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アワーミュージアム No.46 (2011) 図 3. ベニトンボ未成熟 ( 美波町 2010 年 10 月 2 日撮影 ) 図 3 収穫されたハマダイコンと栽培ダイコン 左から津 田産ハマダイコン 栽培ダイコン 前島産ハマダイコン 中からたくさんの枝分かれがあるのがわかります 津田産の種子から育て

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アワーミュージアム No.46(2011)

アワーミュージアム

徳島県立博物館友の会会報

Tokushima Prefectural Museum

徳島県立

友の会

それと比較のために普通のダイコンの種子も蒔まきま した。今度こそ間違いありません。2009 年 9 月 8 日のことです。その後は 2008 年の時と同じよう に栽培しました。ただし、今回は少し丁寧にプラグ トレイという小分けの鉢に植えました。ところがこ れが大変で、すぐに水が切れたり虫に食べられたり でした(ハマダイコンにはニホンカブラバチの黒い 幼虫が、栽培ダイコンにはモンシロチョウの緑の幼 虫がついたようです)。そろそろ苗も大きくなった ので、9 月 29 日にそれぞれ 3 本ずつ畑に移植、併 せて残っていた種子も畑に蒔くことにしました(図 1)。その後も毎週のように畑に通って観察を続けま した。  さて、いよいよ待ちに待った収穫です(図 2)。 年も改まった 2010 年 2 月 28 日、前島、津田、栽 培ダイコンそれぞれ 2 本ずつ収穫することにしまし た。その時の写真が図3です。その違いは歴然とし ていました。図 3 の両脇がハマダイコン、中央が栽 培ダイコンです。同じ条件で栽培してもハマダイコ ンは栽培ダイコンのように奇き れ い麗に太くはならず、途

ハマダイコン再実験の顛末

佐さ な か中倭し づ こ文子(友の会会員)・茨いばらぎ木 靖やすし(博物館学芸員)  2008 年、私達は “ ハマダイコンは栽培したら食 べられるのか? ” というテーマを掲げてハマダイコ ンを栽培しました。ハマダイコンは、日本全土に生 えるアブラナ科の越年草で、海岸にごく普通に見ら れますが、栽培したら食べられるという人と食べら れないという人がいるのです。そこで実験を行った わけです。ところがその結果は、アワーミュージア ム 40 号に載せた通りで、収穫したものの大半が “ 純 粋なハマダイコンではなく雑種 ” だったという衝撃 的な結果に終わってしまいました。そこで 2009 年 は、今度こそ本当の純粋なハマダイコンの種子を 採ってもう一度栽培してみることにしました。果た してどうなるでしょうか?  まずは種子採りです。2008 年は、どこの産地の ものかわからない種子を使ったのが失敗でした。今 回種子を採った場所は、阿南市の前島(2009 年 6 月 7 日採取)と徳島市津田浜ノ町(2009 年 6 月 19 日採取)で栽培した二代目のハマダイコンです。 図 2 収穫の様子。とっても楽しみだ。 図 1 2年目の栽培実験の様子。左から津田産ハマダイコ ン、栽培ダイコン、前島産ハマダイコン

第 46 号 2011 年 6 月 30 日発行

No.

46

June 2011

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中からたくさんの枝分かれがあるのがわかります。 津田産の種子から育てたものはやや太くなっていま すが、一番左のものは普通のダイコンとの雑種の可 能性もあります。それにしても、どうやらハマダイ コンは栽培ダイコンのように太く美味しそうにはな らないようです。こうして2年間に及ぶ実験 “ ハマ ダイコンは食べられるのか? ” は、“ どうもわざわ ざ食べたいと思うほど太くはならないようだ ” とい う結論になりました。皆さんもハマダイコンを見た らこの話を思い出していただけたら幸いです。

縄文と幕末に思いをはせて

− 美波町由岐 −

本ほ ん だ田 壮そういち一(友の会会員)  美み な み波町は、徳島県の南東部にあります。2006 (平成 18)年 3 月、海か い ふ部郡の由ゆ き岐町と日ひ わ さ和佐町が 合併し誕生しました。過疎化が急速に進んでおり、 2010 年 9 月の推計人口は、7,850 人。四国遍へ ん ろ路の 札ふだしょ所があり、遍路道からは海が見えます1)。2011 年 2 月には、道路沿いのごみ大清掃(何と 100 ト ン近く)が行われました。また当町は、2009 年 9 月から 2010 年 3 月まで放送された NHK 連続テレ ビ小説「ウェルかめ」の舞台となりました。  私は、美波町田た い井の生まれです。友の会の家族会 員で、飛鳥(2000 年 11 月)や、岡山・鳥取2)、兵庫、 愛媛県などのバス宿泊研修に参加したことがありま す。徳島大学医学部の卒業生で、2005 年より、当 地の由岐病院に内科医として勤務しています。  近年「地域の医療崩壊」というニュースがよく報 道されます3)。実際、海部郡だけでなく、県西や国 内のさまざまな地域(へき地、島とうしょ嶼、場合によって は都市部にも)で、医師不足が目立っています。こ の問題を解決するため、3 年前より医学生や研修 医(2 年次の医師)の地域医療実習が義務づけられ ました。当院もスタッフは少ないですが、牟む ぎ岐町、 海 かいよう 陽町の医療機関などとともに、学生、医師の研修 を受け入れています。地域があっての「地域医療」 なので、院内だけでなく、病院の周辺を案内する機 会があり、今回、出身地の歴史をまとめてみました。  田井は、室戸・阿南海岸国定公園の一部で、「田 井ノ浜」という延長 1 キロの白砂の浜があり、夏休 みには、JR 田井ノ浜臨時駅(海水浴場まで徒歩 3 歩) が開設されます。その田井ノ浜の北約 300 mにあ る標高約 20m の小山の裾すそで、2001 年に道路建設(高 規格道の日和佐道路)に伴う発掘調査により遺跡が 発見されました4)。私の父の田畑に隣接する場所で、 小中学生の頃、キュウリ、ショウガ、菊などのビニー ルハウスがあり、水やりを手伝ったのを思い出しま す。この田井遺跡では、縄文時代前期末~中期(約 5,000 ~ 4,000 年前)の、主に石器を製作した跡 とみられる遺構が発見されました。  多くの土器、石器類が出土しましたが、なかでも さまざまな石を材料とした道具やアクセサリー類が 注目されています。石せきぞく鏃にはサヌカイトやチャート、 石せ き ふ斧には結晶片岩、けつ状耳飾り(古代中国の宝物 図3.ベニトンボ未成熟♂(美波町、2010年10月2日撮影) 城山から、由岐港を望む。中央に箆野島が見える。 図 3 収穫されたハマダイコンと栽培ダイコン。左から津 田産ハマダイコン、栽培ダイコン、前島産ハマダイコン。

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善をめざして―」、 『四国医学雑誌』、66 巻 (5、6 号 )、 p163-168、2010 年 4)美波町教育委員会、『美波町田井遺跡マップ』 5)美波町、「田井遺跡」海を見つめた縄文の人びと、 2010 年 であった「けつ(玦)」に形が似ていることから呼 ばれている耳飾り。主に東日本地域の遺跡から多く 出土している。)には滑かっせき石や蛇じゃもんがん紋岩が用いられ、そ れぞれの道具に適した石を選んで製作していたよう です。各種の遺物から、縄文人が海を通じて広く交 流をしていた様子が判明しました5)。遺跡は現地保 存されていますが、ふだんは鍵がかけられています。 電話をすると職員が来て開けてくれます。出土した 土器や石器のレプリカなどは、JR 由岐駅(ぽっぽ マリン)2 階の郷土資料展示室で見ることができま す。この展示室では、地震、津波の歴史や、明治期 に嵐のなか外国船を決死で救助した住民たちの話な どが紹介されており、観覧の価値があります(入場 無料、火曜が休館日)。  また、1868( 慶応 4) 年 1 月 4 日、戊ぼ辰しん戦争のなか、 由岐港沖で「阿波沖海戦」がありました。この海戦 は日本初の洋式艦どうしの戦いで、赤塚源六艦長ひ きいる薩さ つ ま摩艦隊は、幕府軍艦頭の榎本武たけあき揚が指揮す る幕府の軍艦「開陽丸」を振りきり逃走しました。 薩摩艦船のうち逃げ去った「春日丸」には、日露戦 争で活躍した東郷平八郎も砲手として乗りこんでい ました。その海戦を伝える阿波沖海戦公園が、西由 岐にあります1)  昨年「龍馬伝」、2 年前より「坂の上の雲」のド ラマが NHK で放映され、幕末・近代史がブームと なっていますが、阿波沖海戦の時に東郷が関わって いたことを知り驚きました。由岐病院の横の城山に 登ると、由岐港や箆ぬ の野島(無人島)が展望され、幕 末の頃に思いをはせます(写真)。  2011 年の夏には、日和佐道路の阿南市福井と由 岐インター間が開通し、もっと便利になります。ぜ ひ一度、縄文から近代までの歴史にふれられる美波 町を訪れてみてください。 参考: 1)「由岐の港から牟岐の港へ」、『徳島県の歴史散歩』(歴 史散歩 36)、p251-255、山川出版社、東京、2009 年 2)本田壮一:「秋の研修会 蒜山・大山紀行」、『アワー ミュージアム』、第 18 号、p8、2002 年 2 月 10 日 3)本田壮一 他:「脳卒中の医療連携―県南部医療の改 友の会行事報告 《事前研修》 ◎日 時 2011 年1月 15 日 ( 土 )      13:30 ~ 15:30 ◎場 所 博物館講座室 ◎担 当 石い し お尾和かずひと仁(友の会役員)、高たかしま島芳よしひろ弘(博      物館副館長)、長は せ が わ谷川賢け ん じ二(博物館学芸      員)、向むかはら原敬た か お夫(博物館普及課) ◎参加者 21 名 ◎概要  博物館講義室で、今年歩く予定にしていた小松島 市田野町の勢せいごう合から徳島市国府町舌したらいいけ洗池までの道筋 に残る源義経に関わる伝承地について学習しまし た。  徳島県内には、上陸地とされる小松島市内から 讃さ ぬ き岐国に抜けていく板野町大坂峠までの道筋に義経 伝承地が点在しています。そこで、バス研修に先立 ち高島副館長・長谷川学芸員、友の会役員の石尾か ら、義経伝説のこと、弁べんけい慶の岩屋などについて説明 がありました。  日本人は、「判ほうがん官贔び い き屓」ということばが象徴する ように、源義経に対してある種の愛着を抱いている 人が少なくありません。そのような義経像はいつご ろから出来上がってきたのか、もちろんそこには室 町初期に成立した『義経記』の影響が少なくありま せんが、このような義経像の形成過程や義経の蝦え ぞ夷 渡海伝説、そして「チンギス汗ハン」伝説についても解 説がありました。 《バス研修》 ◎日 時 2011 年1月 23 日(日)9:00 ~ 16:30 ◎場 所 小松島市田野町~徳島市国府町 ◎担 当 鳥と り い居 喬たかし(友の会役員)、石い し お尾和かずひと仁(友

義経(伝説)の道ウォーク

−赤石から国府まで−

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     の会役員)、長は せ が わ谷川賢け ん じ二(博物館学芸員)、      向むかはら原敬た か お夫(博物館普及課) ◎参加者 19 名 ◎概要  当日は、寒風の中、義経軍が上陸したと伝えられ る小松島市の勢合から見学を始めて、義経軍が通過 したと伝えられる釈し ゃ か迦庵あん・弦つるはり張坂・弦つるまき巻坂を踏査し、 18 番札所恩おんざん山寺じを参詣しました。それから芝し ぼ う生町 にある横穴式古墳である弁慶の岩屋で巨石を見学し ました。さらに、士気を高揚するために源氏の白しろはた旗 を立てたといわれる旗はたやま山に登って、山頂の騎き ば馬像を 見ました。  昼食をはさんで、午後は新に い み居見城跡の裾野を歩き、 児こ や す安小学校前からはバスで徳島市北山町の地蔵院そ ばまで移動、義経軍が越えたというあずり越えの登 り口まで歩きました。そして、再びバスで移動し、 下町にある伏ふしおがみ拝八はちまん幡神社、国府町の舌洗池を見学し ました。伏拝八幡神社は義経が必勝祈願をしたとこ ろ、舌洗池は休息のために軍馬に水を飲ませたとこ ろと伝えられています。  (石尾和仁:友の会役員) ● 鳥と り い居 喬たかし  寒さもそれほどのこともなく、天候に恵まれまし た(行いの良い人ばかりの参加だったようです)。  歩いた距離については 10km を超えましたが、山、 坂、階段も多くなくまずまずでした。しかし、疲れ ました。  昼食について、寒い時期なので食堂で温かい食事 がとれたのは良かった。

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参加者の声  継続行事として来期も引き続きやりたいですね。 最後は下しものせき関の壇だ ん の う らノ浦と言いたいですが、せめて屋島 までは行きたいと思います。お世話になりました。 ● 中なかむら村由ゆ か香  今回の行事では、義経について事前学習で歴史や 時代背景を学ぶことができていたし、子どもと一緒 に「日本の歴史」という本(漫画ですが・・・)を読 み返して参加したので、よく分かり楽しかったです。  義経のたどった道を歩いていきながら説明を聞く と、義経や家来たちがどんな思いで屋島へむかった のか、そのころの徳島の町はどんな風景がひろがっ ていたのだろうかと、子どもと想像しながら歩くと ますます楽しくなり、充実した一日を過ごすことが できいました。大変お世話になり、ありがとうござ いました。 ● 中なかむら村太た い ち一  義経の歴史がよく分かってよかったです。義経に はいろいろな伝説があるんだなと思いました。いつ もわかりやすく教えていただいてありがとうござい ます。これからもよろしくお願いします。 友の会行事報告

生物画を描こう

◎日 時 2011 年3月 6 日 ( 日 )      10:00 ~ 16:00 ◎場 所 文化の森公園内と博物館実習室 ◎担 当 和わ だ田賢け ん じ次(友の会役員)、茨いばらぎ木 靖やすし・      辻つ じ の野泰やすゆき之(博物館学芸員) ◎参加者 6 名 新居見城址の見学 講師の話に聞き入る参加者

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◎概要  まず、公園内で絵を描く植物をさがしました。講 師の和田賢次さんから植物を描く方法やポイントを 教わりながら、植物画にチャレンジしました。  動植物や化石の絵を描くことは、実は分類学的な 研究をする上でとても重要です。たとえば新種の動 物を見つけて論文に発表する場合、これまで知られ ている種類とはどう違うのかを図で示すのがとても 重要なのです。また、絵を描くことは対象をよく観 察することにもなります。行事などで参加者の方に 絵を描いていただくと、ただ漠然と見た時とは全く 違う面白い発見をすることができるのをよく見かけ ます。  この行事では、講師に友の会の和田さんをお迎え して、生物画の描き方を詳しく教えていただきまし た。はじめは私などに描けるのだろうかと思ってい ましたが、始めてみると本当に簡単に誰でも素晴ら しい絵が描けました。できればこのような行事を通 して、動植物の絵を描くことを楽しむ人を増やして いければ良いなと思っています。 茨木 靖(植物担当学芸員)

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参加者の声 ●徳と く の野とも子  植物画講座に参加していつの間にか 5 時間が過ぎ ました。それは描くことに熱中していたというより、 友の会行事報告 ◎日 時 2011 年3月 13 日 ( 日 )      9:30 ~ 12:00 ◎場 所 園瀬川河川敷と博物館実習室 ◎担 当 伊い せ勢ひとみ・南な ん ぶ部洋よ う こ子 ( 友の会役員 )、      小お が わ川 誠まこと(博物館学芸員) ◎参加者 14 名 ◎概要  博物館前の園瀬川の河川敷でヨモギを採集しまし た。その葉をお湯でゆでて、すり鉢でこね、米の粉 と混ぜてお餅にしました。その間、大だい豆ずを煎いって、 石 いしうす 臼で挽ひいて、きな粉こを作りました。また、乾燥さ せたタンポポの根をフライパンで煎って、ミルで粉 にしてお湯をそそぎ、タンポポコーヒーを作りまし た。みなさん、おいしいと好評でした。準備から調 理までご協力いただきました、岡田登代さんには感 謝申し上げます。   小川 誠(植物担当学芸員)

ヨモギで草餅をつくろう

絵:徳野ともこ 和田先生の作品を見せてもらったり、話を聞いたり してひたすら感心していたからです。  花が好きなので(見るだけ)植物採集の時、学芸 員の方に名前を教えてもらったこともうれしかった です。他の参加者の皆さんにもお世話になりました。

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参加者の声 みんなでお餅を丸める参加者 ● 中なかむら村太た い ち一  ヨモギをつむのは楽しかったです。ヨモギもちを 作るのは大変だったけれど、とてもおいしかったで

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●西に し だ田すずか  今回家族4人で友の会行事にはじめて参加させて いただきました。子どもたちは個人的に磯にでかけ ることがありましても、どのような生き物であるか まではなかなか知ることがないので良い経験となり ました。  少し風が強く寒かったところが残念ではありまし たが、小学5年生と1年生の好奇心旺盛な時期なの で、色んな経験等ができることを楽しみにしていま す。日程が合えば参加させていただきたいと思いま すので、どうぞよろしくお願いいたします。 ●山やまもと本拓た く み実  いそを見てびっくり!!なんか気持ち悪いのが いっぱい。でも、すぐなれて、たくさんの生き物を 友の会行事報告 ◎日 時 2011 年4月 17 日 ( 日 )      11:00 ~ 13:00 ◎場 所 鳴門市土と さ佐泊どまり 竜りゅうぐう宮の磯 ◎担 当 佐さ と う藤陽よういち一・中な か お尾賢けんいち一・山や ま だ田量かずたか崇(博物館      学芸員)、松まつおか岡 功いさお(博物館普及課) ◎参加者 21 名 ◎概要  博物館では毎年 5 月に野外かんさつとして「 磯 の生きものかんさつ」を一般向けに開催しています。 この行事は人気が高いため、残念ながら抽選で半数 近い人は落選となります。今回、初めての試みとし て友の会の会員限定で、通常の行事に先立って実施 することにしました。博物館の行事は 70 名という 大所帯ですが、今回は約 3 分の 1 の人数のゆった りとした実施となりました。  実は、この参加人数というのは大切で、人気があ るからと言ってむやみに増やすわけにはいかないの です。いっぺんに多数の方が磯を歩いたり、観察の ためとはいえ石をひっくり返したりするということ は、それだけ自然に対するインパクトが大きくなる ことに繋がるからです。その意味では、今回は人数 的に理想的でした。  今回は人数だけでなく、潮の回りも最高(大潮) で、天気も晴れて、文句の付けようのない観察会に なるはずでした。ただ一点を除いて...実は風がと てつもなく冷たかったのです。私は学芸員という商 売柄、野外調査は慣れていて準備は良い方で、ウイ ンドブレーカー代わりに雨あま合が っ ぱ羽の上着を着込んでい

磯の生きものかんさつ

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参加者の声 ました。しかし、それでも寒かったのですから、参 加者の方はもっと寒かったはずです。やはり、自然 を甘く見てはいけませんね。  さて、磯の生きものはどうだったかというと、ヒ ジキやフクロフノリなどの海藻がまだ岩の表面に びっしり付いており、ヤドカリやカニ類の活動も今 ひとつでした。どうやら、海水温もまだ低めだった ようです。人気のアメフラシもほとんど見られませ んでした。動物を中心に観察するのならもう少し後 の時期の方がよかったかもしれません。       佐藤陽一(動物担当学芸員) ※このあと 5 月 15 日に博物館行事で実施した「磯の生 きものかんさつ」では、動物の種数や個体数は増えてい ましたが、それでもアメフラシは少数でした。どうも今 年は例年に比べ全体的に低調なようでした。 熱心に磯でいきものをさがす参加者 す。大豆をうすでひくのはむずかしかったです。ま た食べたいです。

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さがしてた。一番の大物はギンポ。めっちゃでかい から、めっちゃうれしかった。次はもっとでかいの をねらうぞ! ●山やまもと本あかり  わたしが「いその生き物」の時に「よっしゃ!!」っ て思ったのは、小さいカニをつかまえたとき。今ま でカニのはさみがこわくて、生きたカニをさわるこ ともできませんでした。だけど、さわったし、さら につかまえたし、とってもうれしかったです。  平成 23 年度友の会総会が、4月 23 日(土)午 後1時半より、博物館講座室にて開催されました。 22 年度の事業報告・決算報告並びに 23 年度の事 業計画・予算案について審議が行われ、承認されま した。  今年度も、キャンプ・一泊研修と、宿泊を伴う行 事を2回計画しています。他にも楽しい行事をたく さん計画していますので、ふるってご参加ください。 1. 平成 23 年度友の会行事 (1) 磯の生きもの観察(終了)  実施日:4 月 17 日 ( 日 )  場 所:鳴門市竜宮の磯 (2) 企画展「人形☆ひとがた」展示解説(終了)  実施日:4月 23 日(土)  場 所:博物館企画展示室  (3)「こどもの日フェスティバル」への参加(終了)  —ペーパークラフト恐竜作りと会員勧誘—  実施日:5月5日(水)  場 所:博物館常設展示室 (4) トコロテンづくり I (台風のために中止)  実施日:5 月 29 日(日)  場 所:牟岐町出羽島 (5) キャンプで自然体験  実施日:7月 30 日(土)・31 日(日)  場 所:美波町恵え び す比須浜キャンプ場

− 報告 −

平成 23 年度総会

(6) 草と虫の観察会・生物画  実施日:9 月  場 所:園瀬川河川敷 (7) 秋の山陽路 一泊研修の旅  実施日:10 月 22 日(土)・23 日 ( 日 )  場 所:岡山県・広島県 (8) 義経伝説の道ウォーク(パート II)  実施日:11 月 20 日(日)  場 所:板野町~東かがわ市 (9) ミニ銅鐸を鋳造しよう  実施日:1 月  場 所:博物館実習室 (10) トコロテンづくり II(実習)  実施日:2 月  場 所:博物館実習室 ※実施日や内容については、変更することもありま す。開催前月には会員のみなさまに詳しいご案内を さしあげますのでご確認ください。 役職名 氏名 会長 大杉 洋子 行成 正昭 鳥居  喬 高島 芳弘 多田 精介 澤 祥二朗 松家 京子 伊勢ひとみ 徳山  豊 徳野 壽治 南部 洋子 石尾 和仁 役職名 氏 名 事務局長 板東 敏之 森   稔 松岡  功 小川  誠 学芸員 山田 量崇 魚島 純一 松永 友和 副館長 事務局員 普及課長 普及課主任 学芸員 学芸員 学芸員 監 査 備 考 幹 事 備 考 副会長 徳島県立博物館長 平成23 年度 友の会役員

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新スタッフ紹介

アワーミュージアム 第 46 号

2011 年 6 月 30 日発行:徳島県立博物館友の会 〒 770-8070 徳島市八万町向寺山 徳島県立博物館内 TEL 088-668-3636 FAX 088-668-7197 E-mail: [email protected] ●板ばんどう東敏としゆき之(副館長)  はじめまして、板東と申します。  5 月異動で隣(?)の工業技術センターから転勤 してきました。博物館、鳥居龍蔵記念博物館と近代 美術館を担当することになり、それぞれの新しい仕 事に戸惑うことも多々ありますが、各館の皆さんの 温かいお言葉やご協力により、一歩ずつではござい ますが、前に進んでいるような気がします。  友の会についても、初めての経験ですが、事務局 の森普及課長、松岡主任と一緒に友の会の運営に関 わって参ります。  今回の異動で「ご縁」があったのですから、自然 や歴史・文化にふれながら友の会の行事にも積極的 に参加したいと思っています。どうかよろしくお願 いします。 ●松まつおか岡 功いさお(普及課主任)  このたびの定期異動で県南の宍喰小学校から転勤 してまいりました。  旧海南町から毎日 70km あまりの距離を通って います。これまで 20 年余り学校現場ばかりにいた もので、博物館の普及業務という初めての仕事に戸 惑っていましたが、スタッフの皆さんの温かいご支 援・ご協力をいただき少しずつ慣れてきました。  友の会の方々と共に、自然や歴史・文化に触れな がら事務局の一員として微力ではありますが務めさ せていただきたいと思います。どうぞよろしくお願 いいたします。 ●松まつなが永友ともかず和(学芸員)  このたび、博物館の学芸員として勤務することに なりました松永です。出身は静岡で、関西で学生時 代を過ごし、4月から徳島に参りました。  専門は歴史学(近世史)で、これまで江戸時代の『大 坂』の地域史、具体的には都市史、村落史、政治史 (代官や幕政改革)などを研究してきました。今後は、 阿波・徳島と『大坂』との交流をまず手がかりにし、 徐々に徳島の地域史についても調査・研究を深めて いきたいと思います。  歴史の研究とともに、私の仕事は、博物館の活動 をまず知ることです。友の会の行事・活動にも可能 な限り参加し、友の会のみな様とともに、歴史・文 化について学び、フィールドワークなども体験して いきたいと思っております。どうぞ、よろしくお願 い申し上げます。 2. 広報活動 (1) 博物館の広報印刷物(月催し物案内、企画展チ  ラシ、博物館ニュース、文化の森から)を提供し  ます。 (2) 博物館企画展チラシに会員募集の広告を掲載し  ます。 3. 図録の販売印刷 (1) 企画展図録「人形☆ひとがた - 祈りから遊びま  で -」の印刷・販売をします。 (2) 企画展図録「描かれた地震」の印刷・販売をし  ます。 4. 友の会会報の原稿募集および発行  会報アワーミュージアム 46 ~ 48 号を発行し、 配布します。 5. 会員募集案内を広報し、新規会員を獲得します。  こどもの日、文化の日に工作等を実施し、友の会 の PR と会員勧誘に努めます。 左から、板東副館長、松岡主任、松永学芸員

参照

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