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認知症高齢者の行動障害を改善する看護ケアのプロセスの構造

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Academic year: 2021

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(1)27. 原. 著. 認知症高 齢者 の行動障害 を改善す る 看 護 ケアの プ ロセス の構造 兼. 田. 美. 代. Stlucture of the Nursing(Carc Process to lmprove Dealing with the Bchavior Disorders of Elderly Pcople with]Dementia. KANEDA Miyo Abstract: It has been clarified that elderly dementia patients' bchavior disorders can have both good and bad effects depending on the caregivers' involvement. However, the cuFent picture shows a process iln― mersed in caregivers' personal experiences. This study focuses on nursing professionals who are caregivers, analyses their understanding,judgment and practice to subject at the sites where patients are cared for, and clari■. es the processes and structure of nursing care to improve the behavioral disorder of elderly dementia. patientso We chose 10 nursing professionals who work at long―. terⅡ l. care insurance facilities or the such in 2. prefectures and used participant― observer study and interview techniques to analyze the process of events that both the researcher and nursing professional deterⅡ. lined to be. “ nursing care that improves behavioral disor―. dcr".As a result,wc chose to exanline 12 care sccnes,cxtracting 17 sub― categories and 5 categories regard… ing the nursing care contents,used to improve behavior disorder,and show the relationship between nursing care to improve bchavioral disorders in a structure environment。. Key Words: Elderly people with dementia,behavioral disorders,care process,nursing professional. 抄録 :認 知 症 高齢 者 の 行 動 障 害 はケ ア提 供 者 の 関 わ りに よって 良 くも悪 くも変化 す る こ とが 経験 的 に 明 らか に され て い る。 しか し,そ の プ ロセ ス はケ ア提 供 者 の 個 人 的 な経 験 的知 識 と して埋 没 して い る のが 現 状 で あ る。 本研 究 はケ ア提 供 者 で あ る看 護 職 者 に焦 点 をあ て ,認 知 症 高齢 者 の ケ ア場 面 にお け る看 護 職 者 の 対 象理 解 ・判 断 ・実 践 の 内容 を分 析 し,認 知 症 高齢 者 の 行 動 障 害 を改 善 す る看 護 ケ アの プ ロ セ ス とそ の 構 造 を明 らか に す る こ とを 目的 と した。対 象 は 2つ の 府 県 の 介 護 保 険施 設 等 に勤 務 す る看 護 職 者 10名 ,方 法 は 参加 観 察 法 お よび 面 接 法 に よ り 1日 の 看 護 場 面 の 中 で 研 究 者 と看 護 職 者 の 双方が “ 行 動 障 害 を改 善 す る 看 護 ケ ア "と 判 断 した事 象 の プ ロ セ ス を検 討 した。 そ の 結 果 ,12の ケ ア場 面 に参 加 観 察 し,行 動 障 害 を改 善 す る看 護 ケ ア内容 に 関す る 17の サ ブ カテ ゴ リー と,5つ の カ テ ゴ リー が抽 出 で き,行 動 障 害 を改 善 す る看 護 ケ ア間 の 関係 を構 造 図 で 示 す こ とが で きた。 キ ー ワ ー ド :認 知 症 高齢 者 ,行 動 障 害 ,ケ ア プ ロセ ス ,看 護 職 者. 的 に増加 す る こ とか ら認知症高齢者 の増加 は避 け られ. は じめ に わが 国 では高年齢 人 口,特 に後期 高齢者人 口が飛躍. ない ところであ る。認知症高齢者 は特有 の精神症状 や 行動 障害が あ るため看 護 ・介護す る側 に多大 な精神 的 ・ 肉体 的負担 を伴 う こ とに な る い。 認知症 高齢 者 の 1`.

(2) 甲南女子大学研 究紀要 第 4号. 看護学 ・ リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2010年 3月. ). 行動 障害 につい ての看護職者 の捉 え方 は,病 院や施設. Ⅳ .研 究 方 法. の特徴 ,管 理 の あ りようを反映 してお り対処方法 も看 護職者個 々 に よって違 い ,多 くを行動 障害 と捉 えな い 齢者 の行動障害 を,ス ムー ズ に解決 して い た看護職者. 1.研 究対象 1)大 阪府 内 と愛知 県 内 の 介護保 険施設 に勤務 す る. を 目のあた りに した経験 を持 ってい る。 しか し,そ れ. 看護職者 の うち,以 下 の 条件 をす べ て充 た す 10名 と. らの多 くは,看 護職者 個人 の偶然 の 行為 としかみ な さ. した。. 筆者 自身 も看護 ケアの現場 で ,認 知症 高. 6。. 者 もい る. れ てお らず ,看 護 職 者 個 人の経験 的知 識 と して埋 没. ・概 ね 5年 以上 の 認知症 高齢者看護 を経験 した者. し,教 育的 に活用 されて い ないの が現状 であ る。. 0看 護職者 自身 の看護 ケアに よ り認知症高齢者 の行. 認知症高齢者 を看護す る上で最 も困難 な問題 の 1つ. 動障害 を減少 させ た経験 の あ る者. で あ り,看 護職者 に多 くのス トレス を与 える行動障害. ・施設管理者が推薦す る者. は看護職者 の 関 わ りで良 くも悪 くも変化す る。 行動障. ・本研 究 に同意 の得 られた者. 害が起 こる ことは認知症高齢者 に とって心 身 を消耗 さ せ ,混 乱 を助長 し行動障害 をさらに増 やす と言 う悪循 環 に な るな ど認 知症 高齢 者 に 与 え る影響 が 大 きい た め7,認 知症 高齢者 に対 す る看護職者 の 担 う役割 は大 き く,か つ 重要であ る。 本研 究 はケア提 供者 で あ る看護職者 に焦点 をあて. ,. 2.デ ー タ収集 1)デ ー タ収集期 間 は 1期 :2001年 10月 ∼ H月 ,2 期 :2003年 1月 ∼ 2月. ,3期 :2006年 2月 ∼ 3月 の 3 期 で あ る。 なお ,2期 ,3期 は ,1期 での デ ー タ分析 の 信頼性 の検証 を 目的 と した。. と判 断 ・実践 (対 応 )の プ ロセス を分析 し,認 知症高. 2)デ ー タ収集場所 は対 象看護職者 の勤務先 で あ る。 3)デ ー タ収集方法. 齢者 の行動 障害 を改善す る看護 ケアの プ ロセ ス とその. (1)参 加観 察法. 構造 を明 らか にす る こ とを 目的 と した。. デ ー タ収集方法 は参加観察法 とし,観 察 内容 は対 象. 認知症高齢者 のケア場 面 における看護職者 の対 象 理解. 看護職者が認知症高齢者 にケアを提供す る場 面 で双方 の 言動 を観察 ・記録 した。対 象看護職者 と 1日 行動 を. Ⅱ。 本 研 究 の 意 義. ともに し,対 象看護職者 と認知症高齢者 の 日頃 の 関 わ. 認知症高齢者看護経験が概ね 5年 目以上 の看護職者. りが 自然 にで きる よ うに注意 した。 また,観 察者 であ. の経験的知識 を体系的に記述 し,探 求す ることで,認. る研究者 が対 象看護職者 と認知症高齢者 に影響 を及 ぼ. 知症高齢者 ケアの質的向上 を図る資料 とな り,ひ いて. さな い よ うにケ ア をす る場合 で は一 緒 に援助 者 になっ. は認知症高齢者 の QOLを 高め られると考える。. た り,場 面 に よっては認知症高齢 者 に見 えない席 に座 るな ど配慮 した。. Ⅲ .用 語 の 操 作 的 定 義. (2)面 接法. 行動 障害 とは,環 境 や人間関係 の 中 での 認知症高齢. そ の 日の業務終 了後 ,対 象看護職者 と研 究者 で 1日 の看護場面 を振 り返 り,双 方が “ 行動障害 を改善す る. ・ 。生活環境 へ の 適応 を図 る過 者 の 多彩 な反応 で あ る. 看護 ケア場面 "と 思 える ところ を話 し合 い ,一 致 した. 程 での行動障害 で あ り,そ れ らが ス タ ッフ ・他 の 高齢. 場面 をプ ロセス用紙 に書 き出 した。次 に対 象看護職者. 者 ・あ る いは高齢者 自身 に とって 有害 とみ な された行. と認知症高齢者 の言動 ・表情 な どを確 認 し,そ の 内容. 本研 究 で は ,認 知症 高齢 者 の 行動 障 害. に相違が なければ,行 動障害 を改 善す る看護 ケアに至. 9。. 動 で もあ る. は多彩 な記憶 ・認知障害 を きた して い るためであ り. った 内容 ,お よびその判 断 の根拠 につ い ての イ ン タ ビ. 意図的 で はな く,そ の行動 は認知症高齢者 自身に は 目. ュー を行 った。面接場所 はプライバ シーが保 て る個室. 的 を持 った意味あ る行動 であ るが ,認 知症高齢者 自身. で行 い ,面 接 時 間 は原 則 と して 1時 間以内 と した。. ,. では解決 で きない 困難 な行動 と した。. (3)対 象看護職者 と認知症高齢者 の背景 に関す る情 報 1又 集 対 象看護職者 と認知症高齢者 の背景 に関す るデ ー タ 収集 は対 象看護職者 へ の イ ン タ ビュー とカルテな どの 既存 資料か ら行 った。.

(3) 兼田. 美代 :認 知症 高齢者 の行動 障害 を改善す る看護 ケア の プ ロセスの構 造. 3.デ ー タ分析. 29. な どを明 らか に した依頼文 を示 しなが ら,日 頭 な らび. 1期 で は,7場 面全 で収 集 したデ ー タを研 究素材 と. に書面 にて説明 し,文 書 による同意 を得 た。 なお ,本. して ,行 動 障害 を改善す る看護 ケ アに至 った場面 をプ. 研 究 は,研 究者が 当時所属 して い た大学 の研 究倫理委. ロセス レ コー ドに整理 した。整理す る中で不足 部分 に. 員会 の承 認 を得 た。. つい ては再 度電話 や追加 面接 に よ り確 認 を行 った。. Ⅵ。結. デ ー タは,イ ン タ ビューで得 られた全 デ ー タを分析. 果. の対象 と した。デ ー タの 中か ら,行 動障害 を改善す る. 1.対 象看護職者 の背景. 看護 ケアに至 った看護職者 の 認識 をあ らわ して い る と 考 える部分 を,そ れぞれ一要素 と して抽 出 しラベ ル付. 対 象看護職者 の背景 を表 1に 示 した。対 象看護職者. け を行 った。次 にそれぞれ につい て類似 の もの をま と. は 10名 であ り,女 性 が 9名 ,男 性 が 1名 ,年 齢 は 34. め てサ ブ カテ ゴ リー に分 類 して名称 を付 け た。 さ ら. 歳 か ら 60歳 までで平均 年齢 は 45。 4歳 で あ った 。対 象. に,類 似 す るサ ブカテ ゴ リー をま とめて カテ ゴ リー に. 看護職者 の過去 の経験勤務先 は,病 院 ,訪 問看護 ス テ. 分類 しネ ー ミ ング した。 また ,抽 出 した カテ ゴ リー 間. ー シ ョン,介 護老 人保健施設 な ど多様 で あ った。認知. の 関係 とプ ロセス か ら構 造 図 を作成 した。 内容分析 の. 症 高齢 者 看 護 の 経験 年 数 は 4年 か ら 18年 で 平 均. 信頼性 を高 め るため に複 数 の老年看護学専 門家 と討議. 年 で あ った。. 9。. 3. しなが ら進 めた。. 2.認 知症 高齢者 の背景. 次 に 2期 (3場 面 ),3期 (2場 面 )で の デ ー タ収 集 は 1期 と同様 に行 い ,1期 で 作成 した構 造 図 に重 ね合. 認知症 高齢 者 の 背 景 を表 2に 示 した。 高齢 者 は 10. わせ ,デ ー タ分析 の信頼性 の検証 を行 った。. 名 で あ り,女 性 が 9名 ,男 性 が 1名 で あ った。年齢 は. 70歳 か ら 93歳 であ った。 認知症 の人の 日常生活 自立. V.研 究 にお け る倫 理 的 配 慮. 度 は,Ⅱ. (Ⅱ. a,Ⅱ b含 む)が 3名 ,Ⅲ. む)が 4名 ,Ⅳ が 2名. して,研 究の意義,プ ライバ シーの保護 ,デ ー タ保管 ・処理方法,観 察や面接時の留意事項 ,研 究者 の所在. 1生. 男」. 女. 1. (歳 ). 34. 女. 対象看護職者 の背景 (10名. 病 院 。介護老 人保健施設. 59. 認知症高齢者看護 の (経 験年数). 勤務先. 2001年 2003年 2006年. 介護老 人保健施設. 1期. 訪問看護 ス テ ー シ ョン・介 介護老 人保健施設 護老 人保健施設 (H). 1期. (6). 養 護 教 諭 ・保 健 所 。訪 問看 護 ス テ ー シ ョン ス ー シ ョン・高 ・ 企 業 医 務 室 ・ 高 齢 者 総 合 相 談 セ ン タ ー 訪 問看護 テ (26). 平均. ). 介護老 人保健施設. (14). 病 院 ・訪 問看護 ス テ ー シ ョン・介護老 人保 健施設 (22). 女. あ った。. 今 までの勤務場所 と (合 計経験 年 数 ). 年齢. 1名 で あ った 。行 動 障. 期 期 期. No. 1. 齢者総合相 談 セ ンター (18). 高齢者総合相 談 セ ンター. 1期. 介護老 人保健施設. 介護老 人保健施設. 1期. 介護老 人保健施設. 1期. 女. 38. 病 院 。看護教員 。介護老 人保健施設 (H). 女. 36. 病 院 。介護老 人保健施設 (H). 女. 37. 病 院 。デ イサ ー ビスセ ンター. (16). 病 院 ・ デ イサ ー ビス セ ン タ デ イサ ー ビスセ ン ー (16) ター. 2期. 女. 60. 病 院 ・デ イサ ー ビスセ ン ター. (37). デ イサ ー ビスセ ンター. デ イサ ー ビスセ ン ター. 2期. 女. 55. 病 院 ・医院 。保 険組合 。有料老 人ホ ーム デ イサ ー ビスセ ン ター (35). 有料老 人 ホ ーム ・デ イサ ー 介護居 宅支援 セ ン ビスセ ンター (5) ター. 2期. 男. 病 院 ・介護老 人保健施設. (8). 介護老 人保健施設. (7). 介護老 人保健施設. 3期. 女. 病 院 ・介護老 人保健施設. (13). 介護老 人保健施設. (10). 介護老 人保健施設. 3期. 45。 4. b含. 害 の 内容 と して は幻覚 ・幻聴 ,帰 宅願望 ,興 奮 な どで. 対象看護職者 と認知症高齢者 の家族 のそれぞれに対. 表. ,Mが. (Ⅲ a,Ⅲ. (5). 病 院 ・介護老 人保 健 施 設 (11). 9。. 3. (4).

(4) 甲南女子大学研 究紀 要 第 4号. 看護学 ・ リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2010年 3月. 表 2 認知症 高齢者 の背景 (10名 イ li歯 令 (歳. 障害 老人 認知症の人. 現. 疾. 患. 既 往歴. ). 認知症確 の 要介 11常 生 の│]常 生活 斤イ 護度 参睦 │: フ 柱言 1舌 自立 度 自立度. A氏. 女. 脳梗塞 。頸椎損傷 。四肢 麻痺 。神経 因性膀脱. な し. 1998. B氏. 女. アルツハ イマー型認知症 ・左人I骨 頭置換術 ・右 人工股関節置換術後. 両白内障. 2001. c氏. 女. 糖 尿病 。高血 l■_症. 胃潰瘍. 2001. D氏. 女. 月 旬. 不明. 胃潰瘍. 1988. 胸椎圧迫骨折 。骨粗 髪症 ・. 1995. E氏. 女. F氏. 女. 80. 多発性脳梗塞. 1農. 不安神経症 。老人性認知 症 ・パーキンソン氏病 82. 老 人性 認知症. C2. 女. H氏. 女. I氏. 男. 多発性脳梗塞. 女. 糖 尿病 。老 人性 認知症 。 高血 圧 。完 全房室 プ ロ ッ ク (ペ ー ス メー カー )。 食道裂孔 ヘ ル ニ ア. 変 圧 血症 青同一 即. G氏. 介護老人保健施設,談 話 度∼やや高度 室 (入 所 3カ 月 日). 1期. 介護老人保健施設,談 話 室 (入 所 2カ 月日). 1期. 高齢 者 総 合相 談 セ ン タ ー .相 談室 (初 回面接 時 ). 1期. HDS― R中 等. 介護老人保健施設,詰 所 前 と居室 (入 所 3カ 月日). 1期. mentJStatc. 介護老人保健施設デイケ ア時,浴 室 ・デイルーム. 1期. HDS― R尚 度. デ イサ ー ビスセ ンター 屋_L (利 用 4∠ 「 目). 2期. HDS¨ R中 等. デイサ ービスセ ンター フロアー (利 用 3年 目). HDS― R軽 度. 中請 則定未 未 A2. M. l. Ⅱb. な し. 1995. Cl. Ⅲa. 老 人性円背 ・ 多発性脳梗塞. 2001. Cl. Ⅳ. 脳梗 塞 ・ 心不 全. 2002. B2. Ⅲa. 脳梗塞. 2004. 2003 2006. 1期. HDS― R中 等. Ⅱb. 2001. 介護老 人保健施設 ,居 室 (シ ョートステイ 15日 目). 度. Ⅲa. B2. 参加観察時の場所 (利 用期間). 認知症 の 重症 度 HDS― R中 等. Ⅳ. 肝疾患. J氏. ). 期期期. 性別. ). 度∼高度. Mini―. 12点. 2期. ,. 度 HDS― R高 度. 介護老人保健施設,認 知 症 フロアー (入 所 2年 目. 3期. 介護老 人保健施設 ,フ ロ アー (入 所 1年 日). 3期. ). B2. Ⅲ. b. HDS― R呂 度. 注)HDS― Rは 長谷川式簡易知能評価 スケール. 表. NO. 参加観察時 の対 象看護職 と認 知症高齢者 の状 況 (12場 面 場所 。状 況. ). 看護職が把握 していた高齢者に関する情報. 期期期. 対象 看護職者 高齢者. 3. 2001. 2003 2006. 1. A氏. 介護老 人保健施設 での シ ョー トステ イ ショー トステ イ利用 15日 目,カ ルテ と朝 の 申 し送 居室 でお むつ 交換 時 ,退 所 当 日であ り退所 の時間 を繰 り返 し りでの情報 ,当 日受け持 ち,初 回ケア 聞 き,不 安 を表 出す る. 1期. l. A氏. 介護老 人保健施設 での シ ョー トステ イ 居室 での 食事 介助時 ,幻 視 に よ り恐怖 を繰 り返 し訴 える. シ ョー トステ イ利 用 15日 日,カ ルテ と朝 の 申 し送 りでの情報 。 当 日受 け持 ち,初 回ケ ア. 1期. B氏. 介護老人保健施設 談話 コーナーでのガーセ交換 を拒否 し大声で叫ハ. 入所 3か 月日,入 所時 より関わ りが多 く情報量 は多 いc当 日受け持 ち. l期. c氏. 介護老 人保健施設 談話 コー ナーでのおや つ 摂取 後 の 休憩 時 ,帰 宅願望 を訴 え続 ける. 入所 2か 月日,他 の棟 より転室,看 護者 と家族の関 わ りも少 しずつ 出来ていた。当 日受け持 ち. 1期. D氏. 高齢 者総 合相談 セ ンター 相談室 での面 接 時 ,受 診 を拒否 し家族 に蝙 された と怒 り,興 奮 して い る. 数 日前 に家族 よ り電話 が あ り,面 談 日の予約 を した のみ ,初 回面談. 1期. E氏. 介護老人保健施設 居室前 での検温時,頭 痛により内服希望 を訴 え続 ける. 入所 3か 月 日,入 所時 よ り関わ り多 く情報量 も多 い。当 日受け持 ち. l期. F氏. 介護老人保健施設でのデイケア カルテでの情幸にのみ ,当 日送迎 バ ス担 当 ,初 回 ケア 浴室での誘導時,入 浴拒否後,看 護者 への不信感 を表出する. 1期. G氏. デ イサ ー ビスセ ンター デ イル ー ムで 入浴順番 を待 ちなが ら,創 作 レク リェ ー シ ョン デ イサ ー ビスセ ン ター利 用 4年 日,N氏 の 捉 えや をす る時 間 に,セ ンター内 を徘徊 し,胸 部症 状 や帰宅願 望 を 不穏 時 の対応 は理 解 して い る 訴 え続 ける. 2期. G氏. デ イサ ー ビスセ ンター デ イサ ービスセ ンター利用 4年 目,家 族か らの相談 デ イル ー ムで 創作 レク リ ェー シ ョン時 ,セ ン ター内 を徘 徊 も多 く,関 わ りを多 く持 っていたため情報量 は多い し,帰 宅願望 を訴 え続 ける. 2期. H氏. デ イサ ー ビスセ ンター デ イサービスセ ンター利用 3年 目,対 応 Nsが ケア デ イ ルームでの 帰宅準 備時 ,家 族 へ の怒 りか ら帰 りた くない マ ージ ネ ャで もあるため関わ りは多 く情報量 も多い ・ 空腹 ・ 死 に たい と訴 え続 ける. 2期. I氏. 介護老人保健施設 認知症 フロアーで,う が い をさせ ようとしていた介護職に対 入所 2年 目,興 奮することも多い,関 わ り,情 報量 して、大 きな声で拒否 し,そ れを聞いていた他 の認知症高齢 ともに多い 者が興奮 し,双 方が大 きな声で叫び始める. 3期. J氏. 介護老人保健施設 入所 3か 月 日.不 安 が強 い ,J氏 の 対 応 方 法 は理解 フロアー内の トイレ横で何度 も「す いません,お 願 い しま して い る す」 と呼び続 けている. 3期.

(5) 兼田. 美代 :認 知症 高齢者 の行動 障害 を改善す る看護 ケアの プ ロセスの構 造. 3.参 加観 察時 の対 象看護職者 と認知症 高齢者 の状況. どのように した ら必要な存在 として受け入れて もら. 参加観察時 の対 象看護職者 と認知症高齢者 の状況 を. えるかの内容であ り,看 護職者が認知症高齢者の気. 表 3に 示 した。 行動 障害 を改善す る看護 ケアに至 った. 持 ちを理解す るな どであつた。その具体 的内容 は 「私 は私 と Bさ んの人 間関係 がで きて い る気 がす. 場面 は合計 12場 面 で あ った。. る。Bさ んは視力 は悪 いが声 を聞 き分け,私 の事 を. 4.看 護職者 の対象理解 と判 断・ 実践 (対 応 1)行 動 障害 に対 す る看 護職者 の対 象理解 と判 断 ・ ). 柔 らか く受け とめて くれ るようになってい る」「私 は高齢者 に対 しては自分の母親 0父 親 と思 い接す る ように してい る。その事 で親近感が沸 き,話 し始 め. 実践 (対 応 ) 行動障害 に対 す る看護職者 の対 象理解 と判断 ・実践. ると高齢者が私 を理解 して くれることを今 までにも. して 17の サ ブカテ ゴ リー を抽 出 した。その. 経験 していた」「今 までの関係 もあるが,穏 やかな. (対 応 )と. サブカテ ゴ リー を. (. 〉で示 し,看 護職者 の発言 を 「 」で示 した。17の サブカテゴリーについて説明す る。. 私 の声や感情 を N氏 は受け入れ て くれ,つ い て き て くれそ うなのでこのまま屋上 まで行 こう」な どで あ った。. ① (価 値観)に は,看 護職者 として認知症高齢者. ④ (気 づ き原因を探 る〉 は,認 知症高齢者が表出. に対 して,こ うなって もらいたい とい う関わ りの 目. してい る症状 に注 目した り,表 現が適切 でないため. 標があ り,認 知症高齢者看護に対する信念 をもって. 現象か ら原 因を予測 し,行 動障害になる前に看護職. いた。 また,高 齢者 を尊敬 してい るなどの内容 で も. 者が先手 を打 つ為 の内容や,実 際にはもうお こって. あ り,対 象看護職者 10名 全員が表明 してい た。そ. い る行動障害 では,そ れが何故お こっているのかを. の具体的内容 は「瞬間,瞬 間の繋が りで納得 して も. 見つ けてい くな どの内容 であった。気づ きの内容 は. らい,平 安 で安楽な時間 を積み重ねて 1日 が過 ぎれ. 怒 り,拒 否,繰 返 しの訴えな ど行動障害 と認知 しや. ばいい なと思 う。 これは,認 知症 の方 でな くて もだ. す い ものか ら,無 表情 ,不 安な ど行動障害 と認知 し. が瞬間を生 きてい る認知症 の方に特 に思 う」「高齢. に くい ものまであ った。 さらに過去 の経験か ら予想. 者 を尊敬 してい るか ら “ 看 てやったではな く,看 せ. した内容 もあ り,こ れ らは対象看護職者 10名 全員. て もらった,さ せて もらった"と い う気持ちをいつ. がそれぞれの場面で自分な りの判断を明確 に出 して. も持 っている」な どであった。. いた。 また,こ の判断には 〈 識)(関 係 価値観〉〈 矢日 を築 く〉 を総合 して活用 して い た。 具体 的内容 は. 知識〉 は,看 護職者 自身が “ ② 〈 認知症"を どの れは,認 知症 は不可逆的な脳 の器質的変化であるた. 「Aさ んは今 ,居 る状 況 を旅館 と思 っているので混 乱 した状態であると思 った。 “に こでは)食 事 を運. め,認 知症 になった人が過去の経験 をつぶ さに語 る. んで くれる"“ 家 ではない,ベ ッ トで寝か されて い. 事 は難 しい。従って看護職者が今 までに関わつた認. る" などか ら混舌Lし てい る ことがわかる」「娘 さん. 知症高齢者 との経験 か ら日前 にい る認知症 高齢者が. たちが物忘れについて不安 にな り,焦 りか ら敏感に. 体験 して い る世 界 を類推 しつつ ,認 知症高齢者 の実. な り過 ぎて い たため. ように受けとめてい るかに関する内容 であ った。 こ. Dさ ん も不安 になった と思. 分 な りの “ 認知症 と. う。優 しく接す る事 が出来ていた ら,こ こに来ず に. は"を 表現 して い た。 また,認 知症高齢者 の持 て る. 検査 は受けてい た と思 う」「連休 中で医師の診察 が. 力 を見 つ め る内容 で あ った。その具体 的内容 は「人. な く,心 もとない よ うな淋 しさがあ るのか な と思. は本来 ,自 分 で 問題解 決す る力 を持 ってい るのだか. う。 1日 1回 は医師が Eさ んに声 をかける事 を 日 課 としていたか ら。 また,入 浴や リハ ビリもな く他. 像 を理 解 しよ う と努 力 し,自. ら,そ れの弱 まった方 ,あ るい は混乱 して い る方 に の 軌 道修正 を行 う こ とが 出来 る と思 った 」「 認 知 症. 者 との関わ りも少ないので関わつて欲 しい とい う本 人か らのメッセージの一つかなと思 う」な どであつ. の人 は “自分 は役 に立 たな い,自 分 は用 な しだか ら. た。. 施設 に入 れ られた"い う感情 だ けが残 る。 自分 が役. ⑤. はち ょっ とヒン トをあげる ことで , 自分 自身で思考. (あ. りのままを受け入れ る〉 は,認 知症高齢者. に立 ってい る と思 えるには,周 りの人の影響 が大 き. の言動に対 して肯定的な態度で聞 き,同 じ言葉 を繰. く,自 分 自身 を居 るだ け で喜 んで くれ る人が い る と. 返す ,否 定 しない,強 要 しない な どの 内容 で あ つ た。その具体的内容 は「 “ 頭が痛 い"と い う訴 えが. 思 える こ とが 大切 と思 った」 な どで あ った。 ③ (関 係 を築 く〉 は,看 護職者が認知症高齢者 に. まだ続 いてい るので今度 は肯定的な態度で,本 人の.

(6) 甲南女子大学研究紀要 第 4号. 看護学 ・ リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2010年 3月. ). 頭痛 いの"を 繰 訴 えを聞 くように して同 じ言葉 で “. で,先 ほどの勝手に下着 を出された事 を (感 情)ヲ. り返 した」「今居 る状況 を旅館 と思 い,正 しく認知. きず っているか なと思 った。おやつのことも明 らか みんな来るやん" に忘れてい る。不信感に対 して “. されてい ない と思つたがそれを否定 しない」な どで あ った。 ペ ース を合わせ る)は ,認 知症高齢者 は記憶 ⑥ 〈 障害や判断の障害 はあるが,一 つ ひとつ を丁寧 に説. │. と言 ったので,そ れは “うそ"で はない事 を強調 し,“ あ と Oさ んだけ"と 固有名詞 を出 した」「家 人か ら入浴後,軟 膏 を塗布 してほ しい と言 われ,赤. 明 し,そ の場その場 で納得 して もらう,認 知症高齢 者 自身の思 い も適切 な表現が困難なため,そ の思 い. い湿疹 のことも話 されていたので,看 護職 としてこ. を予測 して伝えるなどの内容 であった。その具体的. た」な どであった。. れは治療 として必要 と思 い上着 をめ くり湿疹 を見せ. 内容 は「Aさ んの 質問 に答 えなが ら,Aさ んが ほ. ⑩ (他 の業務 を優先する〉は,認 知症高齢者 の行. んまに帰れるのか,用 意 はで きてるのか等 ,不 安が ってる内容が “ 時間,一 人で帰るのか,書 類 は"と. 動障害にかか わることに限界を感 じて他の高齢者や. 手順 みたい なものを聞いてい る事か ら理解で きたの. った。その具体的内容 は「業務や入浴中の他 の高齢. で,一 つ ひとつ を丁寧 に説明 しようと思 った」「認. 者 のことが気 になっていたので,こ れ以上何 を言っ. 知症 の人は話 した ことを後か ら忘れているとは思 う. て も無理なら一人でデイルームに居て もらお うと思. がその場 ,そ の場 で きちんと話 をして納得 して もら. った」な どであった。. 業務上の時間的な配分 を気 にかけるなどの内容であ. 安心 のキーワー ドを探す)は ,認 知症高齢者 ⑪ 〈. うことが大切 と思った」な どであつた。 快 の感情 を引 き出す〉 は,看 護職者が好意 を ⑦ 〈. のライフヒス トリーや看護職者の過去 の成功体験か. 示 した り,応 援 した り,ス キ ンシップをとるなどの ヽ 地良い とい う感 亡 関わ りによって,認 知症高齢者が′. ら安心 につ ながる内容 を探すなどの内容であ った。 その具体的内容 は「何か興奮 しそ うな時,大 きな声. 「 (施 設 に)入 れ られた とい うの と,望 まれて (施 設. がでは じめた時は Bさ んのキー ワー ドとして 40年 お茶,多 くのお弟子 さんを持 っていた" していた “. に)来 た とい うのは違 うので,あ なたの事 が好 きで. ことを話す と気分が変わるはず と思つた」「前 に他. また逢 いたい と思 っているとい うことを相手に伝 え. の入所者 の方が誰 かが居て怖 い とい うとき,鍵 をか. た。 また,私 自身ならそう言 われることは嬉 しいこ となので “また帰 って きてな"と い う言葉 を使 っ. けるとい うと安心 された。看護職者が居 るか ら (安 鍵"は 安心 の ようだ 心 して も良い)と い うよ りも “. た」「別室に案内 しなが ら Dさ んが気持 ちよ くなる よ うに きれい な服装 な ど,何 か 一 つ (よ い ところ. ったので今回 も使 った」な どであ った。. を)見 つ けて誉め,Dさ んを抱 え込 む よ うに して. 自分 を振 り返る事がで きる ような問いかけや,自 分. 別室 の椅子 に座って もらいスキ ンシップをとった」 調子良 さ 「本人のいい気持 ちを応援す る気持 ちで “. の本当の気持 ちに気づ く事がで きる ような言葉 かけ. 情 を引 き出す 内容 で あ った。 そ の 具体 的 内容 は. そ うね"と 言葉かけを行 った」な どであった。. ③. ⑫ 〈自己決定 を支える〉は,認 知症高齢者 自身が. を行 い,認 知症高齢者 の 自己決定 を支える内容であ った。そ の具体 的な内容 は「Dさ んは さらに落 ち. (思 いを確認する〉は本人の本当の気持ちや. ,. 着 いた表情 とな り笑顔 で,話 を聞いて くれる ように. 何が言いたいのか確認 しようとするものであ り,認. なって きた。 しか し娘 たちが編 して連れて きた こと. 知症があ るか らといって,上 手 く表現 で きないこと. に Dさ んが こだわっていたお り,娘 さんが して く. はあるか もしれないが,看 護職者 の誘導になって し まわない ように したい とい う配慮内容 であった。具. れることを当た り前 と思 っていると感 じた。そ こで “ 私 は母 親 に した くて も出来 なか った状 況 を話 し. 体的内容 は「バ ルンが入 っているか らといって,尿. て,Dさ んは娘 さんに感謝すべ きではない か"と. 道不快か らの訴えだけでは無 く,管 が入ってい る こ. 伝 えた。 自己の状況 を思 い返 してほ しか つた」「本 人が 自分 でふ つ ふ つ とした気持 ちを解 決 で きる よ. とが誘導 にならない よう,も う一度. (思. い を)聞 こ. う」な どであった。. う,そ ういった思考 を引 き出せ るような言葉がけを. 現実に引き戻す)は ,認 知症高齢者が体験 し ⑨ 〈 ているであろう内容に対して事実を強調したり,実. 心がけた」などであ つた。. 際 の もの を見せ るな どの内容 であ った。 そ の具体 的. う時期や タイ ミングに関する内容であ り,暖 か さが. 内容 は「 不 信 感 と被 害 妄想 的 な気 持 ちが あ る よ う. す ぐ実感で きるようにす る。今 まで気 に していた も. ⑬. (タ. イミングを図る〉 は,看 護職者 のケアを行.

(7) 兼田. 美代 :認 知症 高齢者 の行動 障害 を改善す る看護 ケアの プ ロセス の構 造. のを手放 した ときに誘 う,感 情 に合わせ る,待 つ. ,. ンが変 わった な どの内容 であ った。. 見守 るなどであ った。その具体的内容 は「1回 拒否. 2)看 護職者 の行動障害 に対 す る看護 ケ アの構 造. されて も,今 はい らないが次に繋げ られるはず,誰. 認知症高齢者 の行動 障害 の看護 ケアに至 った看護職. にで も感情があるか らそれに合わせた」「少 し距離. 者 のケア として ,抽 出 したサ ブカテ ゴ リー の 関係 に意. をお くことは冷 た くならない ようなさじ加減で見守. 味 づ け し,最 終 的 に 5つ の カテ ゴ リー に分類 で きた。. りなが らした」な どであ った。. カテ ゴ リーは 《 》 で示す。 さらに この 5つ のカテ ゴ. ⑭ (納 得 の段階を確認する〉 は,看 護職者が認知 症高齢者の言語的,非 言語的な反応 を見て,納 得 の. リー によって認知症高齢者 の行動障害にかかわる看護 ケアプロセスの構造図 を作成 した. (図. 1参 照)。. 状況 を確認す る内容 であ り,反 応が落ち着 き変わっ. 《行動障害 を察知す る》 は,看 護職者 自身が持 っ. た,笑 顔が出た,ス ムーズに応 じた,声 の トーンが. て い る価値観 ,知 識 ,関 係 を築 くとい う態度 で あ. 変 わった,処 置後 の反応 を見るなどであ った。 これ. り,認 知症高齢者 に とって意味 あ る行動 で もあ る. は対象看護職者 10名 全員が表明 した。その具体的. が,危 険な行動 で もある行動障害 を素早 くキャ ッチ. 内容 は「私 自身の不安 もあるが ,Aさ ん も不安が. し,原 因を探 るとい うことであ った。. あ るのでは と思 った。今 までの私の Aさ んに対す. 《認知 の世界に添 う》 は,認 知症高齢者が体験 し. る説明 も理解 して もらえたのか も知 りた くて,A さんが “うん"と 言 って くれたら安心 して帰れるん. てい るであろ う認知 の世界に添 うことであ り,そ れ. じゃないか と思 って “ 帰 って きて くれる ?(質 問の. る。 しか し,看 護職者 はその世界 をあ りのまま受け. 意 )"と 聞 い た」「Dさ んはさらに落 ち着 い た表情. とめ,認 知症高齢者 と一緒に思 い描 くとい うもので. とな り笑顔 まで出 し,話 を聞 い て くれた」「Fさ ん が,あ ∼気持ちいいの と,笑 顔 で良い反応だったの. あ った。. で続けた」な どであ った。. 界で起 こっている事実 を認知症高齢者に認めて もら. ⑮ (気 をそ らせ る〉 は,認 知症高齢者 の頭 の 中を 切 り換 えることや,間 を取 るための関わ りで気持 ち. は現在 ではない世界,過 去 の世 界,幻 覚 の世界であ. 《現実 の世界 を見せ る》 は,看 護職者が現実 の世 えるように実在する証拠 を見せるとい うことであ っ た。. を現実か らそ らせるための内容 であ った。その具体. 原因直視行動》は,看 護職者は認知症高齢職が 《. 的内容 は「点眼 をすることで,“ 点眼 を して もらう か ら待 っ とこ う"と 言 う気持 ちにな り Eさ んの頭. 行動障害 を引 き起 こす原因に対 して,認 知症高齢者 自身が持 ってい る感情や描 い て い る思 い を受 け と. の切 り換 えを した」「本人は思 い を聞いて欲 しいの. め,ま た,予 測 し認知症高齢者 と一緒に原因に対す. だか ら,間 をとれるようにお茶 を勧 めた」「Eさ ん. る解決策 を考え,認 知症高齢者 自身の納得 の段階を. が頼 って きたい とい う気持 ちはわかるが,看 護職者. 確認 しなが らケアするとい う行動 であ った。. 自身が間 を取 りたかった。看護職者が引 く事 で E. 《原因回避行動》 は,看 護職者 は認知症高齢者が 行動障害 を引 き起 こす原因に対 して,認 知症高齢者. さんが冷静 になれると思った」な どであ った。 ⑩ (我 慢 させる〉 は,認 知症高齢者に自己を振 り. 自身が持 っている感情や描 い て い る思 い を受 け と. 返 って もらお うと意図 して行 ったケア内容 であ り. め,予 測 は してい るが看護職者だけの思 いで解決策. その認知症高齢者へ の対応 を理解 してい る看護職者. を考えケアするとい う判断に伴 う行動 であ った。. ,. が,そ の間に他 の業務 をしなが ら認知症高齢者 を少. 《行動異常 を察知する》 は,《 認知 の世界に添 う》. し待 たせ るな どの 内容 で あ った。具体 的 には,G. と《 現実 の世界 を見せ る》 に分けてあ らわす事がで. 氏 は安心材料 として誰かが側に居 るとい うことであ. きた。《 認知の世界に添う》 は,認 知症高齢者 の認. ったため,側 に誰かが居 ることを確認 して「少 し待. 知の世界を看護職者は否定 も肯定 もせず,そ のまま. ってて,少 し待 てる ?」 などの声かけであった。. を受けとめるが,《 現実の世界を見せる》 は,認 知. を確認す る〉 と同様 に看護職者が認知症高齢者 の言. 症高齢者が思 っていることは間違いである事を強調 し伝えていた。また,《 認知の世界に添う》 は,認. 語的,非 言語的な反応 を見て納得 の状況 を確認す る. 知症高齢者のペースに合わせるが,《 現実の世界を. ことである。 しか し,一 時的な納得であるために行 動障害 はす ぐに継続 してい る。具体的な内容 は,落. 見せる》は,業 務の時間配分を考えた行動を考えた り,他 の高齢者のケアが優先されていた。. ち着かない,余 計に混乱 した,興 奮 した,声 の トー. 次 に,《 認知の世界に添う》 は,主 として 《原因直. ⑫ (一 時的な納得 を確認する)は ,(納 得 の段 階.

(8) 甲南女子大学研 究紀要 第 4号. 34. 看護学 。リハ ビ リテ ー シ ヨン学編 (2010年 3月. ). 行動障害 を察知す る. 関係 を築 く 気 づ き原 因 を探 る. 認知 の世界 に添 う. 現 実 の世界 を見 せ る. を ヲ 瞑手│は魂. あ りの まま ペ ー ス 思いを を 快 の 感情 を を 確 認す る 引 き出す 合 わせ る 受 け入れ る. 原因直視行動. 原 因回避行動. 安心 の 自己決定 キー ワー ド を支 える を探す. 一 時的 な納 得 を確 認す る. 納得 の段 階 を確認す る. 行動 障害 の継続 ・ 増悪. 行動 障害 の軽減 ・ 改善. 図. 1. 認知症高齢者 の 行動 障害 を改善す る看護 ケアの プ ロセ スの構造. 視行動》 に続 き,《 原因直視行動》 は,認 知症高齢者. 看護職者 が受 け入 れ られ るか ,受 け入れ て もらお う と. の行動障害 を引 き起 こ してい る原因か ら離れる ことな. 自己開示 を して ,関 係 を作 ろ う として い るかが重 要 で Ю あ る。高橋 は,認 知症 の 看護 ケ アで基本 的 に大切 な. く解決方法 を探索 してい た。 しか し,《 現実 の世 界 を 見せ る》 は,主 として 《原因回避行動》 に続 き,《 原 因回避行動》 は,認 知症高齢者 の行動障害 を引 き起 こ. 事 は,看 護 ケア をす る人が ,認 知症 を病 んで い る人 を. している原因は理解 していたが,そ の原因以外 での解. る。認知症 に対す る正 しい 認識 と,認 知症 を病 んで い. 決を試 みていた。その結果,一 時的な納得 はあった も. る人へ の理 解が ない と,真 の 意味 での看護 ケアにな り. のの再び行動障害が出現 し,看 護職者 は次の対応策 を. が た い と述 べ て い る。 この 基本 的姿勢が なけれ ば問題. とらざるをえない状況に置かれていた。. を察知 す る事 はで きず ,反 対 に,“ いつ もの帰 宅願 望. どの よ うに受 け とめ るか とい う こ とで あ る と して い. だか ら放 ってお く,少 しした ら収 まるだろ う と気 づ か. Ⅶ.考. な い振 りをす る"と ケアの始 ま りに もな らず ,認 知症. 察. 高齢者 を不安 と混乱 にお と しめ るこ とになる。 これ ら. 1.認 知症 高齢者 の 行動 障害 を改善 す る看護 ケ ア に至 った看護職者 の 対 象理解 ・ 判 断 ・ 実践 (対 応 )の. の こ とか ら,自 分 で適切 に表現 で きに くい認知症高齢 者 は 自分 な りの 表現 を して い るが ,認 知症高齢者 ケア で は看護職者が気 づ く事 か ら しか始 まらない ケアで あ. 意味. 《行動障害 を察知する》では,看 護職者が認知症高 齢者の行動障害 をどのように気づ くのか,そ れにはど. る こ とを認知す る ことが肝要 で あ る。 この こ とを認知 症高齢者 のケア提供者 であ る看護職者 は,特 に注意 し. のような認識が必要なのかを意味 している。すなわち 看護職者が認知症高齢者をどのように捉えているか. てお くこ とが 大切 であ る。. どうしてあげたい と思っているか,看 護職者の態度を 構成 していると考える。 この時,認 知症高齢者 との関. 世 界 で体験 して い る恐 怖 や不安 に対 して ,ま ず怖 い な. わり経験を大切 にしているか,い かに認知症高齢者に. には認知症高齢者 の認知内容 を変 えるので はな く,体. ,. 《認知 の世 界 に添 う》 で は ,認 知症 高齢者 の幻 覚 の どの否定 的感情 を受 け とめ ,支 える。そ して ,こ の 時.

(9) 兼田. 美代 :認 知症高齢者 の行動 障害 を改善す る看護 ケアの プ ロセスの構 造. 35. 験 して い る恐 怖 や不安 を軽減 した い と考 えた 関 わ りを. 思 った」 とある。 この関わ りは認知症高齢者 の頼 りた. して い た。 これは,対 象者 の体験 して い る全 体像 を素. い とい う気持ちをまず支え,そ の感情 を受けとめた上. 早 く把握 し,何 処が対 象者 の 認知 を混乱 させ る誘 因に. で,次 に冷静になれるような関わ りであれば認知症高. なって い るのか を分 析 し,ど う関 わる事 が 安心 に繋 が. 齢者 の反応 に変化がみ られたか もしれない。 しか し. るか を考 えたケア を して い る。. その感情 を受けとめて もらえず,冷 静 になるために一. 《現実 の世界 を見せ る》 では,看 護職者 は認知症高. ,. 齢者 の怒 りの感情 に伴 う言動 に関心があ り,看 護職者. 人にされることで,さ らに寂 しさが増 してお り,看 護 林 B) 職者 は認知症高齢者 の思 い に添 えて い ない 。刀ヽ. と認知症高齢者が論争 して しまう事 になって しまい. は,「 人は人に大切 にされてい るか否 か,甘 え られる. 看護職者 はおやつの表 を見せた り,嘘 ではない事 を強 調す ることとなった。 これは,事 実 を話す とい う説明. か否かな どに非常 に敏感である。だか ら,介 護者 が “ また訳 のわか らないことを言 い出 した"と か, “もう. の方法 は,認 知 の世界に添 った関わ りではあるが,そ. 何 もわか らない だろ う"な どと思 い冷 た く対応 す る. れ以前 に,認 知症高齢者がその事実 を受けとめ られる. と,そ の冷 た さが わか り, さらに混乱 して結果 的 に反. 状態 ではない とい う全体像 を把握 しなければな らな. 応 は悪 くなる。逆 にい えば,温 か く対応す る とそ の温. い。すなわち,ま ず どの ように関わるべ きかを考える. か さが わか る。」 と述 べ て い る。 まず は認知症 高齢 者. ,. 必要があった と考 え られる。小林. H)は. ,「 認知症高齢. の 感情 を受 け とめ る こ とであ る。. 者 の理 解力が な くなる一 方 で感情面 だ け は残 ってい. Naominは リア リテ イ・オ リエ ンテ ー シ ョンや気 晴. る。何 につい て叱責 されて い るかは理 解 で きないの. ら し療法 とバ リデ ー シ ヨンを比較 して い る。 リア リテ. に,叱 責 されたときの不快感. イ ・ オ リエ ンテ ー シ ョンは認知障害 の段 階 は あ るが. (感 情面)の みが残. り ,. ,. 本人を混乱 させ ることが ある。」 と述べ てい る。 つ ま. 過度 に現実 を押 し付 け る ことは,認 知症高齢者 は 自分. り,対 象者 の怒 りの感情 を受けとめ,支 え,落 ち着 き. の信 じて い る今 の現実 を故意 にゆがめ るこ とにな り. を待 ち,人 との関 わ りがで きる状態になって きた事 を. 有効 で はない と述 べ ,ま た,気 晴 ら し療法 は一杯 の紅. 確認す ることを優先す る。その後,認 知症高齢者が判. 茶 で気分 が 晴れ るか もしれない が ,こ の よ うな気分転. 断で きる内容で事実 の説明に入る とい う方法が必要 で ある。認知症高齢者の不安や怒 りな どの思 い描 いてい. 換 は,一 時的 な もので ,原 因 に応 えてないの で行動 は い バ リデ ー シ ョンで は 持続す る ,そ の人が 感 じて い. る状 況 を,看 護職者 も一緒 に描 き,そ の 感情 を自分 の. る感情 や感覚 を尊重 し,感 情 や感覚 の レベ ルで応 える. 事 と して感 じる事 がで きるか ,そ の 感情 へ の 関わ りを. こ とを大切 にす る。 また,共 感 を もって受 け入 れ られ. して い るかが 問 われ るので あ る。 認知症高齢者 の 感情. て い る と感 じる とそれ に答 え,自 分 もまだ価値 あ る と. 面 へ のケ アは認知症高齢者看護 の大切 な柱 で あ る とい. 思 う気 持 ちや 幸福 だ と感 じられ る こ とが 増 して くる. える。 《原 因直視 行動》 で は,認 知症高齢 者 の訴 えか ら離. と,度 たびその行動 に,は っ き りと した よい変化が あ らわれ るЮ。 これ は,本 研 究 での結 果 で述 べ た 感情 ヘ. れ る こ とな く,そ の訴 えの裏 にあ る本 当 の思 い を,認. の 関 わ りが “ 鍵 "で あ ることと共通 で あ り,認 知症高. 知症高齢者 自身が見 つ ける こ とがで きる よ うな関 わ り. 齢 者 の どん な行 動 障害 も,ま ず は看 護 職 者 が 受 け入. を行 ってい る。そ して ,そ の解決策 に自分 で折 り合 い. れ ,そ の 感情 を共有す る とい うそ の気持 ちを,認 知症. が つ け られ る よ うな問 い か け を繰返 し行 ってい る。 こ. 高齢者 に伝 える ことがで きるかが問われて い る こ とを. れ は ,認 知症 高齢 者 の 持 て る力 を見 出 そ う と してお. 示 唆す る。. ,. )。. つ けで はな い ,一 緒 に考 え り,看 護職者側 か らの決 め、. 以上 ,“ 行動 障害 を改 善す る看護 ケ ア"の 場 面 を看. る姿勢 をあ らわ し,認 知症高齢者 な りの 自己決定が で. 護職者 と認知症 高齢者 の 関 わ リプ ロセス 12事 例 か ら. きる関わ りを して い る。 認知症高齢者 ケ アの基本 は. 明 らか に した。 この こ とは,看 護 ケ アー つ ひ とつ の言. ,. 高齢者 の心 に寄 り添 う こ とで あ る。 す なわち,認 知症. 動 の意味 を分析 し共通性 を見 出 し,看 護職者個 人の経. 高齢者 の不安 や苦 しみ に 目をそ らさず ,真 正面 か ら認. 験知 を他 の看護職者 に根拠 とともに体系 的 に伝 える こ. 知症高齢者 の 内面 に 関 わ ってい く精神療法 的 アプ ロー. とがで き,今 後 の認知症高齢者 ケ アの 質的向上 を図 る. チが 不可 欠であ る とい える ・ 。. 資料 となる と考 える。. 原因回避行動》では,「 認知症高齢者が頼 って きた 《 い とい う気持ちはわかるが,看 護職者は間が取 りたか った。看護職者が引 く事 で Eさ んが冷静 になれると.

(10) 甲南女子大学研 究紀要 第 4号. 看護学 ・ リハ ビリテー シ ヨン学編 (2010年 3月. 2.認 知症 高齢者 の 行動 障害 を改善 す る看護 ケ アの プ. 行 動 障 害 の 出現 や増 強 を減 少 させ る こ とに繋 が り,引 い て は 認 知症 高齢 者 の. ロセスの構造 の意 味. ). QOLが 高 め られ る こ とが 期 待. 近年 ,認 知症高齢者 の生 活環境 は小 グルー プケア と. で きる。 また ,看 護 職 者 に とつて は常 に ス トレスで あ. して の グル ー プホ ーム や ユ ニ ッ トケ アの導 入 ,PEAP. った 行 動 障害 へ の 対 応 ・介 入 方 法 が ス ム ー ズ に な り認. (ProfessiOnal Environmental Assessment Protocol:認 知. 知 症 高齢 者 ケ アの 質 が 高 まる と考 え る。 今 後 は さ らに. 症高齢者 へ の環境 支援指針 )な どを活用 した環境調整. 検 証 を積 み重 ね て ,構 造 図 を よ り洗 練 した もの に して. な どハ ー ド面 で認知症高齢者 の生 活環境 も変化 して い る口。また 知症高齢者 の BPSD(Bchavioral and Psy―. い きた い 。. ,認. chologた al. ヽ 亡 Symptoms of Dementia:認 知 症 の 行 動 と′. なお ,デ ー タの 収 集 にあ た つて は ,対 象 や 施 設 が 限 定 され て お り,対 象者 や施 設 の 特 性 が結 果 に 影響 を及. 理状 態 )へ の 対 応 と して非薬 物療 法 と して の 回想 療. ぼ し偏 りが 生 じて い る可 能性 が あ る。 また ,研 究 者 自. 法 ,音 楽療法 ,園 芸療法 ,タ ッチ な どの研究 も多 く行 われ ,BPSDに 対 して有効 であ る こ とが公 表 され つつ. 身 が デ ー タ収 集 の 用 具 とな ってお り面接 能 力 ,観 察 力 や 時 間 に も限 界 が あ る こ とは 否 め な い 。今 後 は ,医 療. 環境 な どのハ ー ド面 の改 善 で 認知症 高齢 者. 型療 養 病 床 や 一 般 病 棟 な どで の 対 象 看 護 職 者 数 を増 や. の あ る程度の落 ち着 きを支 える こ とは出来 るが ,そ の. し,“ 認 知 症 高 齢 者 の 行 動 障 害 を改 善 す る看 護 ケ ア の. ある. 18 20。. 環境 や対応 も認知症高齢者個 々の特性 に合 わせ選択 し. プ ロ セ スの 構 造 "に つ い て 信 頼性 を さ らに高 め て い き. なけれ ばな らない 。環境 だけ を改善 し,認 知症高齢者. た い 。 加 えて ,こ の 研 究 の一 連 の プ ロ セ ス と して ,認. の 意 向が入 ってい なか った り,認 知症高齢者 とともに. 知 症 高齢 者 の 行 動 障 害 の 軽 減 や改 善 の 結 果 を導 き出 せ. そ の環境 で過 ご さなか った り,認 知症高齢者個 々の捉. る評 価 基 準 の 研 究 が 必 要 で あ る と考 え る。. えをせ ず に対応 を当てはめ よ う と して も行動 障害 を改 善す る看護 ケアにはな り得 ない と考 える。 つ ま り,サ ブカテ ゴ リーの 1つ であ る (快 の 感情 を引 き出す )た め にその認知症高齢者 の好 きな音楽療法 を実践 に取 り 入 れ た り,(現 実 に引 き戻 す )た め に リア リテ イ ・ オ リエ ンテ ー シ ョン (reality Orientation:RO)を 実践 に 取 り入 れ る な どの対応 をその時 々 に看 護 職 者 が 判 断 し,選 択す るこ とになるため ,ま ず は看護職者 4固 々が 各 自の認知症高齢者 との 関 わ りの看護 ケアプ ロセ ス を 知 る こ とが必 要 であ る と考 える。 また ,認 知症高齢者 と看護職者 との看護 ケア と して の 関 わ りが悪循環 を起 こす こ とが 多 い こ とも指摘 され て い るコ。看護職者 自身が 自己 の 看護 ケアの振 り返 り を行 い ,看 護職者 の 関 わ りの結果 ,起 こってい る行動 障害 に気 づ き,受 け とめ る ことが 重要である。そ のた め に も看護職者個 々の 看護 ケアプ ロセ ス を今 回 の構 造 図 と照 ら し合わせ る こ とで 自己学習 に活用で きる と考. 謝辞 本研究 を進めるにあた り,ご 協力 い ただ きま した認知 症高齢者様 ,看 護職様 ,対 象施設 の看護 ・介護部長様 看護科長様 ,師 長様お よび スタッフの皆様 に厚 くお礼 申 ,. し上げます。 *こ の論文 は 2001年 度現大阪府立大学 (大 阪府立看護大 学)博 士前期課程で の課題研究論文発表後 ,2期 03期 と対象者数 を増や し分析 を重ね検証 し再構成 した もの です。 引用 文献 :国 1)厚 生統計協 会 民 の福祉 の動向 。厚生 の指標 時土 曽干J, 48(12):2001.p228. 2)松 井美穂. :痴 呆性高齢者 グループホ ームの職員 にお けるス トレス.日 本痴呆ケ ア学会誌 ,3(1):2004.p21-. 29. 3)松 田千 登 勢 ,佐 瀬 美 恵 子 ,長 畑 多 代 ,臼 井 キ ミカ. p48. 4)野 口美 和 子 ,湯 浅 美 千 代 ,今 村 美 葉 ,佐 瀬 真 粧 美 Ⅷ。 ま. :. 痴 呆 性 高 齢 者 の 問 題 行 動 の 経 験 頻 度 とそ の 認 識 に つ い て 一老 人 保 健 施 設 の 職 員 へ の ア ン ケ ー ト調 査 に よ る解 析 一,大 阪 府 立 看 護 大 学 紀 要 ,6(1):2000。. える。. 臨. ,. 小 野 幸 子 :老 人 病 院 に お け る痴 呆 患 者 の 問 題 行 動 に つ. め. い て の 看 護 婦 の と らえ方 ,千 葉 大 学 看 護 学 部 紀 要 ,20:. 1998.p101. 今 回,認 知症高齢者 10名 の 12の ケア場面 に参加観 察 し,看 護 職者 10名 へ の イ ンタビュー を行 い ,そ の 結果 ,認 知症高齢者 の行動障害 にかか わる看護 ケ アに つ い て 17の サ ブ カテ ゴ リー と 5つ の カテ ゴ リー を抽. 5)Lachs,Mo S。 ,William,Co S。 ,0'Brien,S。 ,ct al.:Adult protective servicc use and nursing home placement, The. Gerontologist,42(6), 2002.p734-739. 6)前 掲 書 , 4)。. p101. 7)Kovach,Ro C.,Noonan,E,P.,Schlidt,M.A.,ct al.: The. 出 し,そ の看護 ケアの プ ロセ ス と構造 を明 らか にす る. Serial Trial lntervcn―. こ とが で きた。 この結果 は,認 知症高齢者 に とっては. Mceting Needs of lndividuals with]Dementia,Journal of Ge―. tion :. An lnnovativc Approach to.

(11) 兼田. 美代 :認 知症 高齢者 の行動 障害 を改善す る看護 ケアの プ ロセス の構 造. rontological Nursing,4,2006.p18-25. ン,津 対書 房 ,東 京 ,2001.p157. 8)Potts,H。 ,Richie,M.F.&Kaas,M.:Resistance to care,. 15)同. Journal of Gerontological Nursing,22,H:1996.p ll-16 9)竹 中星 郎 :痴 呆 患 者 の 不 適 応 行 動 の 理 解 ,臨 床 看 護 ,25(1):1999.p51-53. 10)高 橋 幸 男 :痴 呆 の 看 護 とケ ア,臨 床 精 神 医学 講座. 37. 上 書 ,p51-55. 16)同. 上書 ,p151-153. 17)加. 藤伸 司 :認 知 症 ケ アは こ こ まで進 ん だ ,老 年 精 神. 医学雑誌 ,第 19巻. 12. 老年期精神 障害 ,中 山書 房 ,東 京 ,1999.p395 、 11)小 林敏 子 :高 齢 者 介護 と′ 亡 理 ,朱 鷺書 房 ,大 阪 ,97,. 第 6号 2008。 p629-635 :痴 村豊子 呆 性 高齢 者 へ の 回想 法 ,看 護研 究 ,29. 18)野 (3):225-242,1996. 19)北 川 公子 訳 ,痴 呆 性 老 人 の 興 奮 行 動 を軽 減 す るた め. 2000。 の介入 ,看 護研 究 ,29(3):1996.p253-259 12)前 掲書 10),p39 20)森 山美智 子 ,鎌 田 ケ イ子 ,櫻 井 紀 子 :施 設 に入所 し 13)前 掲書 H),p397 て い る痴 呆 高 齢 者 に対 す る演 劇 療 法 ,看 護 研 究 ,29 14)Naomi Feil: THE VALIDATION BREAKTHROUGH, (4), 1996。 p285-295. SimpleTechniques fOr Communicating with Pcople with “ Alzheimer's… Type Dementia",1993,藤 沢 嘉勝 款 監 訳 , 痴 呆症 の 人 との超 コ ミュニ ケ ー シ ョン法 バ リデ ー シ ョ. 21)野 崎智 恵 子 ,鈴 木 みず え :介 護 者 の この 行 動 が行 動 障害 を誘発す る,認 知症介護 ,Vol。 7.Nol.2006。 p14-18.

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参照

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