非線形微分方程式に対し,線形独立な関数列の導入
による連立線形微分方程式への変換
(昭和52年5月31日 原稿受付)
情報工学教室高田等
ATranslation of a Non−1inear Differential Equation into aSimultaneous Linear Differential Equations by using aSequence of Linearly Independent Functions
by Hitoshi TAKATA
ABSTRACT
This paper presents a new approach in constructing simultaneous linear differential equations,
which are equivalent or optimal to a given non−linear differential equation, by introducing a sequence
of linearly independent functions. A function space is generated from these independent functions.The given non−linear function of a differential equation is translated into a linear mapping defined on
the function space. The following typical sequences of linearly independent functions are investi−gated in the paper:a sequence of derivatives;a sequence of orthogonal functions・such as a trigonometrical series;asequence of Legendre polynomials, of Hermite polynomials, and of Laguerre polynomials;and a series of Taylor expansion.
The numerical examples give us promising results.
すなわち,与えられた非線形微分方程式に等価な,または
L序論 最適な連立線形微方程式嚇成法について擦した.
ダイナミックスが非線形微分方程式∫=∫(エ)(・は なおこの種の対応が行なわれた後は,本来の非線形問題
∂/4ので与えられる最適制御や推定問題などにおいて は,取り扱いの容易な線形問題に帰着される。
は⊃が非線形関数であるためその取})扱いが容易でな 2澗題の齪 い。これに対し従来は,テーラー展開の1次近似や,ガ
ウス分布重み関数の下での等価線形化近似などにより, つぎの1変数実数値関数の非線形微分方程式 ハ
非線形微肪程鵡=∫ωをパと同次元の線形微 X=∫ω 。齪 (1)
方程式∫=砿+bに近似して,これに既存の線形理論を
適用してきた。しかしこれは非線形性の程度によりその が与えられたとしよう。ただしRは実数全体の集合で∫
近似がはなはだ悪いものになる。 は非線形実数値関数である。すなわち(1)は そこで本稿においては,実軸上で定義された1変数実 『R内の任意の点∬の微分方程式が,∫:R→R
数値関数の非線形微分方程式オ=∫(x)に対し,適当な (非線形写像)により支配されている』
線形独立関数列{ξη(克),ηε〜V}を導入することにより, と述べることができる。本論文の目的はこれに対し・(1)
それの張るベクトル空間Xを構成する。X内の任意の関 と全く等価に,あるいはある意味で最適に対応して,
数は{ξ。}の線形結合で表わされることから,各ξ,(エ)の 『ベクトル空間X内の点の微分方程式がF:X→
微分方程式ξ,ω=(∂ξ,(∬)/∂∫)∫(∬)(γεN)を,これと X(線形写像)により支配される』
全く等価な,あるいはある意味で最適なX内の関数に対 と述べることができるようなベクトル空間Xと線形写像 応させて,ξ。(エ)を{ξ。(∬)}の線形結合として記述した。 Fを構成することである・つぎにこれの一般的な解法に
ついて述べる。 要な課題である。
独立関数列の代表的なものとして,つぎの4節で導関
3.一般的解法
数の列,5節で直交関数系および例としての三角フーリ まず高々可付番無限個の線形独立な関数列{ξ。(x):η エ級数,6節でルジャンドル,エルミート,ラゲール多項
=0,1,2,3,……}を導入する(具体的には4〜7節 式などの直交多項式系,および7節でテーラー級数とし 参照)。ただし一般性を失なわないので,ξ。(エ)は常に ての多項式系を導入した場合について考察しよう。
ξ゜(∬)=1 (2) 4.独立関数列が導関数の場合
とする・この関数列の張るベクトル空間(関数空間)
@本節では線形独立な関数列として導関数。…=岡
X=〔ξ゜ω・ξ1(x),ξ2(エ),‥ …,ξ・ω,……〕 (3) 4rη(ηε」V)を選ぶ場合について考察する。問題の解釈
を構成する。(1)より各ξ,(エ)(γ=1,2,3,……)の微分 を容易にするため,つぎの具体例を考えよう。
方程式は 〔例題1〕
. 変数rの範囲を 0≦r≦Tとし,定義域
ξ・(・)=(∂ξ・(・)/∂・)f=(∂ξ・(・)/∂・)∫(・)全∫・(・) D−{_・(,)+2b。(,)+。〉。,。≦r≦τ}
(4) における非線形微分方程式
として与えられるので・各∫・ωをXのある関数1こうま 仁砿・+2由c (8)
く対応させれば 、
。。 について考える。関数列として,まず ∫,ω 〜Σα,ηξ。ω+α,。 (5)
η=1 ξo= 1, ξ1=エ, ξ2= 」…, ξ3=ヱ, … , ξη=エ(η一D,…
と表わすことができる。これにより(4)を
(9)
ξ(∬)=Aξ(エ)+6 (6) を導入する。このとき(8)より
ただし ξ1=xニξ2,
ξ(・}=〔ξ1ω・ξ・ω, ,ξ・ω・ 〕τ ξ、={(伽+●)/砿・+26。+,}X
6=〔1Z10・ α20・ ∵ ・ αη0・ 〕T = α∫+6=αξ1+●=ξ3,
、4ニ ∠Z11, 6夢12, ・・., 611η, ..・
α21,α22,…,α2η,…
62η1, αη2, .・°, αηη, ・・.
ξ3 =αξ1=αξ2=ξ4, ・・・… ,
ξr=αξr_1=ξr+1, ・・・… (10)
である。よってすべてのxεDに対し,
α・ξ・+α1ξ1+α2ξ2=α・+α1∬+α2 αエ2+26∬+c
なる線形微分方程式として記述することができた。すな =0
わち(2),(6)は ならば,α。=α1;α2=0でξ。,ξ1,ξ2は線形独立であ
x欄〕全x叶∴〕一…四る゜他竪監蕊㌃ll二1−1らば
に対し より α。=α1=α2=α3=0 でないものが無数に存在
X=Fx (7) して ξ。〜ξ、は線形独立でない。よって(8)に対すると等価であり,これにより(1)に対応するベクトル空間X 独立関数列としては,ξ・・ξ1・ξ・を選ぶことができる・
それ故(10)より⑧は と線形写像Fが構成できたことになる。従って以後(7)の
代懸)㍍驚㌶議;(1)う}1対し,い 〔1:H瓢:閲 (ll)
かなる独立関数列を導入すればよいかということが,重 と線形化された。付録Aよりエの初期値がx(0)のとき,
(11)の初期値をξ1(0)=∬(0),ξ2(0)= 砲1。)+2b∬(。)+cに選 A=
べば(8)と(11)は全く等価であることがわかる。なお(8)の解
∫(『)は(11)の解ξ1(r)からエ(r)=ξ1( )として正確に求ま
る。
つぎに独立関数列が直交関数系の場合について考察し
よう。
α11, α12, , α1η,
α21, 6Z22, … , 6Z2η, ・・.
αη1, αη2, , αηη,
(17)
5.独立関数列が直交関数系の場合 ・。・=∬細姻W∬ω(鋤 (18)
実軸上の閉区間岡で鐵された重み関蜘・)が …一∬綱醐ぬ)W∬φ莞(鋤繊(1》
与えられたとしよう・ただし特に断わらなし 限玩b ここで代表的な例として三角フ叫エ徽の場合につ
認㌃㌫笥轍乙はい芸㌔ニリ醐
とする・ 祓関数系として区間[。,b](ただしb−。+2。)にお さてここで・2乗可齢関数の全体 いて重み関数ωω=1のときの1,、 批。。蹴
L・(・,b)全{カ・∬1酬・%(・脈・・}(12)(。=1,2,3,…)なる三角関数が選ばれたときの三角
に対し,その要素であるξ.ε、L2(α, b)(ηε2V)からな フーリェ級数は完全である。しかも∫(∬)が区間[α, b]
る線形独立な実関数列を導入して,それの張るベクトル において連続,かつ区分的滑らか,すなわち有限個の点 空間 を除いて〃(∬)/ぬが連続で,さらに∫(α)=∫(b)なら X=〔ξ。,ξ1,ξ2,…,ξ。,…〕 ば,この三角フーリェ級数は一様収束する。従ってこの 場合はxの定義域[α,b]で与えられた(1)に対し(14)〜(1》の
を構成する。その際Xの任意の要素ん1,炬εXに対し
(励・)一∬綱・(・)ω(・)吻 対三覧くき麗㌫を満足するつぎの具体例を考え
で内積を定義すればXは実内積空間となる。ただしノル よう。
ムは 〔例題2〕
ll川=願 区間[一π,π]で定義された
である。このとき付録B・定理1より,選んだ独立関数列 元=、4s仇∬+Bco∫2∬△∫(x) (20
{ξ・}に対し・その鮫関数系{φ・}カぎ完全(完備)であつ なる非線形微分方禾呈式について考える.敵関数系として
て・しかも(4)よ略φ・(・)全∫・(・)が∫・(・)・L2(・,b)で φ。(。)−1,φ,。.1(。)=、i鵬
あり・かつフーリェ徽が一様収束するならば(5)の対応 φ、。(。)一。。澗(。−1,2,3,…)
は全く等価で
。。 とおく。このとき∫と各φ,(γε1V)はC°°関数で,か ∫・(・)=恩…φ・(・) (13)っ∫(一。)一∫(。)であるので,すべての。=1,2,3,…
ただし に対し
鋤=
阨禔i∬)φ。(エ)ωω砒/五bφ;(加(泌 φ…1ω一…卵ω全ゐ・−1ω,である.これから(6)または(7)に従い,つぎの線形微分方 φ・・ω=一・・ご∫ω全力・ω
程式が構成される。 は共に上記の条件をすべて満足している。さて φ(エ)=Aφω+b (14) φ・・−1(エ)=ηcos批・∫ωただし =(η、4/2){訂κ(η十1)∬−s仇(η一1)∬}
φω一〔φ1ω,φ、ω,.・・,φ。ω,…〕・ ⑮ +(・β/2){…(・+2)・+…(・−2)・}
b−〔。1。,、,。,…,。。。,.・・〕・ (1θ =(・B/2)φ・・一・+(一・A/2)φ・・一・
+(崩/2)φ、。+1+(ηB/2)φ、。+・ (21)
φ2。(エ)=一ηs沈批プ(∬) として容易に決定される。
=(一η、4/2){−cos(η+1)エ+cos(η一1)エ} なおこの場合付録B・定理2より直交多項式{φ。}が完
+(一ηB/2){s η(η+2、)∬+s η(η一2)∬} 全であって,∫(∫)がα次(α>1/2)のリップシッツ条
=(一ηB/2)φ2。−5+(一κ・4/2)φ2。.2 件を満足し,かつフーリェ級数の有限個の絶対値 ど+(η、4/2)φ2。+2+(一ηB/2)φ2。+3 (22) 1Σα,。φ。(エ)1(ψε2V)を押さえる可積分関数が存在
カコただし すれば,(5)の対応は等価となり(14)〜(1》が満足される。
φ一1=0,φ一2=cos(−x)=φ2, 以下,拡張されたルジャンドル,エルミート,ラゲー φ.3二訪η(一κ)=一φ1 ル多項式系について考察する。
(η=1,2,3,……) 6.1 (拡張)ルジャンドル多項式系
であるので,各φ・(∬)(γεN)は単に4個の独立変数の 有界閉区間[物一力,吻+カ](勿εR,カ>0)上で重み 線形結合で表わされていることがわかる。一般に,与え 関数
られた微分方程式の非線形関数ル)力測匁)と…㈲ ωω一1/2ρ ㈱
(ヵと4は整数)の有限個の線形結合であるとき,各φ,(エ)
の場合について考える。このとき
(γε1V)も有限個の独立変数の線形結合で表わされる。
さて(2》の解∬(のは(21)¢2)からなる連立線形微分方程式の ζ1・(エ)=(2ρ)−1(κ!){(2η)!}−1〔(x−〆2一ρ2〕η (27)
解φ。(∬(r))から,例えば を導入すれば,(24)の条件を満たし(25)より x(の=s仇 (φ1(∬(の)) (23) φ。ω=1
として求められる
゜ φ1(エ)=jr−〃2
つぎに本節の特別な場合である直交多項式系について φ2(エ)=(∫_勿)2_カ2/3
考察しよう・ φ、ω一(⌒)・一ρ・(_).3/5
6.独立関数列が直交多項式系の場合3)・6) φ4(∬)=(∬一勿)4一ρ2(∫一勿)2・6/7+〆・3/35 φ5(∬)=(x−〃2)5一ρ2(エー〃2)3・10/9十ρ4(エー〃2)・5/21
定義区間[α,司上の重み関数%(幻>0に対するη次゜°°・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… (28)
の直交多項式をφ。(エ)とする。ただし一般性を失なわな
いので,φ。ω(ηε」V)の最献係数を1とする.その である・付録B・定理3より{φ・}は完全である・また定
際 理4よ y=(κ一〃2)/♪と変嫉換したときげωが連
続な2次導関数をもつか,あるいは(A・9)の条件を満足 蓋〔%}。=ω〕=・!, すれ1ざ(14)一(1》の対応は等価である.もちろん定理4の代
閾▲一蜘L−。⑳㌶㌔蕊1:㌔三:灘:
(元=0・1・2,…・η一1) 別積分可能であることが確められれば(14)〜(1》の対応は等 が満足される関数σ。(幻が導入されれば,κ次の直交 価である。
多項式は 6.2 (拡張)エルミート多項式系
仏ω=万鵠薯)M)(25)無撃戟F蕊隠覧}(カ〉。)(29)
として定まる・またφ1ωは の場合について擦する.このとき
φ1(κ)=∬一∫
ση(エ)=(−1)ηρη(2π1))−1/2exp{一(㌶τ一〃z)2/21)} (30)
ただし qw∬一 ㌘;;24)の条件を より
であるので,本来求めるべき∬(のはφ1(エ(τ))から
φ1(∬)=工一〃z
・ω=φ1(∬(τ))+万 φ、ω=(・噺)・一力
φ3(x)ニ(エー〃の3−3(∬一沈)ρ 件が満足されるときの極限状態として解釈できる。すな φ4(エ)=(エー〃2)4−6(エー〃z)2ヵ+3ヵ2 わちテーラー級数はフーリェ級数の特別な場合として取
φ5(∬)=(エー勿)5−10(∬一勿)3ρ+15(∬一卿)ρ2 (31) り扱うことができることを示そう。
…・・………・……… 区間[α,司,重み関数z〃(∬,ヵ)>0(ρはパラメータで である。付録B・定理3よりエルミート多項式系{φ。}も カ>0)に対するη次の直交多項式とフーリェ係数は㈱,
完全である。また例えば定理2の条件か,あるいは (18,(19)から
㌶;:鑑嶽㌶蕊)が定理5の条 輌)一%(圭ρ)撃ク)(伽(あρ)=1)(3θ
:襲蹴巖系一 …一;二i蒜)㌦凡一
ω(エ)=クー1.exp{_(エ_勿)/ρ} (ク>0) (32)
として表わされている。すなわち(37)は(36)を用いて部分積
の問題について考察する・このとき 分すれば
仇ω=(一1)ηグー1(エー沈)η脚仁(∬一勿)/ρ}(33) ∬琉)σ㍗・(ち鋤 を導入すれば噸件轍し(2勃より @ 一∬輌蹴力・血
φ・(∬)=1 [∫,(x)σ》η一1・(尤ρ)]2一元b∫;(ガ)σ》η一1・(鵡力)ぬ
;::鴬二㌶⑳+2〆 =[伽Ω・σ識力・]乞一疏力・酬輌
φ3(エ)=巨一〃2)3−9(x−〃2)2ρ+18(エー〃z)カ2−6ρ3 となる。ここで04)の端点条件σlr−1}(α,ρ)ニσ》 −1}(b,ρ)
φ4(∬)=(∬一勿)L16(エー〃2)3ヵ+72(∬一〃2)2ρ2 =0を適用すれば
一96(∬一〃z)カ・+24ク・ ∬∫;・・)U》・−1・Ω・吻
⌒霊(㌫㌫㌦となる.以三:鴎㌫霊_条
・.・・.・.・・.....… .… .・… .… ...・...・・ (34)
件を適用すれば
つぎにテーラー級数について考察する。 と表わされる・従ってρ一〇にしたときo⑤・剛こ対し
φη(∬,ρ)→(∬一吻η (3》
7 テ+級数の場合
@ 5綱全伊・(。,輌砒小・融独立関数列{ξη}としてη次多項式
一→万η)(物) ・ ㈹
ξη(エ)=(エー〃2)η (ク2εN)
_ となれば,倒のテーラー級数が直交多項式によるフーリェ が選ばれたときの展開・すなわちテーフー級数について
@徽の極限状態として得られたことになる.
考察する。
以下6.1〜6.3節のいずれのフーリェ級数も,ρ→0
(4)の∫・ωが解析麟のときはテープ弔開により にしたときテーラー級数になることを示す.
∫「(∬)=碧。α「〃ξη(x) (ηε1V) 倒 7.1ルジャンドル多項式系の極限
だだし 6.1節の問題においてパラメータρをρ→0にしたと
砺,ニ∫膓・)(勿)/η!,ξ。(エ)=(∬_勿)・ きの極限状態について考察する。
まず⑳すなわち㈱の形よりヵ→0のとき と表示される。このテーラー級数は,独立関数列として
6節の鮫多城系が選ばれた際に,以下の0》と(4①の条 φ・・⑳=・・酬η Ol)
となり(39)が成立する。つぎに∫,働が解析関数ならば(3》 が成り立つ。㈹より
より ∫1∫仁・(・)(2・カ)一去・xp{一(…)・/2舩
∫P・ω一細+鰐i(勿)ピ Sm(カ)=∫1(2。力己,xp{−W2カ}此
(ただし・全・一勿) (42) 一∫:∫5・・(・)(2・靖・xp{一(・一勿)・/2鋤
である。また(27)より ・・=∫卿(勿)+Σ[(2〃)!]−1∫}2 +η}(勿)
σ。(∬,ρ)=(2カ)−1(。!){(2。)!}−1(ε・一ρ・)・ =
であるので,(40は ・{1×3×5×…×(2ψ一1)}カz
一鷲慧 とな_念1㌶∴ミート多:
式系によるフーリェ級数は極限状態(ヵ→0)でテーラー
=∫働+解 享i(勿)・ 級数1・なる.
・鷲;警 ㈱糠鷺影ρ一た
となる。さて まず(33)すなわち(34)の形よりカー→0のとき
(・・一力・P一皇(膓)…ρ…一・) 輌=(・一耐 ㈲
より となり倒が成立する。つぎに∫,(ガを解析関数とすれば
∫1誰棚一鯛醐一 ゜2)が成り立襟㌫蒜けば
一{…(2)2( +1∴;:ll: ふ(カ)了一屹
⊇にψ=。で 一∫蹴+群》;(勿)
∫1(ε2一ρ2)η4・一皇(り2(2i+1丁 カ2η(44) .∫二η+ exp(一・/ρ)4・ (49)
である・従って03)は ∫♂・xp(一ε/ヵ)4・
Sm(カ)=〃働鰭雛) となる゜二
・議ごP芦∵∴…・∴ =鋼
となり(40)が成立する.馴)と㈲よりルジャンドル多項 Sm(カ)一∫酬+菖(鵠!∫卿(勿)が
式系によるフーリェ級数は極限状態(カ→0)でテーラー 一→∫卿(勿) (カー→0) ㈹
級数になる・ となり00)が成立する.結局(48)(50)よりラゲール多項式剰こ
7.2 エルミート多項式系の極限 _
6.2節の問題において,パラメータρをカ_。にし よるフーリェ級数は極限〕犬態(卜→°)でアーラー級数
になる。たときの極限状態について考察する。
まず(30すなわち(31)の形よりヵ一→0のとき 8.数値実験
φ・(∬,0)=(∬一〃z) (46) 8.1 三角フーリェ級数
となり(3》が成立する。つぎに∫。(∬)、を解析関数とすれば(42) 5.1節例題2の三角フーリェ級数に対し,考慮する直
交関数系{φ。(エ)}の次数を1次から10次まで変化したと 計算された近似値元(r)の軌跡を示し,Fig・1・(b)とFig・
きの,本手法により(23)式の計算された値元( )と真値∬(∫) 2・(b)は時刻τに対する誤差の絶体値の積分
を比較する・ /ω一∬1・(τ)づ(τ)14・
Fig.1は、4=−1, B=0,すなわちX=−s碗エで
を表わす。
その醐値が・(°)=1のものであり・またFi苦2はA
@これらの結果より,考慮した敵関数系の次数の増加:1㌶鷲㌧篇濃瓢1;;㌘似言一(・が真勧)へ近一いくこ
Fig.2−(a)は時刻rに対する真値パr)と,本手法により
∬(∫) x(∫)
1.0 ___________一一一一一一一 1.0 1st,2nd−order
0.8
0.6
0.4
0.2
0.8
、、 True value \ 一一一一一一フ
\・、 / °・6
7th,8th−order ・ ミミミこ
0.4
9th,10th−order 、5th,6th−order \
3rd,4th−order O.2
6th,7th,8th−order
/
/
/ 10th−order
/
True value !
=〉 ・三多
/ノ『./
/zケ / プ ,/
フ ∠ !ク ・
5th−order 2nd,3rd,4th−order
1st−order
・ ・・・ ・・・ ・・… 81 ・ °・2 °・4 °・6 °・㍉,
Fig.1−(a)True value and Evaluated Fig.2−(a)True value and Evaluated
values when工=_si耽τ value8 when工=cos2∬in in trigonometrical series. trigonometrical series・ノ(の
10−2
10−4
10−6
10−8
ノ(の
、,、,2杷壁一一一一一一一ノ ノ
ジ麹/一::::
∠ 10 6
10−8
・ ・2 ・・4 ・・6 ・・8 1・°1 ・ °・2 °・4 °・6 °・8 1・°,
Fig.1−(b)」(t)when工=−sinエ Fig.2−(b)」(t)whenエ=cos2エin in trigonometrical series・ trigonometrical series・
8.2 ルジャンドルとエルミート多項式系 分散)カに対するノ(0.1),∫(0.5)のグラフである。7.2 6.1と7.1節のルジャンドル多項式系,および6・2と 節よりρ=0のときはテーラー級数に相当する。
7.2節のエルミート多項式系において,考慮する直交多 Fig・7はFig.3〜Fig.6においてカ=0,すなわちテー 項式{φ。(め}の次数を1次から5次まで変化したときの ラー級数のときの初期値∬(0)に対する評価のグラフであ
本手法による計算値f( )と真値エ(τ)を比較する。 り,Fig・7・(a)は/(0.1)およびFig.7・(b)は1(0.5)のも
非線形微分方程式としては のである。x=x2 Fig.8とFig.9はヵ=oにおけるテーラー級数において を考え,各重み関数の対称点〃zとしては〃2=0.5を選 初期値がそれぞれ∬(0)=−1.0とエ(0)=0.5のときのも んだ。評価としてはFig・3〜Fig・7を通しすべて,Fig・・(a) のである。 Fig.8・(a)とFig.9・(a)は時刻xに対する計算 についてはo.1秒間の誤差の絶体値の積分 値f(『)と真値∬(r)の軌跡である。Fig.8・(b)とFig.9・(b)
/(・.1)一∫° 11・(・)一元(・)14・ は時刻 に対する評価
を,またFi忌.(、)については。.5秒間の ノ(;)一∬1・(・)−f(・)14・
ノ(・.5)一∬51・(・)一元(・)14・ のグラフを勧している・
これらの結果より,考慮する直交多項式の次数の増加
を用いた。 −
Fi忌3とFi苦4はルジャンドル多項式紅初期値がそ とともに・近似計算イ三fωが真賦)へ近づいていく
れそれ。(。)一一1.。と。(。)=。.5のときの動関数のパ ことがわかる・またF1&7より初期値・(°)が重み関数の ラメータρに対する評価/(。.1),ノ(。.5)のグラフであ 対緬の近傍!こ選ばれた場合において・計算値の精度る.特にカー。のときは7.1節よ・)テーラー級数に相当 が良い三とが確認できる・なお⌒においては・ρ=°
のテーフー級数の近傍において計算値の精度が安定して
する。
. いることもわかる。
F19.5とFig.6はエルミート多項式系の場合の結果で
あり・それぞれジャンDドル多項式系のFi&3とFi鰺4に室::㌶::㌶:㌶嶽欝誉
対応する。すなわちFlg.5は初期値が∬(0);−1.0およ
. EA.COM 230−60/75を用いた。
びFlg.6は初期値がx(0)=0.5のときのエルミート多項 式系による手法で,重み関数のパラメータ(正規分布の
ノ(0.1) ノ(0.5)
10−2
10−3
10−4
10−5
1st−order ・ 100
・一一・一・一・一・一・一・一・一・
̲1、
_血 ,4! 一」竺竺.一,一,一.一一一}1
一一一一一一一一一一}一一
̀\1 2。d.。,der }!3・d−・・d・・ 10−1...一.一一.一.一.一 、r
,、h.。,der ・、酬 , 4,h−。,der \制4th_order 1
_一一一 一 _ _ _一一 1 、 ノ ll
1 0 5th−order
)1 @ − 緬ボー一…、\1!
1
10−2
° 1『61°『41°−z1°一》 ° ° 61°−41・−21°一三
Fig.3−(a)」(0.1)versus p whenエ(0) Fig.3−(b)」(0.5)versus、ρwhenエ(0)
=−1.Oin Legendre poly・ ニー1.Oin I」egendre poly−
nomials. nomials.
ノ(0.5)
ノ(0,1)
100
10−5
10−10
1°一5
D∠
4th−order
! 10−2
10−6
10『lo
2nd−order ,
3rd−order
4th−order 1
5th−order
010−15 10−1・ 10−・ 10・ 0 10− ° 10−5 10°
P P
Fig.・4−(a)」(0.1)versus p wllenエ(0) Fig.4−(b)」(0.5)versus p whenエ(0)
=0.5in I」egendre poly・ =0・5in I」ρgendre polyno・
nomials. mials.
ノ(0.1)
100
10−2
10−4
10−6
10−8
1st−order
ノ(0.5)
101
・・d−・・d・・
@\Y 1ぴ
3rd_order \/ ノ
4th−order
、\ 10−1 5th−order 、
10−2
一 1 2nd−order l
__1
Q_____________ \・1/
3rd−order 、 4th−order ∫1、・
5th−order ll
O lO−6 10−4 10−2 10° 0 10−6 10−4 10−3 10°
P P
Fig.5−(a)」(0.1)versus p whenエ(0) Fig.5−(b)」(0.5)versus p whenエω)
=−1.Oin Hermite poly・ ニー1.Oin Hermite poly・
nomials. nomials.
ノ(0.1)
loo
10『5
10−lo
10 15
ノ(0.5)
100
/ / / / /
・三『と虻・一・一//Z/// 1r5
/ / /
2nd−order /
一一一一
A /\、!
/ 3rd−order / //
坐・呉一/ 1r・
5th−order
一一一一一一一
A /\ノ / 3rd−order !
4th−order
5th−order
.!/ !
トーL−−L一一L−」一 〜一一⊥一一一L−一一L−⊥一
゜ 1°−61°−41°−21°三 ゜ 1°−61°一 1°−21°°P
Fig.6−(a)」(0.1)versus p when㌶τ(0) Fig.6−(b)」(0.5)versus p whenエ(0)
ニ0.5in Hermite polyno・ =0.5in Hermite polyno・
mials. mials.
ノ(0.1) ノ(0・5)
100
10m5
10一10
10−15
101 1st−order
ミミミこミ\/彦多z
iii三芸 ・ミ影z/ 1ピ
5th−order 、1
10−7
2nd−order ,
i意iii 潮
一5 0 5。(0) −5 0 5・(0)
Fig.7−(a)」(0.1)versusエ(0)in Taylor Fig・7−(b)」⑩.5)versusエ(①)in Taylor
コ コ
serles. serles.
∬ω
0
一1
一2
2nd−°「de「
@ .ノ 川
4th−order // / / /
/ニイ。。va1。・ 1『3
一・̲− 3rd−order
\一\. 10−8
1st−order \ 、
5th−order1st−order 2nd−order
ロ ロ ニ べ ら の
〃二三1三一 煮z
! / 4th−order
! 5th−order
0 0・25 0・5r O O・25 0・5τ
Fig.8−(・)True value and Evaluated Fig.8−(b)」(f)whenエ(0)=−1.O values whenエ(0)=−1.O in Taylor series・
in Taylor series.
∬( )
0.65
0.60
0.55
ノ(の
True value 〃 10−3 2。d,3,d,4th,5th−。,d。, /
10−8
10−13
10−18
0.50
… 25 °・㍉ ゜ °・25 °・5f
Fig.9−(a)True value and Evaluated Fig.9−(b)」(のwhenエ(0)=0.5in values whenエ(①)=0.5 Taylor series.
in Taylor serie&
慮して線形化し,これに線形推定理論を適用したものと
9.結言
考えることができる。
以上実軸上で定義された1変数の非線形微分方程式に 本論文に対し終始有意義な御討論を頂いた本学の吉永 対応する,すなわち等価なまたは最適な連立線形微分方 恭一教授,および数値実験に御助力頂いた本学大学院生 程式の構成を,線形独立関数列の導入により行なう方法 三浦和彦氏に深甚の謝意を表します。
について考察した。これにより非線形問題は線形問題に
帰着された。なお本論文の立場からみれば,1)拡張カル 付録A 微分方程式の同値性 マンフィルタ14)と拡張線形オブザーバー15},2)2次近 .
、 つぎの微分方程式(1)と(ii)は同値である。
似法オブザーバー16),および3)等価線形化法フィルタ17)
は,それぞれ独立関数列のうち,1)7節のテーラー級 (i)Xl− 醐値:・1(0)
数法に対して1次,2)テーラー級数法の2次,および (A 1)
3)6.2節の(拡張)エルミート多項式の1次,までを考
(ii){㌶+b初⇒llll。_ 協(・)−6鴫胸・)鼻(輌輌
(A・2) (η=1,2,3,……)
ただし晶>0の範囲とする。 により正規直交関数系{φ。(κ)}を構成することができる¶
(証明) この際,関数系の完全性と正規直交関数系の完全性とは
(i)において晶=エ2とおけば(ii)が得られる。逆に(ii)が 同値である:)
成立すると仮定する。αキ0のとき(A・2)を解けば晶= また一般に,直交関数系{φ。(エ)}が完全であって,任意 オ2=α泊+bより の関数∫εL2(α, b)のフーリエ級数が項別積分可能,ある ∬1(の=〃1θ万 +々2グ4万Lb/α いは特に一様収束するならば
{。、(『)一 1万、万Lん、后、・, (A・3) ..
∫ω=Σαηφ。ω (A・6)
ただし η=o
隠ll:1:1㍑;ll;(A拳た∵㌫蒜/∬φ;_
である。これをαxl+26∬1+cに代入し整理すれば (A・7)
汲ぞ+2b∬1+c=必=茸 なるフーリェ展開ができる1)
となる。すなわち
x1=一
が得られる。他方α=0のとき(A・2)を解けばヱ1=bよ
り
・1(『)−6〆/2+・・(0)『+・1(0) エ級数は[、,b]のほとんど至るところで収束する1・従 {
∬2(『)=6『十∬2(0)
ってフーリェ級数の有限項和を
である・これを用いれば 姻;8。。φ。ω
η=0
26エ1(『)+c=∬多(r)=五(r) (A.5) としたとき・ルベーグの収束定理5}よりさらに
すなわち 1γ ω1≦s(∬) (!=1,2,3,……) でかつ
Xl−2δ・1+・ ∬・(加(鋤く∞
が得られる・結局(ii)から(i)が導出された。 なる関数s(x)が存在すれば項別積分が可能となる。すな 付録B 直交関数系の性質 わち(A 6)(A◆7)のフーリエ展開ができる。
〔定理3〕1)・4)
特に断わらない限り区間[α,b]は,α=一∞と6=+。。 有界閉区間[α,b](すなわち一〇。<α〈●<+∞)に を許した実数値の閉区間とする。またノ(エ)は実変数∬に おいて,重み関数2〃ωにより定義された直交多項式系 対する実数値関数とする。 {φ。(∬)}はL2(α,ゐ)で完全である。
〔定理1〕 また定義域が半無限区間のラゲール多項式系,および Xを内積空間とする・ただし区間は[α,b]で,重み関 無限区間のエルミート多項式系も完全である。
関数はル(∬)≧0である。さて,高々可付番無限個の線 〔定理4〕3)
形独立な関数ξ・(∬)・ξ1(∬)・ξ・(x),……・ξ・(∬)・……が与 (i)区間[−1,1]上で重み関数ω(〃)=(1−y)λ(1+y)μ
えられたとしよう。このときシュミットの直交化法 により定義されたヤコビ多項式について考える。
¢。(エ)=ξ。(z)/llξ。ωll,φ。(∫)ニμ。(エ)/ll微(∬)ll さてσ=max{λ,μ}のときσ≧−1/2でヵを2σ+2よ
り小さくない自然数とする。このとき[−1,1]で定義さ れた連続なヵ次の導関数をもつすべての関数∫(y)(∫εただし〔定理2〕
関数∫(∬)がα次(α>1/2)のリップシッツ条件 1ル、)一ル1)1≦〃1エ、−Xllα
を満たすならば,直交多項式系{φ。ω}による∫ωのフー
Cρ)はヤコビ多項式により一様収束するフーリェ級数に で,さらに任意の実数値Zに対しても
展開される・ ∫ll・(・)1・・xp(%)砲く・・
従って例えば,λ=μ;0のときのルジャンドル多項 、
を満たすならば,∫(y)は(A・6)(A・7)のフーリェ展開がで 式については∫εC2,およびλ=μ=1/2のときの第2
きる。
種チェビシェフ多項式については∫εC3の関数に対して
(A・6)(A・7)のフーリェ展開ができる。
⑰関数∫(y)に対し,τ次の多項式によるその最良近 参考文献
似の偏差を 1)末岡:級数および直交関数系,コロナ社.1957.
2)R.Courand&D, Hilbet: Methoden der Mathema−
E・θ一語聴1∫(y)一鋤)1 (A・8) …ch・n, Ph…瓦1・, V・・1・g S・…g・・1931・(斉藤・丸山 としよう。このときルジャンドル多項式系については連 訳:数理物理学の方法)
3)JL A. JIK)cTepHHKa H A. P.只Hno」lbcKoro: MaTeMaTHqecKH□
続関数∫(y)に対し AHa朋3・, Hay鴫1g6&
lim 12・Ez(〆);0, (A・9) (宮本 松野゜須斎訳:現代応用数学ハンドブック1・解析 ‥°° 学1)
および,第1種のチェビシェフ多項式についてはすべて 4)高木:解析概論,岩波書店、1975.
の∫(y)に対し 5)日本数学会:岩波数学辞典岩波書店・1968・
6)赤坂:数値計算,コロナ杜,1974.
Iim lo9了・E 切=0 (A・10) 7)土倉:フーリェ解析,至文堂.1972.
わ
、 8)伊藤:ヒルベルト空間入門,サイエンス社,1976.
であれば・各∫㎏)は各々の多項式により(A・6)(A・7)の ♂)末綱:確率論岩波書店,1941.
フーリェ展開ができる。 10)G.Szeg6: Orthogonal Polynomials , Amer. Math. S㏄.
〔定理5〕9} Colloq. Publ.,1939.
11)G.Alexits: Convergence Problems of Orthogona1
実変数yに対し区間[一。。,+。。]で定義された重み関数 Serles。, pergamon。press,1961.
2〃(y)=(2π)−1/2exp{−y2/2}に関するエルミート多項式 12)E. D. Rainville; lnfinite Serles , Macmi肱n C・.,1964.
系{φ。㎏)}が与えられたとしよう。 13)J・Kamp合de F6riet: Fonctions de la Physique
Math6matique , Centre Natlonal de la Recherche Scient卜 全区間[一∞,+∞]で連続な関数∫(y)があるとき,つ flque, paris, lg57.
ぎの[一∞,+∞]で連続な関数 14)H.Cox: On the Estimation of State Variables and Parameters for Noisy Dynamic Systems , IEEE Trans.
9ω=∫ω内) A。t。m。ti。 C。nt,。1.。。1.AG9, PP.5−12,1964.
を構成する。もしsがどんなに大きな整数であっても 15)RUeda H Takata S Nakagaki&STakata:℃n the
Estlmation of Transient State of Power System by Disc・
lim ysgω= lim〃8・4g(〃)/砲=O rete Nonllnear Observer , IEEE trans. Power Apparatus
〃→±°° 〃→±°° 。nd Sy、t,m、,。。L PAS−94, N。.6, PP.2135〜2140,1975.を満足し・かつ 16)上田・高田(等)・高田(茂):2次項まで考慮した非線
∫ll♂・(yW|・・xp{〆/4}吻く・・ 雀:㌫㌫よ,1繋:習1竺三慧こついて;
17)椹木・片山:非線形制御系の状態変数の推定について;
制御工学,11巻7号,PP.17〜24,1969.