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言葉の採集にみる『幼児の世界』(2)

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35

言葉の採集にみる『幼児の世界』(2)

The World of Children and their Expressions(2)

Isogo Sato

本稿 は幼稚 園教育実習で実習生が幼児 との対応の中で採集 した 「幼 児の言葉」 を分類整理 し 考察 を加 えていこ うとす るものである。考察 のね らいは造形的、感覚的 な視点か ら子供 の遊 び の きっかけ と展開の糸 口を同時 に見出 してい くこ とにあ る。前号 においては本文 冒頭 に示す項 目につ いて考察 を終 えた。本号 では (1)落 ち葉 につ いての考察 で残 された二つの項 目 [形 の発見]と [落 ち葉 と遊 び]に分類 された幼 児の言葉 を取 り上 げ考察 を加 えてみた。 (考察対象 として例 に挙 げた言葉 は多数が採録 した ものにつ いては☆印 を、 また数名の限 られた ものにつ いては採録者 の学生番号 を付 して採録 デー タ とした。)

1

.

『心情

(1) 落 ち葉 ① 【判断基準】 ② 【色彩 と発想】 ③ 【生 と死】 清泉女学院短期大学研究紀要 第13号

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掲 載 ㊨ 【形の発見

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例 《この葉 っぱ -- ト みたいな形 8例≫ 1.あの山 隣の山 と 双子か な。

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2.

あっ、 この葉 っぱ と この葉 っぱ 双子だ よ

。 (

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3.

これ、双子みたいだね。

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4.

この葉 っぱ と葉 っぱ 大 きさが違 うけ ど 形が同 じだか ら兄弟みたい。

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5.

いちょうの葉 っぱ って -- トみたいな形だねo

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6.

この葉 っぱ -- ト みたいで しょう。

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7.

この葉 っぱ-- トみたいな形 していてお もしろいね。

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8.

この葉 っぱ お星様の形 しているよ。

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(2)

36 清泉女学院短期 大学研究紀要 (第14号) ※落 ち葉 を手に して、初め て気づ く事 はそれ な りに人に伝 えたい ものであ る。拾 い集めた 落 ち葉 を見 ると、 どれ もこれ も同 じ形 ばか り である。 それを双子や兄弟 とい う言葉 で伝 え ようとす る。かわいい子供 らしい表現 といえ ばそれ までであるが、大 きさは違 うが形は同 じとい う気づ きは、大切 に したい ものである。 同時に また、-ー ト形や星形 として葉 っぱの 形 を捉 えて表現す る事 は、幼 児の形の認識の 特徴 を示 してい よう。 この こ とは、真 四角や、 長 四角、三角形や 円形、菱形 とい う幾何 的な 基本形 を幼 児は どの ように把握 してい くか と い う事 と関連があろ う。-- トや星 とい う意 味 を基に簡単 な遊 びが繰 り返 され、 その中で 視覚的に形の把握が進んでい くもの と考 えら れ る。積 み木の三角形 と四角 で遊ぶ こ とで形 の認識はで きて も、 その形 を他 に転化 して見 立て をす るこ とはで きない。-ー トや星 とい ≪この葉 っぱ、手みたいだね ぇ 11例≫ う、現実にあ って抽象化 されて、 さまざまな ニュア ンスを持 った言葉 として幼児の現実の 中に入 り込んでいて見立て (形の発見)が容 易 になるのであろ う。 このこ とが幼 児の遊び の大半 を占め るごっこ遊 びを成 り立たせ てい る と言えよ う。「この葉 っぱ、お星様 の形 して い るよ」 と葉 っぱ をお星様 に見立て るこ とは、 チ ョコレー トの-- ト型や クッキーの星形 を 楽 しむこ ともで き、様 々な物 に この形 を当て 族めてい くこ とがで きる視覚 を獲得す るこ と がで きた とみて よいであろ う。 こうしたこ と を 「視覚 の転化」 と呼ぶ ことがで きる。 この 視覚 の転化 は現実の物 の認知 の巾をどん どん 広げて、現実 を象徴す る視点の誕生へ とつな が ってい くであろ う。視覚の転化は創造的 な ものの見方 とい う面で も、 また生 き生 きとし た遊 び を展開 してい く上 で も大切 な きっかけ であ る。 1.もみ じの葉 っぱって 僕の手に似 て るね。

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2.

この葉 っぱ (おて)手 みたい。

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3.

この葉 っぱ 弟の お手々に似 てる。

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4.

この葉っぱ 手袋 みたいで しょう。

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5.この葉 っぱ 手みたいだね え。 (落 ち葉 の もみ じ) ☆

6.

この もみ じ 私の手 と同 じ大 きさだ。

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3

)

7.

こっちが大 きい手 で こっちが小 さい手だね。

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8.

赤 ちゃんの手みたいで かわいいね。

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.見て この葉 っぱ でかいよ、 人の手みたいで しょう。

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0.

紅葉 って 人の手の形 と にているよねO

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.

大 きな手 と 小 さな手 みたいだね。

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※形の発見は見立て遊びが前提 で、 これが出 来 ない とクイズや なぞなぞ遊 び と同 じで答 を 求めた り、考 え込 んだ r)で遊 び としての展開 に無理が出て くる。見立ての前提 は 「似 てる 似 てない」 とい ういたって感覚 的な もので結 局 の所 それに尽 きる。問題 はこ とさら造形的

(3)

佐藤 :言葉の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ② な面や 、思 い も寄 らない発想や 、個性的 な特 長 を求め る事 に あろ う。幼 児に とってのお も しろい遊 びは、何 回 も何 回 も繰 り返 され、 し か もまった く同 じ展開 と結論 を知 っていて繰 り返 され満 足 してい る。 しか し厳密 には まっ た く同 じ遊 びの繰 り返 しはあ り得 ない。一 見 「またや ってい るな」 とい う繰 り返 しの遊 び で も、 回 を追 うご とに遊 びの一 つ一つ は身体 化 され、 あ るいは感性 として蓄積 され、 あ る いは何 らかの工 夫や省略が考 え られ、 いつ の 間にや らその遊 びか ら卒業 して い くこ とにな る。繰 り返 しの遊 び行動 は、幼 児 自身が本能 的 に 自らの成長や幼 児期 の生活 として求め て い る必要結果 であろ う。 また情緒 の安定 な ど も、 こ うした繰 り返 し遊 び を背景 として築 か れてい くと考 えたい。「もみ じの葉 っぱ って僕 の手 に似 て るね」 は、 まさ し く見立 て活動 の 「似 て る似 て ない」 を象徴す る一 言であ る。 自分 の手 を どの よ うに見てい るのか、その結 果が紅葉 の葉 っぱであ るとす るのには無理 が 《この葉 っぱ 赤 ちゃんだね

1

2

例≫

3

7

あ るO現実対 応 として領け る要素 は少 ない。 あ るいは似 て も似つか ない物 とい う捉 え方 も あろ う。手 と葉 っぱ を似 て い る と捉 えるこ と がで きるため には、物 の働 きや機 能、 それ に 伴 う意味や 存在 その ものの持 つ ニ ュア ンス と は別 に、 シルエ ッ ト化 して判断す る視覚 の誕 坐 (造形的 な見方) が必要 であ ろ う。 しか し、 シルエ ッ トに して も手 と葉 っぱは、す ぐには 重 な らない。紅葉 の葉 っぱの先端 が割 れ て広 が る形 と、手が重 な るため には観察 的 な見方 では な くて、象徴 的 な物 の捉 え方、 印象的 な 把握 の仕 方が必要 であろ う。 それが と りもな お きず感性 で もあろ う。「この葉 っぱ手袋 み た いで しょう」や 「弟 のお手 々 に似 て る

「赤 ち ゃんの手み たいでか わいいね」 に、 そ うした 感性 を見 るこ とが で きる。 また一方観察 的 な 見方 としては「私 の手 と同 じ大 きだ

「こっち が大 きい手で、 こっちが小 さい手 だね」 に見 られ るよ うな比べ っこの視 点が現実把握 の感 性 の 目を誕生 させ てい る。 1.先生見 て 小 さい葉 っぱ 見つけた よ。

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2.

この虫は どん ぐりの子供 なんだ。 どん ぐり子供 だ。

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3.

どん ぐりの 赤 ちゃん か わいいO (どん ぐりひ ろい)

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4.

この葉 っぱ 赤 ちゃんだね。

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5.

こっちの葉 っぱ 小 さいか ら赤 ちゃんの葉 っぱだね。

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6.

この葉 っぱ 小 さ くてか わいそ うなんだ よ。

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7.

この葉 っぱ 赤 ちゃん葉 っぱだ よ。 (い ち ょうの葉 っぱ)

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8

.赤 ちゃんの 葉 っぱだ よ。

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9.

この葉 っぱ ちっちゃ くてか わいいね。

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0.

これが葉 っぱのお父 さんで これが葉 っぱのお母 さんで これ赤 ちゃん。

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ll.この紅葉 赤 ちゃんだ。

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2.

これが赤 ちゃんの葉 っぱ こっちが お父 さんの葉 っぱだ よ。

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38 清泉女学院短期大学研 究紀要 (第14号) ※比較検 討 の大小関係 を捉 え る感覚 は 「似 て る似 てない」 とい う形 を捉 え る感覚 (見立 て 活動 ) と融合 して幼 児の視覚 の世 界 を現然 と させ て くれ る。 「似 て る似 て ない

「大 きい小 さい」 は共 に比較検討 の視点 で、大小 関係 も 形 を捉 え る視点 の一つか もしれ ない。 さて、 小 さい とい う捉 え万 は象徴的 な受 け止め方 と して 「赤 ちゃん」 とな る。つ い先 頃 まで 自分 自身が赤 ちゃんであ った こ とを考 え る と、随 分 と成長 した もの であ る。 もっ とも、弟や妹 が赤 ちゃん として身近 にい るこ とが 多分 に考 え られ る

「赤 ちゃん か わいい

「ちっちゃ くてか わ いいね

「小 さ くてか わ い そ うなん だ よ」 は、お母 さん と一緒に赤 ちゃん を覗 き 込 ん での会話 (お母 さんのつぶや き) とも取 れ る。 お父 さん、お母 さん、赤 ちゃん と菓 っ 《落 ち葉の お花 だ よ

1

4

例≫ ばの家族 の誕生 は象徴 的 な物 の捉 え方、印象 的 な把握 の仕 方 と大小 関係 を捉 え る感覚 との 融合 を示す ものであ ろ う。 さて、みん なが見つ けた赤 ちゃん葉 っぱだ け を集めてみ るこ とに しよ う。 お父 さん葉 っ ぱ を集めて も構 わない。模造紙や 四つ切 りの 画用紙 にセ ロテープ で止め るだけ で良 い。比 較検 討 は一 目瞭然 であ るO ちっちゃ くてか わ いい赤 ちゃん葉 っぱの 中に もさまざまな大小 関係 が見 える。赤 ちゃんの 中の赤 ちゃんや、 赤 ち ゃんの中のお父 さんだな どとい う言葉 も 聞 こえて きそ うであ る。比べ るこ とはやや も す る と数量的 な知 的把握 に陥 りが ちであ るが、 物 と物 との関係把握 はニュア ンスを含 んだ比 べ っ二に よって感覚 的 に把握 され てい くのが 幼 児の世 界であろ う。 1.い ち ょうの葉 っぱ バ ラに見 え るよ。

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2.

落 ち葉の お花 だ よ。

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3.

い ろんな葉 っぱ を まとめ る と 花 みたい。

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4.

葉 っぱ い っぱい集め る と お花 に なるよo

(

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2

)

5.

い ち ょうの葉 っぱ集め る と お花み たい。

(

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)

6.

い ち ょうの葉 っぱ こん なに集め た。 お花み たいだね。

(

'

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3

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)

7.

先 生 見て見て、バ ラみたいで しょ う.

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)

8.

先生 このい ち ょう た くさん集め る とバ ラみ たいだね。

(

'

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4

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)

9.

葉 っぱの花束み たい。

(

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)

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0.

花束 だ よ。 お花み たい。 (銀杏の葉 を束 に して)

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7

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l

.

葉 っぱい っぱい集め た ら、花束み たいに なった。

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2.

先 生見て 花束が で きた。 きれ いで しょう。

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3.

落 ち葉 を い っぱ い集め る と 花束に なるよ。

(

'

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8

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1

4.

見 て、葉 っぱ つ なげた ら お花 みたいの で きた よ。

(

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2

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)

※「きれ いな葉 っぱ見つ けた

「黄色 の葉 っぱ は きれ いだな」手 元に取 った一枚 の葉 っぱが 気 にいって、次か ら次 と集め て握 り締 めて

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、1

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枚 の落 ち葉 が ひ とま とま りに な る。 い

(5)

佐 藤 :言 巣の採 集 にみ る Lt幼 児の世 界』 ② ち ょうの葉 っぱは都合 のいい こ とに、葉柄 が 長 い。幼 児の手 で集め るのにはお跳 え向 きで あ る0-枚一枚 の葉 っぱに魅せ られての葉 っ ぱ集め もあろ う、集め っ二 とい うお互 いの比 べ っ二に よる葉 っぱ集め もあろ う。「こんなに 集 まった よ」 とお互 いに見せ合 った り比べ っ 二を した りす る中で、やや遠 目に見 る友達 の 手 は、葉 っぱ を持 ってい る とい うよ り黄色 い 花 を持 ってい るよ うに見 える。黄 色の鮮や か さは、活 き活 き したバ ラの花 の よ うで もあ る。 自分 の手元 を見 る といつの間にや らや は りひ とつ の大 きな花 に なってい る。 た くさんの葉 っぱ を集め たの に、 みん な花 び らに変身 して しまった よ うで あ る。 「落 ち葉 が花 に変 身」は 「枯 れ木に花」 の花咲か爺 さんの仕 業か もし れ ない。 「銀杏 の葉 を束に して」花 に見立 て る 《この葉 っぱはね、 うさ ぎさんにな るんだ よ 39 こ とは、 同 じ見立 てで も柿 の花や クロー バー の花 を集め て花輪や レイ、花冠 に見立 て るの とは違 って なか なか見事 な ものであ る。「枯 れ 木 に花 な らぬ枯 れ葉が花」 とい うウィ ッ トを 感 じた りもす る

「見立 て」とい う視 線 は変幻 自在 に何 で もか ん で も別 の物 に変 身 させ て し ま う。花 に見立 て るこ とが で きる要素 は色彩 であろ う。 もちろん、一枚 の枯 れ葉 を花 に見 立て るこ とには難 が あ るので、 ひ とま とめ に 集め た り、つ なげ た り、束に した りす るこ と も見立 ての大切 な要素 であ ろ う。 さて、 い っ ぱい集 まった花 束 は ど うした ら良 いの だ ろ う。 花束 ら し く元 をテー プで留め て、折 り紙 の紙 で包めばお母 さんへ のプ レゼ ン トの で き上 が りであ る。 11例≫ 1.この葉 二つつ なげ る と蝶 み たいだねO

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2.

この葉 っぱは 蝶 の羽み たい。

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3.この葉 っぱ ち ょうち ょ み たい。 ☆

4.

わ あー、 この葉 っぱ蝶み たい。

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)

5.

紅葉 はね うさ ぎになるんだ よ。 いち ょうは蝶 々に な るの。

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9

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2

3

)

6.

この葉 っぱはね うさぎさんにな るんだ よ。

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9

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)

7.

葉 っぱ を 二つ合 わせ る と うさぎさんみ たい。

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)

8.

この葉 っぱ にわ と りの とさか にな るよ。

(

'

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)

9.

この木の実 毛 虫み たいだね。

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0.

この葉 っぱで みの虫作 るんだ。

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.

落 ち葉 をつ なげ る と - びに なるよ。

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※ 「この葉 っぱは 蝶 の羽み たい」 とい う見 立 ては、創造性豊 か な発見 であ る。落 ち葉 の 頃、辺 りに蝶の舞 う気配 はない0-枚 の落 ち 葉 の形か ら蝶 の羽- の発想は、課題 を投げか け られて ウンウン捻 って何 とか思 い付 いた と い うもの では な くて実 に 自然 に生 まれ た感 が あ る。幼 児の形 の捉 え万 の特長 を知 るこ とが で きる良 い例 であ ろ う。三角 形が二つ 向 き合 った描 画、 しか も黄色 い クレ ヨンを使 っての 表現が蝶 なの であ る。 その三角形 に よ く似 た

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0

清泉女学院知期 大学研 究紀要 (第

1

4

号〕

形が銀杏 の葉 っぱなのであ る。銀杏 の葉 っぱ の長 い葉柄 と葉柄 を向か い合 わせ て、親指 と 人差 し指 で押 さえ る と紋黄蝶 にそ っ くりなの であ る。誰かが発 見 した黄蝶 は、 どん どん伝 わ って誰 も彼 もが両 の手 に黄蝶 を持 って、 ヒ ラ ヒラ と舞 わせ る身体 表現 の遊 び- と発展 し そ うで もあ る。 「葉 っぱ を二つ合 わせ る と うさぎさんみ たい」 と言 う形 の発 見 もあ る。 二枚 の葉 っぱ はお そ ら く先端部分 を重ねて

4

5

度 ぐらいに開 いて、一枚 の葉 っぱ を兎の長 い耳 に見立 てた 横 向 きの兎の形 であろ う。 これ は細長 い葉 っ ぱであれば どん な葉 っぱで も良 いのだが、大 小 の違 いがあれば胴体 にな る葉 っぱ と耳 にな る葉 っぱの工夫 も生 まれ よ う。 また細長 い葉 《この葉 っぱ 魚み たい

1

7

例≫ っぱ二枚 であれば 自分 の耳に当てて 自身が兎 に なって、跳 ね る身体表現 も生 まれ よ う。「紅 葉 はね、 うさ ぎにな るんだ よ」 とい う考証 は 未解 決 で あ るが 単 に紅 葉 した葉 っぱ を紅 葉 (もみ じ) と言 って遊 んでいたか もしれ ない。 あ るいは、 もみ じの葉 を破 いて兎の特長 であ る長 い耳 を作 るこ とで、兎 を構 成 して遊んで い るか もしれ ない。「にわ とりの とさかにな るよ」 と言 う発 想は、赤 く紅葉 して ぎざぎざ した葉 っぱ を見立 てた もの であ ろ う。 見立て 遊 びは 「似 て る似 て ない」 と言 ういたって簡 単 な発想の遊 びが発端 であ るが、 こ うして形 を作 る とい う遊 びに発展 を して い く。形の発 見は、形の構成 、組立へ の造形感覚 の基礎 で あ る。 1.この葉 っぱいろいろな動物 に見 えるね。ね一、見てみて、 これはワニみたいだね。 お 口を大 き く開 いてい るワニみたいだね。

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2.

わ あー、 この葉 っぱ イカみ たい。

(

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3.

この葉 っぱ 魚み たい。

(

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2

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)

4.

この葉 っぱ かめ にな った よ。

(

'

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3

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4

2

)

5.

この葉 っぱ か い じゅ うにな るね。

(

'

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2

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6.

この葉 っぱ 怪獣 (恐竜) さんみ たい。

(

'

9

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1

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、'

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3

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.ぞ うきんみ たい。

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8.

この葉 っぱ 猫 み たいだ。

(

'

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.この葉 っぱ い も虫み たい。

(

'

9

2

-

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0.

この葉 っぱは 烏の羽根 み たい。

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'

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3

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8

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ll.この葉 っぱ 小 鳥 さんみ たいだね。

(

'

9

3

-

8

4

)

1

2.

先 生 この葉 っぱ烏み たい。

(

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3

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3

.先生見て、角 み たいで しょう。 (い ち ょうの葉 を頭 に立 てて)

(

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2

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)

1

4.

きつねの葉 っぱ あげ るね。

(

'

9

3

-

8

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)

1

5.

この葉 っぱ きつねの顔 み たい。

(

'

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2

-

8

、一

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)

1

6.

この葉 っぱ きつねみ たい。か わいいね。

(

'

9

3

-

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佐藤 .言葉 の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ②

1

7.

きつねの しっばだ。 ううん、たぬ きの しっばだ よ。

(

'

9

2

-

5

7

)

41 ※葉 っぱの見立 て 「動物編」 である。植物の 種 芙削こよって、葉 の形 はさまざまであるo大 きな葉 っぱ もあれば、三裂、五裂、卵形、長 卵形、扇形、等々。 この様々 な形 に対 して、 面 白い形見つけた、 とい う事 で楽 しみ遊べ る 場面 もあろ う。 これは押 し葉 に した り、 フロ ッター ジュをして形 を残 してや る必要があろ う。特 に見立て を必要 としな くとも形や色の みで遊べれば、 それで良いのだが様 々に出て くる見立て を大切 に してい く事 で、遊 びは 多 岐にわた り様 々な展開が期待 で き、思わぬ工 夫 も生 まれ活発 な活動が期待 で きる。落 ち葉 は 自然の現象 であ るが、落 ちて くる必然性 の 中に幼 児の心 を打つ ものが既 に生 まれてい る。 葉 の色の変化のみで も色々な発想が生 まれた。 虫に食われて本来の葉の形 を失 った落 ち葉 は、 見立ての好材料 であ る。 同 じ葉 っぱで もきつ ねに見 えた り魚 に見 えた り様々 である。「きつ ねの葉 っぱ あげ るね」 は人間関係 を示す と 共 に、見立て と遊 びの方法 をも示唆 していよ ≪おぼけの葉 っぱだ 8例≫ う。友達 か らきつねに見 える葉 っぱ を受 け取 って、 きつねの見立てが 自分 に もで き、お返 しに 「魚の葉 っぱあげ るね」 な どとなった ら と思 う。 ひ とつの見立て、発想 を特定 の個 人 の もの として守 って大切 に残 してや る事 よ り も、 どん どん広 げて 「ちえちゃんが葉 っぱの 猫 さん見つけ たよ

「猫 さん、 まだい るかな」 な どと皆 で或 る形捜 しをした ら、め あてのあ る活動 となろ う。往 々に、 ビニール袋 に集め て きた葉 っぱ を画用紙 に貼 って見立て を定着 させ て造形活動 をさせ てい る場面 を見受 け る が、特 にその こ とが大切 であ るとい うわけで はあ るまい。作 品 として残 してや る事 ばか り が頭 にあ る とどうして も、 こ うした活動 をし て終 わ って しまいが ちであ る。一つの見立 て を定着 させ る事 よ り、沢 山の見立て をあれ こ れ、次か ら次 と友達 と交換 して 「明 日もや ろ うね」 と含み を持 たせ て終 わ らせ る事 の方が 造形的 な感覚や感性 を育て る事 になろ う。 1.あー ほん とだ- おぼけの葉 っぱだ。

2.

あの木 もおばけみたいにひ ょろひ ょろだ。

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,あの葉 おばけみたい。

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4.

先生見て おぼけの葉 っぱ。

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5.

大 きい葉 っぱだな-Oお面みたい.

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6.

この葉 っぱ おぼけの顔みたい。

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7.

この葉 っぱ 鬼みたいに見 えるね。

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8.

これ王様みたい。

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※おぼけ とい うのは どんな形 を しているのだ ろ う。誰 もはっき りとその姿 を見 てい るわけ ではない。 だか ら 「お化 け」の見立てな どで きるわけはないのであ る。 当 り前の論法 で考

(8)

42 清 泉女学 院短期 大学研 究紀要 (第14号) えれば、「おばけみ たい」とい う幼 児の表現 は どこか でおぼけの姿 を見てその姿、形、 そ こ か らの具体 的 なイメー ジを持 ってい るこ とに な る。 しか もそれ は特定 の幼 児ではな く、共 通 して使 える表現 であ るこ とを考 え る と存在 しないおぼけの形が どこか で作 られて一般化 されてい るこ とに な る。 その形が どの よ うな もの であ るかは 「おばけみ たい」 と幼 児の示 す あれ これ を総合 す るこ とで想像 で きるであ ろ う

「おばけ」とい う言葉 の持 つ意味や ニュ ア ンスか らおお よそ、 その形が イ メ- ジされ るo それは気味の悪 さや怖 さで、不確 定 で、 ま とま りもな く、 また捉 え よ う もない形や受 け入れが たい怖 い様相 な どであ る。 おぼけは 見てはいないけれ ども、見立 てが で きる背景 は経験 してい る事 に なる。 また初め て 目に し 《この葉 っぱ 顔 よ り大 きい よ

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例≫ て 自らの驚 きを込 めてその形 を 「おばけみ た い」 と言 った り、並 のサ イズ を越 えるLLサ イ ズに対 して 「おばけみ たい」 とい うのは大 人 と変 わ らない。 しか し、 とび き り大 き くて 立派 な物 に は 「お化 け」 よ り 「王様」の方が ぴ った りの見立 てであ る. おぼけの形 を見つけ る とい う事 はそこにあ る程 度の標準的 な基準 が形成 され ているこ と の現 れ であ ろ う。物 の形や色彩、大 きさ、量 感、全体 の イメー ジな どが標準的 に積み重ね られて判断基準 が確 定 してい く。 その こ とは 幼 児が生活 して い く上 で欠 く事 の で きない こ とであ る。 それ故 「おばけ」の発 見は、確 定 してい く判 断基準 を更に大 き く深 い物 に して い くため に も大切 であろ う。 1.この いち ょうの 葉 っぱ す ご く大 きい よ。

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2.

大 きい葉 っぱ 見つ け た よ。

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3.

大 きい葉 っぱだね。

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4.

見て見て この葉 っぱ 先生 の顔 よ り おお きい よ。

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5.

ね え先生 この葉 っぱ とって も大 きい よ。

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6.

この葉 っぱ大 きいね-。僕 の顔 が隠れ ち ゃ うよO

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7.

この葉 っぱ 顔 よ り大 きい よ。

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8.

この木 先生 よ り ず っ とず っ と大 きいね。

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9.

この木 す ご く大 きいね、私 の手 じゃ届 か ない。

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0.

どん ぐりの お父 さんみ たい。

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※大 きな形 との出会 いは驚 き と共 に活動的 な 要素 を持 って受 け止め られ る。小 さな形が赤 ちゃん、か わいい、かわいそ うとい う内向す る傾 向に対 して、お父 さんや先生 に代表 され る大 人の世 界へ の期待 と羨望 を含 んでいそ う であ る。 落 ち葉 で大 きな葉 っぱ といえば、青 桐や朴 の葉 っぱであろ うか。 プ ラタナ スの葉 っぱ も銀杏や桜 の葉 っぱ と比べ た ら大 きな も のであ る。葉 っぱの大 きさの比較対象 として 顔が登場す るの は、身近 な尺度 としての思 い 付 であ ろ うが葉 っぱ をお面 に見立 て をす る遊 び (後 出) と関連が あ ろ う。 落 ち葉 ではない

(9)

佐藤 :言葉の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 ② が里蕗や 里芋の葉 の大 きさは ど うであろ う、 同 じ葉 っぱ とは云 え比較検討 の余地 はない。 機会が あ った ら一度 は経験 したい出会 いであ る。 さて、大 きな葉 っぱは比べ っこを通 して おのず と見つ か るのだが、種類 に よっては ど れ もこれ も大 きな葉 っぱであ る。 これでは幼 児の感性 に響 か ない。比べ て、 その違 い を見 つけ るこ とで感覚 は育 ってい くものであ る。 見つ け るこ とや 出会 うこ とが それ を更に印象 強 くして くれ る。幼 児に とって大 きな もの に 《この葉 っぱ お面みたいだ よ 11例≫ 43 対 す る反応 は期待 と同時 に恐怖 の感情 が あ る。 それ は、成長 して い く自らの将 来- の期待 で あ り、反対 に 自分 を圧迫 しかね ない大 きさ-の本能的 な恐 れ であろ う。 「お化 け」や 「鬼」 な ど と結 びつ け た受 け止め方 とな って現 れ る。 しか し大 きな物 に対す る感動 は気持 ちを元気 づ けて くれ る。 日常的 な出来事 の繰 り返 しば か りでは、感動 が得 られ ない. 自分 がす っぽ り隠れ る大 きな葉 っぱ との 出会 いは、 また新 たな幼 児の世 界 を作 って くれ そ うで あ る。 1.この葉 っぱ 穴が あいて るよ。

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2.

この葉 っぱ 虫が 食べ てあ る。

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3.

この穴 虫が食べ ちゃった みたいだ よ。

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4.

この葉 っぱ 半分 食べ られ ちゃってい るね。

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5.

この葉 っぱ 穴が開 いていて お魚 さんの顔 み たい。

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6.

この葉 っぱ す ごい よ、 だ って 目 と鼻 と口がつ いて いて お顔 み たい。

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7.この葉 っぱ (人の)顔 みたい。 ☆

8.

この葉 っぱ お面 み たいだ よ。

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9.

お面み たいな 葉 っぱ-0

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この葉 っぱ ウル トラマ ンの顔み たい。

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この葉 っぱ 穴 あいて るよ。 (穴 を覗 いて) ここか ら先生 見 え るよ

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井発 想の原点 は物 の変化変容 であ る。 同 じ形 の葉 っぱで も、大 きさが違 えば それに気づ く こ とで、色々 な発想が生 まれ る。緑 の葉 っぱ が赤 く紅葉 して変化 すれば、 それが きっかけ となって思 い も寄 らない発想が生 まれ る。 き れ いな葉 っぱ集 め を してい る内に、形の きれ い さだけ では物 足 りな くな る、 お もしろ くな いのであ る。 そん な時、 虫のいたず らが子供 た ちの 目を捉 える。 虫に食われて穴の空 いた 葉 っぱが魚 に見 え るのであ る。 きれ いな葉 っ ぱ とは全 然違 う視 線 が生 まれ たこ とにな る。 往 々 に して虫食 いの穴 は丸 く、 ち ょうど生 き 物 の 目を連 想 させ る。葉 っぱ を縦 に した り横 にす るこ とに よって、魚 にな った り、 きつ ね に なった り、 人の顔 になった りす る。 虫の穴 あけ は造形遊 びの また とない面 白い きっか け にす るこ とが で きる。「虫 さん も穴 あけ遊 び を して一杯 遊 んだんだ」 こん な言葉 を投 げかけ てみ た らど うであろ う。結果 としてのお面 よ り、作 り手 としての虫 と同 じ様 に遊 ぶ こ とが 期待 で きる。 虫 さんは葉 っぱ を使 ったけれ ど、 こん な紙 を用意 してあ るよ と葉 っぱの様 な形

(10)

44 清 泉女学院短期大学研究紀要 (第14号) で幼 児の顔 ぐらいの大 きさの用紙 を見せ た ら どうであろ う。穴あけには大 きめの釘 を使 い、 発泡 スチ ロールの板 の上 に用紙 を置けば穴 あ け も面 白い遊 びであ る。 ここか らどんな発想 が生 まれて、 どんな遊びに発展す るかは幼 児 任せ であ るo始めか らお面 を作 る予定 をして 《この葉 っぱは 天狗の うちわみたいだな しまっては、虫 さん と同 じ様 な穴あけ遊びは 楽 しめ ない。釘の穴 を細か く繋 いで丸 くすれ ば、ぽ っか りと大 きな穴 をあけ ることがで き る。保育者が先 に遊んでみ る必要があろ う。 先生の楽 しい思 いつ きは、 きっ と、僕に もや らせ て とい う子が出て くるであろ う。 11例≫ 1.これ うちわみたいだね。

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2.

大 きい葉 っぱ 見つけた、 うちわみたいだね。

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3.この葉 っぱ うちわみたい。 ☆

4.

この葉 っぱで あおいであげ るね。涼 しい、 うちわみたいだね。

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5.

この葉 っぱは 天狗 の うちわみたいだな。

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6.

この木が 千歳飴だった らいいね。

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7.

この葉 っぱ 綿菓子みたい。 (お店屋 さん ごっこ)

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.この葉 っぱは ぺ ろぺ ろキャンデーO (お店屋 さん ごっこ)

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この葉 っぱ 振 りかけにす る とお い しそ う。

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この葉 っぱ見て、粘土 を くるんでか しわ餅 だ よ。

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ll.この葉 っぱ ケー キの飾 りに使 うのO

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※楽 しい形の発見は、 自然にそれ を使 って遊 ぶ とい う行動 に な るであ ろ う

「うちわみ た い」 とい う見立 ては、す ぐに仲 間に伝播 して 「あおいであげ るね」 とお互 いに大 きな葉 っ ぱで遊ぶ ことになる。 うま く風が送れた り、 手元が折れて しまった リ、扇 ぐとい う簡単 な 動作 に もそれな りの コツや工夫が必要 となるO 「天狗 の うちわみたいだな」 とい う発想は 何や らまた大掛か りな遊 びの きっかけにな り そ うな見立てである。「天狗の うちわは二本 あ った ら空 を飛べ るんだ

「剣 に もなるんだぞ」 「天狗 のお面、お祭 りで売 ってたぞ」こうした 場面 をきっかけ として、天狗 の うちわ作 りと い う遊 びが誕生 しよう。画用紙 を色々な形に 切 る、その形に合 わせ て同 じ形 をもう一枚切 る。色 を塗 った Y上 模様 を描 いた りして二枚 合 わせ て貼 り合 わせ る。 その時割 り箸 を挟め ば天狗 の うちわの出来上が りである。少 し大 きければ、ク リーニ ング屋 さんの- ンガ- (過 当に曲げて取 っ手 を作 る) を利用す る。見立 てや発想は遊 びの大切 な きっが ナである.物 を利用 して遊ぶ こ とは、工 夫 を必要 としその 工夫は、また新 しい発想 を生 んで くれ る。「天 狗の うちわみたいだな」 とい う時にその言葉 に感心 して うなずいただけで終 わって しまっ ては、思 ったこ とや考 えたこ とを自由に表現 す るとい う習慣 はなか なか育 たない。「天狗 の うちわ作 り」 などとい うテーマは先生の発想 では もともと成 り立 たないであろ う。見立て をす るこ とと、 その見立て をきっかけ として

(11)

佐藤 .言葉の採集 にみ る 『幼 児の世 界』 ② 遊ぶ こ ととのチ ョッとした橋渡 しをす るのが 保育者の役 目であろ う。 様 々を見立ての中で、 こ とのほか多い と思 われ るのは食べ物の見立てであ る。様々 な食 物 に接 して生活 を しているこ との現れであろ う。 また、その食べ物 は季節や ある種の行事 45 と関係が あ り、 その食べ物 を発想す るこ とは、 おのず と関連す る遊 びが幼 児の脳裏 に行 き来 しているこ とであ ろ う。最 も一般 的 な 「お店 屋 さん ごっこ」 は色々な物 を包括 して くれ る ので便利 な遊 び といえよう。 ⑤ 【落 ち葉 と遊 び

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例 ≪この葉 っぱ 船 みたいだねO水に浮かぶ よ

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例≫ 1.ほ ら 日傘 になったよ。 (大 きな葉 っぱ)

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2.

かえるのか さだ よ。

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3.

この葉 っぱ リボンにす るね。

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4.

いちょうの葉 っぱで船 を作 った

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5.

この葉 っぱ 船 み たいだね。水に浮かぶ よ。

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6.

この葉 っぱ 船 み たい。

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7.

この どん ぐり コマみたいO

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指輪がで きたよ。 (落 ち葉 を使 って)

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ドレスを着 たバ レ リーナみたい。 (紅葉 を拾 って)

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見 て 宝石 みたいで しょう。 (落 ちてい る木の実 を拾 って)

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※一枚 の落 ち葉 をしげ しげ と眺めて、あれ こ れ と見立 をして楽 しむ事 は形の発 見 を通 して の ご くあ りふれ た遊 びであろ う。 しか し、楽 しい見立ては身体 の活発 な動 きに通 じる もの であ る。例 えば前例 の動物の見立ての場合 で も、見立てた葉 っぱ を持 ってその動物の仕種 をす るな どは、 しば しば見受 け られ る。 「鳥 みたい」 と見立てた葉 っぱは、や は りあちら こち らと飛ぶ ことが幼 児の発想 として 自然 で あろ う。 その思 い付 きが楽 しければ楽 しいほ ど、身体 的な動 きとして現れ るだろ う。 いち ょうの葉 を頭 に立てて 「角みたいで しょう」 とい う見立で先生 に呼 びかけた幼 児は、 きっ と牛や 山羊や鬼等になって駆け回ったこ とで あろ う。見立て をす るこ とはそれだけで も楽 しい遊 びになってほ しい ものであ る。葉 っぱ を使 っての活動的 な遊 びの展開は見立てに直 結 して周囲の条件 さえ整 っていれば、おのず と始 まるであろ う。一 人一人が それぞれに思 い思 いに落 ち葉 と関わ って遊ぶ場面か ら、や は り友達 に伝 わ ってい く遊 びや他 の友達 を引 き付け る遊 びが登場す るであろ う。楽 しさ と い うものは本来的 にそ うした要素 を持 ってい るといえる。 見立 て をして、 その形 を保 って 身体 の動 きで遊べ る単純 で瞬間的 な遊 びか ら、 見立ての発想 をきっかけに して物 を造 る遊 び が生 まれて くる。 もともと見立ては、す っか りその物 とい うこ とはな く形が似 ていた り、 ちょっ と何か を付 け る事 でそれ らし くな る と い う物 であ る。 「この葉 っぱ、船 みたい」と言

(12)

46 清泉女学院短期 大学研究紀要 (第14EJ) って水に浮かべ て沈 んで しまった ら、何 らか の工 夫が必要 となろ う。勿論 、本 当の水 に浮 かべ る必要 もないわけで、水 色の画用紙や 、 ビニー ルテープの上 に並べ る事 で色々な船 が 浮かべ ば、 それ も一工 夫 であ ろ う。広 い池や 海の見立 て、長 い川の見立 の上 に成 り立つ遊 びで もあ る。 「落 ち葉 のバ レ リーナ」も舞 台 を 工 夫 して踊 らせ てみたい もの であ る。舞 台が で きた らた くさんのバ レ リーナが登場 しそ う であ る。 「この どん ぐり コマみ たい」とい う 《この葉 っぱは お金 に しよ うね

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例≫ 既 に遊 び に使 った経験 を基に物 を見てい くこ ともしば しば で、「どん ぐりコマ」で遊ぶ こ と の楽 しさが期待 で きよ う。落 ちてい る木の実 を拾 って 「宝石 み たい」 とい う発想 は形 よ り も色 を基 に見 立 てた と思 われ るが、大変 な宝 物 の発 見 であ るo小 さな小箱 が一 人一 人に用 意 で きれば、時 々に見つ けた宝物 を大切 に仕 舞 ってお くこ とが で きる。宝の小箱 は時々思 い出 した よ うにそっ と蓋 を開け てみて楽 しむ こ とで良 い。 1.この葉 っぱ お ままご とに使 うの。

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この葉 っぱは お金 に しよ うね。

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3.

この葉 っぱ 切 符 ね。 (長 ブ ラン コ)

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この葉 っぱが 入場券 です。 (滑 り台)

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5.

これ フルー ツ。 (どん ぐりと殻 を使 って)

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6.この葉 っぱは お皿 に して下 さい。 ☆

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.この紅葉 ケー キに使 うの。

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8.

赤 い葉 っぱはい ち ご、黄色 い葉 っぱはみかん、緑の はぶ どうに しよ うね。

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9.

焼 きそば いかが ですか。 (一輪車 にた くさんの葉 っぱ を乗せ て)

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この どん ぐりは ご飯 だ よ。

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※葉 っぱで遊ぶ こ とのため には、お互 いの共 通理解 が必要 であ る。 その前提 は見立 てが共 通 す るこ とであ ろ う。 あ るいは、お互 いにそ の前提 を約 束 し合 うこ とで遊 びが始 まる とも 云 え よ う。「この葉 っぱ お金 に しよ うね。」 は狸や狐 のばか し合 いのお話 に ヒン トを得 た ものか定か では ないが、 この呼 びかけにお互 いに領 き合 うこ とで遊 びの シナュェ- シ ョン が成 り立 った と見 て よいであ ろ う。残念 なが らどん な遊 びが展 開 したのかは不 明であるが 少 な くともこの呼 Urが ナに答 えた何 人かの友 達 とは物 の売 り買 い、お店屋 さん ごっこの遊 びが始 まった こ とであ ろ う。長 ブ ランコに乗 るため の切符や、滑 り台の一 回毎 の入場券 に 葉 っぱ を見立 てて使 うこ とは、長 ブ ランコに 無意識的 な動 きで乗 る 日常的 な状況 を一変 さ せ て、別 の新 たな シチュェ- シ ョン作 りに な ってい る。 同 じ滑 り台で も今 まで とは違 う楽 しい遊 びの誕生 となったわけ で ある。 しか し 葉 っぱのお金 に して も、入場券 に して もやや 不都合 な こ とが起 こる。 その不都合 さに気付 く事 は、 また新 たな遊 びの きっかけに もな る。 葉 っぱの大 きさが まちまちで あ るこ とに気付 けば、お金 の額 の違 いや交換す る物 の大小 の

(13)

佐藤 :言葉の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ② 違 いに転換 して遊ぶ事 もで きよう。入場券 で は、大 きな葉 っぱは、お二人 さん入場の券 に なるか もしれ ない。 あ るいは、 もとに帰 って、 同 じ種類の 同 じ大 きさの葉 っぱ集めや、入場 券にな りそ うな葉 っぱ集め をす るの も良いで あろ う。 もちろん、葉 っぱにいつ まで もこだ わる事 はない。 もっ と本物 に近 い入場券 を作 る事 もで きる。画用紙 を小 さ く切 って、サ イ ンペ ンのキャ ップの頭 で もスタンピング して 飾 りをつければ、入場券 は どん どん出来 る。 もちろん葉 っぱのプ リンテングを して作れば、 それな りの連続性が出て くるであろ う。 フロ ッター ジュ を して葉 っぱ を写す事 も、その後 《いっぱい葉 っぱ を集めて は るまきにす るの 47 の遊 びが待 っているだけに意欲的な活動 とな ろ う。 プ リンテングもフロッター ジュ も表現 遊 びの技法 としてのお もしろさはあ るが、 そ の後の遊 びへ の道筋が無 く尻切 れ とんぼにな って しま う事 を考 える と入場券や切符作 りは 楽 しいテーマにな りそ うであ る。総 じて、 ま まご と遊 びに使 う葉 っぱは、 その時限 りの物 で保存 には耐 えない。落 ち葉 とは云 えその し なやか さや、 しっか りした形は時間の経過 の 中で、お皿 としては役 に立たな くなって しま う。 こ うした不都合 さは、先に述べ た ように 新 たな遊 びの きっかけ として捉 えたい もので あ る。

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例≫ 1.葉 っぱで か しわ餅作れ るんだよ。

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2.

見て、葉 っぱで包んだ お寿司。

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3.

茶 わん蒸 しみたい。 (どん ぐりと殻 を使 って)

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4.

この葉 っぱ 綿菓子みたい。 (お店屋 さんごっこ)

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5.

この葉 っぱは お寿司だ よ。

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6.

この葉 っぱは きの こに しようね。

(

'

9

2

-

4

3

)

7.

この葉 っぱで の り巻 き作 ろ う。

(

'

9

3

-

4

3

)

8.

この葉 っぱで 桜餅作 るの。

(

'

9

2

-

1

0

4

)

9.

この葉 っぱ 焼 きい もみたい。

(

'

9

3

-

3

7

)

1

0.

いっぱい葉 っぱ を集めて は るまきにす るの。

(

'

9

3

-

2

)

l

l

.

この葉 っぱ さ くらんぼになるよO

(

'

9

2

-

1

3

2

)

1

2.

この赤 い葉 りん ごなの。

(

'

9

2

-

6

1

)

1

3.

このケー キに 葉 っぱで飾 りつけ るんだo

(

'

9

2

-

1

2

2

)

※落 ち葉に限 らずに、葉 っぱ を使 って食べ物 の用に給す る事 は 自然に囲 まれ た生活の中で はあた り前の事 であった。容器 の食べ物 を小 分けに して多人数 で食べ る時は大 きな葉 っぱ がお皿の役 目を して くれた。葉 っぱで食べ物 を包む とい う簡易 で便利 な方法は、 その菓 っ ぱ ご と食べ て しまう食物の誕生 に もなった。 葉 っぱの持つ独特 な香 りが晴好 の対象 となっ たわけである。調理 の方法 として も葉 に包ん で焼 いた り蒸 した りと、古来の方法が残 され 日常的に 目にす るこ とが で きる。従 って葉 っ ぱ を使 って遊 ぶ場面で食べ物か らの発想 も多

(14)

48 清泉女学 院短期大学研究紀要 (第14号) い。 食べ物 は幼 児に とって、理 屈抜 きで手の 出 る ものであ る。 古 くか ら「お家 ごっこ

「お 母 さん ごっこ」等の ままご と遊 びで、 食べ物 は しば しば登場 した。現在 の幼稚 園での、 ご っこ遊 び を調べ てみ る と食べ物 に関す るごっ こ遊 びは 「レス トランごっこ」 に代表 され る 形 で次 の よ うな ごっこ遊 びが展 開 され てい る。 「ケー キ屋 さん

「おだん ご屋 さん

「ア イス 屋 さん

「プ リン屋 さん

「お菓子屋 さん

「ク ッキー屋 さん

「パ ン屋 さん

「コー ヒー屋 さ ん

「ラー メン屋 さん

「お寿 司屋 さん

「ドー ナ ツ屋 さん

「- ンバー ガー屋 さん

「カ レー 屋 さん

「おに ぎ り屋 さん

「果物屋 さん

「た こや き屋 さん

「焼 きい も屋 さん

「お米屋 さ ん」 ままご とセ ッ トのあ る片隅や砂場、水道 の そばや水溜 ま りの で きた園庭、 フ ェ ンスの 脇や 木の下 な ど様 々 な場所 で ごっこ遊 びが展 開す る。 そこでは必 ず落 ち葉が使 われ る と言 うこ とではないが葉 っぱ と食べ物 の ごっこあ そびは、初め に述べ た様 に どこ とな く自然で 無理 が ない ような印象が あ る。 か しわ餅や桜 餅 を作 る とい うの はそれ こそ、 その物 の見立 てであ るが 「の り巻 き」や 「お寿 司

「は るま き」 な ども共 に葉 っぱで包む とい う用 に役立 てて い るわけであ る。 中身は何 であ ろ う。砂 ≪この葉 っぱ トゲ トゲ してい るよ 10例≫ や泥 を工夫 して固め た ものが 多いの ではなか ろ うか。「ケー キに、葉 っぱで飾 りつけ るんだ」 とい う使 い方 もケー キその ものは、砂 を固め た ものであろ う。 さて、 で きた食べ物 は誰か がお い しくいただいて くれ ない と、遊 び とし ては続か な くな って しま う。 あ るいは、 お皿 や箱 を用意 しない とお店 に並 ば ない。 またお 店の主 人が一 人で作 っていてはた くさん並 ば ない し、材料 が少 なければ た くさんはで きな い。 ちえちゃんの思 い付 いたた ったひ とつの 「は るまき」 よ り皆 で作 った10っこの 「は る まき」の方が楽 し く、 ちえちゃんの喜 び も大 きい筈であ る。葉 っぱ を用に役 立 て るこ とで 遊ぶ こ とは、工 夫 とい う遊 びの大切 な要素 を 経験 したこ とに な る。工 夫 は別 の言葉 に置 き 換 えれば創造性 となろ う。豊か な創造性 とい う言葉 は造 形教 育 の うたい文 句 であ る。 食べ物 とい って も 「この赤 い菓 りん ごな の」 とい う見立 ては、葉 っぱ を用 に役 立 て る とい うこ とでは な くて、落 ち葉 その もの を果 物 に見立て たわけ であ る。 それ は前述 の形の 発 見の項 目に入れ るべ きであったが、 食べ物 との共通性 とい うこ とで この欄 に入れ るこ と となった。

1

.海 の音がす る。風 の吹 く音がす る。 (い ち ょうの葉 を集め て耳元 で鳴 らして)

(

'

9

3

-

9

4

)

2.

葉 っぱ キ ラキラ してい るo

(

'

9

3

1

4

5

)

3.

パ リパ リ 音のす る 葉 っぱが あ って お もしろい よ。

(

'

9

3

-

4

1)

4.

パ リパ リの と ふ に ゃふ に ゃの葉 っぱがあ るよ、お もしろいね え。

(

'

9

2

-

6

9

)

5.

これ ぎらぎらしてい る。

(

'

9

3

-

4

2

)

6.この葉 っぱ つ るつ る して きれ い。 ☆

7.

この葉 っぱ トゲ トゲ してい るよ。 (落 ち葉 に触 れて)

(

'

9

3

-

4

8

)

8.

この葉 っぱ ぐちゃ ぐちゃ した線が あ るよ。

(

'

9

2

-

1

2

8

)

(15)

佐藤 :言葉の採 集 にみ る 『幼 児の世 界』 ②

9.

見て、 この葉 っぱ パ リパ リしてい るよ。

(

'

9

2

-

6

9

)

1

0.

葉 っぱ いっぱいで ふ わふ わだO

(

'

9

3

-

1

2

2

)

49 ※落 ち葉 を手に して様々な言葉 が幼児の 口か ら漏れて くる。 その時々の思 いつ きや心情が 背景にあっての言葉 もあろ う。 ここに集め ら れた言葉 はそ うした内面的なこ とを背景 に し ている とい うよ り、現実体験 を直感的に表現 した ものであ る。感性の表現 としては黄 も単 純 で本能的 な感覚反応である。落 ち葉 を手 に す るわけであ るか ら、当然の こ となが ら落 ち 葉 に触れての感覚的な反応が大 きなウエ イ ト を占め るこ ともある。余 りに も感覚的なこ と ではあるが同時 にそれは観察行動 の原点で も ある。物の持つ性質や特長 を理解 してい くた めには欠 くこ とので きない一面 であ る。物把 握 の経験 は、社会 の仕組みや その進展あるい は、高度文明社会化 され一次産業が見えな く なった大都会 で育つ幼 児に とっては貴重であ ると言えよう。都市化現象は全 国津々浦々 ま で進展 しテ レビ とい う視覚 メデ ィアが 日常生 活の中心 と成 り、幼児に とって物の理解 は視 覚、それ も映像 を見て理解 を積 み重ねてい く こ とになる。 その事 で欠けが ちになるものは 現実体験 であ り、そこで知 る物 の本質 であろ う。 あるいは物 に触れて感 じる新 たな 自分 自 身の発見であ る。 この こ とは総合 的 な物理解 を通 して成長が望 まれ る幼 児に とって欠 くこ とので きない事 であ る。ユ ニー クで独特 な感 覚 で個性的 と言 える感性 の出現 を、 この幼 児 期 にあって望 む こ とではないが、お しなべ て 一様 に同 じ行動や判断で、一 人一人の 自発性 の発揮 の きっかけが見出せ ないこ とは困 りも のであ る。マ スメデ ィアに よる不幸 な結果 と 見 るこ ともで きよ う。 さて 「海の音がす る。 風の吹 く音 がす る。 (いちょうの葉 を集めて耳元 で鳴 らして)」と い う幼 児の言葉 は余 りに も詩 的 な表現 で驚 く ばか りであ るO 直接的 な感覚体験 の表現 であ りなが ら、音の見立てが加 わ る と、 それは幼 児の表現 とい う個性 の表 出 として捉 えな くて はなるまい。厳密 なその場 の状 況は想像 の城 を出ないが、 きっ とこの言葉が きっかけにな って廻 りの友達 も海の書風の音 を聞 くこ とが で きたのではなか ろ うか。 ≪この どん ぐりさん 寒 いのか な ぁ 帽子かぶ っているよ

1

2

例≫ 1.葉 っぱの ミサ イルだぞ。

(

'

9

3

-

8

0

)

2.

花火みたいで しょう。 (葉 っぱを上 に投げ る)

(

'

9

3

-

6

8

)

3.

トトロも拾 いに来 るか な。 (どん ぐり)

(

'

9

3

-

6

)

4.

どん ぐりの お家 見-つけた ! (どん ぐりのか さ)

(

'

9

3

-

5

)

5.どん ぐり 帽子かぶ ってい るO ☆

6.

どん ぐりの 帽子落 ちていたよ。

(

'

9

3

-

7

6

)

7.

この どん ぐりさん 寒 いのか な ぁ 帽子かぶ ってい るよ。 (散歩)

(

'

9

3

10

)

8

.見て、 どん ぐりか ら出て きたんだ よ。か わいいね。 (虫)

(

'

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3

-

1

3

4

)

9.

この どん ぐり お土産 に持 って行 くんだ。

(

'

9

3

-

4

)

(16)

50 清泉女学院短期大学研

究紀要(

第1

4

号)

1

0.

人 間掃除器 だ ぞ-o (落 ち葉 を足 で集め て)

(

'

9

2

-

5

5

)

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l

.

先 生 に リボ ンつ けてあげ る。

(

'

9

3

-

6

8

)

1

2.

先生 結婚 おめ で とう。 (落 ち葉 を紙吹雪 に見立 てて)

(

'

9

2

-

5

7

)

※様 々 な遊具、新 しいお もちゃ、 きれ いな絵 本、 コン ビュウ タ- ゲー ム、 ビデ オアニ メな ど、家庭 で も幼稚 園で も子供 たち を取 り巻 く 遊 び道具 は多様 で これか らの時代 を先取 りす るかの よ うに新 しい物 が登場 す る。幼 児の興 味 を引 きつ け、 目を くぎづ けにす るお もちゃ の開発 が盛 ん であ る。勿論、親の心 を とらえ る子供 の能 力開発 に うってつけのお もちゃ、 早 く言 えば勉強道具 、教材が登場す るこ とに な る。 良 くも悪 くも幼 児は、時代 の 中で生 き て成長 していか な くてはな らない。 時代 が生 むお もちゃを相 手 に して、や は りそ こか ら学 んで生 きてい く力 を得 ていかねば な らない。 時代 と共 に変 わ ってい くお もち ゃは、 自らの 子供 時代 の証 しで郷愁 を伴 った存在 とな ろ う。 幼 児期 に触 れ合 うお もちゃ頬、絵本頬 も子供 を取 り巻 く、 ひ とつ の環境 であろ う。環境 に 依 る教 育が唱 え られ てか ら、 まだ 日は浅 い。 環境 が 人 を育 て るこ とは、ず いぶ ん昔か らの 通 説 なのだが、 い ざ環境 に依 る教育 の実践 と な る と皆 目見 当 もつ か ない。保 育室 内の明 る さ温度や衛生面 での環境、 園 を取 り巻 く自然 環境 、 園庭 の広 さや 固定遊具 な どの設備環境 等、物 の環境 ばか りでな く、 人間関係 か ら生 まれ る人的 な環 境、地域 の持 つ社会 的 な環境、 《葉 っぱ を 滑 り台か ら 落 として競争 しよ う 現代社会 の持つ経 済的、時代 的環境 、荒廃 し てい く地球環境 、 とひ と くちに環境 といって も とどまる事 を知 らない程 であ る。 直接 な り 間接 な り、大 な り小 な りこれ らの全 ては人の 成長 に関わ りが あ る といって もよいであろ う。 「葉 っぱの ミサ イルだぞ」 とい って大 きな と が った葉 っぱ を投 げて遊ぶ子供 の姿 は、 占領 地 区の戦 火に明け暮 れ る地域 の もの では ない。 勿論紛争地域 の影響 を受 けて とい う事 で もな く、 アニ メや漫 画の劇 画の影響 であ ろ う。 ア ニ メや劇画の生 まれ る背景 は社 会や 時代 と密 接 であ る。 トトロ もアニ メの主 人公 であった。 幼 児 と環境 を考 え る とい った時 に園の近 くに 大 きな どん ぐりの木が あって、 どん ぐりと遊 ぶ子供 たちの姿 を見て、 あ るいは埋 もれ るよ うな落 ち葉 とたわむれ る姿 を見てすぼ らしい 環境 だ と満 足 してはな るまい。 どん ぐりの種 をまいて、 あちこちに移植 して縁 の環境作 り に熱心 にな る事 の方が まだ しも意味が あろ う。 環境 とい う言葉 は ともす る と受 け身で、影響 を受 け るだけの意味に捉 えが ちであ る。幼 児 自身が環境 を作 り環境 を変 えてい く事 の楽 し さ と、 その意味 を体 験 してい くこ とが で きた ら環境 に依 る教育 とい う事 が実践 され た事 に な るのではないだ ろ うか。

1

0

例≫

1.この葉 っぱはの どに良 くて、 こっちの葉 っぱは痛 いのが治 るんだ。 (薬屋 さん ごっこ)

2.

蝶々 み たいに なちゃった。 (ス タンピン グ)

(

'

9

3

-

2

4

)

(

'

9

2

-

8

9

)

3.

この葉 っぱ こん なに線が あ るよ。 どうしてか な ?

(

'

9

2

-

7

9

)

4.

この葉 っぱ ぐちゃ ぐちゃ した線 が あ るよ。

(

'

9

2

-

1

2

8

)

(17)

佐藤 ●言葉の採 集 にみ る 『幼 児の世剛 ② 51

5.

これ で魚が 釣 れ るよo そ うだ よいっぱい釣 れ るよO (木の枝 を集 め て)

(

'

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3

-

1

0

8

)

6.

葉 っぱ さん バ イバー ィ。葉 っぱ さん 先 に行 って待 っててね。 (流れ る葉 っぱ)

7.

葉 っぱ を 滑 り台か ら 落 として競争 しよ う。

(

'

9

3

-

1

8

)

8.

ち ょっ としゃがん で この葉 っぱつけてあげ る。

(

'

9

3

-

9

3

)

9.

この葉 っぱ をね ヒロ君 にプ レゼ ン トす るん だ。

(

'

9

3

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4

1

)

1

0.

い っぱい落 ち葉拾 って お土産 にす る

※先 に レス トランごっこで、 た くさんの ごっ こあそびの例 を挙 げたが 「薬屋 さん ごっこ」 は、 あ ちらこち らに開店す る ドラ ッグス トア を模 しての遊 び を連想 させ る。 しか し、 ドラ ッグス トアでは な くて、遊 びの 内容 は葉 っぱ その もの を対 象 として 「この葉 っぱはの どに 良 く、 こっちの葉 っぱは痛 いのが治 るんだ」 とい うや り取 りに も見 られ るよ うに、 まさに 漢方薬 その ものの発想遊 びであ る。 きっかけ としては、伝承 的 に受 け継がれ て きた家庭 内 療 法 を見聞 きした経験が もとに な ってい るの か もしれ ない。 の どに効 く葉 っぱの見本が必 要 であ る。 その葉 っぱ捜 しとい う展開が グル ー プの遊 び として期待 で きよ う。薬効 は さて お き、葉 っぱ を選別す る ところに物 を捉 え る 視 線の力が求め られ る遊 びであ る。 また手 当 て をす るこ とは「お医者 さん ごっ こ

「歯医者 さん ごっこ

「手術 ごっこ」等の遊 び を生ん で い くきっが ナで もあ る

O

「死体 ごっこ」な ど と 言 うごっこ遊 びの報告 が あ るが、 この一連 の 遊 びの もの であ ろ うか。 木の枝 を集 め て魚が釣 れ る とい う思 い付 き は、釣 りぎお を見立てた物 であ ろ うが、昔 の 魚猟法のひ とつ で葉 っぱ をつ けた枝 を池に投 げ こんでお くと、魚が その下 に集 まるのであ る。実際の釣果 は ともか く模擬 の遊 び として 枝 の先 に糸 を付 けて魚 を釣 る道具 として使 う こ とが で きよ う。 糸の先 は針 であ るが、マ グ ネ ッ トを付 けて代 用すれば魚釣 り遊 び もなか

(

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3

-

2

2

)

なかの釣 果が得 られ て楽 しい遊 びに なろ う。 子供 たちの こ うした言葉のや l)取 りが きっか け で魚釣 りごっこが始 まるのか 、魚釣 りごっ この後 で こ うした言葉が 出て きたのか は不 明 であ る。後 に しろ先 に しろ、新 しい思 い付 き は大切 に したい ものであ る。 「葉 っぱ こん なに線が あ るよO ど うして か な」 とい う葉 っぱの葉脈の発 見は、 クレ ヨ ン を使 っての フ ロ ッター ジュ技法 に よる遊 び の結果 であ ろ う。葉 っぱ とクレ ヨン との遊 び、 を通 して、今 まで見過 ご してい た こ とに気づ くこ とが で きたわけ であ る。 しか しクレ ヨン を使 って表現 だけ を求めて い くとこ うした言 葉 を無視 しが ちに な る。 「葉 っぱ を滑 り台か ら落 として競争 しよ う」 とい う単純 な遊 びは遊 びの原理 の一例 と見 る こ とが で きる。 「競争」 は

R

・カイオワが その 主著 「遊 び と人間」 で指摘 した遊 びの原理 の 「ア ゴー ン」 に相 当す るか らであ る。競争 に は勝者 と敗 者が付 き物 であ る。 幼 児の造形遊 びの場面 でそれ は余 り好 ま しい こ ととは 言え ないであろ う。 しか し、遊 びのね らい を物 の 持 つ特性 の比べ っ二に置 くと競争 とい う技術 や 力 とは別 の物 として捉 え る事 が で きよ う。 例 えば早 く滑 り下 りる葉 っぱ同志 が絡 まって 結果 が 出て くるお もしろさは 「偶 然性」 に依 る事 にな る。 これ は カイオワの指摘 した遊 び の原理 の 「ア レア」に相 当す る。 ちなみ に 「ミ ミク リ

-

」 は 「模擬 」 と訳 されて子供 の ごっ

参照

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しかし、近年は遊び環境の変化や少子化、幼 児の特性の変化に伴い、体力低下、主体的な遊

音節の外側に解放されることがない】)。ところがこ

図版出典

解析の教科書にある Lagrange の未定乗数法の証明では,

Sometimes also, the same code is associated with a different rating, for example in the American questionnaire “9. Not answered” and in the French questionnaire “9.?”, which

データベースには,1900 年以降に発生した 2 万 2 千件以上の世界中の大規模災 害の情報がある

 リスク研究の分野では、 「リスク」 を検証する際にその対になる言葉と して 「ベネフ ィッ ト」

世世 界界 のの 動動 きき 22 各各 国国 のの.