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金沢大学医学図書館竣工式「式辞」

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Academic year: 2021

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金沢大学医学図書館竣工式「式辞」

著者 柴田 正良

著者別名 Shibata, Masayoshi

発行年 2013‑03‑14

URL http://hdl.handle.net/2297/43175

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金沢大学医学図書館竣工式「ご挨拶」

平成 25 年 3 月 14 日 附属図書館長・柴田正良

ただいま、ご紹介にあずかりました金沢大学附属図書館長の柴田正良です。

本日は、みなさまお忙しいところ、医学図書館竣工式においで頂きましてま ことに有り難うございます。この医学図書館の竣工は、財政厳しき折に文部科 学省にとくに認めて頂き、可能となったものでございます。まず、ご尽力頂い た文部科学省のみなさまに深くお礼を申しあげます。また、医学部・医学類の 十全同窓会には、この度の竣工に当たり多額の寄付を頂きました。まことに有 り難うございます。建築後すでに 40 数年を経た旧図書館に耐震化と増改築を施 すに当たっては、新築の場合とは別の苦労や工夫が、工事関係の方々や、施設 部を含めた事務の方々にはあったことと推察いたします。ここで、改めて、関 係のみなさまに心から感謝の意を表したいと存じます。

私ごとの思いではなはだ恐縮千万ではありますが、ここに立っていますと、

自分が5年前に附属図書館長を拝命した時のことを思い起こします。拝命直後 に、本学の3つの大きな図書館を案内してもらい、その最後にここに着きまし た。それは私には大きな衝撃でした。これが世に名だたる金沢大学医学部の図 書館であろうか? と。床のタイルははがれ、壁にはひびが走り、部屋に舞い 込んだ春の埃の向こうからは、一人の女子職員が不当な何かを告発するかのよ うなまなざしで私を睨んでいました。その鋭いまなざしを、私はいまも忘れる ことができません。それ以来、在任中にこの図書館を何とかしようというのが、

私の悲願となりました。多くの困難の中、いまここに、みなさまのおかげで、

このような立派な竣工式を迎えることができたのは、私にとりまして望外の喜 びであります。

(3)

その昔、紀元前の古代世界に名を馳せたアレキサンドリア図書館は、アレキ サンダー大王のいささか「乱暴な志」が残した数少ない有益な人類遺産の一つ でありました。当時にして 70 万巻という蔵書の巨大さと学問芸術の世界に果た したその役割によって、アレキサンドリア図書館は、今も世界中の図書館が目 指す目標の一つになっております。そこでは、かつてユークリッドやアルキメ デスが学び、エラトステネスやプトレマイオスも研究の花を開かせました。わ が金沢大学の医学系の俊才たちも、当時のアレキサンドリア図書館に匹敵する とまでは言えないにしても、現代の最新鋭の機能を装備したこの図書館で、や がてそれらの天才たちを凌ぐアイデアを掴んでくれるものと信じています。

それでは、最後に改めてみなさまにお礼を申しあげ、私の「式辞」とさせて 頂きます

本日は本当に有り難うございました。

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