「ナノ構造発光材料/色素複合体におけるエネルギー移動:―直線偏光度の測定による評価―」
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(2) 次の図1.は色素を混入した試料にレーザー. 縞諭. 光を照射したときの母体の発光中心から色素. 今回の酸化ホーラスシリコン/色素ナノ複. 分子へのエネルギー移動の状況を表したもの. 合体の研究における実験は、青色発光(ファ. である。この場合、色素のフォトルミネセン. ーストバンド)OPSiサンプルから色素分子. スの励起光に平行な成分I〃と垂直な成分I⊥. へのエネルギー移動を直線偏光度の測定を用. から求まる直線偏光度Pの値は0.5以下とな. いて定量的に証明したものとしては、世界で. り、発光中心の直接発光のときよりも小さく. 初めての観測であると考えられる。これは. なる。. OPSiが色素に対する増感物質としても使用 できる可能性を示した点でも意味深い。. 発光中心 発光中心 ’. 〃 (双極子モ (双極子モ メント). 、!. 一方、ホーラスアルミナ/色素ナノ複合体の. 1㌧4. E ’、 E 、 一. 研究では直線偏光度の測定を用いた方法によ. ’、 、. (エノ (エネルギー移動 〃 ^。 品ミ (図1、) PL がある場合). り母体から色素分子Rh11Oへのエネルギー 移動の存在証明をこれまでにナノ複合体で示. 色素分子 P」1一∫!く05. されたエネルギー移動に関する研究とは別の. イー十∫⊥. 角度から示すことができた。. 結果と考察. さらに、ホーラスアルミナが酸化ホーラス. 酸化ホーラスシリコン、ホーラスアルミナ. シリコンに比べて極めて秩序立った構造を持. は、共に色素を混入した複合体において母体. っていることがSEM画像などの解析から明. から色素へのエネルギー移動を示すと見られ. らかとなり、そのような構造の異なる母体に. る直線偏光度Pの低下を示す測定結果(図2.. 共通の色素を混入したそれぞれのナノ複合体. 参照)が得られた。 O.5. から発せられるルミネセンスの偏光成分の際 271eV{4579nm〕e貫。. 立った相違が、今回の研究の主題である直線. ^o・4. 婁. 1111 レ. 偏光度の測定と分析によって初めて定量的に 確認されたと言える。. このような色素ナノ複合体における未知の. (図2.酸化PSi 。.1. の場合) 。 1,5 2 2.5. Pho−on8n6㎎ツ{eV〕. P値特性が何を意味し、そして何に由来する のかを理解し探求して行くことは、今後のナ. さらに複合体からの発光は、エネルギー移. ノ複合体におけるエネルギー移動研究におけ. 動後の色素分子からの発光が支配的であり、. る新たな課題となるのではないかと希望する. その発光強度が母体の発光に比べて著しく高. ところである。. いことからエネルギー移動の大半は発光を伴 わないことが分かった。結果として母体から の非輻射型のエネルギー移動が関与している. 主任指導教員 庭瀬 敬右. と考えられる。. 指導教員 小山英樹. 一347一.
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