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合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究: University of the Ryukyus Repository

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(1)

Title

合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究

Author(s)

山川, 哲雄; 郝, 洪濤; 田中, 躍一

Citation

琉球大学工学部紀要(46): 105-114

Issue Date

1993-09

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12000/5469

Rights

(2)

琉球大学工学部紀要第46号,1993年 105

合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究

山川哲雄醤都供鱒**田中躍一…

AnAnalyticaIStudyonDefIectionandStressResultants

ofCompositeFIoorSIabs

TetsuoYAMAKAwA、HongtaoHAo**andYouichiTANAKA***

Abst「act

Thecompositenoorslab,whichiscomposedofcast-m-placecon‐

creteandcastingfloorformworks,isassumedtobeadoublelayered

floorslab・ThisfloorslabisproposedasARC(Automation-oriented

ReinfOrcedConcreteConstructions)noorsystems・

UsingtheequivalentflexuralrigidityfOrthedoublelayerednoor

slabsconsistingoftwodifferentelasticmodulLanalyticalsolutionsex-pressedinFourierseriesbythinplatetheoryandbyelementarybeam

theorycanbeeasilyappliedtothecompositenoorslabs・Asaresult

ofthisanalyticalinvestigation,elasticdeflectionandstressresultants

ofthecompositefloorslabsarediscussedinthispaper・Andthecal‐

culationchartsondenectionandstressresultantsofthefloorslabare

preparedforthepurposeofStructuraldesignonthecompositenoor

slabs.

KeywordsIBeamtheory,Fourierseries,Equivalentflexuralrigidi‐

ty,ARCfloorsystems,CompositefloorslabPlatetheory

1.序 最近, スラブ配筋を行った上面に場所打ちコンクリートを打

設するものである')-5〕、打設された若令コンクリート

上面を施工ロボットが自由に走行するこれらの床スラ ブは,力学的に二層複合断面から構成されている.こ れらの境界面に働くせん断応力や,合成床スラブのた わみ等を検討し,これらの算定図表などを整理するこ とは構造設計上きわめて有用であると思われる. 最近,デッキプレートやプレキャストコンクリート 埋設型枠を用いた合成床スラブが多用きれるように

なってきた.苔らに,メンテナンスフリー,省人化,

地球環境保全等の観点から,無支保工用打込み床型枠 を用いたARC床構法も提案きれている.ARC床椴法は

無支保工用打込み床型枠を梁にかけわたし,所要の床

受理:1993年5月10日 、工学部建設工学科Dept,ofArchitecturalEng.,Fac・ofEng.

*.工学部建設工学科・研究生ResearchStudent,ArchjtecturalEng.

…㈱青木建設AokiCorporation

(3)

山川・都・田中:合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究 106 に差異が生じるものと思われる.したがって,本論で は入が1以下の小さい場合に限定する. 既存の埋設型枠やARC床構法における打込み床型枠 は製造,運送,施工などの観点からその単位大ききが 限定苔れる゜したがって,打込み床型枠を床スラブの 形状にしたがって,2枚以上敷設することになる.す なわち,打込み床型枠部分は一方向で連続体でありな がら,それと直交する方向では不連続体になる.一方, 打込み床型枠の上に打設きれた場所打ち鉄筋コンクリ ートは二方向とも連続体になっているので,打込み床 型枠と鉄筋コンクリートで構成された合成床スラブの 実際の応力・変形状態は,一方向と二方向床スラブの 間にあると考えられる.ただし,二方向床スラブとい えどもその辺長比入(=8y/'x)が大きくなると,短辺 方向の挙動が次第に卓越してくるのでこ方向床スラブ の解を,一方向床スラブの解で近似的に置き換えるこ とが可能となる。 そこで本研究では,二層複合断面からなる合成床ス ラブに関して,等価曲げ剛性を適用することによって,

既存の初等梁理論解6)や平板のフーリエ級数解7)-m)な

どを用い,両極端に相当する一方向床スラブの解析と 二方向床スラブの解析を行う.本研究は,この結果求 まる合成床スラブの弾性たわみと応力を検討し,かつ 設計に供するためこれらの算定図表を整理したもので ある. 2.1断面解析とフーリエ解析 打込み床型枠と打設コンクリートの境界面にすべり が生じず,断面の平面保持仮定が常に成立すると仮定 すれば,図-2に示す梁幅bの二層複合断面の圧縮縁 から中立軸位置までの距離x、が,(1)式で与えられる. (1)式で求めた一方向合成床スラブ断面の中立軸比 x、/hを図-3に示す.(1)式より,曲げモーメントM と曲率1/pの関係が(2)式で与えられる.

輪一'十2(ルノノオ+(ノー風)(;)’

胸-2['十("+";]…(1)

ただし,〃=E2/Eノ

"臺梺,;…(2)

ただし,pは二層複合断面の曲げ剛性増大率を表し, (3)式で与えられる. (2),(3)式から,一方向合成床スラブの等価曲げ剛 性EIが(4)式で与えられる.

。-(!÷…;+'1ト脇)奈十…);

。`帯(卜臓)(し:)小個)

生梺。…(4)

ひずみ8応力。 2.-方向合成床スラブのフーリエ解析 弾性解析の対象となる合成床スラブは打込み床型枠 と若令コンクリートからなるので,弾性定数や厚苔の 異なった二層複合床スラブとみなすことができるこ の二層複合床スラブを一方向合成床スラブと見なすこ とができれば,初等梁理論を工学上近似的に適用する ことができるただし,梁理論では一方向床スラブを 正確に解析したことにはならない.すなわち,図-1 に示すように二辺固定,二辺自由支持の一方向床スラ ブ(a)と(b)の解は,梁理論解としては同一の解とな り区別できない.しかし,板理論解としては図-1の (a)と(b)では,異なった解が求まる.特に,辺長比 入=b/8xが大きくなった場合,梁と板では解析結果

 ̄ ̄ 二--  ̄ ̄ トb-1 図-2幅bの一方向合成床スラブのひずみと応力分 布仮定 87654 ,●●■■ 00000

遍一h4l-l

二面→命/

(a)線分布荷重(b)一点集中荷重 図一l等しい荷重を受ける一方向床スラブ

000.20.40.60.81.0

-t/h

図-3-方向合成床スラブ断面の中立軸比xn化 BOB■■甲

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(4)

琉球大学工学部紀要第46号,1993年 107 (4)式で求めた等価曲げ剛性EIを図-4に示す‐図 -4より,等価曲げ剛性比EI/E11oは実用的に1から 3程度までを取り扱えばよいことがわかる.なお, E1Ioは打設コンクリートのみで構成きれた ̄方向合成

床スラブの曲げ剛性である.そのためには,ヤング係

数E2が打設コンクリートのElより大きい打込み床型 枠を利用し,さらに,打設コンクリートと打込み床型 枠が接した境界面が付着し,その間のずれが生じない ことが保障されなければならない. w(x)が(6)式で与えられる.(6)式から,全長にわたっ て等分布荷重を受ける場合と,任意点に作用する一点 集中荷重を受ける両端固定の一方向合成床スラブのた わみw(x)力、(7)式で与えられる.両端単純支持の一 方向合成床スラブのたわみw(x)は,(7)式から(8)式 で与えられる.さらに,(7)式及び(8)式の導関数から 一方向合成床スラブの応力を,(9)式と(10)式のよう に求めることができる.ただし,(8),(9)式と(10)式 の唖は,(7)式に与えられているものと同じである. 両端固定支持の場合:

鰄二纐臺』裏…揚盧…蕊綱手×[f

……億)(」鵜…(サル誌…1

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Ⅷ壹錯lfi鶚(……)(;)(……'(:)

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ただし,。=響

ツー歴,二,鑑(全長に作鳳する等分布荷重)

v=量聖$i"α和

、=l,2,3..ム (任意点に作用する集中荷重) 両端単純支持の場合:

"臺錯(論`…)…(8)

両端固定支持の場合:

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…(,ノ 両端単純支持の場合:

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08 1 6420

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0.00.20.40.60.81.0

-t/h

図-4-方向合成床スラブの等価曲げ剛性EI -方向合成床スラブの境界面,すなわち打込み床型 枠と打設コンクリートの境界面に生じるせん断応力T は,断面の解析から(5)式で与えられる.図-5より, 、の値にかかわらず境界面の段大せん断応力では平均 せん断応力その1.5倍の関係にあることがわかる. 図-6に示す任意荷重を受ける一方向合成床スラブ の初等梁理論によるフーリエ弾性解析を行う.任意荷 重を受ける両端固定の一方向合成床スラブのたわみ

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00.20.40.60.81.0

->t/h

一方向合成床スラブの境界面に働くせん断応力で 注)XOは等分布荷重の中心,または-点集中荷重の 作用点までの水平距離 図-6任意荷重を受ける一方向合成床スラブの座標系 ■ ■ UDuu■UPU ■ ロロDDBマロ E11o= 、=

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(5)

山川・都・田中:合成床スラブの弾性たわみと応力に閲する解析的研究 108 (11)式で与えられる.

…4+β2,,臺梺[(ルォ)wi(#)1…(j〃

(4)式と(11)式の等価曲げ剛性比が,任意荷重を受 けた任意点における一方向合成床スラブのたわみに関 する比を表すことになる.この関係を図-7に示す. 図-7によれば境界面が付着するか,しないかによっ て最大約4倍の影響がたわみに生じることになる. 打設きれた若令コンクリート上面を施工ロボットが走 行すると,ロボットの位置によっては合成床スラブの たわみと応力が異なるまた,設計上必要とするたわ みと応力の最大値は,たわみと応力に関する影響線に よって求めることができる.ここでは,打込み床型枠 と打設コンクリートが完全に付着し,その間にずれが 生じない場合のたわみと応力に関する影響線を示す. 図-8は集中荷重Pが一方向合成床スラブの左端から スパン中央に向かって移動する時(xo/CxL任意点 (x/(x)のたわみを示す.図-8から,集中荷重Pが

(×103)

打込み床型枠と打設コンクリートの境界面,すなわ ち二層複合梁を柵成しているそれぞれの梁が境界面で 付着している場合は,(4)式で与えた等価曲げ剛性を 用いて解析を行う.一方,付着がない場合は中立軸が それぞれの梁に独立に生じるので,等価曲げ剛性は

0.0020.40.60.81.0

---t/h

図-7任意荷重を受けた任意点における一方向合成 床スラブのたわみに関する比較

(×108)

nUイーnこつ『)w刀守一院〉公)

1----▼ユ態

----▼聖噸

0123W456

0.00.20.40.6081.0

-x/公(フーリエ項数m=の

(×'0-3)(a)両端固定支持

0.00.10.20.30.40.5

--xoノム(フーリエ項数m=6)

(×,0-3)(a)両端固定支持

nUnUnU 10w(ニ

ーーーーーー▼且態

nUnU〈U イーwn室

----1-▼聖域

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30

30

0.00.20.40.60.81.0

->x似パフーリエ項数m=6) (b)両端単純支持 図-8-方向合成床スラブに集中荷重Pが作用した 場合の任意点のたわみ

0.00.1020.30.40.5

-→xO似(フーリエ項数m=6) (b)両端単純支持 図-9-方向合成床スラブの中央部のたわみに関す る影響線

W(付着な wd寸藩あ し) り)

可 ■ 0口U・ロ。■。U ■。■匂■■ロ ■□。■■。■■ ■■U、5■ ご■UUUU

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(6)

琉球大学工学部紀要第46号,1993年 109

一方向合成床スラブの中央部に達する時,その点のた

わみが最大になることが分かる_さらに,集中荷重P

が一方向合成床スラブの端部から中央部まで移動する

時,等価曲げ剛性ごとに中央部のたわみに関する影響

線を図-9に示す.図-9より,等価曲げ剛性の増大

にしたがって,中央部のたわみは小さくなることが分

かるまた,一方向合成床スラブの端部及び中央部の

曲げモーメントに閲する影響線を図-10に示す.

0.2

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0.3

0.00.10.20.30.40.5

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図-12-方向合成床スラブの曲げモーメント算定図

02

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3.二方向合成床スラブのフーリエ解析 3.1断面解析とフーリエ解析 ひずみeⅡ応力oX

丁上

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0.00.10.20.30.40.5

-->xo似

図-10-方向合成床スラブの端部及び中央部の曲げ

モーメントに関する影響線 』_ノ x、:圧縮縁から中立軸までの距離 図-13二方向合成床スラブのひずみと応力分布仮定 二方向合成床スラブの等価曲げ剛度は板の応力と曲 率の関係から求める.x方向でもy方向でも同じ結果 が得られるので,本論ではx方向について求める.板 の応力とIMI率の関係が(12)式で与えられる.

。x=奇(",午M‘…('2)

ただし。:鍼アソン比←嘉一豪

2.2-方向合成床スラブのたわみと応力に関する算

定図表

(4)式で与えられた一方向合成床スラブの等価Illlげ

剛性を用いて,等分布荷重時及びスラブ中央に作用し

ている集中荷重時の一方向合成床スラブ中央点のたわ みを図-11に示す.また,一方向合成床スラブの曲げ モーメントを図-12に示す. x方向の曲げモーメントMxは(13)式で与えられる.

M臘二灯刈…+jf寡!……(")

(12)式と(13)式から,板の等価曲げ剛度、が(14)式 で与えられる(図-13参照).

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…(ノイ) ただし, E血U,:打殻コンクリートのヤング係数とポアソン比 E2,U2:打込み床型枠のヤング係数とポアソン比 (14)式は打設コンクリートと打込み床型枠が付着し ている場合である.(14)式にU2=ひ,=Oと置き,単

1.0152.02.53.0

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図-11-方向合成床スラブ中央部のたわみ算定図 ■ ■U ̄、。0 句 のUU■Ⅱ ■ GBロロ8口U (フーリエ項数m=、=40) ~

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(7)

■--■--山川・都・田中:合成床スラブの;Iil性たわみと応力に関する解析的研究

110 (18)式で与えられる.

w"咋半ィ腎募

位幅をbで表すと,(4)式と同じ結果が得られる.また, U2=U,と置き,計算した(14)式の結果,D/D,(ただ

し,、,=E1h3/l2q-Uz,))は図-4と同じである.

一方,打設コンクリートと打込み床型枠が完全に付 藩していない場合,すなわち単なる重ね床の場合の等 価曲げ剛度Dは,各々の床スラブの曲げ剛度を単純に 加算すればよい.それは,(15)式で与えられる. ノ si"oLxsinl〕y …ロ8)

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...イノゴノ (15)式でU,=U2と置いたり(付着あり)/、(付着 なし)の比は,図-7と同じである (14)式で与えた等価曲げ剛度、を用いて,合成床ス ラブのフーリエ弾性解析を行う.板のたわみの解

W(x,y)として(16)式で与えられる東の解7)を用いる.

(16)式の第1項は図-14に示す部分荷重に対する四辺 単純支持板の二重フーリエ級数解である.すなわち, 第1項が特解に相当し,残りの項すべてが余解に相当 する.これらの余解を特解に加えることにより,四辺 完全固定板支持の一般解が(16)式で与えられると考え てもよい.

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瀞,肱…"β…苧'i阿与`伽…p)'

-,ノブ.n2lZ y x0.yo:荷重中心までの距離 図-14座標系,部分荷重と形状寸法

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…ロ6)

ただし,α=響,p=籍ハー'ハ

MAn,〃。",/ME碗,Mbm:未知積分定数で,かつ周 辺の曲げモーメントを表す。 (16)式の第1項は任意点(x0,W)の一点集中荷重 P(X0,W)に対して,(17)式で与えられる.

w`-1-‘";入JTTsmoLxDs"lpyO-:--:-,-0.00.10.20.30.40.5

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(a)畳-1

(×10~3)D1=Elh3/12(1-V;)

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(b)苦臺2

図-15合成床スラブ中央点(x二A/2,yニビッ/2)のたわ みwの影響線

iji二譽亨

皿"oLxJi"βy● W“y)=

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…(ノアノ (16)式の第1項は等分布荷重PC(x,y)に対して, UOpU▽0▽I▽0

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四辺固定支持〈細線) ’3四辺単純支持 、 ユ

(太隷) "ヴウザ |、. F--- ゴ

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(8)

琉球大学工学部紀要第46号,1993年 111 四辺完全固定板はこれらの特解に対して,(16)式の 第2項以降で構成された余解を共通に用いることがで きる.以上の関係式を用いて,合成床スラブのフーリ エ解析を試みる. 図-15には,一点集中荷重Pがyo=ly/2の点を短 辺方向に移動した(x=O→0反/2)とき,注目している合

成床スラブ中央点(x=《x/2,y=0y/2)のたわみwの影

響線を示す.一点集中荷重Pが中央部に近付くほど中

央点(x=0x/2,y=ビザ/2)のたわみwが大きくなる.、’

は打込み床型枠を用いない通常のRC床スラブの1111げ 剛度である.D]に対して,打込み床型枠を用いた合

成床スラブの曲げ剛度が大きくなるにつれて,その中

央点のたわみwが小さくなっていくことが図一】5より

理解できる.

床スラブの応力は辺長比入(=0,/fx)のみに依存し

て,弾性定数に依存しない.図-16,17に集中荷重P による曲げモーメントの影響線を示す.図-16には床 スラブの中央短辺方向の1/2の部分について示す.図 -16は一点集中荷正Pがyo=!y/2の点を短辺方向に 沿って中央部に移動した(x=O→Ux/2)とき,注目し

ている点のMx,(x方向の固定端部の曲げモーメント)

の値を示すグラフである.図-16より,四辺完全固定

床スラブではPが固定辺近傍に移動したとき,Mx,の

最大値が得られる.図-17には一点集中荷重Pがyo

=ビy/2の点を短辺方向に沿って中央部に移動した (x=0→公/2)とき,注目している点のM漣2(x方向の中 央部の曲げモーメント)の影響線図を示す.Pが中央 部に移動したとき,Mx2の値が急激に増大すること がわかる.また,四辺単純支持の中央部の曲げモーメン トMx2は四辺完全固定支持の約2倍になることがわかる. 図-18,19はPがyo=’y/2の点を短辺方向に沿っ て中央部に移動したとき,四辺完全固定支持と四辺単 純支持の中央端部のせん断力の影響線図を示すグラフ である. 0246800 -一一-1 、、00-1 ̄020304C

一一一一xo/&

図-16短辺方向の固定端部曲げモーメントMx,の影 響線

、00.10.20.30.40.5

--xMfx

四辺完全固定床スラブ短辺方向の中央端部せ ん断力Qxlの影響線 図-18 (フーリエ項数m=、=6)(四辺固定支持) (フーリエ項数m=、=12)(四辺単純支持)

1:1

-0.2

‐0.3

01234560

-0.4

、00.10.20.30.40.5

-xOLCx

四辺単純支持床スラブ短辺方向の中央端部せ ん断力Qxlの影響線

0.00.10.20.30.40.5

---xWx

図-17短辺方向の中央部曲げモーメントMx2の影騨線 図-19 UOB■、▽U ■□ロロロロ ■■ロロロ■。■■

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(フーリエ項数m =、=16)

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(フーリエ項数,二、=6〉

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(9)

山川・都・田中:合成床スラブの弾性たわみと応力に関する解析的研究 112 3.2二方向合成床スラブのたわみと応力に関する算 定図表 ここに示す各算定図は二方向合成床スラブのフーリ エ弾性解析によって,四辺固定及び四辺単純支持合成 床スラブが,等分布荷重と中央集中荷重を受けた場合 のたわみ,曲げモーメント及びせん断力の値を,設計 者の便に供するため図表化したものである.なお,計 算にあたってはポアソン比ツー1/6をすべての合成床 スラブに採用した.フーリエ項数は基本的に、=、=6を 採用した.実際に採用した各フーリエ項数は各図に示 した値を参照されたい.

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図-22等分布荷重を受ける四辺固定支持合成床スラ ブの最大たわみw(床スラブ中央)算定図

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図-20中央集中荷重を受ける四辺固定支持合成床ス ラブの最大たわみw(床スラブ中央)算定図

’123

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図-23等分布荷重を受ける四辺単純支持合成床スラ ブの最大たわみw(床スラブ中央)算定図

(×103)Dl=E1h斗12(1-Vi)

505 221

(フーリエ項数m=、=①

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図-21中央集中荷重を受ける四辺単純支持合成床ス ラブの最大たわみw(床スラブ中央)算定図

123

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図-24中央集中荷重を受ける二方向合成床スラブ短 辺方向の曲げモーメントMxLMx2の算定図 。■・日。■。■ロ■。■■ ■■句■●●。■■■ 』■。■。■。■■日■■口■。 口①■ ●■■■■■■ロ ■■■■ 。■■■⑪。■可■■つ ロロ■■。

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琉球大学工学部紀要第46号,1993年 113 (フーリエ項数m=、=6) (フーリエ項数m=、=12)

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図-28中央集中荷重を受ける二方向合成床スラブ長 短辺中央端部のせん断力QxmQy1の算定図

123

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図-25等分布荷重を受ける二方向合成床スラブ短辺 方向の曲げモーメントMx,,Mxzの算定図 (フーリエ項数m=、=12)

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図-29等分布荷重を受ける二方向合成床スラブ長短 辺中央端部のせん断力QxLQylの算定図

123

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図-26中央集中荷重を受ける二方向合成床スラブ長辺 方向の曲げモーメントMy1,My2の算定図 (フーリエ項数m=、=,

0.06

0.05

4.結論 本論で新たに定義した等価曲げ剛性の導入により, 異なった弾性定数を有する二層複合断面からなる合成 床スラブに,既存の梁理論解や板のフーリエ級数解を 適用することが可能になった.その結果,これらの等 価曲げ剛度とフーリエ級数解を用いて,一方向及び二 方向合成床スラブのたわみと,応力に関する力学的性 状を明らかにすることができた.さらに,これらの解 析手法を用いて合成床スラブのたわみと応力に関する 算定図や影響線図を,設計の便に供するため整理した. 43210 00000 00000

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謝辞 本研究は建設省総合技術開発プロジェクト「建設事 業における施工新技術の開発」において,自動化適合 型鉄筋コンクリート構法(Automation-orientedRein.

123

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図-27等分布荷重を受ける二方向合成床スラブ長辺 方向の曲げモーメントMy1,My2の算定図 ■口■②。■ 几 ■ ■■』口 ■ ■■■■●■■

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(11)

山川・iIill・IH中:合成床スラブの弾`性たわみと応力に関する解析的研究 114 (その1床型枠工法の基本形態およびARC床構 法の設計基本方針),',日本建築学会大会学術講演 梗概集(北陸),pp815-816,1992年8月. 5)中込昭,馬場明生,他3名:“自動化適合型鉄筋 コンクリート構法の開発(18)床構法の開発(その 2ARC床構法のフイージビリテイスタデイ)", 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸L pp817-818,1992年8月一 6)山川哲雄:“梁理論に対する直交異方性弾性板 (Scheibe)理論とAiryの応力関数を用いた基礎 的検討,,,日本建築学会構造系論文報告集第438 号,pp、117-120,1992年8月. 7)東洋一,小森清司:“建築構造学大系11平板構 造",彰国社,1974年3月. 8)小森清司,林誠:“部分荷重をうける周辺固定床 板の荷重の偏在による影響について,,,日本建築 学会中国・九州支部研究報告第7号,ppl29 -132,1987年3月. 9)坪井善勝:“平面構造論,,,丸善,1955年9月. 10)坪井善勝:“建築学大系9-1建築弾塑性学,',彰 国社,1969年7月. 11)StephenP、Timoshenko,S、WoinowskyKrieger: “ThoryolPlatesandShells''1Mcgraw-HillKoga‐ kusha,1959 forcedConcreteConstructions,略してARC構法)分科 会に設けられた型枠鉄筋材料評価WG(委員長・山本 康弘・東京都立大学教授)から与えられた研究課題の 一つである.本研究のきっかけと,その環境を用意し ていただいた建設省建築研究所・施工管理研究官・馬 場明生博士に感謝の意を表します. 参考文献 1)馬場明生,他5名:“自動化適合型鉄筋コンクリ ート構法の開発(1)研究計画と開発目標",日本 建築学会大会学術講演梗概集(東北ハ pp115-116,1991年9月. 2)渡部嗣道,馬場明生,松島泰幸:“自動化適合型 鉄筋コンクリート構法の開発(3)型枠・鉄筋構 工法の開発(その1コンクリート系板補強複合 材料の面外曲げ性状に関する一考察)',,日本建築 学会大会学術講演梗概集(東北Lpp、119-120, 1991年9月. 3)馬場明生,他5名:“自動化適合型鉄筋コンクリ ート構法の開発(10)構法システムの提案(その 1構法システムの概要),,,日本建築学会大会学 術講演梗概集(北陸),pp801-802,1992年8月. 4)長谷川直司,馬場明生,他3名:“自動化適合型 鉄筋コンクリート構法の開発(17)床構怯の開発

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