• 検索結果がありません。

JAIST Repository: 日本の自動車産業の技術市場における好循環メカニズムの変遷 : 1990年代と2000年代前半との比較実証分析( 競争力の二極化 (1))

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "JAIST Repository: 日本の自動車産業の技術市場における好循環メカニズムの変遷 : 1990年代と2000年代前半との比較実証分析( 競争力の二極化 (1))"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

日本の自動車産業の技術市場における好循環メカニズ

ムの変遷 : 1990年代と2000年代前半との比較実証分析

(<ホットイシュー> 競争力の二極化 (1))

Author(s)

新庄, 和也; 渡辺, 千仭

Citation

年次学術大会講演要旨集, 21: 284-287

Issue Date

2006-10-21

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6341

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

日本の

ズムの 変

0 新庄和也,渡辺千般

(

東工大社会理工学

) 日本の自動車企業は 1990 年代に売上高。 営業利益ともに 低迷し、 各社厳し @ 、 状況となった。 しかしながら 日本の自動車企業の 中には 2000 年代に入り売上高。 営業利益ともに 好成績を上げている 企業も

存在している。

また研究開発費 は 増加の一途をたどっており、 研究開発 投 違いから、 プ一 リング推定法。 フィツクスト。 イフェク ト モデル、 ランダム。 イフェク ト モデルの 3 つが存在する。 は

) プ一 リング推定法

時系列、 クロスセクションのデータをすべて 合体してすべての 変 数が共通の母集団から 発生していると 考えて、 データを

-

括して 扱 ラケースであ る。 要 性が高まり続けていることも 伺える。 % m@3

-004

006

研究開発強度 図 @ 研究開発強度と 売上高営業利益率の 関係 ( ㏄ 00 年から 20 ㏄年 ) 図五 は 日本の自動車企業の 研究開発強度と 売上高営業利益率をパ ネルテータ [2000 年から 20 ㏄ 年 ) として回帰分析を 行ったものた が、 正の相関があ ることが分かる。 つまり研究開発 投費と ㏄㏄年に おける好成績との 間に関連があ ることが示唆される。 このような状況下の 中 19 銭 0 年代と 20 ㏄年代とで技術市場におけ る生産性やそこから 誘発される収益性の 違いを分析する 必要があ る " つ乙

本研究では以下のこどをねらし 吐する。 ① 技術市場における 好循環メカニズムと 収益性の誘発を 分析 ② 好 循環メカニズムを 生んた要因の 明確化 ③ 好 循環メカコス ム の継続要因を 解明 パネルデータによる 回帰分析のモテルはデータの 誤差項の性質の を 時間、 牡 ,を誤差 頃 として。 ひ ) 式の モデ ルを 考える。 綾 " ダ = 1, , Ⅳ ; す = 1, ., ア く l) ( 工 ) 式の誤差 項 M,, 卸 2) 式のように表されるモデルを 考える。 u,r = Ⅳ i+v,l は ) ひ ) 式と (2) 式を組み合わせたモデル ゆ ) 式は以下のように @i り ダヵニは十

ん汐 + 卍 .+ れ (3 レ 経済主体の異質性を 考慮して、 モデルの傾きは 同一だが 定数項 がそれぞれの 主体で異なっていると 仮定しているモデルであ る 。 - - こでは固定効果を グ ミ

-

変数でおく、 最小二乗 グ ミ ー 変数法 ㏄ STN Ⅵ を用いて分析を 行 う 。 この モヂル では (3) 弍の固定効果 揮 ; が説明変数と 無相関であ るこ だ ・ @ を 揮, 果 定額 固 ま つ あ で モ

てい いる

して

建 し

仮定

を妓

とと

単純化のため 説明変数を一つとすると ダ 尹 Ⅴ

塵ル

ぴ 2 円 + ヴ @U これは同一主体内の ,と ㍉ [ が 相関していることを 表し、 効率的 な 推定値を得るためには 一般化 小 二乗法 鰻棒 ) を用いて分析す る必要があ る。 い

)

検定

プ一 リング推定法と ブイ ツクスト。 イ ブニクトモヂル の間の検定。

(3)

く 2) ノ ㌔ ン

検定

ブイ ツクスト。 イフェク ト モデルとランダム。 イフェク ト モデル との間の検定。 プ一 リング推定法とランダム。 イフェク㌃モデルとの 間の検定。 以上のパネルデータの 分析 は E.-v@ 。 w,5.l を 用いて分析している。

分 騒

が々 E (2003) は図 2 の循環構造を 明らかにし、 1990 年代の日本の 自動車産業ではこれが 悪循環となっていることを 示した。 そこで 20 ㏄年代において 図 2 の循環構造が 好循環に変遷したことをパネル データによる 回帰分析を用いて 示す。 図 2. 研究開発と限界生産性と 全要素生産性との 関係 藤本 (200% ほ 日本の自動車企業の 競争力回復の 最大要因 は 1990 年代半ばから 起こった「設計簡素化」の 運動であ る、 と述べている。 そこ でコスト削減に 着目し、 原価率と研究開発強度、 原価率と売上高営業利 益率との間の 関係を時差相関分析を 用いて分析している。 現実の自動車業界の 状況からこの 要因を探ることとする。 白木の自動車産業の 最大の強みは。 @ トヨタ生産方式」に 代表され る オペレーションであ る

して、 それこそが継続的コスト 削減を 生んでいる、 と仮説が立つ。 そのオペレ

-

ションによる、 生産性改善の 指標として ; 全要素生 産性の変化率 J を用いることが 考えられるが、 ここで、 研究開発 投 資の加速の条件には、 コスト削減は 継続性が必要であ り、 一過性の 生産性改善の 高さは、 単発的な収益の 増大を生み出すだけであ るた め 、 r 全要素生産性の 変化率」で は 不十分であ ると考えられる。 そこで新たな 変数として : 金 要素生産性の 変化率の変動係数 J を 定義する。 この全要素生産性の 変動係数と売上高営業利益事とを 比 本分析に必要なデ

-

タ は 各企業の有価証券報告書、 日本経済新 の日経 NERDS 。 東洋経済統計月報、 参考文献図を 用いて集めた。 果 締緒 分 ズ 一 " 循

02 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2801 2002 2003 図 3. 加重平均後の 全要素生産性変化率の 3 年移動平均の 推移 図 3 より 1990 年代の前半。 半ばと減少傾向にあ った全要素生産性の 変化率は 1998 年から上昇に 転じていることがわかる。 これは自動 革 産業 全体の売上高が 上昇に転じ始めた 時期と一致している。 (4 Ⅰ 入 またけ ) 式から、 成長,企業の 研究 闘発 投資戦略が研究開発 投 を 誘発していることがわかる。 次に (5) 式を用いて、 技術ストック と 全要素生産性の 関係を分析し た ア A とひ 4% 篆ア 冗 拝辞

全 要素生産性の 変化率と技術ストツ タ の変化率の回帰分析 いて、 技術ストックの 変化率が全要素生産性の 変化率を上昇させて いることが実証された。 一 285 一

(4)

渡辺 (2 ㈱りによれば 全要素生産性の 変化率は (6) 式で与えられるの で、 これで図 2 の循環 造が 2000 年代に入り好循環に 移ったことが 示せた。 ム % 児尹

あ ざ 托 (6 ラ 五月 尹 る ㌻ ぷ 次に 3.1 で示した好循環メカニズムが 収益性の上昇を 誘発していること を示す。 好 循環メカニズムの 技術ストックの 上昇が生産性の 改善や 継続的イノベーションを 通じて、 収益上昇を誘発している。 と考え られるが、 それを n7) 式を用いて実証する。

11

1

き ツ

、 、

1

み ( ア

i 一 l 表 2 収益性と技術ストン ク の上昇の回帰分析の 結果 ブ イ ソタ ス㌻イフェウ 卜 0 . 0@4 円・ 睡 6 0.525 表 2 より 20 ㏄年代にだけもが 有意となっていることが 分かる。 つ

却 ㈱年代おいて、 技術市場の好循環による 技術ストッ タ の向上 を 通じて、 収益性の上昇が 誘発されているこ

表 3 、 表 4 をみて分かるように 原価率の上昇 は タイムジ一に 売上高営業 利益率の上昇を 生んでし滝が。 研究開発投資 は 2 期の期間をおいて 影 響を与えていることが 分かる。 つまり不況下においても 継続的 @c コス ㌃削減を行い、 その削減した 部分 の資金を用いて 研究開発投資をし、 その結果として 現在の技術市場の 好循環と収益性の 誘発を生んでいることが 分かる 表 3 原価率との時差相関分析の 結果 一 G %. ㏄ 弍 ya 一 2 刊 ・ り ・ 3 枠

ギ ・ 肋 づ ・側 せ ・ 餌 柏眉唾 刊 ・越 せ博 2 田抽 づ・ 55 づ㏄

%

田 表 4 原価率との因果関係 原価率 づ 研究開発強度 2 二ズ

分鰯鰭果

高 収益企業と低収益企業の 刀 分類すること 考える。 分類 に際しては。 ㏄㈱年代の平均 (20 ㈱年度から 20 ㏄年度 ) の売上高 営業利益率を 用いる。 表 5 自動車企業 <? 社の売上高営業利益率 ( ㏄㏄年代平均 ) 日産 0095 トョ タ 0088 ホンダ 0086 富士 盟 エ % 0057 9 社平均 スズキ 0040 ダ中 " ッ 0028 いす 団 0018 マツダ 001S 一

一 め 007 また 表ぁ より 高 収益企業は 全要素生産件の 変化茎も高いことが 分かる。 表 6 自動車企業 s 社の全要素生産性の 変化率の推計 秦ンダ 0187 023 む 娃 2%5 マツダ 0230 0 @87 ダイ /v ツ 0209 0224 0 20 フ スズキ 0 289 0 238 0 168 いす 団 03% 024@ 0 @ さ 77 6 349 0 下 27 0 @2 プ 次に継続的な 生産性の改善を

性の変化率の 変動係数と売上高営業利益率との 産

示す指標として 用いている全要素生

散布図

か図

る。 この図 4 から、 商変数には負の 相関かあ ることか言えそうであ る。 そこで以下のようにパネルデータによる 回帰分析を試みること とする。 一 28f 一

(5)

0 . @ 0 . 08 0.06 0 . 0 考 0 . 02 つ . 02 図 4. 全要素生産性の 変化率の変動係数と 売上高営業利益率の 散布図 モデル 弍は (8) を用いる。

回帰分析の結果は 表 7 となっている。 この結果から ⑮ %) 有意であ ることがわかる。 表 7 自動車企業 8 社の変動係数と 売上高営業利益率の 回帰分析の結果 つまり ; 生産性の継続的改善 ! が 安定的であ るほど、 企業の収益 性が高いことが 示唆される。 ①㏄ 鐙 年代の自動車産業の 売上高 c@ 上昇は技術市場の 績 環が 好循環 に 代わったことにより 牽弔 はれて り庵 。 ②収益性。 市場評価の L 昇は技術市場の 好循環 たものであ る。 ③技術市場の 好循環構造と 収益桂の誘発は 、 @ 93 、 ㈹ た 設計簡素化の 運動による継続的コス㌃ 削減が、 研究開発投資を 加速さ せたことによるものであ る。 ④そして、 その継続的コスト 削減を可能にした 企業 co 能力として、 継続的 な生産性の改善であ る, 収益性上昇の 基盤となる生産性の 継続的改善は 、 トョタ に代表される 自立的な組織によってなされているところであ り、 それが研究開発投資の 加速要因となっている。 そしてその研究開発 投 炎の加速が、 技術市場の好循環を 生み、 売上 高上昇。 収益性上昇を 誘発している。 といえる。 そして、 現在の生産性不安定。 井野循環型企業の 最も重要な課題は、 生産性を継続的に 改善させる生産システムの 構築であ る。 と示唆される。

継続的発露課題

① 且 9 ㏄年代の好況期を 加えることで、 好況期から不況期、 そして好況期 と 3 時代で分析を 行 j こと。 ②本研究をべ ー スに、 さらにミクロレベルで、 例えば代表的な 日米 の自動車企業 ( トョタ 。

G

蝸などをより 詳細に分析することでよ り 詳細な結果が 得られる。 と期待される。 ③本分析では、 自動車産業の 内部だけを考慮し 分析した。 次に考え るべきたのは、 供給者であ る部品メーカーと 市場の条件を 考慮して 分析することが 必要であ る。 と考えられる。 駿考 文献

凹 腕 rnadatta Kwintirana Ane 。 " 師 t@l Trajectory of Ag@ Prodnc を

Oeve ね曄 e 癩 Techno ね鰹士卜 ou 麟鮮干 ect@ e 肚 iliz 且而 n ㎡ 勒 @l lnv 訂 Techno №興 -Surviva@ Strategy of Japan 。 s Automo 引 ve @ndustry annidst

舘 aco 澤 e 引引 on" 、 平成 榊年簾 博士論文。 粟京 エ % 大学. [2j 安部忠彦。 r なぜ 企 繋の研究開発 投費 が利益に 結び つきにくいのか」、 富士通 総研研究所 (2 ㈹ 鈴 . 究開髭 レベルの決定に 及ぼす 葵界 構造の影響に 閲する 案

%

分 祈 」,平成 9 年産 櫛 上諭 文 。 東京 ヱ理 大学. [4] 翻学技衛 庁、 r 研究開発関連政策 が 及ぼす 紐済 効果の定費的 評憾法に 醸する 議 蒼 J 、 科学技術庁は 0 ㏄ @ ㏄ ] 北村 行伸 、 し く %@1, データ 分 桁の新展開」、 一

%

大学 霧済 研究 覇は 00% @] 経済産業省 @ 我が国及 び産瑠の 究譚発 活動の動向 一生 婁指簗と謂萱デ 一 夕一 」,経済産業 窟に HO@) [7] 経済 産襄省 r 我が国 及ぴ摩翼接鋼 に関する研究 辮髭 活動の動向 一 主要 指措 と繍壷 データー 爾 6%j 。 [8l 経済固体連動会。 f 艇翠技約力 強仕のための 粟賠諦葮 報告 欝 J 、 経済団体運動 会 @@ 98@ . [5l 榊原 溝則 。 辻本将 鏑 、 「日本企 黎の 究 開発投資はなぜ 砥 下したのか j 。 内窩 府 経済社会

%

台研究 漸 ㏄㏄ 弗 . 玄甥 公簿。 児玉文 鰯 、 「製品アーキテウチャ 一の進化論」 (2 ㏄ ) . い @] 総務 雀 統計局、 「科学 強範窃究謂愛 報告 J 。 籠靱篭 統計届い 9%-2005) . い 四 % 由謹 " 「新製品開発イノベーションの 戒功と失敗のパラ げッ ウス ーコ ・ エポ リコーション 制約かの 本の医薬品 接 趨の生存 戦薄 」。 平成は年度博士 論文。 東京エ業太学. い朗 藤本隆宏。 「 ま産 システムの進化 諭一 トヨタ 詣動 車に見る網織能力と ロセス J 、 白綾 書勇 @20 卵 ) 本 隆宏、 「能力構築戦争 j 、 中央公論新社刊 松浦克己。 コリン,マッケンジー、 旺 Ⅵ e@, きによる 辞留 軽済 新報社 @2 ㏄㈲ Ⅱ 6] 松奉 構文、 r キヤノンの多角化繊 酪 の技術構造 分折 J 、 平成 巧 年度博士論文 蓮宗エ

%

大学. 逆子観、 「技術革新の 計 鼠籠済分 新一 究 開発注 勤 の堂達 性 。 収益性の分 新 と評価 J 、 目 科技連 (20 ㎝ ) 一 287 一

参照

関連したドキュメント

Causation and effectuation processes: A validation study , Journal of Business Venturing, 26, pp.375-390. [4] McKelvie, Alexander &amp; Chandler, Gaylen &amp; Detienne, Dawn

Previous studies have reported phase separation of phospholipid membranes containing charged lipids by the addition of metal ions and phase separation induced by osmotic application

It is separated into several subsections, including introduction, research and development, open innovation, international R&amp;D management, cross-cultural collaboration,

UBICOMM2008 BEST PAPER AWARD 丹   康 雄 情報科学研究科 教 授 平成20年11月. マルチメディア・仮想環境基礎研究会MVE賞

To investigate the synthesizability, we have performed electronic structure simulations based on density functional theory (DFT) and phonon simulations combined with DFT for the

During the implementation stage, we explored appropriate creative pedagogy in foreign language classrooms We conducted practical lectures using the creative teaching method

講演 1 「多様性の尊重とわたしたちにできること:LGBTQ+と無意識の 偏見」 (北陸先端科学技術大学院大学グローバルコミュニケーションセンター 講師 元山

Come with considering two features of collaboration, unstructured collaboration (information collaboration) and structured collaboration (process collaboration); we