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パンフレット『このままでは日本は石炭だらけに?』(2015年)

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Academic year: 2021

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(1)

石炭火力発電の 建設ラッシュ!?

 今、石炭火力発電所の建設計画が次々に発表されて います。その数は、公表されているだけでも37以上。

このままでは2020年前後に新しい石炭火力発電所が 一気に稼動することになりかねません。

再エネ

省エネ 電力 システム 改革

石炭火力発電や原発をやめる   鍵がある

◆発 行◆ 気候ネットワーク URL<http://www.kikonet.org>

〇京都事務所 〒604-8124 京都市中京区帯屋町574番地高倉ビル305  TEL 075-254-1011、FAX 075-254-1012 E-Mail: [email protected]

〇東京事務所 〒102-0082 東京都千代田区一番町9-7 一番町村上ビル6F  TEL 03-3263-9210、FAX 03-3263-9463 E-Mail: [email protected]

※このパンフレットをイベント等で、配布していただける方にはまとめてお送りしますので上記にご連絡ください。

 住宅やオフィスビルなどでは、断熱性を高 めたり省エネ機器を導入したりすることで 大幅に電力消費量を削減できます。また工 場などたくさん電気を使うところでも、まだ まだ省エネの余地はあります。今ある技術 を活用し、上手にマネジメントすることでさ らに節電できるのです。

 実は日本は再生可能エネルギーに恵まれ た国です。例えば風力の場合、環境省の試算 では最大電力需要の約20倍の容量がある と見積もられています。その他、太陽光や小 水力、地熱など、さまざまな再生可能エネル ギーが活用でき、コストもどんどん下がって います。

 再生可能エネルギーは不安定な側面があ ります。しかし、気象情報などから事前に太 陽光や風力による発電量を予測しながら需 要に合わせていく電力システムが海外では すでに実施されています。電力システムの切 り替えで、不安定さは克服することができる のです。

省エネはもっと 大幅にできる

1

再エネで日本の電力 需要はまかなえる

2 再エネを大幅に導入

できる技術がある

3

Don t Go Back to the 石炭

http://sekitan.jp @anticoalman

地球温暖化 をすすめ、

再生可能エネルギーの導入を阻む

石炭火力発電

このまますすめていいのか?

このままでは

日本は石炭だらけに?

 今、石炭火力発電所の建設計画が次々に発表されて います。その数は、公表されているだけでも37以上。

 今、石炭火力発電所の建設計画が次々に発表されて います。その数は、公表されているだけでも37以上。

います。その数は、公表されているだけでも37以上。

のままでは2020年前後に新しい石炭火力発電所が 一気に稼動することになりかねません。

います。その数は、公表されているだけでも37以上。

のままでは2020年前後に新しい石炭火力発電所が います。その数は、公表されているだけでも37以上。

のままでは2020年前後に新しい石炭火力発電所が 一気に稼動することになりかねません。

一気に稼動することになりかねません。

一気に稼動することになりかねません。

すでに石炭火力発電がある道府県 今後計画されている場所

※2015年1月20日現在の計画を元に作成

 気候変動が人類の生存を脅かしています。IPCC(気候変動に関する 政府間パネル)の最新レポートによると、地球の平均気温の上昇を2℃

未満に抑えるには、大気中のCO₂濃度を450ppm程度に維持しなけ ればなりません。そのためには、世界の温室効果ガスの排出量を2010 年比で40〜70%削減し、2100年にはほぼゼロ以下にする必要があり ます。なかでも、大量のCO₂排出を伴う石炭火力発電などのインフラ 投資を切り替えることが重要であることが指摘されています。

 このような現実を受け、アメリカは2013年に「気候行動計画」を発 表。これを受け、環境保護庁が石炭火力発電所の新設を実質的に規制 し、海外での石炭火力発電所の建設に融資しないことを提案していま す。また、ヨーロッパでも石炭火力発電所の建設には融資できない措 置がとられ、多くの国で炭素税の導入も進んでいます。このように欧米 諸国は「脱石炭」に向けて大きく動き出しているのです。

世界の潮流は 脱石炭 いま、日本の選択が問われている アンチコー

チョップ!!!

ギクッ

アンチコールマン

(2)

 石炭火力発電は、膨大なCO₂を排出します。その排出 量は、天然ガス火力発電の約2倍※1。2020年あたりに商 用化されるという高効率の石炭火力発電所 IGCC で も、石油火力発電と同レベルです※2。もちろん、発電時に CO₂を排出しない風力や太陽光などの再生可能エネル ギーとは比べものになりません。効率が良くなったからと 言っても地球温暖化対策のための技術とはほど遠いも のです。

 国際的には、地球の平均気温の上昇を産業革命前のレ ベルから2℃以内に抑えることが目標とされ、そのための CO₂削減が求められています。しかし石炭火力発電を増 やせば、その目標を達成することは難しくなります。それ だけではありません。温暖化による気候変動により、取り 返しのつかない被害を受けるおそれもあります。

 また、石炭火力発電に備え付ける技術としてCCS(二酸 化炭素の回収・貯蔵)というCO₂を地中などに固定する 技術が研究・開発されていますが、現時点で実用化にはほ ど遠い状況にあります。地震国である日本で地中にCO₂ を閉じ込めるリスクは非常に大きく、実用化しても導入に は多大なコストがかかるでしょう。

※1  石炭発電の使用電力量あたりのCO₂排出量は、最新型でも約800g-CO₂/kWh。

   一方、天然ガス火力発電所は、最新コンバインドサイクルで約350g-CO₂/kWh。

※2  石炭ガス化複合発電(IGCC)の使用電力量あたりのCO₂排出量は、約700g-CO₂/kWh程度。

  石炭を燃やせば 、CO ₂だけでなく 、S O x 、N O x 、 PM2.5、水銀など人体に有害な大気汚染物質も排出され ます。日本では法律による一定の排出規制がありますが、

どんなに性能がいい装置を使っても微量の大気汚染物質 が出てしまいます。石炭火力発電が増えれば、高くそびえ る発電所の煙突の先から排出される汚染物質も増え、健 康被害を引き起こすおそれがあると考えられます。また日 本では発電所や工場に稼働中の汚染物質の排出量が公 開されていないため、どれだけ汚染物質が出ているかを 私たちが知ることもできないことも問題です。

 日本で使われる石炭のほとんどがオーストラリアやイン ドネシアからの輸入。石炭は掘削時にも様々な問題を引 き起こしています。火災や爆発などの事故がたびたび起 き、劣悪な労働環境の炭鉱も数多くあります。また、炭鉱 事業が壊滅的な環境破壊をもたらすケースもあります。絶 滅危惧種を含む動植物の生息域が脅かされる、地下水を 枯渇させるなどの影響が懸念されているのです。

 また、石炭を使った後に残る石炭灰の処理も問題です。

石炭灰は、日本では今はセメントなどに混ぜ込まれて処 理されていますが、世界では環境破壊の原因として問題 になっています。

 いま計画されている新しい石炭火力発電所の稼働予定 は2020年前後。なので、石炭火力発電の推進は、短期的 な原発の代替にはなりません。また、長期的に原発に頼ら ない社会にするためには再生可能エネルギー中心の分散 型の電力システムにしていくことが必要ですが、石炭火力 発電は原発と同じように、集中型の電力システムを前提と します。石炭火力発電を増やすことは、逆に原発を温存さ せることにもつながりかねないのです。

 石炭火力発電は一度稼動すると簡単には止められず、

原発と同じように、長期にわたりほぼずっと動かし続ける ことになります。出力が一定であることから、2014年の 政府の「第4次エネルギー基本計画」では、原発とともに

「ベースロード電源」と位置づけられました。しかし、常に 一定の容量で発電し、簡単には止めることのできない

「ベースロード電源」は再生可能エネルギーよりも優先さ れ、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの接 続が制限され、普及を妨げられることになりかねません。

環境変化によって発電効率が変わる再生可能エネルギー は、当面は出力の調整がしやすい天然ガスなどと組み合 わせつつ、需要側の管理を適切に行い、広域で運用する ことで多く導入できます。

CO₂排出量は 天然ガスの約2倍

1 2 再生可能エネルギー 普及の妨げに 3 PM2.5、SOx、 NOx、水銀も

原発の代わりには

4 ならない

採掘・石炭灰も

5 環境破壊

出典)資源エネルギー庁

電源別CO₂排出量

1000

800

600 500 400

200

0

G︵ G︵ LNG︵従来型︶ 石油︵平均︶ 石炭︵IGCC︶ 石炭︵最新型︶ 石炭︵平均︶

石炭はこんなに問題だ!

  クリーンコール の ウソ

g/kWh

石炭魔人

せきたんまじん

〈石炭火力発電が推進されている背景〉

 現在、日本の 成長戦略 として高効率の石炭火力発電が推進され、2014年4月に 改定された「第四次エネルギー基本計画」では、石炭がベースロード電源として位置 づけられました。また、この流れとともに、大規模石炭火力発電所の環境アセスメント が緩和されたことで、大手の電力会社やエネルギー企業が石炭火力発電所の建設計 画を進めはじめました。

 また、環境アセスメントでは11.25万kW未満の発電所が法律の対象外となってい ることから、2016年にはじまる電力自由化に向けて、さまざまな企業が小規模石炭 火力発電の建設計画を打ち出しているのです。

ア ン チ コ

� ル

米国での火力発電新設の 規制案による基準

(約500g-CO₂/kWh)

参照

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