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編 集 後 記

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Academic year: 2021

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編 集 後 記

医学の継承・発展を担う山形医学の活用を願って

編集委員 藤 井 順 逸 第39巻第1号は、令和3年2月の刊行となりました。COVID-19のパンデミックの嵐が 世界に吹き荒れてほぼ1年、また東北地方を中心に未曽有の被害をもたらした東日本大震 災から10年の節目を迎えています。そうした中で山形大学医学部としては、東日本重粒子 センターによる治療を開始して癌克服に向けて新たなスタートを切り、山形県コホート研 究についても大きく発展してきました。

震災や感染症といった災害は何時どのような形で襲って来るか分からないため、対策に は限りがあります。こうした災害で受ける被害を最小限に抑え込むことが最も重要です が、その時の状況や対策などについて記録し、後世に伝えることで、何時また訪れるかも しれない災害に備え対策を講じることができます。そのためには災害の状況や対応の良 かった点・悪かった点などを正確に記載し、世代を超えて教訓として残す必要がありま す。こうした活動は、災害対策に限らず、医学の発展にとっても欠くことのできない営み でもあります。

デジタル化の加速により多様な情報が簡単に手に入るようになりましたが、その一方で 得られた情報を咀嚼して自分の言葉や文章で表現する機会はむしろ減ってきているのでは ないでしょうか。発見や研究成果を学会などで発表することも大切ですが、得られた知見 や情報を多くの研究者が長年に渡って共有するためには、画像のようなビジュアルな情報 とともに、文章による記録の重要性は古今東西を通して変わることはありません。 

山形医学の本号には、6編の原著と、1編の総説および3編の症例報告を掲載すること ができました。山形大学医学部の教職員・研究者・大学院生の皆様が、日ごろの研究成果 や診療で得られた知見を本誌で公表していただくことにより、こうした情報を後世に受け 継ぎ役立てることができます。英文であればより広く世界にこうした情報を発信すること ができますが、ハードルが高いと思われて躊躇している若手研究者の皆様には、まずは和 文論文の公表からはじめ、経験を積んだ上で次のステップに進むための試金石として利用 いただく方法もあります。今回ご投稿いただいた著者、ならびに掲載されている論文から 情報を得られる読者の皆様が、山形医学を活用して医学の発展に役立てていただくことを 心から願っています。

参照

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