目 次
第1章
公園緑地の意義
第2章
公園緑地の管理
1.
公園緑地等の管理における基本的事項
2.
維持管理作業範囲及び業務分担の基準
3.
有料施設管理
4.
公園緑地の維持管理
5.
維持管理計画の策定
第3章
維持管理補完体制
第4章
公園建設と開発
第5章
機材器具の管理運用基準
1.
機材器具の配置
2.
機材器具の管理
第6章
資材の管理基準
1.
資材の管理
2.
危険物の管理
3.
農薬の管理
第7章
帳票と事務の流れ
第8章
災害及び事故対策
第9章
要望苦情と利用指導
第4章 公園建設と開発 4.1 公園建設に伴う基準 建設事業が企画され、実際に供用されるまでの一般的なプロセスは下記の図に示すようなもので あり、第一段階の調査・計画は発注者自らがコンサルタントなどを活用して実施する。 次の第二段階の設計・積算・発注を行い、第三段階の契約・施工・検査・引渡は工事の請負者が 実施する。なお、第三段階では発注者も所定の工事目的物が築造されているかどうかを確認する立 場から、施工段階で気づいたことを指摘したり助言することがある。以上を経て発注者により、第 四段階の供用・維持管理に入る。 建設工事の設計は、第四段階の維持管理に大きな影響を与えるなど、ランニングコストの低減化 など相互関係にあることには間違いない。 ■ 建設事業のプロセス 4.1.1 やさしい公園づくり 福祉社会の実現に向け、障害のある人や高齢者、乳幼児連れの人などを含め、すべての人にとっ て使いやすい公園が求められている。 また、都市公園は、利用者が様々な目的をもって時間を過ごす施設であり、様々なニーズに対応 していく必要があり、出入口、園路等のアクセスに関係する施設に限らず、子どもの遊び場やキャ ンプ場、水辺空間などについても、すべての人の「使いやすさ」に配慮した施設の計画・設計手法 の検討が必要である。 一方、公園施設への配慮事項は、利用者のもつハンディキャップにより異なり、中にはお互いに その配慮内容が相反する場合もある。このため、公園全体の施設計画・設計の際には、すべての施 設を同一の基準に当てはめるのではなく、公園の利用に当たって、多くの選択肢を設けることが必 要である。 このような観点から、国土交通省公園緑地課より、身体障害者を含むすべての人に使いやすい公 園を整備するための計画・設計の指針として、「みんなのための公園づくり~ユニバーサルデザイ ン手法による設計指針~」や下記に示す、配慮事項ならびに、ハートビル法、交通バリアフリー法、 大阪府福祉のまちづくり条例などの策定やマニュアルの作成が進み、都市施設では障害者や高齢者 の利用に配慮した施設の整備が必要不可欠となっている。 調査・設計 設計・積算・発注 契約・施工・検査・引渡 供用・維持管理 地元説明・用地補償・地元設計協議
第
第
第
第4
4章
4
4
章
章
章
公園建設
公園建設と
公園建設
公園建設
と
と
と開発
開発
開発
開発
1.計画における視点 利用動線の計画は重要であり、敷地の地形、公園の利用目的等を考慮しながら、みんなが利用で きる動線を設定し、これに対応した主要施設の配置を検討する。 2.施設の設計における視点 公園内アクセス系統、情報伝達施設、レクリエーション施設、利便施設等について配慮事項を検 討する。特に、利用者が限定される施設については、視覚的なアクセスやエレベーターなどの設置 による代替利用手段の確保に極力努める。この他、障害者が社会の様々な活動に参加する機会を確 保することが求められていること等から、高齢者、障害者等の自立した日常生活及び社会生活を確 保し、公園等の利用上の利便性及び安全性の向上と、快適な公園利用を促進するものである。この ような状況を踏まえ、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(平成18年法律第 91号。バリアフリー新法)が平成18年12月20日に施行され、同法に基づき「移動等円滑化 基準」ならびに「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」を踏まえ、公園施設の計画・設 計を行う際のより具体的な指針として、以下に本ガイドラインの策定をした。 ガイドラインの位置付け 本ガイドラインは、バリアフリー新法に基づく都市公園における移動等円滑化に係る整備の内容 や「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」を示したもので、多様な利用者のニーズに応 え、すべての利用者がより円滑に、また安全安心に利用できるよう、公園施設の整備を行う際の考 え方を示すものである。また、快適な公園利用を提供するため必要な空間や施工方法などを集約す るなど、基本的な施設整備を行うこととする。 また、公園、緑地、街路樹等の整備に当り、設計並びに出来型を規制することで、市民が快適に 利用し、維持管理並びに運営に関する管理費、ランニングコストを縮減することを目的とする。 バリアフリーの考え方
(1) 出入口 公園等の出入口は、管理車両(幅200cm)及び車いす使用者等が円滑に通過できるよう配慮し た構造とするとともに、公道の動線と交差するなど危険性が高い場所であるため、高齢者、障害者 等の通過に配慮し、段差解消や水平面の設置により、安全性の確保に努める。 ① 有効幅員は、250cm 以上とする。但し、前面道路幅員が400cm 以上とする。また地形の 状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は90cm 以上とすることができる。 ② 車いす使用者が通過する際に支障となる段を設けないこととする。 ア,支障のない段の一例としては、段差を2cm 以下とする。 ③ 必要に応じて視覚障害者誘導用ブロック等を敷設すること。 ア,出入口や通路等に近接して崖などがある場合は、転落等の危険があるため、視覚障害者誘導用 点状ブロックや柵等を設置し安全性を確保すること。 イ,視覚障害者誘導用ブロックは、JIS T 9251 (視覚障害者誘導用ブロック等の突起の形状・寸法 及びその配列について規定)に準拠したものを使用 する。 ウ,転落の防止だけでなく、視覚障害者の誘導が必要 な箇所では、必要に応じて視覚障害者誘導用ブロッ クを設けることとする。 エ,利用者の安全な通行の為、必要に応じて十分な照明を確保することが望ましい。 オ,階段等の注意を要するところへの敷設などに配慮する。 カ,車止めを設置する場合は、視覚障害者誘導用ブロック等を設置して、車止めに視覚障害者が衝 突しないよう配慮する。但し、土面等構造上不可能なものを除く。 ④ 車止めはステンレス製上下可動式とし、一部領域を車いす進入可能型(ユニバーサルゲート、 脱着式カギ付オートバイ進入抑制柵)とする。 ア,車止めの一部は90cm 以上の幅を設けるよう施工する。 ⑤ 出入口からの水平距離が150cm 以上の水平面を確保すること。ただし、地形の状況その他の 特別な理由によりやむを得ない場合は、この限りでない。 ア,水平面の表面は、平坦で固くしまっていて滑りにくい舗装とする。 イ,横断側溝の上蓋等は、車いすやベビーカー等が車輪及び杖や靴の踵等が挟まらない構造で、滑 りにくい表面構造とする。 点字ブロック 誘導ブロック
(2) 園路 出入口に通ずる主要な園路は、次に定める構造とすること。 ① 有効幅員は、管理車両が各エリアで容易に作業ができる250cm 以上とする。また作業経路に 当たらない園路については120cm 以上とし、人と車いすがすれ違いを考慮した幅員とする。ま た、こう配のある園路が長く続くと、下り時は加速がついて危険であり、また上り時は休憩したり、 加速をつけるための水平部が必要な構造とする。 ② 舗装は歩行者の安全性及び快適性を確保するため、平たん性、滑りにくさ、水はけのよさ等を 考慮し、舗装材料を選択する。 ア,水はけがよく、つまづきにくく、滑りにくい材料とする イ,耐圧の目安は管理車両の総重量4.5t、高圧洗浄車両10t級とする。 ウ,インターロッキング舗装では進行方向に対して、縦向きに敷設する。 ③ 横断こう配は、1 パーセント以下とすること。但し、地形の状況等によりやむ得ない場合は、2 パーセント以下とすることができる。 ア,地形等やむを得ない場合でも、2 パーセントのこう配を超えない ④ 高低差があり園路に階段を設ける場合は車いすが通行できるよう、傾斜路を併設する。 (3) 階段 階段は、移動の負担の大きい箇所であることから、手摺の設置等により高齢者及び視覚障害者等 の円滑な利用に配慮する必要がある。なお、移動等円滑化園路に階段を設ける場合は、傾斜路を併 設する必要がある。また階段は、歩きやすい構造とし、安全性、認識性を確保すること。 ① 手摺が両側に設けられていること。ただし、地形の状況その他の特別の理由によりやむを得 ない場合は、この限りでない。 ア,手摺(以下 ステンレス製)は階段の両側に連続して設置する。 イ,高齢者や杖使用者等の肢体不自由者、低身長者をはじめとした多様な利用者の円滑な利用に 配慮した手摺を両側に設置する。
ウ,1段の手摺とする場合、高さを75~85cm程度とする。 エ,2段手摺とする場合、床仕上げ面から手摺中心までの高さを上段で85cm程度、下段で65 cm程度とする。 オ,手摺の端部は、袖や荷物が引っかかる可能性があるため、階段の外側に向って巻き込むなど端 部が突出しない構造とする。 ② 手摺の端部の付近には、階段の通ずる場所を示す点字をはり付けること。 手摺には行き先情報を点字で表示する。点字による表示方法はJIS T 0921規格に合わせた ものとし、点字内容を文字で併記する。 ③ 回り段がないこと。ただし、地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は、この 限りでない。 ④ 踏面は、滑りにくい仕上げがなされたもの であること。 ⑤ 段鼻の突き出しその他のつまずきの原因と なるものが設けられていない構造のものである こと。 ア,踏み面 25~30cm イ,蹴り上げ 15~18cm ウ,蹴り込み 2cm 以下 エ,段鼻にノンスリップ設置 オ,同一階段では、寸法は一定にする。 ⑥ 階段の両側には、立ち上がり部が設けられていること。ただし、側面が壁面である場合は、こ の限りでない。 15 ㎝~ 18 ㎝ 25 ㎝~ 30 ㎝
⑦ 階段の終始部及び高さ250cm 以下ごとに長さ120cm 以上の水平部(踊り場)を設ける。 (4) 傾斜路 ① 有効幅員は、120cm(段を併設する場合にあっては、90cm)以上とする。 ② 縦断勾配は4パーセント以下とすること。但し、地形の状況等によりやむ得ない場合は、8パ ーセント以下とすることができる。 ③ 高さが75cm を超える傾斜路にあっては、高さ75cm 以内ごとに踏み幅150cm 以上の踊 り場を設ける。 ④ 両側に立ち上げ部等を設ける。 ⑤ 高さ80cm 程度の手摺を設ける。 ア,左手または右手が不自由な方等全ての利用者を考慮し、両側に設置するのが望ましい。 ⑥ 表面の仕上げは、滑りにくいものとする ⑦ 傾斜路の上端に近接する園路及び踊り場の部分には、点状ブロック等を敷設すること。 但し、次に定める部分にはこの限りでない。 ア,勾配が5パーセント以下の傾斜路の上端に近接する園路及び踊り場の部分。 イ,高さが16cm 以下、且つ、勾配が8パーセント以下の傾斜路の上端に近接する園路及び踊り 場の部分。 ウ,傾斜路と連続して手摺が設けられた踊り場の部分。 エ,傾斜路の上端に近接する園路や踊り場の部分が、土面等、構造上不可能なものを除く。
(5) 傾斜地 植樹帯等傾斜地は土壌が流出しない工法で行うものとする。また急傾斜では、草刈作業、樹木剪 定作業は多種にわたり、リスクが想定できるので構造物等で補うかまたは、傾斜地ができない構造 とする。特に急傾斜地の管理柵、安全柵外の維持管理に重点を置き講じること。 ① 傾斜地の保護は緑化に努め、裸地にはしない。 ② 土壌の流出を考慮し、勾配に応じて土壌流出防止柵を設置するものとする ③ 傾斜地を利用して滑り降りるなど、できない構造とすること。 (6) 植栽 人工的緑化における植栽基盤の状況は地球規模的に温度の上昇が現実化され、厳しい環境に適合 する計画を行うと共に、計画段階で植栽地の適否を十分に調査し、排水性、通気性、保水性、pH、 その他植物の生育阻害要因の有無など、植栽地の改良、土壌の改良を行うものとする。 植栽については良質な樹木を短期間に、損傷を少なくするように施工することが必要あり、植栽 後は環境に適した剪定を施し、支柱工や適切な保護養生の施工により、活着 の促進を図る必要を もって行うものとする。 ① 植栽地 植栽地は土壌改良を行い健全に樹木が生育する土壌を用いること。 ア,土壌改良はバーク堆肥20%、パーライト10%を混合させ、真砂土に改良を加える。また低 木であれば植栽仕上がり面より30cm、高木であれば同じく100cm、根鉢の高さが100cm を超えるものであれば根鉢高さに30cm を足した深さをそれぞれ改良すること。また規定深さに 到達した時に、土壌の質が生育を妨げるもの(岩盤、粘土、砂利等であれば、さらに 30cm の深 さまで、土壌改良に用いる資材で、改良を行う。 イ,水鉢は各樹木に施工するが群植、列植で縁石に囲われている植樹帯であれば縁石の上端から5 cm 下げたところを植栽地の仕上がり面にすること。(縁石が水鉢の代用) ウ,石、ガレキ類等は撤去し、景観上相応しい表層にすること。 エ,必要に応じて灌水パイプを設置するものとする。(樹種によって協議を要する) オ,樹種名称を記したプレートを効果的に設置すること。 ② 植栽 ア,樹木等の検収は、寸法規格、品質規格、数量など当市検査員と行うものとする。尚、寸法規格、 品質規格は、「公共緑化樹木の品質寸法規格基準」に基づくものとする。 イ,植栽の時期は活着率を最も大きく左右する要因であり、樹種の植栽適期を選んで植栽すること。 ウ,植栽工事完了から公園等完了検査までに枯れ死する樹木にあっては樹木植栽地の環境が悪いか、 土壌が適正でないかを検証し、原因を明確にするとともに速やかに良好な状態に復元するものと する。 エ,樹木保護については環境や景観に応じ、支柱は二脚鳥居型、三脚鳥居型、八掛け等、樹種によ って合致した方法を行う。 オ,枯れ保障樹木植栽、移植樹木については1年間の枯れ保障期間とする。また、保障対象枯れ死 検査は11ヶ月後に行い、1ヶ月間に補植を行った後、活着の結果を見る期間とする。
カ,植栽に当たっては相応しくない樹木として、チャノキ・サザンカ・カンツバキ・ツバキ類など チャドクガ(毛虫)が生息する樹種やユッカ・ピラカンサなどトゲがあるような危険な樹木、ウ ルシ・キョウチクトウなどアレルギーや毒性のある樹木等、市民に支障を与えるような樹木は公 共樹木として植栽から除外する。 キ,隣接民家や、現況が空き地でも民家が建てられる可能性がある場合は、落ち葉の問題で枝が境 界を越境しにくい樹形の常緑樹木を植栽する(常緑樹は1年を通じて葉の入替を行う)。 ク,植栽地の選択 樹木の根の侵害により排水菅等の接合部分近くの植栽はしない。(根が接合部分 から進入し、埋設管を機能不良とする) ケ,樹木の根が境界侵害する可能性のあるものは、防根シート等で越境を防ぐ措置を講じる。
コ
,植栽の配置について、高木にあっては間隔を樹種にあわせて配置する。(一般木 500cm、 さくら(ソメイヨシノ)700cm の間隔を必要とする) サ,排水管の継手まわりや、園路、民地境界の近くに高木を植栽する際は、防根シートなどを用い て根の侵害を防ぐとともに、植栽地においては、竹や笹などの領域を守るために当該シートで区 分けする。シ
,管理柵、安全柵の外側には維持管理上、危険を伴うので必要に応じて植栽はしない。この他、 雑草を抑制するための防草シートシートや、セメント等で、覆うことが良法である。 (7) 便益施設 便所は、耐震構造とし、採光を十分に取り入れられ、防犯上、安全を確保することは勿論のこと メンテナンス以外、容易に屋根に登れない工夫や、用具庫の扉などは中が見えるものを使用する。 また高齢者、障害者等が認識しやすい場所に設置し、利用しやすい構造とする必要がありそのため、 車いす使用者が円滑に利用できる他に、内部障害者や乳幼児連れも円滑に利用できるように、オス トメイト対応設備やベビーベッドの設置など公園便所の多機能化を図ることとする。 便所は不特定かつ多数の者が利用し、又は主として高齢者、障害者等が利用することに配慮し、 次に掲げる基準に適合するものでなければならない。 ① 便所全般の基準 ア,床面 a 便所内の床面は、濡れても滑りにくい仕上げとする。 b 出入口から内部まで床面は全て段差が無く、平坦とすること。 イ,男子用小便器 男子用小便器を設ける場合は、高齢者、障害者にも使いやすいように、1以上の床置式小便器 又は低リップ壁掛け式小便器(リップの高さが 35cm 以下のものをいう。) その他これに類する小便器を設ける。 ウ,手すり a 上記基準を満たした男子用小便器の1以上には、高齢者、障害者等の利用に配慮した手すり を設置する。 b 手すりを設置した男子用小便器は、出入口に近い位置に設置することが望ましい。エ,防犯機能 ブース内には、気分等が悪くなったときに救助を求める非常用呼出スイッチ(押しボタンに引 きひも付き)をFL+100㎝の位置に設置する。 このスイッチを押下することで、外壁の道路面に設置した赤色回転灯、スピーカを駆動する。 スピーカからのメッセージは『中に人が入っています。助けてください。』を標準とする。 トイレ入口外側に復帰スイッチを設ける(H=110㎝程度)。このスイッチを外部の人が押すこ とで、回転灯が停止する回路とする。また、手動で停止しなかったときには、30分単位で自動停 止する回路を設ける。 オ,オストメイト オストメイト対応設備やベビーベッドの設置など公園便所の多機能化を図ることとするが街区 公園以下の公園では協議を行い都度、設定すること。 ② 多機能便房の設置基準 ○公園内に便所を設ける場合、そのうち1以上には、多機能便房を設ける。 ○公園内に複数の便所を設ける場合、全てに多機能便房を設置することが望ましい。 ○多機能便房は、異性介助を考慮して、男女共用のものを1以上設置することが望ま しい。 ○多機能便房を設けた上で、男子用便所、女子用便所のそれぞれに1以上設置するこ とが望ましい。 ○多機能便房を設けた上で、男子用便所、女子用便所のそれぞれに1以上の簡易型多 機能便房を設置することが、なお望ましい。 ○多機能便房を設置することを原則とするが、街区公園等小規模な都市公園のため設 置が困難でやむを得ない場合に限り、簡易型多機能便房の設置で代えることができ る。
ア,出入口 a 出入口の有効幅は、車いす使用者が通過できるよう、80cm 以上とする。 b 便所の出入口には、車いす使用者等が通過する際に支障となる段を設けないこと。 ただし、 やむを得ず段を設ける場合は、傾斜路を併設する。傾斜路を設ける場合は、傾斜路の基準を 満たすこと。 c 便所の出入口付近には、障害者、オストメイト、高齢者、妊産婦、乳幼児を連れた者等の使 用に配慮した便所である旨を分かりやすく表示する。 d 便所の出入口に戸を設ける場合、有効幅は車いす使用者が通過できるように、80cm 以上 とし、引き戸など、車いす使用者が容易に開閉して通過できる構造とする。 イ,広さ 便所内の多機能便房の手前に、車いす使用者が回転できる150cm×150cm 以上の広さを 設けることが望ましい。 ウ,段 便房の出入口には、車いす使用者が通過する際に支障となる段を設けない。 エ,標識 多機能便房の出入口には、障害者、オストメイト、高齢者、妊産婦、乳幼児を連れた者等の使 用に配慮した便所である旨を表示する。 オ,腰掛便座及び手すり a 多機能便房には、車いす使用者や足掛けが弱く、立ったり座ったりの動作が困難な 高齢者、 障害者等が円滑に利用できるようにするため、腰掛式(洋式)便座及び手すりを設置する。 b JIS に準拠したものを使用する。 c 便座の高さは40~45cm とする。 カ,水洗器具等 a 高齢者、障害者、オストメイト等の円滑な利用に適した構造を有する水洗器具を設置する。 b 車いすでの使用に配慮し、洗面器の下に床上65cm 以上の高さを確保し、洗面器上面の標 準的高さを80cm 以下とする。寄りかかる場合を考慮し、十分な取付強度を持たせる。 c 蛇口は上肢不自由者のためにもセンサー式、レバー式などとする。 d 便器洗浄器具のスイッチは、押しボタン式等の操作が容易なものを分かりやすい位置に設け る。
e 視覚障害者や上肢体の不自由な人等の使用に配慮し、紙巻器、便器洗浄ボタン、呼び出しボ タンの形状、色、配置については JIS S 0026(高齢者・障害者配慮設計指針―公共トイレ における便房内操作部の形状,色,配置及び器具の配置)にあわせたものとする。 f 乳幼児連れの人の利用を考慮し、多機能便房内にオムツ交換シート等を設置することが望ま しい。 キ,出入口の有効幅 便房の出入口の有効幅は、車いす使用者が通過できるように80cm 以上とする。 ク,戸 多機能便所の戸は、車いす使用者が容易に開閉できる構造とする。 ケ,広さ a 多機能便房内の広さは、車いす使用者が設備・備品等を使用できる等、車いす使用者の円滑 な利用に適した広さを確保する。 b 便房の大きさは内法200cm×200cm 以上とすることがのぞましい。ただし、街区公 園等の小規模な都市公園に限り設置される簡易型多機能便房にあってはこの限りでない。 ③ 簡易型多機能便房 多機能便房を設置することを原則とするが、街区公園等小規模な都市公園のため設置が困難でや むを得ない場合に限り、簡易型多機能便房の設置で代えることができる。 ア,正面から入る場合は奥行き190cm 以上×幅90cm 以上の広さと有効幅80cm 以上の出入 口の確保、側面から入る場合は奥行き220cm 以上×幅90cm 以上の広さと有効幅90cm 以 上の出入口を確保すること。 イ,壁掛便座を設置し、周囲に手すりを設置する。 ウ,戸の握り手は戸の内側の左右両側に設置することがなお望ましい。 ④ 水飲み場・手洗い 水飲み場・手洗場を設ける場合は、車いす使用者でも近づきやすく、高齢者、障害者が利用しや すいよう、飲み口までの高さ、形状等に配慮する必要がある。 ア,構造の基準 a 水飲み場及び手洗い場は、車いす使用者が接近できるよう、使用方向150cm 以上、幅1 50cm 以上の水平部分を設ける。幼児の利用のための踏台等を置く場合は、車いす使用者の 使用方向を考慮し、支障とならない場所に設置する。 b 飲み口までの高さは、70cm~80cm 程度とし、高齢者、障害者等(特に車いす使用者) が利用しやすいように下部に高さ65cm 以上、奥行き45cm 以上のスペースを確保する。 手洗い場に洗面器部分がある場合は、同様の基準とする。
c 水飲み場及び手洗い場の周辺の床面は、段がなく、平坦で固く締まっていて、濡れても滑り にくい仕上げとする。 d 給水栓は、レバー式、押しボタン式等の使いやすいものとすることが望ましい。 (8) 遊具 遊具設置にあたり、国土交通省の「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」(改訂版) を順守すること。 安全基準に基づく製品、規格、設置方法を遵守すること。また児童用遊具、幼児用遊具の区別を 明確化する標識、標示を設置し、その遊具の必要なところには、衝撃吸収マットの敷設や、その周 囲に川砂などを入れ衝撃吸収に寄与する。この他、製品に対しては生産物賠償責任保険が該当する ものとする。 ① 遊具はランニングコスト抑制を踏まえ、維持管理上修理が容易なステンレス製、鋼鉄製の選定 を行う。 ② 遊具の基礎は土面より5cm 以上埋設し、土と接触する柱などの鋼鉄製にあっては腐食防止処理 を行う。 ③ 滑り台のスベリ面は夏期に高熱を発生する為、南向きを避け、東北方向に設置する。また使用 者の衣服の破損等を考慮しステンレス製を選定する。また滑り落ちの部分はクッション材を敷設 する。砂場と併設の場合は、砂場の縁石をスベリ面両端からそれぞれ200cm の縁石上部をクッ ション材で転落衝撃吸収措置を行う。 グレーチング(細目)
④ 砂場 ア,砂の入替え作業に伴い、管理車両(2tダンプ)が容易に作業できる場所を選定すること。 イ,砂場排水は近接の集水桝へ接続するものとする。 ウ,砂場の砂は川砂の洗い砂とする。 エ,砂場は側溝、集水桝に近接しない。(砂が入らない蓋、構造であれば可) オ,すべり台併設の場合はスベリ面両端からそれぞれ200cm の縁石上部をクッション材で転落 時の衝撃吸収措置を行うものとする。 ⑤ ふさわしくない遊具 [箱型ブランコ・遊動木・回旋塔・回転ジャングルジム・スプリング遊具] ア,揺動部自体の重量が重いもの イ,揺れ幅が大きく、容易に利用者が制御できない状態になるもの ウ,定員の制限が難しく、過剰人員で利用可能なもの エ,磨耗が激しく容易に点検できないもの オ,ステンレス、鋼鉄以外の材質が多く使用しているもの (9) ベンチ 耐久年数に重点を置き座板はプラ擬木(芯の空洞は不可)、コンクリート製、自然石など耐久年数 に優れた部材を選定する。 ○ 1人で占用して使われないよう座板 に2箇所の区分け手摺を設ける。 (10) 健康遊具 健康遊具は、子どもから高齢者の方まで気軽に利用して、曲げる、跳ぶ、伸ばす等の基本的なス トレッチや、運動不足の解消、体力の維持から向上といった健康づくりを目的とした公園施設であ る。 少子高齢化に向けて、誰でも利用できる施設として、可能な限り設置する。 (11) 照明灯 安全安心な公園の提供を行うため、公園内の視認性を重視した物陰や死角を軽減するために、公 園内の明るさにおいて、今までの 1 ルクスから 3 ルクスの水平面照度の改善を図ることが重要であ る。 警視庁「安全・安心まちづくり推進要綱」
① 水銀灯200W 及び 75W ナトリュウム灯 自動点滅器付タイマー併設仕様とする。小規 模公園にあっては別途協議とする。 ② 隣接民家に近接した場所への設置はしない。やむを得ない場合は遮光板を設ける。 ③ ポール内切断ブレーカーについては衝撃で切断される可能性があるので取付に関して考慮する。 ④ ポールにはメンテナンス用、梯子掛けを設置すること。 ⑤ 灯具は雨水が浸入しにくい構造のものを選定すること。 ⑥ 1公園、4灯以上の照明灯には節電用配線を挿入し、50%の点灯と、100%の点灯の切替 スイッチを分電盤内に設けること。 ⑦ 照明灯の色や照度、点灯方式など、目的に応じたものを検討し、省エネ、エコなどの環境改善 品を導入する。 (12) 時計 時計は2面が基本であるがその他の仕様は協議を行う。 設置にあたっては南側を向いて時計を見ると太陽の光で見にくいため考慮する。 (13) 安全柵、管理柵 管理柵と安全柵を共有する場合は強固なものを設置することは勿論のこと景観に配慮した色、形 状も考慮すること。 ① 安全柵にあっては、足を掛けられない縦格子で尚且つ、各格子の幅が10cm 以内の間隔の物及 び足が掛けられない構造のものを選定する。 ② 管理柵はエキスパンドフェンスにするものとする。但し、傾斜地を含め設置するに当り困難な 所は、協議する。 ③ 法面管理地等遮断するような設置状況であれば管理用扉カギ付(90cm 以上)を設けるものと する。 ④ 設置面の凹凸により支柱基礎が3分の2以上の埋設深さを確保できない場合は控え柱を設ける。 ⑤ 広場と幼児用遊具の区分けが無い場合、安全柵を設け、幼児の安全を確保する。 ⑥ 管理柵にあっては、官民の境界を明確にすることを目的とし、境界線を管理柵基礎ブックの外 面とする。その際、屈折したところに官民境界プレートを設ける。 (14) 標識 標識には、公園施設の配置や経路を示す案内板、園内外からの誘導を行う表示板等があり、公園 利用の利便性、安全性の向上を図る上で重要な施設であることから、高齢者、障害者等の利用に配 慮した構造、表示とする必要がある。 ① 構造 ア,標識を設ける場合は、車いす使用者が近づきやすい位置、車いす使用者が見やすい高さ等の構 造とする必要がある。
イ,標識が園路上に突き出す場合は、視覚障害者等の通行の支障とならないよう、下端が地上20 0cm 以上の高さに設置する。また突出した部分を設けてはならない。 ウ,標識には必要に応じて点字表示、蝕知図、音声案内装置等を設けることが望ましい。 エ,標識は主要な出入口や園路の分岐点等に、通行の支障にならないよう、高齢者、障害者等の利 用に配慮して設置することが望ましい。 オ,標識は地形の状況を踏まえて設置するものであるが太陽光の反射などを考慮して、東向けに設 置すること。 ② 表示 ア,表示内容が容易に読み取れるような文字の大きさ、明度、色相または彩度とする。 イ,平仮名、ピクトグラム、ローマ字等による表示を併用することが望ましい。 ウ,車いす使用者が利用可能な施設には、必要に応じて国際シンボルマークにより、その旨を表示 することが望ましい。 エ,必要に応じ、夜間利用に適した照明設備を設置することが望ましい。 (15) 案内板 公園全体の公園施設の配置や経路を表示した案内板を設ける場合は、1以上について、出入口の 付近に設置し、高齢者、障害者等が利用しやすいよう配慮する必要がある。また材質についてはメ ンテナンスが容易なステンレス製を選定する。 ① 車いす使用者が近づきやすい位置、車いす使用者が見やすい高さ等の構造とする必要がある。 ② 基準を満たす案内板を移動等円滑化園路の出入口や駐車場の付近に配置する。 ③ 案内板周辺の床面は、平坦で固く締まっていてぬれても滑りにくい仕上げにとする。 ④ 公園全体の案内図には、車いす使用者等が利用可能な施設に、国際シンボルマーク等により、 その旨を表示する。 ⑤ 車いす使用者が容易に接近できぬよう、表示面の方向に150cm×150cm 以上の水平部分 を園路動線に支障のないように設ける。 ⑥ 注意書き看板も同様の仕様とする。
(16) 休憩所(四阿・パーゴラ等(ベンチ・テーブル等が付随するもの)) 公園の利用は野外が多く、大規模な公園では移動距離が長くなることもあるため、休憩所を設け る場合は高齢者、障害者等が円滑に利用できるよう配慮する。また安全安心な公園づくりに基づき 耐震化を図る必要がある。 ただし、地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合は、この限りでない。 ① ベンチ・テーブル等 休憩所には、高齢者、障害者等が円滑に利用できるベンチ等(耐久年数に重点を置き、座板はプ ラ擬木(芯の空洞は不可)、コンクリート製、自然石など耐久年数に優れた部材)を設置すること。 またテーブルについての構造は、車いす使用者が利用できるよう、高さ70~80cm、テーブル 下部にひざが入る、高さ65cm 以上、奥行き45cm 以上のスペースを設ける。 ② 出入口の基準 ア,出入口の有効幅は、車いす使用者と横向きの人がすれ違えるよう120cm 以上とする。 イ,やむを得ない場合でも、車いす使用者が通行できるよう、80cm 以上の有効幅を確保する。 ウ,車いす使用者等の通行の支障となる段差は設けない。 ③ 四阿(4本脚) ア,四阿の脚部(柱)は木質を除く強固な材質を選定する。また落書き防止措置を施すこと。 イ,屋根材はアクリル材を除く耐久性に優れたカラーベスト葺等を選定する。 ウ,屋根の最低高さは270cm 以上とし、容易に屋根上部に上れない構造と、樹木などを伝って上 れないよう配置場所にも考慮すること。 エ,屋根の雨伝いは裸地にせず、石やコンクリートで保護すること。 ④ シェルター(1本脚) ア,シェルターの脚部(柱)は屋根部の重量を1本で直接支える為、強固な材質を選定することは 勿論のこと、基礎部においても十分考慮すること。また落書き防止措置を施すこと。 イ,屋根材はアクリル材を除く耐久性に優れたカラーベスト葺等を選定する。 ウ,屋根の最低高さは270cm 以上とし、容易に屋根上部に上れない構造と、樹木などを伝って上 れないよう配置場所にも考慮すること。 エ,屋根の雨伝いは裸地にせず、石やコンクリートで保護すること。
⑤ パーゴラ ア,パーゴラの脚部(柱)は木質を除く強固な材質を選定する。また落書き防止措置を施すこと。 イ,ルーバー部は木質が定着しているが、耐久性、メンテナンス性を考慮すると擬木や鋼管を選定 すること。またルーバーの機能を十分考慮し、ツル系を併植しないのであれば設置方向に考慮す ること。 4.2 住宅建設等開発行為による公園等設置 開発者は、開発区域の面積が 0.3 ヘクタール以上の開発行為をしようとする場合は、開発区域の 面積の 100 分の3以上の公園を自らの負担において整備し、その用地及び施設等を市に無償で提 供するものとする。(枚方市住宅建設等開発行為による指導要綱 第17条)ただし、都市計画法第 33 条を準用する。 前項に規定するもののほか、共同住宅の建築をしようとする場合は、都市空間としての公園・緑 地を次表の設置基準に基づき整備するものとする。ただし、前項の規定による公園用地としての提 供分については、同表の公園設置面積の中に含むことができる。 項 目共同 公 園 緑 地 合 計 世帯向け 住宅の建設計画戸数 10 戸以上25 戸未満 10% 10% 25 戸以上50 戸未満 5% 7% 12% 50 戸以上 7% 8% 15% □ %は、敷地面積に対する割合を示す。 □ 単身者向け共同住宅(寮を含む。)については、建設計画戸数を3で除した値を適用する。 4.2.1 公園緑地設置基準 1.設置基準 (1)開発者は、公園・緑地を整備する場合には、配置計画図を提出し、協議するものとする。 (2)第1項及び第2項による公園等の施設整備については、施行細則に基づくものとする。 (3)開発区域内における公園の位置は、日照を確保し、及び非常時における避難場所として機能 を果たすよう考慮し、決定するものとする。 (4)開発者は、開発面積が1ヘクタール以上の開発行為をしようとする場合は、第1項に規定す る公園以外に大阪府自然環境保全条例(昭和48 年大阪府条例第2号)に基づき、市長及び関 係官庁と協議の上、公園・緑地等を確保するものとする。 (5)開発者は、前各項の規定を遵守するほか、緑のまちづくりのため積極的に協力するとともに、 開発区域内における緑地の保全及び空地の植栽等緑化の推進に努めるものとする。