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現代社会は高齢化社会から高齢社会になり、今や超高齢社会と呼ばれるようになった。老年 学(Gerontology:ジェロントロジー)は、超高齢社会の課題に学際的に対応する。とはいえ、
各課題には、そこに至った経緯があり、各分野の研究蓄積がある。
超高齢社会の「学際・総合」とはどのような意味なのか、問い直さずにはいられない。
本学では大学ブランディング事業として「大都市郊外型高齢化へ立ち向かう実践的研究
―アクティブ・シニア活用への経営情報学的手法の適用―」を 2017 年度(平成 29)から開始し、
3 年間の研究期間を終了した。この中で、多様な研究成果が得られ、2020 年度の現在継続され ているものもある。さらに、このコンセプトを出発点に、新たな研究を開始している研究者も いる。
それらの研究を通じて問い続けられていたのは,超高齢化社会でのジェロントロジーは従来 の延長上で研究し論じられるものであるのか、または、従来の研究と絡み合いながらも新たな るどのような研究の地平線をめざすべきものであるのかという根本的な問いである。経営情報 学という総合的視座をもつ本学教員は、ジェロントロジーにいかなる志向性、課題解決力、応 用可能性をもった論理としてアプローチするのか。さらには、超高齢化が常態となりさまざま な世代の人が考える多様な未来社会を構想するなかで、ジェロントロジーそのものを、いかな る進化を遂げる論理体系として発展させていくのか、大いに関心が持たれる点であると言える。
そこで、本年度紀要の特集論説では、「新時代のジェロントロジー構築~経営情報学の視座 から~」というテーマで、本学大学ブランディング事業に実際に携わった研究者や、各専門分 野をもった研究者に寄稿をいただいた。
本特集は、文字通り新時代の多様なジェロントロジー像を示すものである。と共に、経営情 報学が今後ジェロントロジーとの関係性のもとでいかなる拡張可能性を示す論考としても解釈 可能であろう。
特集論説
「新時代のジェロントロジー構築~経営情報学の視座から~」
[Feature Article]Toward The Construction of Gerontology in the New Era:
From the Perspective of Management and Information Sciences
特集論説にあたって
中 庭 光 彦 * / 今 泉 忠 *
* 多摩大学経営情報学部 School of Management and Information Sciences, Tama University