幼児の食生活に関する研究(第7報) 89一
幼児の食生活に関する研究(第7報)
最近5年間の山村幼児の栄養状態の変動について 岡田玲子
Dietary Studies of Preschool Children in Japan (Part 7)
Changes in Nutritional Status of Preschool Children in a Mountain Village during the Last Five Years
Reiko Okada
L丑boratory of Nutrition Educaしion, Niigata Women s Co!1ege
緒
言幼児教育の充実と共に幼児期の健康管理の一環として,幼児の食生活にっいての関心が近年とみ に高まっているが,著者は,幼児期に主しい食事の董本を体得させ,子供のうちにこれを生活習慣 として定着させることにより,日常の食物を正しく選択する能力を培うことの可能性に大いなる期 待を寄せっっ,その方策を検索している次第である。この目的のために,まず幼児栄養の実態の把 握を企図し,その一端として,新潟県下の農・山・漁村および市街地における幼児の食餌摂取状況 にっいて通年にわたる実態調査1)一一4)を試みたところ,地区別格差,季節変動および個入差が認めら れ,農・山・漁村および市街地それぞれの特色が観察された。引続いて,時代の推移により,それ
らの栄養状況はどのように変化するものであるかを把握すべく,数年の関隔を経て検討を試みるこ
ととした。
今回は1966年度と1971年度の調査成績より,山村幼児の栄養状況の推移を分析し,今後の積極的 な指導の展開に先立ち,若干の問題点を把握したので報告する。
調 査 方 法
1. 対象地区の概況
調査対象地区の新潟県中頸城郡吉川町尾神は標高4⑪Omの山腹に位する起伏の多Vx 2級僻地で・
人口約270人,世帯数54戸(非農家数4戸),平均耕作面積,田se a・畑1⑪aの農村であり, 農閑
期には戸主の70%が他県に出稼ぎ(酒造業,建築業)に行って生計を立てている。 66年から5年
間に人口は約30入,世帯数は5戸それぞれ離村により減少している。有数の豪雪地であり・雑貨商
一go一 県立新潟女子短期大学研究紀要 第工1集 工974
が1戸あるのみで,冬季はバスの便がとだえ,交通馴青,食糧流通事情は著しく悪い条件下におか れる。しかしながら,社会的変動に即応してこの5年闘に僻地住民の生活環境にもかなりの変化力曳 見られた。すなわち,学校給食の開始,保育所の設置,道路整備,モータリゼーション(乗用車保 有率1ag%→45.2%),家庭電化製品とくに電気冷蔵庫(43、4%→87ユ%)の普及,さらにL.P.
ガス(38. 7%一,93. 5%)の普及等が見られた。
2.調 査 対 象
3〜6歳の健康な幼児約20名を対象とした。なお,幼児のいる世帯が限られているため悉皆調査
としたが,推計学的な検討を試みるのに十分な被検者数を確保することが困難であったことを付記しておく。
3. 調査時期および期間
66年度と,71年度のそれぞれ四季の各連続した3日間(通年12日間)である。 ・ 4. 調査内容および方法
1)食餌摂取状況調査 国民栄養調査に準じ,個人別秤量方式によった。摂取栄養量は三訂田本食 品成分表の成分値より算出した。これによって得られた成績の比較基準には,昭和45年ならびに50 年を目途とする年令別性別栄養所要量と年令別食糧構成基準5)を適用して,食糧構成栄養充足率,
たん白質栄養評価等を比較し,さらに対照とせる新潟県民栄養調査,6)国民栄養調査7)成績および 主なる諸外国の食糧消費量の5年間の変動呂)にも照して考察した。なお,摂取食品,摂販栄養素の 相互のバラソス状態の総体的評価は,田村ら9)にならい「数値群パターン解析法」を適用し,それ ぞれ基準パターソに対する類似性の解析によって行なった。
2)体位測定 身長,体重を測定し,昭和45年ならびに50年の日本人体位の年令別性別目標値と 対比したe
3) 体力測定 平衡力(棒上片足立ち),筋持久力(体支持持続時闘),瞬発性(立幅とび),
および調整力(両足連続とびこし)の4種目にっいて実施した。その評価は新潟県教育委員会によ る幼児の運動能力基準工゜)に従い,3点を申位とする5段階法によって行なったe
l
調査結果ならびに考察
言.摂取食品数ならびに献立の比較
1入1日当りの摂取食品数の推移は表1に示す如く,15品から23品に増えたが,それは殆んど植 物性食品の増加に負うており,動物性食品は2品から3品に増えたにすぎず,依然として植物性食 品に傭している。間食は3品から4品に増え,以前は自家製品DsiR一んで用いられていたが,5年後
は殆んど市販品がそれ・にとって代った。っぎに平均的な献立例は味嗜汗,潰物の他に一繍(煮物,サラダ)が供される形式が多く,5年
前とさしたる変化は認め難い。 t
幼児の食生活に関する研究(第7報) −91一
表1摂取食品数の推移 (1人1日当り平均値)
食
00 EJ
蜥
3 4
鵬
3 4
贈
00 qJ
m3 4
鵬
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1
ー
i
1
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餅性醐‡
ラ一 〇〇−⊥ り自
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4 41占 −⊥
鵬
13
@23
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1
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1
餓性物動
9臼 qO
蜘
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2 3
蜘
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1
1
1
ー
1
数
4 揖Vイ⊥ ワ臼
珊
5 1占−占 り9
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獅
5 ρ0弓⊥ ワU
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FD 凸﹂−占 ウ臼
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1
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乃0 11 数
6 1占数
貞U −轟
数
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己U −幽 数
乃0 7 指 君U 7・ 指
. 旨日6 ワー手 にり 7 指
6 7ー指
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動
nヨ 9
動
GV Qゾ
動
Qり 9
動
0σ 0ゾ
動
−占 −占
変
−西 イ⊥ 変 ーム ー占 変 −幽 イ⊥
変
−← −ゐ 変
春
夏
秋
冬
年平均
2.摂取食品の構成とその比較
表2食品摂取状況
(1人1日当り平均9)
皿」}類
いも類 秒糖類
菓・
q飲 ゙料
油脂類
一呈
゙
緑野 ゥ色菜
その
シ菜 フ野
果中乗類
海草類
色り噛、
﨤゙ 肉類 卵類 乳類
1966
290
38 991 4 52 31 159
1s9 ⑪
3S
7
2143
春
1971239
19 9 121 536
35 工0792
2 2S8 37
33変動指数 82 50一
工GO133 125 69 113 67
103一 74 114
工7671
1966
188 50 14 53
227
6173 36 ユ.2 52
827 38
夏
1971208 29
9127 工1 31
16 2崔6 101 2.229 3 33
39変動指数
111 586崖 240 550
115267 142 2S1
183 156
3S122 103
1966
239 82 9 L52
441
54197 191 5 5工 7
356
秋
1971176 27
1093
1034 30
118259
0.8 436
502
変動指数 74
33一
111
179250 83 56 60
135 1684 S6
143 41966
223 53
10 51 538 38 121 136
O.331 6
14112
気一
1971 19748
1987 14 48 42
11哩167
0.627
1526
5変動指数 88
91190 171 280 126 111 94
123200 87
25⑪186 46 年 平
1966235 56
10』62
4 3932 162
113 1.643
724 6運
1971205 31
12 1⑪7 1037 31
146 155 1.432
S37 3S
均 変動指数 87
55一 120 173 250 95 97 go
13788 74
1工4154
56一
基 準量
124.13・1 6i
451・・1 4・1 5・t ・。.t ・・.i 。一・1 331 3・1 5d 295
・・■■−
X2一 県立新潟女子短期大学研究紀要 第工1集 工974
対象見の食品群別摂取状況を総括したのが表2である。この5年間に変動のみられなかった食晶
は極めて少なく,殆んどの食晶の摂取量に増減いずれかの変動が観察された。変動の大きかった食 品で増加したのは,油脂類,菓子飲料,果実類,卯類であり,減少したのは穀類,いも類,魚介類,乳類であった。
っぎにわが国の幼児の基準量に対する充足率を求めて総括したのが表3である。幽各食品の充足率
表3 基準量に対する充足率の5年間における変動
(単位:%)
穀 類
い も 類 砂 糖 類 汕 脂 類 豆 類
緑黄色野菜
その他の野菜
果 実 類 魚 介 類
肉 類卵 類 乳 類
春
・9661・971
32 Q7
T0S0一
−占 ¶⊥
噌⊥・⊥−幽−占
R0U2一59892723一42﹇3﹁
寸⊥ −占 1 駕窒膏塾︒7罰26再些夏 1966{・97・
85 U8
Q8Q4一6611﹁7336鴇27一54﹈13一 −り臼 −占
噌⊥釜鴛質蟄盤冠壷B﹈
−占−山 ワ臼噌⊥秋
・9661・97・
09 V3
T0S0一
Z3 O8
X7X2 V0 Q3一7021一 4止 2 噌⊥ −占 −占 −ゐ −占 ﹁⊥ 80
X2 O4
O0−占 ウ臼−
﹁⊥ワ臼工 W1 U0 18594321一〇〇9一
冬
・9661・97・
﹁⊥1⊥−山
可←町⊥町⊥ ゜2
謚﨑H蜀゜42︒盃鍍90
Q8040218414679151一52一21一
−山31占−占 −占ーム年 平 均 ユ9661・97・
07
1⊥ −⊥ −⊥ −占 −占i← W2 ニ38一9864一6313必23一49﹈19一
98
¶⊥り自¶⊥ −占1⊥ 汲Q F罰盃匿器些
は四季別にそれぞれ変動しているが,年平均では油脂類力巧年後に2.6倍増えて基準量に達し,次 いで卵が1.5倍増えて73%充足されるなど改善のあとがみられた。しかしながら,山村幼児の栄養
学上特に改善を要する箇所は5年後も変らず,緑黄色野菜,肉,乳類の不足が認められ,特に乳類 は基準量の13%が充足されているにすぎず,学齢に達する迄の4,5年間乳類を殆んど摂取しない
で成長する幼児も存在することは,栄養指導上等閑にできない問題と考える。表4は,上記12種の摂坂食品充足率が比較基準の食糧構成パターンにどれ程類似しているかを示
したものである。類似率は夏においてのみ改善渉認められ,a=O、 05で有意に上昇していたが,年平均の類似率(86→87%)は5年前と変らなかった。っぎに基準パターンとの類似性を低める要因
となっているのはどの食品であるかを知るために,減数類似率を算定した。該順位の高い食品は,
その摂取にっいて特に留意する必要がある。四季別に若干⑱変動があるが,年平均では基準パター ンとの類似を低めている第一要因は乳類の不足,第二要因は肉類の不足であり,5年後も全く変っ ておらず,従って山村幼児にまず補給されねばならない食品は乳類と肉類である。
幼児の食生活に関する研究(第7報)
表4 基準量に対する食糧藩成パターン類似率ならびに減数類似率順位の推移
一93一
類似率 高 ・ 減 数 類 似 率 順 位 ・低
・い131415−gレ。 ・エ E 1 1
春 1966 P971
87 W8
乳 ←1
Cgo
禔@ (→№
肉 ←}
W9
←}W9
油脂←→ W8
緖遠冾 W8
卯 ←}
W8
早@ 日WS 一
豆 ㈲ r6
ハ実{→86
魚介㈲ W6
苧゙㈲86
@86
いも㈲
W色野菜◎ 86
夏 1966 H971
77ヒ
W2※
緑黄野菜H 80
W色野菜㈱
@86
乳 ←}
W0 (一}
W5
肉 {→
V9
禔@ ←)W4
@79
油脂←}
ホ黄野菜H 83
レ
淡色野菜{モ 75
苧゙←} 81
魚介㈲75
「も◎80
いも㈲ V5
ハ実◎80
秋
1966.
P971
85
W4
乳 ←)
W8
禔@ ぐ→W7
肉 ←}88
ハ実㈲ W7
油脂{→87
{→86
@87
いも㈱
ホ黄野i菜H 84
一砂糖㈱ W4
早@ ◎83
魚介㈲84
緖堰揩W3
豆 ◎ S4
W色野菜㈹ 82
冬 1966 P971
88 W1
肉 ego
サ糖㈲ X工
卵 {→90
禔@ (→
W3
乳 屯→
W9 ←}
W2
油脂H89
早@ H82
一魚介◎ 87
W色野菜〔十
@79
果実㈱87
「離
淡色野菜㈱ 87
ハ実田 79
年平均 1966
P971
86 W7
乳 ←〕
W9
禔@ ←lgo
肉 ←)89
←)№
油脂1→
r8
サ糖㈲89
卵 {一}
@87
ホ黄野菜日 87
一穀類㈲85
「も◎S6
果実㈲85
ハ実㈱S6
魚介◎ 85
W色野菜田 86
註1,
り自りσ4 註註註
註5.
t n n
Σ}aibi Σ aib:−arbr
購定式S(A,B) ?剥w定式一XrS(A・ B)=1唇i…≒1/象騨
類似率がもっとも高い場合は1. OOOである魁簡潔に表示するためにこれに100を乗じ,百分率にて表わした。
※はa=O,05にて有意差あり。
滅数類似率は数値群パターソを梅成しているn個の構成因子のうち,任意の1っXr .をないものと考えて1
−1個の構成因子のみで計算した類似率であるeこの減数類似率がもとの類似率より大きくなる場合は,除 いたその因子Xrがもとのn個で梅成されているパターンの類似を小さくさせる要因となっていることを示
しており,逆に小さくなる場合はもとのパPt・一ソの類似を大きくする要因になっていることを示す。
(十)は基準量より多い,◎は基準量にほぼ等しい,6→は基準量より少ない,ことを表わす。
3.摂取栄養量の分祈とその比較
っぎに対象児の摂取栄養量の推移を四季別にまとめたのが表5である。増加したのは脂肪とビタ
ミンA(以下ビタミソはV・と略記す)であり,夏と冬にやや改善された栄養素が若1:多いが,所要量の変動と対比するとカルシウムと鉄の減少が認められたe表6は栄養所要量に対する充足率を宗
したものである。ここでみられる如く,5年後もさしたる変化は認め難いものの,年平均では熱量,脂肪,鉄およびV.Cがそれぞれ望ましい域に到達し,カルシウムは前述の乳類の減少とも関連して 充足率は82%から62%に低下している。これらの摂取栄養充足率パタ』一ンの所要量パタ』一ンに対す
る類似性の推移を示したのが表7である。類似率は年平均97%と高くジまた所要量パターンとの類
一94一 県立新潟女子短期大学研究紀要 第11集 工974
表5摂取栄養量の推移
(1人1日当り平均恒)
たん白質 脂肪
ビ タ ミ ン熱 量
@(Ca1)
饗9勲野 (9)
糖質
i9)
カルシ E ム
img)
鉄︵皿9︶
(1島,)1(島)1(議)1(晶)1(1匙)
春
1 9 6 6 P 9 7 1
マ動指数
1,576 P,433
@ 91
48 S2 W7
工3
H1 X1
28 Q9
P06286 Q48 W7
329
Q82W6
9.8 924 W.3 852 W5 92
O.38
O.38P00
O.41
O.44 P07
47 Q5
T3一
6589夏
1 9 6 6 P 9 7 1
マ動指数
1,286
?C376
@ 工07 38 R6 X5
14 P2
W2一
21 Q9 P39
258 Q36 X2
266
R05 P15s.3 V.7 X3
341 V05 Q07
O.39
O.40P03 0.42 J.46 P10
28 S6 P64
6595
秋
1 9 6 6 P 9 7 1
マ動指数
1,591 P,488
@ 94 49 S2
W719
P5W1一
24
R5 P51283 Q48 W8
400 R00
V5一
9.6 W.4
W8 1,072 P,320
@ 123
O.55O.43
@ 78
⑪.56 O.46
@ 82 48
T4 P1370 V2 P03
冬
1 9 6 6
P 9 7 工マ動指数
工,384
P,464
@ 工06
44 S1 X3
11 P3
P26
27
R唾
P30 244 Q47 P01
297 R06 P03
7.4 V.3
X9 74工 P,046
@ 14工
0.44 O.《8
P09 0.44 O.54 P23
52 T3
P025
@6 P3
年平均 1 9 6 6
P 9 7 工マ動指数
ユ,459
P,440
@ 99 45 S0 X0
工4
P3
X工
25
R2?R0
268
?X工323 Q98 X2
8.8 V.9 X0
770
X81P27
0.44 O.42
@ 96 0.46 O.48 P04
45
P02
44 61
@ 65
@ 工o
所要量 45年貝標値 T0年副票値
マ動指数
・・5・515・工︐481 98
46
X325 Q3 X3
25
R3 P32 一
400 S50
P138.0 W.3
P04 1,200 P,550
@ 129 O.75 O.68
@ 91
O.75O.76 P01
4⑪
S0
P00400 S00
P00表6 栄養所要量に対する充足率の5年間における変動
(単位:%)
熱量お よび栄 養素別
熱 量
総たん白質
動物性たん白質
脂 肪カルシウム 鉄
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB£
ビタミソC
春
・9661・97・
姻99砿皿%鵬鬼56駆鵬 血95肛腿胆鵬肝弱観脇
夏
・9661・97・
76 V5 T5 W4 U9 X7 Q8 S5
T5T5
− −占
秋
・9661・97ユ
10 P0V991287712 −
1︑ − 工
hUQり61708663
冬 エ966;・97・
寺⊥
−占吋⊥ −占
岨⊥年 平 均
1966 i 1971
4エ69232825 1占 −⊥ 1占 工 −占
幼児の食生活に関する研究(第7報) 一95−一
表7 摂取栄養充足率のパターン類似率ならびに減数類似率順位の推移
高申一一減 数 類 似 率 順 位一→低類似率 ・ 2 31415−・8191 1 1 10
春 1966 P971
96
X7
動蛋1→ 97
ョ蛋9 97
V.B1←}
@96
ァ A ←}
@97
V.B2←)
@96
u.B1{→
@97
鉄 ㈲ 96
u B21→ 97
→熱量㈱ 95
S ◎ 97
蛋 白 ◎ 95
M量◎ 97
夏 1966 H971
95 X6
V.A l→
@97
u.A ←) 97
箪 B1{→ 96
ョ蛋ξ→ 97
動 蛋モ→ 96
u㌔B1←)
@97
V.B3←)
@95
u.B2←)
@96 一
脂肪←)@95
S 日 96
鉄 H 95
M量H 96
秋 1966 P971
98 X7
V C 田
@99
u.C H→
@98
鉄 e 99
ァ B2』←1 97
肌 Bll−)
@99
u.B、←→
@97
V B2←) 98
ョ蛋{→ 97
一脂肪H 98
S ◎ 97
熱量㈱ 98
̀ 白 ◎
@97
冬 1966 H971
96 X7
動蛋←1
@97u C ㈲
@98
V.C ㈲
@97
ョ蛋 H
@98脂肪㈲
@97u A ←} 97
肌 B1∈→
@97
ba {→
@97 一
熱量H 96
S 日 97
鉄 1→ 96
M量◎ 97一
年平均 1966
P971 97 X7
動蛋 }→ 98
ョ 蛋 ←→.gs
V.B、←}
@98
u A ←)
@98
V、A 9
@97
u B2←}
@98
V.B21→
@97
ス Bll→ 98 一炉
V.C ◎
@97
塩b◎ 97
脂肪◎
@97M量◎ 97
似を低めている主要因は,動物性たん白質,V,A, B1およびB2の不足であり,いずれも5年前と
変らなかった。すなわち,山村幼児の栄養摂取上の問題点は5年間の推移にも拘らず,動物性たん
白質,V.A, B1,およびB2の充足にあることが認識された。
4.薪潟県,本邦および諸外国の食糧消費量の変動と山村幼児のそれとの比較成績
以上の山村幼児の栄養状況の推移をさらにより客観的に把握すべく,新潟県民・国民栄養の変動 ならびに主要諸外国における食糧消費量の推移等と比較検討し,それらの成績を表8〜表12に示し
た。まず新潟県風・国民栄養の充足率の推移は表9に示す如く,県平均,山村および農家世帯に共
通して観察されることは,動物性食品の不足,とくに乳類の充足率が21〜39%と低値であることである。しかしながら,これらの対照3区は数年後には,これぶいずれもかなり改善されており,ま た全国平均も含めて全対照区において緑黄色野菜,t)いで油脂,豆類の不足も改善されている。他
方,栄養充足率も5年後にそれぞれ若干改善されており,とくに県民,山村の栄養状況の改善が良
好であった。表10は県民・国罠栄養調査における食品摂取量の蓋準に対する充足率パターンの類似性を示したものであるが,いずれも5年後にそれぞれ上昇し,とくに山村の場合は有意に上昇して
いたeしかしながら,減数類似率順位に示される如く,摂取上留意すべき食品の種類にっいては,山村幼児の場合と同様5年後もさしたる変化は認められなかった。また同じく摂取栄養充足率パタ
ーンの目標値に対する類似率は表11に示す如く,県山村と全国平均において有意に上昇しており,一96一 県立新潟女子短期大学研究紀要 第U集 1974
表8 最近5年間における新潟県,日本および主な諸外国の食糧消費量の推移 (1人IH当り9)
対照区分
食品群別
v藏\
穀類 いも類 砂糖 豆類 野菜 果実
肉
卵
魚介 牛乳 油脂
新潟県平均
1965P971397 68 R64 49 一一
64W3 315R12 126W9 Q61222
R778
W740 V1
1ユ9
新潟県山村
1965P971443 R95 58 S1 一一
58V3 372R14 S5U2 8
Q120
R552
W3 36U4
15Q0日本全国平均 1966
P97工
4工2 69
R72 39
15 Q0
76 U7
186
Q69
120 P11
35
̀7
3窪
S3
84 W454 W6
1工?
日本幾家世一帯
1966P971452 R95
82R9
16P9 78 V2 200 Q59
112W4
19R123 R呂
84W5 30U39
H5
ア メ リ カ 1963〜65
P969
178 P80 127 P25 P45
13122 Q3 302
R16239
Q65276 R02
50T0 17P7672 U66 5S
U4イ ギ リ ス 1963〜65 P968〜69
215 Q02
280 Q80
136P3217 P8
166 P65
146 P50
202 Q05
42 S4
26 Q6
595 T95
63 U2
イ タ リ ア
工963〜65P968〜・69 360
R57 127 69 P27 74
26 Q6
裡⑪3
S32 272
R0呂
9S
P3126
Q6工5
P6
369 R94
52 T6
台 湾 工963〜65P969425 S59 152 P10
26R5 35R6Q04
159 54X8V5
516
P1S1
3712
Q0 15P9フ ィ リ ピン 1963〜65
P969
350
R45 120W8 50T0 18P77窪
V4 130P1939 S3 78 40
T7 37T1 78
イ ン ド 1963〜65 P968〜・69
381 R79
35 R9
54
S4
55
S9
7
Ho 45
S8
44 11
33118 P16
10
@9
表9 新潟県民・国民栄養の目標値に対する充足率の推移
食品群別なら びに栄費索別
穀
い も 砂
塾 脂呈
類類紹類類
緑黄色野菜
その他の野菜 果魚肉卵乳 実介 類類類類類
量質質肪ム A島銑C
白 ウ ソソソソ
白んんた シ鉄ミミミミ た雛ルタ多タ
熟総動脂カ ピピピピ
新潟県民栄養調査
県 平 均 1965 1971
(%) (%)
99 1e7
104 98
65 66
65 167 63
9248 63 29
586044522900462683
1占−⊥て⊥ イ⊥
94 X2
W6 X5V1一65η5289
工06
ZO7
工07 工OO
go
工25
85 78 67 118
口
寸
オ1965 1971
(%) (%)
111 116
89 82
s8
6070
2⑪1
43 61 32 57 26
100
95 130131 44 119
5378 29
9689 61 100 76
0げ8nU8
44 Dケ﹂
106 103 100
9688 127
81 8170 106
国民栄蕪調査
全国平均
1966
197工(%)
103 106
3064 78 46
94 60 99139
97 39(%)
109 78 99 87 87 70
129
79 ユ20 工18 96 39 95100
98104 76 67
6⑪
57 94
106 112 124
工01
86 122
58 7862
108農家世帯
1966 1971
(%) (%)
工13 116 126 77 32 97 54 74 77 85 46 68
103 12456 60
99 12177 77 67 85
2工 29101
9981 87 73
qロー占り自睦 5ゆD50廿
106 108 108 86 81 118 52
6工
57
96
幼児の食生活に開する研究(第7報) −97 一一
衷lO 食品摂取量の基準に対する充足率パターンの推移一新潟県民・国民栄養調査における
類似率 商・一減 数 類 似 率 順 位ニー一一 低
1
2 3
415−一・。1・・ 12
新潟県民栄養調査 国民栄養調査 県平均 全国平均 農家世帯 1965 1971
1966 1971
淡色野菜㈲
91 95 乳 ←}
95 97
乳 ←}
93 95 乳 ←}
97 9S 1966
197工
乳 ←)
92 94 乳 (一}
95 97
乳 {→ 肉 {一) 卵 ←) 穀 93 92 9工
−}
淡色野菜(+)果実(一)肉 c−) い
96 96 96
緑黄野菜{→
94 淡色野菜㈲
97
◎
goも ◎
95果実H
94 油脂日
94卵 ◎
92淡色野菜㈲
92一一■一■一レ
緑黄野菜H 97
魚介㈲ 97 卵 @
@ 96
砂糖◎ 96
砂 糖 (一) い も ㈲
93 92 淡色野菜c+)果 実 1→96 96
緑黄野菜{→
92
一レ
魚 介(+}
95
淡色野菜◎魚 91
豆 ←}砂95
●
◎ ◎ 介91糖95
註 ※は配=0,05にて有意差あり
表11摂取栄養充足率パターンの推移一新潟県民・国民栄養調査における
類似率
高・一減 数 類 似 率 順 位一→低 .・12131415−8い1・。
新潟県民栄養調査 県平均 1965
P97工 98 X9
V,B1←)
@99
u、B3←) 99
肌 A ←}
@98
u.A ←〕
@99
Ca 9 9S
u.B1{→ 99
V BIH
@gS
磨DC H→
@98
一}
脂肪◎ 98
M量田 gs
一
堰@肪 ◎
@9S
山 村 1965
P97工 96 X9※
V,BIH→
@97
S 臼→ 99
V.A ←) 97
u.B2←}
@99
V.B2←}
@97
u、B1←〕 99
動蛋←) 97
u.A ←)
@99 一
脂肪 ◎ 96
塩b ◎
@9S一
ョ蛋◎ 98
国民栄捷調査
﹂全国平均1966 P971
95
X7※
V.B£6
@gs
m孔 A l→ 98
V.Bl〔→
@98
u.B2←}
@98
肌 A 8
@98
ョ 蛋㈱
@98Ca ←)
@9S
u.B三←)
@97
一}
V.C ◎
@98
@島肪◎ 97 一一
農家世帯 1966
P97工
gsX7
V.B2←→
@98
u.A (一} 98
V.A l→ 98
U B2そ→ 97
V、Bユ1→ gs
u.B、 H
@97
Ca {→
@gs
ba ←→
@97
一一r−一レ
熱量◎ 97
u.C ◎ 96
一一
註 ※はα=⑪,05にて有意差あり
一98一 県立新潟女子短期大学研究紀要 第11集 1974
表12最近5年間における食糧消費量の変動指数ならびに変動状況の比較
変動状況の比較
1966年より
@5年後の
@変動指 @ 数
穀類
いも類
砂粘 豆類 野菜 果実肉
卵 魚介 牛乳 油脂変動なしをエ00とした
鼾№フ比率 a
変動度
P00−a
国民栄養調査
S国平均の変 ョ指数を基準 ニした場合の類似率
(%) (%) (%)
山 村 幼 児 89 55 120 95 94
137
114154
7459 250
92.476 gag
新潟県民栄養調査県 平 均
V潟県民栄餐調査
R 村
92
W9
72 V1
一一 130 P26
104 P02
7工
V3
46 Q63
16亭
P75 112 P6⑪
178 P78
173 P33
ga 3 X且5
6.7
@75
95.5
X5.1
国民栄養調査
S 国 平 均
90 56 13489 131
92 135127 100
ユ59 工6096.6 3滋 100
国民栄謎調査農 家 世 帯
87
47
123 92 工20 75 161164
10工 2工3163
. 93,5 6.5 98.8ア メ リ カ
101 98工11 105
工05 111 109100 100
1⑪0 11099.9
0.1 96.9イ ギ リ ス 94 100 97 1⑪6 99 工03
102
105100
工00 gs99.9 0ユ 96.4
イ タ リ ア 99 100107100 107
113134
100107
107 109甑6
o.497.o
台 湾 10872135 103
工28181
147 工83 111167 12 97.1
2.997.2
フ ィ リ ピ ン 99 73100 94
工00 92 110114
143 ユ381198.4
1.69乳8 1 イ ソ ド
99工11 81 89
ユ43107
100100
100 98 go98.9 1ユ
95.0註1,新潟県民栄養調査は1965→1971,諸外国は1963・v65→1968〜69の変動指数である。
註2. aは11種の食糧消費量の変動指数が全て100(すなわち5年後の変動なし)の場合を基準として,それ
に対する類似率を求め,百分率で示し允ものである。
ここでも5年間の推移により多少の栄養改善がもたらされたtとが窺われた。表12は,対照区の5
年後の食糧消費量の変動指数を山村幼児のそれと対比して示したものである。各食品毎にそれぞれ 該指数の異同がみられるが,総体的にみるならば92〜99%は変動していないと.とが知られた。さら に数理的に分析するならば,この表のうち,米,英,伊の先進諸国の変動がもっとも少なく,後進 三国のそれがこれに次ぎ,新潟県ならびに日本の変動は,諸外国に比べてやや大きい。山村幼児の 変動はここではもっとも大きいことが知られ,また全国平均の変動の仕方との類似率をみても対照 10区中もっとも低値であったeこれらはいずれも些少の差にすぎないが,これらの数値の意味することの評価は,さらに数年後の調査ならびに他の地区の幼児栄養のi変動に照らしてからの検討にま
ちたい。
5. たん白質栄養の質的評価の比較
さて,対象児の摂取たん白質の質的評価の推移は表13に示す通りである。動物性たん白質比は概 して春に低く,秋に高いことは5年後も同様であり,年平均では30%から32%になったものの,幼 児に推奨される比率(50〜60%)には達していない。たん白価と卵価は若Fes ttの傾向を示し,い ずれも第一制限アミノ酸は含疏アミノ酸であった。人乳価および牛乳価はむしろ若干低値となり,
第一制限アミノ酸はいずれもリンジであうた。
幼児の食生活に関する研究(第7報) 一一 X9一
表13摂取たん白質の質的評価の推移
春 夏 秋 冬 年 平 均
・9661・97・ エ966「・97・ ・9661・97エ ・9661・97・ ・9661・97・
動物性たん由質比
@ (%)
26 27 37 32 34 36 24 32 30 32
た ん 白 価
81 (S)
8在 (S)76 (S) 90(Try) 80(Try) 86(Try)
76(S)81(Try)
81(S)85 (S)
化学価 福講72(S)74(S)63(S)8。(S)67(S)77(S)68(S)7・(S)69(S)75(S)
缶本乳、96響8・(L・・)8・(Ly・)74(T・y)82(L・・)75(Ly・)86(T・y)85(L・・)88(Ly・)88(Lys)84α・・)
為本乳、96璽76(Ly・)74(Ly・)84(T・y)74(L・・)73(L・u)8・(Ly・)75(L・・)8。(L・・)S・(L・・)77(Ly・)
E/T 比 2・・44−一一一9且572 撃T・一一一6
6. 体位・体力評価と栄養状態
表14に示すように,目標値に対する身長指数な
らびに体重指数はいずれも5年後に低下してい
る。体力評価は平衡力と調整力が若干良好となり平均値が3.0からa5になったが,いずれも中位
の成績である。っぎに体位・体力と栄養摂取状況との相関性を求めたところ,その相関係数は低
く,一定の傾向を見い出すことはできなかった。以上の如く,今回は特別に系統立てた栄養教育 プログラムを施さずに,時代の推移による山村幼 児の食生活変容の実態を観察したのであるが, 66
年から5年後の食糧構成にはそれぞれ何らかの変
i表14対象児の体位・体力評価の変動
調査年度
1966197工
体位の目標
lに対する范ヲ(%)
身 長
フ 重98±2.9
X6±74
95±4,5 X3±7.5
体力評価 i3.Oを中位とする)
平衡力
リ待久力
u発性 イ整力
3.7±0.9
獅X±1.2R.6±1.0 Q.O±0.5
4,3±上2 Q.7±α8
R,7±1.2
R,5±α8平均値 3,0±O,8 3.5±O.7
動がみられ,その変動度は7. 6%と低値であるものの,対照とした,新潟県,本邦および諸外国の
県民あるいは国民1人当りの食糧消費量の変動に対比するともっとも顕著な方であった。しかしな
がら,それらの変動は山村幼児の栄養上の問題点の改善にまでは及んでおらず,緑黄色野菜,肉,卵,乳類の不足は5年後も依然として残され,従って,幼児の発育に不可欠の栄養素である動物性
たん白質,カルシウム,V・A, B1およびB2の充足率はいずれも57〜68%に留まっていた。このように,一山村にも最近の高度経済発展による恩恵が浸透しているものの,その恩恵は必ずしも食生 活には反映しておらず,栄養教育の必要性を再認識させられた。
今後の5年間は,栄養教育なかんずく動物性たん白質,カルシウム,ビタミン摂取を中心とした
より積極的な指導を展開して,山村幼児の栄養改善にっいて検討を進めて行きたいと考えている。この時に当り,47年度食生活改善中央大会で厚生大臣表彰を受賞された南蒲原郡中之島村食生活改
一ヱ00一 県立新潟女子短期大学研究紀要 第11集 1974
善推進騰会・・)の活動,新潟丁汀松浜町の食生活改善グ・v・一プ月日握会の10年に及ぶ活動等に多くを学 ぶと共に,さらにMiria皿Mufioz de Chavezva)のメキシコにおける実験的栄養教育プログラムに 提唱されている食習慣の変容に関するいくっかのPositive Factersは示唆に富むものである。
現在,対象地区の栄養教育は現地の婦人会と提携して,月1回の勉強会を持ち,傍ら,住民との 話し合いの結果集約された努力目標として,乳類摂取の促進一一山羊の飼育と山羊乳・スキムミル
クの利用,V.A給源食品の摂取一緑黄色野菜の計画栽培,の二点をかかげる所まで達し,ようや く導入段階を終え, 74年度雪消えからの活動の具体的な展開にささやかな期待を寄せている』
ニころ
である。
要 糸
勺幼児の栄養摂取に関する系統的研究の一端として,ll寺代の変転による栄養状況の変化を把握すべ く,1966年度と1971年度の山村幼児の食餌摂取状況にっいて検討を加えた。対象児は3ん6歳児約 20名で四季の連続した3日間(通年12日間)の食餌摂取量を個人別に秤量した。得られた成績は年 令別性別栄養所要量ならびに食糧構城基準と対比し,食糧構成パターンおよび栄養充足率パターン
の5年後の変動にっいては,数値群パターン解析法を適用して,以下の成績を得た。
・ (1)山村幼児の摂取食品数は1人1日当り平均15品→23品に増えたカs,それは植物性食昂の増加 に負うており,動物性食品は2品→3品に増えたにすぎず,間食は3品一ト4品に増えたe
(2)食品摂坂量では,この5年間に殆んどの食品に増減いずれかの変動がみられ,その変動度は 7. 6%であり,新潟県民平均の6.7%,全国民平均の3.4%,アメリカ,イギリス,イタリア等のO.1 NO。4%および台湾,フィリピン,インド等の1.1〜且9%に比べるならばかなりの変動である。ま た山村幼児の変動の仕方は固有のものであるのか,全国平均の変動との類似率は92. 9%であり,対 照10区中最小であった。増加した食品は油脂,菓子飲料,果実,卵類であり,減少した食品は芋,
乳,魚介,穀類であったが,基準量に対する.パターソ類似率(86→87%)および基準パターンとの 類似を低めている主要因(乳,肉類の不足)は5年前と変っていない。
{3)栄養充足率(%)は熱量94→101,たん白質91→90,動物性たん白質56←57,脂肪99←101,
カルシウム82→68,鉄113Fト97, V・A62→65, V・B158→66, V・B 262一ト55, V.C105−+112であり,
所要量とのパターソ類似率(97→97%)ならびに所要量パターンとの類似を低めている主要因(動 物性たん白質,V.A, V.B1, V.B2の不足)は5年前』と変っていない。
{4}i摂取たん白質の質的評価では,動物性たん白質比は30→32%,たん白価は81(S)→85(S),
卵価は69(S)→75(S),入享し佃iは88(Lys)一》84(〕しys)・.4i乳価は80(Lys)→77(Lys) に それぞれ変動した。
(5)対象児の体位の目標値に対する比率は身長98±2. 9→95±4.5,体重96±7.4→93土7.5といず れも若干低下している。体力評価は3.0土O. 8−一・3.5土0.7とやや向上したが,依然として中位の成績
といえよう。
幼児の食生活に関する研究(第7報)
一101一終りに臨み,本研究に際して終始ご懇篤なご指導とこ校閲を賜りました本学の塚原叡教授に厚く 御礼申し上げますeまた調査の実施に協力していただきました本学家政科食物専攻の学生の方々,
ならびに調査対象の家庭の方々の一年聞にわたるご協力に深く感謝いたします。
文 献
1).岡田玲子:県立新潟女子短期大学研究紀要,第4集,54(1967),第5集,53(1968),第6集,69(1969),
第7集, 69 (1970) , 第9集, 93 (1972) , .
2)岡田玲子;未発表,都市近鄭農村幼児の栄餐摂取状況(1968−1969年実施).
3)岡田玲子:未発表,市街地幼児の栄菱摂取状況(1972〜1973年実施).
4)岡田玲子:栄養と食糧,26,191,1973.
5)手塚朋通ほか:栄薔学雑誌,28,89,1970,
6)新潟県:昭和46年度県民栄養調査,1971.
7)厚生省公衆衛生局:国民栄養の現状,昭和41年一r46年 8)食糧庁:食糧管理統計年報,昭和46年版.
9)田村真八郎,石間紀男,大沢文江,吉川誠治二栄養と食糧,2Z 560,1969.
10)新潟県教育委員会編:幼児の体力テストとその活用のしかた,1969.
11)中之島村食生活改善推進協議会:えぶろん,創刊号,1972.
12)Miria皿肱uioz de Chave:J. Nutrition Education,4,167,1972・