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「ア レル ギ ー」 に よる実験 的癲 癇 症(痙 攣 準 備 状 態 附與) に 関 す る 研 究 第2編

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Academic year: 2022

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(1)「ア レル ギ ー」 に よる実験 的癲 癇 症(痙 に. 関. す. る. 攣 準 備 状 態 附與). 研. 究. 第2編 牛 血清 に よる脳 局所過 敏症 家兎 に於 け る糖 代 謝 に関 す る研 究 (本研 究は文部 省科学研 究費 の補助 に よる) (本論文 要 旨は第7回 脳神経 外科研 究会並 に第464回 岡山医学会 通 常例会 に発 表) 岡山大学 医学部 第一(陣 内)外 科教 室(指 導. 医学 士. 清. 水. 〔昭 和28年. 陣 内教授). 準. 月7日10受. 也. 稿 〕. か ど うか,そ 第1章 私 は 第1編. 緒 言 並 び に文 献. 先 き に 教 室 の 井 上1)が 発 表 し た 断 頭 家 兎 保. に於 て非働 化 した牛血 清 を用 い. て 作 製 し た 脳 局 所 過 敏 症(=脳. 局 所 ア ナ フィ. ラ キ シ ー,以 下 脳 局 「ア 」 と畧 記)家. の意 義 乃 至 価 値 は 疑 わ しい.. 兎は そ. 生 脳 髄 潅 流 法 は,生. 体 内 に 最 も近 い 状 態 に 於. け る代 謝 を 測 定 す る の に 最 も適 した 方 法 で あ る の で,こ. れ を 用 ひ る こ とに した.本. 法 の如. の 脳 に 組 織 学 的 に 変 化 の 見 られ な い よ うな 軽. き脳 髄 潅 流 法 を 用 ひ て 糖 代 謝 を 検 し た 業 績 は. 微 な もの で も,カ ル ヂ ア ゾ ー ル 痙 攣 閾 値 が 下. これ ま で 見 当 ら な い.. 降 して い る こ と を証 明 し,実 験 的 潜 在 性 脳 局 「ア 」 家 兎 は 痙 攣 準 備 状 態 に あ る こ と を 明 ら か に した.こ い て,脳. Warburg3)に. よ り筋 肉 の 運 動 機 能 と 含 水 炭 素 代 謝 と の 関 係. の 潜 在 性 脳 局 「ア」 家 兎 脳 に つ. が 明 ら か に せ られ て よ り,脳 髄 含 水 炭 素 代 謝. 内 物 質 代 謝 を 測 定 す れ ば,痙 攣 準 備. も 同 じ様 な 過 程 を へ る も の とい ふ 考 え の も と. 状 態 に あ る家 兎 の 脳 内 変 化 が 正 常 家 兎 の そ れ とい か に 異 な るか を 知 る こ とが で き る わ け で あ る.そ. 糖 代 謝 に つ い て はMeyerhof2). に 諸 家 に よ り諸 方 面 か ら研 究 せ ら れ て い る. 先 ずHolmes. and Holmes4)は. 家 兎 の脳髄 に. こで 脳 内 エ ネ ル ギ ー代 謝 の 源 泉 で あ. 於 て 乳 酸 を 証 明 し,イ ン シ ュ リン 注 射 に よ り. り,ま た痙 攣 或 ひ は 脳 髄 機 能 と密 接 な る 関 係. 還 元 物 質 は 減 少 しな い との べ た. Winterstein5). を もつ とい わ れ て い る 含 水 炭 素 代 謝 に 着 目 し. Jungmann6)は. た.. 中 で は 乳 酸 を 溶 出 す る とい い,こ. 脳 髄 の 代 謝 に 関 す る研 究 方 法 と し て,従 来 血 液 によ る方 法,脳. 脊 髄 液 に よる方法 及 び脳. 保 生 剔 出 脊 髄 に 於 て,塩 類 溶 液 の液 に葡 萄. 糖 を 附 加 す る こ とに よ り,乳 酸 生 成 は 酸 素 の 中 で も,窒 素 の 中 で も,非 常 に 増 加 す る こ と. 髄 そ の もの に よ る 方 法 とが あ る.し か し血 液. を 見,要. や 脳 脊 髄 液 に よ る体 液 病 理 学 的 方 法 は,脳. 行 ふ こ と,特 に 葡 萄 糖 を 附 加 す る こ とに よ り,. 髄. す るに 中枢 神 経が 激 しい解 糖作 用 を. た脳. 解 糖 作 用 は は な は だ し く促 進 さ れ る とい つ て. 組 織 そ の も の の 生 化 学 的 研 究 で も,従 来 は 組. い る.高 橋7)内 田8)は 大 脳 に 於 け る遊 離 糖 の. 織 片 或 い は 組 織 粥 を 用 い るin. 実 験 を な し,還 元 値 を もつ て,糖. 外 の 諸 条 件 に よ る 影 響 が 避 け られ ず,ま. み で あ つ た.そ. vitroの 方 法 の. れ で こ れ ら の 方 法 に よつ て 得. た 成 績 が そ の ま ゝ生 体 内 の 代 謝 に あ て は ま る. 定 量 して い る.円. とみな して. 山9)10)は 家 兎 脳 髄 に 於 て 死. 直 后 と20分 后 の 遊 離 糖 を 定 量 比 較 し て,死 后.

(2) 1170. 清. 乳 酸 増 加 を 説 明 し よ う と し た.ま. 水. たPeters11). 準. 也. 流 装 置 を 用 い,潅. は 焦 性 葡 萄 酸 が 脳 髄 の 代 謝 に 関 係 あ る こ とを. 釈 血 液)60ccに,葡. 明 らか に して い る.. 酸 ソ ー ダ は6mgを. 脳 髄 の 糖 原 に つ い て はBarfurth12) Erhard13) は 組 織 学 的 に 糖 原 を 証 明 し, Thudichum14)は. 流 液(リ. ン ゲ ル 氏 液3倍. 萄 糖 は60mg,焦 加 え て,. 稀. 性 葡萄. 30分 間 潅 流 し,. 潅 流 前 后 の 潅 流 液 に つ き,葡. 萄 糖量 及 び焦 性. 葡 萄 酸 量 を 測 定 し た.. 逆 に 化 学 的 に 糖 原 の 存 在 を 否 定 した. 1929年. 3). 糖 原 量測 定 法. 中 教 授15)16)17)18)は 組 織 学 的 糖 原 顆 粒 と生 化. 大 脳 皮 質 切 除 后,山. 田 教 授22)志. 波25)の. 方. 学 的 糖 原 顆 粒 とは 同 一 で あ る こ とを 報 告 し,. 法 に な ら い,可. 更 に糖原 の新 陳 代謝 は大 脳 皮質 に於 て主 とし. を 粥 状 に な しPflugerの. て 行 は れ て い る と発 表 し た. Schorndorrff19). と 脳 ア レ ル ギ ー 家 兎 と の 糖 原 量 を 測 定 し た.. は 犬 脳 に 於 け る 糖 原 量 を 報 告 して い る. Mac Ginty20) Jungmann‑Kimmelstiel21)等. は 家 兎に. 及 的 迅 速 に,大. こ ゝにPflugerの ⅰ). 35%苛. に よ り減 少 し,同 時 に 無 機 燐 酸 の 増 加 す るの. 2). 66%,. を 認 め て い る.山. 3). 25%塩. 4). 稀 醋 酸 液,エ. Elliot23)34)は治 療の 目的 の た め に 取 られ た 焦 点 性 癲 癇 脳 組 織 の 好 気 的,嫌. ⅱ). 性カ リ 85%,. 96%ア. ル コール. 酸 ー テル. 実施 法 遠 心 沈 澱 管 に 加 熱 し35%苛. 気 的 糖 分 解 は,. 常 家兎. 試 薬. 1). 量 に つ い て 従 前 よ り高 い 価 を 報 告 し て い る.. 方 法 に て,正. 微量 定 量 法 を略述 す る と. 於 け る糖 原 正 常 値 を検 し,脳 を 放 置 す る こ と. 田22)は脳 糖 原 量 並 に葡 萄 糖. 脳 皮 質400瓱. 性 カ リ1c.c.. 正 常 脳 組 織 の そ れ とは 明 らか な る 差 異 が な い. を 入 れ,こ の 中 に 可 検 物 を 入 れ,煮 沸 水 浴 中 に. と云 つ て い る.. 2時 間 熱 し,. 以 上 先 人 に よ り種 々 な る 実 験 が な され て い る の で あ る が,私 でin. は 潅 流 法 とい ふ 新 し い 方 法. vivoに 近 い 状 態 に お け る脳 局 「ア 」 家. 2c.c.の 水 を 加 へ,次. コ ー ル8cc.加 せ る.一. え て,グ. に96%ア. リ コ ー ゲ ンを 沈 澱 さ. 夜 放 置 し 強 く 遠 心 沈 澱 し,. 5cc.の66%,. 85%,. ル. 96%,ア. 1回 づ つ. ル コ ール に て 洗. 兎 脳 の 糖 代 謝 を 知 ら うと し て 本 研 究 を 企 て た. い,最. 次 第 で あ る.. エ ー テ ル を 蒸 発 さ せ,次. に2c.c.の. し て 溶 か し,稀. を 加 へ 弱 酸 性 とす.. 第2章. 實 驗 方 法. 醋 酸2滴. 清 液 を 取 り, 水に 加 温. 小 石 綿 濾 過 器 に よ り 濾 過 し,濾. 1). 潜 在 性 脳 局 「ア 」家 兎 生 成 法. 2c,c.の. a). 牛血 清を 抗原 とした場 合. の25%塩. 第1編. 后 に エ ー テ ル で 洗 ふ.上. に 述 べ た 如 く1回 静 脉 感 作 后9〜10. 澱 管 に と る.. 3時 間 ほ の ほ を 小 さ く. し て 加 水 分 解 す る.冷. 却后 中和 して弱酸 性 に. す る.こ. 週 間 目に 第1回. る.. れ を 下 記 のハ イ ドン 氏 法 に て 定 量 す. れ 以 后10日 目に 左 右 頸 動 脉 に 交 互 に5回 効 果. 4). 注 射 を な し,終. 藤 井26)の 記 載 に 基 い てHagedorn氏. b). 了后10日 目 に 実 験 に 用 い た.. 燐 脂質 加 牛血 清 を 抗原 とした場 合. 感 作 注 射 と し て,家. 兎 耳 静 脉 にPro. の 新 鮮 牛 脳 灰 白 質 燐 脂 質 加 牛 血 清 を2回, 日間 連 続 して 注 入 し,効 果 注 射 は2週 に5回,新. 2). 2. 間 間隔. 鮮 牛脳 灰 白質 燐 脂質 加 牛血 清 を耳. 静 脉 に 注 射 し,終. 糖定 量 法. り 定 量 し た.以. kg 2cc. 了后10日 目 に 実 験 に 用 い た.. 断 頭 家 兎保 生 脳 髄 潅 流 法. さ き に 井 上 が 発 表 した 断 頭 家 兎 保 生 脳 髄 潅. 1/10容. 酸 を 加 へ,. 日 目 に 緒 方 氏 結 合 帯 量 を 測 定 し,感 作 注 射3 の 再 注 射 を 頸 動 脉 に 行 い,そ. 熱 湯 で 洗 い,沈. 過 器 を2回. 下 略 述 す る と,即. 充 分 厳 重 に 行 い,. 1/200規. 加 カ リ 液 を 正 確 に2c.c.添 水 浴 中 に15分. 法によ ち 除蛋 白を. 定 の フ ェ リ シア ン 加 し,沸. 間 加 熱 し 次 に 冷 水 中 に 放 冷 す る.. 次 で ヨ ー ド加 里 加 硫 酸 亜 鉛 溶 液3c.c.,稀 液2c.c.を 1/200規 る.. 騰する. 順 次 に 添 加 し,析. 醋酸. 出 し た ヨ ー ドを. 定 のチ オ 硫酸 ソーダ液 を 以 て 滴 定す.

(3) 「ア レ ル ギ ー」 に よ る実 験 的 癲 癇 症(痙 チ オ 硫 酸 ソ ー ダ の総 消 費 量 を 糖 量 に 換 算 し. 攣 準 状 態 附 與)に. 関す る研 究. 通 気 し て よ く混 和 し,炭. 酸 ソ ー ダ 層5c.c.,を に4規. 最 后 に 盲 験 を 出 し,こ. れ を 糖 量 に 換 算 し,前. 別 の コ ル ベ ン に と る.次. 者 よ り後 者 を 引 き,こ. れ を 糖 量 と し た.. ダ を2cc.加. 5) W.. 焦 性葡 萄 酸定 量 法 W. Umbreit27)等. る.比. が 記 載 した. 組 織 代 謝 」 の 方 法 に な ら つ た.こ. 「検 圧 法 と ゝに そ の 方. (1). 試薬. 1). 10g/dlト. 2). 0.1g/dl. へ 混 和 し て,. 定 の苛 性 ソ ー. 10分 以 内 に 比 色 す. 色 に は 藤 田28)の 記 載 に な ら い,プ. リ ッ ヒ光 度 計 を 使 用 し,実 (Filter)はS. あ る.あ. 法 を記載 す れば. 1171. 50,液. ル フ. 験 使用 した濾 光 板. 槽(Kuvett)は10m.m.で. らか じめ 測 定 し た 検 量 曲 線 に よ り含. 有 量 を 決 定 し た. リク ロ ール 醋 酸 2規 定 の 塩 酸 加2‑4デ. 第3章. ィニ ト. ロ フ ェ ニ ー ル ヒ ドラ チ ン. 實 驗 成 績. 〔Ⅰ〕 葡 萄 糖 附 加 実 験. 3). キ シ ロール. 1). 4). 10g/dl炭. 葡 萄 糖 附 加 実 験 に 於 て,葡. 5). 4規 定 の 苛 性 ソ ー ダ. 1表 に 示 す 如 く,正 常 家 兎 に 於 て は,潅. (2). 実施法. の 量 に 対 す る潅 流 中 の 減 少 量,即. 被 検 液1量. 酸 ソーダ. 酸 を 加 え,こ. に 対 し,. 温 に10分. ー ル を 加 え,通. 間 放 置,. 8c.c.の キ シ ロ. 気 し て よ く混 和 す る.そ. の下. シ ロ ー ル 層 を 水3c.c.で2回. 洗. を 除 き,. 10%炭. 酸 ソ ー ダ6c.c.を. 平 均41%で は,牛. ィ ニ トロ フ ェ ニ ール ヒ ドラチ. ン を 加 え,室. い,水. の トク ク ロ ー ル 醋. れ を 濾 過 し,こ の 濾 過 液3c.c.へ. 1c.c.の2・4,デ. 層 を 捨 て,キ. 4量. 加 え,. 第1表. 葡 萄 糖 消費量. あ る が,脳. 萄 糖消 費量 は 第 流前. ち減 少 率は. 局 「ア 」家 兎 脳 に 於 て. 血 清 を 抗 原 と した もの で は,平. 均20%,. 燐 脂 質加 牛血 清 を用 ひ た 家 兎 に 於 て は 平 均 22%を. 示 し て い る.こ. の成 績 よ り明 らか に 過. 敏 症 家 兎 脳 に 於 て は,糖 こ とが わ か る.. 消 費 が 減 少 して い る.

(4) 1172. 2). 清. 水. 焦 性葡 萄酸 量. 第2表. 準. 也. mg/dlに. の 如 く,脳 局 「ア 」家 兎,正 常 家 兎. 較 べ,脳. 1.55mg/dl,最. 局. 「ア 」 家 兎 で は 最 大 値. 小 値0.1mg/dl,平. 何 れ の 場 合 も潅 流 后 に は 焦 性 葡 萄 酸 の 増 加 が. mg/dlで,脳. 局. 見 られ るが,正. 常 家 兎 に 於 け る増 加 量 は 最 大. 増 加 量 が 著 し く減 少 し て い る.. 値3.9mg/dl最. 小 値1.8mg/dl平. 均 値0.975. 「ア 」 家 兎 で は 焦 性 葡 萄 酸 の. 均 値2.58. 第2表. 〔Ⅱ〕 焦性葡萄酸附加実験. 率 は 平 均32%で. あ る に 対 し て,脳. (1) 焦性葡 萄酸消費量. 兎 に 於 て は,平. 均17%の. 焦性葡萄酸附加実験に於て,焦 性葡萄酸の. 焦 性 葡 萄 酸 を 附 加 した 場 合 も,や は り潜 在 性. 消費量は,第3表. に示す如 く正常家兎では潅. 流前 の量 に対す る潅流 中の減少量,即 ち減少. 局 「ア 」 家. 減 少 を 認 め た.即 ち. 脳 局 「ア 」 家 兎 に 於 て,そ. の消費 量 が減 少 し. て い る こ とを 知 る.. 第3表. 〔Ⅲ〕 大 脳 皮 質 の 糖 原 量 第4表. に 示 す 如 く,正 常 家 兎 と脳 局 「ア 」. 家 兎 と を 比 較 す る に,正. 常 家 兎 で は 平 均200. mg‰. 脳 局 「ア」 家 兎 で は 平 均169mg‰ に 於 て 減 少 を 認 め て い る.. で,後 者.

(5) 「ア レル ギ ー 」 に よ る実 験 的 癲 癇 症(痙. 攣 準 状 態 附 與)に. 関 す る研 究. 1173. 第4表 第4章. 総 括並 び に考 按. 筋 肉に 於 け る 含 水 炭 素 代 謝 に つ い て は Meyerhof,. Lohman等. に よ り明 らか に せ ら れ,. 今 日で は 次 の よ うな分 解 過 程 を へ る と考 へ ら れ て い る.即 ち. この よ うな 解 糖 過 程 を 脳 髄 に 於 て も取 る も. 的 地 位 を し め る焦 性 葡 萄 酸 量 を 定 量 した 所,. の と考 え ら れ て 多 くの 諸 家 に よ り,種 々 な る. 正 常 家 兎 と 同 様 潜 在 性 脳 局 「ア 」 家 兎 に 於 て. 実 験 が 行 は れ て 来 た.こ. も,糖 附 加 潅 流 中 に 増 加 は して い る が,正. は,糖,糖. の 場 合,解. 原 か ら焦 性 葡 萄 酸,乳. 焦 性 葡 萄酸 以 下KrebsのCycleを O+CO2と. 糖作 用 と. 酸 迄 を 云 ひ, 経 て, H2. な る の は 呼 吸 作 用 と云 は れ, aerob. の 状 態 で,細. 胞 構 造 の 正 常 の 際 見 ら れ る もの. で あ る.. 常. 家 兎 に 比 し て そ の 増 加 量 が 甚 だ 少 い の で あ る. 更 に 焦 性 葡 萄 酸 ソー ダ 附 加 実 験 で は,糖 場 合 と同 様,脳. の. 局 「ア 」家 兎 に 於 て は 焦 性 葡. 萄 酸 の 消 費 も少 い の で あ る. 以 上 の 事 実 か ら潜 在 性 脳 局 「ア 」 家 兎 の 際. 私 の 行 つ た 潅 流 実 験 はaerobで. あ り,脳 組. に 糖 の 消 費 即 ち 糖 分 解 が 少 い の は,焦. 性葡 萄. 織 は 生 体 に 於 け る と略 々 同 様 の 状 態 で あ るか. 酸 か ら の合 成 が 盛 ん な た め で は な く,糖 分 解. ら,解 糖,呼. そ の も の が 少 い た め で あ り,ま た 焦 性 葡 萄 酸. 吸 作 用 を 含 め たaerobの. 糖代. の 消 費 も亦 少 い こ とが わ か る.こ. 謝 の 全 貌 を み る わ け に な る. ま づ 葡 萄 糖 附 加 実 験 に 於 て,潜 「ア 」家 兎 に 於 て は,正. 在性脳 局. 常 家 兎 に 比 し糖 消 費. の様 に脳 局. 「ア 」家 兎 で は 全 般 に 糖 代 謝 の 著 明 な 抑 制 が み ら れ る の で あ るが,教. 室 の兼松 が 癲癇 患 者. が 半 減 して い る.こ れ は 糖 分 解 過 程 に於 て,. 竝 に 脳 局 「ア 」家 兎 の 脳 皮 質 切 片 に つ い て,. 糖 の分 解 そ の もの が 抑 制 され て い る た め か,. Warburg氏. 或 ひ は 分 解 の 反 面,合. 成 が 盛 ん に行 はれ て い. る た め か の 何 れ か で あ る.こ の 際 分 解 の 中 枢. 検 圧 法 を 用 い て 解 糖 作 用 を 検 した. in vitroの 実 験 に お い て は,何. れ の場 合 も 正. 常 に 比 し て,僅 か に 抑 制 の 傾 向 は 認 め る け れ.

(6) 1174. 清. 水. 準. 也. ど も,私 の 潅 流 実 験 ほ どの 大 した 差 を 認 め 得. 制 さ れ て い る こ と と を 考 え 合 は せ る ど,興 味. な か つ た の で あ る. Elliot and. あ る も の と考 え る.. Penfield23)24). 以 上 痙 攣 準 備 状 態 に あ る潜 在 性 脳 局 「ア 」. も 同 様 の 実 験 で,癲 癇 脳 と正 常 脳 と の 間 に 差 が な い とい つ て い る.し か る に,潅 流 実 験 で. 家 兎 で は,糖. 代 謝 が 全般 に 抑制 され てい る成. は この よ うに 著 明 の 差 が あ る の は 何 故 で あ ろ. 績 を え た.但. し脳 髄 潅 流 に よ る 糖 代 謝 に 関 す. うか,そ. る 実 験 は 従 来 全 くそ の 例 を 見 ず, in vitro実. れ は 組 織 ア レル ギ ー の 病 変 は 主 と し. て血 管系 に お こる事実 か ら或 は鏡 検で は 見 出. 験 とは,種. し え な い よ うな 微 細 な 毛 細 血 管 の 閉 塞 や 狭 窄. 両 者 の成 績 を 比 較 す る こ とは 無 理 で な い か と. の た め に,流 血 量 が 減 少 して こ の よ うな 結 果. 思 は れ る.し か しな が ら以 上 述 べ た 潜 在 性 脳. が 出 た も の で な い か と も考 え られ な い こ とは. 局 「ア 」 家 兎 の 糖 代 謝 の 成 績 が 痙 攣 準 備 状 態. な い.. 乃 至 ア レル ギ ー性 病 変 と,ど の 様 な 因 果 関 係. 々 の 点 に お い て 条 件 が 異 つ て お り,. を もつ か は 判 ら な い に せ よ,こ. しか しな が ら 通 常 の ヘ マ トキ シ リ ン,エ オ. の様 な成績 を. ジ ン染 色 標 本 を 鏡 検 した と こ ろ で は 少 くと も. 得 た こ とは 事 実 で あ つ て,何 れ に し て も癲 癇. 変 化 を 認 め な い し,し か も 兎 に 角 糖 代 謝 が 抑. の 本 態 究 明 に 一 つ の 進 歩 を もた ら した も の と. 制 され て い る の で あ る.. 考 え る次 第 で あ る.. な お 癲 癇 発 作 と焦 性 葡 萄 酸 と の 関 係 に つ い で は,痙. 第5章. 攣 発 作 直前 に血 中焦性 葡 萄酸 濃度 が 1). 減 少 す る とい う実 川29)の 文 献 が あ る. 次 で 脳 糖 原 はHolmes ば,脳. a. Holmes4)に. 2). 方脳 糖 原は 何 等か の形. 在性脳 局. 常 家 兎 に 比 し,潅 流. 后 の 焦 性 葡 萄 酸 増 加 量 が 少 い.. 中 教 授30)は脳 糖 原 に つ き2種 類 あ げ て お り, 一 つ は反 応性 の もの と一つ は非 反 応性 の もの. 3). 焦 性 葡 萄 酸 附 加 実 験 に 於 て も,潜 在 性. 脳 局 「ア 」家 兎 で は 著 明 に 抑 制 され て い る.. Streit31). 小 堀32)等 は 種 々 の 薬 物 に よ り糖 原 量 は 減 少 し. 4). 皮 質 の 糖 原 量 は 潜 在 性 脳 局 「ア 」 家 兎. で は 正 常 に 比 しや ゝ減 少 し て い る.. た り,増 量 し た りす る と云 つ て い る.私 の 成 績 に よ る と正 常 家 兎 に 比 し て,潜. 在性脳局. 葡 萄 糖 附 加 実 験 に 於 て,潜. 「ア 」 家 兎 に 於 て は,正. で 糖 代 謝 に 関 与 して い る も の と考 へ られ る.. 田8) Jadassohn und. 葡 萄 糖 附 加 実 験 に 於 て,潜. 費 が 著 明 に 抑 制 され て い る.. れ 自身に 必要 な る含 水炭 素 を直接 血 糖 に仰 ぐ. で あ る と云 ひ,内. 論. 「ア 」家 兎 に 於 て は 正 常 家 兎 に 比 し,糖 の 消. よれ. の 含 水 炭 素 に は 直 接 関 係 な く,脳 は そ. とい わ れ て い るが,一. 結. 5). 在性脳 局. 潜 在 性 脳 局 「ア 」 家 兎 に 於 て は,全. 般. 的に 糖 代 謝 が 抑 制 さ れ て い る.. 「ア 」家 兎 に 於 て は 軽 度 に 減 少 を 認 め て い る.. 擱筆 す るに当 り,終 始御懇篤 な る御指導 と御校 閲. こ れ が 果 し て 有意 の 差 で あ るか 否 か は 疑 問 で. を賜 ひ し恩 師陣 内教 授 に謝意 を捧 げ,併 せて衛生学. あ るが,こ. 緒 方教授,生 化 学水 原助教授,陣 内外 科井上講 師 の. の 糖 原 量 の 減 少 と,潜. 在性 脳 局. 「ア 」 家 兎 に お い て 潅 流 法 に よ る 糖 分 解 が 抑. 參 1). 井 上:脳. 2) Meyerhof: (1921). 3) Warburg:. と 神 経3;. 215,. (1917). 4) Holmes and Holmes: 20;. (1951).. Pfluger's Arch. Biochem.. 412, (1926).. 考. 492.. 文. 献 5) Winterstein:. 188;. 114,. Zeitschr. 100; 19;. 御 援助 に深甚 の謝意 を表 す.. (1925). 6) Jungwann:. 185,. (1925).. Biochem. Journ.. 159;. 351,. Biochem. Zeitschr. 206;. 460,. (1929). 7). 高 橋:. Biochem.. 8). 内 田:. Biochem. 9). 円 山:福. Zeitschr. .. Zeitschr.. 岡 医 科 大 学 雑 誌24;. 159;. 484,. 167;. 9, 703. ,. (1925). (1925). (1931)..

(7) 「ア レ ル ギ ー 」に よ る実 験 的 癲 癇 症(痙 10). 円 山:福. 岡 医 科 大 学 雑 誌24;. 11) Peters:. Biochem.. 12) Barfurth:. 1382,. (1931).. J. 26 ; 1872, (1932).. Arch. mikrosk.. Anat.. 25;. 259,. 攣 準 状 態 附 與)に. schr. 22). 212;. 山 田:九. 359,. 関 す る研 究. 1175. (1929).. 州 医 学 專 門 雑 誌1;. 225,. (1942).. 23) K. A. C.:Elliot: J. Neurophysiol. 11;. 485,. (1948).. (1885). 13) Erhard:. Centralbt.. 14) Tudichum; des Mensch.. f. Biol. 31;. Die Chem. u. Tiere.. 472, (1911).. Tubingen.. (1901).. 15). 中:福. 岡 医 科 大 学 雑 誌22;. 145.. 16). 中:福. 岡 医 科 大 学 雑 誌23;. 44,. 17). 中:福. 岡 医 科 大 学 雑 誌23;. 1522,. (1930).. 18). 中:福. 岡 医 科 大 学 雑 誌24;. 1055,. (1931).. 19) Schorndorrff:. Pflugers. Arch.. (1929). (1930).. 99;. 191,. (1903). 20) MacGinty: (1929). 21) Jungmann. Amer.. 24) K. A. C. Elliot: J. Neurophsiol. 11;. Konst des Gehirns.. J.. u. Kimmelstiel. Physiol.. 88;. 312,. : Biochem . Zeit. 473,. (1948). 25). 志 波:医. 26). 藤 井:生. 27). W.. W.. Tissue. 学 研 究3;. 4,. 化 学 実 験 法211. Umbreit: Metabolism,. 162;. 藤 田:東. 京 医 事 新 誌2834;. 29). 実 川:癲. 癇 の 研 究81;. 30). 中:精. 神 神 経 学 雑 誌49;. 31) Jadasshon und Streit: 4, (1952). 小 堀:. Biochem.. (1929).. (1946).. Manometric. 28). 32). 367,. Zeitschr.. Techniques. and. (1949). 30,. (1935).. (1952). 6,. 87,. (1947).. Klin. Wochschr. 31; 173;. 166,. (1926)..

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