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GPGPUを用いた津波シミュレーションの高速計算

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Academic year: 2021

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(1)2016年ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム High Performance Computing Symposium 2016. HPCS2016. HPCS2016 2016/6/6. ポスター発表用論文. GPGPU を用いた津波シミュレーションの高速計算 High speed calculation of tsunami simulation by using GPGPU ○富山高等専門学校. 制御情報システム工学科. 上田. 裕貴. 富山高等専門学校. 制御情報システム工学科. 古山. 彰一. 1. はじめに 本研究は、富山県に存在する呉羽山断層帯から富 山湾沿岸全域に押し寄せ遡上する津波をシミュレー ションによって再現し、General-Purpose computing on Graphics Processing Units(GPGPU)を用いて高速 化を行うことが目的である。 呉羽山断層帯では将来 M7.4 程度の地震が発生する 可能性が示唆されている[1]。この断層は沿岸部にか なり近いことから、ここで地震と共に津波が発生し た場合には非常に短い時間で沿岸部に津波が到達す る事が懸念される。そのため、津波の発生情報を元 に地域に警報を発するシステムの構築が期待されて いる。そこで、実際に津波が発生した際に遡上範囲 を予測し、被害を軽減するために富山湾全域でのシ ミュレーションを行う。富山湾全域といった非常に 広い範囲で詳細な地形データを用いてシミュレーシ ョンを行うため、計算量が多く、その結果計算時間 が膨大となることが予想される。そこで、大規模な 並列計算によって高い演算性能を発揮できる GPGPU を用いて津波の並列計算を行い、シミュレーション の高速化を図る。. 2.4 シミュレーション条件 シミュレーションのステップ時間は 0.02 秒とし、 10000 回のステップ数で実時間 200 秒の津波シミュ レーションを行う。今回の実験では GPU1 枚による計 算と GPU6 枚による並列計算を行い、計算時間の計測 と可視化を行った。. 3. 結果 津波シミュレーションの可視化結果を図 1、計算結 果を表 1 に示す。図 1 は実時間で津波発生から 100 秒後の波の様子を示しており、波が海上で伝搬し、 陸上に到達していることがわかる。表 1 より、GPU を 6 枚用いた場合の合計計算時間は 91.2 秒となった。 GPU1 枚時の 6 分の 1 の計算時間となるのが並列化に よる理想であるが、80%以上の並列化効率を実現す ることができた。流束計算に比べて水位計算はそれ ぞれの GPU に計算負荷を均等に分散できていること がわかる。境界コピー時間は GPU 間で計算領域の境 界データを送受信する際に発生する時間とする。GPU 枚数を増やすとこの境界コピー時間が発生すること も考慮する必要がある。. 2. 研究概要 2.1 開発環境 本研究では統合開発環境である Compute Unified Device Architecture(CUDA)を用いてシステムの開発 を行う。使用する GPU は NVIDIA Tesla K20X であり、 これを 3 枚搭載したノードを 2 台利用し、計 6 枚の GPU でシミュレーションを行う。ノード間の通信には 通信速度 40Gbps の InfiniBand を利用する。シミュ レーションの可視化には MicroAVS を用いる。 2.2 地形モデル 富山湾の地形モデルは 5mメッシュのものを使用 する。図 1 は実際に使用した地形モデルであり、青 色の領域を海とする。また、断層帯によって津波が 発生する場所を赤色の×印で示した所に設定する。 2.3 フローチャート シミュレーションのフローチャートを図 2 に示す。 地形データを読み込み、初期条件を設定後、流束計 算と水位計算を指定したステップ数繰り返す。. 図 1.津波発生 100 秒後のシミュレーション結果 表1.計算時間 GPU 枚数 1枚 水位計算時間[s] 61.8 流束計算時間[s] 410.8 境界コピー時間[s] 0.0 合計計算時間[s] 472.7 並列化効率指標[%] 100. 6枚 10.2 76.3 4.7 91.2 86. 4. おわりに 今回の実験では、実現象である 200 秒の半分以下 でシミュレーション計算を終えた。計算時間が実現 象時間よりも短いことから、実際に津波が発生して から遡上範囲を予測し、警報を発するシステムの実 現も可能であると考えられる。また並列化効率が 86% であることから、GPU 枚数を増やすことにより更なる 高速化が可能であると考えられる。. 参考文献 [1]毎原雄介,”GPGPU を用いた富山湾全域におけ る津波シミュレーションの高速化”,富山高等専 門学校 卒業論文 図 2. フローチャート ⓒ 2016 Information Processing Society of Japan. 61.

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参照

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