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アジア経済研究所編「アジア動向年報2014」 (新刊紹介)

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Academic year: 2021

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きは 、﹃アジア動向年報﹄の韓国の章 の本文を一生懸命読んで、主要日誌を もとに古い新聞から重要な記事を探し 出すという作業をしたものであった。 ただし、せっかく二四の国・地域が 一冊の本に網羅されているのだから 、 少し違った読み方も提案したい。本書 の目次を開き、各国・地域のサブタイ トルをみると 、二〇一三年にモンゴ ル、マレーシア、ネパール、スリラン カ、パキスタンで今後の政治の方向性 を決定づける選挙が実施されたことが わかる 。それぞれの章を見れば 、国 ・ 地域ごとの選挙の状況が知ることがで きる。 さらに、 二〇一四年に入ってからは、 バングラデシュ、インド、インドネシ ア、アフガニスタンで議会や国家元首 の選挙が実施され、 注目を集めている。 また、あまり注目を集めているとはい えないが、朝鮮民主主義人民共和国最 高人民会議の選挙も実施された。これ らの国々の選挙結果の意味を考察する には、本書の当該国の章を読むことで 二〇一三年の政治状況を理解しておく ことが必須の条件である。 また、目次の次のページには﹁二〇 一三年のアジア諸国・地域の主要経済 指標﹂があり、GDPや貿易収支など の各国・地域のマクロの経済状況を横 断的に比較してみることができる。こ れを見て、たとえば、GDP成長率の 高い国 ・ 地域を選び、各国編でその国 ・ スリランカ 、パキ スタン 、アフガニ スタン 、ロシア極 東といった二四の 国 ・地域をカバー し 、それぞれの政 治 、経済 、対外関 係にわたって分析 した報告ともに 、 主要トピックスとして 、﹁アメリカと アジア︱︱﹃内向き﹄になる第二期オ バマ政権と揺れる﹃アジア回帰﹄ ﹂﹁ 南 シナ海︱︱南シナ海をめぐる領有権問 題﹂ ﹁朝鮮半島︱ ︱金大中 ・金正日会 談以降の南北関係﹂の三本の報告を載 せている。 各国編の分析は原則として二〇一三 年一月から一二月までの期間について 行われている。 この各国編については、 それぞれの国・地域に関心を持つ人が その当該の章、あるいはその周辺国な どの章を読むという使い方がもっとも 多くなされているであろう。それぞれ の章には本文のほか、重要日誌、参考 資料、主要統計がある。編集責任者で ある私自身、韓国の民主化に関する修 士論文を一九九〇年代初めに書いたと アジア経済研究 所は一九六三年に 動向分析事業を開 始し 、その成果と して一九七〇年以 来 、世に役に立つ アジア政治経済白 書として ﹃アジア 動向年報﹄を毎年 刊行している 。﹃アジア動向年報﹄の 特色は、当該国・地域を専門にする研 究者が現地の新聞や雑誌などを基礎に して、また、できる限り現地での調査 を行ったうえで政治、経済、対外関係 を分析した報告が載せられているとこ ろにある。そして、アジア地域に関す る研究者や企業や官公庁などの国際業 務担当者の必携の書として評価されて いる。 ﹃アジア動向年報﹄二〇一四年版は、 各国編で大韓民国、朝鮮民主主義人民 共和国、モンゴル、中国、香港特別行 政区 、台湾 、ASEAN 、ベトナム 、 カンボジア、 ラオス、 タイ、 フィリピン、 マレーシア、シンガポール、インドネ シア、 ティモール ・ レステ、 ミャンマー、 バングラデシュ 、インド 、ネパール 、 地域の政治、 経済の状況を読むことで、 それぞれの事情の相違点、共通点を見 出すことができるかもしれない。もち ろん、各国編のそれぞれの章のなかに も詳しい統計がある。この各国編の主 要統計はそれぞれの国・地域の特徴を 表したものになっている。 さて、編集責任者として、恥ずかし いことではあるが、この紹介の場を借 りて、本書の記述について一部訂正を 申し上げたい。本書三二五ページ左段 一二∼一四行目に ﹁一二日▲憲法裁 、 国会審議中の憲法全面改正案は国民投 票が必要であるとし、国会審議の停止 及び条項毎の改正手続きを命じる 。﹂ とあるが、この部分を削除していただ きたい。印刷が終了した後で正誤表を 入れるよう手配したが 、間にあわな かったところもあったようである。謹 んでお詫び申し上げる。 ︵なかがわ   まさひこ/アジア経済研究 所  動向分析研究グループ︶

中川雅彦

アジア経済研究所

アジア動向年報

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アジア経済研究所

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アジ研ワールド・トレンド No.227(2014. 9)

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