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[創立35周年に寄せて]21世紀の沖縄農業に本研究会が果たすべき役割: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

[創立35周年に寄せて]21世紀の沖縄農業に本研究会が

果たすべき役割

Author(s)

高良, 鉄夫

Citation

沖縄農業, 32(2): 61-61

Issue Date

1998-06

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/1386

Rights

沖縄農業研究会

(2)

創立35周年に寄せて 61

Ⅱ創立35周年に寄せて

1.21世紀の沖縄農業に本研究会が果たすべき役割

謬筒

良鉄夫 (元会長) 沖縄農業研究会は,創設以来,順調に発展し,この 度35周年を迎えますことは,まことにおめでたいこと であり,会員皆様とともに心からよろこび,歴代会長, 副会長,役員並びに研究発表に携わった各位の労を多 くとし深く感謝申しあげます。 35周年を契機に,21世紀沖縄農業に研究会が果たす べき役割について,若干の提言をしたい。ご検討下さ れば幸いに思います。 沖縄農業研究会の発足当初,それに刺激されてか? 各種の学会がわれ勝ちに台頭した。即ち,琉球○○学 会,沖縄○○学会等である。だが当会では農業学会と せず,沖縄の農業を取り巻く諸般の事情から敢えて研 究会の名で発足した。その本質は,当世の農業復興を 念頭におき,農業団体および農家との絆を深める必要 があった。全琉農業復興の立前から教育,研究および 普及に係わる機関,団体,即ち,琉大農学部,琉球政 府経済局(農業試験場等を含む)農林高校,農協中央 会その他の団体,民間企業,篤農家なども入会できる 仕組みになっていたと記憶している。端的に言うなら ば学会という名称では,いかにも学者だけの集まりに 曲解されて,沖縄の農業振興になじまない。農業復興 に一丸となってあたるためには,農業研究会がふさわ しいと強調されたからである。まことに伝統を誇るに 足る存在といえよう。 沖縄農業研究会の特段の活性化を図ろために,会員 拡大増強の策を講ずることは,研究会及び沖縄農業の 発展につながる。半世紀前,当世と異なり,今日の篤 農家,あるいは高等栽培の営農家は〆農業に係わる高 等専門の教育を受けた人口が多いので,それらの人々 すべてに研究会への入会を勧誘し,農業研究会を強化 することが望ましい。 研究会員の増強に伴い,機関誌の内容もより拡充さ れねばならないであろう。即ち機関誌は研究成果ばか りでなく,研究成果の農家への浸透状況,普及成果を より多く,より理解を深めるため平易に取り入れても らいたい。 研究者は自分の研究成果が農家に如何に活用されて いるか,その顛末を知ることは,研究者の大きな関心 事である。研究成果が何ら農家に利用されていなけれ ば”農学ありて農業なし,,のたとえ話になりかねない からである。それは研究の在り方,普及の在り方にも 影響されるであろう。 沖縄の経済振興発展に係わる時事問題,とくに農業 に関連する社会問題が何らかの形で台頭した際は,機 を失せず農協中央会など関連団体と提携して,沖縄の 勝れた自然および特色ある農業を配慮した拡大シンポ ジウム,あるいは大型座談会を主催,あるいは共催し て有効適切な結論が得られるならば,政治行政に提言 する方策を検討することが望ましい。 事例をあげると,全県フリーゾーンは沖縄農業の未 来像を画する重要な課題である。沖縄の勝れた自然一 特色ある農業を軽視した全県のフリーゾーンは,濡れ 手でアワをつかむ図式に似て不合理な点が多く,直ち に賛同し難い。

参照

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