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Decomposition reaction of LiPF_6 based electrolytes for lithium ion cells

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(1)

九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

Decomposition reaction of LiPF_6 based electrolytes for lithium ion cells

川村, 哲也

九州大学大学院総合理工学研究科量子プロセス理工学専攻

岡田, 重人

九州大学機能物質科学研究所

山木, 準一

九州大学機能物質科学研究所

https://doi.org/10.15017/16668

出版情報:九州大学大学院総合理工学報告. 24 (3), pp.281-288, 2002-12. Interdisciplinary Graduate School of Engineering Sciences, Kyushu University

バージョン:

権利関係:

(2)

リチウム電池用LiPF6電解液の分解反応

川村哲也*1、岡田重人*2、山木準一*2†

     (平成14年10,月31日 受理)

Decomposition re action of:LiPF6 based electrolytes fbr:kthium ion cells

  艶tsuya KAWAMURA, Shigeto O KADA, a:nd Jun・ichi YAMA:KI

      †E・ma且of corresponding author:」聖溜8左吻凱鯛焼α一心80痛ρ

  The deoomposition of:LiPF6 ele(元rolytes with water was studied by measuring the water content after storage. The solvents used are ethylene carbonate(EC>+diethyl carbonate(DEC), EC+dimethyl carbonate(DMC), propylene carbonate(PC)+DEC and PC+DMC, The experimental results were in good agreement with・d[H20】1dt=k[H20]2[LiPF6】,We obtained rate constant(k)from this empirical equatioll and rate constant(k)illcreased in the order of EC+DMC<EC+DEC<PC+DMC<PC+DEC.

This order is inverse proportion to order of dielectric constant of these solvents, Non・ionized LiPF6 dissociates to PF5 and:LiF in orgallic solvents and P:F5 reacts with wateL High dielectric constant solvent increases the ionization of:LiP:F6. Therefbre, the reaction with water is suppressed in high diele(尤ric constant solven:t.

:Key words:万訪ノπ盟加加 孟θ」膨wヨ蜘ゐ1賜θ伽孟zo加θ,遡ホθωη5伽4 dθoαηpoε蛎。雌

 1.緒  言

Lip:F6電解液を用いるリチウムイオン電池は、他の電 池には見られない幾つかの問題点がある。一つは熱安 定性の問題であり、もう一つは水との反応性の問題で ある。リチウムイオン電池の熱安定性や熱挙動は、こ の十年の問、示差走査熱量計やAccelerating Rate Calorimetoreを用いて精力的に研究されてきた1 5)。

しかし、リチウム電池と水の反応性については、熱安 定性ほど精力的に研究されていない。

 リチウムイオン電池やリチウム金属電池にとって水 は有害である。なぜなら、水によってリチウム電池の 構成材料が分解されるからである。これまでに、リチ ウムイオン電池中のカーボン負極上の保護膜(Solid

:Electrolyte Interfase:SEI)であるlithium alkyl carbonateが水によって分解されることが報告されて いる6)。更に、リチウム金属電池中のリチウム金属負 極と水は反応し水素ガスを発生し、同時にリチウム金 属負極上にイオン伝導性のない水酸化化合物と酸化物

*1量子プロセス理工学専攻

*2機能物質科学研究所

が生成されることが報告されている7)。

 上で述べたとおり、水はリチウム電池にとって非常 に有害である。しかし、リチウム電池から完全に水を 除去するのは不可能と思われている。商業用リチウム

電池に使用される有機電解液中には少なくと も20ppm以上の水が混入していることが報告されて

いる8)。更に、リチウム電池の正極に用いられる金属 酸化物の多くは吸湿性が高く、その金属酸化物によっ てリチウム電池内に水が運びこまれることが報告され ている8・9)。このように混入した水からカーボン負極 やリチウム金属を守る方法が研究されている。その内 の一つは銅によってカーボン負極を覆う方法であり1)、

もう一つの方法は、電解液に添加剤を加える方法であ

る2)。

 その他に水に関して問題となるのは、LiPF6を用い た電解液が水との反応性が大きい点である。そのため にLiPF6電解液の取り扱いが難しくなっている。しか し、LiPF6を用いた電解液は高いイオン伝導性を有し ているため、現在ではLiPF6は電解液の塩として広く

(3)

一282一 リチウム電池用LiPF6電解液の分解反応

使用されている。有機溶媒中の:LiPF6と水との反応機 構はHiderら10)や、 Aurbachら11)によって研究され ている。そして、以下の反応式が報告されている。

LiPF6串Li・+PF6『         (1)

LiPF6 寧 LiF+PF5       (2)

PF5+H20→POF3+2H:F      (3)

 非電離状態のLiPF6が強いルイス酸であるPF5を生

成し、P:F5が水と反応するという機構である。

 更に、POF3が次のような反応機構で水と反応する 可能性が考えられる。

PO:F3+H20→POF2(OH)+HF         (4)

  これまでに、:LiPF6と水の反応に対して速度論的 アプローチが幾つかなされている。H:eiderらlo)は

1molarのLiPF6を、体積比1:1でetねylene

carbonate(EC)とd血ethylα五rbonate(DMC)を混ぜた 混合溶媒に溶かした電解液(1M:LiPF6!EC+DMC(rl in voD中のHFと水の濃度変化を研究している。その

結果、反応開始初期に水濃度が急激に減少することを 見出した。Exnarら12)は、1M LiP:F6/EC+ethyle methyl carbonate(EMC)(50:50 in wt.%)に水を加えた場合の HFと水の濃度変化を報告している。更に、電解液に加 える水の量を変化させ、様々な水濃度の反応初期の水 の減少量を、加えた水の:量に対してアレニウスプロッ トし、速度定数を求めた。これらの論文では、主に反 応開始1時間以内の反応初期について論じられている。

そこで我々は、50時間という長い時間の有機溶媒中の 水とLiPF6の反応について観察をし、考察を行った。

 2.実  験

 実験で使用した1M LiP:F6!EC+DEC(1:1 in vol.)、

1M  LiPF61EC+DMC(1:1 in vol.) 、 1M

LiPF61PC+DEC(1:1in vol.)、1M LiPF61PC+DMC(1:1 in vol.)(富山薬品工業)の4種類のリチウム電:一三電

解液の水分含有量は50PPIn以下であった。アルゴン

を満たしたグローブボックス中(露点一60℃以下)で

6000  

器5000

e 鶴4000

2

琶3。。。

芒 窪2…

8

0 1000

=N    O

0。C

一く≡トLiPF GM)/EC+DEC(1:1)

   り+1」PF(1鮒)/EC+D研C(1:で)

    一モ≡←印しiPF (1M)/PC+DEC(1:1)

   む咲一一LiPF6(1M)/PC+DMC(1:1)

 一10   0    10   20   30   40   50   60

       Time (hours)

6000 ハ監5000

3 54000

冨 田3000

22000 8 0望000

=N

   O   −10 0    10   20   30   40   50   60

  Time (hours)

6000 ハ

竃5000

e

鍔 4000

.9

届3000

0 2000

ε

0 1000

=e倦X

   0

   −10

6000  

竃5000

e

.三

=4000

琶3。。。

§2…

8 01000

   O

f

   −10

0    10   20   30   40   50   60

   Time (hours>

0   10   20   30   40   50   60

  Time (hours)

:Fig.1 Change of water content in IM LiPF61EC+DEC,1M LiPF6!EC+DMC,1M LiPF61 PC+DEC and   lM LiP:F6∠PC+DMC after about 5000 ppm water addition

(4)

電解液20mlを量り取りテフロン製容器に入れ、その 後、更に100μ1の水を添加した。ゴム栓でその容器に 蓋をし、0℃、10℃、20℃、30℃に保たれた恒温槽内 に移した。その後、0、1、2、3、5、10、25、50時間 後にカールフィッシャー水分計(平沼産業)でその混 合液の水分量を測定した。また、1M LiP:F61Pc、1M

:LiPF6/DEC、1M:LiPF61 DMC(富山薬品工業、水分

含有量50ppm以下)の電解液についても同様の実験

を行った。また我々は、LiPF6電解液中の水のモル濃 度を求めるためにピクノメーターを用いて25℃にお ける電解液の密度と、20mlの電解液に100μ1の水を 添加したときの電解液の密度を測定した。

 3.結果と考察

 Fig.1に様々な温度における:LiPF6電解液中の水濃

度の経時変化を示す。50時間後の水分量は1M

:LiPF6!EC+DMC(1:1 in vol.)>1M LiPF61EC+DEC

(1:1in voD>1M LiPF6!PC+DMC(1:1 ill vol.)>1M LiPF6/PC+DEC(1:1 in vol.)の順番であった。このよ

うに、溶媒の種類の違いによって:LiPF6と水の反応速 度に違いが現れたのは溶媒効果によるためである。溶

Table l Relative permittivity and viscosity of:EC, PC, DEC,

   DMC and expected relative permit伽ity and    viscosity of mixed 601vents

εr ηo(cP)

EC PC DEC DMC

90 65

2.8 3,1

1.9

2.5

0,75 0.59 expected εr    expected ηo EC+DMC(r1)

EC+DEC(1:1)

PC+DMC(1:1)

PC+DEC(1:1)

47 46 34 34

12

1.3

1.5

1.6

媒効果とは、溶媒が化学平衡や反応速度に影響を及ぼ す現象である。溶媒の密度や誘電率、溶媒和の違いは

溶媒中の反応の反応速度に影響を与える。また、極端

な揚合反応機構を変えることもある。電解液中の

LiPF6と水の反応の場合、我々は溶媒の粘度と比誘電 率に注目した。Table 1に、 EC、 PC、 DECとDMC の粘度と比誘電率13)、そして混合溶媒の粘度と比誘電 率を示す。この場合の混合溶媒の粘度と比誘電率は体 積に対して加点性が成り立つと仮定し、すでに知られ

ている単独溶媒の比誘電率の平均値とした。一般に溶 媒の粘度が大きいほどLiPF6と水は反応しにくくなる。

PCはECより粘度が大きく、DECはDMCより粘度

が大きい。混合溶媒の粘度は次の順番で大きくなる。

EC+DMC<EC+DEC<PC+DMC<PC+DEC。この結果

から、有機溶媒中の:LiPF6と水の反応に粘度は大きな 影響を及ぼしていないと結論付けられる。また一方、

ECはPCより比誘電:率が大きく、DMCはDECより

比誘電率が大きい。比誘電率が大きな順番で混合溶媒

を並べると次のようになる。EC+DMC>EC+DEC>

PC+DMC>PC+DEC。有機溶媒中では、電離iしてい

ないLiPF6が水と反応する10・11)。この場合、溶媒の

比誘電率が大きいほど、溶媒中の電離していない

LiPF6の割合は増加する。このように、溶媒の比誘電 率が大きいほど、溶媒中で:LiPF6が水と反応しにくく なる。この結論は:Fig.1の結果と矛盾していない。し

かしながら、EC+DMCおよびEC+DECを用いた電解

液の比誘電率はあまり違わないのに対して、水との反

応性は大きく異なる。PC+DMCおよびPC+DEC電解

液を比べた場合にも同様の傾向がある。この傾向を単 独溶媒電解液で比較してみた。

 Fig,2は約5000ppmの水を単独溶媒電解液とPC系 混合溶媒電解液に添加し単独溶媒電解液とPC系混合

溶媒電解液中の水濃度の経時変化を示した図である。

この図の縦軸は、電解液中の最初の水濃度を100%と

して現している。この結果からPC+DEC電解液は比

誘電率が大きいにもかかわらず、高い反応性を示した。

この事からFig.1にみられたEC+DMCとEC+DEC

およびPC+DMCとPC+DEC電解液の比誘電率がほ

ぼ同じにもかかわらず水との反応性に大きな違いがみ られた事が説明できる。この原因の一つとして混合溶 媒の比誘電率の予想値が実際と違う可能性がある。

(5)

一284一 リチウム電池用LiPF6電解液の分解反応

ε

o

お 猛

120

100

80

60

40

20

0

       一e−LiPF6/PC         丑一しiPF6/DMC         一◇一LiPF6/DEC

       一→く一一LiPF6/PC+DEC(1:1)

       一トLiPF6/PC+DMC(1:1)

慧、

\ぐ嵐}\

  規き・ト\一_

     、ご漫≡こ;三三豊

   0     10    20    30    40    50    60

       Time(h)

 :Fig.2 Change of water content in IM LiP:F61PC,

    1M :LiPF61DEC,1M LiP:F61DMC,1M     LiPF61PC+D:EC and IM LiP:F61EC+DMC     a丘er about 5000 ppm water addi亡ion(initial     wate「content in each electrolytes is 100%.)

 Fig,1の結果から有機溶媒中のLip:F6と水の反応は

温度依存性がかなりあることが確認された。特に1M

LiPF6!EC+DMC(1:1 in vol.)では0℃において、50時 間経っても水分量の減少は観察されなかった。

 Exnarら12)は1MLiPF6!EC+EMC中の水濃度を変

えて、水の初濃度に対する反応初期の速度定数を求め ようとした。その結果、一次の反応としてみなすこと が出来、速度定数は1σ5乗のオーダーになった。しか しながら、それ以上の長時間の水の減少率は一次の反 応として取り扱うことは出来なかった。Barlowら14)

は固体のLiPF6と水の反応と、 EC+DMC混合溶媒中 のLiPF6と水の反応の速度論的考察を行った。しかし、

固体のLip:F6の場合、長時間のデータを用いた場合一 次の反応として扱うことは出来なくなった。また、溶 媒中のLip:F6の場合、全く一次の反応に合致しなかっ

た。

 まず始めに、我々は有機溶媒中のLip:F6と水の反応 について、Exnarらが行ったように一次反応の式に基 づいて速度論的考察を試みた。

一4[

ヌOl=欄[峨] (5)

 我々はFig.1のデータと(5)式をもとに速度定数を 求めようとした。しかし、水の減少率は一次反応に合

2.5

ミ2 8

 1.5だ

2 5 1 0

→」0.5

  O

   O      20      40      60      80     100

      Time (hours)

  :Fig.3 Water content in lM LiPF6!PC+DEC after 2      mol!l water added

致しなかった。

 Fig,3は、1MのLiP:F6を含む1M:LiPF61EC+DEC

(1:1in vol.)電解液に2Mの水を添加し、40℃で保温し たときの電解液中の水分量の変化を表したグラフであ る。10時間後までに1.8Mの水が消費された。また、

10時間後から100時間後まで水分量はほとんど変化

しなかった。この結果から、(5)式では水1Mに対して 1Mの:LiPF6が反応するのに対して実際の有機溶媒中 ではLip:F6一分子に対し二分子以上の水が反応すると 結論付けた。つまり(3)式の反応のあとに続く(4)式の反 応を考慮しなかったため(5)式が成立しなかったと考 えられる。

 以上の結果から、我々は、有機溶媒中のLiPF6と水 の反応を競争的逐次反応モデルを用いて説明しようと 試みた。競争的逐次反応とは(3)式と(4)式の反応が同時 に進行する反応である。しかし、水の減少率は競争的

逐次反応モデルに合致しなかった。有機溶媒中の

LiPF6と水の反応は大変複雑な機構iであると考えられ

る。なぜなら、我々は有機溶媒中のLiPF6の電離度((1)

式)と解離度((2)式)を考慮しなければならないからで

ある。

そこで我々は、有機溶媒中のLip:F6と水の反応を表す 簡単な実験式を求めようとした。電解液中のPF5の濃 度は(1)式と(2)式から、(6)式で表すことができる。

【PF5】=K(1一α)【LiPF6]T       (6)

ここで、αは(1)式の解離定数、Kは(2)式の平衡定数を

(6)

 0

−0.02

−0.04 一α06 k 0.08  −0.1

一(口2 司。.14

−0.16

  0

 一{〕.1

 一{〕.2

k−0.3  −0.4  鯛。.5  −0.6

心1

−il

・.』1

認 認

5    10    15    20    25    30    35

.d〔H・。L k[H、。][LiPF,]

◆  dt

了imo(h)

5     10    15    20    25    30    35

.d[H・0]。k田,。]・[。PF,]

◆  dt

Timo(h)

5     10     15     20     25     30     35

繭4 汲nしん[H・・r[L嬬 (8)

となる。ここで、kはk1Kn(1・α)駐である。

 次に我々は、以下の三つの式を仮定した。

一4[H20]

     =ん[H20][L∫P尾]7

      (m=1、n=1)

一4 吹EOL脚f圓・

      (m=2、n=1)

顧4 j・Oしん[H・・f【L鴫

      (m=3、n竃1)

(9)

(10)

    d〔H20]

       =k[H20]3[LiPF 6]

     dt       ◆

       速度定数(k)、(・d[H20ydt)ノ([H20FILiPF6】丁且)、を実験式       TimO(h)

       を用いて計算した。(9)式における[LiPF6]Tは、1モルの Fig.4:Rate constant(k)that obtained by golvi㎎

       水に対して1モルのLiPF6が反応するとして計算で求   various rate equations of正eaction between

  water and hPF6 in IM LiPF61EC+DMC

    Table 2 Density of LiPF6 el㏄trQly竜es withlwithout water and a:fter 50 hours a:fter water addition

(11)

1)ensity(麟) ① De鵬i触 a伽r

≠ъ墲盾?of 5000ppm 盾?嵐wr(9孤)

②  Densi勢  ・f

?撃?メ曹窒盾撃剿Ses plus wa重er

≠?ケer 50b(酬)

Ch飢ge of de鵬i醇

$曹??5④h

1M LiPF4EC:DEC

1672 1665 1661

0,285%

1M LiPF{ノEC31)MC

1734 1726 1724

0,096%

1M LiPF4PCgEC

1579 1576 1570

0,406%

1M LiPF4PC=DMC

1642 1637 1631

0,367%

示している。また、[PF5】は溶媒中のPF5の濃度、

[LiPF6hは電離したLiPF6を含んだ全体のLiPF6の濃 度を表している。

 我々は、反応速度式を

一4[・σ20]

      =た1[H20]加[照r   (7)

と仮定した。ここでtは時間、k1は(3)式の速度定数、

mとnは反応次数、そして[H201は水濃度である。

 式(6)と式(7)から速度式は

めた。また、同様にして(10)式、(ll)式では1モルの水

に対して、それぞれ2、3モルのLiPF6が反応すると

して計算で求めた。その結果をFig,4に示す。速度定 数kは時間に対して独立していなければならない。そ

して、最も良い結果を示したのが(10)式であった。

 こうして、我々は有機溶媒中のLiPF6と水の反応の 速度定数を求めるために(10)式を用いることとした。

(10)式は次の(12)式のように変形できる。

一害=げ( アCl+5)  (12)

(7)

‑286‑

iJ e V A 4,.e?tigHi LiPF,asne?tsO5i・fi¥5(JES

   10

"A s

 6   E6

 N:  94  y2     o

   20

 A

"

 "‑o 15

 E  V 10

ON

sg

  2.15

t・Ei,36g

 E2

v 1.95 oN 1,9

k

  1,85    1.8   1.75

   3.5

.A

3

 l ‑o‑ 2.5

 E2

 NK 1.s

 9i

 !21 O,5

    o

    5

 A  "4

  6   E3

 x   02

  I   !1

    o

   10

 A  "8

 ‑o

 S6

 O" 4

 k2

    o

      5

  IM LiPF6/EC+DEC at 20

       "A 4 IMLiPF61EC+DMC at 20℃

      'o       E3        v       Ocu 2

      S2i R2=O.9863 o io 2o 3o 4oR2= ?o'995 6o oo io 2o 3o 4o so 6o

       Time (h) Time (h)

       12

 IM LiPF61PC+DEC at 20℃ NA, 10 IM LiPF6!PC+DMC at 200C       "O‑8

      g,       cu       04

      k2 R2=o.gg2s

       R2 = o.9945

      o‑

       O 10 20 30 40 50 60 O 10 20 30 40 50 60

       Time (h)        Time (h)

Fig.5 kt'C2(mol‑2) to t(h) in the reaction between LiPF6 and water in IM LiPF6/EC+DEC, IM     LiPF61EC+DMC, IM liPF6/ PC+DEC and IM LiPF61PC+DMC at 20℃

      1.7

 IM LiPF61EC+DEC at O℃ ・ gy'‑N 1.6gs .・ IM LiPF6/EC+DMC at O℃

       ‑o 1,69

       E t6ss .

       NKI I.6s ・

      ・o

 ・・ R2=o.gs32 S2 i}6.,7,5 .

       1.665

O 10 20 30 40 50 60 O 10 20 30 40 50 60

      Time (h) Time (h)

      2.5

 IM LiPF6/PC+DEC at O℃ tL 2

       o

      .!E 1・5 IM LipF61pc+DMC at OOC       Opt i

      R2 =o.gg24 ± o・s R2=o.g7s6

      "‑‑ o O 10 20 30 40 50 60 O 10 20 30 40 50 60

      Time (h) Time (h)

 Fig.6 kt'C2(mol‑2) to tGi) in the reaction between LiPF6 and water in IM LiPF61EC+DEC, IM     LiPF61EC+DMC, IM LiPF6/ PC+DEC and IM LiPF6/PC+DMC at O℃

      3

 IM LiPF6/EC+DEC at 10℃ c 2.s IM LiPF6/EC+DMC at 10℃

       t

      . 52

     . .Ii; ts

       oN i

       ko,s R2=o.gss2

       R2 = o,g605

,‑‑‑‑L‑‑ la O ‑‑‑ML‑‑‑‑‑

       O 10 20 30 40 50 60 O 10 20 30 40 50 60

      Time (h)

      Time (h)

   IM LiPF61PC+DEC atlO℃ .A, i IM LiPF61PC+DMC at lO℃ '       Eo,

       R2=o.gs3g ±i R2=o.g7gs

o lo 2o 3o 4o so 6o e o lo 2o ttt 4o ‑u‑gto oo

      Time (h) Time (h)

   Fig.7 kt'C2(molH2) to t(h) in the reaction between LiPF6 and water in IM LiPF6/EC+DEC, IM    LiPF61EC+DMC, IM LiPF6! PC+DEC and IM LiPF6A?C+DMC at 10℃

(8)

 ユむ

竃15

ぎ1・

1:

1M UPF6/EC+DEC at 30。C

R2=0.9818

0 10 20    30 .  40

  Time(h)

50

   

竃膣

511 δ6 蝪

  0

1MしiPF6/EC+DMC at 30。C

ぐ繰

戸・・

苓巽

ゴ8

R2=0.9995

60

1MljPF6/PC+DEC at 30。C

ヂ葵

郵 輔 鞠

0

10 20   30   40   Time(h)

50 60

R2=0.9717

0 10 20   30   40   Time(h)

50

1MLiPF6/PC+DMC at 30。C

R2=0。9975

60 0 10 20    30    40

  Time(h)

50 60

Fig.8 kt・C2(mol響2)to t(h)in the feaction between LiPF6 and water in IM LiPF6∠EC+DEC,1M   UPF6!EC+DMC,1M LiPF61 PC+D:EC and lM LiP:F61PC+DMC at 30℃

Table 3 Rate constant of reaction between:LiPF6 and water in I江PF6 electrolytes at O,10,20   and 300C and oorrelation coef且cient

rate constant at

PC+DEC PC+DMC EC+DEC EC+DMC

00Cl【mole 11老【sj4》 5.6×10弓

iRを0.99)

2.2×10一6

iR2=0.98)

t6 x 10−6 iR2=0.95)

100C(【mole ll遼【sr1》 3.1x10−5

iR2=0.98)

t5×10−5

iR2=0.98)

t3 x 10昂5 iR2=0.96)

6.6×10−6

iR2=0.99)

20℃([mo塵e,噴sr1》 8.9x10−5

iR2=0.99)

4.7×10印5

iR2ニ0.99)

4.2x10開5

iR2=1.00)

1.5x10−5

iR2=0.99)

30℃([mole 1】遭【s】4》 2.4×10→

iR2=0.97)

1.6x10−4 iR2=tOO)

8.7×10噌5

iR2=0.98)

6.7×10輯5

iR2=1.00)

ここで、yは[H20】、c1は[LiPF6】TF「([H20L℃/2)である。

この微分方程式を解くと下の式が得られる。

      2Cl+ア

   1 1  1

      )+C2  (13) ん =一(一一一ln

  Oly 201  ア

ここでC2は定数である。

  c1、 yそしてtに20℃における実験値を代入し、 kt

−C2をtに対してプロットした結果を:Fig.5に示す。電 解液に水を添雨後の初期の密度と、電解液に水を添加 後50時間後の密度の差は0.4%以下であった(Table2)。

この結果から、水を加えた電解液の水のモル濃度は全 て、電解液に水を加えた初期の密度を用いて計算した。

実験値:と直線の間の相関係数の値は0.98〜0.99であり、

直線と実験値は良い一致:が見られた。特に5時間後から

50時間後までのデータでは良い一致が見られた。Fig,

6、7、8に0℃、10℃、30℃におけるデータをプロ

ットした結果を示す。0℃における1M

LiPF61EC+DMCにおいては、 LiPF6と水がほとんど反 応しなかったため測定誤差が大きくなり、直線を引く ことは出来なかった。速度定数は直線の傾きから得ら れた。速度定数kをTable3に示す。

 4.結   言

 我々は、リチウム電池用LiPF6電解液中のLiPF6と水 の反応の有機溶媒の及ぼす影響を調タた。反応速度は

次の順番になった。1M LiPF6/Pc+DEc>1M

LiPF(ノPC+DMC > lM LiPF(ノEC+DEC > lM

(9)

一288一 リチウム電池用LiPF6電解液の分解反応

LiPF61EC+DMC。この順番は、混合溶媒の比誘電率の 逆の順番となった。電離していないLiPF6は有機溶媒 中でPF5とLiFに解離し、そして、PF5は水と反応する。

溶媒の比誘電率が大きい程LiPF6の電離は進む。この ように、溶媒が高い誘電率を有するとLiPF6と水との 反応は妨げられる。

 有機溶媒中のLiPF6と水の反応を表す実験式として 一d【H20】/dt=k[H20】2[LiPF6】を求めた。この実験式は実 験値と良い一致を示した。特に5時間後から50時間後 までにおいて良い一致が見られた。

1)

2)

3)

5)

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参照

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