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土壌動物群集による横浜市の都市環境の解析 : I. ベイト・トラップに集まる甲虫類

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(1)横浜国大環境研紀要 9:183−196(1983). 土壌動物群集による横浜市の都市環境の解析 Ⅰ.ベイト・トラップに集まる甲虫類. Urban Environment of Yokohama City and SoilAnimalCommunities I.Coleopteran Fauna Surveyed by Baited PitfallTrap 伊藤 正宏*・青木 淳一**. MasahiroITOH*andJun−ichiAoKI** SynopsIS. Faunas of Coleoptera collected by baited pitfall trap were compared between the urban and the suburban areas of Yokohama City.A totalof3,105individuals belonging to 32 species and 9families were collected from14 stations under various degrees of humanimpacts.(1)The number of families and speies,(2)density of totalColeoptera,(3)the species number of the families Silphidae,Carabidae and Harpalidae decreased jn the urban area,While dominancies of. the family Silphidae and Scarabaeidaeincreasedin the area.Analysis of the coleopteran faunaby a method similar to that of phytosociology revealed acloserelationbetweenColeopteraanddegree of urbanization.Nic7一坤horus concolor,G7losiFi)ha brunnicollis,Cbrabusp7−OCerulus and three other. species are restricted to the suburban area,Whereas Amarachalcites tends to prefer to the urban area.Margarinothus n顔onicus and Eusi4)haj‘4)Onica showed no preference andinhabitin high. density allthe stationsinvestigated.Similarity of coleopteran faunas based uponJaccard,sindex was high among the stationsin the suburban thanin the urban area.. ニ相の関連,馬場(1965)および近藤(1972)の都市 は じ め に. ある地域の自然に対してさまざまな人為的干渉が加. 化とアリ相の変化,桜井(1974)および吉田ほか(1975) の地表性昆虫と植生の量や質との関連性の検討などの. えられると,多くの種類の生物がその影響を受け,そ. 研究報告があるが,まだそれほど多くの研究がなされ. この生物相の種組成や生息密度に変化が生じることが. ているとはいえない状況である。また近年ほ,開発な. 知られている。人口が集中した都市においては,自然. どに際して環境アセスメントが行われることが多く,. に対する人為的干渉の度合は極めて大きい。いわゆる. 自然環境の評価を行うのに,生物指標が用いられる機. 市街地化によって生物相がどのように変化するかにつ. 会が増しているが,現実には環境指標となる生物を抽. いては,多くの研究者が関心を寄せている。土壌動物. 出する調査自体があまりにも少なく,その方面の資料. に関するものでは,青木(1973),Aoki& Kuriki. の蓄積が要望されている。. (1980)および栗城・青木(1982)の市街地化と土壌ダ. ベイト・トラップは,地表活動性節足動物を掃える のに有効な方法であり,それを用いて地表性節足動物. * 神奈川県立自然保護センター. KanagawaPrefecturalNatureConservationCenter **横浜国立大学環境科学研究センター土壌環境生物学研究 室. Department of SoilZoology,InstituteofEnviron− mentalScience and Technology,Yokohama Na−. tionalUniversity (1982年8月31日受領). 相と植生との関連を調べる調査(加藤ほか,1967, 1968;Nishihara et al.,1970;矢島ほか,1972)が行 われてきた。今回,横浜市において人為的干渉の著し い市街地から自然の比較的良く残った郊外に至るいく つかの地域で,ベイト・トラップによって甲虫類の調 査を行い,それらの種構成や出現状況と市街化との関.

(2) 184. 連を検討してみたので,その結果を報告する。 本研究を実施するにあたり,環境科学研究センター. 土壌環境生物学研究室の原田 洋助手には調査地の選 定などで予備知識をいただいた。また,資料のとりま とめでは,本学教育学部の大住緑子嬢に御協力いただ. いた。お二人に厚くお礼申し上げたい。 調 査 方 法. 調査ほ,1981年6月7日から6月9日,8月4日か ら8月6日,10月7日から10月9日の3回実施した。 甲虫類の採集には,図1に示した埋込型ベイト・トラ ップを使用した。トラップにほ誘引物として黒ビール. とコーラを1:1に混合したもの50m旦または腐肉(と りひき肉を300cで48時間保存して腐敗させたもの) 10gを使用した。ベイト・トラップほ,調査地毎に, ビール・コーラ混合トラップ,腐肉トラップ各1個を. 20cm離して埋め込んだものを1セットとして,約5m 間隔に10セット合計20個をできるだけ直線上に並ぶよ うに設置した。トラップは設置48時間後に回収し,採. 集した甲虫類の分類,同定および個体数の調査を行っ た。. 以下の考察に用いた個体数や種数ほ,すべて3回の. 調査結果の総和,すなわち,1地点については2種の トー50mm−−う 図1ベイト・トラップの構造(腐肉トラップ). トラップ計60個から得られた甲虫類にもとづいてい る。季節変化についてほ今回は触れない。. 図2 横浜市内における調査地点の位置(st.1∼St.14の説明は表1参照).

(3) 185. 表1調査地点(トラップ設置場所)の概況. 調 査 地 自然に対する人為的干渉の度合いの大小とそこに生. 息する甲虫相との関係を調べるため,最初ほ植生自然 度に対応させて調査地点を設定することを計画した. C地域:市街化が進行した地域で,公園などに利用. されている緑地が市街地内に島状に存在している。緑 地ほ下草刈りや人の立ち入りなど人為的干渉を強く受 けている。樹林地率は15%を超え,40%までである。 D地域:市街地内にあり,林地ほほとんど存在しな. が,横浜市においては自然林は変形・減少の一途を辿. い地域で,極端な人為的干渉下にある地域。樹林地率. っており,適当な自然林が見当らなかったため,市街. は5%以下である。. 地化の程度による環境区分を,調査地点を含むその周 結果および考察. 辺の森林植生の多少を基準にして行った。調査地の選 定に当っては,宮脇 昭(1972)および横浜市緑政局 (1977)を参考にして,市街地化の程度を異にする次 の4つの地域を代表すると思われる14カ所の調査地 を,市街地から郊外の緑区にかけて設定した(図2)。. A地域:郊外の自然が比較的残されている地域で,. 1.種類. 本調査によって,ベイト・トラップにより採集され た甲虫類の種数および個体数は,表2に示したよ う に,9料32種3,105個体に及んだ。調査地点ごとに採 集された甲虫類の種数は図4に示したように1∼25種. 広い林地が存在し,樹林地率が60%を超える。市街化. であり,種楳相が最も豊かなのほ,St.1およびst.2の. はほとんど進行していない。. 25種である。道に種類相の貧弱なのは,St.13および. B地域:市街化が進行中の地域で,林地・雑草地・. 畑・市街地がモザイク状に存在している。林地はあっ ても面積ほ狭い。樹林地率は40%を超え,60%までで ある。. st.14 の1種である。また,A∼D各地域の調査地点. における平均出現種数ほ,A地域(23.8種)>B地域 (19.7種)>C地域(13.5種)>D地域(3.3種)とい う順序で,自然の残された地域ほど甲虫類の種数が多.

(4) 181i. 寸−. 寸. 軍営. I・・・■. の. mT. ¢. lT. ∞. 01. じ. ト. の. ∞l. 一軍営. 等 巴 ∽ 罠 { 講. 寸① 爪. m寸 ¢. T. 営. ▼・−1. NC. 亘. ∞. り. NN. l. 軍. ト. の. O寸 寸. ∽. ○∞. 寸. ト鍼SJnHUSト○ヨ∴ぷ蚕息ゼごぷふ湧選叫、︷弓軋∴ごご小刃太夫. 巴冠5還〓学§だ℃鼠已岩草月叫 \︷づ恥へnへn. Nヒ岩月茜ぷ電卓き声芯琴芝官j月︶ \∵ご㌣小尽小山小口トて. ㌍望月モ義童≦冬至邑ごさ蓬争長石 \:に\ヽヤ♪ご m. 駕Pコdl読. オで∵ヤ恥ヽ. 巴≒⊇出ゝ童⊆芦:声§宣g選句 \∵ごでごご. 迂∴ム:rヽ︰. \∵?㌣ゝ︰J. 苫PてヱS⋮H. SI巨﹃︼⊇ぷ壷風音:さち鳶岳面長き﹁. 慧⊇準じ竃舟領鼠⊇箋牒遅︺ \∵二二⊥ご. 雲Oe完≠Uト属領eよ鳶Sj病︶ \つっ∵¶大トへK. Nト亡芦d由○昌一緊肇ぶ:メ牒㌣鳶叫. \章句へ卑竹n. S2霊二j童貞三通且耳q \つ:ご右ふkモーナヒご. \ニ∴ご∵㌣東ミト. \∵当り竹訊こで雪卜k⊥. ∝山NZくd⋮、ヨ、如、叫⊇ヽ、・︸q、さ美∼、l・、へ﹂∵n. 亘出Uコ畠二ぜ吏員⊇う首冠 \ご:石竹ふ:. 弓遜示占∵良美ででボSぎ童1. ト出SJOSぷ喜さヒ営た塁§蜜尋1. \︷司りh払ふ∵ざサトヽ策i∴. S2展=き替豪⊇邑耳q \:∴h隕小γ三. 日N−出出HUSヒHUS↑り至邑評こさで彗Åり. 饗. N僻. \∵司りh∵竹恥〓二下卜刃. ゝ司∵⊥ご. \∵二∵こごごユニニ. オてム主夫. ヽ∴﹁も⊥♪棄⊥ハn入. 墨巧草月︶. 巴Oq⊃くHU⊇∼話し巴QLq⊇唱Lバ︶. 巴02ゴ声□二ぢぷ蔓ぢ鳶叫さ竃5ロー\∵?車夫⊥ご. 号巳︸<HUSぷ篭P奉ヨ:ぷぜ竜宮烹∴艮5三塁q+ユ\二T㌻㌣†ト二∴. 慧P焉d一応H 這へ司∵n. S巴至問零鳶ぷ;責墨書鳥ざ[ \∵二ごこごごこミ. ー出SJnHUSト○言⊇象ぎ〒芦童j﹁. S巴立国⊇竪遥岳も⊇鳶竃さぶ叫. 出国JJくHUS美2ぶ牒べやぢ買うぷ二三ヰぷ3Ql. ㌢出SJnHUS↑○岩月苫ぜこ頂登:蔓ぎ項息g︺ \つ﹃ごごご∵ざrご:ごご. ○寸. C︵ヨ.N l ︶S∼ T.︶S︶. 鶴巻璽e中刃革葛卦足長姉妹塞ふHりふ≠トlトエエ†て. 口. ∽ヨ ∽ {m N 忘 巳爪等N㌫ N扇寸 悪果. く.⊂〉【\−. の. { 寸 N. のl Nm ∽C ∽. N. Nl. 費. I・・・」. 寸 { の m ▼・」 N ∝) N の I・」. m N. 讐忘 { N N¢ N讐. り ト. く.D▼寸 「寸▼・−t ぐつ N ▼・−t Tl. 一 一 N 一 ロ)(コ. ■. トー (.ロ リつ N 〔に). ○】. (X) I・・・」. ざ:. ロー軍. 〔亡). 00. m ▼・」 ⊂). m ⊂〉 しnr」+▼寸. ぐ) ■勺1 †・・・」 〈r. しロ ▼・」. 丁】 m. r■ hl. ▼寸. ▼・」 OO. の 【、 ▼・−1 丁て I・・−1. の 丁つ ⊂つ. N く、D. 寸 の ⊂つ. の 寸 N ▼寸 N N (.D く1 −. ⊂つ ▼■ の ∞. ○て m I・・■. Tl ぐ1. 寸. ⊂)・寸1(N ⊂) N 卜・ rJ N r■ ⊂) N く.D ,・」 〔−. N ∞ N く.D Ln†・」 N m の 【− CO 寸 m m トー の 〔8 ,・」 ヽ寸 − ⊂) m m (.D r■ ▼・」 ▼■ ・・・」 の (.D.

(5) 187. 竺.∴. く,人為的干渉の度合いが増すにつれ種数は減少し, 市街地内においては極めて少数の種の出現がみられる だけになることが示された。. l. 2.個体数. l. m. 最も多いのは,St.1の460個体で,次いでst.2の436個. m. N. l C. Nt. 寸. 寸. 寸 l. C. の. ∽l. C. ON. 吋. ON. 寸 爪 N. りT. 寸l の. 寸l. ︹l. 寸. lN. ¢ ∞ll 寸 頂. Cl. の. Nの. ∽C. C. 寸O NN ∞ll Cl ∽N. l三卜三重妄=トござt二.1=︰三︰ごこ三l. C. 爪. ト. C. の. T. 寸. l m C. tニ∴. 次に,調査地点ごとの採集個体数(6凡 8月,10 月の3調査の合計値)を図5に示した。採集個体数が 体となっている。また,逆に個体数が少ないのは,. St.13の1個体をはじめ,St.14の4個体,St.12の39個 体などである。A∼D各地域の平均採集個体数でほ,. A地域(388.3)>B地域(316.7)>C地域(139.8)> D地域(14.7)という順序で,個体数は種数と同じよ うに市街地化の進んだ地域で少なくなることが示され た。原田ほか(1977)によるとササラダニにおいては 人為的干渉のかなり大きな地点の個体数が人為的干渉 の小さな地点の個体数を上回ることがあり,環境区分 と個体数との対応が明瞭でないことを指摘している が,本調査の結果では,甲虫類の個体数も種数と同様 に人為的干渉が増すにつれ減少しており,環境区分と の対応が示されていることが注目される。 3.優占種. 寸. Cl. Krogerus(1932)は,節足動物群の研究で,全個 体数の5%を超えるものを優占種として扱っている。. ¢ ︵ト出SJnHUSト○言︶ぷ3苫眉三溝遥萱憲二さ凰P晋1ユn≠も本. は合計15種あり,これほ本調査の全出現種32種の46.9 %に相当する。この表からも明らかなように,調査地 点によって優占種は必ずしも同じではないが,次のよ. 玄†K朴ゝふ. 空呂J買主骨ミで通達首ぎじ し:ぶゝト十干. 慧pココP憲Z. SnlUl崇岩山H邁ゼ⊆還ヾぷぢ茎六︶一てK♯ヽ⊥ご㌻小刃nも三㌻. 止エペ口車ヽふ. (表3)。いずれかの調査地点で優占種となっている種. 占種を選び出し,その優占度(%)を表わしてみた. 心dP竃竜田 ﹂撃っユニごJ. ▲罷サ東口小ヽギ. ト出SJnHUS↑○ヨ∴メ薫ぶ薫表牒∵墨曾ぶ票d▼. ∞. ∞t せ坂口卜ゝ︰上\トdへ. 舅P竃n蔓軍U. 止芸n卜\∵=さこ′へn. 崇nOH出国↑<きL鳶q3哲べ曾盲○. 苫p電ぷ巴dUS 立∴二﹁下京n. 走べ∵“只≠′\. \∵へ只≠′、せYキトn†キト. 舅p︷uコh上d雲S. \:ぶ宣′\nト∴山王Tnh. 凹SnOH出国トく旨.ぷ薫風も:鼓ぎ首童貞︺. d銘くHS⊇棄遥遠:メ唱塗料▼. d銘くHSぷ牒星〓思さ○. この基準を用いて,本調査結果から調査地点ごとに優. うなことが示されている。オオヒラタシデムシ・コエ. ソマムシ・オオクロツヤヒラタゴミムシの3種は,14 調査地点の過半数の地点で優占種として出現てしいる 種である。これらの種は,市街地化の進んだCおよび D地域の調査地点においても優占種として出現してい ることから考えて,人為的干渉の大きい所にも生息で きる種,すなわち環境の変化に順応する力の大きな種 と考えられるだろう。特にオオヒラタシデムシについ. ては,A・B・C・D各地域内での平均優占度は,D 地域(48.7%)>C地域(37.5%)>B地域(23.4%) >A地域(10.3%)という順序になっており,市街地 化の進んだ人為的干渉の大きい地域ほど優占度が高く なる種である。 アオオサムシ・コクロシデムシの2種は,Aおよび. B地域の大半の調査地点で優占種となっている。これ らの種はC地域の調査地点においても出現するが,そ. の優占度は低く,ごく一部を除いては優占種としては 出現していない。また,この2種のAおよびB地域の.

(6) 188. 図3 代表的な調査地点の概観(左)とトラップ設置場所の植生(右) A・B:旭区三谷(st.4). C・D:神奈川区羽沢(st.5). E・F:保土ヶ谷区常盤台(st.8). G・H:西区浅間町(st.13). 優占度は,アオオサムシでほA地域(12.2%)>B地. の2種は自然の良く残された地域程優占度の高くなる. 域(10.4%),コクロシデムシではA地域(12.1%)>. 種と考えることができるだろう。ヨリトモナガゴミム. B地域(4.5%)と,3種とも人為的干渉のより′J\さ. シからセアカヒラタゴミムシまでの10種は,優占種と. いA地域において高い値を示している。すなわち,こ. してほ散発的に出現しているだけであり,人為的干渉.

(7) 189. 」 A__」 」B一一 」 C−」 」1)一」. 調. 査. 地 Ilr. 図4 市街地化の度合いと甲虫煩の出現種数. 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 70. 80. 90 100%. A 地域. B 地域. C 地域. D 地域. 巨ヨシテム川. ゴミムシfごト. ハネカグシ科. オサムシ科. コガネム川. 口コメッキムシ什. ●●+++● +++●++. ェンマムン村・. センチコガネサト. 一ヶシキ州. 図6 甲虫頬各科の優占度(個体数割合)と環境区分. の大小との関連性を考えることは困難である。 4.科構成 本調査によって採集された甲虫摂ほオサムシ札 ゴ ミムシ科,エソマムシ札 シデムシ札 ノ、ネカクシ. らが全個体の中でどのような割合で出現したかを図6. に示してみた。まずA地域における個体数百分率とそ の順序ほ,シデムシ科(27.2%)>ゴミムシ料(26・4. %)>ェンマムシ科(16.9%)>オサムシ料(14・0%). 科,センチコガネ科,コガネムシ料,コメッキムシ. >ハネカクシ科(6.6%)>コガネムシ科(4・1%)>セ. 科,ケシキスイ科の9科に及んでいる。いま,人為的 干渉の大′J、によって甲虫相の科構成がどのように異な るかを明らかにするために,A∼D各地域ごとにそれ. ンチコガネ料(3.3%)>コメッキムシ科(1.3%)>ケ シキスイ料(0.1%)>である。B地域でほ,ゴミムシ. 料(33.9%)が最優占料となり,シデムシ料(28・0%)>.

(8) 190. トー. [、〔、. +. C.∞t. 一.ト寸. + + + + + d. ⊂). ■. ・・. トー. l・. ⊂). r」. −■. しっ. d. (:に). +. ∽.∞. ︷.トT. ト.の寸. 寸 (.D ▼・・■. 寸 の. の. 【二 よ ゴ + ▼・−l †・・」 N. の ≡. ミ. トー ▼・・」 トー ぐつ. +. +. ⊂). の. ▼−■ ⊂〉 トー トー (、○. パ d d + + + +. 元 パ. N †・・■. (.C). ▼寸 Ln (:の. m m. d + パ パ. 01. + d + +. r■. d d d + + + + +. 01 ▼・・→. く.D 寸 (ヌ〕 ▼・−4 ⊂) (:に〉. 扇 ト ぷ ト よ d + + + + + + + 「■. †・・・■. 寸 [− 「■ N U⊃ d d d d パ + d + d + + ▼・−l r■. ▼・」 「■ N. (:0. 州∵肺. (=〉 ⊂) N 【−・ 〔−・. m. ぷ パ d J d + + d + + + + †・・・」. しDN. ▼−」. †−」. ▼・・」. ぐつm. d バ + よL元 + + + + + + + + + ▼・−1 N. しD. ⊂) トー. トー. ホ バ d よ d d d 扇 + + +. N ▼→. ▼」. †・■. しっ. †・・−t. ▼・・」. ヽ 司. ヽ・. り 竹 尽 小. へ. 山. ﹂=\﹁卜. 菅. n. n. 車 ヽ. 竹 尽 ′矢 ミ ト. 口. ▲卜\∧. ﹂ .小. ヽ ぺ り. [ ぺ. ∼菅. ヘ. n. 山1エ. へ. 大. ヽhご≠せ′\せYキトn†キ小. せ.′只. \小. せ. k/︷. n. 七. ト. へ. キ. へ. ギ. m. 卜. 夫. J〓. ﹁. ﹂下. \ハ. 刃. n.†h山上†∩︻. ﹂〓. \小. 人丁. 爪. ト・. ∼¶. ヘd∴∵[小爪∴デ㌣ト\∵七ト=. り. .ト. ′﹃. 軋∵へ. へ∴“只︰≠′1. 司. イ﹁. \小. ぺ. ヘ. へ. ′ヽ. ヽJ∴∵[隕爪∴デキト∩ニ†太も. 、へ. ヽ. n. J爬舟︵択︶地元感言−軒顛e定置︵出. の. ▼・−l. 。ケ脂舟︵堤楳次の︶謡虫垂添由+. 軍票讐畠慧㌫芯長刃世誓讐〓芸言三三牢′﹂. + + + d +. l」つ トー しD 〔に) m r■. n.

(9) 191. オサムシ科(12.2%)>エソマムシ科(11.2%)>. とが示された。オサムシ科およびゴミムシ科の出現種. ハネカクシ科(6.6%)>センチコガネ科(4.1%)>コ. 数は,個体数割合と同様に市街地化が進むにつれ減少. ガネムシ科(2.7%)>コメッキムシ科(1.3%)の順. することが示された。. 序であり,ケシキスイ料は出現しなかった。C地域で. 5.甲虫類の種組成. はシデムシ科(37.0%)>ゴミムシ科(24.9%)>ェン. 調査によって得られた甲虫類の群集について質的な. マムシ科(16.6%)>ハネカクシ科(6.6%)>センチ. 相違に注目し,植物群落分類で用いられている組成表. コガネ科(4.8%)>オサムシ科(4.1%)・コガネムシ. に似た方法によって解析した。14調査地点から得られ. 科(4.1%)>コメッキムシ科(1.4%)>ケシキスイ科. た甲虫類32種は,組成表(表4)作成の結果,その出. (0.4%)の順で,オサムシ科の占める割合が著しく減. 現状況の違いから大きく分けて6群に区分された。本. 少している。D地域では,シデムシ科(50.0%)>ェ. 報ではそれらの種群を便宜的に,それぞれⅠ群,Ⅰ. ンマムシ科(20.5%)>ゴミムシ科(18.2%)>コガネ. 群,Ⅲ群,Ⅳ群,Ⅴ群,Ⅵ群と呼ぶことにする。. ムシ科(9.1%)>コメッキムシ科(2.3%)の順で, オサムシ科,ハネカクシ科,センチコガネ科およびケ. (1)Ⅰ群:自然が比較的良く残された地域に結びつ く種群. べッコウヒラタシデムシ・スジアオゴミムシ・クロ. シキスイ科の4科は出現せず,シデムシ科の占める割. 合が著しく高いのが特徴である。このように甲虫類の. ナガオサムシ・ナガマルガタゴミムシ・ヨツボシモン. 科構成は4地域でかなり異なるが,全般的な傾向とし. シデムシ・クロシデムシの6種からなる種群で,一部. ては,市街地化が進んだ地域ほどシデムシ科の占める. はB地域の調査地点にも出現しているが,多くても1. 割合が高くなること,オサムシ科ほ市街地化が著しく. 地点だけである。東京都における同様の調査において. 進むと出現しなくなること,ゴミムシ科は市街地化が. もクロシデムシ,ヨツボシモンシデムシの2種ほ森林. 進むにつれ占有率が徐々に減少してくることなどの傾. 植生に被われた地域でのみ出現するという結果が得ら. 向が示された。また,優占科ではないが,センチコガ. れており(桜井,1974),これらの種は自然の残された. ネ科ほ市街地内でほ出現しないことも1つの特徴と考. 地域を標徹する種と考えられるだろう。この群に属す. えることができるだろう。. る種で注目すべきことは,クロシデムシを除いてほ個. 体数が少なく,優占種とほならない種であることであ. 次に各調査地点におけるシデムシ料,オサムシ科, ゴミムシ科の甲虫の出現種数を示してみた(図7)。. る。したがって,甲虫相の比較を行なう場合は,優占. 市街地化が進むほどシデムシ科の占める個体数割合が. 種だけでなく劣勢種(個体数の少ない種)をも含めた. 高くなることはすでに述べたが,種数についてみる. 質的な差に注目する必要があることを示しているもの. と,道にA地域の5種が最も多く,市街地化が進むに. と考えられる。. つれ減少し,市街地内ではただ1種だけが生息するこ. (2)Ⅲ群:市街地化が著しく進んでいない地域に結 びつく種群 オオゴミムシ・アカアシマルガタゴモクムシ・ヒメ マイマイカブリ・ルイスナガゴミムシ・アオゴミムシ. 5. ・ヨリトモナガゴミムシ・コクロシデムシの7種から. 0. なる種群で,AおよびB地域に生息の中心がある。ヨ. 0 5. リトモナガゴミムシ・コクロシデムシの2種は生息密. 1. 度も高く,多くの調査地点で優占種として出現してい るが,他の5種ほ生息密度が極めて低い種である。Ⅰ 群に比べると人為的干渉に対する適応力の幅がやや広 い種群と思われるが,C地域の調査地点ではほとんど 出現していないことから,下草刈りや人の立ち入りな どの人為的干渉が強まると直ちに消失するのでほない かと考えられる。 (3)Ⅲ群:市街地を除いた広い地域に出現する種群 StlSt2St.3St.4St.5St.6St7St8St.9St.10StllSt.12St13St.14 調. 査. 地. Ili. ニッポンツヤヒラタゴミムシ・アオオサムシ・セン. チコガネ・オオクロツヤヒラタゴミムシ・クロサビイ. 図7 種類数の多い甲虫類3科,シデムシ科・オ. ロハネカクシ・チャイロツヤムネハネカクシの6種か. サムシ科・ゴミムシ科の種数と環境区分. らなる種群で,多くの調査地点で優占種として出現す.

(10) 192. 図8 ベイト・トラップにより採集された代表的な甲虫類 A:ベッコウヒラタシデムシ (克losiゆha brunnicollis KRAATZ B‥タロシデムシ Nicrqt)horz(S COnCOlor KRAATZ C:ヒメマイマイカブリ Damaste7−blaptoi滋s o.ruroi‘友s ScHAUM D:コクロシデムシ 乃omascqt)u5mOrio KRAATZ. E:アオオサムシ Carabusinsulicola CHAUDOIR F:センチコガネ. Geotrnpe5laevistriatus MoTSCHUISKY. G:オオヒラタシデムシ Eusi砂haj‘ゆOrlica MoTSCHULSKY H:マルガタゴミムシ Amara chalcites DEJEAN. I:コゴモクムシ. 挽77)alus tri(kns MoRAWITZ.

(11) 193. 表4 環境区分と甲虫類の種組成の結びつき 表中の数字は採集個体数による階級を示す。1:1∼5頭,2:6∼10頭,3:11∼20頭, 4:21∼40頭,5:41頭以上。 境. 区. 分. .4. 群. 3 ク ロ ナ ガ オ サ ム シ. F D. C. l 1 2 1. Ⅰ. 4 ナ ガマル ガタ ゴ ミ ム シ. 1 1 2 1 1 3. 1 1 1 1 1 3. 1 ペソコウヒ ラタシデムシ 2 ス ジ ア オ ゴ ミ ム シ. I B [. A. I. 環. 5 ヨ ツ ボ シモ ンシデム シ ロ. シ デ ム. 7 オ. オ. ゴ. ミ. シ ム. l. 6 タ. シ. 8 アカアシマルガタゴモクムシ 9 ヒ メ マ イ マ イ カ ブリ. 10 ル イ ス ナ ガ ゴ ミ ム シ 11 ア. オ. ゴ. ミ. ム. シ 2. 12 ヨリ ト モ ナ ガ ゴ ミ ム シ. 13 コ ク ロ シ デ ム シ 2 1 3 1. 1. 3. 3. 5. 3. 3. 2. 2. 2. 4. 2. l25 25 22 23 21. 1. 1. 3. 計. 3. 3ニZ ヒ メ ケ ゴ モ ク ム シ 合. 1. 群. 1. 31ク リ ヤ ケ シ キ ス イ. 数. 1. 1 1. 30 ヘリ グロ ヒラタケシキスイ. 4. 1. 29 オ オ ヒ ラ タ コ ミ ム シ. 5. Ⅵ. 1. 3. オ. り︼. 26 マ ル ガ タ コ ミ ム シ. 28 セ ア カ ヒ ラ タ ゴ ミ ム シ. 5. シ′. 27 コ コ モ ク ム シ. 4. ム. 1. ン. エ. コ. マ. オ ヒ ラ タ シ テ ム シ. 2. 3. シ. コ リ. 5. り︼. 4. Ⅳ郡 b. ビ キ. 5. 3. サ. 3. 2. ク ロ マルエ ソマ コ ガネ ム. 3. 3. コ ブマルエ ソマ コ ガネ. ゴ. .4. 5. ■4. 19 チャイロツヤムネハネカクシ. 3. 1. 4. 5. 群. 17 オオクPツヤヒラタゴミムシ. 18 タ ロサビイ ロハネカタシ. ■4. .4. 3. ネ. 3. シ. ガ. 3. ム. コ. 3. サ. 2. 3. 5. オ ン チ. .4. Ⅲ. オ. 1(う セ. 4. 4. 14 ニッポソツヤヒラタゴミムシ. 15 ア. l j≡ ji ▲﹂ ..

(12) 194. る。全体的な傾向としては,AおよびB地域の調査地. 群に入りうる種を含んでいる可能性もあるが,現在の. 点で生息密度が高く,C地域では低くなる。これらの. ところは,これらの出現のしかたと環境との結びつき. 種は,Ⅰ群,Ⅱ群の種に比べ,さらに環境の変化に対. を考えることは困難である。. する抵抗力の大きい種であると思われるが,森林植生. 6.甲虫類組成の葉頁似性. のほとんどないD地域の調査地点で出現していないこ. 次に甲虫相の調査地点間の類似性を求めるために,. とから,その生息に森林の存在が必要な種群である可. Jaccardの共通係数を用いて比較してみた(図9)。両. 能性がある。吉田ほか(1975)によると,福島県郡山. 地点間で全く共通種を持たない共通係数0(6地点). 市においてはアオオサムシはヨツボシモンシデムシな. から st.5 と st.6の甲虫相との間で得られた0.78ま. どとともに,自然度の高い地域のみに出現する種とし. でさまざまな数値が示された。0.70以上の高い係数の. て報告されている。しかし,本調査の結果では,本種. ものほst.(5−6),St.(2−3),St.(2−6),. は市街地内の人為的干渉を大きく受けた小規模な林地. St.(1−2),St.(1→4),St.(2−5)であり,. にも出現している。このことは,日本国内においても. 逆にst.13およびst.14 と他の地点との組み合わせ. 地域により,同一種の生態的適応幅が異なる場合があ. では0.05以下の低い値のものが多くなっている。. ることを示している。 (4)Ⅳ群:あらゆる環境に広く出現する種群. 調査地点全体にまたがってA∼D地域まで幅広く出. すなわち,甲虫相の類似性ほ比較的自然の良く残さ れているAおよびB地域の調査地点間で高いことが示 されたが,この点をさらに明らかにするために,甲虫. 現する種群で,その出現状況から次のようにⅣa群,. 相の類似性をMountford法によってデンドログラム. Ⅳb群に細分することができる。. 化してみた(図10)。その結果,各調査地点の甲虫相. Ⅳa群:コブマルエソマコガネ・クロマルエソマコ. ほ大きく分けて4群に類別できた。第1は,郊外の比. ガネ・ゴミムシ・サビキコリの4種ほ,10調査地点以. 較的白然の良く残されたA地域および市街化の程度の. 上に出現している種の集まりであるが,その個体数分. 低いB地域の7地点が78.3%∼57.4%の類似度で結ば. 布は均一でほなく,市街地化の程度の低い地域ほど生. れた群である。第2は,市街地内に′J\緑地が存在する. 息密度が高くなる傾向がみられる。. Ⅳb群:コエソマムシ・オオヒラタシデムシの2種. C地域のst.8∼St.11および市街地内のD地域のst.12 の5地点が57.1%∼43.2%の頬似度で結ばれた群であ. は,個体数が全体に極めて多く,A∼D地域までの多. り,これらは更に第1のグループとは41.3%の類似度. くの調査地点で優占種となっている。人為的干渉の大. で結ばれている。第3ほ,市街地内のSt.14,第4ほ. きいD地域の調査地点においても出現が認められるこ. St.13でこれらほ他の調査地点とは10%以下の極めて. とから,環境の変化に対しての反応も極めて鈍い種類. 低い類似度しか持っていない。このように,調査地点. と考えられ,指標生物的な意味ほ薄い種の集まりであ. 間の甲虫相の類似性ほ,郊外の自然度の高い地域にお. る。. いて高く,市街地において低くなっている。土壌ダニ. (5)Ⅴ群‥自然の比較的良く残った地域にほ少ない 種群. マルガタゴミムシほA地域では1地点でしか出現し ていないが,その他の地域でほ50%以上の地点に出現. がみられる種である。土壌動物においては,環境の特. においてほ,自然度の高い地域でほ,それぞれの地域 での固有性が高く,互いの類似性が低くなり,人為的 干渉の度合いが強まり,ダニ相が貧化するに伴って,. 互いの類似性が高まってくる傾向があると思われる (青木,1978)が,甲虫類を用いた今回の調査ではむ. に悪化したところに出現する種群もあることが知られ. しろ逆の傾向が示されたことになる。他の動物群でほ. ているが(青木,1978;青木・原田,1978;Aok!&. どのような傾向が示されるのか大変興味が持たれると. Kuriki,1980;栗城・青木1982),本群はそれに近い. ころである。しかし,市街地化が進んだ地域で相互の. 性質を持つものと考えられる。すなわち,環境が悪化. 類似性が低くなるということは,人為的干渉の度合い. すれば多くの種ほ消失してゆくが,逆に新たに出現し. が強まる中で種数が極端に減少し,そのためにJaccard. てくる種もわずかながら存在するということである。. の共通係数による類似性の比較が困難になるためであ. (6)Ⅵ群:特定の地域と結びつきをもたず,まばら に出現した種群. コゴモクムシ・セアカヒラタゴミムシ・オオヒラタ ゴミ. ムシ・ヘリグロケシキスイ・クリヤケシキスイ・. るかもしれない。. 以上述べたように,ベイト・トラップによって採集 される甲虫類の種組成は市街地化などの環境の変化に. 対応してかなり明瞭に変化し,生物拒標として用いら. ヒメケゴモクムシの6種ほ出現地点も少なく,また生. れる可能性がある。しかし,アオオサムシの例で述べ. 息密度も低い種である。調査の精度を高めれば,他の. たように,種の生態的適応幅にほ地域差がある可能性.

(13) 195. St.1St.2 St.3 St.4 St.5 St.6 St.7 St.8 St.9 St.10 St.11St.12 St. 0.71. 0.63. 0.68 0.54. 0.54 0.58 0.63. 0.39. 0.44 0.48. 0.40 0.42 0.46. 0.33. 0.48. 0.48. 0.38. 0.54. 0.42. 0.41. 0.46 0.48 0.53. 0.57. 0.39. 0.48 0.46 0.47. 0.33 0.30. 0.53. 0.05. 0 0. 0.04. 0.05 0.05 0.06. 0.07 0.09. 0.07. 0.07. 0.07. 0,07. 8. 0.57. 0. 0.06. 0.04. 0.05. 0.05. 0.38 0.36. 0. 0.24. 0.32. 0. 0.04. 7. 0.32 0.53. 0.30. 0.28. 0.46. 0.27. 0.04. ←L t tし. 0.53 0.53. 0.27. 6. 0.56. 0.57 0.52. 0.39. 10.44. 5. 0.52. 0.44. 0.35. 4. 0.78. 0.59. 0.59. 3. 0.65. 0.55. 0.73. ▲L t t t t t t. 0.67. 0.59 0.70. 2. 0.66. t. 0.68 0.74. 1. o・72. t t. 0. S S. 20. S. 10. 30. ‖. S. 0. 10. S. 図. 9. t. 0.13 0.13. S S S. t. 6. S. t. S S. S S S S S. 甲虫類との関係を調べるため,A地域:自然が比較的. が進行するにつれて量的にも質的にも貧化することが. 良く残されている地域,B地域:市街化が進行中の地. 示された。. 域,C地域:市街化が進行し,緑地が島状に残ってい. 2.各調査地点ごとに優占種の構成を調べたとこ. S. 4. S. 1.採集された甲虫類の種数および個体数は,A地 域>B地域>C地域>D地域の順位を示し,市街地化. S. t. 口然に対する人為的干渉の大小と,そこに生息する. 14. 1. によって採集される甲虫類の調査を行った。 要. S. 3. 十し. る地域,D地域:市街地,の4つの地域を代表すると 思われる合計14の地点を設置して,ベイト・トラップ. 13. 2. t. もあるので,これらの種を環境指標として使用する場 合には,そうした点に配慮する必要があるだろう。 摘. 12. t. 5. 図10 甲虫相の類似性をMountford法によりデンドログラム化したもの.

(14) 196 ろ,オオヒラタシデムシ・コエソマムシ・オオクロツ. in the pooresl environment under the roadside. ヤヒラタゴミムシの3種ほ,AからDに至るほとんど. trees.n−OC.WIInt.Collq.Zool.:226∼232.. の地域で共通の優占種として出現し,特にオオヒラタ シデムシほ,人為的干渉の度合いが大きくなるにつれ て優占度が高くなる。また,アオオサムシ・コクロシ デムシの2種は自然の残されたAおよびB地域におい てのみ優占種として出現することが示された。. 3.甲虫相の料構成を調べたところ,それは4つの. 馬場喜敬,1965.都市化とアリ.「アリの生態」(明玄 書房):95∼107.. 原田 洋・押尾伊麻子・青木淳一,1977.横浜国立大 学構内のさまざまな植生下にみられるササラダニ. 群集.横浜国大環境研紀要,3:135∼145. 加藤陸奥堆・′J\林四郎・千葉喜彦,1968.ベイト・ト. 地域でかなり異なることが示された。すなわち,市街. ラップによって調査された八甲田山地域の林床昆. 地化が進んだ地域ほどシデムシ科の個体数の占める割. 虫相.JIBP−CTS昭和42年度報告:173∼192.. 合が高くなり(種数は減少する.′),オサムシ科は市. 街地化が著しく進むと出現しなくなる。また,ゴミム. 加藤陸奥堆・中根猛彦・千葉喜彦・石井 孝,1967. 1966年宮城県金華山島において行なったベイト・. シ科は市街地化が進むと占有率が徐々に減少してくる. トラップ法による調査の結果とその考察.JIBP−. CTS昭和41年度報告:19∼38.. ことが示された。. 4.植物群落分類の手法を甲虫相の解析に応用を試 みた結果,自然が比較的良く残された地域に出現する 種群(Ⅰ群),市街地化が進行していない地域に出現. 近藤正樹,1972.都市化に伴うアリ相の変化.バイオ テク,3(1):5∼16.. Krogerus,R.,1932.Uber die Okologie und Ver・. する種群(Ⅰ群),市街地を除いた,広い地域に出現. breitungderArthropodenderTriebsandgebiete. する種群(Ⅲ群),郊外から市街地まですべての地域. an den Ktisten Finnlands.Acta Zool.Ptmn.,. で出現する種群(Ⅳ群),自然の比較的良く残った地 域には少ない種群(Ⅴ群),特定の環境区分との結び. 12:1∼308.. 栗城源一・青木淳一,1982.仙台市における街路樹下. つきを持たず,まばらに出現する種群(Ⅵ群)が識別. の土壌′J\形節足動物群集−とくにササラダニ類に. された。. ついて.動物学雑誌,91:165∼177.. 5.Jaccard の共通係数を用いて甲虫相の類似性を 算出したところ,調査地点間の甲虫相の類似性ほ,郊. 外の自然の良く残された地域において高く,市街地に おいて低くなる傾向が示された。. 宮脇 昭,1972.横浜市の植生.横浜市,143pp. Nishihara,M.,K.Mizuno & M.Kato,1970.. Forest floor coleopteran communities on Mt. Ishizuchisurveyedbythe baited pitfalltraps. AnnualRep.JIBPrCTS for1969:155∼167.. 文. 献. 青木淳一,1961.植生の異なる土壌中におけるササラ ダニ相の比較一国立におけるクヌギ林とアカマツ. 林の場合.応動昆,5:81∼91.. 桜井信夫,1974.地表性昆虫類による東京都内の環境. 解析.白然環境保全に関する基礎的調査報告書 〔Ⅰ〕地表性昆虫:1∼47. 矢島孝昭・園部力堆・小林四郎,1972.ベイト・トラ. −1973.土壌動物学.814pp.北隆館,東京.. ップによって調査された務畠山地域の地表性節足. −1978.土壌ダニ類によるモニタリング手法,生物. 動物相:JIBPpCTS昭和46年度報告‥160∼175.. 反応のモニタリング実施マニュアルー自然環境管 理計画手法調査(本州四国連結架橋公団):135∼ 144.. 横浜市緑政局,1977.第二次緑地環境診断調査報告 書,アジア航測株式会社,264pp. 吉田勝一・栗城源一・安島仁子,1975.ベイト・トラ. 青木淳一・原田 洋,1978.小笠原諸島の土壌動物相. ップによって調査された福島県郡山市における地. の研究,Ⅰ.土壌節足動物の群集構造.国立科博. 表性昆虫群集−とくに市街地化と関連して.東北. 専報,11:91∼106.. 歯科大学学会誌,2:140∼148.. Aoki,J.&G.Kuriki.,1980.Soilmite communities.

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参照

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