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橋スラブの損傷破壊機構と補強方法の評価に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

橋スラブの損傷破壊機構と補強方法の評価に関する研究( は

しがき )

Author(s)

小柳, 洽

Report No.

平成9年度-平成10年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(C)(2) 課題番号09650505) 研究成果報告書

Issue Date

1998

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/360

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

1. はしがき 各種のコンクリート構造物が重要な社会資本として建設され蓄積されてきている中 で、これらコンクリート構造物の時間経過に伴って生じる劣化損傷の問題が大きくクロ ーズアップされ、またその補強対策が問題となってきている。特に交通荷重を直接受け る道路橋とりわけ鋼桁の床版としての合成あるいは非合成の鉄筋コンクリートスラブ (以下一般的にはスラブ、橋梁の場合は橋スラブと略)は交通車両の重量を直接支えるた めに、供用期間の増大や交通荷重の重量化によってその疲労損傷が大きな問題となって おり、特に道路交通令の改定によって設計括荷重がT-20からT-25に増加したことも あって、橋スラブの損傷対策の重要度がより一層増加している。 基本的にスラブの力学解析は弾性理論に立脚した薄板理論によるとされているが、ス ラブの実際の挙動はひびわれの影響を受けるために、ひびわれ発生によってスラブ内の 応力状態は大きく変化する。このため、薄板理論によるスラブの解析はあくまで近似的 なものであり、従来の許容応力設計の範囲内のような応力レベルの低い範囲ならともか く、ひびわれの影響が大きくなる領域では薄板理論の適用性は大きく制限される。この ため、スラブの力学挙動の解析やより近似度の高い設計のためには、最終段階にいたる までのスラブの破壊過程としての機構的な解明が重要であるが、とくに押抜きせん断破 壊過程の解明はいまだ十分とは程遠い状況である。さらに、交通荷重を受ける橋スラブ では荷重の載荷位置が変動するために」その破壊の機構的な解明は通常のスラブよりさ らに複雑である。しかしながら、合理的なスラブの構造設計の上で、スラブの破壊機構 の解明は基本的なものである。 一方損傷を受けた橋スラブの代表的な補修・補強工法には、普通コンクリートや鋼織 推補強コンクリート(SFRC)による上面増厚やパネルを樹脂モルタルでスラブ上面に千 鳥に配置接着するD-RAP工法などの上面増厚工法があり、またスラブ下面に鋼板を接着 する工法、カーボンシートを接着する工法、スラブ下面に鉄筋とポリマーセメントモル タルを塗り込んで補修する床版下面増厚などのスラブ下面の補強工法がある。これらの 補強に対する力学的なコンセプトは、増厚による剛性の増加を考えるか、引張り側の補 強筋の増強を考えるかが異なっている。さらに、縦桁増設工法もあり、終局的にはスラ ブの打換え工法となる。ここで、本来的なスラブの補強のあり方と関係して、上面増厚 工法としてSFRCによる増厚とD→RAP工法を取り上げ、また下面補強として鋼板接着と カーボンシート接着工法を取り上げ、上面増厚と下面補強の2つの補強方法の力学的な 相違を明確にしておくことも重要であると考える。 本報告書は、平成9、10年度において行った鉄筋コンクリートスラブの破壊過程を もととした押抜き破壊機構に関する検討と、各種の上面及び下面増厚工法によって補強 した劣化スラブの補強効果ならびにその破壊過程について検討した結果をまとめたも のである。

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