(E=S)を用いたとき

ヶトンを、セレノイミニウム塩(E=Se)を用いたときはZ体のケトンを選択的

ができることや、Z体のケトンの酸素原子とセレン原子の間には1,5一非結合

存在することをX線構造解析により明らかにしている0

最後にこれまで明らかにしてきた一連のイミニウム塩の有機金属反応剤に

性の差を巧みに利用することにより、チオイミニウム塩に対する有機リチウ

マグネシウム反応剤の連続付加による炭素一炭素結合形成反応を達成し、様々

ンを高収率かつ高純度で導くことに成功している。この方法では二つの異な

な有機金属反応剤を一回の反応操作でイミニウム炭素上に組み込むことがで

基盤的合成反応として広く利用されることが期待される。

以上の結果の一部は、アメリカ化学会の論文誌5報にわたり報告されている

発表の内容についても公表予定である0従って.、申請者の博士後期課程に於

果として十分評価できるものと判断する。

最終試験結果の要旨

提出された論文内容に関して平成17年1月31日に40分間の目頭発表

の質疑応答による口頭試問を行った。その結果、申請者は、研究の背景に関

た後、論文内容について詳細に紹介した。

まず-・連のカルコゲノイミニウム塩に関する背景を示し、イオウ系につい

ら広く利用されている一方で、セレン、テルル系の研究例が一例しかないこ

(5)

最後にチオおよびセレノイミニウム塩を用いた炭素一成素結合形成反応について、α、

β一不飽和カルポニル化合物合成法、三級アミン合成法へ適用できた結果を紹介していた0

その後の質疑応答では、テルロイミニウム塩の電子状態に関する質問、有機金属反応剤

の連続付加反応が高い選択性を示す要因などについて質問を受け、的確な説明を行って

参照

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