Title
合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究
Author(s)
山川, 哲雄; 郝, 洪濤; 田中, 躍一
Citation
琉球大学工学部紀要(46): 105-114
Issue Date
1993-09
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12000/5469
Rights
琉球大学工学部紀要第46号,1993年 105
合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究
山川哲雄醤都供鱒**田中躍一…
AnAnalyticaIStudyonDefIectionandStressResultants
ofCompositeFIoorSIabs
TetsuoYAMAKAwA、HongtaoHAo**andYouichiTANAKA***
Abst「actThecompositenoorslab,whichiscomposedofcast-m-placecon‐
creteandcastingfloorformworks,isassumedtobeadoublelayered
floorslab・ThisfloorslabisproposedasARC(Automation-oriented
ReinfOrcedConcreteConstructions)noorsystems・
UsingtheequivalentflexuralrigidityfOrthedoublelayerednoor
slabsconsistingoftwodifferentelasticmodulLanalyticalsolutionsex-pressedinFourierseriesbythinplatetheoryandbyelementarybeam
theorycanbeeasilyappliedtothecompositenoorslabs・Asaresult
ofthisanalyticalinvestigation,elasticdeflectionandstressresultants
ofthecompositefloorslabsarediscussedinthispaper・Andthecal‐
culationchartsondenectionandstressresultantsofthefloorslabare
preparedforthepurposeofStructuraldesignonthecompositenoor
slabs.KeywordsIBeamtheory,Fourierseries,Equivalentflexuralrigidi‐
ty,ARCfloorsystems,CompositefloorslabPlatetheory
1.序 最近, スラブ配筋を行った上面に場所打ちコンクリートを打設するものである')-5〕、打設された若令コンクリート
上面を施工ロボットが自由に走行するこれらの床スラ ブは,力学的に二層複合断面から構成されている.こ れらの境界面に働くせん断応力や,合成床スラブのた わみ等を検討し,これらの算定図表などを整理するこ とは構造設計上きわめて有用であると思われる. 最近,デッキプレートやプレキャストコンクリート 埋設型枠を用いた合成床スラブが多用きれるようになってきた.苔らに,メンテナンスフリー,省人化,
地球環境保全等の観点から,無支保工用打込み床型枠 を用いたARC床構法も提案きれている.ARC床椴法は無支保工用打込み床型枠を梁にかけわたし,所要の床
受理:1993年5月10日 、工学部建設工学科Dept,ofArchitecturalEng.,Fac・ofEng.*.工学部建設工学科・研究生ResearchStudent,ArchjtecturalEng.
…㈱青木建設AokiCorporation山川・都・田中:合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究 106 に差異が生じるものと思われる.したがって,本論で は入が1以下の小さい場合に限定する. 既存の埋設型枠やARC床構法における打込み床型枠 は製造,運送,施工などの観点からその単位大ききが 限定苔れる゜したがって,打込み床型枠を床スラブの 形状にしたがって,2枚以上敷設することになる.す なわち,打込み床型枠部分は一方向で連続体でありな がら,それと直交する方向では不連続体になる.一方, 打込み床型枠の上に打設きれた場所打ち鉄筋コンクリ ートは二方向とも連続体になっているので,打込み床 型枠と鉄筋コンクリートで構成された合成床スラブの 実際の応力・変形状態は,一方向と二方向床スラブの 間にあると考えられる.ただし,二方向床スラブとい えどもその辺長比入(=8y/'x)が大きくなると,短辺 方向の挙動が次第に卓越してくるのでこ方向床スラブ の解を,一方向床スラブの解で近似的に置き換えるこ とが可能となる。 そこで本研究では,二層複合断面からなる合成床ス ラブに関して,等価曲げ剛性を適用することによって,
既存の初等梁理論解6)や平板のフーリエ級数解7)-m)な
どを用い,両極端に相当する一方向床スラブの解析と 二方向床スラブの解析を行う.本研究は,この結果求 まる合成床スラブの弾性たわみと応力を検討し,かつ 設計に供するためこれらの算定図表を整理したもので ある. 2.1断面解析とフーリエ解析 打込み床型枠と打設コンクリートの境界面にすべり が生じず,断面の平面保持仮定が常に成立すると仮定 すれば,図-2に示す梁幅bの二層複合断面の圧縮縁 から中立軸位置までの距離x、が,(1)式で与えられる. (1)式で求めた一方向合成床スラブ断面の中立軸比 x、/hを図-3に示す.(1)式より,曲げモーメントM と曲率1/pの関係が(2)式で与えられる.輪一'十2(ルノノオ+(ノー風)(;)’
胸-2['十("+";]…(1)
ただし,〃=E2/Eノ"臺梺,;…(2)
ただし,pは二層複合断面の曲げ剛性増大率を表し, (3)式で与えられる. (2),(3)式から,一方向合成床スラブの等価曲げ剛 性EIが(4)式で与えられる.。-(!÷…;+'1ト脇)奈十…);
。`帯(卜臓)(し:)小個)
生梺。…(4)
ひずみ8応力。 2.-方向合成床スラブのフーリエ解析 弾性解析の対象となる合成床スラブは打込み床型枠 と若令コンクリートからなるので,弾性定数や厚苔の 異なった二層複合床スラブとみなすことができるこ の二層複合床スラブを一方向合成床スラブと見なすこ とができれば,初等梁理論を工学上近似的に適用する ことができるただし,梁理論では一方向床スラブを 正確に解析したことにはならない.すなわち,図-1 に示すように二辺固定,二辺自由支持の一方向床スラ ブ(a)と(b)の解は,梁理論解としては同一の解とな り区別できない.しかし,板理論解としては図-1の (a)と(b)では,異なった解が求まる.特に,辺長比 入=b/8xが大きくなった場合,梁と板では解析結果I
 ̄ ̄ 二--  ̄ ̄ トb-1 図-2幅bの一方向合成床スラブのひずみと応力分 布仮定 87654 ,●●■■ 00000遍一h4l-l
二面→命/
(a)線分布荷重(b)一点集中荷重 図一l等しい荷重を受ける一方向床スラブ000.20.40.60.81.0
-t/h
図-3-方向合成床スラブ断面の中立軸比xn化 BOB■■甲/
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一一 、/I〆
■■百一二三
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D● C D ●C●l ●。 ■ -戸覇
、=1琉球大学工学部紀要第46号,1993年 107 (4)式で求めた等価曲げ剛性EIを図-4に示す‐図 -4より,等価曲げ剛性比EI/E11oは実用的に1から 3程度までを取り扱えばよいことがわかる.なお, E1Ioは打設コンクリートのみで構成きれた ̄方向合成
床スラブの曲げ剛性である.そのためには,ヤング係
数E2が打設コンクリートのElより大きい打込み床型 枠を利用し,さらに,打設コンクリートと打込み床型 枠が接した境界面が付着し,その間のずれが生じない ことが保障されなければならない. w(x)が(6)式で与えられる.(6)式から,全長にわたっ て等分布荷重を受ける場合と,任意点に作用する一点 集中荷重を受ける両端固定の一方向合成床スラブのた わみw(x)力、(7)式で与えられる.両端単純支持の一 方向合成床スラブのたわみw(x)は,(7)式から(8)式 で与えられる.さらに,(7)式及び(8)式の導関数から 一方向合成床スラブの応力を,(9)式と(10)式のよう に求めることができる.ただし,(8),(9)式と(10)式 の唖は,(7)式に与えられているものと同じである. 両端固定支持の場合:鰄二纐臺』裏…揚盧…蕊綱手×[f
……億)(」鵜…(サル誌…1
...個ノⅧ壹錯lfi鶚(……)(;)(……'(:)
端…1…(刀
ただし,。=響
ツー歴,二,鑑(全長に作鳳する等分布荷重)
v=量聖$i"α和
、=l,2,3..ム (任意点に作用する集中荷重) 両端単純支持の場合:"臺錯(論`…)…(8)
両端固定支持の場合::熱|イポニIw鮒鯛…1
…(,ノ 両端単純支持の場合::ご靴I‐"“
08 1 6420奨恥ハーーーー
0.00.20.40.60.81.0
-t/h
図-4-方向合成床スラブの等価曲げ剛性EI -方向合成床スラブの境界面,すなわち打込み床型 枠と打設コンクリートの境界面に生じるせん断応力T は,断面の解析から(5)式で与えられる.図-5より, 、の値にかかわらず境界面の段大せん断応力では平均 せん断応力その1.5倍の関係にあることがわかる. 図-6に示す任意荷重を受ける一方向合成床スラブ の初等梁理論によるフーリエ弾性解析を行う.任意荷 重を受ける両端固定の一方向合成床スラブのたわみ`"(2‐2幕洸
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y00.20.40.60.81.0
->t/h
一方向合成床スラブの境界面に働くせん断応力で 注)XOは等分布荷重の中心,または-点集中荷重の 作用点までの水平距離 図-6任意荷重を受ける一方向合成床スラブの座標系 ■ ■ UDuu■UPU ■ ロロDDBマロ E11o= 、=型uh2
12且
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山川・都・田中:合成床スラブの弾性たわみと応力に閲する解析的研究 108 (11)式で与えられる.
…4+β2,,臺梺[(ルォ)wi(#)1…(j〃
(4)式と(11)式の等価曲げ剛性比が,任意荷重を受 けた任意点における一方向合成床スラブのたわみに関 する比を表すことになる.この関係を図-7に示す. 図-7によれば境界面が付着するか,しないかによっ て最大約4倍の影響がたわみに生じることになる. 打設きれた若令コンクリート上面を施工ロボットが走 行すると,ロボットの位置によっては合成床スラブの たわみと応力が異なるまた,設計上必要とするたわ みと応力の最大値は,たわみと応力に関する影響線に よって求めることができる.ここでは,打込み床型枠 と打設コンクリートが完全に付着し,その間にずれが 生じない場合のたわみと応力に関する影響線を示す. 図-8は集中荷重Pが一方向合成床スラブの左端から スパン中央に向かって移動する時(xo/CxL任意点 (x/(x)のたわみを示す.図-8から,集中荷重Pが(×103)
打込み床型枠と打設コンクリートの境界面,すなわ ち二層複合梁を柵成しているそれぞれの梁が境界面で 付着している場合は,(4)式で与えた等価曲げ剛性を 用いて解析を行う.一方,付着がない場合は中立軸が それぞれの梁に独立に生じるので,等価曲げ剛性は0.0020.40.60.81.0
---t/h
図-7任意荷重を受けた任意点における一方向合成 床スラブのたわみに関する比較(×108)
nUイーnこつ『)w刀守一院〉公)1----▼ユ態
----▼聖噸
0123W456
0.00.20.40.6081.0
-x/公(フーリエ項数m=の
(×'0-3)(a)両端固定支持
0.00.10.20.30.40.5
--xoノム(フーリエ項数m=6)(×,0-3)(a)両端固定支持
nUnUnU 10w(ニーーーーーー▼且態
nUnU〈U イーwn室----1-▼聖域
q研
30
30
0.00.20.40.60.81.0
->x似パフーリエ項数m=6) (b)両端単純支持 図-8-方向合成床スラブに集中荷重Pが作用した 場合の任意点のたわみ0.00.1020.30.40.5
-→xO似(フーリエ項数m=6) (b)両端単純支持 図-9-方向合成床スラブの中央部のたわみに関す る影響線4
W(付着な wd寸藩あ し) り)2
1
可 ■ 0口U・ロ。■。U ■。■匂■■ロ ■□。■■。■■ ■■U、5■ ご■UUUU/;
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5-.- -琉球大学工学部紀要第46号,1993年 109
一方向合成床スラブの中央部に達する時,その点のた
わみが最大になることが分かる_さらに,集中荷重Pが一方向合成床スラブの端部から中央部まで移動する
時,等価曲げ剛性ごとに中央部のたわみに関する影響
線を図-9に示す.図-9より,等価曲げ剛性の増大
にしたがって,中央部のたわみは小さくなることが分
かるまた,一方向合成床スラブの端部及び中央部の曲げモーメントに閲する影響線を図-10に示す.
0.2
10123 ●■●●●肌一端M|御INIⅢ
0.3
0.00.10.20.30.40.5
-->x/&
図-12-方向合成床スラブの曲げモーメント算定図
02
10 00M一四八---1
3.二方向合成床スラブのフーリエ解析 3.1断面解析とフーリエ解析 ひずみeⅡ応力oX丁上
'/ ソ
0.00.10.20.30.40.5
-->xo似図-10-方向合成床スラブの端部及び中央部の曲げ
モーメントに関する影響線 』_ノ x、:圧縮縁から中立軸までの距離 図-13二方向合成床スラブのひずみと応力分布仮定 二方向合成床スラブの等価曲げ剛度は板の応力と曲 率の関係から求める.x方向でもy方向でも同じ結果 が得られるので,本論ではx方向について求める.板 の応力とIMI率の関係が(12)式で与えられる.。x=奇(",午M‘…('2)
ただし。:鍼アソン比←嘉一豪
2.2-方向合成床スラブのたわみと応力に関する算
定図表(4)式で与えられた一方向合成床スラブの等価Illlげ
剛性を用いて,等分布荷重時及びスラブ中央に作用し
ている集中荷重時の一方向合成床スラブ中央点のたわ みを図-11に示す.また,一方向合成床スラブの曲げ モーメントを図-12に示す. x方向の曲げモーメントMxは(13)式で与えられる.M臘二灯刈…+jf寡!……(")
(12)式と(13)式から,板の等価曲げ剛度、が(14)式 で与えられる(図-13参照).。薑蒜((w,(ル淵,(ルォ);)
0.03
2100D0
w0w00竺鵡聖噸▲1111
箒鈴(jw(#}]('子)繩)
…(ノイ) ただし, E血U,:打殻コンクリートのヤング係数とポアソン比 E2,U2:打込み床型枠のヤング係数とポアソン比 (14)式は打設コンクリートと打込み床型枠が付着し ている場合である.(14)式にU2=ひ,=Oと置き,単1.0152.02.53.0
---->品(フーリエ…篝`)
図-11-方向合成床スラブ中央部のたわみ算定図 ■ ■U ̄、。0 句 のUU■Ⅱ ■ GBロロ8口U (フーリエ項数m=、=40) ~~・亘
:ミ亜目
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旬・四国的、 h--鐘豐ごこ
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110 (18)式で与えられる.w"咋半ィ腎募
位幅をbで表すと,(4)式と同じ結果が得られる.また, U2=U,と置き,計算した(14)式の結果,D/D,(ただし,、,=E1h3/l2q-Uz,))は図-4と同じである.
一方,打設コンクリートと打込み床型枠が完全に付 藩していない場合,すなわち単なる重ね床の場合の等 価曲げ剛度Dは,各々の床スラブの曲げ剛度を単純に 加算すればよい.それは,(15)式で与えられる. ノ si"oLxsinl〕y …ロ8)、"瀞OU2m2+"2)2
X1m{
、薑,謡;)
((w辮詩 鵠)
...イノゴノ (15)式でU,=U2と置いたり(付着あり)/、(付着 なし)の比は,図-7と同じである (14)式で与えた等価曲げ剛度、を用いて,合成床ス ラブのフーリエ弾性解析を行う.板のたわみの解W(x,y)として(16)式で与えられる東の解7)を用いる.
(16)式の第1項は図-14に示す部分荷重に対する四辺 単純支持板の二重フーリエ級数解である.すなわち, 第1項が特解に相当し,残りの項すべてが余解に相当 する.これらの余解を特解に加えることにより,四辺 完全固定板支持の一般解が(16)式で与えられると考え てもよい.wに霞’1毫擶・
瀞,肱…"β…苧'i阿与`伽…p)'
-,ノブ.n2lZ y x0.yo:荷重中心までの距離 図-14座標系,部分荷重と形状寸法20(I:2L4E:碧焉鶉豐1鵲!
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幽明柏
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券+M・………阿券)諒鶚台,[
令息([。`',.。,A岬鰄Mサル。`(い)c"〃αい]・
鶚+[恥cw附岬輌励…,…]鶚)擶猯
…ロ6)ただし,α=響,p=籍ハー'ハ
MAn,〃。",/ME碗,Mbm:未知積分定数で,かつ周 辺の曲げモーメントを表す。 (16)式の第1項は任意点(x0,W)の一点集中荷重 P(X0,W)に対して,(17)式で与えられる.w`-1-‘";入JTTsmoLxDs"lpyO-:--:-,-0.00.10.20.30.40.5
--xM2x(フーリエ項数m-,=6)(a)畳-1
(×10~3)D1=Elh3/12(1-V;)
08 1 6420型珊41--1
医
0.00.10.20.30.40.5
-xOノPX(フーリエ項数m=、=6)
(b)苦臺2
図-15合成床スラブ中央点(x二A/2,yニビッ/2)のたわ みwの影響線iji二譽亨
皿"oLxJi"βy● W“y)=冠(入2,2+"2)2
…(ノアノ (16)式の第1項は等分布荷重PC(x,y)に対して, UOpU▽0▽I▽0註
入=&
& ヨL
四辺固定支持〈細線) ’3四辺単純支持 、 ユ>
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二二二= ̄ILl,
琉球大学工学部紀要第46号,1993年 111 四辺完全固定板はこれらの特解に対して,(16)式の 第2項以降で構成された余解を共通に用いることがで きる.以上の関係式を用いて,合成床スラブのフーリ エ解析を試みる. 図-15には,一点集中荷重Pがyo=ly/2の点を短 辺方向に移動した(x=O→0反/2)とき,注目している合
成床スラブ中央点(x=《x/2,y=0y/2)のたわみwの影
響線を示す.一点集中荷重Pが中央部に近付くほど中央点(x=0x/2,y=ビザ/2)のたわみwが大きくなる.、’
は打込み床型枠を用いない通常のRC床スラブの1111げ 剛度である.D]に対して,打込み床型枠を用いた合成床スラブの曲げ剛度が大きくなるにつれて,その中
央点のたわみwが小さくなっていくことが図一】5より
理解できる.床スラブの応力は辺長比入(=0,/fx)のみに依存し
て,弾性定数に依存しない.図-16,17に集中荷重P による曲げモーメントの影響線を示す.図-16には床 スラブの中央短辺方向の1/2の部分について示す.図 -16は一点集中荷正Pがyo=!y/2の点を短辺方向に 沿って中央部に移動した(x=O→Ux/2)とき,注目している点のMx,(x方向の固定端部の曲げモーメント)
の値を示すグラフである.図-16より,四辺完全固定
床スラブではPが固定辺近傍に移動したとき,Mx,の
最大値が得られる.図-17には一点集中荷重Pがyo
=ビy/2の点を短辺方向に沿って中央部に移動した (x=0→公/2)とき,注目している点のM漣2(x方向の中 央部の曲げモーメント)の影響線図を示す.Pが中央 部に移動したとき,Mx2の値が急激に増大すること がわかる.また,四辺単純支持の中央部の曲げモーメン トMx2は四辺完全固定支持の約2倍になることがわかる. 図-18,19はPがyo=’y/2の点を短辺方向に沿っ て中央部に移動したとき,四辺完全固定支持と四辺単 純支持の中央端部のせん断力の影響線図を示すグラフ である. 0246800 -一一-1 、、00-1 ̄020304C一一一一xo/&
図-16短辺方向の固定端部曲げモーメントMx,の影 響線、00.10.20.30.40.5
--xMfx
四辺完全固定床スラブ短辺方向の中央端部せ ん断力Qxlの影響線 図-18 (フーリエ項数m=、=6)(四辺固定支持) (フーリエ項数m=、=12)(四辺単純支持)1:1
-0.2
‐0.3
01234560-0.4
、00.10.20.30.40.5
-xOLCx
四辺単純支持床スラブ短辺方向の中央端部せ ん断力Qxlの影響線0.00.10.20.30.40.5
---xWx
図-17短辺方向の中央部曲げモーメントMx2の影騨線 図-19 UOB■、▽U ■□ロロロロ ■■ロロロ■。■■M
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山川・都・田中:合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究 112 3.2二方向合成床スラブのたわみと応力に関する算 定図表 ここに示す各算定図は二方向合成床スラブのフーリ エ弾性解析によって,四辺固定及び四辺単純支持合成 床スラブが,等分布荷重と中央集中荷重を受けた場合 のたわみ,曲げモーメント及びせん断力の値を,設計 者の便に供するため図表化したものである.なお,計 算にあたってはポアソン比ツー1/6をすべての合成床 スラブに採用した.フーリエ項数は基本的に、=、=6を 採用した.実際に採用した各フーリエ項数は各図に示 した値を参照されたい.
(×10s)Dl=E1hγ12(1-V!)
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図-22等分布荷重を受ける四辺固定支持合成床スラ ブの最大たわみw(床スラブ中央)算定図旬
(×10勺D1=ElW12(1
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図-20中央集中荷重を受ける四辺固定支持合成床ス ラブの最大たわみw(床スラブ中央)算定図’123
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図-23等分布荷重を受ける四辺単純支持合成床スラ ブの最大たわみw(床スラブ中央)算定図(×103)Dl=E1h斗12(1-Vi)
505 221(フーリエ項数m=、=①
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21 ■● 00 M|P4‐--1 050 1型珊小‐-11
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->ハー』y/Zx
図-21中央集中荷重を受ける四辺単純支持合成床ス ラブの最大たわみw(床スラブ中央)算定図123
---->入=jyLcx
図-24中央集中荷重を受ける二方向合成床スラブ短 辺方向の曲げモーメントMxLMx2の算定図 。■・日。■。■ロ■。■■ ■■句■●●。■■■ 』■。■。■。■■日■■口■。 口①■ ●■■■■■■ロ ■■■■ 。■■■⑪。■可■■つ ロロ■■。霧}
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図-28中央集中荷重を受ける二方向合成床スラブ長 短辺中央端部のせん断力QxmQy1の算定図123
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図-25等分布荷重を受ける二方向合成床スラブ短辺 方向の曲げモーメントMx,,Mxzの算定図 (フーリエ項数m=、=12)0.5
(フーリエ項数m=、=①0.3
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図-29等分布荷重を受ける二方向合成床スラブ長短 辺中央端部のせん断力QxLQylの算定図123
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図-26中央集中荷重を受ける二方向合成床スラブ長辺 方向の曲げモーメントMy1,My2の算定図 (フーリエ項数m=、=,0.06
0.05
4.結論 本論で新たに定義した等価曲げ剛性の導入により, 異なった弾性定数を有する二層複合断面からなる合成 床スラブに,既存の梁理論解や板のフーリエ級数解を 適用することが可能になった.その結果,これらの等 価曲げ剛度とフーリエ級数解を用いて,一方向及び二 方向合成床スラブのたわみと,応力に関する力学的性 状を明らかにすることができた.さらに,これらの解 析手法を用いて合成床スラブのたわみと応力に関する 算定図や影響線図を,設計の便に供するため整理した. 43210 00000 00000M一叫小‐--1-
謝辞 本研究は建設省総合技術開発プロジェクト「建設事 業における施工新技術の開発」において,自動化適合 型鉄筋コンクリート構法(Automation-orientedRein.123
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図-27等分布荷重を受ける二方向合成床スラブ長辺 方向の曲げモーメントMy1,My2の算定図 ■口■②。■ 几 ■ ■■』口 ■ ■■■■●■■雲霞坪
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七■-勺 ● ̄ (実線) (破線)山川・iIill・IH中:合成床スラブの弾`性たわみと応力に関する解析的研究 114 (その1床型枠工法の基本形態およびARC床構 法の設計基本方針),',日本建築学会大会学術講演 梗概集(北陸),pp815-816,1992年8月. 5)中込昭,馬場明生,他3名:“自動化適合型鉄筋 コンクリート構法の開発(18)床構法の開発(その 2ARC床構法のフイージビリテイスタデイ)", 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸L pp817-818,1992年8月一 6)山川哲雄:“梁理論に対する直交異方性弾性板 (Scheibe)理論とAiryの応力関数を用いた基礎 的検討,,,日本建築学会構造系論文報告集第438 号,pp、117-120,1992年8月. 7)東洋一,小森清司:“建築構造学大系11平板構 造",彰国社,1974年3月. 8)小森清司,林誠:“部分荷重をうける周辺固定床 板の荷重の偏在による影響について,,,日本建築 学会中国・九州支部研究報告第7号,ppl29 -132,1987年3月. 9)坪井善勝:“平面構造論,,,丸善,1955年9月. 10)坪井善勝:“建築学大系9-1建築弾塑性学,',彰 国社,1969年7月. 11)StephenP、Timoshenko,S、WoinowskyKrieger: “ThoryolPlatesandShells''1Mcgraw-HillKoga‐ kusha,1959 forcedConcreteConstructions,略してARC構法)分科 会に設けられた型枠鉄筋材料評価WG(委員長・山本 康弘・東京都立大学教授)から与えられた研究課題の 一つである.本研究のきっかけと,その環境を用意し ていただいた建設省建築研究所・施工管理研究官・馬 場明生博士に感謝の意を表します. 参考文献 1)馬場明生,他5名:“自動化適合型鉄筋コンクリ ート構法の開発(1)研究計画と開発目標",日本 建築学会大会学術講演梗概集(東北ハ pp115-116,1991年9月. 2)渡部嗣道,馬場明生,松島泰幸:“自動化適合型 鉄筋コンクリート構法の開発(3)型枠・鉄筋構 工法の開発(その1コンクリート系板補強複合 材料の面外曲げ性状に関する一考察)',,日本建築 学会大会学術講演梗概集(東北Lpp、119-120, 1991年9月. 3)馬場明生,他5名:“自動化適合型鉄筋コンクリ ート構法の開発(10)構法システムの提案(その 1構法システムの概要),,,日本建築学会大会学 術講演梗概集(北陸),pp801-802,1992年8月. 4)長谷川直司,馬場明生,他3名:“自動化適合型 鉄筋コンクリート構法の開発(17)床構怯の開発