第二次 坂祝町子どもの読書活動推進計画
目 次・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１ はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２ 第１章 計画策定にあたって ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ １．計画策定の背景とねらい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ ２．計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ ３．計画の期間・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・３ ４．計画の対象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ 第２章 めざす姿と計画の方針と重点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ３ 第３章 具体的な取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５ １．子どもの読書環境の整備と充実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５ （１）家庭における子どもの読書活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５ （２）保育園・幼稚園・学校における子どもの読書活動・・・・・・・・・・・６ （３）図書室における子どもの読書活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・１０ （４）地域における子どもの読書活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・１１ ２．子どもの読書活動推進を行う関係機関の連携 ・・・・・・・・・・・・・・ １３ （１）子どもの読書活動に関わる人のネットワークづくり ・・・・・・・・・１ ３ （２）よみきかせサークルの育成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ １４ ３. 子どもの読書活動 推進のための講座・研修会の提供 ・・・・・・・・・・・ １５ 第４章 計画の検証・評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１ ５ １．子どもの読書活動推進計画施策体系表の作成・・・・・・・・・・・・・・ １６ ２．子どもの読書活動推進計画 に基づく取り組みに対する アンケートの実施・・ １７ ※坂祝町子ども の読書活動推進計画策定委員名簿・・・・・・・・・・・・・・・ ３４はじめに 読書活動は、子どもがことばを学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、 人生をより深く生きる力を身につけていく上で、欠くことができないもので、読書に かかわり 始める時期がより幼児期であるほど効果が高いといわれています。また、３年前に発生した東 日本大震災後、被災地の多くの子どもたちが不安に直面してい ましたが、全国から寄付された 本や絵本が子どもたちの心のよりどころとなり、生きる希望を与え、子どもが未来を切り拓く ための活力の一つとなったことが認識されています。 国は、子どもの読書離れを重大な課題と位置づけ「子ども読書年」の制定、「子どもの読書活 動の推進に関する法律」を整備するなど、読書活動を推進していますが、近年、子どもを取り 巻く生活環境も変わりつつあり、いわゆる不読率の全国平均の推移は、改善 されていないのが 実態です。また、国が自治体に課している「市町村子ども の読書活動推進計画」の策定率も意 外に低く、昨年の実績で、まだ６０％にも達していません。 当町は、５年前に子どもの読書活動推進計画を策定し、読書推進を図っていますが、行政と しては、園・学校図書館の整備や情報化の推進、定住自立圏による近隣市町との提携による中 央公民館図書室の電算化などの整備を行いました。また、町の機構改革として、教育委員会内 にこども課を設置することにより、保育園との連携も今まで以上に図れるようになりました。 読書活動をより活発で充実するには、それぞれの機関で、日頃から子どもたちに直接接し、 活動されている図書担当者・ボランティア団体を構成されている実行委員の活動が重要であり、 担当者や委員の方々に敬意を表するとともに、毎年、成果や課題を検証・評価し、改善すべき ことを提案していただき感謝申し上げます。 今回「第二次坂祝町子どもの読書 活動推進計画」を策定しましたが、計画策定委員や実行委 員の意見も参考にし、新しい試みや保護者へのアンケートの結果なども添付しました。 今後は、この計画を基に実行していくことになりますが、坂祝町の子どもたちが、読 書がよ り一層好きになり、心豊かで健やかに成長できれば、結果として町も発展していくことになり ます。 本計画の策定に際し、策定委員の皆様にご尽力いただきましたことに お礼申し上げるととも に、今後におかれましても引き続きご協力をお願いします。 平成２６年３月吉日 坂祝町教育長 北 村 泰 生
第 1 章 計画策定にあたって
１．計画策定の背景とねらい 読書は言葉を覚え、想像力・表現力を高める等、生きていく上で 必要な力が身につく、大切 な活動のひとつです。 そこで、子どもの読書活動を支援するために「子どもの読書活動の推進 に関する法律」が平成１３年１２月１２日に公布・施行され 、岐阜県においても「岐阜県子ど もの読書活動推進計画」が平成１６年３月に策定され ました。 本町においても、 第一次「子どもの読書活動推進計画」を平成２１年３月に策定し ました。 第一次では、図書室の充実と整備、読書活動スローガンの公募と選定、 新ブックスタート の 開始、つどいの広場・ 乳幼児期家庭教育学級・保育園・幼稚園・小学校での “よみきかせ”の 実践と啓発、小・中学校における読書活動や 学習図書委員による読書啓発活動、 坂祝町子ども 教室・子どもクラブや きらきらパークにおける定期的な “よみきかせ”等、様々な取り組み を 実施しました。また 、実行委員会では定期的に読書推進情報誌「OpenBook」を発行し、講話や イベントを開催するなど、家庭・保育園・幼稚園・学校・地域・行政 (以下「関係機関及び民間 団体」という。)と連携を深めながら子どもの読書活動を推進してきました。 第一次で積み上げてきたこれらの取り組みを、読書を広めていく有効な方法と考え、子ども たちが自主的に「本を読みたい」という心を今まで以上に育 んでいきたいと考え ます。そのた めには、子どもたちが本を身近な存在とし、気軽に本に触れることができるような環境を一層 整えていく必要があります。そして、子ども たちの本との関わりを見守り、共に喜びを感じ、 分かち合えることができるようにするために、様々な取り組みを各種団体との連携の中で活発 に行うとともに家庭への啓発に力を入れ、「たくさんの本とふれあう坂祝の子」をめざす姿とし て、第二次「子どもの読書活動推進計画」 (以下「本計画」という。 )を策定します。 ２．計画の位置づけ 本計画は、「子どもの読書活動の 推進に関する法律」に基づき、「岐阜県子どもの読書活動推 進計画」を受け、「坂祝町総合計画」「坂祝町 園・学校教育指導の方針・重点 」「坂祝町教育夢 プラン」をもとにして、子どもの読書活動に関する取り組みを推進するものです。 ３．計画の期間 本計画の施行期間は、平成２６年度を初年度とし、平成 ３０年度までの５年間とします。 ４．計画の対象 本計画の対象は、「子どもの読書活動の推進に関する法律」「坂祝町 教育夢プラン」と同様、 ０歳から、おおむね１８歳までの子どもとします。また、これに合わせて本計画のねらい を達 成するためには、町民の方々の理解と協力が必要であることから、 関係機関及び民間団体 を対 象とします。第２章めざす姿と計画の方針と重点
乳幼児期には“よみきかせ”に力を入れ、親子のふれあいを大切に し、絵本の楽しさを味わい、小中学校の時期には 、名作と言われる物語にふれ、興味をもった本を読むとともに、調べ 学習や疑問解決のために、そして将来の夢や職業についての本を選択して読むことで自分の知 らなかった世界を知る楽しさ・おもしろさを実感してほしいと願っています。そして、 青年期 には人生観や生き方を考える上で読書が手助けになるよう、本との関わりを深め て広がりのあ る読書ができるとよいと 考えます。 そこで、めざす姿を次のように設定しました。 小さな頃から本と関わり、楽しい思い出をつくることによって めざす姿に近づいていくこと ができると考えます。そのために、子どもの読書活動に関わる人々が、子どもたちの読書環境 を整えていく必要があります。 そこで、計画の方針を次のように定めました。 また、計画の重点を次のようにしました。 （１） 子どもの読書環境の整備と読書機会の充実を図る 子どもの自主的な読書活動を推進するためには、子どもが日常生活する場で 、最も適 した読書環境を保ち続けられることが重要です。それにはまず、それぞれの場を担う大 人や組織が、読書活動支援の役割を理解し、子どもが本を楽しむ環境を整備し、読書 の 機会の充実を図ることが大切です。 （２） 子どもの読書活動推進のために関係機関との連携を図る 子どもの自主的な読書活動を推進するためには、子どもの読書活動に携わる関係機関 及び民間団体による積極的な 働きかけや情報発信が必要です。そのために、 互いが協力 し、より合理的で効果的な連携を 図っていくことが大切です。 （３）子どもの読書活動推進のための講座・研修会 を提供する 子どもの自主的な読書活動を推進するためには、 読書環境を整える大人のための講習 や研修の機会を提供 することが大切です。子ども読書に関わる大人が 学ぶことで、子ど もの読書活動の質を高めます。
たくさんの本とふれあう坂祝の子
絵本の好きな子・・・・・・・・・・・乳幼児期
自ら進んで本を楽しむ子・・・・・・・小学校時期
目的をもって本を選ぶ子・・・・・・・中学校時期
本との関わりを深めていく子・・・・・高等学校時期(青年期)
子どもたち が本を大好きになり、たくさんの本とふれあい、関わりを深める
ことのできる環境づくり
第３章 具体的な取り組み
１．子どもの読書環境の整備と充実 （１） 家庭における子どもの読書活動 家庭教育や子育て支援のための事業を通して、本の紹介や “よみきかせ”を行うことによ り、読書の楽しさを味わ い、子どもが本を好きにな るよう、たくさんの本とふれあっていけ るための活動を行います。“よみきかせ” には以下のような効果があると言われており、「子 どもに“よみきかせ”をしよう」という取り組み をしています。 読み手と聞き手の交流となる（親子の絆を深める） 言葉からイメージする力を育てる 読書への導入となり、本に対する興味を育てる 言葉を習得する 聞く力を育てる 乳幼児期の子を持つすべての家庭で よみきかせをしてもらうため、町として新ブックスタ ートを開始しました。すべての親に絵本を２冊手渡し、 よみきかせの大切さや楽しさを伝え ていきます。 また、乳幼児期家庭教育学級をはじめとする子どもと関わりのある場において、“よみきか せ”を積極的に取り入れてい きます。 ＜ブックスタート 事業＞ 【活動状況】 ○坂祝式ブックスタート 平成１４年度より 、乳幼児期から絵本に親しみ、親子のふれあいを大切にしても らうた め、保健センターで行われる「９．１０ヶ月健診」の集団指導の場で“よみきかせ”と図 書室の本の紹介・貸出を行っています。 ・絵本の“よみきかせ” ・“よみきかせ”の大切さ・必要性についての アドバイス ・図書室の本の紹介・貸出 ○新ブックスタート 平成２４年度より 、保健センターで行われ ている「離乳食相談」(５～７ヶ月児対象 )の 待ち時間を利用して 、ブックスタートを行っています。 ・絵本(２冊)・コットンバック・ 図書室の案内・ アドバイス集の配布。 ・一組ずつの親子に“よみきかせ”をして、“よみきかせ”の方法、楽しさを伝えてい ます。 ・図書室の案内と家庭文庫(ぶどう文庫)の紹介。 【課題・目標】 ・配布した本が、各家庭で活用されているかを成長段階で確認 するためにも、二段階 の方法で進めていく。 ・ブックスタートをきっかけに、乳幼 児期の子を連れた家族に図書室を利用してもら えるようにする。＜乳幼児期家庭教 育学級＞
【
活動状況】 学級活動の始めに、“よみきかせ”として大型絵本を読んだり（１，２才児学級では、親 が読みます。）、０，１，２才児 学級の年間計画の中に、“よみきかせ”の大切さを取り入れ た講座を組み込んだりしています。０才児学級では、「図書室へようこそ」という学習内容 で、図書室の紹介及び図書貸出カードを作っています。 【課題・目標】 ・毎回、学級の終わりに、「図書室で１冊本を借りて帰りましょう」と声かけ をする。 ・学級新聞に図書室からのお知らせや新しい本の紹介をする。 ＜つどいの広場 アンブレラ＞ 【活動状況】アンブレラの絵本と町図書室から借りてきた絵本 の貸し出しを行ってい ます。 平成２３年度は４５４冊、平成２４年度は３９６冊の貸し出しをしました。毎日、午前・ 午後に１回ずつよみきかせを行っています。 【課題・目標】 ・毎日のよみきかせを継続する。その中で、お母さんや子どもたちに絵本の紹介をし ていく。 ・絵本を通して、親子のコミュニケーションの時間を持 てるような働きかけをする。 （２） 保育園・幼稚園・学校における子どもの読書活動 保育や教育活動を通して、子どもの発達段階や興味・関心に応じて、本が好きになり、た くさんの本とふれあえるような活動を行っています。 よみきかせを取り入れ、本への関心を高め、子どもたちがたくさんの本にふれあえるよう に工夫した活動が展開されています。小・中学校では朝読書が定着し 、子どもたちが落ち着 いた状態で、授業へスムーズに入っていけるようになり、集中力も高まってき ています。 ＜坂祝保育園＞ 【活動状況】 ・月刊絵本を定期購読して、年齢に合った絵本をじっくり読み込 んでいます。 ・家庭でのよみきかせ を推進し、親子のふれあいの時間を大切にしています。 ・子どもの心の成長を確認 しています。 【課題・目標】 ・絵本をじっくり読み込むことで内容を理解し、絵本の楽しさ やおもしろさを知る。 ・公共図書館を訪問し、多くの本との出会いの機会を作る。
＜遊々保育園＞ 【活動状況】 ・絵本便りを発行し 、よみきかせの啓発を しています。 ・絵本を家庭に貸し 出し、親子の絵本の時間を大切にしてい ます。 ・年齢に合った絵本を 、毎日よみきかせしています。 ・小学生・中学生・高校生によみきかせボランティアをしてもらってい ます。 ・夏休みに公民館図書室へ出かけ、多くの本に出会う機会を作ってい ます。 【課題・目標】 ・自由に貸し出しをしているが、借りていく人が尐ない ため、絵本週間を作り園内の 本の活性化を図る。 ＜坂祝幼稚園＞ 【活動状況】 ・帰りの会やバス待ちの時間によみきかせをしてい ます。 ・各部屋に絵本コーナーを設置し、給食後や自由遊びの時間に好きな本を読むことが 出来るように工夫してい ます。 ・定期的に絵本の貸し出しを行い、家庭でのよみきかせ を啓発しています。 ・よみきかせサークル(ふわふわプリン)によるよみきかせを楽しんでいます。 【課題・目標】 ・絵本を大切にすることを指導していく。 ・新しく入った絵本を 紹介していく。 ・保護者への貸し出しを呼びかける。 ＜坂祝町つくんこ 教室＞ 【活動状況】 指導の中でよみきかせの時間を位置づけているため、教室内に絵本が２００冊程度あり、 好きになった本や新しい本に親しめるように貸し出しも行ってい ます。また、親の会より 絵本を誕生日にプレゼントしてい ます。 【課題・目標】 ・絵本の貸し出しは、就園前の子の利用が多く、お母さんとゆっくり選 ぶことや指導 時に返却ができるなど、気軽に借りられる環境を保ちながら貸し出しを継続してい く。また、本棚についても薦めたい本などを見やすく配列し 、環境を整える。 ・よみきかせは、一人ひとりに読んであげる時とみんなで一緒に聞く時など、本を楽 しむ時間を大切にしていく。 ＜小学校＞ 【活動目標】 図書館教育の目標「めあてをもって図書館を利用でき、自分の生活と学習 に役立てる子」 を掲げ、低中高学年ごとに目標を持ってい ます。 ◎低学年の目標 ・進んで本を読むことができる。
・本を読んでもらうことを楽しむことができる。 ・家庭生活に読書を位置づけることができる。 ・図書館の貸出ルールを覚えることができる。 ◎中学年の目標 ・進んで本を読むことができる。 ・好きな本を選んで読書することができる。 ・家庭生活に読書を位置づけることができる。 ・本や資料の活用が分かる。 ◎高学年の目標 ・様々なジャンルの本を選んで読書することができる。 ・良い書物にめぐりあい、自ら得た感動を生活に活かすことができる。 ・本や資料を活用することができる。 下記のように、 各学年ごとにめあて冊数を決め ています。また、過去５年間の貸出冊数、 １人あたりの平均冊数、学年別の貸出分類の傾向は 次の通りです。 ○学年別めあて冊数 単位：冊 １学期 ２学期 ３学期 年間合計 低学年 １年生 15 20 12 １年生 47 ２年生 20 ２年生 52 中学年 15 15 10 40 高学年 10 10 8 28 ○総貸出冊数と一人当たり平均冊数 年 度 総貸出冊数 単 位 ： 冊 全校人数 単 位 ： 人 一人当たり 年間平均冊数 単 位 ： 冊 平成 21 年度 23,747 441 53.8 平成 22 年度 28,404 427 66.5 平成 23 年度 26,253 418 62.8 平成 24 年度 27,182 415 65.5 平成 25 年度 17,768 407 43.7 ※ 平 成 25 年 度 は 12 月 末現 在 ○平成２５年度１学期の貸出分類の傾向 単位：％ 1 位 2 位 3 位 1 年生 絵本 44.8 理科・恐竜 20.0 スポーツ 工作・漫画 18.8 2 年生 文学 29.6 絵本 28.5 理科・恐竜 16.6 3 年生 文学 42.0 スポーツ 工作・漫画 18.3 理科・恐竜 12.0 4 年生 文学 41.3 スポーツ 工作・漫画 20.1 絵本 19.3 5 年生 文学 49.9 スポーツ 工作・漫画 26.8 歴史・伝記 5.3 6 年生 文学 62.3 スポーツ・ 工作・漫画 13.4 歴史・伝記 7.9
【活動状況】 ・図書館だよりの発行 ・図書館の本を授業の中で活用 ・年度初めの図書館オリエンテーションの実施 ・担任によるよみきかせの実施 ・よみきかせサークルによる定期的なよみきかせの実施（オレンジママ等） ・朝の読書活動の実施 …毎週木曜日は登校したらすぐ読書 ・図書委員会による活動（図書 館まつり、読書を呼びかけるポスターの作成・掲示 ） ・図書館の環境作り、本 の購入 ・図書館司書の配置…図書館の使い方、新刊図書の紹介、本のよみきかせ等 ・学級文庫の設置 ・読書個人ファイルの利活用（読書の足跡を残していく） ・オレンジ文庫の学級利用…３年生以上はオレンジママ寄贈 の本を２０冊ずつ各クラ スに配置し、１か月毎に本をローテーション ・読み読み週間を実施… 家族ぐるみでの読書を啓発し、 家族も感想を記入 【課題・目標】 ・朝読書において、長文や物語を読めるように指導してい く。 ・１人当たり年間平均冊数はめあてに達してはいるが、クラスごと にばらつきがある ので、それを尐なくしていく。 ・読む力を育て、本好きな子に育てるためにも、読み ものの本に限定して貸し出しを する期間を作るなど環境を整え 、読みものに触れる機会を多くもち、意欲関心を高 めていく。 ・学年相応の本を選ぶよう、指導していく。 ＜坂祝町子ども教 室・子どもクラブ＞ 【活動状況】 子ども教室では、毎月第３週の火・水・木曜日に よみきかせの時間を設定し、ボランテ ィアによるよみきかせを行っています。 子どもクラブでは、ボランティアによるよみきかせのほかに、指導員による よみきかせ も行っています。また、町図書室から借りてきた本を３０冊ほど本棚に置き、学習時間の 中で読書ができるようにしてい ます。 【課題・目標】 子ども教室の よみきかせの実施を毎月第３週に設定したため、次のよみきかせまで１か 月間空くことになった。実施回数や方法を見直し、ボランティアとのふれあいを大切にし ていく。 ＜中学校＞ 【活動状況】 全校朝読書に継続して取り組んでいます。朝の活動時間を利用して読書時間を設けてい ます。読書前には、学習図書委員会からの呼びかけも行 われています。
ひと箱に収められた２０冊程度の 学級文庫を全てのクラスに設置し、１ か月単位で学級 を移動していきます。生徒は名簿に記入して家での読書も できるようになっています。 「課題図書読みきり活動」を継続しています。３冊読みきった生徒には 賞状などが贈ら れています。 図書館利用増加のために、「図書 館内でのクイズ」「しおりプレゼント」などを、学習図 書委員が企画・準備・実行しています。 ○総貸出冊数と一人当たり平均冊数 年 度 総貸出冊数 単 位 ： 冊 全校人数 単 位 ： 人 一人当たり 年間平均冊数 単 位 ： 冊 平成 21 年度 3,343 221 15.1 平成 22 年度 3,829 223 17.2 平成 23 年度 3,188 208 15.3 平成 24 年度 4,116 199 20.7 平成 25 年度 4,115 211 19.5 ※平成 25 年 度 は 12 月 末 現在 ・年度初めに、新一年生への図書館オリエンテーション を実施 ・貸出状況、新刊紹介 などを校内に掲示 ・朝の読書活動の実施 ・学習図書委員会による活動（図書館まつり、町図書室まつりのよみきかせ・工作 等 推薦図書の紹介、掲示物の作成 など） ・図書館の環境作り、本の購入 ・図書館司書の配置 ・学級文庫の充実と設置 ・読書個人ファイルの活用（読書の足跡を残していく） 【課題・目標】
・貸出冊数の個人差が大きいので、全体的に底上げを図っていく。 ・わずかな時間を見つけて本を手に したり、調べもので本を活用したりするなど、図 書館の利用を学習・話し合いなどに広げていき、来 館者を増やしてい く。 （３）図書室における子どもの読書活動 ＜中央公民館図書 室＞ 【活動状況】 子どもが本に親しむことができるように、中央公民館の図書室を整備し、多 くの絵本・ 児童書を購入しています。そして、親子連れや子どもたちの来室者が増えるよう魅力ある 図書室づくりをしています。 また、平成２３年度から定住自立圏構想によって美濃加茂市 立図書館とシステムが統合され、より充実した資料の中から本選びが出来るようになり 、 家庭のインターネットから本の検索・予約 も可能になりました。図書室は、 学習室として の機能も持ち、整然とした雰囲気を保ち、子 どもたちが学習に取り組めるように し、わか らないことがあれば調べることのできる場所としています。また、町内のいろいろな団体 に本を貸し出し、よみきかせを推進していくことで、子どもにとって本が身近な存在にな
るようにしています。そして、地域のよみきかせサークルが活発に活動できるよう支援し ています。 また、ブックスタートや 乳幼児期家庭教育学級においては、図書室の本を直接見てもら いながら、よみきかせの大切さを伝え、実際によみきかせを行い、貸出カードの登録手続 と貸し出しを促しています。 坂祝の子が本好きになってもらえるよう 、「本計画」に沿って関係機関及び民間団体と連 携しながら、活動を通して啓発しています。 ○図書室貸出統計 単位：冊 年 度 一般書 貸出冊数 児童書 貸出冊数 合計 貸出冊数 平成 21 年度 6,219 7,795 14,014 平成 22 年度 4,952 6,669 11,621 平成 23 年度 6,949 9,055 16,004 平成 24 年度 6,284 7,881 14,165 平成 25 年度 4,485 6,782 11,267 ※平 成 25 年 度は 12 月 末現 在 ・図書室の環境作り ・図書室資料の充実…美濃加茂市立図書館とシステムを統合 システム導入後、貸出冊数が年間１．５倍に増加 本の貸出・返却は希望館で可能 ・図書室ホームページの充実 …蔵書のインターネット検索・予約可能 ・メール配信 ・レファレンスの充実 …県図書館・県内外図書館と相互貸借 ・ブックスタートの実施…詳細は P5 に記述 ・よみきかせ講座の開催 「子ども読書の日講座」 「よみきかせ講座 」…子育て中の親対象 「よみきかせステップアップ講座 」…よみきかせボランティア対象 ・親子観劇会の開催 ・図書室まつりの開催 ・「二十歳のあなたへのおすすめ本 」を成人式記念品(H25 図書カード)に添えて配布 【課題・目標】 ・ブックスタートを機会に、すべての子どもの貸出カードを作るようにしていく。 ・インターネットによる図書の予約や検索の利用者を増やす。 （４）地域における子どもの読書活動 ＜オレンジママ＞ 【団体の紹介】 子どもたちに本の楽しさを伝え、本好きの子 どもになってもらいたいと、平成１０年よ り小学校でよみきかせを始めました。今では 、乳幼児をもつお母さんから、すでに子ども
が社会人になって いるお母さんまで幅広い年齢の人達がメンバーとなって活動し ています。 ２４名の会員がグループに分かれ、朝読書・昼休みのワクワクタイム・図書館出前の３ 本立てでよみきかせをしています。年間３８回開催し、図書館出前の よみきかせは学年の テーマに沿った内容で進めています。 子どもたちが真剣な眼差しで一生懸命聴いてくれる姿に、会員も感動します。 また、２３ ６ 冊を「オ レ ンジ マ マ文 庫」とし て 、小 学校 の 中高 学年 の クラ ス にお い て、 学級 文 庫と して 活 用し て もら っ てい ます 。 【読書活動推進について感じること】 子どもたちは絵本を読んでもらう楽しさを積み重ねることで、読書をする楽しさを 体得 していきます。また 、周りの大人たちが声を掛け、良い本に出会えるきっかけを作ること で、本好きの子どもが増えていきます。オレンジママの活動が 、そのきっかけづくりにな ればと思います。 ＜おおきなき sakahogi＞ 【団体の紹介】 坂祝幼稚園の よみきかせボランティア(ふわふわプリン)で知り合った仲間でサークルを つくり、平成２１年３月より、「おおきな木」として、子どもたちへのよみきかせを中心に 活動しています。最近は 、人形劇やブラックパネルシアターの制作に力を入れています。 ※ 平 成 24 年度 「お おき な き sakahogi」に 改名 【活動状況】 ・活動場所…乳幼児学級、アンブレラ、ふれあいサロンなど町内をはじめ、美濃加茂 市立東図書館や生涯学習センターでも活動してい る。 ・活動回数 年 度 回 数 備 考 平成 21 年度 6 平成 22 年度 13 内 、 5 回は 子ど も 夢基 金助 成金 活動 平成 23 年度 12 内 、 5 回は 子ど も 夢基 金助 成金 活動 平成 24 年度 11 平成 25 年度 6
・作品数…当初は 8 作品であったが、平成 25 年度現在は 32 作品 ＜きらパク ma2＞ 【団体の紹介】 サンライフさかほぎ内で 、就学前の親子を対象に、毎月第２木曜日、子育て支援サロン 「わいわい・わくわく・きらきらパーク」を開催しています。 また、第４木曜日にも年９回「きらパクミニ」として、ミニサロンも開催しています。 【活動状況】 サロンでは、絵本や紙芝居の よみきかせをしています。
サンライフさかほぎ・キッズランドには、絵本が２８０冊あり、１人２冊を２週間の期 限で貸し出しています。 ＜ふわふわプリン ＞ 【団体の紹介】 坂祝幼稚園の在園児の母親による、 絵本のよみきかせ ボランティアです。 【活動状況】 坂祝幼稚園で月１，２回程度 、降園前にクラスごとに 絵本のよみきかせを行っています
。
＜ぶどう文庫＞ 【団体の紹介】 若いお母さん方に 、本と子どもとの関わり方を伝えることができればと自宅を開放し、 個人所有の本を並べ、一緒に読んだり貸し出し たりしています。 平成１７年７月より開設し、毎週月曜日の 10:30～11:30、15:30～17:00 に開いています。 【活動状況】 平成２４年７月から平成２５年６月 までの状況 開設回数 ５１回 来館者 延べ３５９人（大人：１２９人 小人：２３０人） 読んだ冊数 １９３冊 貸出した冊数 ７８８冊 【読書活動推進について感じること】 赤ちゃんの頃から絵本を身近に置き、周りの大人が気長に読んであげることが習慣にな るように、文庫を提供したい と思います。 ２．子どもの読書活動推進を行う関係機関の連携 (１)子どもの読書活動に関わる人のネットワークづくり 子どもの読書活動に関わる人との連携を図り、ネットワークづくりに努 めます。 ①子どもの読書活動関係者の把握 ②子どもの読書活動推進実行委員会 による企画・運営 ・読書推進情報誌「 OpenBook」発行(年２回程度) ・読書活動推進事業の行事や催し の開催 ・「子ども読書の日の講座」開催 ・図書室まつり開催 ・親子観劇会
子どもの読書活動推進ネットワーク体系図
(２)よみきかせサークルの育成 子どもの読書活動推進のために、協力いただく地域の人々の発掘や よみきかせサークル への参加の呼びかけを行い、その育成に努めます。また、 よみきかせサークルに対する活 動の場を提供する等の支援をします。 ①子どもの読書活動事業の紹介 ・読書情報誌「OpenBook」に記載・配布 ②よみきかせサークルへの参加の呼びかけ ・会員募集のチラシ の配布 ③よみきかせサークルに活動の場の提供 ・町の行事に参加依頼 ・広域の行事に参加依頼
実行委員会
関係機関の担当者 ・小学校 ・中学校 ・中央公民館図書室 ・つどいの広場 ・乳幼児期家庭教育学級 ・子ども教室 ・子どもクラブ ・教育課 民間団体の代表者 ・ふわふわプリン ・おおきなき sakahogi ・きらパク ma2 ・ぶどう文庫 ・オレンジママ推進委員会
保育園・幼稚園 小学校・中学校 民間団体・行政 の代表者３.子どもの読書活動推進のための講座・研修会の提供 子どもの読書活動に関わる方々や子育て中の親に研修の情報を提供し、子どもの読書活動 の意義や重要性について 、理解を深めることに努めます。 ①「子ども読書の日（４／２３）」の普及に努め、講座・行事を企画 ②県や他の機関が実施する研修機会の情報提供 ③よみきかせ講座への参加の呼びかけ ④定住自立図書館講座への参加 の呼びかけ
