八戸市の通勤圏 iζ 関 す る 地 理 学 的 考 察
関 千 恵
し は じ め に
近年, より,都市への人口集中が激しくなひ,郊外から ‑通 学流動というものが控目を浴びている。都市の勢力醤をみるにあたっては,通勤・通学によ
る結びつきも lつの指標となると思われる。
そ乙で本論では,八戸市を中心都市とい昭和40年.45年.50年の3聞の国勢調査報告を?
用い,八戸市が通勤・通学という移動を通して,どの程度周辺市開村と結びついているのか,
考察するζとを呂的とする。
廷.通勤・通学摺の拡大
八戸市と他市町村がと の程変結びついているのかそ判断するため,対総人口比つまりその 市町村の総人口に対し,八日市への通勤・ どの位の新合を持っているのかを算出
した。 ζの結果を示したのが第1露である。
ついてみれば.10年間を通して,百石町・福地村・階上町・ 1割合を示 し,さiる ながる, は下田町, には南第村も5 %以上の債を示すよう になっているO この5 %以上の荷村は,一応八戸市の明らかな通勤関としてとらえるζとが できる。 1 %J2J上5搭未満の観合を持つ的村は,漸移士吉署とも震えると乙ろで,八戸市立〉力 の茨ぶところでもあり,一方他市町村の影響も強く受ける変化のみられる地域とみなした。
また,五戸町は対総人口比4.65ぢと,ほぽ通勤罷ζi合めてよいと思われるc
通学とは,主に高校生の移動であり,通勤者に比べ,人数がかなち少なくなるので,対総 人日比は低くなるo J語学の場合,比率19語以上の地域を通学園と考えてよいと思われる。
l留を見る限ちでは, 10年間のうち記確実に通勤・
伸ばしてきているζとが判新できる。
副.通勤・通学者数増加の要臨
八戸市は勢力を徐々に
通勤・通学者数が増加した要因を考えるKあたり,交通条件,八戸市錯の要因,周辺市町 村観の要因という3つの立場から考察するζとにした。
( 1 )交通条件に関する要霞
乙れは,通勤・通学園を拡大させる最も重要な繋留である口交通手段としては,マイカ
・パス等が考えられるが,マイカーは数鑑を把握するのが囲難なため,今凶は除外 した。
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第 1図 八 戸 市 の 通 勤 ・ 通 学 関
例 経i菅川ピモ
題濁 5がえ
町 iレ ち % 繍
①鉄
八戸市は,東北本緯・八戸線の接点広島り,パスに比較して費用の部マも安く,沿線市町 村の人々の足として,大いに手IJ罵されていると思われる。国鉄の調べiとよる定期券捷用者の 八戸駅・本八四駅・陸奥譲駅・鮫駅への入込人員を,子石町村ごとζiまとめてみた結果,第l 国によって通勤聞としてとらえた階上村・種市町・福地村などの時村,あるいは名川町・寵 きB町な ‑通学者が多いことがわかる口
@パス
、ては,八戸!ちの調辺は,市営パス・南部パス・十和田電鉄パスの3社によ る路線で覆われている。その中でも南部パスU:. 130以上の路線を持ち,三戸郡一帯から 手県北部ま く路線を伸ばしている。これらのパス蕗線.'i はない町村,特に
五戸町・韓米町・南郷村,または鉄道から離れた部落に住む人々に利用されていると考えも れるむ中でもま五戸一八戸間,三戸一八戸間が黒字路線となっており,盛んに利用されている。
(2 )八声市輯の要器
i表は,八戸事への通勤者を盤業芸JIにみたものであるむ第i次産業では減少し,第2次, 第3次産業民集中するようになってきたことがわかるG 八戸市の就業者数・事業所数からみ ても,明らかに第2次・第3次産業の伸びがみられ,八戸市の都市機能の集中が高まってい くに従い,通勤者が増加したといえる。特に第2次産業の建設業・製造業への集中がみもれ,
第l関の漸移地帯が大きく変化していっているのは, 2次産業の事業所数,
者数などの伸びと大きく 第 1表
通
第 「 農 業
あろうO
林 業 ・ 狩 猟 業 1( 0.0) 漁 業 ・ 水 産 養 殖 業 2,810 (51. 2 )
鉱 業 64 ( 1. 2 )
310 ( 5.6) 142 ( 2.6)
‑25
1. 240 ( 22. 6 )
(昭和40年・50年) 和
l.839 (19.9) L 832 (19.8) l.219 ( 13.2 )
110( 1.2)
上告77 ( 2な3)
3,739 1(40.4)
1. 434 1.121 ( 12. 1 3,605 ( 26. 1 ) 2 9 ( .o3) i (39. 0 )
876 ( 9聞5) 250 ( 2.7)
25 ( o. 3 )
第 2 兼 家
上北郡・ (影〉 昭 和 40 年 昭 平日 45 年 昭 和 50 年晴 第 l種 第 2種 第 1 2櫨 第 l麓 第 2機 野辺撞町 18.2 72.3 11.8 79.9 7. 7 84.8 七 戸 町 332 47.0 37.0 42.3 31. 4 54.2 百 石 町 39.5 55.0 40.6 54.7 23.3 692 十和出湖町 53.2 21.2 53礁l 35.0 5. G
六 戸 町 52.3 18.0 48. 7 22.2 45.2 上 北 町 27.6 30.3 39.6 35.0 38.2
東 北 田1 40.9 28.3 47.6 30.2 40.0 36.0 下 部 町 53.0 18. 3 42.1 49.1 32. 7 53.1 天間林村 43橡8 32.3 575 29. 5 30.7 三 戸 町 32.2 26.1 37.2 32.1 35.2 32.6 五 戸 町 36.7 34.8 45.1 41.9 29.6 58.4 出 子 IHJ 51.5 28.1 45.7 376 34.0 45.4 名 川 町 34.7 24.7 34.7 43.5 30.6 45.2 南 部 町 27.6 28.6 36.6 27.9 27.2 30.0 階 上 町 寸 54.0 38.1 28.0 67.4 19.3 76.6 福 地 村 37.4 28.3 39. 1 44.0
243「73
南 郷 村 40.6 21.1 43.5 36.2 3号.9 37.7 倉 石 村 38.6 18.2 51.0 25. 7 43.0 37.0 新 郷 村 51.8 16.9 59.5 23.8 49.2 35.9
( 3 ) 題 辺 市 町 村 側 の 要 掘
ζ ζで 特i乙取り は,農業の兼業化という ζと で あ る 。 近 年 , 農 業 む 兼 業 化 が 進 む に つ れ て , 農 外i収入を都市K求 め る 人 が 多 く な る と い う 傾 向 が み ち れ る よ う に な っ たn そ
ζで , 第2表で各市富I梓 の 兼 業 化 率 , 特 に 第 二 種 兼 業 農 家 の 割 合 を 調 べ た とζろ、八戸市の となっている有村ほど兼業化率が,年々 ってきたζとがむかるつ 中 で も 百 五 町 92.5必のうち,第二種は69.2労,福地村は91.6惑のうち67.3%となっているつ
通 学 に 関 し て い 毘 辺 市 町 村 む 高 校 進 学 率 の 向 上 が あ げ ら れ る 。 実 際 , 各 市 町 村 の 高 校 進 学 率 は , 誌 と ん ど90%台 で , 同 年 前 は70第 前 後 で あ っ た の に 比 べ , 穫 実ζl
るようになったと言える。
N.伯 市 町 村 の 競 合 関 係
八 戸 事 の 近 鱗iζ は,十和田市・三沢市という 2 し, ζれらと 3市開ζ あi る欝I村 が , そ れ ぞ れ の 市 i乙少しずつ関連を持っていると ら れ る 。 そ こ で 各 町 村 が ど の 市 町 村K一 番 多 く の 通 勤 ・ 湖 学 者 を 流 出 さ せ て い る か に よ り , ど 乙 と の つ な が り も強いの
か半JI断できると思う。
百五町は,八戸市へり流出が圧倒的で、あり,八芦市とのつながりが,かなり強いといえる。
下田町は,通勤匝で八戸市,通学面では三沢市となるg 六戸町は,十和田高,三沢市,八戸 市のJI援で結びつきを持っているζとがわかった。八戸吊と同様,十和田市,三沢市も通勤*
通学圏を形成しているが,八戸帯法ど広域にわたっていず,八四市は両市の影響を受けなが らも,勢力を大きく待ばしていると言えるO その抱,五戸間は八戸事との結びつきが強し 方,倉石村・新郷村から通艶・通学者を吸収し, ζの町自体大きな力を持っていると考えら れる。
して,第3表は十和田市・三沢市への産業開通勤者をみたもむである。十和田市で は,部売業・小売業・建設業,三沢市では,サーどス業と八戸市と同様の傾向がみられる。
第3表 十和m市 ・ 三 沢 甫 の 臆 業 別 通 勤 者 数
〈賠和50年〉 十 和 岡 市
通 勤 者 総 数 I1.865入
第 i 農 業 14( 0.8) 96 空 │ 林 業 ・ 狩 猟 業 25( 1.3)
護j漁 業 ・ 水 産 養 殖 業 ‑ ( 第
沢 十 市
14 ( 0.9 )
348 (21.7)
14 ( 0.8) 352 ( 189) 57 ( 3. 1 )
5 ( 0.2)
1. 236 ( 77.2 )
最後に,八声市かもの瀦勤・通学流出者についてみると. ).扇動者総数1.726人,三沢市・
五戸町など比較的中心性の高い市荷村への流出があり,サ…ゼス業従事者が多い。
では, る中,周沼市町村の競争率の比較的低い と流出する傾向 があり,三沢事・百石器r・南郷村へ,それぞれ 150人以上の通学者がみとめもれるo
V.おわりに
以上,八戸市の通勤・通学盟について考察をりった結果をまとめると,次の通りである0
通勤・通学聞は,八戸市に隣接する福地村・南郷村・階上町・下回開・百石町・五戸町・
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種市町であるo
e通勤・通学者数増加の要菌は,交通機関の充実,八戸市の第2次・第3次産業発燥による 雇用量の増大,周辺市開村の農業兼業北率のよ昇,高校進学率の上昇が,主なものと考えら れるo
③他市町村との競合関係では,十和田市, との競合がみられるが,八戸市の勢力がか なり様勢である。
今回行われた国勢調査の結果,あるいはそれ以降に行われる調査の結果iとより,八戸市の 通勤・通学園が,どのように変化していくのか注号するととも記,今後D課題としたいと思うg
本論文作成にあたり,翻指導,御助言]葉きました横山先生,水野先生,ならびに,資料作 成ζi御協力下さいました八戸市役所,各パス会社の方々に,探く感謝いたします。
<参考資料・参考文献〉
総理府統計局 :昭和40,45, 青森県企画部 :青森県統許年鑑 青森県企画部
八戸市企画調整室
(1979) :通勤・語学による移動
伊藤・内藤・山口編:人口流動の地域構造大明堂 草本 実(1978):人口の日々流動:人口移動論
後鰭雄二二(1980):岩手県における通勤流動の変化‑1965‑‑1975年 東北地調 32‑4 (1973) : 通 勤 圏 と そ の 変 化 西 村 嘉 胎 編 : 地 域 変 化 大 明 堂
森脇良二(1965):伯台市を中心とする通勤・通学関の拡大東北地理 17‑2 Dickinson, R. E. (1957) : The Geography of Cαnmuting
‑ The Netherlands and Belgium Geographical Review