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[研究室だより]インタラクティブシステム研究室

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Academic year: 2021

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の仕事に携わらせてもらうという機会に恵まれてきたように思います。今後は、これま で の 経 験 も 踏 ま え つ つ、 研 究 分 野 を よ り 広 く 捉 え て、 人・ も の・ コ ン ピ ュ ー タ 間 の イ ンタラクションの在り方を模索したり、技術をもってそのより良い実現方法を研究して 行ったりすることを志向しております。このような思いから、研究室の名称は「インタ ラクティブシステム研究室」としました。具体的には、以下のような研究テーマに取り 組んでゆきたいと考えております。 ( 1 )画像処理に関する基礎的技術の研究   私はこれまでに、画像のノイズ除去、鮮鋭化、ヘイズ除去などの画質向上手法に関す る基礎的研究に取り組んで参りました。特に、画像の構造的な特徴を表現する際に用い られる木構造やグラフ構造のうち、画像の構造を反映した最小全域木から構築できる適 応的空間充填曲線(画像上の全ての画素を一筆書きで走査できる曲線)を利用した画像 フィルタリング手法を提案し、特に微細構造の保存性に優れた各種画像処理手法を提案 しています。今後は、これらの手法を発展させる研究を推進するとともに、画像解析に 関する応用研究に適用していくことを考えております。本テーマの具体的な対象として は、オーロラの画像処理などを進めてゆく予定です。 ( 2 )近赤外領域を利用した画像認識   画像認識分野での主要な研究テーマとして、水や霧などの光透過型の媒体を近赤外領 域の画像処理・画像認識により検出する手法の開発に現在取り組んでおります。本テー マではこれまでに、人が触れることにより変化する「テーブル上の透明な水の形状」や 「 フ ォ グ デ ィ ス プ レ イ の 霧 の 形 状 」 を 画 像 認 識 に よ っ て 捉 え、 適 応 的 に 映 像 を 投 影 す る システムの研究開発を実現してきました。これらの研究では、人間とコンピュータ間の イ ン タ ラ ク シ ョ ン に お け る 物 理 的 な 媒 体 と し て、 身 近 で 安 全 な 水 や 霧 を 用 い る こ と で、 身体性や感性の観点から、より自然なインターフェイスを実現することを目的としてい ます。今後は、これらの成果を多様化させ、ロボットのビジョンシステム等に応用可能 な、生活空間に自然に存在する透明・半透過型の物体認識技術の開発と実装を行う予定 です。 ( 3  ) 画 像 処 理・ 認 識 技 術 の イ ン タ ラ ク テ ィ ブ ア ー ト、 エ ン タ テ イ ン メ ン ト コ ン ピ ュ ー ティング等への応用   先に述べた画像処理・認識を中心とした技術の研究成果の応用先として、プロジェク   こ の 度、 情 報 学 科 に 着 任 致 し ま し た 古 賀 崇 了 と 申 し ま す。 何 卒 宜 し く お 願 い 申 し 上 げ ま す。 私 は 福 岡 県 の 久 留 米 市 で 育 ち、 「 早 く か ら 工 学 の 勉 強 を し た い 」 と い う 思 い か ら 久 留 米 工 業 高 等 専 門 学 校 の 制 御 情 報 工 学 科 へ 進 学 し ま し た。 高 専 で は 機 械・ 電 気・ 制 御 工 学 を 基 盤 と し た メ カ ト ロ ニ ク ス 分 野 の 学 問 を 中 心 と し て、 も の を 設 計 し て 作 っ て 動 か す と い う 一 連 の 過 程 を じ っ く り と 学 ぶ こ と が で き、 も の づ く り に 没 頭 す る 学 生 時 代 を 過 ご し ま した。    高 専 を 卒 業 し た 後 は 就 職 の 道 を 考 え て お り ま し た が、 卒 業 研 究 で 取 り 組 ん だ モ ー タ 制 御 の 研 究 を 進 め る う ち に、 ニ ュ ー ラ ル ネ ッ ト ワ ー ク を 用 い た 学 習 ベ ー ス の 手 法 に 興 味 を 持 っ た こ と か ら、 当 時 設立されたばかりの九州工業大学大学院生命体工学研究科に進学しました。大学院では 脳型情報処理機械講座に所属し、ニューラルネットを用いた制御やデータ可視化を中心 としたソフトコンピューティング関連の研究を行い、学位を取得しました。   また、この頃に期せずしてインタラクティブアートの制作に技術的立場で関わる機会 があり、回路制作や画像センシング、アルゴリズム開発などのスキルを生かして様々な 作品制作に参加させてもらいました。この頃は、昼に博士課程の学生として大学院で研 究し、夜はインタラクティブアートの制作に携わるという二足の草鞋を履いた状態でし た。今振り返れば割と無茶な事をしていたように思いますが、この時の経験がその後の 研究内容に大きく影響を与えてくれたこともあり、アートやインタラクションなどの世 界には全く縁がなかった私に声をかけてくれた友人に大変感謝しております。   大学院修了後は博士研究員として複数の職場を渡り歩き、信号処理理論をベースとし た医用画像処理・解析、動画像認識などの研究とそれらのソフトウェア開発・実用化に 携わる経験を得ました。その後、山口県にあります徳山高等専門学校に教員として採用 さ れ、 本 校 着 任 ま で の 9年 間 を 過 ご し ま し た。 徳 山 高 専 で は 情 報 電 子 工 学 科 に 所 属 し、 ハ ー ド ウ ェ ア と ソ フ ト ウ ェ ア の 両 面 か ら コ ン ピ ュ ー タ を 活 用 で き る 人 材 の 教 育・ 育 成 と、画像処理・認識処理およびそのハードウェア化やエンタテインメント分野への応用 研究に携わりました。   振り返ってみると、私は情報という分野に専門の軸足を置きつつも、いろいろな分野

【研究室だより】

インタラクティブシステム

研究室

情報学科

古賀 崇了

(97)  近畿大学産業理工学部かやのもり 30(2019) 三

(2)

ターカメラシステムやWebシステムなどを利用して、様々な人に利用・体験してもら えるインタラクティブなシステムを実現してゆくことを考えております。具体的な応用 先としては、人に新奇な体験を与えるインタラクティブアートや、人を楽しませるエン タテインメントコンピューティングを想定しております。   インタラクティブシステム研究室は看板を掲げたばかりで、まだまだ学生と共に立ち 上げに奮闘しているところです。今後とも、ご指導・ご鞭撻を頂けますと幸いです。何 卒宜しくお願い申し上げます。 (98) 四 【研究室だより】 

参照

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