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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Non-touch, Quick Removal of an Occluding Intratracheal Balloon using High Intensity Focused Ultrasound and Limonene Emulsion

(高密度焦点式超音波照射法及びリモネンエマルジョンを用いた バルーン気管閉塞術の低侵襲かつ迅速な解除法)

掲載雑誌名

THE SHOWA UNIVERSITY JOUNAL OF MEDEICAL SCIEMCES Vol.30 No.3 2018 専攻名:外科系 外科学(小児外科学分野) 安藤 晋介 内容要旨

はじめに

近年、重症先天性横隔膜ヘルニア(以下 CDH)に対し、胎児鏡下バルーン気 管閉塞術(以下 FETO)を施行して胎児肺の成長促進を補助し、出生後の呼吸機 能改善をはかる手技が臨床応用されている。FETO 施行後、分娩前に再度胎児鏡 によるバルーンの除去・気管閉塞解除が行われているのが現状である。我々は、

FETO 施行後の気管内バルーン除去手技として、高密度焦点式超音波照射法(以 下 HIFU)が応用可能と考え実験を行ってきた。本手法についてはすでに、当科 の大澤らが HIFU を用いた気管内バルーン破砕を報告しているが、今回は確実 に バ ル ー ン 閉 塞 を 解 除 す る 手 法 と し て 、 バ ル ー ン 注 入 液 を 「 d-Limonene emulsion」(生理的食塩水中で乳化した d- Limonene micelle)に変更し、動物 実験を行った。

実験方法

犠死後、脱気水で満たした水槽(子宮モデル)に沈めたウサギ(体重 1kg;

在胎 27 週ヒト胎児とほぼ同体重)を胎児モデルとして用いた。まず、胎児鏡 下にミセル化した d-Limonene emulsion をラテックスバルーンに注入し、バル ーン拡張により気管を閉塞した(実験的 FETO)。その後、体外からの HIFU 照射 で拡張バルーンの破砕を行った。Limonene は柑橘類の果皮から生成された天 然油脂であり、ラテックスを容易に溶解する。HIFU 照射によりバルーン内のミ セル化 limonene が遊離 Limonene に変化し、これがバルーン壁に直接的接触す ることでラテックスバルーンを破砕すると考え、気管閉塞解除に応用した。

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結果

6 回全ての実験で周辺臓器への損傷なく、確実にバルーンを破裂・収縮させ 気管閉塞の解除を 行うことに成功し た。従来の FETO 手技に d-Limonene emulsion 注入を併用することで、FETO 後の 2 回目の胎児鏡を施行せずに HIFU 単独で気道閉塞を解除できる可能性が示唆された。この方法は、CDH に関連す る胎児肺低形成症の治療成績、FETO の安全性および臨床応用への向上に寄与 するものと考えられた。

参照

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