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小学生および保護者の手洗いに関する意識と実施状況

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Academic year: 2021

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(1)

〈学位論文〉

小学生および保護者の手洗いに関する意識と実施状況

兵庫教育大学大学院

学校教育研究科修士課程 教科・領域教育学専攻

生活・健康・総合内容系コース

M  O 9 2 0 3 J

足  立  節  江

(2)

第1章 序論・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  1 第2章 研究方法

1.グループインタビュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

 1)目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

 2)対象および調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

2.質問紙調査

 1)調査対象…  ..● ●●● ● ●● ●●●● ●●●●●●

 2)調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

 3)調査内容・・…  ...........................

  (1)児童・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

  (2)保護者・・・・・・・・…  ....................

  (3)児童と保護者の各調査票の対応・・・・・・・・・・・・・・・・・…

 4)分析方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

333 3344799

第3章 結果

1.グループインタビュー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  10  1)児童対象調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  10  2)保護者対象調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  13 2.児童対象質問紙調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  15   (1)手洗い意識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  15   (2)手洗い実施状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  18   (3)手洗い意識と実施状況の関連・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  21   (4)手洗いの手順と方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  22   (5)当日の手洗い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  27   (6)基本的生活習慣・・・・・…  ●●● ● ●●●. ●.●●● ●38   (7)児童手洗い実施状況と児童基本的生活習慣の関連・・・・・・・・・…  45   (8)感染経路・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  46   (9)予防方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  49   (10)児童手洗い実施状況因子分析・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  50  3.観察調査  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  52  4.保護者対象質問紙調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  53   (1)手洗い意識・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  53   (2)手洗い実施状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  53   (3)保護者の手洗い意識と実施状況の関連・・・・・・・・・・・・・・…  54   (4)保護者の手洗い実施状況と児童の手洗い実施状況の関連・・・・・・…  54   (5)手洗いの手順と方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  56   (6)児童の日常の手洗い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  57   (7)手洗い指導の有無・・・…  6・・・・・・・・・・・・・・・・…  57   (8)手洗い指導の頻度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  58   (9)手洗いを忘れるとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…  61

(3)

(10)手洗いの留意点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

(11)手洗いのしつけの大切さ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

(12)基本的生活習慣のしつけ・・・・・・・・…  の・・・・・・・…

・61

・62

・63

第4章考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 67 第5章まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 79

引用・参考文献

資料 ・第57回近畿学校保健学会 発表抄録

・第57回目本学校保健学会 発表抄録

・質問紙調査票

発表ポスター 謝辞

(4)

第1章 序論

 乳幼児に身につけることが必須の生活習慣として食事,睡眠,排泄,着衣,清潔が考え られる。これらはいずれも一人ひとりの人間として,社会とかかわりながら生きていくう えで欠かすことのできない最も基本的な生活習慣である1)。その中で手洗いは小さな頃から 家庭で身につけることが必要な基本的生活習慣だと言える。

 手洗いは感染症予防の重要な行動の一つでもある。新型インフルエンザは,飛沫感染に 加えて,接触感染によっても広がるため,個人の感染予防としては,こまめな手洗い,う がい,洗顔などが基本となり,子どもたちには手洗いのしかた,咳エチケット,マスク着 用などについて指導することが必要であると言われている2)。よって手洗い指導は,基本的 生活習慣の清潔という意味だけでなく,感染症予防の観点からもますます重要になってき

ている。

 しかし近年,家庭の教育力の低下が指摘され,手洗いを含む基本的生活習慣のしつけが できていない児童が見られるようになってきた1)。

 筆者が勤務している小学校においても,外で遊んでいても手を洗わずに教室で授業を受 け,手が汚れていても気にならない児童が少なくなかった。また,手を洗っても指先だけ をぬらす,手に水を流す程度で終わる,手を石けんできれいに洗っていない児童が多く認

められた。

 子どもの手洗いの実施状況について,小島は3),高校生を対象に高校生の手洗い実態につ いて詳細に調査をした結果,「高校生の手洗いの特徴として『2秒程度短時間で指だけしか ぬらしていない』『両手をこすりあわせていない』,小学生から高校生の手洗い方法を比較 すると,年齢が高くなるほど石けんの使用率がさがり,手洗い時間も短くなる傾向がある」

と述べている。そして吉川は4),小学生を対象に手洗い・うがいの実施とその意識について 調査した。その結果,「外遊び後の手洗いでは,小学校高学年になるほど実施率が下がった」

「小学生では学年が進むにつれて,『めんどうくさい』を理由に手洗いをしない場面が見ら れた」と報告している。

 上延らは5),幼稚園児(4歳児)の家庭に対し,家庭における手洗いを中心としたしっけ の実態について,質問紙調査をした結果,清潔習慣の育成に関して,たとえば乳幼児期か ら起床時や,授乳又は食事の前後に手や顔をふく等,親や保育者が習慣として行っていく と,幼児期には自らそうするのが当然のことと思うようになる。できるだけ早期から幼児        1

(5)

の発達段階に即してしつけ,それを習慣化へ導いていくことが大切である,しつけの大切 さを述べている。

 筆者は,小学校において,基本的生活習慣を意識させる年度当初と食中毒などの感染症 の流行が予測される時期に手洗いの保健指導を行ってきている。担任も連携して手洗い指 導をしている。また,保護者には地区別懇談会の時や保健だよりなどを通して啓発してい

る。しかし,児童の手洗い行動の定着には至っていない。

 基本的生活習慣の育成・指導は本来家庭の固有の役割であったが,家庭の教育力の低下 が指摘されている今では,学校と家庭が協力して子どもの生活習慣の育成に関わることが 重要である。子どものしつけはすべて保護者任せということはなく,どの発達段階におい ても,学校・家庭の役割は必ず存在するため1),それぞれの役割について考え,それぞれが その立場にあった指導をしていくことが,児童の手洗いの実施を促していくことにつなが

ると考えた。しかし,児童の手洗いについて学校・家庭の役割を示すような先行研究は見 当たらず,まだまだ明らかにされていない領域であるととらえた。

 手洗いにおける学校と家庭の役割を考えるにあたって,まず,児童の手洗いと保護者の 手洗い指導の状況と関連を調べることにした。それは,児童に基本的生活習慣を定着させ るためには,家庭でのしつけが不可欠であり,家庭で保護者のしつけが児童にどのような 影響を及ぼすかを知る必要があると考えたためである。

 そのために,児童の手洗い意識と実施状況,保護者自身の手洗い意識と実施状況,及び それらと子どもへの手洗い指導の状況を手洗いの場面別に調査した。そして,児童の手洗 いと保護者の手洗い指導の関連を調べた。手洗いは他の基本的生活習慣と密接に関連する 可能性がある。そこで,児童の基本的生活習慣の状況,保護者についてはそのしつけにつ いて調査し,手洗いとの関連を調べた。児童と保護者の関連性を調べるために,児童と保 護者を対応する形で調査を行ったことが本調査の特徴である。そして,その結果を踏まえ,

児童への手洗い指導の内容と方法,保護者への啓発の内容と方法を検討した。

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第2章 研究方法

1.グループインタビュー 1)目的

児童の手洗いに関する意識,知識,手洗い実施状況および保護者の手洗いに関する意識,

知識,実施状況,児童に対するしつけの状況を把握し,児童および保護者対象の質問紙作 成に役立てることを目的とした。

2)対象および調査方法

児童については,2009年7月に,児童保健委員会の5,6年生7人に対して,筆者があら かじめ準備したレジュメに沿って,手洗いの意識,実施状況等に関するインタビューを行 った。インタビューは小学校の会議室で実施した。またその際,児童の言ったことは全く 否定せず聞き役に徹し,何でも話せる雰囲気を大切にした。

保護者には,2009年8月に,PTA役員の6人に筆者がインタビューを行った。親子キャ ンプの準備の合間を使い,筆者が作った手洗いに関する意識,実施状況,児童への手洗い 指導等について答えてもらった。

倫理的配慮として,匿名性が守られることを説明し,児童については了承を得てから録音 を行った。

2.質問紙調査 1)調査対象

H県T市内公立小学校3校の2〜5年生336人とその保護者191人を対象とした。

児童の対象学年を2〜5年生にしたのは,1年生では質問紙を読んで答えることが難しく,

6年忌は次年度に小学校に在籍していないため,質問紙の結果を返すことが困難だと判断し たことによる。

2)調査方法

2010年2.月下旬〜3月上旬に,無記名式質問紙調査票を教室にて一斉配布し,調査を実 施した。児童とその保護者には,それぞれの調査用紙に同じ番号をつけ,両者の結果の関 連性が分析できる形式とした。番号は乱数にし個人が特定できないようにして,回収には 密封できる封筒を用い,回答結果の情報の保持に配慮した。

       3

(7)

3)調査内容

(1)児童対象調査

本研究では,児童の手洗いの実態を把握するため,小島らの研究6)を参考にして,手洗い の意識,実施状況,知識の観点から調べた。知識については,インフルエンザの感染方法,

予防方法について調べた。回答は選択肢形式とした。

①手洗い意識,実施状況

  手洗いの実施状況は場面により異なる可能性がある。そこで,小島らの研究に,グル  ープインタビューから得られた場面を加え,学校や家庭における手洗いの9場面を設定  した。各場面ついて,意識として「必ず石けんで手を洗わなければならない」「ほとんど  石けんで洗わなければならない」「あまり石けんで洗わなくてもいい」「石けんは使わず,

 水だけで洗ったらいい」「手は洗わなくてもいい」を,実施状況として「必ず石けんで洗  う」「ほとんど石けんで洗う」「あまり石けんで洗わない」「石けんで洗わない(水だけで  洗う)」「手は洗わない」を調べた。

表1手洗いの場面

トイレの後 給食の前 外で遊んだ後

手が汚れる授業の後(図工,習字など)

そうじの後

生き物(犬,猫,魚,虫など)をさわった後 家に帰った時

おやつの前 夕食の前

(8)

②手洗いの手順と方法

  手洗いの手順と方法は,指先をぬらす程度から石けんを使って細部を丁寧に洗う程度ま  で幅がある。そこで,手洗いの図を用いて,手洗いの手順と方法について調べた。

表2 手洗いの図

て みず

閧 ナぬらす

せっ      て

ホけんを手のひらで ニる

せっ     あわだ

ホけんをよく泡立て、

ト手のひらどうしをこする

  .i<∈i三︳   忍 ﹂■︑    ︐し

回ノ、 爵.    4_

て  こう

閧フ甲をよくあらう

ゆび  あいだ

wの間をよくあらう

ゆび     あら

wまでよく洗う

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おやゆび あら

e指を洗う

ゆびさき      あら

w先、つめを洗う

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闔 を洗う

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ワで、洗う

    ふ nンカチで拭く

四   撃rくご謹︳   ξ

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5

(9)

③当日の手洗い(給食前,外遊び後)

手洗い実施状況については,記憶が曖昧である可能性もある。そのため,直前の手洗いに ついて調べた。具体的には,全校児童が関わって調べられるもので,実際の手洗いとその 理由を知ることができるように,当日の手洗いを「給食前の手洗い」と「外遊び後の手洗 い」の2場面について調べた。理由の項目には,吉川らの研究4)による「手洗いを実施する 理由」を参考にし,グループインタビューから得た理由を加えた。

表3手洗いをしないあるいは,手洗いをする理由とその例  理  由    :     例

1 不 潔 手が汚れていないから 2 感 十 手に細菌がついていないから 3 時間不足 時間がなかったから

4 気分や感覚 *気持ちがいいから

*いいにおいがするから めんどうくさいから

5 教師の指導 先生に言われていないから 6 家庭の指導や状況 家族に言われないから

家でも洗わないから 7 その他 給食はお箸で食べるから

アルコールをするから 水が冷たいから

*手洗いをする理由の例

④基本的生活習慣の状況

  基本的生活習慣は食事,睡眠,排泄,着衣,清潔の5項目とした。それぞれの観点か  ら小学生に指導することが適切だと考えられる項目について調査した。

(10)

表3 基本的生活習慣の実態 調 査 項 目

食 事 朝食摂取の有無 睡 眠 起床時刻,就寝時刻 排 泄 1週間の排便の回数 着 衣 下着の交換

清 潔 ハンカチの携帯,うがい,入浴,つめ切り,下着の交換

⑤インフルエンザ感染についての知識

 感染経路,予防方法の知識について調査した。

(2)保護者対象調査

①手洗い意識,実施状況

  手洗い意識,実施状況の場面については,児童の家庭の場面に,保護者固有の家庭の  場面を加えた。そして,各場面について,意識としては「必ず石けんで手を洗わなけれ  ばならない」「ほとんど石けんで洗わなければならない」「あまり石けんで洗わなくても  いい」「石けんは使わず,水だけで洗ったらいい」「手は洗わなくてもいい」を,実施状  況としては「必ず石けんで洗う」「ほとんど石けんで洗う」「あまり石けんで洗わない」

  「石けんで洗わない(水だけで洗う)」「手は洗わない」を調べた。

表4 手洗いの場面

123456

食事の前

調理の前 トイレの後 そうじの後

生き物をさわった後 外出から家に帰った時

7

(11)

②保護者の手洗いの手順と方法

  児童と同じ手洗いの図を用いて,手洗いをどのように行っているのかを調べた。

③子どもへの手洗い指導

  手洗いのしつけについては,上延らの研究5)を参考に質問項目として,児童の日常の手  洗い状況,手洗い指導の有無,手洗い指導の頻度,児童が手洗いを忘れる時,手洗いの  留意点,手洗いのしつけの大切さの意識を設けた。また,選択肢については,保護者の  グループインタビューの結果を参考にした。

表5手洗いのしつけ

1234567

子どもの日常の手洗いの状況

子どもへの手洗い指導の有無 手洗い指導の頻度

手洗い指導を行わない理由 子どもが手洗いを忘れる時 手洗いの留意点

手洗いのしっけは大切さの意識

④基本的生活習慣の定着の有無と保護者の声かけ

  基本的生活習慣に関しては,保護者が家庭での様子について答えることに抵抗がある  可能性が予測できるため,食事,睡眠,排泄については児童の質問紙から実態を知るこ  ととし,保護者の質問紙からは主に清潔のしつけについて回答を得ることにした。下記  の調査項目について,選択肢の通りたずねた。

(12)

表6 基本的生活習慣のしつけ:着衣,清潔について

調 査 項 目 選 択 肢

ハンカチの携帯 1 保護者が声をかけなくても子ども自身でおこなっている。

うがい 2 保護者が声をかけないと忘れている。

入浴 3 特に気をつけていないし,子どもも忘れている。

つめ切り 4 特に気をつけていないので,わからない。

下着の交換

(3)児童と保護者の各調査票の対応

 質問紙の表紙に乱数表から数字を印刷し,児童と保護者が同じ番号になるように配布し た。その結果,児童と保護者が対応した形で調査を行うことができた。

4)分析方法

質問紙調査で得たデータは児童,保護者を対応させて入力し,単純集計は児童と保護者の それぞれについて行った。児童では,学校差,学年差,男女差についてカイニ乗検定を行 った。保護者では,回答結果についてカイ三乗検定を行った。そして,児童と保護者の関 連をKendallタウbの相関係数で求めた。また,児童の手洗いの実施状況に影響を及ぼす 因子を求めるために,児童の手洗い実施状況を重みなし最小二乗法・プロマックス回転に よる因子分析を行った。

分析には,統計ソフトPASW Statistics 18を使用した。

9

(13)

第3章結果

1.グループインタビュー 1)児童対象調査結果

  手を洗わなければならない場面は,よく理解しているようであった。しかし,石けん で手を洗うことに関しては,「トイレの後」については,十分ではないようだった。児童が

「手を洗わなければならない」と思う場面は,手に汚れやにおいがついていることがはっ きりと認識できる場合であった。

 手の洗い方や洗っている時間に関しては,多くの手洗いマニュアルが述べている30秒と は程遠い,10秒ほどの手洗いであり,指先や手首など洗い残しのないように洗っている様 子はなかった。アルコールを使った速乾性手指消毒では,手に水がついたままアルコール をつけたり,アルコールが揮発する前にズボンで拭いたり,誤った使い方をしていた。

 手洗いをする理由を尋ねると,「ばい菌がついている」という言葉は出てきたが,「不潔」

「感染予防」といった言葉はみられず,「洗うとすっきりする」といった気分や感覚に関す る理由が多く出た。手を洗わない理由は,「時間がない」「めんどうくさい」といった発言 が見られた。細菌がついていることが意識できないから,洗えないと言った発言もあった。

かぜやインフルエンザの感染経路に関しては,「さわってうつる」といった発言はあったが,

「つばがとんでうつる」という意見の方が多く出た。ハンカチの携帯については,かばん や給食袋にのみ入れている児童が存在し,咳やくしゃみの時に口を押さえたり,手を洗っ た時に拭いたりできる児童は少なかった。

表7 児童の手洗いに関するグループインタビュー

一    一  一 .       一 一    冒.      . .        {   ・  一       − 一   一     . 一  τ 一一一 〒   −      一    一      . .一  一  .  .

児童対象グループインタビュー

日 時  平成21年9,月28日(,月) 13=00〜13:40

場 所  市立小学校 会議室

参加者  児童保健委員  6年生 男子1人 女子1人 5年生 男子2人 女子2人

「「

1 どんな時に手を洗いますか?

・遊んだ後 ・外から帰った時 ・トイレの後

(14)

2 石けんで手を洗う時はどんな時ですか?

・質問1と同じ時       ・給食の前        ・毎回石けんで洗う

・トイレ以外は石けんで洗う  ・トイレの後は適当に洗う。

・トイレではちょっと洗う程度。石けんを少しつけて洗う。水だけの時もある。

3 「手をあらわないといけない」と思う時ばどんな時ですか?

・魚をさわった時,くさいから

・生き物をさわった後,手が気持ち悪いから

・泥とかさわったら手についているから石けんで洗う

・泥がついていたらザラザラして気持ち悪い

・外から帰った時

・ご飯を食べる前は石けんで洗う

・おやつの時は手を洗わない時もある(家に帰って,すぐに手を洗っているから,その後 は洗わない)

4 今日の給食の前は石けんで手をあらいましたか?

・洗った。アルコールもした。

・していない子もいる。水だけの人もいる。アルコールはしない子もいる。

・たまに時間がない時には水洗いとアルコールをする。石けんでは洗わない。

・石けんで洗った後ハンカチで拭かずにアルコールをする。

・石けんで洗った後ズボンで拭いてアルコールをする。

・石けんで洗って,手がぬれたままアルコールをする。

5 手をよくこすって,あらっていますか?すすぎをしっかりしrいますか?

・手を洗うのは10〜15秒くらい。すすぎは石けんがとれたなと思ったらやめる。

・ちょっと適当。

・指の間や爪はいい加減になる時がある。

・砂がたくさんついているような時はとれるまで5分くらいかけて洗う。

・生き物を触った時は何回でも洗う。

6 アルコールも15秒くらいこすっていますか?

・かわくまでこすっている。

・手を拭かずにアルコールをした時は,なかなか乾かないのでズボンで拭く。

11

(15)

叩      一や幽       軸       解  一      。覧      一  一.

7 手を洗っている人は,なぜ洗うのですか?.       肝 乳 炉

・洗った方がいいにおいがするから。

・すっきりするから

・細菌が付いているような時は洗うとすっきりする。

・何回も洗うとすっきりする。

・気持ちいい。

・水に長く流していたら水が気持ちよくなる。

8 二丁洗わない人は,なぜ洗わないのですか?

・めんどうくさい。

・時間に遅れる。

・授業が始まってしまうから。

・手洗い場に行くのがめんどうくさい。できるだけ手洗いの時間を短くしたい。

・先生に言われた時はその日は洗う。次の日は洗わない。また洗うからいいやと思ってし ワう。

E細菌がついている実感がない。

・細菌が見えたら洗うのに…  。

9 かぜやインフルエンザはどのように人から人へうつっていくのですか?

・せき,くしゃみ,しゃべってつばがとぶ。

・さわったりしてうつる。

10 くしゃみする時はハンカチで口をおさえますか?

・ハンカチを出すのが間に合わない。めんどうくさい。

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11 清潔なハンカチをもっていますか?

馬      翻窒帯

・毎日ハンカチをかえていますか?

・毎日かえている…2人

・今日持っている子は1人

・ハンカチはそこまで大事かな… 。

(16)

2)保護者対象調査結果

 手洗いをしなければならないと思っている場面と実際に手を洗っている場面は,「家に帰 った時」「調理の前」「食事の前」「トイレの後」が多かった。保護者自身が手をよく洗うの は家の中では「トイレ掃除の後」だけであり,他の場面は出てこなかった。子どもへの声 かけは「家に帰った時」「食事の前」「トイレの後」であり,保護者の手洗い意識と実施と ほぼ同じであった。声かけができない理由は,子どもの行動を把握していないこともあっ たが,手洗いをしてもしなくても同じだという意見が多かった。洗浄剤については,不潔 になりやすい固形石けんは少なく,液体や泡が出てくるタイプが多かった。ハンカチの携 帯については,6人中4人が子どもに持たせていた。

表8保護者の手洗いと手洗い指導(手洗いのしつけ)に関するグループインタビュー

      繋甲      軸騎

ロ護者対象グループインタビ訟」

日 時  平成21年8月 シ 所  B小学校

Q加者  B小PTA役員 6人(女性)

1 石けんでどんな時に手を洗いますか?(保護者自身について)

・帰った時         ・食事を作る時

E食事を食べる前      ・トイレ(大)のあと 尿の時は水洗い 2 よく手を洗うのはどんな時ですか?(保護者自身について)

・トイレ掃除の後

E仕事で,患者さんを変わるたびに消毒ペーパーでふく

      伊肺こ R 子どもにいつ手洗いの声かけをしますか?

・外から帰ってきた時     ・食事の前      ・トイレの後に確認をする

4 声かけができない理由はなんですか?      ド義鹸

・子どもがいつおやつを食べて,トイレに行っているのかわからない時があるので,

サんな時は確認できない。

E指吸いがあるので,手洗いをしても一緒だと思っているので,声はかけない。

Eかぜやインフルエンザが,はやった時だけ声をかける。

Eもう防げないと思っている。

13

(17)

5 家ではどのような洗浄剤き使ってV.・黒すか?

・洗面所は泡になるもの,トイレは液体。

・泡が出るもの。(2人)

・洗面所にだけ泡がでるものを置いている。

・固形石けん。

6 30秒のこすり〜急30秒のすすぎが必要だと言われているが・それができているか?、、.

・できていない。(6人)

7 清潔なハンカチをもたせているか?

・毎日持たせている。(4人)

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