論
文
日 本 物 流 学 会 ジ ャ ー ナ ル 第3号(1994) pp41-60物 流EDIに
関 す る 一 試 論
下
英 晴
三菱電機(株)
要
旨
EDI (Electronic Data Interchange: 電 子 デ ー タ 交 換)は 、 既 に 金 融 取 引 を は じ め 、 多 くの 分 野 で 様 々 に 活 用 さ れ て い る が 、 日常 物 流 業 務 へ のEDIの 活 用(物 流E DI)は ま だ 不 充 分 で あ る 。 他 方 で 、 技 術 革 新 と 無 在 庫 経 営 の 副 産 物 と し て 発 生 し た 日常 物 流 業 務 面 の 負 荷 が 、 社 会 的 に も 大 き な 問 題 に な り 、EIAJな ど 多 くの 業 界 で 物 流EDIの 重 要 性 に 関 す る コ ン セ ン サ ス が 形 成 さ れ つ つ あ る 。 そ して 残 され た課 題 は 「ど うす れ ば 、 取 引 先 を含 め た コス トミニ マ ム が 達 成 で き る の か?」 とい う方 法 論 に移 っ て い る 。 こ こ で大 切 な こ とは 、発 注 者 も、受 注 者 も、 更 に路 線 会 社 も、 こ れ ま で 自社 の利 益 だ け を追 求 して 自社 の シス テ ム 改 善 を図 っ て きた こ とが 、 結 果 的 に は 社 会 的 な不 経 済 を生 ん で い る とい う反 省 で あ る。 そ して 次 に大 切 な こ とは 、 お 互 い の 日常 業 務 に 関 す る相 互 理 解 を深 め 、 つ ぎに お互 い に譲 る べ きは譲 り合 う精 神 で あ る。 こ の試 論 は 、 三 者 が お 互 い の 妥 協 点 を探 る一 つ の 試 み で あ る 。 こ の試 論 が 、 社 会 的 な コ ンセ ンサ ス を得 る た め の タ タキ 台 の 一 つ と して 活 用 され る こ とを心 か ら念 願 す る 次 第 で あ る 。
Some
Discussions
on the
Logistics
- Standards
Hideharu Shimo
MITYUBISHI
ELECTRIC
CORPORATION
ABSTRACT
The EDI
(Electoronic
Data Interchage)
systems have been already applied to many
problems in industries like banking trade. But, in the field of logistics,
the
applica-tions of EDI systems have not been fully utilized as yet.
Since many problems has been,
on the hand, produced in the relation to the heavy
load of daily logistics operations which has been produced as a by-product of the
innovation
of information
technology
and minimum
inventory policy.
The consensus
on the importance
of LOGISTICS-STANDARDS
has been formed in EIAJ
(Electronic-Industries Association
of Japan)
and many other industries.
An unsolved
problem is as ffollws
"How can we accomplish
the COST
-MINIMUM
from suppliers to purchasers?"
The most important is, that, if purchasers,
suppliers and transporters would alter
the present selfish standpoint of view, the present social disadvantage could be
reduced. We should understand more about daily logistics operations among them
and should compromise
each other as much as possible.
This paper is a result of many trials to find out some common
ground based on
EDI systems.
The proposal made in this paper would be taken up as a definite plan to get the
social consensus.
1. 物 流EDIの 現 状 と 課 題 一 企 業 、 あ る い は企 業 グ ル ー プ の 枠 を超 え た コ ン ピ ュ ー タ ・ネ ッ トワー ク に よ って 企 業 間 の 取 引 を行 うた め のEDIは 、 現 在 、 既 に金 融 取 引 を は じめ 、 多 くの 分 野 で様 々 に 活 用 され て い る。 しか しなが ら、 物 流 分 野 につ い て は 受 発 注 デ ー タのEDIが 標 準 化 され 、 実 用 化 さ れ て い る だ け で 、 受 注 者(納 入者)の 出 庫 業 務 か ら、運 送 者 を経 由 して発 注 者 の検 収 ・収 納 業 務 ま で の 日常 物 流 業 務 へ のEDIの 活 用(物 流EDI)は 、 残 念 なが ら まだ 実 現 され て い な い 。 他 方 で 、 主 と して 情 報 処 理 面 で の 最 近20年 間 の 飛 躍 的 な技 術 革 新 に よ り、 発 注 者 側 も受 注 者 側 も、無 在 庫 経 営 の 一 層 の徹 底 に よる 、 自社 内部(自 社 グル ー プ 内 部 を含 む 、 以 下 同様)に 限 定 した物 流 生 産 性 の 向 上 と、 精 度 の 向上 を積 極 的 に進 め て き た。 無 在 庫 経 営 は 、単 に保 管 費 用 や 在 庫 金 利 な どの物 流 コ ス トの み な らず 、 陳 腐 化 な ど の在 庫 リス ク を 回避 出 来 る点 で 、 企 業 に と っ て は大 変 魅 力 の あ る永 遠 の 課 題 で あ る。 コ ン ピュ ー タの 容 量 や 伝 送 ス ピ ー ドの 飛 躍 的 な 向 上 に よ っ て 、 各 企 業 は、 発 注 側 で は 売 れ た だ け仕 入 れ るJIT(Just In Time)仕 入 を、 受 注 側 で は 製 品 の オ ンラ イ ン リ ア ル タ イム シ ス テ ム を 、積 極 的 に導 入 して 自社 内 部 の 管 理 レベ ル を飛 躍 的 に 向 上 さ せ て きた 。 しか しな が ら、 これ らの 自社 内 部 だ け を対 象 と した 発 注 側 、 及 び受 注 側 双 方 で の 管 理 レベ ル の 向 上 は 、結 果 的 に は 日常 物 流 業 務 を小 口化 、 多 頻 度 化 、 短 納 期 化 し、 日常 物 流 業 務 面 で は 逆 に大 き な負 担 に な って きた 。 ま た 、 これ らの 改 善 が 自社 内 部 だ け の 合 理 化 を 目標 と して い た た め に 、特 に外 部 の取 引 先 に対 して は この傾 向 が 著 しい 。 こ の よ う に して 、 自社 内 部 だ け を対 象 と した 合 理 化 努 力 は 、 日常 物 流 業 務 面 で は逆 に発 注 者 側 で も受 注 者 側 で も、次 の よ う な大 きな コ ス トア ップ要 因 に な っ て きて い る 。 (1) 受 注 オ ー ダー の 小 口 化 や 多 頻 度 化 や 短 納 期 化 は 、受 注 者 側 に と っ て は 出 庫 業 務 の小 口 化 や 短 時 間集 中 、 トラ ッ ク積 載 効 率 の 低 下 等 、 発 注 者 側 に とっ て は検 収 業 務 の 小 口 化 等 、 著 しい コ ス ト上 昇 要 因 と な っ て きた 。 (2) 特 に、 主 と して 発 注 者 の 検 収 業 務 簡 素 化 の 手 段 と して 普 及 した 発 注 者 指 定 納 品 書 制 度 は 、 オ ー ダー の 小 口化 や 多 頻 度 化 に比 例 して受 注 者(納 入 者)に と っ て 耐 え られ ぬ ほ どの 負 担 と な りつ つ あ る。 (3) 又 、情 報 シ ス テ ム面 で は 、 主 と して 発 注 側 が 独 自 の プ ロ トコ ル で 発 注 す るED I (個 別EDI方 式)が 多 く、受 注 者 側 で の 受 け 入 れ ソ フ トの 複 雑 化 を招 い て い る 。 但 しこ の 点 に つ い て はEIAJ((財) 電 子 機 械 工 業 会)等 の 努 力 でEDI の 標 準 化 が 図 られ 、 ほ ぼ 実 用 の レベ ル に達 して い る。
今 後 と も引 き続 き強 化 され て ゆ くで あ ろ う 、技 術 革 新 と無 在 庫 経 営 の 副 産 物 と して 発 生 す る これ らの コス トア ップ要 因 を排 除 し、 そ して そ れ だ け に と ど ま らず 、逆 に 物 流 生 産 性 の 向 上 に 結 び付 け よ う とい う の が 、 こ こ で 言 う 「物 流EDI」 の 最 大 の狙 い で あ り、 課 題 で あ る。 2. 日 常 物 流 業 務 の 特 徴 EDIの 機 能 を有 効 に活 用 す る とい う観 点 か ら見 た 場 合 、 日常 物 流 業 務 は 次 の よ う な特 徴 を備 え て い る 。 2.1. 日常 物 流 業 務 は 本 質 的 に 一 貫 作 業 で あ り、 帳 票 の 共 有 化 が 有 効 で あ る 。 日常 物 流 業 務 そ の も の は発 注 者 で あ れ 、受 注 者 で あ れ 、又 運 送 者 で あ れ 、 「正 確 ・ 迅 速 ・安 全 」 に現 品 を管 理 す る とい う 目的 は 、 全 く共 通 で あ る 。 又 、 あ る複 数 の 製 品 が 特 定 の 受 注 者 か ら特 定 の 発 注 者 に納 入 され る場 合 、 受 注 者 が ピ ッキ ン グ して 出荷 口 で 運 送 者 に 引 渡 し、 運 送 者 は受 け 取 っ た 製 品 を発 注 者 に届 け 、 発 注 者 は引 取 っ た製 品 を生 産 ラ イ ンに投 入 す る。(発 注 者 が 流 通 業 の 場 合 は、 引 き取 っ た 製 品 を販 売 す る)。 これ が 日常 物 流 業 務 で あ るが 、受 注 者 も運 送 者 も、 更 に は発 注 者 も、 そ れ ぞ れ 立 場 の 差 が あ る に もか か わ らず 、 納 入 され る製 品 を管 理 す る方 式 や作 業 内 容 は 、 三 者 と も基 本 的 に は 同 じで あ る。 と こ ろ が 、 一 貫 作 業 で あ る は ず の こ の 日常 物 流 業 務 を、 三 者 が そ れ ぞ れ 別 々の 帳 票 で 分 断 して管 理 して い るの が 残 念 なが ら現 実 の姿 で あ る 。 従 っ て 、 単 一 の 帳 票 を三 者 が 共 同 利 用 す る事 に よ っ て 一 貫 作 業 が 可 能 で あ り、 又 そ れ に よ っ て 三 者 と も非 常 に効 率 化 や 精 度 向 上 が 進 む とい う特 徴 が あ る。 2.2. 日常 物 流 業 務 は情 報 と現 品 の 同 期 化 が 常 に要 求 され るの で 、荷 札 方 式 が 有 効 で あ る 。 我 々 は 、 こ れ まで な ん らか の 指 示伝 票 を中 心 と して 現 品管 理 を行 っ て きた 。 しか し そ の た め に は伝 票 と現 品 との カ ル タ トリ(現 品 探 し)を 出庫 、 搬 出 、検 品 、積 込 み 、 引 渡 し、 検 品 、 検 数 、 収 納 とい う各 段 階 で何 度 も繰 り返 す こ とが 必 要 に な り、 そ れ が 物 流 生 産 性 の 向 上 と ミス の撲 滅 を 困 難 に して き た。 大 手 路 線 会 社 が 採 用 して い る、 荷 札 及 び荷 札 に表 示 したバ ー コ ー ドに よ る現 品 管 理 方 式 は 、 ミス の 原 因 に な り易 い 伝 票 と現 品 との カ ル タ トリ(現 品探 し)を ほ ぼ撲 滅 で き る とい う点 で 、 受 注 者 に と って も、発 注 者 に と っ て も、 合 理 的 な管 理 方 式 で あ る 。 こ の 点 で は 、 受 注 者 側 か ら次 の よ うな 反 論 が 出 るか も知 れ な い 。 「確 か に 、発 注 者 と路 線 会 社 は バ ー コ ー ドサ ー チ だ け で 検 品 が 出 来 、 更 に発 注 者 は
そ の 荷 札 に検 査 要 否 や納 入 品 の 保 管 エ リヤ が 表 示 さ れ て い れ ば 、 う ま くゆ け ば投 入 迄 一 枚 の 荷 札 で 一 貫 作 業 が 出 来 る とい う大 き な メ リ ッ トが 期 待 で きる 。 しか し、最初 に 荷 札 を作 成 して 貼 り付 け る受 注 者 に とっ て は 、 これ ま で路 線 会 社 委 託 分 だ け に限 られ て い た 荷 札 が 全 件 に拡 大 して 、受 注 者 側 の 負 担 が従 来 よ りも何 倍 も大 き くな る の で は な い か 」 この 点 は 、 従 来 の伝 票 主 体 の 出 荷 作 業 を前 提 とす れ ば 、 確 か に そ の 通 りで あ る。 しか し、 今 や 最 近 の技 術 革 新 に よ っ て 、 配 車 計 画 の 自動 化 や 、荷 札 の 自動 作 成 が 可 能 に な っ た現 在 で は 、従 来 の ピ ッ キ ン グ リス ト(又 は 出庫 伝 票)の 機 能 を荷 札 に移 す こ と に よ っ て 、 従 来 受 注 者 の 倉 庫 内 で何 度 も行 わ れ て い た 現 品 と伝 票 と の カ ル タ トリ が 撲 滅 で きる た め 、 逆 に 受 注 者 も荷 札 出荷 方 式 に よ っ て 一 層 の 合 理 化 が 期 待 で き る の で あ る。 現 実 に、 受 注 者 の 一 部 で は既 に 、 荷 札 出 荷 方 式 を採 用 して 成 功 して い る企 業 もで て い る の で あ り、技 術 革 新 に伴 う発 想 の転 換(パ ラ ダ イ ム シ フ ト)が 求 め られ て い る と 言 え よ う。 2.3. 日常 物 流 業 務 の 最 小 管 理 単 位 は 個 々 の ケ ー ス単 位 で あ る。 出庫 業 務 か ら輸 送 業 務 を経 て検 収 業 務 まで 、 日常 物 流 業 務 の 対 象 とな る現 品 は ほ と ん どの業 界 で は何 らか の ケ ー ス に収 納 さ れ 、 こ の ケ ー ス 単 位 で 管 理 され て い る 。 こ こ で 言 う 「ケ ー ス 」 とは 、 発 注 者 と受 注 者 に と って は 、原 則 と して 同 一 品 番 を収 納 した梱 包 ケ ー ス を示 す 。 従 っ て 、 そ の ケ ー ス に は 同 一 品 番 の 製 品(発 注 者 に と って は部 品 、 以 下 同様)が 複 数 個 収 納 され る場 合 もあ る 。 又 、 運 送 者 に と って は 、納 入 業 務 を委 託 され た貨 物 の 梱 包 ケ ー ス を示 す 。 運 送 者 に と っ て は 、 そ の梱 包 ケ ー ス の 内 容 は ほ とん ど ブ ラ ッ クボ ック ス で あ る。 他 方 で 、 発 注 者 も、 受 注 者 も、 路 線 会 社 も、 そ れ ぞ れ に 自社 の 管 理 の基 本 とな る キ イ コー ドを持 っ て い る。 具体 的 に言 え ば 、発 注 者 は発 注 番 号 で 、 受 注 者 は受 注 番 号 で 、 又 路 線 会 社 は 送 り状 番 号 で 、 自社 の シス テ ム を管 理 して い る。 そ の た め に 、 三 者 共 、 こ れ まで は 自社 の キ イ コー ドを 日常 物 流 業 務 の キ イ コー ドと して 直 接 使 い 、 帳 票 に表 示 す る こ とを取 引 先 に 強 制 す る場 合 が 多 く、 こ の こ とが 帳 票 類 の 標 準 化 や 共 用 化 を 困 難 に して きた 。 しか し、 現 品 管 理 の最 小 管 理 で あ る この ケ ー ス 毎 に三 者 に とっ て 一 年 以 上 ユ ニ ー ク な管 理 番 号(ケ ー ス番 号)を 受 注 者 が 採 番 して表 示 し、 そ れ を三 者 が 共 用 す る こ とに よ っ て 、 こ の 障 害 を ほ とん ど克 服 で きる 。
3. 物 流 規 約 の 要 件 受 注 者 の 出 荷 指 示 か ら、 発 注 者 の 検 収 あ る い は投 入 まで の 幅 広 い 日常 物 流 業 務 の 合 理 化 を進 め る た め に は 、 単 に デ ー タ交 換 の 標 準 化 と い う意 味 で のEDI化 だ けで は 不 充 分 で あ り、EDIを 前 提 と して 三 者 が お互 い に守 るべ き 日常 物 流 業 務 自体 の約 束事 、 つ ま り、 「物 流 規 約 」 を定 め て 製 造 業 全 般 、更 に は 流 通 業 界 な ど も含 め て な るべ く幅 広 い業 界 で の コ ンセ ンサ ス を得 る こ とが ど う して も必 要 で あ る。 しか し、 この 物 流 規 約 が社 会 規 約 と して 広 く世 の 中 に受 け 入 れ られ る た め に は 、 第 一 に 、 そ の規 約 が 関係 者 が 少 し努 力 す れ ば 、 皆 が 「守 れ る規 約 で あ る 」 こ と、 第 二 に 、 そ れ を守 る こ と に よ っ て 、 関 係 者 が 公 平 に 「成 果 が 得 られ る 」 こ と、 第 三 に、 社 会 経 済 面 や 環 境 面 の 合 理 性 、 い わ ゆ る 「マ ク ロの合 理 性 が あ る 」 こ と、 な どが 不 可 欠 で あ る 。 物 流 規 約 の必 要 条 件 を次 に具 体 的 に列 記 して説 明 す る。 3.1. 普 遍 性 (1) 最 近 の技 術 レベ ル で対 応 す れ ば 、 製 造 業 界 か ら流 通 業 界 ま で か な り幅 広 い業 界 で 実 現 が 可 能 で あ る こ と。(実 現 可 能 性) (2) 事 故 な どで 、EDI(デ ー タ交 換 等)に 支 障 が 生 じて も、 日常 物 流 実 務 面 で は 最 低 限 、 現 行 の 効 率 と精 度 を保 証 で き る こ と。(耐 久 力) (3) このEDIシ ス テ ム は徐 々 に ビ ジ ネ ス 社 会 に広 ま っ て い く、 とい う性 格 を持 つ 関係 で 、EDIシ ス テ ム と非EDIシ ス テ ム とが 同一 企 業 内 で 、 あ る い は 同 一 事 業 所 内 で 、物 流 実 務 面 で の 併 存 が 可 能 で あ る こ と。(併 存 性) 3.2. ミク ロ の 合 理 性 (1) 発 注 者 、 受 注 者 、 及 び 運 送 者 の 三 者 が他 者 の 作 成 した帳 票 と情 報 を共 有 して 、 そ れ ら を あ た か も自 己 の 物 と して活 用 す る こ とに よ っ て 、 自己 の物 流 合 理 化 の 成 果 を 、 自 己 の 努 力 に応 じて獲 得 で き る こ と。(帳 票 と情 報 の 共 有 化) 3.3. マ ク ロ の 合 理 性 (1) この 規 約 に参 加 しな い 、 あ る い は 、 で き ない 事 業 者 も含 め て 、 経 済 的 な弱 者 に 、 過 大 な 負 担 を か け な い 、 で きる だ け公 正 な 規 約 で あ る こ と。(公 正 性) (2) こ の規 約 を三 者 が 遵 守 す る こ と に よ っ て 、 そ れ ぞ れ の 物 流 合 理 化 の 成 果 を 、 で き る だ け 三 者 が 公 平 に享 受 で きる こ と。(公 平 性) (3) この 規 約 を 三 者 が 遵 守 す る こ と に よ っ て 、社 会 全 体 と して の コス ト ミニ マ ム も
同 時 に達 成 で き る こ と。(マ ク ロ経 済 性) (4) こ の 規 約 を三 者 が 遵 守 す る こ とに よ っ て、 路 線 会 社 の 活 用 な ど を通 じて 、 結 果 的 に交 通 渋 滞 や排 ガ ス 問題 な ど社 会 問 題 の解 消 に少 しで も役 に立 つ こ と。(社 会 性) 4. 物 流 規 約 の 基 本 的 な フ レ ー ム ワ ー ク この 規 約 の基 本 的 な フ レー ム ワー ク は 、次 の 三 点 で あ る。 (1) 帳 票 の共 用 化……… 〔資 料―1〕 帳 票 共 用 化 モ デ ル 受 注 者 が 出荷 確 定 情 報 に 基 づ い て作 成 す る 帳 票(納 入 荷 札 、 及 び納 入伝 票)を 、 受 注 者 の 出 庫 業 務 か ら、 路 線 会 社 の 輸 送 業 務 を経 て 発 注 者 の 検 収 搬 入 業 務 まで 、 一 貫 し て三 者 が 共 用 す る 。 * 帳 票 は現 品 管 理 上 必 要 最 小 限 に 止 め 、且 つ 一 貫 して 三 者 が 共 用 す れ ば 、 現 在6 種 類 の 帳 票 が2種 類 まで 削 減 出 来 る。 この こ とは 、 単 に作 成 費 用 だ け の 問 題 で は な く、 現 場 作 業 の 簡 素 化 や 精 度 向 上 な ど に大 き く影 響 す る 。 (2) ケ ー ス 番 号 (PACKAGE-I/D)の 共 用 化……… 〔資 料―1〕 帳 票 共 用 化 モ デ ル 前 項 の 各 段 階 で 、 三 者 が 現 品 を管 理 す る 為 の キ イ コ ー ドを ケ ー ス 番 号 に一 元 化 し、 そ れ をバ ー コ ー ド化 して 三 者 が 共 用 す る 。 * ケ ー ス 番 号 を 三 者 が 共 用 で き る た め の 条 件 と して 、 ケ ー ス 番 号 は 三 者 に と っ て 一 年 以 上 のユ ニ ー ク性 を保 証 出 来 る体 系 に す る必 要 が あ る(6 .5.2参 照) (3) 出 荷 確 定 情 報 な どの 共 用 化 受 注 者 が 出 荷 確 定 情 報 を所 定 の 時 刻 ま で に路 線 会 社 、 及 び発 注 者 に伝 達 す る こ と に よ って 、 そ れ ぞ れ の 段 階 で 三 者 が 情 報 を共 用 化 す る 。 * 路 線 会 社 は 、 出 荷 確 定 情 報 に基 づ く手 配 番 号 を 、 自社 の 送 り状 番 号 と リ ン クす る事 に よ って 出 荷 確 定 情 報 を 共 用 化 す る 。 * 発 注 者 は 、 受 注 者 が 提 供 す る発 注 者 の納 入 指 示 番 号 と リ ン ク した ケ ー ス番 号 で 出 荷 確 定 情 報 を共 用 化 す る。 5. 行 動 規 約 物 流EDIへ の 参 加 企 業 が 遵 守 す べ き行 動 面 の規 約 は 、 次 の 通 り。 5.1 .発 注 者(検 収 者)の 義 務 (1) 物 流EDIに 参 加 した 受 注 者 に対 して は 、 指 定 納 品 書 を廃 止 す る 。
* 荷 札 の バ ー コ ー ド を ス キ ャ ン し て 、 入 着 予 定 情 報 で 検 収 し入 着 計 上 す る 。 (2) 発 注 時 に 、 納 入 伝 票 と荷 札 に 表 示 す る 必 須 項 目 を所 定 の フ ォ ー マ ッ ト に 編 集 し て 受 注 者 に 提 供 す る 。 (6. 2. 3. 及 び6. 3. 3 参 照) (3) 現 品 を 受 領 し た 時 点 で 、 納 品 書 に 受 領 印 を押 印 の 上 、 納 入 者 、 あ る い は 路 線 会 社 に 返 却 す る 。 (4) 荷 札 に バ ー コ ー ド表 示 さ れ た ケ ー ス 番 号 で 、 現 品 を 検 品 で き る 情 報 シ ス テ ム を 準 備 す る 。 5.2. 受 注 者(納 入 者)の 義 務 (1) 納 入 伝 票 、 及 び 荷 札 に 、 発 注 者 ・路 線 会 社 用 の 必 須 項 目 を 標 準 パ タ ー ン に 従 っ て 表 示 す る 。 (6. 2. 3. 及 び6. 3. 3. 参 照) (2) 出 荷 確 定 情 報 を 、 所 定 フ ォ ー マ ッ トで 所 定 時 刻 ま で に 発 注 者 、 及 び 路 線 会 社 に 提 供 す る 。 (3) 荷 札 に バ ー コ ー ド表 示 さ れ た 、 PACKAGE-I/D(ケ ー ス 番 号)で 、 現 品 を 検 品 で き る 情 報 シ ス テ ム を準 備 す る 。 (4) 品 名 ラ ベ ル(又 はJANコ ー ド)を ケ ー ス 毎 に 表 示 す る と と も に 、 出 庫 時 点 で の 検 品 を 実 施 す る 。(荷 札 貼 り間 違 い の 防 止) 5.3. 中 間 の 受 ・発 注 者 の 義 務 (2) そ の 商 品 に 関 す る最 初 の発 注 者(検 収 者)と 、最 終 の 受 注 者(納 入 者)の 問 に 、 デ ー タ処 理 面 で 中 間 商 社 等(中 間 の受 ・発 注 者 と言 う)が 介 在 す る場 合 、 中 間 の 受 ・発 注 者 は 、 そ の 「最 初 の発 注 者(検 収 元)の 発 注 番 号 等 」 の必 須 項 目 を 順 次 受 け 渡 す 。 * 現 実 の取 引 で は 、 商 取 引 だ け の 中 間 商 社 が 介 在 す る場 合 が 多 い。 この 場 合 で も、 最 終 の 受 注 者(納 入 者)は 最 初 の発 注 者(検 収 者)が 必 要 とす る項 目 を 出 荷 確 定 情 報 に 付 加 して 最 初 の発 注 者(検 収 者)に 伝 達 す る 必 要 が あ る。 5.4. 路 線 会 社 の 義 務 (1) 納 入 伝 票 に 、 自社 の 送 り状 番 号 をバ ー コー ドで プ リ印 刷 して 、 納 入 者 の所 定 様 式 で 、受 注 者 に提 供 す る。(納 入 者 側 で 納 入 伝 票 を プ リ ン トす る場 合) (2) 着 店 コー ド等 、 納 入 伝 票 と荷 札 に 表 示 す べ き項 目 を、 事 前 に 受 注 者(納 入 者) に提 供 す る。 (3) 現 品 を受 領 した 時 点 で 、 納 品 書 に 受 領 印 をサ イ ン して 発 荷 主(納 入 者)に 返 却 す る。
(4) 荷 札 にバ ー コー ド表 示 され た ケ ー ス番 号 で 、 現 品 を検 品 で きる情 報 シ ス テ ム を 準 備 す る。 * 標 準 荷 札 に表 示 され た ケ ー ス 番 号 を、 自 己 の 貨 物 番 号 と して 収 集 し、 納 入 まで の 管 理 を行 う。(少 な く と も、発 店 で の 積 込 み検 品 は行 う。) (5) 発 注 者 あ る い は受 注 者 が 、 ケ ー ス 番 号 又 は 手 配 番 号 で 、 路 線 会 社 の 「追 跡 シ ス テ ム 」 に直 接 ア ク セ ス で き る体 制 を とる 。 6. 帳 票 規 約 物 流 EDIへ の参 加 企 業 が 遵 守 す べ き帳 票 面 の規 約 は 、 次 の通 り。 6.1. 帳 票 と表 示 項 目 納 入 業 務 面 で 、 現 品 を正 確 、迅 速 、 且 つ安 全 に管 理 す る た め に 、 三 者 は2種 類 の 帳 票 を共 用 す る 。 これ ら は 、 納 入 ユ ニ ッ ト(一 口)を 示 す DELIVERY-1/D用 の 帳 票(納 入 伝 票)と 、 ケ ー ス 毎 の 取 扱 要 領 を示 す PACKAGE-I/D用 の 帳 票(荷 札)で あ る。 6.2、 納 入 伝 票 (DELIVERY-I/D)……… 〔資 料-2〕 納 入 伝 票 パ タ ー ン 三 者 の た め に納 入 者 は 、 当 日出荷 分 の 送 り先 毎(一 口 毎)に 所 定 部 数 の納 入 伝 票 を 発 行 す る。 * 納 入 伝 票 の 目 的 は 主 と して企 業 間 、 あ るい は部 門 間 の 受 渡 し確 認 用 、 及 び 現 品 の 盗 難 な ど を含 む トラブ ル対 処 用 で あ り、現 品 管 理 は荷 札 を中心 に進 め られ る。 尚 、 こ の納 入 伝 票 は 、 純 粋 理 論 的 に は 削 除 が 可 能 で あ る。 しか し、 一 般 的 に は 伝 送 トラブ ルや 現 品 の 盗 難 等 の発 生 に伴 う臨 時 対 応 や 、 原 因調 査 、 責 任 判 定 な どの た め に、 荷 札 とは 別 に 、 この 帳 票 が 実 務 面 で 当 面 は必 要 で あ る。
6.2.1. 標 準 セ ッ ト 各 セ ッ トの 伝 票 名 称 、 及 び 使 用 目 的 は 、 次 の 通 り三 者 で 統 一 す る 。 6.2.2. 表 示 エ リア 、 及 び 伝 票 サ イ ズ 納 入伝 票 に は 、 納 入 者 用 、 発 注 者 用 、 運 送 者 用 、 及 び 共 通 用 の エ リア を設 け る。 表 示 項 目 の表 示 位 置 は、 納 入 伝 票 パ タ ー ン(資 料 一2)に 従 う。 ま た 、 サ イ ズ は 受 注 者 の 任 意 とす るが 、伝 票 実 務 面 か ら10イ ンチ ×5イ ンチ 以 下 を 目安 とす る。 6.2.3. 表 示 項 目の 内 容 前 項 表 示 項 目 の 内 容 は 、 別 途 定 め る納 入 伝 票 表 示 項 目一 覧 表 に従 う。 * 発 注 者 エ リ ア の表 示 項 目は 、 発 注 者 が 納 入 指 示 時 点 で 所 定 の桁 数 に編 集 して受 注 者 に伝 達 す る。(納 入 者 は そ の ま ま所 定 の エ リア に 表 示 す る) * 納 入 者 エ リ アの 表 示 項 目 、 及 び桁 数 は納 入 者 の 任 意 とす る。 6.3. 荷 札(PACKAGE-1/D)……… 〔資 料-3〕 荷 札 と納 入 伝 票 の 関 連 納 入 者 は 、 三 者 の 為 に 、 ケ ー ス毎 に一 枚 の 荷 札 を貼 る 。 出 荷 形 態 は 一 般 的 に ケ ー ス 出荷 、 端 数 出 荷 、再 梱 出荷 、 大 量 出 荷 の 四 種 類 に分 け ら れ 、 そ れ ぞ れ の 目的 に合 わ せ た荷 札 を貼 る。 6.3.1. 荷 札 の種 類……… 〔資 料 −4〕 納 入 荷 札 パ タ ー ン 荷 札 に は,そ の用 途 に応 じて次 の4種 類 を設 定 す る 。 〔資 料 −5〕 納 入 荷 札 サ ンプ ル (1) 標 準 荷 札(単 体 梱 包 品 用) 同 じ商 品 の 「一 個 入 りケ ー ス 」 又 は 「複 数 個 入 りケ ー ス 」 をそ の ま まの 荷 姿 で納 (注) ○ 印 は 、 そ の 帳 票 の 活 用 主(又 は部 門)を 示 す 。
入 す る場 合 に 、 そ の ケ ー ス 毎 に 一 枚 の標 準 荷 札 を貼 る 。 (2) 代 表 荷 札(大 量 出 荷 品 用) 納 入者 は一 口 当 た り一 商 品 で20ケ ー ス 以 上 に な る等 、 多 ケ ー ス に な る た め 、荷 札 貼 り作 業 が 大 き な負 担 に な る場 合 は 、 同 一 の 商 品毎 に一 枚 の代 表 荷 札 を貼 る こ と が で き る。(発 注 者 と路 線 会 社 の 事 前 了 解 が 必 要) * 代 表 荷 札 を使 用 す る 場 合 の規 約 ア.代 表 荷 札 に は 、 「代 表 荷 札 で あ る 旨の 表 示 」 をす る 。 イ.代 表 荷 札 に は 、 総 梱 数 と は別 に そ の 商 品 の ケ ー ス数 を表 示 す る(又 、 そ の ケ ー ス 数 は総 梱 数 に加 え る。) ウ.納 入 伝 票 に代 表 荷 札 を使 用 して い る 旨 の表 示 をす る 。 (3) 内装 荷 札(集 合 梱 包 時 の 内 装 ケ ー ス用) 輸 送 上 の都 合 な どで 再 梱 包 す る場 合 に は、 納 入者 自身 、 及 び検 収 者 の た め に 、 外 装 ケ ー ス に収 納 され て い る ケ ー ス(内 装 ケ ー ス)毎 に 、 一 枚 の 内 装 荷 札 を貼 る。 * 内装 荷 札 を使 用 す る 場 合 の規 約 ア.内 装 荷 札 に は 、 「内装 荷 札 で あ る 旨 の表 示 」 をす る 。 イ.内 装 荷 札 に は 、 「住 所 を表 示 しな い 」等 、標 準 荷 札 との 区 別 を 明確 にす る。 (納 入 者 の 出荷 ミス 防止 の た め) (4) 外 装 荷 札(集 合 梱 包 時 の 外 装 ケ ー ス用) 輸 送 上 の 都 合 な どで 、再 梱 包 す る 場 合 に は 、 再 梱 した 外 装 ケ ー ス 毎 に 、外 装 荷 札 を 貼 る。 * 外 装 荷 札 には 、 「外 装 荷 札 で あ る 旨 の 表 示 」 をす る と と も に、 そ の外 装 ケ ー ス に 入 っ て い る 「商 品 の 明 細 」 を表 示 す る。(納 入 者 用 に) 6.3.2. 表 示 エ リア 、 及 び 荷 札 サ イ ズ 荷 札 に は 、 納 入 者 用 、 発 注 者 用 、 運 送 者 用 、 及 び共 通 用 等 の エ リ ア を設 け 、 表 示 項 目 の 位 置 は 、 納 入 荷 札 パ ター ン (資 料 一4)に 従 う。 又 、荷 札 の サ イズ は受 注 者 の任 意 とす る 。 6.3.3. 表 示 項 目の 内 容 前 項 表 示 項 目の 内容 は 、別 途 定 め る 納 入 荷 札 表 示 項 目一 覧 表 に従 う。 * 発 注 者 エ リア の 表 示 項 目 は 、 発 注 者 が 納 入指 示 時 点 で 所 定 の 桁 数 に編 集 して受 注 者 に伝 達 す る。 (納 入者 は そ の ま ま所 定 の エ リ ア に表 示 す る。) * 納 入 者 エ リア の 表 示 項 目 、 及 び桁 数 は 原 則 と して 納 入 者 の 任 意 とす る 。
6.4. 品 名 ラ ベ ル (PRODUCT-I/D) 納 入 者 は 、 納 入 者 自 身 、 及 び 発 注 者 の た め に 、 そ の 商 品 の 内 容 を 示 す 背 番 号 (PRODUCT-I/D)を ケ ー ス 又 に ラ ベ ル(品 名 ラ ベ ル と 言 う)、 又 は ソ ー ス マ ー キ ン グ で 表 示 す る 。 但 し、JANコ ー ド を 持 つ 場 合 はJANコ ー ドを 表 示 す る 。 6.5. 帳 票 の キ イ コ ー ド 納 入 伝 票 と荷 札 に バ ー コ ー ド表 示 す る キ イ コ ー ドは 、 次 の 通 りで あ る 。 6.5.1. 納 入 伝 票 の キ イ コ ー ド 路 線 会 社 に 運 送 委 託 す る 場 合 に 限 っ て 、 納 入 伝 票 に は 路 線 会 社 の た め に そ の 路 線 会 社 の 送 り状 番 号 を バ ー コ ー ド表 示 す る 。(路 線 委 託 以 外 は 、 自 由 使 用) * こ の 送 り状 番 号 は 、 技 術 面 の 制 約 か ら路 線 会 社 毎 の コ ー ド体 系 に 従 っ て 路 線 会 社 が プ リ 印 刷 す る 。(納 入 者 側 で 納 入 伝 票 を プ リ ン トす る 場 合) 6.5.2. 荷 札 の キ イ コ ー ド 荷 札 に は 、 必 ず 三 者 に と っ て 「一 年 以 上 ユ ニ ー ク な 」 ケ ー ス 番 号 を 次 の 体 系 で 受 注 者 が 採 番 し、バ ー コ ー ド表 示 す る 。
納入者の企業
I/D番 号(6)納入者の手配番号
(9) 外 装 ケ ー ス の 荷 札 連 番(2) 内 装 ケ ー ス の 連 番(2) * 納 入 者 の 企 業I/D番 号(6)は 、EDIセ ン タ ー に 登 録 さ れ た 納 入 者 の 企 業 体 番 号 を 使 用 す る 。 * 手 配 番 号 体 系 は 、 受 注 者 の 任 意 と す る 。 例 え ば 次 の 体 系 が 考 え ら れ る 。 連 番6桁 を 確 保 す る こ と に よ っ て 、1日 当 た り 1,000ケ 所 の 送 り先(1,000口)に 納 入 す る 事 業 所 の 場 合 は 、 約3年 間 は ユ ニ ー ク 性 を 保 証 で き る 。 事 業 所 コ ー ド(3) 事 業 所 内 の 手 配 連 番(6) * 荷 札 の バ ー コ ー ドモ ー ドは 当 面 、NW-7と す る 。 こ の 理 由 は 、 路 線 会 社 が ほ と ん ど例 外 な くNW-7を 採 用 し て い る た め で あ る 。 路 線 会 社 に と っ て は 、 ほ ん の 一 部 の 取 引 先 で あ るEDI参 加 者 の た め に 、 現 有の 全 て の ス キ ャ ナ ー に つ い て 、 他 の モ ー ド(CODE-39な ど)も 読 め る よ う に す る に は あ ま り に も 負 担 が 大 き い 。 そ の 反 面 、 発 注 者 と 受 注 者 側 はCODE-39が 一 般 的 で あ る が 、 物 流EDIの 導 入 時 点 で 両 方 読 め る よ う に ス キ ャ ナ ー を セ ッ トす る だ け で 済 む か ら で あ る 。 6.5.3. 品 名 ラ ベ ル 等 の キ イ コ ー ド 品 名 ラベ ル に は 、受 注 者 品 番 をCODE39で バ ー コ ー ド表 示 す る 。 (但 し、JANコ ー ドを持 つ 場 合 は所 定 のJANコ ー ド規 約 に従 う) 7. 物 流EDIの 導 入 メ リ ッ ト 物 流EDIへ の 参 加 企 業 が獲 得 出 来 る主 な 導 入 メ リ ッ トを整 理 す る と、 次 の通 りで あ る 。 尚 、 こ こ で 示 す 導 入 メ リ ッ トは一 般 論 で あ り、 こ こ に表 示 して い な い 効 果 が 発 生 す る場 合 も多 い と思 わ れ る。 又 、 当 然 の こ とな が ら具 体 的 な メ リ ッ トの大 き さ は 、個 々 の 企 業 毎 の現 在 の 技 術 レベ ル と シス テ ム の 内容 に よっ て 異 な る こ とは も ち ろ ん 、短 期 的 に は 現 有 シ ス テ ム の切 替 費 用 も考 慮 す る必 要 が あ り、 企 業 毎 に様 々 で あ る。 しか しな が ら、 ほ ぼ 共 通 的 な メ リ ッ トで あ る 「カ ル タ トリ作 業 の 廃 止 」 「検 品作 業 の 自動 化 」 「現 品 と情 報 の 同期 化 」 「出荷 確 定 情 報 の共 有 化 」 な どだ け で も、定 性 的 、 あ る い は定 量 的 に も大 きな効 果 が期 待 で きる こ とは 、充 分 ご理 解 頂 け る こ と と思 うが 、 具 体 例 を挙 げ る と次 の通 りで あ る 。 (1) 帳 票 間 の カ ル タ トリ作 業 の廃 止……… 〔資 料―1〕 帳 票 共用 化 モ デ ル 発 注 者 指 定 納 品 書 の 廃 止 、 納 入 伝 票 と送 り状 の一 本 化 な ど、 帳 票 の 共 用 化 に よっ て複 数 の 帳 票 を探 した り、 照 合 した り、 セ ッ トした り、 仕 分 け した り、保 管 した り、 回 収 した りす る作 業 が 無 くな る 。(更 に は、 添 付 ミス に よ る機 密 漏 洩 も無 く な る 。) (2) 帳 票 と現 品 との カ ル タ トリ作 業 の 廃 止 … … 〔資 料―3〕 荷 札 と納 入 伝 票 の 関 連 荷 札 出荷 方式 の採 用 に よ り、 出庫 時 に一 度現 品 を カ ル タ トリ して 荷札 を貼 れ ば、 そ れ以 降 は荷 札 の 表 示 に したが っ て 作 業 す れ ば 良 く、現 品 と帳 票 との カ ル タ取 り が 不 要 に な る。(路 線 会 社 に と って は 、荷 札 の作 成 や 、貼 りつ け業務 も無 くな る。) (3)検 品作 業 の 自動 化……… 〔資 料―1〕 帳 票 共 用 化 モ デ ル 受 注 者 の 物 流 拠 点 か ら発 注 者 の受 入 拠 点 ま で何 度 とな く繰 り返 され る検 品作 業 は 、 目立 た ない が ネ ック作 業 の 一 つ で あ っ た。 これ が 、現 品 と一 体 化 され た荷 札 に表 示 した バ ー コ ー ドで 自動 検 品 を行 う こと に よ っ て 、正 確 化 ・迅 速 化 さ れ る 。 (誤 出 荷 ・誤 配 送 の撲 滅)
(4) 情 報 と現 品 の 同 期 化 に よ る シ ス テ ム の 質 的 向 上 荷 札 に表 示 したバ ー コ ー ドで 自動 検 品 を行 う こ とに よ り、 リ ア ル に確 定 情 報 を 確 保 で き、 在 庫 管 理 精 度 な ど シ ス テ ム の 質 的 向 上 が 図 れ る 。(同 時 に 、 イ ンプ ッ ト作 業 の 削 減 も期 待 で きる 。) (5) 出 荷 確 定 情 報 の 共 有 化 に よ る 、不 突 き合 い 業 務 な どの 削 減 ケ ー ス 番 号 を共 通 の キ イ コ ー ドと して 、受 注 者 の 出 荷 確 定 情 報 を路 線 会 社 も発 注 者 も共 有 す る こ とで 、 物 流 業 務 に 関 す る不 突 き合 い 管 理 が 、原 則 と して 不 要 と な る。(又 、 路 線 会 社 、 発 注 者 に と っ て は 、 予 定 情 報 と して の様 々 な活 用 が 可 能 で あ る 。) (6) 納 入 に関 す る照 会 業 務 の 大 幅 な 削 減 路 線 会 社 の持 つ 追 跡 シ ス テ ムが 共 有 化 が 可 能 に な り、 納 入 に 関 す る照 会 業 務 が 大 幅 に 削 減 で き る 。(情 報 収 集 も早 ま る) (7) 物 流EDIに よ る他 社 との 差 別 化 ・サ ー ビス 向 上 特 に 、 受 注 者 や 、 路 線 会 社 に と っ て は 、客 先 獲 得 の ため の有 効 な手 段 と な る。 (8) 多 端 末 現 象 の 解 消 物 流EDIに 参 加 す る客 先 が 増 え て 行 け ば 、 長 期 的 に は受 注 者 は、 全 て 同 一 の 端 末 で 、 同一 シ ス テ ム で 、 処 理 が 出 来 る よ う に な る 。 (9) シ ス テ ム 開発 負 荷 の 軽 減 物 流EDIに 参 加 す る時 点 に は シス テ ム 開 発 が 必 要 で あ る が 、 そ れ 以 降 は シ ス テ ム 開発 負 荷 の 増 加 が 抑 制 さ れ 、 長 期 的 に は 物 流 管 理 面 の シス テ ム 開発 負 荷 が大 幅 に削 減 され る。 8. ま と め こ れ ま で は 、発 注 者 も、 受 注 者 も、 又 路 線 会社 も 自社 内 部 の 物 流 合 理 化 だ け に 関心 を持 ち 、 自分 達 の 合 理 化 努 力 の 結 果 が外 部 の 取 引 先(つ ま り発 注 者 に とっ て は受 注 者 、 受 注 者 に と っ て は 路 線 会 社 に)に 大 きな負 担 をか け る こ とに な り、 そ れ が 巡 り巡 っ て 、 自社 の 不 経 済 に繋 が る とい う こ と は全 く考 慮 され て い な か っ た。 しか し今 や 、 数 多 くの 人 々 が この ジ レ ンマ に 気 づ き、EIAJを は じめ 多 くの 業 界 で 物 流EDIの 重 要 性 に 関 す る コ ンセ ンサ ス が 形 成 され つ つ あ る 。 そ して残 さ れ た課 題 は 「ど うす れ ば 取 引 先 を含 め た コ ス トミニ マ ム が 達 成 で きる か?」 とい う方 法 論 に 移 っ て い る 。 こ こで 大 切 な こ と は 、発 注 者 も、 受 注 者 も、 更 に路 線 会 社 も、 まず は じめ に相 互 理 解 を深 め 、 つ ぎに お 互 い に譲 る べ きは 譲 り合 う こ とで あ る 。 そ の 意 味 で は 、 こ の試 論 は 三 者 が お 互 い の妥 協 点 を探 る一 つ の 試 み と理 解 して い た
だ き、 社 会 的 な コ ンセ ンサ ス を得 る た め の タ タキ 台 の 一 つ と して 活 用 され る こ と を心 か ら念 願 す る次 第 で あ る 。 8.1. 垂 直 型 ネ ッ トワ ー クへ の 普 及 物 流 面 で の 垂 直 型 ネ ッ トワ ー クは 大 企 業 を 中心 に既 に定 着 して い るが 、 如 何 に 大 企 業 、 あ る い は 大 企 業 グ ル ー プで あ っ て も、 自社 との 取 引 ウエ イ トの 高 い取 引 先 は 別 と して 全 て の 取 引 先 に 自社 の 独 自方 式 を強 制 す る こ とは 非 常 に困 難 で あ り、現 実 に は 自 社 方 式 の 不 徹 底 と、 そ れ に伴 う業 務 の 複 雑 化 に悩 ん で い る の が 実 態 で あ る 。 した が っ て 、 実務 的 に使 用 で きる社 会 規 約 が 設 定 され れ ば 、 か な り早 い テ ン ポ で普 及 が 進 む と予 想 され る。 8.2. 中小 企 業 へ の普 及 EDI用 の パ ソ コ ン ソ フ トは 、 通 信 ソ フ トを含 め て も30万 円 以 下 で 入 手 が 可 能 で 、 コス ト面 の負 担 は少 な い 。 しか し、 この 試 論 で は 受 発 注 業 務 が 既 に オ ン ラ イ ン化 され て い る こ とや 、 荷 札 計 算 の 自動 化 な ど、 比 較 的高 い 技 術 レベ ル を前 提 と して い る の で 、 技 術 レベ ル の 低 い企 業 の 多 い 中小 企 業 へ の 普 及 は 、 や や 遅 れ ざ る を得 な い と思 わ れ る。 参 考 文 献 (1) マ ー ガ レ ッ ト・A・エ ン メ ル ハ イ ツ: EDI戦 略: 日本 ロ ジ ス テ ィ ク ス 協 会: 1991-8 (2) 北 沢 博: EDI入 門: (株)ソフ ト リ サ ー チ セ ン タ ー: 1991-3 (3) 北 沢 博: 物 流 情 報 シ ス テ ム: (株)白桃 書 房: 1991-2 (4) 通 商 産 業 省: 最 新EDI事 情: 工 業 調 査 会: 1990年 (5) 日 通 総 合 研 究 所: 最 新 物 流 ハ ン ドブ ッ ク: (株)白桃 書 房: 1991年 (6) 経 営 情 報 学 会EDI研 究 部 会: EDI標 準 化 の 動 向: 経 営 情 報 学 会: 1993年 (7) 加 藤 光 一: 物 流 業 界 に お け る 情 報 化 の 現 状 と課 題: 季 刊 輸 送 展 望: 1993年 春 号 (8) 日 本 ロ ジ ス テ ィ ク ス シ ス テ ム 研 究 所: 物 流 標 準 メ ッ セ ー ジ に 関 す る 研 究: 産 業 研 究 所: 1994年
〔資 料-1〕
帳 票 共 用 化 モ デ ル
(注)1. (3)∼(5)が 最 低 必 要 な レ ベ ル.(1)(2)は 受 注 者 、(8)(7)は 発 注 者 の 責 任 範 囲 。 2. Δ 印 は 、 バ ー コ ー ド ス キ ャ ン す る 時 点 を 示 す.