F I R S T C L A S S ・ B R A N D
Dispensette
®
S
Dispensette
®
S Organic
目次
ページ 安全に取扱うために 2 機能および使用条件 3 分注器選定表 6 各部の名称 7 最初のステップ 8 組立て 8 吸引 10 分注 11 アクセサリーパーツの取付け 12 誤差範囲(公称容量、分容量) 14 容積チェック(校正) 15 調整 16 洗浄 17 排出チューブ/バルブ交換 19 オートクレーブ滅菌 21 注文情報・アクセサリー・スペアーパーツ 22 トラブルシューティング 27 修理・連絡先 28 校正サービス 29 保証・廃棄 30安全に取り扱うために
この分注器は危険を伴う物質、作業、装置と組み合わせて使用される場合があります。本説明書では、起こ りうる全ての安全上の問題を記述することはできません。ご使用される方が、適切な安全衛生対策を検討し 確立するとともに、使用前に法規制の適用性を判断することが必要です。 以下の注意事項をよくお読みください。 1. すべてのユーザーは、作業前に本取扱説明書を熟 読し、理解してください。 2. 危険防止および安全のための一般注意事項を守 ってください。例:防護服、保護メガネ、手袋を 着用してください。 3. 試薬メーカーが提供する情報にすべて遵守して ください。 4. 可燃性薬剤を分注する場合には、必ず静電荷蓄積 を防止してください。例:プラスチック容器への 分注は行わない。分注器を乾いた布で拭かない。 5. この分注器は、定められた使用条件および作業条 件を厳格に遵守した上で、液体の分注のみに使用 してください。使用対象外の物質には使用しない でください(6 頁参照)。不明な場合は、製造メ ーカーまたは販売店にお問い合わせください。 6. ユーザーや周囲の人に危険が及ばないよう、常に 注意してご使用ください。分注時に、排出チュー ブを自分や周囲の人に向けないでください。液体 が飛散しないようにしてください。必ず適切な容 器を使用してください。 7. 排出チューブにスクリューキャップで蓋をして いる場合、絶対にピストンを押さないでくださ い。 8. 分注シリンダーに液体が満ちている時には、絶対 に排出チューブやリサーキュレーションバルブ を取り外さないでください。 9. 排出チューブのスクリューキャップに試薬がた まることがあります。スクリューキャップは定期 的に洗浄してください。 10. ボトルが小さい場合やフレキシブル排出チュー ブを使用する場合には、転倒防止のためボトルス タンドを使用してください。 11. 取り付け後の分注器を運ぶ際には、絶対にシリン ダースリーブやバルブブロックを持たないでく ださい。シリンダーに破損や緩みが生じると、化 学薬品による怪我につながる恐れがあります(9 頁図3 を参照)。 12. 分注器には、絶対に無理な力を加えないでくださ い。滑らかに静かに動かして、ピストンを上下さ せてください。 13. アクセサリーおよびスペアパーツは、必ずメーカ ー純正品を使用してください。技術的改造は行わ ないでください。取扱説明書の記載以上に分解し ないでください。 14. ご使用前には必ず、損傷がないか目視点検を行っ てください。潜在的な不具合の兆候(ピストンが 動きにくい、バルブが動かない、漏液など)が見 られた場合には、直ちに分注を中止してくださ い。本説明書の「トラブルシューティング」の項 を参照し、必要に応じてメーカーにお問い合わせ ください。機能および使用条件
ボトルトップ型分注器Dispensette®SおよびDispensette®S Organic は、液体を容器から直接分注すること が可能です。デジタル容量可変式、アナログ容量可変式、容量固定式の3 機種があります。
本製品は、DIN EN ISO 8655-5 に基づき DE-M マークを取得しており、オプションとしてリサーキュレー ションバルブをご用意しております。
機能および使用条件
Dispensette® S(カラーコード レッド) デジタル容量可変式 アナログ容量可変式 容量固定式 Dispensette® S Organic(カラーコード イエロー) デジタル容量可変式 アナログ容量可変式 容量固定式 正しく使用した場合、分注される液体は、耐薬品性を有する下記の材 料とのみ接触します。 Dispensette® S ホウケイ酸ガラス、アルミナセラミック、ETFE、FEP、PFA、PTFE、 白金-イリジウム合金、PP(スクリューキャップ) Dispensette® S Organic ホウケイ酸ガラス、アルミナセラミック、ETFE、FEP、PFA、PTFE、 タンタル、PP(スクリューキャップ) より高度な耐薬品性が要求される場合には、ETFE 製または PTFE 製 スクリューキャップやボトルアダプターを使用してください(24~26 頁「アクセサリー」参照)。 メモ: フッ化水素酸の分注には、白金-イ リジウム合金バルブスプリングを 採用したボトルトップ型分注器 Dispensette®TA の使用を推奨しま す(別途取扱説明書を参照)。 カラーコード イエロー) カラーコード レッド)機能および使用条件
使用条件 作業条件 本製品は、液体を分注することを目的として設計 されています。以下の物理的条件を遵守してくだ さい。 - 分注器および試薬の使用温度:+15℃~+ 40℃(59°F~104°F) - 蒸気圧:600 mbar 以下(300 mbar を超える 場合には、液体の沸騰を防止するためゆっく りと吸引してください)。 - 動粘度:500 mm2/s 以下 (粘度 [mPas] = 動粘度 [mm2/s] ×密度 [g/cm2]) - 密度:2.2 g/cm3 付着物を生じる液体では、ピストンが動きにくくな ったり、目詰まりが発生したりする恐れがあります (結晶化溶液、濃アルカリ溶液など)。ピストンの 動きが鈍くなったり硬くなったりした場合には、直 ちに本製品の洗浄を行ってください(17 ページ)。 可燃性薬剤を分注する場合には、必ず静電荷蓄積を 防止してください。例:プラスチック容器への分注 は行わない。分注器を乾いた布で拭かない。 Dispensette®Sは一般実験室用途向けに設計されて おり、DIN EN ISO 8655 などの適用規格に準拠して います。特定用途(微量物質分析、食品分野など) への適合性については、ユーザーが確認する必要が あります。特定用途(食品、医薬品、化粧品の生産・ 管理など)の承認には使用できません。 使用対象外 Dispensette® S は、以下のものには絶対に使用し ないでください。 - アルミナセラミック、ETFE、FEP、PFA、 PTFE に対して侵食性を持つ液体(溶解アジ 化ナトリウムなど*) - ホウケイ酸ガラスに対して侵食性を持つ液体 (フッ化水素酸など) - 白金-イリジウム合金の触媒作用で分解され る液体(過酸化水素など) - 20%を超える塩酸および 30%を超える硝酸 - テトラヒドロフラン - トリフルオロ酢酸 - 爆発性の液体(二硫化炭素など) - 固体粒子が本製品を詰まらせたり破損したり する恐れのある(活性炭などの)懸濁液 - PP(スクリューキャップ)に対して侵食性を 持つ液体** Dispensette® S Organic は、以下のものには絶対に 使用しないでください。 - アルミナセラミック、タンタル、ETFE、FEP、 PFA、PTFE に対すて侵食性を持つ液体(溶解 アジ化ナトリウムなど*) - ホウケイ酸ガラスに対して侵食性を持つ液体 (フッ化水素酸など) - 塩基性溶液および食塩水 - 爆発性の液体(二硫化炭素など) - 固体粒子が本製品を詰まらせたり破損したりす る恐れのある(活性炭などの)懸濁液 - PP(スクリューキャップ)に対して侵食性を持 つ液体** * 溶解アジ化ナトリウムは、濃度が 0.1%以下であれば使用可能です。 ** より高度な耐薬品性が要求される場合には、ETFE 製または PTFE 製のスクリューキャップを使用してく ださい(26 頁「アクセサリー」参照)。機能および使用条件
保管方法 本体およびアクセサリーは、洗浄後、乾燥した直射 日光があたらない場所に保管してください。 保管温度:-20℃~+50℃(-4°F~122°F) 推奨適用範囲 Dispensette® S:幅広い用途に対応しており、強酸 (H3PO4、H2SO4など)、塩基(NaOH、KOH、食 塩水など)、各種有機溶媒といった、侵食性を持つ 試薬のボトル分注も可能です。 Dispensette® S Organic は、塩素化フッ素化炭化 水素(トリクロロトリフルオロエタン、ジクロロメ タンなど)をはじめとする有機溶媒、強酸(HCl、 HNO3など)、トリフルオロ酢酸(TFA)、テトラヒ ドロフラン(THF)、過酸化物の分注に最適です。 メモ: 適切な分注器を選ぶための指針については、該当す る「使用対象外」および次ページの「耐薬品表」を 参照してください。 フッ化水素酸の分注には、白金-イリジウム合金の バルブスプリングを採用したボトルトップ型分注 器Dispensette®TA の使用を推奨します(別途取扱 説明書を参照)。耐薬品表
試薬 Disp. S Disp. S Organ アセトアルデヒド + + 酢酸(氷酢酸)、100% + + 酢酸、96%以下 + + 無水酢酸 + アセトン + + アセトニトリル + + アセトフェノン + 塩化アセチル + アセチルアセトン + + アクリル酸 + + アクリロニトリル + + アジピン酸 + アリルアルコール + + 塩化アルミニウム + アミノ酸 + アンモニア、20%以下 + + アンモニア、20~30% + 塩化アンモニウム + フッ化アンモニウム + 硫酸アンモニウム + 酢酸n-アミル + + アミルアルコール(ペンタノール) + + 塩化アミル(クロロペンタン) + アニリン + + 塩化バリウム + ベンズアルデヒド + + ベンゼン(ベンゾール) + + ベンジン(石油ベンジン) 沸点70~180℃ + 塩化ベンゾイル + + ベンジルアルコール + + ベンジルアミン + + 塩化ベンジル + + ホウ酸、10%以下 + + ブロモベンゼン + + ブロモナフタレン + + ブタンジオール + + 1-ブタノール + + 酢酸n-ブチル + + ブチルメチルエーテル + + ブチルアミン + + 酪酸 + + 炭酸カルシウム + 塩化カルシウム + 水酸カルシウム + 次亜塩素酸カルシウム + 四塩化炭素 + クロロナフタレン + + クロロアセトアルデヒド、 45%以下 + + クロロ酢酸 + + クロロアセトン + + クロロベンゼン + + クロロブタン + + クロロホルム + クロロスルホン酸 + クロム酸、50%以下 + + クロム硫酸 + 硫酸銅 + クレゾール + クメン(イソプロピルベンゼン) + + 試薬 Disp. S Disp. S Organ シクロヘキサン + シクロヘキサノン + + シクロペンタン + デカン + + 1-デカノール + + ジベンジルエーテル + + ジクロロ酢酸 + ジクロロベンゼン + + ジクロロルエタン + ジクロロエチレン + ジクロロメタン + 軽油(灯油) 沸点250~350℃ + ジエタノールアミン + + ジエチルエーテル + ジエチルアミン + + 1.2 ジエチルベンゼン + + ジエンチレングリコール + + ジメチルスルホキシド(DMSO) + + ジメチルアニリン + ジメチルホルムアミド(DMF) + + 1.4 ジオキサン + ジフェニルエーテル + + 精油 + エタノール + + エタノールアミン + + 酢酸エチル + + エチルベンゼン + 塩化エチレン + フルオロ酢酸 + ホルムアルデヒド、40%以下 + ホルムアミド + + ギ酸、100%以下 + グリセロール + + グリコール (エチレングリコール) + + グリコール酸、50%以下 + 灯油(軽油) 沸点250~350℃ + ヘプタン + ヘキサン + ヘキサン酸 + + ヘキサノール + + ヨウ化水素酸、57%以下** + + 臭化水素酸 + 塩酸、20%以下 + + 塩酸、20~37%** + 過酸化水素、35%以下 + イソアミルアルコール + + イソブタノール + + イソオクタン + イソプロパノール (2-プロパノール) + + イソプロピルエーテル + + 乳酸 + メタノール + + メトキシベンゼン + + メチルベンゾエート + + メチルブチルエーテル + + メチルエチルケトン + + ギ酸メチル + + メチルプロピルケトン + + 試薬 Disp. S Disp. S Organ 塩化メチレン + 鉱油(エンジンオイル) + + モノクロロ酢酸 + + 硝酸、30%以下 + + 硝酸、30~70%*/** + ニトロベンゼン + + オレイン酸 + + シュウ酸 + n-ペンタン + 過酢酸 + 過塩素酸 + + パークロロエチレン + 石油、沸点180~220℃ + 石油エーテル、沸点40~70℃ + フェノール + + フェニルエタノール + + フェニルヒドラジン + + リン酸、85%以下 + + リン酸、85%+ 硫酸、98%、1:1 + + ピペリジン + + 塩化カリウム + 二クロム酸カリウム + 水酸化カリウム + 過マンガン酸カリウム + プロピオン酸 + + プロピレングリコール (プロパンジオール) + + ピリジン + + ピルビン酸 + + サリチルアルデヒド + + シンチレーション液 + + 酢酸銀 + 硝酸銀 + 酢酸ナトリウム + 塩化ナトリウム + ニクロム酸ナトリウム + フッ化ナトリウム + 水酸化ナトリウム、30%以下 + 次亜塩素酸ナトリウム + 硫酸、98%以下 + + 酒石酸 + テトラクロロエチレン + テトラヒドロフラン(THF)*/** + 水酸化テトラメチルアンモニウム + トルエン + トリクロロ酢酸 + トリクロロベンゼン + トリクロロエタン + トリクロロエチレン + トリクロロトリフルオロエタン + トリエタノールアミン + + トリエチレングリコール + + トリフルオロエタン + トリフルオロ酢酸(TFA) + テルペンチン + 尿素 + キシレン + 塩化亜鉛、10%以下 + 硫酸亜鉛、10%以下 + * ETFE 製または PTFE 製のボトルアダプター を使用してください。 ** PTFE シールを使用してください。 フッ化水素酸の分注には、白金-イリジウム合金の バルブスプリングを採用したボトルトップ型分注 器Dispensette®TA の使用を推奨します(別途取 扱説明書を参照)。 上記推奨内容は、本説明書の発行前に実施された試験を反映しています。分注器の取扱説明書および 試薬メーカーの仕様書に記載されている指示に、必ず従ってください。上記化学物質以外にも、各種 の有機・無機塩基性溶液(生理的緩衝液など)、生体界面活性剤、細胞培養培地を分注できます。表 に未掲載の化学物質に関する情報が必要な場合には、BRAND 社までお気軽にお問い合わせくださ い。2013 年 7 月 15 日現在各部の名称
容量調節ダイヤル ロック ピストン カバープレート ピストンシート ポインター ハウジング 容量調節ネジ ピストン 保護スリーブ/ 分注シリンダー リサーキュレーション バルブ 排出チューブ バルブブロック (ボトルネジ部:GL45) スクリュー キャップ リサーキュレーション チューブ テレスコープ型 吸引チューブ ロック 安全ロック カバープレート ピストン取付ナット ノブ 吸引・リサーキュレーション チューブ 取付工具 (マウンティングツール) D is pe ns ett e ®S デジタル式 D is pe ns ett e® S アナログ可変式最初のステップ
すべて揃っていますか?
下記の同梱品が揃っていることをご確認ください。
ボトルトップ型分注器Dispensette®SまたはDispensette®S Organic、排出チューブまたはリサーキュレー ションバルブ付き排出チューブ、テレスコープ型吸引チューブ、リサーキュレーションチューブ(リサーキ ュレーションバルブ付きモデルにのみ同梱)、取付工具、ボトルアダプター(以下に記載)、校正証明書、本 取扱説明書。 容量(ml) ボトルネジ部 アダプター 吸引チューブ 長さ(mm) 1, 2, 5, 10 25, 50, 100 GL 24-25, GL 28/S 28, GL 32-33, GL 38, S 40 GL 32-33, GL 38, S 40 125-240 170-330 組立て 警告: 防護服、保護メガネ、手袋を着用してください。「安全に関する注意事 項」をすべて守り、「使用条件」と「作業条件」を遵守してください(34 ~36 ページ)。 1. 吸引チューブ/リ サーキュレーシ ョンチューブの 装着 テレスコープ型吸引チューブは、ボトルの高 さに合わせて長さを調整してから取り付けま す。ノズルを破損しないように注意して、中 央に取り付けてください。リサーキュレーシ ョンバルブ付き排出チューブを使用する場合 は、オプションのリサーキュレーションチュ ーブも装着する必要があります。開口部を上 に向けて挿入します(図1)。 2. ボトルへの取り 付けと位置合わ せ 本体(ネジ部:GL45)を試薬ボトルに取り付 けてから、排出チューブをボトルのラベル位 置に合わせます。位置合わせは、排出チュー ブをバルブブロックごと回転させて行います (図2)。 転倒防止のため、ボトルが小さい場合にはボ トルスタンドを使用してください。
組立て (続き) メモ: ボトルネジ部のサイズが異なる場合には、適合するアダプターをお選 びください。 同梱されているポリプロピレン(PP)製のアダプターは、PP に対し て侵食性のない薬剤にのみ使用可能です。 より高度な耐薬品性が要求される場合には、ETFE 製もしくは PTFE 製のボトルアダプターを使用してください(26 頁「アクセサリー」参 照)。 警告: 分注器やボトルに触れる際には、必ず保護手袋を着用してください。 特に、危険な液体を使用する場合にはご注意ください。 試薬ボトルに装着した分注器は、必ず図3 に示すように持ってくださ い。
エアー抜き
警告: 防護服、保護メガネ、手袋を着用してください。スクリューキャップ が閉まっている時には、絶対にピストンを押さないでください。試薬 が飛び散らないように注意してください。液体がスクリューキャップ にたまっていることがあります。液はねを防止するため、分注はゆっ くりと行ってください。「安全に関する注意事項」をすべて守り、「使 用条件」と「作業条件」を遵守してください(2~5 頁)。 メモ: 本製品を初めて使用する際には、必ず使用前に水洗し、最初に分注さ れている少量の液体を廃棄してください。液体が飛び散らないように してください。 リサーキュレーションバルブ付きモデル 1. 排出チューブのスクリューキャップを外します(図 1)。 2. バルブを「Recirculate」にセットします(図 2)。 3. ピストンをゆっくり 30 mm ほど引き上げてから、下端まで素早 く押し下げ、吸排出を行います。この手順をシリンダー内に気泡 が見えなくなるまで、最低5 回は繰り返してください(図 3)。 4. バルブを「Dispense」まで回します(図 4)。 5. 吸引チューブのエアー抜き時に、液はねを防止するため、排出チ ューブを適切な液受け容器の内面に当てて液体を分注し、排出チ ューブ内の気泡がなくなるまで吸排出を行います。排出チューブ からの残存液滴があれば拭き取ります(図5)。 リサーキュレーションバルブ無しモデル 1. 排出チューブのスクリューキャップを外します(「リサーキュレー ションバルブ付きモデル」の図1 参照)。 液はねを防止するため、排出チューブ開口部を適切な液受け容器 の内面に当てておきます。 2. ピストンを 30 mm ほど引き上げてから下端まで素早く押し下げ て、吸排出を行います。 排出チューブの気泡がなくなるまで、この手順を3 回程度繰り返 します(図3)。分注
1. 容量の設定 デジタル容量可変式:容量調節ダ イヤルを回して、希望する容量に 合わせます(機械式カウンター)。 アナログ容量可変式:容量調節ネ ジを3/4 回転緩め(1)、ポインタ ーを希望する容量に合わせてから (2)、容量つまみネジを締め戻し ます(3)。 容量固定式:容量は固定されてお り、変更することはできません。 2. 分注 警告: 防護服、保護メガネ、手袋を着用してください。スクリューキャップ が閉まっている時には、絶対にピストンを押さないでください。試薬 が飛び散らないように注意してください。液体がスクリューキャップ にたまっていることがあります。液はねを防止するため、分注はゆっ くりと行ってください。「安全に関する注意事項」をすべて守り、「使 用条件」と「作業条件」を遵守してください(34~35 ページ)。 a) 排出チューブに付いているスクリューキャップを取り外しま す(図1)。 b) リサーキュレーションバルブ付きモデルを使用している場合 には、バルブを「Dispensing」まで回します。 c) 排出チューブ開口部を適切な液受け容器の内面に当てておき ます。 d) ピストンを上端まで静かに引き上げてから、ごくわずかな力で 下端までゆっくり確実に押し下げます(図2)。 e) 液受け容器の内面に当てていた排出チューブを拭きます。 f) 排出チューブにスクリューキャップを再び取り付けます(図 3)。 警告: 使用後のピストンは、必ず下端まで押し下げておいてください(待機 位置)。アクセサリー
ボトルトップ型分注器Dispensette®SおよびDispensette®S Organic は、オプションで以下の付属品をご利用いただけます。
リサーキュレーションバルブ付きフレキシブル排出チューブ
ボトルトップ型分注器Dispensette®SおよびDispensette®S Organic (25 頁「アクセサリー」参照)では、フレキシブル排出チューブを使 用して連続分注することが可能です。所定の精度および変動係数は、2 ml を超える容量で、上下端までゆっくりと動かした場合にのみ得られ ます。 チューブのコイルは最長800 mm まで伸ばせます。コイルの一部でル ープが乱れたり、ねじれたりすることのないようにしてください。 使用対象外となる物質は、お使いの製品により異なります。 組立て 1. Dispensette®S をご使用の場合、フレキシブル排出チューブを装 着する前に、本体を洗浄してください(17 頁参照)。 2. リサーキュレーションバルブ付きモデルは「Recirculate」にセッ トして、バルブレバーを上方に引き上げ取り外してください。 3. 排出チューブハウジングを一番上までスライドさせてから、上下 に軽く動かしながら前に引き出します(図1)。 4. フレキシブル排出チューブホルダーをバルブブロックの底部から 押して(図2)、ホルダーを締め付けます。この時、Dispensette®S をボトルに装着した状態で行わないでください。レシーバーチュ ーブを取り付けます 5. 排出チューブハウジングのバルブレバーを「Recirculate」にセッ トして取り外し、リサーキュレーションバルブを押し下げます。 6. フレキシブル排出チューブハウジングをバルブブロックに差し込 み、止まるまで上にスライドさせます(図3)。 7. 排出チューブハウジングを一番下までスライドさせます(図 4)。 8. バルブレバーを「Recirculate」にセットして、しっかりと押し込 みます。 メモ: ボトルスタンドを使用してください(58 ページ「アクセサリー」参照)。 警告: 排出チューブに、目に見える損傷(ねじれなどを含めて)がないこと を確認します。チューブ使用前に、毎回必ず確認してください。侵食 性を持つ液体を分注する際には、通常の注意に加えて、さらなる安全 対策を講じてください。保護シールドの使用を推奨します。ボトルは、 ボトルスタンドを使用して保持する必要があります。試薬がチューブ から飛び散らないように、チューブは必ずハンドルをしっかりと握り、
アクセサリー
ドライチューブ 湿気やCO2の影響を受けやすい薬剤には、吸収剤(別途購入)で満たし たドライチューブの使用が必要な場合もあります(26 頁「アクセサリー」 参照)。 組立て 1. 硬貨を使って、エアベントキャップを取り外します(図 1)。 2. 吸収剤が充填されたドライチューブを取り付けます(図 2)。 3. PTFE シールリングをボトルネジ部の上に置いてから(図 3)、分注 器をボトルに取り付けます。 メモ: 必要に応じて、ドライチューブ、ボトル、および/またはボトルアダプタ ーのネジ部をPTFE テープで密閉してください。 バルブブロック用シールリング 高揮発性薬剤の場合は、バルブブロックからボトルまでの接続部分を PTFE シールリングと PTFE テープで密閉することを推奨します(26 頁「アクセサリー」参照)。 組立て PTFE シールリングをボトルネジ部またはねじ込みアダプターの上に置 いた後(図3)、分注器をボトルに取り付けます。 マイクロフィルタ用ルアーコーン付きエアベントキャップ 無菌培地などを分注する場合は、マイクロフィルタ装着用のルアーコー ン付きエアベントキャップを推奨します。エアベントキャップは、置換 空気による汚染の防止を強化します(26 頁「アクセサリー」参照)。 組立て 1. エアベントキャップを回して取り外します(「ドライチューブの組 立て」図1 参照)。 2. ルアーコーン付きエアベントキャップを回しながら取り付けます (図1)。 3. PTFE シールリングをボトルネジ部の上に置いてから、分注器をボ トルに取り付けます。 4. 市販の無菌フィルターをルアーコーンに装着します(図 2)。誤差範囲
本体に表示されている公称容量(= 最大容量)に関する誤差限界は、分注器と蒸留 水が周囲温度(20℃/68°F)で平衡化された時の値です。試験は、DIN EN ISO 8655-6 に準拠し、完全に吸引した本製品を用いて均一かつ円滑な分注により行って います。 誤差限界 部分容積 精度(A%)および変動係数(CV%)のパーセント値は公称容量(VN)であり、部分容積(Vp)に換算する 必要があります。 * A = 精度、CV = 変動係数 メモ: DIN EN ISO 8655-5 の誤差範囲を十分に満たしております。 1 回の測定における最大誤差は、誤差限界(EL = A+2×CV)の和から計算することができます。 (例:25 ml サイズ:125 µl + 2 x 25 µl = 175 µl) デジタル式(イージーキャ リブレーション)は、米国 特許第 5,957,330 号に基づ いて製造されています。 公称容量 例 容量容量チェック(校正)
使用状況に応じて、本製品の容量チェックを3~12 ヶ月ごとに実施することを推奨します。容量チェックの 間隔は、必要に応じて個々で調整してください。全試験手順(SOP)は、www.brand.de にてダウンロード していただけます。さらに場合によっては、短い間隔で容量チェックを行うことも可能です。容量チェック には、公称容量を試験用メスフラスコ(3 ヶ所に印の付いたメスフラスコ、DAkkS 校正)に分注するなどの 方法があります。GLP や ISO に準拠した評価および文書化には、BRAND 社の校正ソフトウェア EASYCAL ™を推奨します。デモ版はwww.brand.de からダウンロードしていただけます。 DIN EN ISO 8655-6 に準拠した重量・容量試験(測定条件については、14 ページ「誤差限界」を参照)の 実施方法は以下の通りです。 1. 分注器の準備 分注器を洗浄し(17~18 頁「洗浄」)、蒸留水を満たしてから、慎重にプライミングを行います。 2. 容量チェック a) 蒸留水の分注作業を、3 段階の容量(100%、50%、10%)で 10 回行うことを推奨します。 b) 吸引は、設定した容量の上端までピストンをゆっくり引き上げます。 c) 排出は、力を加えずゆっくりと確実にピストンを下端まで押し下げます。 d) 排出チューブの先端を拭きます。 e) 分注された量を化学天秤で測定します。(化学天秤メーカーの説明書に従ってください)。 f) 分注された容量を算出します。係数 Z に関しては、温度および空気浮力を考慮します。 3. 計算 平均容量 xi = 測定結果 n = 測定回数 Z = 補正係数 (例:20℃、1013 hPa で 1.0029 μl/mg) 平均値 平均容量 精度 標準偏差 変動係数 V0 = 公称容量
校正
長期間ご使用いただくと、分注器の校正が必要になる場合があり ます。 公称容量等において容量チェックをします(15 頁参照)。 (測定結果の)平均容量を算出します(15 頁参照)。 (算出した平均容量に応じて)分注器を補正します。 補正後、さらに容量チェックを行い、適切に校正できている か確認してください。 校正の例: 容量チェックを行ったところ、10.00 ml の公称容量に設定した 10 ml 容量の分注器の実際の値は 9.90 ml であった。 デジタル容量可変式 1. ロックレバーを左にスライドさせてロックをはずし、前部ハ ウジングを開けます(図1)。 2. 安全ロックを引き出します。すると、カバープレートが外れ ます(図2)。カバープレートを取り除きます。 3. 赤いノブを引き、ギアを解除します。ディスプレイを実際の 分注容量(例:9.90 ml)にセットします(図 3)。 4. 最初に赤いノブを押し、次に安全ロックを押します(図 4)。 5. ハウジングを元に戻し、ロックレバーを右にスライドさせま す(図5)。赤い再校正マークが、工場出荷時設定の変更を示 します(図6)。 アナログ容量可変式 1. 取付工具のピンをカバープレートに差し込み、カバープレー トを回転させて外します(図2)。調整カバーを取り除きます。 2. 取付工具のピンを調整ネジに差し込み(図 3)、分注容量を増 加させる時は左に、減少させる時は右に回します(例:実際 の容量が9.97 ml であれば、左に 1/2 回転ほど回します)。 3. 校正による変更は、赤いディスクによって示されます(図 4)。 調整範囲 アナログ可変式 デジタル式 公称容量 デジタル式 最大調整量 +/- アナログ式/固定式 最大調整量 +/- 1 回転当たりの 調整量洗浄
正常な動作を保証するため、以下の場合には分注器を洗浄する必要があります。 ピストンの動きが悪い時(直ちに洗浄) 仕様試薬の変更時 長期保管前 分注器の分解前 オートクレーブ滅菌前 バルブ交換前 付着物が生じる液体(結晶化溶液など)の使用 時(定期的に洗浄) スクリューキャップに液体がたまる時(定期的 に洗浄) 警告: シリンダー、バルブ、テレスコープ型吸引チューブ、排出チューブには試薬が入っています。分注シリンダ ーに液体が充填されている時は、絶対に排出チューブを取り外さないでください。バルブやチューブ開口部 を身体に向けないでください。防護服、保護メガネ、適切な保護手袋を着用してください。 洗浄 分注器を適切に洗浄し液体の通り道となる部品に生じる付着物を除去 してください。適切な洗浄液を使ってすすいだ後に、必ずピストンをシ リンダーから完全に引き抜きます。必要に応じて、超音波洗浄器で部品 を洗浄することも可能です。 1. 分注器を空のボトルに装着して分注操作を行い、完全に空にします (図1)。リサーキュレーションバルブ付きモデルの場合、「Dispense」 と「Recirculate」の両方の設定で空にする必要があります。 2. 分注器を適切な洗浄剤(脱イオン水など)入りのボトルに装着し、 完全吸引と全量分注を数回繰り返して分注器を洗浄します。 3. ピストンの分解 メモ: ピストンとシリンダーは対になっています。別の分注器のピストン と入れ替わらないようにしてください。 a) アナログ容量可変式および容量固定式 ハウジングをしっかりと持ち、ピストンシート を左方向に回して完全に外します。ピストンを 慎重に引き出します(図2a)。 ハウジングを取り外さないでください。洗浄
3. ピストンの分解(続き) b) デジタル容量可変式 組立てと分解を行う際には、必ず最大容量に設定してください(図2b)。 ロックバーを左に移動させ、フロントハウジン グを取り外します。 取付工具の先端をピストン取付ナットに当て、 取付工具を反時計回りに回してピストンマウン トを緩めます。次に、ピストンをシリンダーか ら慎重に引き出します。 4. ピストンとシリンダーを洗浄します(アナログ容 量可変式および容量固定式は図3a、デジタル容量 可変式は図 3b を参照)。必要に応じて、ガラスシ リンダーの縁に付いた付着物を除去します。 5. ピストンとシリンダーを脱イオン水ですすぎ、よ く乾燥させます。 6. ピストンをシリンダーの奥まで押し込んでから、 分注器の再組立てを行います。 メモ: Dispensette®S Organic では、ピストンを回しな がら、シリンダーに垂直に滑り込ませます。 メモ: デジタル容量可変式 ストップセグメントは、シリンダーのストップリ ングの下に係合させる必要があります。 取付工具を使用してピストン取付ナットを締める 際には、ピストン/シリンダーユニットをハウジン グの背面方向に親指で押してください。 正しい例 正しくない例排出チューブ
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バルブの交換
排出チューブの交換 1. リサーキュレーションバルブ付きモデルの場合、「Recirculate」に 設定し、バルブレバーを上方に引き上げて取り外します(図1)。 2. 排出チューブハウジングを一番上までスライドさせた後、上下に軽 く動かしながら前に引き出します(図2)。 3. 新しい排出チューブの接続部を持ち、ハウジングを引き上げます。 ハウジングをバルブブロックに差し入れ、止まるまで押し込みます。 4. 排出チューブハウジングを一番下までスライドさせます。 5. リサーキュレーションバルブ付きモデルの場合、バルブレバーを引 き上げて「Recirculate」の位置にセットし、しっかりと押し込みま す(図3)。 バルブの交換 排出バルブ 1. 排出チューブを取り外した後(上記「排出チューブの交換」を参照)、 取付工具を使用して排出バルブを外します(図1)。 2. 新しい排出バルブをまず、手でねじ込み、次に取付工具で確実に締 め付けます(ねじ山が見えなくなるまで)。 注意: 必ず、分注器のモデルと容量に適合したバルブを装着してください (発注に必要な情報は、25 頁を参照してください)。Dispensette®SとDispensette®S Organic では、吸引バルブは同じ ものを使用しますが、排出バルブは異なります。簡単に見分けがつ くように、Dispensette®S Organic の排出バルブには「ORG」と表 記されています(図2)。