• 検索結果がありません。

(2)消費生活相談

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "(2)消費生活相談"

Copied!
13
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成23年6月24日

福岡市政担当記者各位 市民局生活安全・危機対策部

消費生活センター

高齢者の相談が増加!(対前年比20%増)

特に高齢者の「株」「公社債」などの金融商品トラブルが増加!

若者はエステの相談が増加!(対前年比30%増)

~平成 22 年度 福岡市消費生活相談・指導の概要をお知らせします~

1.平成 22 年度消費生活相談の特徴

※年齢は全て契約当事者を対象としている ○相談件数全体では,14,444件で前年より増加 <下記 グラフ 1> 平成16年度以降減少傾向にありましたが,前年度に比べると 991 件の増(前年度比 7.4%)と なりました。 ○20歳代・30 歳代の相談減少,その他の年代では相談が増加 <下記 グラフ2> 年代別相談件数は,60 歳代,70 歳以上が前年度比 20%増,20 歳未満,40~50 歳代の各年 代では前年度比10%の増となりました。一方で 20~30歳代の各年代では減少という 2 極化の 傾向が見られました。 27,613 21,459 18,003 16,442 14,682 13,453 14,444 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 件数 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 年度 グラフ1 相談件数の推移 グラフ2 契約当事者の年齢別相談件数 1,892 1,736 2,624 2,528 2,220 2,420 2,051 2,301 1,813 2,177 2,014 2,425 384 420 455 437 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 21 22 年度 件数 20歳未満 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 70歳以上 不明 ○相談件数の上位は「デジタルコンテンツ※」が引き続き 1 位,続いて「不動産貸借」「フリーロ ーン・サラ金」 <P4 表1> ※ インターネットを介して得られる情報,サービスに関する相談。アダルト情報サイト,出会い系サイト,オンラインゲーム,音楽 情報サイト,投資情報サイト等。 ○70歳以上の架空請求が増大 <P5 表2> 年代別・商品分類別内訳についてみると,70歳以上の相談件数1位の「商品一般」(210件) は前年度に比べると127件増加しており,はがき等による架空請求が7割近くを占めています。 20歳未満の相談件数は 420 件で前年度に比べると 36 件増加しており,「デジタルコンテンツ」 が 65.2%(前年度 58.3%)を占めています。 ○70歳以上の訪問販売,電話勧誘販売が増加 <P6 表3> 販売購入形態別・契約当事者の年代別内訳についてみると,キャッチセールス,アポイントメント セールスの相談は他の年代に比較して20歳代に多く,家庭訪問販売,SF 商法,電話勧誘販売, ネガティブオプションに関する相談は70歳以上で多くなっています。

(2)

○高齢者をターゲットにした問題商法で「利殖商法」(株,ファンド型投資商品,公社債など)に 関する相談が倍増。そのほか「次々販売」「点検商法」(住宅リフォーム,浄水器,ふとんなど) に関するトラブルも目立つ。 <詳細は P8 資料1> 70歳以上の相談は3年連続の増加となる 2,425 件で,全相談の 16.8%を占めています。 高齢者を狙う手口として,訪問販売や電話勧誘販売等に多く見られる問題商法で最も多いのは「利 殖商法」(114 件)で以下「次々販売」(66 件),「身分詐称(かたり商法)」(55 件),「無 料商法」(53 件),「点検商法」(31 件)となっています。 ○若年層(20歳未満及び20歳代)の相談における問題商法の中で最も多いのは「無料商法」< 詳細は P9 資料2> 「無料商法」(207 件)で以下「サイドビジネス商法」(49 件),「マルチ商法」(39 件),「キ ャッチセールス」(34件)の順となっています。 商品・サービス別に見ると,アダルト情報サイトや出会い系サイトなど「デジタルコンテンツ」の 相談が 653件と最も多く,「エステティックサービス」が 160 件で前年度 123 件に対し 37 件増加しています。(P5 表2)「エステティックサービス」においては前述の問題商法のほと んどに関係しており,特に問題の多いサービスと言えます。

2.平成 22 年度 事業者指導状況

取引行為に係る苦情の内容が悪質な場合など,消費者被害の拡大防止のため,「福岡市消費生活 条例」に基づき調査を行った結果,不当な取引行為を行っていると認められたため,是正指導及び 勧告公表を行いました。 今年度はエステティックサービス事業者が5社と目立ちました。主な内容は次のとおりです。 (1)口頭指導 計 7 件 *詳細は P10~12 を参照ください 分 野 主な不当な取引行為の内容違反条項(条例21条1項) エステティック サービス 4社 (重要情報の不提供)契約書面を交付していない事例がある。 (販売意図の隠匿)「お試しだけ,契約しなくていいから」「500円で美顔をし たらまつげエクステのお試しが出来る」などと声をかけ店に出向かせたり,街 でアンケートに答えエステ招待券をもらい,頻繁に電話があり勧誘はしないと いうので店に出向いたらしつこい勧誘で帰れなかった など。 (威圧・困惑行為,資金調達の強要,不当な過量販売)「担当者7~8人に囲まれて, 必要ないと断ったが聞いてくれなかった」,「お金がないのでと最低額の50 万円コースを希望したが,結局200万円コースを契約させられた」,「サラ 金を紹介され,借りて支払った」 (威圧・困惑行為)契約に際し親に相談したいというと「親は反対するから自分で 決めるように」と相談させなかった。 (契約書面の虚偽記載)契約の際,学生に対しアルバイト先を勤務先として記入さ せ「年収は180万円くらい書いておけばいい」と,事実ではないことを契約 書に記入させた。 (消費者に適合しない契約)高額な施術にも関わらず契約当事者は収入,知識,社 会経験の乏しい20代前半までの女性がほとんどで,学生や無職も多い。消費 者にサラ金を紹介してまで高額な契約をさせている。 ほか

(3)

パソコン教室 1社 (クーリング・オフの拒絶)クーリング・オフの際,契約者に返還すべきテキス ト代の返金を認めず,また受講料の返金にも応じなかった。 (契約書面の虚偽記載)受講期間を明示せず,内容が不明な有効期間,有効期限 を記載しこれを受講期間と主張している。 ほか 健康器具販売 1社 (販売意図の隠匿・身元詐称)老人クラブ役員の集まりで「無料で健康について の講演を行う,販売はしない」と,公の機関(市の保健福祉関連部署)を連想 させるような団体名で勧誘し,講演の後健康器具を販売。 ほか ふとん・健康食 品販売 1社 (販売目的の隠匿)「ちょっと点検させて」とか「健康器具の点検に来た」と言 って,布団等違う商品を勧めた。 (心理的不安に乗じた勧誘)血流が悪いと言って健康茶を 1 年分契約させた。 (消費者に適合しない契約)80歳代と高齢な消費者に,高額な健康器具,布団, 健康茶など相応しくない商品を勧誘し契約させた。 ほか (2)勧告公表 計 2 件 (平成 22 年 12 月 24 日公表済 P13 参照) 文書指導後,なお是正が認められないとして,2事業者に対し勧告書にて指導勧告を行うとと もにその内容を公表し是正内容報告書の提出を求めました。なおその後2事業者のうちエステ ティック事業者は福岡市内のサロンを閉店,もう 1 社の訪問販売事業者の新たな相談はありま せん。 福岡市消費生活センター相談コーナー 相談受付 月~金(祝日を除く)9時~17時 第2,第4土曜日10時~16時(電話のみ) 電 話 781-0999

インターネットからも受付中!

福岡市消費生活

ご相談は…

【問い合わせ先】

市民局生活安全・危機対策部

消費生活センター相談指導担当

電話712-2929(内192-4711)

担当 上薗,増渕,藤﨑

(4)

<表1> 商品分類別相談件数ランキング

順位

商品分類

22 年度

21 年度

20 年度

19 年度

18 年度

( 主 な 内 訳 )

デジタルコンテンツ

(アダルト情報サイト)

(出会い系サイト)

1,792

(1,058)

(320)

1,554

(677)

(353)

2

不動産貸借

1,344

1,469

1,353

1,302

1,274

3

フリーローン・サラ金

1,333

1,100

1,653

2,290

2,661

4

商品一般

572

404

402

722

1,815

5

工事・建築

270

241

216

230

299

6

新聞

249

216

237

258

271

7

エステティックサービス

247

192

397

311

309

8

四輪自動車

225

246

216

230

299

9

修理サービス

215

204

141

189

198

10

インターネット接続回線

200

163

参考 オンライン等関連サービス

2,158

2,390

2,352

1 デジタルコンテンツ 携帯電話やパソコンで,画面上のリンクアイコンをクリックしただけで有料契約が成立 したかのように思わせて料金を請求するワンクリック請求や,無料サイトを見ていたとこ ろ,突然出会い系サイトにつながり「登録ありがとうございます」という表示が出て,利 用料金を請求されるなど架空請求への対応を尋ねる相談が多数寄せられている。 2 不動産貸借 賃貸アパートに係る相談が大部分を占めており,修理費の請求や敷金の返還,敷き引き 特約等,退去時のトラブルに関する相談が多い。 3 フリーローン・サラ金 多重債務,過払い金返還請求,ヤミ金についての相談が約7割を占める。クレジットカ ードショッピング枠の現金化についての相談も寄せられた。 4 商品一般 商品が特定できない相談。不当請求への対応を尋ねる相談が再び増加し,消費生活セン ターをかたった不審な電話に関する相談も集中して寄せられた。エコポイントに関する苦 情や使用できなくなった商品券に係る相談も見られた。 5 工事・建築 新築やリフォーム工事契約後,工事内容や価格,事業者の説明に納得がいかないとの相 談が寄せられている。また相談の約3割は訪問販売で,一人暮らしの高齢者が高額な契約 をさせられたという相談も見られた。 6 新聞 先付け契約後の解約,その際の景品の返品,強引な勧誘等についての苦情・相談が相変 わらず多い。

資料編

(5)

7 エステティックサービス 数千円のお試しエステの後,長時間勧誘により高額なコースや関連商品を契約し,クー リング・オフや中途解約を希望する相談や,事業者の倒産に伴う役務の継続や料金の支払 い義務の有無についての相談が見られた。 8 四輪自動車 相談の約6割は中古車に関するものであり,購入後の故障や不具合とその修理費,解約 についての苦情・相談が多い。件数はそれほど多くはないものの中古車購入時のオークシ ョンでのトラブルについての相談も寄せられた。 9 修理サービス 屋根瓦をほんの数枚取り替えたり,外壁をほんの一部直すなど,工事・建築(大規模修 繕)にあたらない程度の修理,補修に関する相談。きちんと見積もりをとる余裕のない緊 急の給水・排水設備等の修理で,電話で説明された代金(数千円)に比べ著しく高額な代 金(数万円)を請求されたという相談が多く見られた。また相談の約3割は訪問販売で, 一人暮らしの高齢者が高額な契約をさせられたという相談も見られた。 10 インターネット接続回線 光通信プロバイダなど,大手通信業者代理店の強引な電話勧誘や訪問販売,複雑な料金 プラン等の説明不足や虚偽説明によるトラブルが見られた。勧誘時に資料送付のみ承諾し たら,後日契約確認資料が送付されるなど無断契約の相談も寄せられた。 <表2> 契約当事者の年代別・商品分類別相談件数ランキング 順位 20 歳未満 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳代 70 歳以上 デジタルコン テンツ デジタルコン テンツ 不動産貸借 デジタルコン テンツ フリーローン・ サラ金 フリーローン・ サラ金 商品一般 1 274 379 411 345 306 257 210 不動産貸借 不動産貸借 デジタルコン テンツ フリーローン・ サラ金 デジタルコン テンツ 不動産貸借 フリーローン・ サラ金 2 13 250 408 280 205 133 114 インターネット 接続回線 エステティッ クサービス フリーローン・ サラ金 不動産貸借 不動産貸借 デジタルコン テンツ 工事・建築 3 9 158 240 233 202 122 90 テレビ放送サ ービス フリーローン・ サラ金 四輪自動車 商品一般 商品一般 商品一般 新聞 4 8 112 58 56 94 110 75 携帯電話サ ービス 四輪自動車 エステティッ クサービス 携帯電話サ ービス 工事・建築 新聞 不動産貸借 5 8 43 48 49 57 50 71

(6)

<表3>販売購入形態別・契約当事者の年代別件数内訳

20 歳

未満

20 歳

30 歳

40 歳

50 歳

60 歳

70 歳

以上

不明

合計

70

(16.7%)

833

(48.0%)

1,335

(52.8%)

1,145

(47.3%)

1,087

(47.2%)

970

(44.5%)

695

(28.6%)

124

(28.4%)

6,259

(43.3%)

家庭訪問販売

35

74

78

136

125

169

481

30

1,128

キ ャ ッ チ セ ー ル ス※

2

25

1

1

0

1

0

1

31

アポイントメントセールス※

1

14

4

2

1

4

2

0

28

S F 商

0

0

0

0

0

5

11

2

18

1

15

20

25

31

29

25

34

180

小 計

39

(9.3%)

128

(7.4%)

103

(4.1%)

164

(6.8%)

157

(6.8%)

207

(9.5%)

518

(21.4%)

67

(15.3%)

1,383

(9.6%) 電子商取引(インターネット)

286

476

565

458

276

151

55

20

2,287

その他(郵便・電話・FAX 等)

5

58

102

138

143

142

192

31

811

小 計

291

(69.3%)

534

(30.7%)

667

(26.4%)

596

(24.6%)

419

(18.2%)

293

(13.5%)

247

(10.2%)

51

(11.7%)

3,098

(21.4%)

マ ル チ 商

1

(0.2%)

38

(2.2%)

39

(1.5%)

37

(1.5%)

27

(1.2%)

33

(1.5%)

21

(0.9%)

3

(0.7%)

199

(1.4%)

電 話 勧 誘 販 売

0

(0.0%)

26

(1.5%)

68

(2.7%)

116

(4.8%)

120

(5.2%)

143

(6.6%)

286

(11.8%)

19

(4.3%)

778

(5.4%)

ネガティブオプション

0

(0.0%)

0

(0.0%)

1

(0.0%)

4

(0.2%)

2

(0.1%)

7

(0.3%)

20

(0.8%)

11

(2.5%)

45

(0.3%)

そ の 他 無 店 舗

3

(0.7%)

17

(1.0%)

22

(0.9%)

33

(1.4%)

39

(1.7%)

35

(1.6%

)

31

(1.3%)

6

(1.4%)

186

(1.3%)

不 明 ・ 無 関 係

16

(3.8%)

160

(9.2%)

293

(11.6%)

325

(13.4%)

450

(19.6%)

489

(22.5%)

607

(25.0%)

156

(35.7%)

2,496

(17.3%)

合 計

420

(100.0%)

1,736

(100.0%)

2,528

(100.0%)

2,420

(100.0%)

2,301

(100.0%)

2,177

(100.0%)

2,425

(100.0%)

437

(100.0%)

14,444

(100.0%) ※販売購入形態の内訳は重複があるため,内訳の計と小計とは一致しない場合がある。 〈アポイントメントセールス〉 「抽選に当たったので景品を取りに来て」などと販売目的を明らかにしないで,または著しく 有利な条件で取引できると言って,電話や郵便で喫茶店や事務所へ呼び出し,契約しないと帰れ ない状態にするなど商品やサービスを契約させる商法。 〈SF商法〉 路上等で「景品をプレゼントします」などと言って人を集め,閉め切った会場で日用品などを 次々と無料で配り,雰囲気を盛り上げ興奮状態にして,最終的に高額な商品を売りつける商法。 〈ネガティブオプション〉 注文をしていないにもかかわらず,商品を一方的に送りつけ,受け取った消費者に購入しなけ ればならないものと勘違いをさせて代金を支払わせることをねらった商法。代金引換郵便を悪用 したものがある。福祉目的をうたい,寄付と勘違いさせて商品を買わせるケースもある。 出典:「くらしの豆知識」より

(7)

<表4> 販売購入形態別件数および販売購入形態別商品分類別順位

22 年度

21 年度 20 年度

19 年度

商品分類別順位

件数

(構成比)

1位

2位

3位

件数

(構成比)

件数

(構成比) 件数 (構成比)

不動産貸借

フリーローン・サラ金

エステティックサービス

店 舗 購 入

6,259

(43.3%)

1,299

953

201

6,319

(47.0%)

6,708

(45.7%)

7,075

(43.0%)

新聞 工事・建築 他の台所用品

家庭訪問販売※

1,128

(7.8%)

229

89

64

1,045

(7.8%)

986

(6.7%)

1,247

(7.6%)

エステティックサービス

化粧品セット

タレント・モデル養成教室

室内装飾品 外

キャッチセールス※

31

(0.2%)

23

2

1

32

(0.2%)

76

(0.5%)

83

(0.5%)

エステティックサービス

外国語・会話教室 複合サービス会員

アポイントメントセールス

28

(0.2%)

4

3

3

41

(0.3%)

73

(0.5%)

80

(0.5%)

健康食品 ふとん類 保健衛生品その他

S F 商

18

(0.1%)

4

3

2

50

(0.4%)

30

(0.2%)

38

(0.2%)

リースサービス 普通生命保険 商品デリバティブ取引

180

(1.3%)

32

28

6

112

(0.8%)

106

(0.8%)

127

(0.8%)

新聞 工事・建築 他の台所用品

1,383

(9.6%)

229

91

68

1,280

(9.5%)

1,271

(8.7%)

1,575

(9.6%)

デジタルコンテンツ 音響・映像機器 他の内職・副業

電子商取引(インターネット)

2,287

(15.8%)

1,767

23

20

1,680

(12.5%)

1,564

(10.6%)

1,482

(9.0%)

宝くじ フリーローン・サラ金 商品一般

811

(5.6%)

57

57

49

1,150

(8.5%)

1,450

(9.9%)

1,755

(10.7%)

デジタルコンテンツ フリーローン・サラ金 商品一般

3,098

(21.4%)

1,779

67

66

2,830

(21.0%)

3,014

(20.5%)

3,237

(19.7%)

健康食品 商品一般 化粧品セット

マ ル チ 商

199

(1.4%)

33

25

20

279

(2.1%)

347

(2.4%)

451

(2.7%)

インターネット接続回線 株 フリーローン・サラ金

電 話 勧 誘 販 売

778

(5.4%)

63

54

46

501

(3.7%)

453

(3.1%)

476

(2.9%)

単行本 カレンダー 雑誌

ネガティブオプション

45

(0.3%)

11

9

5

32

(0.3%)

49

(0.3%)

30

(0.2%)

フリーローン・サラ金 廃品回収サービス

ファンド型投資商品

灯 油

そ の 他 無 店 舗

186

(1.3%)

51

7

5

153

(1.1%)

255

(1.7%)

213

(1.3%)

商品一般 フリーローン・サラ金 他の行政サービス

不 明 ・ 無 関 係

2,496

(17.3%)

347

211

108

2,059

(15.3%)

2,585

(17.6%)

3,385

(20.6%)

デジタルコンテンツ

不動産貸借

フリーローン・サラ金

合 計

14,444

(100.0%)

1,792

1,344

1,333

13,453

(100.0%)

14,682

(100.0%)

16,442

(100.0%)

※販売購入形態の内訳は重複があるため,内訳の計と小計とは一致しない場合がある。

(8)

高齢者(70歳以上)トラブルの解説

70歳以上の相談は3年連続の増加となる 2,425 件で,全相談の 16.8%を占めた。前年度に比べると 411 件増 加しており,構成比率は 1.8 ポイント増加(前年度構成比 15.0%)した。(グラフ2) 商品・サービス別に見ると商品が特定できない相談(例:葉書による架空請求)など「商品一般」の相談が 210 件と最も多く,前年度 83 件に対し 127 件増加している。続いて「フリーローン・サラ金」が 114 件で前年度 97 件に対し 17 件増加,「工事・建築」が 90 件で前年度 85 件に対して5件増加となっている。また,未公開株・ 公社債など金融商品に関するトラブルや浄水器に関するトラブルも目立つ。(表2) 販売購入形態別に見ると,店舗購入 695 件(当該年代での販売購入形態構成比 28.6%)の次に多いのは 訪問販売 518 件(同 21.4%)と電話勧誘販売 286 件(同 11.8%)である。(表3)全体の販売購入形態別の構成 比が店舗購入 43.3%,訪問販売 9.6%,電話勧誘販売 5.4%であることと比べ,高齢者は店舗購入の割合が 相対的に低く,逆に訪問販売と電話勧誘販売では2倍超となっているのが特徴的である。 訪問販売や電話勧誘販売等に多く見られる問題商法で最も多いのは「利殖商法」(114 件)で以下「次々販 売」(66 件),「身分詐称(かたり商法)」(55 件),「無料商法」(53 件),「点検商法」(31 件)の順となっている(下 表)。 ・・・・・・・・問題商法から見える高齢者を狙う手口・・・・・・・・・・・ 【利殖商法】 「値上がり確実」「必ずもうかる」など利殖になることを強調し,投資や出資を勧誘する「利殖商法」に関するト ラブルが増加。トラブルの多い品目は「株」「ファンド型投資商品」「公社債」「商品デリバティブ取引」など。昨年 度に比べて件数が約2.5倍に急増。特に電話等で複数の業者を演じ,消費者心理に巧みにつけ込む劇場型 と言われる詐欺まがいの手口で投資を勧誘する「ファンド型投資商品」の増加が著しい。 【次々販売】 言葉巧みに近づいて,消費者が一度契約をすると,必要のない商品やサービスを次々と販売して過剰な量 の契約をさせる。複数の業者が入れ替わり次々と販売するケースもある。トラブルの多い品目は「工事・建築 (例:屋根工事,床下補強工事)」で以下「広告・代理サービス」「ふとん類」「他の台所用品(例:浄水器)」など。 【身分詐称(かたり商法)】 販売業者が有名企業や,市役所・消費生活センターなどの公 的機関またはその関係者であるかのように思わせて商品やサー ビスを契約させる。トラブルの多い品目は「商品一般(例:消費生 活センターをかたる電話,民事訴訟裁判通達書)」「他の台所用 品(例:水道局をかたって水質検査と思わせ浄水器を販売)」「公 社債」など。22 年度当初は特に消費生活センターをかたったア ンケート電話等が急増。 【点検商法】 「点検に来た」「無料で点検する」などといって家に上がり込み, 「水質に問題がある」「ふとんにダニがいる」などと不安をあおり, 商品やサービスを契約させる商法。 トラブルの多い品目は「他の台所用品(例:浄水器)」「工事 ・建築(例:屋根塗装,床下補強工事)」「修理サービス(例:ミシ ン)」「ふとん類」「駆除サービス(例:白アリ駆除)」「住居管理設 備(例:床下換気扇)」など。 高齢者(70歳以上)の問題商法の年度別推移 2,425 2,015 16.8 15.0 株 26 13 ファンド型投資商品 22 9 公社債 20 2 商品デリバティブ取引 10 5 114 45 工事・建築 13 4 広告代理サービス 9 0 ふとん類 5 10 他の台所用品 5 3 66 51 商品一般 23 4 他の台所用品 3 1 55 29 他の台所用品 6 1 工事・建築 5 5 31 17 利 殖 商 法 高齢者(70歳以上) な 問 題 商 法 構成比(%) 次 々 販 売 点 検 商 法 21年度 22年度 身 分 詐 称 主

資料1

(9)

資料2

若年層(20歳未満及び20歳代)トラブルの解説

20歳代までの若年層の相談は6年連続減少となる 2,156 件で全相談の 14.9%を占めた。前年度に比べると 120 件減少しており,構成比率は 2.0 ポイント減少(前年度構成比 16.9%)した。(グラフ2) 商品・サービス別に見ると,アダルト情報サイトや出会い系サイトなど「デジタルコンテンツ」の相談が 653 件と 最も多く,前年度 622 件に対し 31 件増加しており,次に「不動産貸借」が 263 件で前年度 273 件に対し 10 件 減少,「エステティックサービス」が 160 件で前年度 123 件に対し 37 件増加となっている。(表2) 販売購入形態別に見ると,店舗購入(41.9%)の次に多いのは通信販売(38.3%)と訪問販売(7.7%)とマルチ 商法(1.8%)で,全体の販売購入形態別の構成比と比べ,若年層における構成比は通信販売の割合が約 1.8 倍,マルチ商法が 1.3 倍となっているのが特徴的である。また,訪問販売の内数である「キャッチセールス」や 「アポイントメントセールス」については全体の販売購入形態別の構成比ではどちらも 0.2%にしか過ぎないが, 若年層の構成比で見ると 1.3%と 0.7%であり,約 6.5 倍や 3.5 倍となっており主に若年層を対象とした手口で あることが伺える(表3)。 若年層の相談における問題商法の中で最も多いのは「無料商法」(207 件)で以下「サイドビジネス商法」(49 件),「マルチ商法」(39 件),「キャッチセールス」(34 件),「次々販売」(27 件)の順となっている(下表)。商品分 類別相談件数が急増した「エステティックサービス」においては前述の問題商法のほとんどに関係しており,特 に販売方法に問題の多いサービスと言える。 なお,20歳未満の相談件数は 420 件で前年度に比べると 36 件増加しており,商品・サービス別に見ると「デ ジタルコンテンツ」の占める割合が 65.2%を占め(前年度 58.3%),その中でも特にアダルト情報サイトに関する 相談の増加が 73 件(22 年度 203 件,前年度 130 件)と著しい。 ・・・・・・若者の相談に多い問題商法は・・・・・・・ 【無料商法】 「無料サービス」「無料期間中」など「無料」または「ただ 同然」をセールストークとして消費者を勧誘し,高額な 商品やサービスを契約させる商法。22 年度は前年度 に比べデジタルコンテンツが約 1.4 倍に増加したこと に伴い無料商法も増加。 【サイドビジネス商法】 「在宅ビジネスで高収入が得られる」「資格・技術を身 につけて在宅ワーク」などと勧誘し,実際は高額な教材 を売りつけるもの。ほとんど収入は得られないうえ,支払 いだけが残る。トラブルの多い品目は「他の内職・副業 (例:アフィリエイト※1やドロップシッピング※2)」。 ※1「アフィリエイト」…自分のホームページやブログなどにメ ーカーなどの広告を掲載し,閲覧者がその広告をクリックし たりするとその報酬を受け取ることができる。 ※2「ドロップシッピング」…自分で自由に選んで価格を決定 した商品を自分が運営するウェブサイト上で販売し,注文 があった場合,卸業者などから申込者へ商品を直送する。 小売価格と卸価格との差額が利益となり,在庫管理や発 送の手間がかからない。 2,156 2,276 14.9 16.9 デジタルコンテンツ 147 104 エステティックサービス 28 20 207 149 他の内職・副業 9 8 商品一般 8 7 化粧品(セット含む) 9 16 49 59 化粧品(セット含む) 11 18 商品一般 9 10 健康食品 6 4 39 58 エステティックサービス 27 12 化粧品セット 3 2 34 31 エステティックサービス 16 14 ふとん類 2 7 27 36 若年層(20歳未満及び20歳代)の問題商法の年度別推移 マ ル チ 商 法 若年層(20歳未満及び20歳代) 構成比(%) 主 な 問 題 商 法 サ イ ド ビ ジ ネ ス 商 法 次 々 販 売 無 料 商 法 キ ッ チ セ ル ス 21年度 22年度

(10)

平成22年度 事業者指導一覧

1. 口頭指導 計 7 件

A社 (パソコン教室) 指導年月日 H22.7.14 不当な取引行為の内容 違反条項(21条1項) ・クーリング・オフの際,契約者に返還すべきテキスト代の返金を認めず,また受 講料の返金にも応じなかった。 ・申込書(契約書)の受講期間欄は「受講期間○ヶ月」と空欄である。 ・事業者HP上,他のコースには期間が明記されているが、当該コース説明およ びパンフレットにはコース料金と「初月2ヶ月分月会費無料」との記載のみで, コース期間は記されていない。 ・役務内容の説明を行うための概要書面が交付されていない。 ・入学の際,事業者は相談者に,当該講座を終了するには通常 3~6 月かかる と説明。また「コース料金が26万円」という説明もなく,月会費無料期間のあ と当然引き続き 3800 円の月会費を支払い,継続するものと理解していた。 ・受講期間を明示せず,内容が不明な有効期間,有効期限を記載しこれを受 講期間と主張している。 クーリング・オフの拒絶 重要情報の不提供 重要事項誤信情報の提供 契約書面の虚偽記載 B社 (エステティックサービス) 指導年月日 H22.11.1 不当な取引行為の内容 違反条項(21条1項) ・契約書面を交付していない事例がある。 ・「お試しだけ,契約しなくていいから」,「エステの無料体験をしないか」,「50 0円で美顔をしたらまつげエクステのお試しが出来る」などと声をかけ店に 出向かせ,体験後,エステの勧誘・契約を行った。始めに声をかける際本 来の販売意図を告げていない。 ・「脱毛は半分でいい」とか,「自分でできる分は必要ない」と断っても,「プロ のいうことだから聞いたほうがいい」などと言って,断れないと思わせ契約さ せた。 ・お試しエステを友達に勧めるアルバイトをしていた相談者を呼び出し、別室 で勧誘。「怖い雰囲気で,契約しないと部屋から出してもらえない」と思わせ 契約させた。 ・契約の際,学生に対しアルバイト先を勤務先として記入させ,「年収は180 万円くらい書いておけばいい」と事実ではないことを契約書に記入させた。 ・高額な施術であるにも関わらず契約当事者は収入、知識、社会経験の乏し い20代前半までの女性がほとんどで,学生や無職も多い。 ・「解約しても規約どおりなら別途料金が18000円かかる」,「今まで良い思い をしたのだからそのくらい我慢してほしい」,「2か月前に言わないと解約で きない」,「今回は担当者が勝手に安い契約を取ったのだから8900円しか 返金しない」等不当な説明を行い、解除を妨害もしくは法律上の返還義務 の履行を拒否した。 重要情報の不提供 販売意図の隠匿 威圧・困惑行為 契約書面の虚偽記載 消費者に適合しない契約 不当要求による解除等の妨 害 解除等における義務違反

- 10 -

(11)

C社 (健康器具販売) 指導年月日 H23.1.11 不当な取引行為の内容 違反条項(21 条1項) ・老人クラブ役員の集まりで「無料で健康についての講演を行う,販売はしな い」と,公の機関(市の保健福祉関連部署)を連想するような団体名で勧誘 し,後日講演のあと健康器具を販売。講演はいかにも権威ある別団体から 講師を招くように見せかけているが,当該団体は事業者代表者の一人団体 で講師も代表者自身。講演のチラシをよく見ると,あたかも推奨したかのよう に地元の老人クラブ会長の名前が書いてある。 販売意図の隠匿 身元詐称 D社 (エステティックサービス・化粧品販売) 指導年月日 H23.1.13 不当な取引行為の内容 違反条項(21条1項) ・「無料でエステを受けないか」と誘い,施術の後,化粧品の紹介販売をしない かと勧誘。 ・エステのモデルになってほしいと知人を事務所に誘い,数人で囲んで化粧品 を勧め買わないと帰れない状況に陥らせた。領収書も契約書も不交付。 ・「担当者7~8人に囲まれて,必要ないと断ったが聞いてくれなかった」,「言わ れるまま銀行,貸金業者などに申し込み,借金をして支払った」,「購入しな いと帰れない状況になり,銀行でキャッシングし100万円を手渡した」,「お金 がないのでと最低額の50万円コースを希望したが,結局200万円コースを契 約させられた」, 「50万円はサラ金を紹介され,借りて支払った。ほかにもう1 社紹介され…」等,威圧し困惑させ資金調達を強要して過量な契約をさせ た。 ・収入不安定な 20 歳代の消費者にサラ金を紹介してまで高額な契約をさせて いる。 販売意図の隠匿 重要事項の不提供 (書面不交付) 威圧・困惑行為 資金調達の強要 不当な過量契約 消費者に適合しない契約 E社 (エステティックサービス) 指導年月日 H23.1.25 不当な取引行為の内容 違反条項(21条1項) ・「街でアンケートに答え無料エステ招待券をもらった。頻繁に電話がかかり勧 誘はしないというので店に出向いたらしつこく勧誘を受け帰れなかった」,「街 でアンケートに答えたところ無料エステ招待券が届き,店に出向くと個室に担 当者と2人きりで1時間程勧誘された」,「数年前街頭アンケートに答えた業者 から再三電話で勧誘され,何度も断ったが結局店に出向くことになり,断りき れずに契約」等,販売意図を隠して無料エステで勧誘し,断っている相手に 対し威圧的な勧誘で困惑させ,契約をさせた。 ・無料体験エステに訪れた相手に対し,ニキビ痕を見て「このままだと陥没して 痕が残る,古い角質を取らないといけない」と不安をあおり契約させた。 ・クレジットが通らず,別の信販の申し込みをさせる際,年収欄に奨学金の金額 を記載するように指示した。 ・相談者のほとんどが20歳代前半で,うち半数以上は無収入か安定収入が ないのに,相応しくない高額な契約をさせている。 販売意図の隠匿 威圧・困惑行為 心理的不安に乗じた勧誘 契約書面の虚偽記載 消費者に適合しない契約 ほか

(12)

F社 (ふとん、健康食品販売) 指導年月日 H23.1.25 不当な取引行為の内容 違反条項(21条1項) ・「ちょっと点検させて」と訪問して高額な布団を販売した。 ・「健康器具の点検に来た」と言って,布団等違う商品を勧めた。 ・「ダニがいる,いい布団がある。52 万円だが手持ちの布団を下取りして 12 万 円にする」と,事実と異なることを言って契約させた。 ・「以前購入した健康治療器や浄水器を下取るから」と,新たに高額な布団を契 約させた。 ・夕食時に来て,「帰ってくれ」と言ったが帰らなかった。 ・相談者の手持ちの健康器具は持病に禁忌の器具なので使わないよう告げ, 交換するからと好きな商品を選ばせ,高額な追加代金を支払わせた。 ・血流が悪いと言って健康茶を 1 年分契約させた。 ・79~84 歳と高齢な消費者に,高額な健康器具,布団,健康茶など相応しくな い商品を勧誘し契約させた。 ・クーリング・オフしたら,販売員が封を切ったにも関わらず「開封したので解約 できない」と,別の健康食品と交換させた。 販売目的の隠匿 重要事項誤信情報の提供 威圧・困惑行為 心理的不安に乗じた勧誘 消費者に適合しない契約 クーリング・オフ妨害 ほか G社 (エステティックサービス) 指導年月日 H23.2.24 不当な取引行為の内容 違反条項(21条1項) ・「メイクをしてあげる」と街で声を掛け,エステ店を案内。肌診断の結果乾燥し ていると1万円の美顔お試し券を渡しサロンに誘い,お試しの際エステやサプ リメント等を勧誘,契約させた。 ・血流量をはかるという機械で契約者の血流をはかり,「流れが悪い,サポータ ーを付けて血流をよくすれば,むくみも取れ肌荒れも治る」,「これは大学病院 の医師と提携して医師しかできない検査」,「血の流れが悪いので体質改善が 必要」,「普通の人は23という数値だが,あなたは0.1未満。リンパ管が詰まっ ている」,「水分量,血流が悪く,たるみ,シミが1年半ぐらいで出る」などと事実 と異なる説明をし,不安をあおり契約させた。 ・契約に際し親に相談したいというと「親は反対するから自分で決めるように」と 相談させなかった。 ・街で声をかけ,用事があると断ったのに執拗に勧誘,サロンに行くことに同意 させた。 ・与信が通らなかったので契約は成立しないと思っていた契約者に対し,わざ わざ別のクレジットを勧めて組ませた結果,支払いが滞った。 ・相談当事者中,9割以上が 20 歳代前半の若年層。また半数以上が学生。 販売意図の隠匿 心理的不安に乗じた勧誘等 重要事項に関する誤信情報 の提供 威圧・困惑行為 過剰与信による契約 消費者に適合しない契約

- 12 -

(13)

2. 勧告公表 計 2 件

シーティーミシン販売株式会社 (ミシン・浄水器・健康器具等の訪問販売) 勧告年月日 H22.12.21 相談件数 文書指導後計31件 (21 年度 13 件 22 年4~12 月 6 件) 【不当な取引行為の内容と条例該当項目】 ①販売意図の隠匿 (第21条第1項第1号 指定行為の3) 訪問販売の際,ミシンの無料点検が目的であるかのような説明により消費者の関心を引き,本来の目的で ある商品の販売意図を十分に伝えないまま高額な商品を勧誘し契約締結させている事例が見受けられ た。 ②威圧・困惑行為 (同第2号 指定行為の 1) 「もう年なので新しいミシンはいらない」「手持ちのお金がない」などと断っているにも関わらず,押し切って 契約させたり,一旦クーリング・オフした商品の引き取りのために来訪しているのに関わらず,別の商品を執 拗に勧誘し,契約させている事例が見受けられた。 ③適合しない契約 (同第3号 指定行為の 10) 高齢で適合性に欠ける相手に不必要で高額な商品の勧誘,契約をさせている事例が見受けられた。 株式会社アーチ(サロン名 ヴァルナ福岡店) (エステティックサービス、エステティック関連商品(補整下着、化粧品、健康食品等)販売 勧告年月日 H22.12.21 相談件数 文書指導後計 45 件 (21 年度 11 件 22 年4~12 月 9 件) 【不当な取引行為の内容と条例該当項目】 ①販売意図の隠匿 (第21条第1項第1号 指定行為の3) 本来の販売意図を告げず,ネイルショップやアロマショップで「アンケート」と称して声をかけて店に招き入 れ,お礼のハンドマッサージを行いつつ,巧みにエステの話題から系列エステサロンの格安体験チケットを 販売し,その場で予約まで行うことで本来の目的であるエステサロンへ誘導している事例が見受けられた。 ②威圧・困惑行為 (同第2号 指定行為の 1) 「忙しく通えない」「高いので契約はできない」などと断っているのに関わらず「特別に安くする」「みんなこ んな契約をしている」などと困惑させ,上司も交えて執拗に勧誘,契約させている事例が見受けられた。 ③心理的不安に乗じた勧誘 (同第2号 指定行為の8) 「からだに毒素がたまっている」「腸が下がっているので子宮を圧迫して奇形児が生まれる率が高くなる」な どと不安をあおって契約させている事例が見受けられた。 ④不当な過量販売、過剰与信による契約、適合しない契約 (同第3号 指定行為の 7.8.10) 収入,知識、社会経験の乏しい20歳代前半の女性を勧誘対象として,高額な契約を勧誘している。 また,来店の機会に次々と与信を伴う別の商品を勧誘,契約させている事例が見受けられた。

<参考> 過去の事業者指導

福岡市消費生活条例第21条に規定する不当な取引行為を行う事業者に対し,口頭及び文書にて是正指導及 び勧告を行った。(口頭指導は平成 19 年度から実施) 年 度 22年度 21年度 20年度 19年度 18年度 17年度 指導件数 7 文書0 口頭7 8 文書1 口頭 7 9 文書1 口頭8 7 文書2 口頭5 3 文書3 口頭- 4 文書 4 口頭- 勧告(公表)件数 2 0 0 0 0 1 ※17 年度の勧告(公表)は福岡県等の特定商取引法の執行に併せて合同実施したもの

参照

関連したドキュメント

2 当会社は、会社法第427 条第1項の規定により、取 締役(業務執行取締役等で ある者を除く。)との間

定率法 17 条第1項第 11 号及び輸徴法第 13

の他当該行為 に関して消防活動上 必要な事項を消防署 長に届け出なければ な らない 。ただし 、第55条の3の 9第一項又は第55 条の3の10第一項

3.BおよびCライセンス審判員が、該当大会等(第8条第1項以外の大会)において、明

携帯電話の SMS(ショートメッセージサービス:電話番号を用い

2 前項の規定は、地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)第 252 条の 19 第1項の指定都 市及び同法第 252 条の

・ 改正後薬機法第9条の2第1項各号、第 18 条の2第1項各号及び第3項 各号、第 23 条の2の 15 の2第1項各号及び第3項各号、第 23 条の

61 の4-8 輸入品に対する内国消費税の徴収等に関する法律(昭和 30 年法律 第 37 号)第 16 条第1項又は第2項に該当する貨物についての同条第